03. アニメ & コミックスの最近のブログ記事

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さて、最近見ているアニメでもう一作品取り上げたいのがこちら。

よくある異世界転生ものですが、いやこれは上手い設定を考えたなぁと非常に関心。17 歳のときにお年玉でセガサターンのゲームソフトを買いに行く途中でトラックに跳ねられ、17 年間の昏睡状態に。本人の意識は異世界から飛ばされ、そこから 17 年の時を経て帰ってきた「おじさん」が、甥っ子のたかふみとその幼馴染である藤宮と繰り広げるコメディアニメ。しょっぱなの OP からセガサターンネタ満載で、当時を知る人間かつセガサターンユーザだった自分としても笑えるネタが満載なのですが、いやー、これは先々かなり大化けしそうな気配。コメディアニメの行間から読み取れる作品のテーマ、それはすでに取り返しのつかなくなった過去を受け入れ、そして自分を認められるかどうか、という物語。

作品の主人公である「おじさん」は年齢にして 34 歳、しかし見た目は明らかにそれよりも老けており、一見すると 50~60 代といってもおかしくない。そんな「おじさん」は、異世界グランバハマルでツンデレエルフさんや氷の一族のメイベル、神聖魔導士のアリシアなどにフラグを立てまくるものの、超絶な勘違いでこれらを完膚なきまでにスルー。にもかかわらず、リアルの世界に戻ればたかふみに対する藤宮の好意をあっさりと見抜く側面も。たかふみはそんなおじさんに対して、異世界に戻れるなら戻りたいかと問うも、おじさんはあっさりとそれを否定。となると問題になるのは、おじさんは異世界で何をし、何を納得した上でこの現実世界に戻ってきたのか、という点。

過去を振り返るとき、自分が行ってきた数々の選択に自信を持って納得できると言い切れるかといえば、そこまで強気になれない人が多いはず。ツンデレエルフさんとのエピソードのように、後から気付くフラグだって当然あり、なぜあのときにそのフラグに気づかなかったのか、と後悔することもある。このおじさんはまさにそうしたフラグの数々を折りまくっているわけですが、にもかかわらずなぜおじさんはそれをやり直したい、グランバハマルに戻りたいと思うことはないのか。おじさんは涼しげな顔で、グランバハマルで過ごした過去を思い出に昇華している。オープニングテーマ曲の “story” にはまさにそれを示唆する歌詞がいくつも含まれています。なんとなく訳すとこんなニュアンスでしょうか。

  • I believe in what I’ve done, no reason to go back again (自分は自分が成し遂げてきたことを信じる、過去に戻る理由はない)
  • Talk to your spirit, don’t erase your memories and trust yourself, your life. New game has begun (自分に語り掛けろ、過去の思い出を消すな、自分とこれまでの人生を信じろ、次の新しいゲームはもう始まっている)
  • Trust yourself, don’t deny, Save yourself, don’t forget. (自分を信じろ、過去を否定するな、自分の魂を救え、過去を忘れるな)

要するに、過去を振り返るのでもなく、過去を忘れるのでもなく、今を形作る自分として受け入れて、前だけを見て戦い続けろ、と言っているわけですが、それは年老いて、未来と未来の選択肢が少なくなればなるほど難しくなる。それはまさしく「おじさん」が直面する中年クライシスそのもの。けれどもこのおじさんはすでに過去を思い出に昇華し、自分を受容するという『悟り』の領域に達しているわけですが、果たしてそれがなぜなのか。

そしてそれと同時並行で進むのが、異世界に飛ばされた当時の「おじさん」とほぼ同じ年代である、たかふみと藤宮の二人の関係。すでに変えることのできない「過去」であるおじさんとツンデレエルフやメイベルとの関係性と、これから作り上げていくことのできるたかふみと藤宮の関係性、という二つの物語を同時並走させるというのが作品の妙になっていて、ある意味では人生を達観している先輩としてのおじさんが、二人の関係を生暖かく見守る構図になっているのが面白いところ。

……まあ、ホントにただのコメディアニメで終わってしまう可能性もゼロではありませんが;、OP テーマがここまできっちり作品の設定に沿っているといろいろ勘繰りたくもなるもので。まだまだ先は長そうですが、まったりゆったり楽しみたいものです。

さて、地味に忙しい、と言いながらもアニメもぼちぼち消化中。最近、自分的にひっかかったアニメについて短評をいくつか。まずはこちらから。

3 年ほど前に献血ポスターでプチ炎上していたのは覚えていたのですが、そのときはスルー。評価がよさげなのでサラリと見てみたのですが、なるほどこれは確かに面白い。ウザ可愛い、という謎語を生み出した作品ではありますが、一人でいることが好きな先輩をぼっち扱いして煽りまくる超ウザキャラな宇崎ちゃんが実は超ウブキャラという、まさしくベタベタな展開にコロっとやられてしまう自分も激しくどうよと思わずにはいられませんが、それでも作品のテンポの良さは本物。評価が高いのも頷けます。

……が、それはそれとして、自分の興味を引いたのはこの作品の主題歌だったりします。

この主題歌、VTuber の鹿乃というキャラとタイアップしているようで、どちらの曲も実質的に主人公の宇崎ちゃんのキャラソンなのですが、これを鹿乃が歌う、という構図になっています(TV size の OP は鹿乃に加えて、宇崎ちゃんの CV の大空直美がデュエット)。VTuber 界隈は全く詳しくないのですが、割といろんな曲をカバーしている VTuber で、歌もかなり上手い、そして声質も割と近めなので、最初一瞬聞いたときには区別がつかず。ところが、1 期 OP については宇崎ちゃんの CV の大空直美が単独で歌っているバージョンがあるんですね。

……いやびっくりしました。同じ曲なのにここまで違うのか、と。楽曲に表情を乗せるというのはこういうことだ、と言わんがばかりに、全力で煽ってくる歌い方はまさしく宇崎ちゃんそのもので、曲のテンポの良さと相まってジワジワ来るんですよ。一方で鹿乃バージョンの方は、VTuber のキャラと属性が違うのか、強気に煽れないので歌い方に迷いがある。例えば大空さんバージョンは、「ウザかわいいですよね!」と全力で言い切ってくるのに対して、鹿乃バージョンの方は「ウザかわいいですよね…?」となぜか疑問符がつくような歌い方。いややるなら全力で振り切ってくれよ、と言いたくなるところですが、ものすごく中途半端になっちゃってるという印象。これは第 1 期の OP だけかと思いきや第 2 期の OP でも同様で、なんというか非常にもったいないところです。

VTuber とのタイアップというのは考えたなぁと思いつつ、こういう難しさもあるのか……と改めて感じてしまったところ。第 2 期の OP も、大原さんのフルバージョンを聞いてみたいところですが、果たして出てきますかねぇ。。。?

コミケよ、我々は帰ってきた!(違

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というわけで、夏コミに超久しぶりに参戦。前回の冬コミは不参加だったので、2019 年冬以来、実に 3 年ぶりの参加です。C100 という節目ということもあって、今回はいつも委託を受けているサークルのご本人が大阪から直参しました。

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参加がチケット制になったりとか完全に浦島太郎状態の参戦でしたが、やはりこの独特の空気感はコミケならではのもの。売上という面では壊滅的で;、創作少女だと、ただでさえ人が来ないのにチケット制になったらなおさら来ないよね、という感じ。周りのサークルもほとんど売れてなかったですが、それでも久しぶりの再会やコミケの空気を楽しむ姿があちこちに見られました。

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次回冬コミは、あろうことか創作少女がまさかの大晦日配置のため、参加を断念;。というわけで次の参加は夏コミになりそうですが、その頃にはコロナが落ち着いて平常開催に近い状態に戻っていることを願ってやみません。昔通りというわけにはいかないでしょうが、新しいにぎやかなコミケに進化していってもらいたいものです。

……って、なんとガチャでもガンプラがあるんですね。かなり驚き。

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まさかガチャでライナーから外して組み立てるガンプラがあるのにも驚くのですが、さらに驚かされたのは接着剤なしで綺麗かつカラフルに組み立て上がり、さらに結構な可動域があってポーズも付けられるというところ。これが \500 ぐらいでできてしまうというのは凄いものです。

ガチャを get した息子本人はあまりの難しさに早々に投げ出していたのですが、まあ確かにこれは小1の子供が組み立てるのにはさすがに難しい難易度でした。

いやー、ようやく書き切ったー!という感じです;。blog にするか、通常の Web サイトのコンテンツにするか迷ったのですが、結局 blog で書くことに。とはいえ blog のボリュームじゃないっすね;。久しぶりに大変だった。。。orz

各エントリが逆順に出てしまうため、こちらのインデックスを適宜使っていただければと思います。原作・アニメ版のネタバレ全開なので、くれぐれも作品未読な方は読まないようにしてください。久しぶりに全力でオススメできる作品なので、まだ未見という方はぜひ見てみてください。オススメとしては、アニメ TV 版 第1, 2クール ⇒ 原作コミックス 14 巻全部 ⇒ アニメ劇場版、という流れです。

いや~、本当に素晴らしい作品に出会えて感謝です。作者の春場ねぎさん、素敵な作品をありがとうございました。m(_ _)m

※ 五等分の花嫁のネタバレ全開です。まだ作品をすべて見終わっていない場合には、読まないことを激しくオススメします。

赤字はストーリーライン上非常に重要なセリフ、青字は筆者の個人的な考察・補足説明です。全体インデックスはこちら

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[旭高校 3 年 2 学期~学園祭](2018/08~2018/10/15)

    • 2学期:学園祭準備
      • 一花が休学してロケに。ロケ先のホテルで一花の勉強を見る。「卒業したいのは妹たちとだけじゃないけどね」(#11-95)
      • 四葉、一花から言われた言葉のせいで風太郎を急に意識し始めてしまう。「変だよ…今まで普通に話せてたのに…なんで…今になって…私どうしたん…」(#12-96)
      • 風太郎、四葉と全力で学園祭を徹底的に楽しむことを宣言。(#12-96)
      • 四葉、学園祭の相談事を一手に引き受ける。「えへへ。最後のイベント、ですもんね。1ミリも悔いの残らない学園祭にしましょう!」(#12-96)
      • 屋台メニュー、男子+二乃のたこ焼きと、女子+三玖のパンケーキでクラスが二分(#12-96)。男子側に回った二乃を責めようとする女子たちから二乃を守るために風太郎が暗躍(#12-97)。
      • 二乃、父親を呼ぶことをやめようとするが、五月と四葉からの言葉で思いなおして招待状を出す。(#12-97)
      • 風太郎、学級長として四葉と共に学祭の準備に東奔西走。四葉は演劇部の舞台にも参加予定。クラスまで気を回し切れれず、三玖にお任せ(#12-98)。
        • 四葉と共に学園祭に向けて全力投球する一方で、クラスの出し物のために全力投球する三玖のことは完全に放置プレイの塩対応。三玖たんかわいそす。。。
      • 三玖、夜遅くまでパンケーキを作る練習。五月からその想いを問われる。(#13-105)
        • 「三玖、どうしてそんなに頑張るのですか?」
        • 自分のやりたいと思ったことを、たとえ結果がどうなろうとも全力でやり遂げたいから。パンケーキのことだけでなく、フータローに対する向き合い方もそうなっている。全てが終わった後夜祭で、三玖と四葉が以下のように振り返っている(#13-112)。
          三玖「最初はクラスメイトに嫌われないか怖かったけどやるべきと感じたままやり抜いたことを後悔してない。」
          四葉「うん。私も同感。たとえ望んだ結果が出なくても、後悔しながら生きてくより100倍いいよ。」
      • 三玖、最終的にはお母さんの味にそっくりなレベルにまで達し、試食していた五月にお母さんを思い出させて泣かせるほどまで上達。(#13-106)
    • 学園祭前の日曜日(10/07)(三玖とフータローのデート)(#12-98)
      • 勇也、無堂が十数年ぶりに名古屋へ来る情報をつかみ、マルオと相談(#12-98)。
      • 三玖、風太郎と水族館デート(10/7)(#12-98)。風太郎、学祭の準備で疲れてダウン。
      • 三玖、風太郎に進路を伝えるとともに、はっきりと告白(#12-98)。
        • この一連の会話では、三玖が迷いながらも先送りをやめて前に進む覚悟を決める。そしてそれを受ける形で、風太郎もまた覚悟を求められることになる。三玖シナリオの最大の見せ場となるシーン。
        • 「とまぁ…クラスまで気を回しきれなかったのもそれが原因だ。もしかしたら当日も顔を出せないかもしれない。その時は三玖、お前に任せたぞ。」
          三玖、この言葉で自分を気にかけてくれていないことを改めて痛感。風太郎にその気がないことを示すセリフがわざわざ太字で強調されている。
        • (ひとまず大学に行ってからでも遅くないかも。)(あの時、二乃の言ってたことに少し憧れた。私ももしかしたらフータローと同じ大学に行けるのかも。)
          実際には風太郎は三玖では学力差がありすぎて、同じ大学に行けるはずなどない。しかし万に一つの可能性であっても「一緒の大学に行ける『かも』しれない」という可能性の存在が、三玖にとって心の救いになっていた。振り向いてくれないことがわかっているから結論を先延ばしにしたい。けれどもペンギンが飛び込むのとシンクロするように、三玖は先延ばしを辞める決断をする。
        • 「私、料理の勉強したい。だから大学には行けない。ごめんねフータロー。」
          「そうか。お前が決めたのなら応援するぞ。」
          「大学に行くのも間違いじゃないと思う。何が正解かわからない。…でももう自分の夢に進みたくて仕方ない。それを伝えたかった。フータローは私にとって特別な人だから。」「それって…」「もちろん変な意味で。私は伝えたよ。じゃあ次。フータローの番ね。」
          茶化したり逃げたりすることなくはっきりと告白を最後まで言い切ったのはここが初めて。三玖は風太郎が自分を向いてくれないことを理解しながら(=フラれることを覚悟した上で)告白して、前に進むことを決意。自分に引導を渡すと同時に、風太郎の背中も押している。→(この恋の成就が不可能だって私は知ってる(#13-105))。
        • (このタイミングで三玖がなぜあんな話をしたのか。決して進路だけの話ではないはずだ。次は俺の番。俺の伝えなければいけないことは…)
      • 五月が学園祭の招待状を届けに風太郎の家に(#12-98)。
      • 風太郎、五月を家に送りながら会話(#12-98)。
        • 「入ってもらわなきゃ困る。これで落ちたら俺のやってきたことが無意味になっちまうからな。」「それは違いますよ。女優を目指した一花、調理師を目指した三玖との時間は無意味だったのでしょうか。」「! そうは…思いたくないな」「私たちの関係は既に家庭教師と生徒という枠だけでは語ることができません。そう思っているのはきっと一花も三玖も…皆同じはず。上杉君。たとえこの先失敗が待ち受けていたとしても。この学校に来なかったら、あなたと出会わなければなんて後悔することはないでしょう。」
        • (この関係は無意味じゃなかった。次は俺の番だ。)
      • 五月、受験対策講座で特別講師の無堂と接触。(#13-109)
    • ここまでを総括すると。。。
      • 風太郎と五つ子は、表面的には教師と生徒の関係(教える人と教わる人の関係)だが、実際には同い年の友人でもあり、お互いが教え、学びあっている。三玖が自分の進路をはっきりと風太郎に伝えたのは、特別な人である風太郎に、風太郎からもらったもの(恋心や自分に対する自信など)への感謝を示すことでもあったはず。
      • 風太郎が五つ子から教えてもらったことは、勉強以外のこと。「学生の本分は学業。それ以外は不要だと信じて生きてきた。だが…それ以外を捨てる必要なんてなかったんだ。勉強も友情も、仕事も娯楽も恋愛も、あいつらは常に全力投球だった。凝り固まった俺にそれを教えてくれたのはあいつらだ。」(#13-113)
      • 「次は俺の番」=風太郎が、五つ子から教えてもらったものに対して誠実に向き合い、答えを出すこと。すなわち彼女たちから向けられている思いに対して誠実に向き合って、自分の気持ちをはっきりと伝えること。各自の道へ少しずつ進み始めようとする三玖や五月、一花を見て、自分も関係をはっきりさせることを決意していく。
    • 学園祭:日の出祭り(旭高校学園祭) 10/13(土)~15(月) 10:00-17:00(#12-99~#14-114 最後の祭りが〇〇の場合)
      • 日の出祭り前日 (2018/10/12(金)
        • 風太郎から一花を除く姉妹に一斉メール。
        • その後、一花にもメール。学園祭初日に 15 時に教室に来るように言われて(自分一人宛にメールが届いているため)一瞬変な期待をするが仕事を理由に断る(#12-101)。
      • 日の出祭り 1 日目 (2018/10/13(土))
        • 開会式:二乃、オープニングセレモニーで四葉の代わりにレッドを熱演。舞台の上から客席を見渡すがマルオ見つけられず。三玖、五月は会場、四葉、風太郎は舞台袖から観覧。(#12-99)
        • 10:00:日の出祭開幕。三玖、パンケーキ屋へ。
        • 四葉、たこ焼き屋の安全点検の見回り、紙片を片づけるよう指示。
        • 五月、食堂で自習。二乃、弱気になる五月を励ます。(#13-109)
        • 風太郎、パンケーキ屋の安全点検の見守り。三玖に仲裁を依頼。(#13-105)
          • 「変えられるとしたら…三玖、お前だ。」「信じるも信じないもお前の自由だ。」「うん。フータローを信じる。」
          • 文化祭を通じて、三玖が信じるものが、フータローではなく自分へと変わっていく。三玖が風太郎から離れて自立していく、その起点としてのセリフになっている。
        • 三玖、たこ焼きを食べたのち男子を説得。
          • 「ありがとう。全部フータローのおかげ。」「は? 俺は何もしてないだろ。お前が皆を動かしたんだ。強くなったな。三玖。」(やった!私頑張れた。勇気を出せばどんな不可能も変えられるんだ。)(#3-105)
        • 四葉、演劇部で女王エメラルド役を演じる。その後、翌日の台本を元に戻すことを相談される(#13-107)。
        • 一花、学園祭へ到着、風太郎と接触。自分一人宛ではなく全員にメールを送っていたことを知る。三玖から告白されている件について確認。「告白の返事、まだでしょ。イエスでもノーでも、先延ばしすればするほど酷だよ。」(#12-101)
        • 四葉、演劇部の手伝いののち、お化け屋敷のオバケ役、唐揚げ屋の呼び込みの手伝い、風太郎の椅子運びを手伝う。風太郎を労いつつ、からあげ券を風太郎に渡す。
          • 「よく頑張りましたね。上杉ささんはもやしなんだから休んでください。」「四葉。ありがとな。お前がいてくれて良かった。」「何言ってるんですか。こういうのは持ちつ持たれつですよ。」(こちらこそ。上杉さんに認められただけで全てが報われる気がします。頑張って良かった。)(#13-107)
        • 14:50:五月、学食での勉強が終わらず。(#12-99)
        • 14:55:風太郎、無堂を案内。(#12-99)
        • 15:20前:二乃を風太郎と四葉が迎えに。(#12-102)
        • 15:23:五つ子と風太郎が教室に揃う。
          • 「俺はお前たち五人が好きだ。この六人でずっとこのままの関係でいられたらと願ってる。だが答えを出さなければいけないと思う。」(#12-99)
          • 三玖が真っ先に風太郎に応える。「フータロー。いいよ。」
          • 「とはいえこんな祭りの最中に言うほど俺も野暮じゃない。俺も俺で整理しきれていないからな。最終日まで時間をくれ。」
          • 「ようやく…といったところでしょうか。この難問を解くまで随分時間がかかりましたね。ですが羨ましい限りです。」(#12-99)
          • (五月は自分が選ばれるとは全く思っていないため)自分以外の誰が選ばれるにしても、風太郎が真剣に向き合って出してくれた結論で選ばれるので、その人は羨ましい限りです、という意図で発言したと思われる(=それだけ真剣に考えて想ってくれる人がいるのは羨ましい限りです、という意味)。母親役として、娘の誰かが真剣に想ってくれる人と結ばれるのは羨ましい、という意味もあるかもしれない。
            なお別解釈として、五月は風太郎が四葉を選ぶことを確信していて、そうであるが故に、頭でっかちな風太郎が恋愛という難問を解くまでに時間がかかりましたね、でもその難問を越えて選ばれる四葉は羨ましい限りです、という意味で発言したものという解釈もあるが、その場合、翌日の「上杉君は一体だれを選ぶのでしょう」の発言とかみ合わなくなる(#12-100)、また五月はもともと母親代わりなので、誤解によるすれ違いは望まないものの、誰か一人に肩入れすることはないと思われる。
        • 16:30頃:風太郎、タクシーに乗る一花を見送る(#12-101)。
          • 「今答えを聞いちゃダメかな?」(私じゃなくていい。二乃でも…三玖でも…姉妹の誰であっても…これでこの気持ちに区切りがつけられるんだ。)「わかった。誰も選ばない。それが俺の答えだ」(#12-102)
          • この時点で、① 実は本心では四葉と決心しているが一花に隠している、② 五つ子全員が好きなのに本当に四葉一人を選ぶという決断を下すべきなのか迷っていて決め切れていない、の 2 つの可能性が考えられるが、おそらく実際は後者の②。「俺も俺で整理しきれていないからな」(#12-99)の言葉通りに決心がついておらず、そんな中で一花から問い詰められたことで、日和って「誰も選ばない」と答えてしまう。が、その日和った答えに激昂した一花に(おそらく)ビンタされている。
            一花に実際にビンタされたのかどうかは不明(はっきりとは描かれていない)。しかし、らいはから頬の跡を指摘される(#13-109)、翌日に病院で会ったときの二人の会話がぎこちない、公園で一花から提示された飲み物のチョイスの中に一花という選択肢がない、この 3 つのことから、ビンタされなかったとしても、少なくともボロカスに言われて風太郎が自分で自分を叩いたと考えられる。
        • 16:41:父親が見当たらず、風太郎がマルオに直電しようとする。風太郎が、父親とマルオが知り合いであることを知る。
        • 17:00:文化祭初日終了。
        • 17:10:高火力に改造(#13-105)していたたこやき屋でボヤ発生、出店停止処分に(#12-102, 105)。四葉、劇の稽古中に風太郎とのことを妄想。(上杉さんが答えを出すまであと二日…今日みたいな日が過ごせるのもきっとそう…でも…もし…私を選んでくれたら…)「自分にお仕置きです。」(何考えてるの私…)
        • 四葉、劇の稽古中にたこ焼き屋の炎上を知る(#13-107)。四葉、責任を感じて寝付けず。三玖、出店停止を知り、ショックで倒れる(#13-105)。
      • 日の出祭り 2 日目 (2018/10/14(日))
        • 07:00:四葉、開場3時間前に登校して仕事を開始。
        • 10:00:2 日目開始。
        • 風太郎、四葉が仕事を終わらせているためにフリーに。遊びに来ていた竹林と会う。
        • 三玖、四葉に声掛け。「最後に思い出作り、私もしておいた方がいいかもね」「? 四葉…」(#12-100)
        • 風太郎と竹林のことを三玖と四葉が発見。
          • 竹林、二乃と五月と接触して二人をからかう。(#12-100)
          • 黙っていられなくなり飛び出そうとする三玖より先に、四葉が飛び出してしまう。「わ、私の方が上杉さんのこと…」(#12-100)
          • もともと三玖と二乃は四葉の気持ちに気付いていない(四葉の気持ちを知っているのは五月と一花のみ)。三玖は風太郎の気持ちが自分に向いていないことだけはわかっているが、このときに三玖が四葉の気持ちに気付く。(学園祭後に二乃と三玖で四葉に対する態度が大きく違うのは、性格的な違いだけでなく、事前に四葉の想いに気付いていたかどうかの差もあると思われる。)
          • 四葉、その場を逃げ出す。竹林、五月と二乃と会話。小学校の修学旅行のときの話を聞き出し、風太郎が会ったのが四葉であることを特定する(#13-108)。
        • 11:57:竹林、四葉を探して接触、会話(#13-107)。「あなたにお会いできてよかった。」(#13-108)
          • 「このこと風太郎には…」
          • 「い…言わないでください。がっかりされたくないんです。上杉さんはずっと正しく努力してきたのに私は無駄なことに執着した意味のない六年間でした。」
          • 「それだけですか? 自分は無意味で必要ない人間だと、同じようなことを言っていた人を知っています。そしてその人は今、前を向いて歩き始めています。あなたも過去から踏み出せますように。」
          • 竹林は修学旅行後、風太郎から清水寺の写真をさんざん見せられており、風太郎が人が変わったように勉強し出したきっかけを作った少女のことをずっと知りたかったと考えられる。竹林は、昔とすっかり変わった風太郎がすでに過去の約束の呪縛から解放されていることに気付く一方で、四葉が過去の約束に囚われたままであると見抜き、上のセリフを四葉に伝える。
      • 四葉、竹林と別れたのち、過労で倒れる。倒れていたところを発見され病院に搬送、入院。風太郎、四葉の件を謝罪して回る。(#13-108)
      • 五月、校舎裏にて無堂から実父であることを明かされる(#13-109)。生前、零奈が語っていた「私の人生…間違いばかりでした」のセリフが重なって思い悩み、以降、五月は四葉の見舞いにも行かずに家の部屋に引きこもる(#13-110)。
        • 零奈の言う「私の人生…間違いばかりでした」「五月。あなたは私のようには絶対にならないでください。」とは、男を見る目がなく、無堂と結婚して捨てられてシングルマザーになり、子供たちに苦しい生活を強いてしまったこと。
      • マルオ、学校に来るが電話で病院から呼び出されてトンボ帰り。(#12-102, 104)
      • 17:00:学園祭終了。風太郎、バイクで二乃を迎えに。二乃、三玖に屋台当番を代わってもらう。
      • 風太郎、二乃をマルオのところへ連れていく。「どうも。お借りした娘さんを返しに来ました。」(#12-104) (⇔ #7-58 「娘さんを頂いていきます」)
      • 二乃、マルオと会話。
        • 「三玖だけじゃない。私たち五人全員あの頃よりもずっと大きくなったわ。その成長をそばで見ていてほしいの。おとうさん。」「私は君たちから距離を置くことで、受け入れがたいあの人の死を避けていたのかもしれない。この味…君たちは逃げずに向き合ってきたんだね。次は家族全員で食べよう。」
        • マルオ、風太郎に詰め寄る。「それは…どうだろう。家庭教師の範疇を越えていると思うのだが? だがそれが私にできなかったことだ。君に頼んでよかったと心から思う。不出来だが親として、君が娘たちとの関係を真剣に考えてくれることを願おう。」(#12-104)
      • 二乃、風太郎に不意打ちのキス。「やっぱ恋はせめてこそよね。」「この先私たち姉妹の関係がどのように変わったとしても私の気持ちは変わらない。」(#12-104)
      • 二乃、病院で風太郎から四葉の入院を聞き、病室へ。目を覚ました四葉、二乃と会話。「あんたがここにいるって聞いて驚いたわ。フー君ったら私に気を遣って言わなかったのね。あんた全然余裕持ってやれてないじゃない。」
      • 四葉、すでに夜になっていることを知る(#13-108)。連絡を受けた一花も病院へ駆けつける
      • 四葉、抜け出そうとしたところを風太郎に阻止、最終日の仕事を託すように諭される。
        • 「誰の役にも立てず迷惑ばかりかけて…私のいる意味ってなんだろう」
        • 「…だが通せない。明日まで絶対安静と言われている。ここを動くつもりはない。ひとまず座ってくれ。話してやるよ。お前がいなくなった学園祭での出来事を。」
        • 「気付いたか? こいつらは全員、お前の世話になった奴らばかりだ。お前のせいでじゃない。お前のために集まったんだ。」「持ちつ持たれつ…だろ? たまにはお前が持たれたっていいんだ。」「託してくれ。俺もお前の世話になった一人だ。」
        • 「上杉さん。この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。最終日…私の分の仕事をどうかお願いします。」「ああ、任せろ。」(#13-108)
        • もともと四葉は中学・高校時代の失敗から自分の存在価値を見失っており、結果として誰かのため・みんなのために頑張るというイネーブラ気質を持っている。そんな「自分がない」四葉の心の支え・拠り所になっているのが、風太郎との思い出であり、風太郎への想い。だからこそ四葉は頑張ることで、少しでも風太郎に近づき、追いつきたかったのだと考えられる。
          一方、風太郎が四葉を選択すると心を固めたのはこのタイミングだったと考えられる。四葉は勉強でこそ風太郎に教えを請いているものの、それ以外のことではほぼ一方的に四葉が風太郎を助ける形になっており、四葉が自ら風太郎に頼ることはない。いつも強がる四葉が初めて自分から風太郎に弱さを見せ、風太郎に頼っているが、風太郎からすれば、初めて四葉に自分の気持ちが通じた(=四葉が自分に初めて心を開いてくれた)と実感できたイベントになっている。
          このイベントが風太郎にとってのターニングポイントになっていることは、① 2日目朝に竹林に会う前は、からあげ券を自分一人で使おうとしている。② 学園祭終了後の一花の「あの時にはもう決めていた」=この後の飲み物選択のときには決めていた。この 2 つの間で四葉に関わる大きなイベントがこれのみであることからもわかる。
      • 二乃、四葉のことを知って見舞いに病院へ来た三玖と会い、パンケーキのことを三玖に伝える。「お父さんが言ってたわ。あんたのパンケーキ、お母さんの味にそっくりだって。」(#13-106)
      • 風太郎、一花を送っていく。(#12-102)
        • 「フータロー君」「一花」
        • 二人の様子がぎこちないことから、初日に一花と風太郎が別れたときに、何か気まずいことがあった(=平手打ちしたかボロカスに言ったかのどちらか)と推測される。
        • 一花、風太郎に選択を迫る。「俺の気持ちなんて俺自身もわかんねーよ。」「だから誰も選ばないなんて言わないで。」
        • 22:27:「問題です。フータロー君は誰だったら嬉しいですか?」
        • 「何固まってんだ…あいつが勝手に言い出したこと…適当に選びゃいい。くだらない…つーか買わなきゃ済む話だ。
        • 提示された飲み物に一花のチョイスがない=自分のフラグはないという前提で一花は話している。
        • 22:42:ジュース(四葉)を選択するも一花がうたた寝。「ダセェとこ見せちまったな…お前とはいつもこんな感じだった気がする。長男に長女。お互い苦労したな。」
        • 「どう? 私だった?」「男の人とキスなんて今はまだ NG かな。だから君が初めて。嬉しかった?」 素直な気持ちを大切に…なんて。そうだよね。フータロー君が誰を選ぼうと関係ない。この気持ちはまだしばらく静まりそうにないや。(#12-102)
      • 「お前らの元父親が五月と接触した疑いがある」「明日改めて五月に話を聞くとしよう」(#13-110)
    • 日の出祭り 3 日目 : 開場~終了 (2018/10/15(月))
      • 五月、前日から引き続いて部屋に引きこもり。(#13-110)
      • 三玖、風太郎を屋上に連れ出す。男子組と女子組を仲直りさせる。
        • 「任せて。私が説得するから。私を信じて。」(#13-106)
        • 風太郎を信じる=風太郎に依存していた三玖が、他人に対して自分を信じて、と言えるようになった=風太郎からの卒業、になっている。
      • 三玖、風太郎を押し倒してキスする。
        • 「ならよし! これを聞くのもずっと我慢してた。」「うん…わかった。…じゃあキスしたい。」「あ、ごめん。返事は後で聞くね。」(たとえどんな超えられない壁が現れても自分を信じる限りどこまでも進んでいける。)「もう迷わない。」(#13-106)
        • 引っ込み思案で回りの顔色を伺う子だった陰キャ三玖が、風太郎に恋して、自分を信じられるようになったことで、自分も風太郎も変えていくようになっている。自分としての『やり切った感』が、自分への自信、「やるべきと感じたままやり抜いたことを後悔してない」という振り返りにつながっていく。(#13-112)
      • 風太郎、二乃・三玖と五月の話(#13-110)。無堂が三人と出会うが名乗らない。
      • 風太郎、マンションへ行き、五月と会って会話。五月、夢を目指して母を追うことを決意する。(#13-110)
        • 「アホか。憧れの母親なんだろ。忘れる必要なんてないんだ。母を目指して夢を追うのと夢を目指して母を追うのとでは大きく違う。お前がそれを理解できているのなら親に憧れ志すことは絶対に間違いじゃない。」
        • 「お母さんは私の理想の姿です。強くて凛々しくて優しくて…私は…お母さんのような先生になりたい! 私は私の意志で母を目指します。」
        • 「…ふふ。いいこと思いつきました。上杉君。勉強教えてください。」「勿論だ。」
        • もともと五月は母親が大好きで、零奈が死んだときに大きなショックを受け、自分が母親にとって代わろうとする。それは「五月」ではなく「零奈」として生きるということであり、四姉妹への接し方や、風太郎への言葉遣いは、零奈というペルソナ(仮面)を被ったものになっている。恩師に憧れて教師を目指す、ということは珍しいものではないが、五月のそれは零奈そのものになりたい(=同じ存在になりたい)という度が超えたものになりかけていた。
          しかし五月は五月、零奈は零奈。自分が母親とは違う存在であることを踏まえれば、母を目指して夢を追う(=母親がゴール)のと、夢を目指して母を追う(=夢がゴール)のは大きく違う。自分の夢(=強くて凛々しくて優しい先生になりたい)がゴールなのであれば、母親に憧れ志すことは絶対に間違いではない。だから五月は五月として、五月の意志で、理想像としての母を目指すことを決意する。
      • 二乃・三玖・五月・マルオ・下田・勇也が無堂と対峙し、無堂を追い詰める。風太郎、遠くからその様子を見守っている。(#13-111)
      • 疲れた風太郎が終了までの間に少し休憩。四葉、風太郎との最後の思い出作りにキスをする。
        • 「風太郎君。」(※ 普段と呼び方が違う)
          「なんだ零奈。またお前か。今日もいろいろあって疲れてるんだ。また後にしてくれ。」
          「ずっと約束を覚えていてくれてありがとう。私は守れなかったよ。ごめんね。」
          「…そんなこと気にすんな」
          「風太郎君は気にしてないの?」
          「まぁ…昔のことより大切なのは今だろ。」
          「うん。もう君との思い出に頼らない。自分で自分の価値を探していくよ。だからこれが最後。」
        • 四葉にとって、「自分」を支えているものは風太郎との過去の思い出だけ。頑張って結果を出している風太郎に少しでも追いつきたかった(そこに束縛されている)。けれども自分が回りに支えられていることにも気づき、過去に囚われていることで回りが見えなくなっていることに気付く(=今の回りの人との関係性を大切にすることが重要なことに気付く)。過去に束縛されて、遥か彼方に存在する風太郎を追うことに固執するのではなく、周りの人たちとの関係を大切にして、その中に自分の価値を探していくことにする。これは過去との決別だけでなく、今の風太郎からの決別をも意味するため、「上杉さんにはもっと良い人がいるはずです」発言に繋がっていく。
        • (うわぁ…すげー恥ずかしい夢見た…学園祭中にいろいろあったせいだ…)
        • 風太郎は四葉のことをつらつらと考えており、そのままうたた寝して、四葉にキスされる夢を見てしまった……と思っているので、自分の妄想に恥ずかしくなった。
        • わー…私ってば思い切ったなー…許してくれるよね。最後の思い出造りだもん。いつまでも昔のこと引きずってる場合じゃない。これで私も前に進める気がする。うん、これで…私も…
          「四葉、平気か?」「はいっ。もう心配いりません!」
        • 四葉はここまでにも何度か風太郎への想いを振り切ろうとしているが、四葉が六年前の風太郎との思い出に明確に決別するのはこのタイミング。風太郎は一足先に、頑張る自分を支えるもの(頼る先)が「思い出(零奈との約束)」でなく「今」に変わっていたが、四葉は頑張る自分を支えるもの(と同時に自分を縛るもの)が長らく「思い出(風太郎との約束)」だった。それが、風太郎だけではなくみんなに支えてもらったという事実をきっかけに、「今」へと変わっていく。
          このイベントにより、初めて四葉が風太郎と結ばれる条件を満たすことになる。「五等分の花嫁」の作品全体の重要なポイントは、小6 の修学旅行のときに出会った二人が再会して結ばれる(初恋を成就させる)という単純な話にはなっていないこと。結果だけ見ればそうなっているが、お互いが初恋の人だったから結ばれているのではなく、初恋から『それぞれが』卒業したうえで、「今」を生きて支えあう二人として惹かれ合い、結ばれている。風太郎が四葉のことを好きなのは、零奈の正体だったからではなく(風太郎は零奈の正体は結婚後まで五月だと思い込んでいた)高校時代を四葉とずっと一緒に過ごしたからであり、四葉が風太郎のことを好きなのも、単に昔に京都で会った思い出の男の子だからというわけではなく、高校時代に風太郎と積み重ねた思い出があるから(#14-114)。
      • 五月、五つ子と相談の上、一人で風太郎のところに行ってお礼を伝える(#13-111)と共に、風太郎に後夜祭で 5 人がバラバラの場所にいることを伝える(#12-112)
        • 「これが私たちの覚悟。どうかそれを理解してください。」(#12-113)
    • 日の出祭り 3 日目 : 後夜祭 (2018/10/15(月))
      • 17:00:学園祭終了 (#13-96)。五つ子、風太郎との約束の時間まで後夜祭を回って楽しむ。(ライブ会場(一花)、パンケーキ屋(二乃) → 出し物の結果発表(三玖、四葉)→ ポップコーン屋)
      • 風太郎、前田や武田と共に学園祭を振り返る。
        • 「ふと気になったんだけど…一体彼女たちの誰から見分けられるようになったんだい?」
        • 懸賞旅行(スクランブルエッグ)で四葉を最初に見分けられるようになっている (#8-64)
        • 「そうだ。学生の本分は学業。それ以外は不要だと信じて生きてきた。だが…それ以外を捨てる必要なんてなかったんだ。勉強も友情も、仕事も娯楽も恋愛も、あいつらは常に全力投球だった。凝り固まった俺にそれを教えてくれたのはあいつらだ。」
        • 「ただそれだけのことに気付くまでにここまで待たせちまった…きっと昔のままの俺なら今この瞬間も一人だったかもな。」
        • もともと「学生の本分は学業」が刷り込まれたのは、京都での四葉との思い出によるもの。そこへの固執を捨てるきっかけになったのがクリスマスイブ。それでも教師と生徒の関係に固執しようとする風太郎の心が徐々にこじ開られていく、というストーリーライン。風太郎に対して、最後に決断を突き付けたのは三玖(まず三玖が覚悟を示した)、それを後押ししたのが一花。
        • 「僕的には十分楽しめたけどね。上杉君は違うのかい?」「微妙だな。基本、裏方の手伝いばかりしてたから。最後の学祭で何してんだか。」
        • 「あ~、休憩所マジ助かる~」「楽しかったねー。もう歩けないよ…ってかここ初日は無かったような…」「そうだっけ…?」
        • 裏方の手伝い中心だったのでめいいっぱい楽しめたのかは微妙、と言いながら、風太郎が四葉と設置した休憩所で休んでいる生徒を見て満足している。
      • 風太郎、からあげ屋へ行き無料引換券でからあげを受け取る(#13-113)。五つ子、事前に予告しておいた各部屋へと移動。
      • この時点での認識はおそらく以下の通り。
        • 一花:二乃、三玖、四葉の気持ちを知っているが、風太郎が誰を選ぶのかの確信はない。
        • 二乃:一花と三玖の気持ちを知っている。四葉の気持ちを知らない。(修学旅行での三玖との様子などから)内心では自分が選ばれる可能性が低いことを理解している。
        • 三玖:一花、二乃、自分に加えて、四葉にも秘めた想いがあることを知っている。自分への塩対応から自分が選ばれることはないと思っている。学園祭での様子から風太郎が四葉を選ぶ可能性があることも内心わかっている。
        • 四葉:他の誰かが選ばれると思っている。
        • 五月:四葉が選ばれることを願ってはいるが、誰が選ばれるのかの確信はない。
      • 最終的に風太郎が四葉を選んだということに対しては、一花、三玖、五月にとっては予想の範囲内だったが、二乃は四葉をライバル視したことがなく、完全にノーマークだったことからサプライズだったと思われる
    • 後夜祭終了
      • この選択は、あるいはこの選択をすることは、正しかったのだろうか。そんなことを考えるには、三日間はあまりに短すぎた。それでも――― (#12-100)
        • この選択=誰も選ばないという選択をするのではなく、四葉を選択すること
      • 四葉、保健室から出て校庭へ行き、後夜祭終了のタイミングを迎える(#14-107)。
        • 五つ子はそれぞれ覚悟を持って部屋に入って待機しているが、四葉だけはそこから逃げ出して校庭に向かい、そこで後夜祭の終了を迎えている。自分が選ばれることはないと思っており、他の姉妹が風太郎に選ばれるということに耐えられないために、部屋(建物)から逃げ出したと思われる。携帯電話を取りに戻るのも、風太郎の告白が終わった頃を見計らうために、十分時間を取ってから。
          他の四姉妹は各部屋に覚悟を持って待機しているのに、四葉だけはそこから逃げ出している(=覚悟ができていない)、というのがポイント。一花や二乃、三区は、風太郎が誰かを選択するという恐怖に真正面から向き合っているが、四葉はその覚悟ができていない。結果として翌日、甘えたことを言って二乃に激昂されることになる。
      • 四葉、十分時間が経った後に、携帯電話を忘れたことに気付いて保健室へ。待っていた風太郎が四葉に告白。(#14-113, 114, 115)
        • 「だがお前がいなければ俺はとっくにつまずいていた。俺は弱い人間だからこの先何度も躓き続けるだろう。こんなだせぇ俺の勝手な願いなんだが。その時は四葉。隣にお前がいてくれると嬉しいんだ。安心すんだよ。お前は俺の支えであり俺はお前の支えでありたい。だから…嫌いならそれでいい。お前の気持ちを聞かせてくれ。」
        • このタイミングでは風太郎は四葉に「好き」だと言っていない。#14-119 での最大限での告白への布石になっている。
        • 「私は…上杉さんが…好きです。私…上杉さんには嘘をつけません…ずっと好きでした。」
        • 「ですがすみません。まだやらなくちゃいけないことがあります。」
        • 四葉が風太郎の気持ちを受け入れるのであれば、やらなくちゃいけないことは、四葉にとって大切な姉妹の絆をつなぐこと。しかし風太郎はこの四葉のセリフの「やらなくちゃいけないこと」がわからず、何が悪かったのかと悩むことに。もともと風太郎にとっては、姉妹の仲(=風太郎にとっては姉妹を同列に扱うこと)と、四葉を選択することは排他だった(#10-81)ため、四葉の「やらなくちゃいけないこと」に思い至らず、二乃と四葉が対峙しているときに四葉の真意と覚悟を知ることになる(#14-118)。
    • 学園祭終了後
      • マンションにて五つ子全員でマルオと夕飯。風太郎のことはあまり話せず。(#14-115)

⇒ 五等分の花嫁 : ストーリー解説 Part 5. 学園祭後~卒業・結婚式 へ進む

    ※ 五等分の花嫁のネタバレ全開です。まだ作品をすべて見終わっていない場合には、読まないことを激しくオススメします。

    赤字はストーリーライン上非常に重要なセリフ、青字は筆者の個人的な考察・補足説明です。全体インデックスはこちら

    ← 五等分の花嫁 : ストーリー解説 Part 2. 2 年 3 学期 へ戻る

    懸賞旅行後の状況を整理すると...

    • 五つ子の状況
      • 一花:二乃、三玖をライバルとして認識。四葉、五月はノーマーク。姉としての我慢をやめることを決意。
      • 二乃:一花、三玖をライバルとして認識。四葉、五月はノーマーク。一花がライバルであることが分かったために焦り始め、より積極的に。
      • 三玖:一花、二乃をライバルとして認識。四葉、五月はノーマーク。風太郎を振り向かせる(=教師/生徒の関係性を変えてもらう)ことではなく、風太郎に振り向いてもらえるような自分になろうと決意。
      • 四葉:一花、二乃、三玖の気持ちを知っている。皆の幸せを願って自分の気持ちを封印しようと頑張る。
      • 五月:二乃、三玖、四葉の気持ちを知っている。(母親役を演じているので)誰かを贔屓目にすることはないが、四葉と風太郎の誤解・すれ違いを解きたいと思っている。一方で、風太郎が零奈の過去の呪縛から脱却できていることに気付けていない。
    • 風太郎の状況
      • 過去の呪縛「いつか誰かに必要とされる人になるために頑張る」から脱却。自分を救ってくれた零奈に対する感謝はあれど、すでに零奈の正体は重要でなくなっている。
      • 零奈が、なぜ母親の名前を騙ったのかはわからない。
      • 二乃や三玖の想いにどう応えるべきか、自分がどうすべきかの答えがわからない。
      • 自分にキスをした正体は一花だと思っているが、自分にキスを迫った理由がわからない。
    • 風太郎の五つ子に対する認識
      • 一花:どちらかというとからかわれている。キスされた理由は謎だが、多分ハプニング。
      • 二乃:自分に好意を持っている。何らか答えを返さなければならない。
      • 三玖:バレンタインチョコや旅館での言動から、多分自分に好意があるはず。
      • 四葉:自然体で一緒にいられる存在。非常に仲のよい友人的存在。
      • 五月:妙に意地になってぶつかってしまう幼馴染的な存在。特に意識はしていない。

    [旭高校 3 年 1 学期](2018/04~2018/07)

    • 新学期
      • 一花、五等分した家賃を払えなかった人は父親のマンションに強制退去させると言い出す(#9-69)。
        • 一花が自分だけ我慢しなくなったが故の行動。払えなかった人が出た場合でも、その分家賃が安くなるわけではないので、実態としては四人に同じ負担を強いることが目的。
      • 三玖、料理対決で二乃に敗北。二乃はケーキ屋、三玖はこむぎやでバイトすることに。
        • 「私の目的はフータロー(と同じ店で働くこと)じゃないから」(フータローに好きになってもらえる私になるんだ)(#9-69)
      • 風太郎、一花の唇が気になる(#9-69)。
        • 一花にバスの裏でキスを迫られており、その流れから誓いの鐘でキスをされたのが一花だと思っているため。しかし風太郎からすると、一花が自分にキスをする理由が思い当たらない(自分に好意があると思っていない)ので思い悩むことに。→ あれ(=誓いの鐘で滑ってキスをしたこと)は事故だ…しかしあの時のあいつ(=一花)はどう思って(キスをしようとしたのか?)…いやもう忘れよう。
      • マルオたちの裏の計らいで、五つ子と風太郎が3年1組に。(#9-69, #9-70)
      • 四葉が学級長に立候補、風太郎を学級長に推薦(#9-70)。
        • 四葉は、クラスの中で浮いている風太郎が凄い人だということを知ってもらいたくて風太郎を学級長に推薦する(#9-72)。普段の風太郎の性格であれば、学級長という面倒ごとは瞬殺するはずだが実際にはこれを受けている(=おそらく四葉からの推薦だっため)。
      • 三玖、誕生日プレゼントのネタにするため、風太郎に五つの願いを聞く。(#9-70)
      • 風太郎、バイトで失敗した二乃を励ます。
        • 「これまで勉強のことばかり考えてきた。家族以外の人間関係を全て断ち切って…だから初めてなんだ。誰かに告白されたのは。どう話せばいいかわからなかった。」(#9-71)
        • 「だがここで答えよう。俺はお前のことは…」「私がどれだけフータローを好きなのかちゃんと知ってほしいの」「覚悟しててね。フー君♡」(#9-71)
      • 五月、MAYに扮してアルバイト先に。二乃に速攻で暴かれる。(#9-71)
      • 四葉と風太郎、女子のうわさ話がきっかけですれ違うことに。(#9-72)
        • 以降の一連のやり取りで、四葉は風太郎に対する立ち位置をはっきりと宣言する一方で、風太郎の方は四葉を恋愛対象として意識し始めることになる。
          もともと風太郎と四葉は、非常に仲の良い友達であり、教師/生徒の関係。付かず離れずの非常によい関係性(=お互いに好意を持っているが恋愛ごとには踏み込まないが故の心地よい関係性)がある。一連の会話を追いかけると以下の通り。
        • 「う、上杉さん…上杉さんは私のことをどう思ってますか? 私は上杉さんが嫌いです。ほ、本当ですからね! だからもう私に近づかない方が身のためです! でないと…たっ大変なことになります!」「俺とお前が付き合ってる!? あり得ないだろ」「で…ですよねー…」
          「恋ね…」「学業から…えー…なんでしたっけ?」「最もかけ離れた愚かな行為…と思ってた…だが。あそこまで真剣な気持ちを前ほど馬鹿にする気も起きないな。」
          「ま、まさかの本当に私のことを!?」「ねーよ」
        • 風太郎からすると、自分と四葉は教師と生徒という関係なので恋愛はご法度(=踏み込んではいけない)、故に「ねーよ」と即答(#9-77)。けれどもお互いを憎からず思っている関係だと風太郎は認識している。にもかかわらず四葉から...
        • 「ほら三玖とかどうですか~?」「! なぜそこで三玖…」
        • 他の子を推薦される=自分はあなたに興味がありません、というジャブを受けて、風太郎が軽いショックを受ける。そこにさらに追い打ちをかけるセリフが四葉から来る。
        • 「この先上杉さんにも好きな人ができるかもしれません。その時誰を好きになってどんな恋をしたとしても私は味方です。全力で応援します!」
        • 四葉が自分からフラグを折りに行く。
        • 「やっぱり上杉君と四葉ちゃんって…」「ないよ。ありえません。」
        • 風太郎はトイレで非常に複雑な表情をする(=お互いを憎からず思っているという認識だった四葉から、はっきりと恋愛対象として拒否られたことに軽いショックを受ける)。
      • この時点での風太郎の五つ子に対する認識を整理すると。。。
        • 一花:どちらかというとからかわれている。キスされた理由は謎だが、多分ハプニング。
        • 二乃:直球勝負で迫られており困惑、どうすればよいかわからない。
        • 三玖:バレンタインチョコや旅館での言動から、多分自分に好意があるはず。
        • 四葉:非常に仲のよい関係だと思っていたのにいきなり向こうから拒否られて困惑。
        • 五月:妙に意地になってぶつかってしまう幼馴染的な存在。特に意識はしていない。
    •    全国統一模試と風太郎の誕生日
      • 五つ子のアパートにマルオが武田君を連れて登場、全国模試 10 位以内を宣言する。
        • 「知らなかったんだ。世の中にこんな馬鹿共がいるってことを。俺がこんなにも馬鹿だったってことも。」(#9-73)
      • 風太郎、三玖の変装をノーヒントで見破る。(#9-74)
      • 一花、クラスメイトに女優であることがバレる。
        • 「…どうでもいいけどオーディション受けて良かったな。もう立派な嘘つきだ。」(#9-74)
      • 一花、三玖に変装して風太郎を篭絡しにかかる。
        • 「一花、フータローのこと好きだよ。すごくお似合いだと思う。私応援するね。嘘じゃないよ。」(#9-74)
        • 自分に好意を持っていると思っていた三玖から、一花との関係を応援すると言われて混乱。懸賞旅行の誓いの鐘の下でキスを迫ってきたのが一花だったと誤解していることから、このセリフを困惑しながらも真に受けてしまったものと思われる。
        • 風太郎の認識の変化を整理すると以下の通り。
          • 一花:実は自分に好意があった、キスを迫ったのも本気だったと解釈。
          • 二乃:直球勝負で迫られており困惑、どうすればよいかわからない。
          • 三玖:自分に好意があるはずと思っていたが実は勘違いだったと思い込む。
          • 四葉:非常に仲のよい関係だと思っていたのにいきなり向こうから拒否られて困惑。
          • 五月:妙に意地になってぶつかってしまう幼馴染的な存在。特に意識はしていない。
      • 一花、誕生日プレゼントで五つ子を出し抜こうとする。(#9-75)
        • 風太郎、図書館での勉強の合間の休憩で三玖と会話するがかみ合わない。「昨日のこと(=三玖から言われた一花の話)だけど」「明後日(=風太郎の誕生日)のことだけど」(#9-75)
        • 三玖との話がかみ合わなかったことや、直後に一花が割り込んできたことから、風太郎が昨日の三玖の正体が一花である可能性に思い至ってもよさそうなものだが、実際にはこのタイミングでは気付けていない。
      • 一花、二乃、三玖、四葉、相談して 4/15 の誕生日プレゼントを五羽鶴にすることに。(#9-75)
      • 誕生日、図書館で自習しているところに五月から栄養ドリンクの差し入れ。(#9-75)
        • 風太郎が五つ子に困惑させられまくっていることを風太郎が独白。整理すると以下の通り。(話の一番最初に四葉が来ており、地味にショックを受けている様子が見て取れる。)
          「…お前らのやることは本当に予測不可能だ。新学年になってから…
          四葉も… お互いに好意があると思っていたのに、急に三玖を推薦されて拒否られる
          二乃… → アルバイト先で特攻される
          一花ときて… → 三玖(に扮した一花)から一花がフータローを好きだといわれる
          …三玖も…」→ 自分に好意を持っていると思っていた三玖から一花を推薦される
      • 全国統一模試で武田と対峙(#9-76)。
      • 武田とブランコ。(まだ足りないか)(#9-77)
        • 『まだ』足りないか、という発言から、風太郎はここに何回か来ていると思われる。四葉を意識し始めている様子が見て取れる。
      • マルオと公園で会う(#9-77)。        
        • 「次の道を見つけてこその卒業。俺はあいつらの夢を見つけてやりたい。」「だが忘れないで欲しい。君はあくまで家庭教師、娘たちには紳士的に接してくれると信じているよ。」「も、勿論一線を引いてます! 俺は! 俺はね!
          頭でっかちな風太郎は、教師と生徒の恋愛関係はご法度だと(少なくとも頭では)思っている、というのがポイント。
      • 風太郎、意識的に五つ子との距離を取ろうとする(#9-77)。
        • (あの父親に念押しされてしまったからな…そうでなくても勘違いされないようにこいつらとの距離感を考え直すべきだ。)「なぜ避けるのですか…怪しいですね…」「ああ お前よくあんなに…あー…今日はもう勉強もできなさそうだし帰るわ。」
          風太郎、四葉のプレゼントに過剰に反応しかけてしまい、自制している。
      • 五月、理由をつけて風太郎に零奈(四葉)のことを暴露しようとする(#9-77)。
        • 「ではこうしましょう。あなたの隠し事を話してくれたら私も一つお話ししましょう。」「もう黙っていられないのです。こうでもしないと言えません…」
        • 「モテ期が来た。相手はあの二乃と一花だ。」「三玖じゃないのですか?」「いやあいつじゃねーよ。三玖と四葉は応援するとか言いやがる。俺にどうしろというんだ…」
          五月は、二乃と三玖と四葉が風太郎を好きなのは知っているが、一花が風太郎を好きなことに気づいていない。このために風太郎からの発言が理解できない。
      • 一花、五月が落とした風太郎と四葉の写真を見て、風太郎を落とす方法を思いつく。四葉、パン作りで頑張る三玖を応援することを決める(#9-77)。
      • 五月、零奈のことを言い出せずに思い悩む。「やっぱり言えない…京都のことも全て…こんなことなんて説明したら…」(#9-77)

    修学旅行直前の状況を整理すると...

    • 五つ子の状況
      • 一花:二乃、三玖をライバルとして認識。四葉は昔のことを忘れていて風太郎に気がないと認識。京都で昔会った思い出の少女が自分であると切り出すことが、風太郎を落とす切り札になると思っている。
      • 二乃:一花、三玖をライバルとして認識。四葉、五月はノーマーク。直球勝負でアピールするも一向に振り向いてくれない風太郎へのさらなるアピールを考える。
      • 三玖:一花、二乃をライバルとして認識。四葉、五月はノーマーク。自分が好きなパン作りで頑張って、風太郎に振り向いてもらいたいと思っている。
      • 四葉:一花、二乃、三玖の気持ちを知っており、三人を等しく応援している。風太郎が誰を選んでも、全力で応援したいと思っている。
      • 五月:二乃、三玖、四葉の気持ちを知っている。一花が風太郎を好きなことには気づいていない。(母親役を演じているので)誰かを贔屓目にすることはないが、四葉と風太郎の誤解・すれ違いを解きたいと思っている。一方で、風太郎が零奈の過去の呪縛から脱却できていることに気付けていない。
    • 風太郎の五つ子に対する認識        
      • 一花:実は自分に好意があってキスを迫ったのも本気なのかもしれないと思うものの違和感あり。
      • 二乃:直球勝負で迫られており困惑、どうすればよいかわからない。
      • 三玖:自分に好意があるはずと思っていたが実は勘違いだったと思うものの違和感あり。
      • 四葉:非常に仲のよい関係だと思っていたのにいきなり向こうから拒否られて困惑。
      • 五月:妙に意地になってぶつかってしまう幼馴染的な存在。特に意識はしていない。
      • 零奈:すでに過去の人。感謝の対象。(※ 風太郎の認識は、思い出の少女=トランプをした女の子=今の風太郎のもとに現れた零奈。この 3 人が異なっているという認識はない。)

    • 京都修学旅行(#10-78~#10-86 シスターズウォー)
      • 修学旅行前                          
        • 四葉、パン作りを頑張る三玖を応援。班決めで三玖と一花の板挟みになるが、結局五つ子でひとつの班に。(#10-78)
        • 風太郎、らいはに五つ子からの誕生日プレゼントのお返しをしていないことを叱られる(#10-79)。修学旅行の記念写真集を作ることを思いつき、前田たちに五つ子の写真撮影を依頼(#10-86)。
        • 四葉、京都で会った写真の子の名前が零奈で、初恋の人であるとらいはと風太郎から聞いて動揺する(#10-79)。
          • 自分としては身を引くつもりだった四葉が、風太郎の初恋の人が自分だったと聞いて激しく動揺、封印した恋心を何度も引きずり出される(ブランコは四葉の揺れる恋心のメタファーになっている)。
          • なお、らいはや二乃は写真の子が初恋の人だと思っているが、風太郎が自認している初恋の人は竹林と思われる。(竹林に失恋して、要らなくなった自分のところに現れたのが写真の子である四葉、という構図。)
        • 五月、零奈に扮して風太郎に接触するがやり返される(#10-79)。        
          • 「こんなことしなくてもいつも会ってるだろ」「なぜ母親の名前を名乗った」「誰が誰とか…誰のフリした誰とか…もうたくさんだ。楽しい修学旅行にケチつけんな。しっしっ。」
          • 五月、風太郎の態度に動揺、「き、気にならないの? …私のことどうでも良くなったの?」(思った通りにいかない…しかし楔は打ちました)
        • 五月は四葉の気持ちを知っているため、風太郎になんとか京都のことを思い出して欲しいと思っているが、風太郎にとって、零奈はお守りを川に流してしまったときから過去の思い出になっている(=過去のことより今のことの方が大切になっている)。五月はこのことを知らず、風太郎にとってまだ零奈が重要な存在だと思い込んでおり、風太郎の心境の変化に全く気付けていない。
          なお、この時点では風太郎はまだ零奈の正体が五人のうち誰であるのかを特定できていない。修学旅行中に、一花が可能性から排除されたこと、零奈が母親の名前であることなどから、(特定には至らないものの)五月の可能性が高いと絞り込んだものと思われる。
      • 修学旅行初日
        • 三玖、早起きしてパン作り。(#10-80)
        • 四葉、トランプで勝利。(#10-80)
        • 伏見稲荷大社の山頂で揉めている一花、二乃、三玖、四葉の話を風太郎が聞いてしまう(#10-80)。
          • 「一花。私…そんなつもりで言ったんじゃないよ…それが本当にしたいこと?」「一花は邪魔をしようとしている。それは…三玖から上杉さんへの告白だよ」
        • 二乃、逃げ出した三玖を風太郎に追わせるが、三玖は五月と共にバスに乗り、その後ホテルへ。(#10-81)
        • 四葉と風太郎もバスへ(#10-81)。一花を応援していた三玖が、一花の変装であったことを確信する。
          • 「まぁ知ってたがな。み、三玖が俺に…好意を抱いてくれてたことだ」「まぁ色々あったからな」「あの三玖はあいつじゃねー。間違ってなかったんだな。」
        • 風太郎、他の姉妹を気にしすぎる四葉へ踏み込む(#10-81)。
          • 「だから気にすんな。お前は人に気を遣いすぎだ。ハッキリ言って度が過ぎている。」「それはいいんです。姉妹の皆が私より幸せになるのは当然です。」
          • 「上杉さん、皆が幸せになる方法ってないんでしょうか?」
          • 「現実的には…誰かの幸せによって別の誰かが不幸になるなんて珍しくもない話だ。競い合い奪い合い、そうやって勝ち取る幸せだってあるだろう。」「そんなこと言ったら私のできることなんて…」「何もない。限度があるんだ。」
          • 「おこがましいことなんじゃねーの? 全てを得ようなんてな。何かを選ぶ時は何かを選ばない時。いつかは決めなくちゃいけない日がくる。いつかはな。」
          • 一連のセリフは、風太郎が四葉のことをずっと真剣に考えていたが故に出てきた言葉であると同時に、作品全体に対する伏線になっている。風太郎は、他の姉妹を傷つけることを覚悟したうえで四葉を選択する。その一方で、四葉は風太郎と姉妹の絆の両方を取っている。
        • 四葉と風太郎、一日の残りを一緒に過ごす。四葉、楽しい修学旅行にするために全力で頑張る(#10-81)。
          • 実は林間学校と同様で、修学旅行でも四葉と非常に長い時間を一緒に過ごしている。コミックの見た目のコマ数・ページ数と、実際の時間の違いに注意。
        • ホテルにて、二乃・四葉・五月の悲鳴で、風太郎と一花が出くわす。一花、風太郎に三玖の話を聞いてあげて欲しいと伝える(#10-82)。
        • 二乃、三玖に電話。二人で話をしたいと申し入れる。(#10-81)
      • 修学旅行 2 日目
        • 二乃、三玖に変装して仮病でホテルに。二乃、三玖に風太郎へのアタックを宣言しつつ、三玖を励ます(#10-82)。
          • 「あとは一花を倒すだけね。あの女狐め…どうしてやろうかしら。ってことで、私がフー君をもらってく。それでいいわね。」「それでも…私はあんたをライバルだと思ってたわ」「五つ子よ。あんたも可愛いに決まってんじゃん!」
        • 四葉と五月、清水寺へ。三玖に会うために四葉たちを追ってきた風太郎と会う。
          • 「ああ、三玖に用があってな。お前らと一緒にいると思ったんだが」「三玖ならここにはいません。まだ体調がすぐれないようでホテルで休んでいます」(#10-82)
          • この五月のセリフは、その後に現れる三玖(正体は一花)を暴くためのヒントになっている。
        • 五月、昔と同じツーショット写真を撮ろうとする(#10-82)。
          • 「そういやあの写真もここで撮ったんだったけ。それからあの売店であの子がお守りを五つも買って…ああ、あれは川で流れていったっけ…そうか……!」
          • 風太郎が気付いたのは、零奈の正体の見分け方。零奈の正体の子は、自分から零奈であるとは名乗らないが、それ以外の姉妹は、こちらからお守りを持っているかを聞けば正直に答えてくれるはず。故にお守りを持っているかどうかを聞いていけば、自ずと零奈の正体を絞り込める、という判断方法に気付く。
        • 四葉、風太郎にちょっかいをかける五月の挙動を不審に思って訪ねる。「五月…何か私に隠してる?」(#10-82)
          • 四葉が五月の行動に勘付き、五月をマークするように。五月は修学旅行 3 日目の映画村で、零奈に変装して風太郎に接触しようとするが、それを未然に四葉が防いでいる(#11-90)。
        • 三玖に変装した一花、四葉と五月の隙を突いて清水寺に来ていた風太郎を引っ張って連れていくが、風太郎に変装を見抜かれる。(#10-83)
          • この後の一連の会話では、嘘と本当が入り乱れる形になっている。一花が積み重ねてきた嘘により、一花が本当に伝えたかった真実が、風太郎から嘘と断じられる結果になっている。少し細かく追いかけてみると以下の通り。
          • 「ここは…」
            「来たことあるでしょ?」
            「ああ…小学生の頃にな。」
            「小学生の頃?」
            「あの日のことは今でも思い出せる。俺はあの日、あの子…零奈に振り回されるがまま辺りを散策した。俺を必要と言ってくれた彼女との旅が楽しくないはずがない。気が付けば陽は落ち夜となっていたんだ。」
            ↑ この正体は四葉
            「それでどうしたの?」
            「学校の先生が迎えに来てくれることになったんだ。零奈が泊まってた旅館の空き部屋で待たせてもらった。そこではトランプしてたっけ。担任にはこっぴどく叱られたがな。今となってはいい思い出だ。」
            ↑ この正体は一花
            「その子は…」
            「もういいだろ」
            「え?」
            「お前に何か意図があるのではと思い話しただけだ。だがもうめんどくせぇ。お前に付き合うのもここまでだ。三玖…いや、一花。」
            「え…? えっ、ちょっとなんで急に」
            「勘」
            「ええっ」
            「これまでの状況を考えたらな、お前の可能性が一番高い」
            ↑ 三玖から好意を寄せられていることが正しい場合、#9-74 で三玖に扮していた可能性が高いのは一花
            「ち、違うから外れ! 残念でした!」
            ↑ このセリフは嘘
            「それに、お前らのミニコーナーに付き合う義理もない。ほら、正解だ。」
            「……っ」
            「このタイミング…先日学校の廊下で会った三玖の正体もお前で間違いないな?」
            「あ、あれは私じゃ…」
            ↑ このセリフは嘘
            「なぜ俺にあんな嘘をついた」
            「さっきの話…フータロー君は知ってるんじゃない? 六年前のその子が私たちの誰かだって…」
            「…ああ。」
            「…私だよ。私…私だよ…。私たち六年前に会ってるんだよ…嘘じゃないよ…信じて…」
            ↑ このセリフは本当
            「……六年前、俺とここで買ったお守りを覚えているか?」
            「えっ、うん! 今でも持ってるよ。忘れるわけないよ…」
            ↑ このセリフは本当
            「嘘、なんだな。」
            ↑ 風太郎の視点からすると、一花が思い出の少女=零奈であったのなら、今そのお守りを持っているはずがない。よって自分が零奈だという一花の言葉を嘘だと断じている。
          • 風太郎は、思い出の少女=トランプで遊んだ少女=自分のもとに現れた零奈だと思い込んでおり、そのために、一花のセリフの中に含まれている真実に気付けていない。今まで嘘を重ねて姉妹や風太郎を欺き続けてきた彼女への最大の罰として、一花が一番伝えたかった真実が、風太郎からすべて嘘だと断じられる形になっている。
            風太郎が一花を断罪したのは、一花の変装によって振り回され混乱させられたと思っているため。風太郎の立場からすると、(五月に変装されて)懸賞旅行の車の影でキスを迫られ(← これは真実)、誓いの鐘の下でキスされ(← これは誤解)、(三玖に変装されて)一花との関係を応援するという偽情報を伝えられて混乱しており(← これは真実)、振り回された不満がここで爆発。実際には風太郎は一花に怒りをぶつけた後になって冷静になっており、映画村で一花に詫びようとしている。
            一花とのやり取りの醍醐味は、嘘と本当が入り乱れることによるすれ違いであり、その真骨頂ともいえるのがこのシーン。
        • 土砂降りになり、全員いったんホテルへ。一花、廊下で風太郎たちが E コースを選択する話を聞きつける(#10-83)。
          • 風太郎が E コースを選択したのは、一花が来るだろうと考えたこと、一方的に一花を断罪したことについて一花に謝るため(#10-86)。
        • 風太郎、五つ子が揉めている様子を見咎める。五つ子、翌日のコースをバラバラに選択(#10-83)。一花、E コースを選択するが、三玖にお願いして D コースと入れ替え(#10-84)。    
      • 修学旅行 3 日目
        • 風太郎と三玖、映画村へ(#10-84)。一花、二乃、四葉、五月も映画村へ。
          • 映画村へ向かった理由はそれぞれで異なる。一花と二乃は三玖のサポートのため、五月は零奈に扮して風太郎に仕掛けるため。四葉は五月の行動を監視し、必要に応じて止めるため。
        • 五月、零奈に扮して風太郎に接触しようとするが、四葉に止められる(#11-90)。
        • 二乃、風太郎と自然体で仲良くしている三玖を見て、自分に勝ち目がないことを痛感する。
          • 「ふーん…お似合いじゃない。」「譲ったわけじゃないんだから…」(#10-85)「一花…私ね…あの二人が一緒にいるのを見ていてもたってもいられず気付いたら飛びついてた。」(#10-85)
        • 三玖、風太郎の話を聞いて、初めて風太郎のことを知らなかったことを知る。        
          • 「でもいいんだ。最後にフータローと過ごせた。それだけで。」「お前の努力。それだけは味わえた。頑張ったな。」「こんなに一緒にいるのにそんなこと全然知らなかった! ずっと自分のことばかりで知ろうともしてなかった。もっと知りたい。フータローのこと全部! そして…私のことも全部知ってほしい。
            ここで、三玖がようやく教師/生徒(=与えるもの/与えられるもの)という関係性から脱却する。
        • 三玖、風太郎に告白。「好き。」「ああ。知ってるぞ。」(#10-84)
          • 一花による計略(三玖に変装して一花との関係を応援するといわれたこと)で、三玖から好意を寄せられているのか自信が持てなくなっていたが、それがわかったことにより、三玖の告白に対して自信をもって回答。
          • 四葉、自分の空回りに気付く(#10-85)。「私…全員が幸せになってほしくていつも消極的になってる子を応援してたのかも…こうなるって少し考えたらわかるはずなのに…だから一花の本当の気持ちに気づいてあげられなかった。だからごめん。」
          • 一花、二乃が仲直り。「でも同時に己の愚かさにも気づいたの。あんたもそうなんじゃない? 三玖は最後まで…一花は悪くないと言ってたわよ。」「抜け駆け、足の引っ張り合い。この争いにはなんの意味もない。私たちは敵じゃないんだね。」「これが最後だなんて言わないで、三玖に謝りましょう。きっと前より仲良くなれるわ。私たちにしては珍しく同じ好きなものを話せるんだもの。」
        • 風太郎、三玖にはっきりと答えを返そうとするが三玖にかわされる。
          • 「やっぱり私は家族の皆が好き。」「ん? もしかして…自意識過剰くん」「いいんだよ…私は誰かさんみたいに勝ち目もないのに特攻するほど馬鹿じゃない。それに…フータローも思ってるほど鈍くないから。」(#10-86)
        • 一花、風太郎と会話。三玖の件で迷惑をかけたことを謝ると同時に、風太郎も言い過ぎたことを謝る。「なーんてね。全部嘘だよ。全部。」(#10-86)
          • 一花が風太郎や姉妹を騙った自分への罰として、風太郎にどうしても伝えたかった真実をも丸ごと全部『嘘』として封印することを選択する。
      • 修学旅行後
        • 風太郎、零奈を呼び出して、作った修学旅行のアルバムを誕生日のお返しとして渡す(#10-86)。
          • 零奈を呼び出したのは、ショッピングモール(#10-79)では最後まで言えなかった感謝の言葉を零奈に伝えるため(修学旅行のアルバムを渡すだけなら零奈を呼び出す必要はなく、五人に直接渡すだけで済む)。
            この時点では、すでに零奈の正体が五月であるとアタリをつけており、五月に頼む形で零奈を呼び出したものと思われる(これにより他の四姉妹に気付かれることなく零奈を呼び出している)。零奈の正体を見抜くヒントになっているのは、修学旅行中に一花が可能性から排除されたこと、零奈が母親の名前であること、ショッピングモールで出会った状況から四葉の可能性が排除されていることなどと思われる。
            風太郎が零奈に感謝の言葉を伝えたことによって、風太郎にとって零奈の存在がいよいよ完全に過去のものになる。これによって五月に打つ手がなくなってしまい、五月は直接、四葉に食い下がることに。
        • 身を引く覚悟を決めている四葉に対して、風太郎の誤解を解きたい五月が食い下がる。
          • 「ですが…打ち明けるべきです。六年前、本当に会った子はあなただったと。」
          • 「ううん。これでいいんだよ。」(#10-86)
          • 過去の思い出が感謝の念に昇華している風太郎、姉妹に対して身を引く覚悟を決めている四葉とは違い、五月のほうは、四葉と風太郎の関係を誤解やすれ違いで終わらせるべきではないと思っている。
          • 太郎は結婚式で四葉に言われるまで、思い出の少女=トランプの少女=零奈=五月だと思い込んでおり、実は結婚式の後になって初めて思い出の少女が四葉だったことを知る。つまり、風太郎が四葉を選んだ理由は、四葉が思い出の少女だったからではない。
    • 夏休み
      • 直前
        • 三玖が料理学校に進学する意志を固めて、二乃・四葉・五月に打ち明ける(#11-90)。
        • 身を引こうとする四葉に五月が重ねて食い下がる(#11-90)。「四葉…本当にこのままでいいのですか?」「…これまで上杉さんと向き合ってきたのは三玖たちだもん。今更私の出る幕はないよ。」「いいえ! 四葉だってずっとずっと彼のそばで見続けていたじゃないですか。誰だって自分の幸せを願う権利はあるはずです。」「五月。もう言わないで。つらい役を任せちゃってごめんね。」「上杉さん。風太郎君。好きだったよ。ずっと。」(#11-90)
      • 海遊び/アパート退去
        • 風太郎、夏休みに入り、五つ子と距離を取る。らいは、風太郎の布団の下から高校生のための恋愛ガイドを見つける(#11-91)。
          • 自分の気持ちと五つ子の気持ちを理解する・知るために本を読んでいる。恋愛心を本を読んで理解しようとするあたりが、勉強一辺倒の風太郎らしい頭でっかちさともいえる。
        • 店長が骨折でバイトが休みに。(#11-91)
        • クラスのメンバーで海へ遊びに。五つ子は引っ越し日と重なって遊びに行けず。(#11-91)
          • 「上杉君も楽しそうでよかったよ。」「え…俺楽しそうだったか?」「うん、そう見えたけど違った?」
          • 「数年ぶりに海に来て、お前らやクラスの連中と盛り上がれて楽しかった…それも事実だがどこか足りないと感じちまったんだ。」「あー、くそ、あいつらもいたらもっと楽しかったんだろうな。」(#11-91)
        • 夜、風太郎が五つ子にプールに遊びに行くことを提案。
          • 風太郎は、五つ子の先生として教師と生徒の関係を貫いているつもりだったが、五つ子のいない海で物足りなさを感じてしまったことから、自分も高校生として青春の中にいることに気付いてしまう。→「今しかできないことをお前たちとしたいと思った」(#11-95)
      • ジャイアント海水プール
        • 五月、他の四人の様子に困惑しつつも風太郎に対して一番動揺(#11-92)。
          • 一番過去を引っ張って束縛されている・変化を避けているのは五月。母親役として四人に接したり、風太郎に四人と真面目に向きあうことを期待する一方で、自分が風太郎に向き合おうとすると激しく動揺する。
        • 風太郎、五月からアドバイスされる。        
          • 「二乃も三玖もどうかしてる。こんな俺を選ぶなんてどうかしてるという意味だ。」「いつだったかお前に相談した時となんら変わっていない。問題を先送りして思うがままにこんな所へ誘ってしまった。」
            いつだったか = 全国模試の後で、一花と二乃から好かれているという話をしたとき
            問題を先送りにして = 相手に対してはっきりした答えを返さずに
            思うがまま = 五つ子と遊びたいと思うがまま
          • 「もっと本を読んで早急に自分の気持ちを見つけ出さなければ…」「あなたは相変わらず頭でっかちですね。私も姉妹の気持ちを知ろうと色々調べていたからわかるんです。結局この世は教科書だけではわからないことだらけでした。今日のようにあなたの思うがままにしたらいいのではないでしょうか。あれこれ考えるよりやってみてわかることもあると思いますよ。」(#11-92)
            風太郎は「頭で考えている」から自分の気持ちがわからず誰も選べない。学園祭の最初のタイミングでは『誰も選ばない』という選択を「頭で考える」ことによって導き出しているが、一花に叱責され、初めて四葉に自分の手を受け入れられたことで、自然と四葉を選ぶという選択に至っている。
        • 命日前日・店長お見舞い(8/13)~母親命日 (08/14)
          • 二乃と風太郎が店長のお見舞いへ。マルオに会うが、すぐに行ってしまう。(#11-93)
            実際にはこの直後または翌朝に、マルオは零奈の墓参りに行っている。
          • 風太郎、二乃に零奈のお墓に備える花を渡す。(#11-93)
          • 母親命日に五つ子でお墓参り(#11-93)。一花が仕事に専念して 9 月からの長期ロケを受けるために学校を中退するつもりでいることを四人が知る。
        • 一花の中退        
          • 一花、退学届けを提出。風太郎、退学ではなく休学を提案するが、一花に断られる。風太郎、三玖のこむぎやのアルバイトを増やす(#11-94)。
          • 一花、四葉を呼び出して、修学旅行の記憶があるかを尋ねる(#11-95)。            
            • 「四葉は覚えてる? ううん。フータロー君のこと。」「やっぱり覚えてたんだ。フータロー君のこと。それなら謝らなきゃいけないね。ごめん。あの時 四葉かどんな気持ちで慰めてくれたのか私にはわからなかった。お姉さん失格だね。」
            • 「本当に辞めちゃうの? 私を独りにしないでくれたのは一花たちじゃん。一花が辞めるなら私も」「それはよしなよ。」「四葉。四葉は四葉の本当にやりたいことを探しな。」「…私の…」
            • あの時=懸賞旅行の屋根上での会話(#8-66)。そのときの「一花だけ我慢しないで。したいことしてほしい…かな!」のセリフを、逆に送り返す形になっている。四葉はこのセリフがきっかけになって、風太郎を意識し始めてしまう。
          • 風太郎、一花の事務所に行き、一花を引き留める(#11-95)。
            • 「違うでしょ。感謝してるんだって。あの時フータローを雇いなおせたのは一花が仕事をしてくれてたおかげ。その恩返しがしたいんだって。」「この前な、クラスの奴らと海に行ったんだ。俺が今まで不要と切り捨ててきたものだ。だがきっとあんなことができるのは今しかない。」「今しかできないことをお前たちとしたいと思った。その中には当然お前も含まれている。
            • 勉強一辺倒で、他のことすべてを切り捨ててきた風太郎の心境の変化が明確にこのセリフに現れている。
          • なお、一花は退学ではなく休学を選んでいるが、その後、ドラマの主演を演じることになり(#14-120)、(おそらく出席日数不足から)高校を卒業できず、結局、中退する形になっている(#14-121 の卒業式の写真で、一花が一人だけ卒業証書を持っていない)。

    ⇒ 五等分の花嫁 : ストーリー解説 Part 4. 3 年 2 学期~学園祭 へ進む

      ※ 五等分の花嫁のネタバレ全開です。まだ作品をすべて見終わっていない場合には、読まないことを激しくオススメします。

      赤字はストーリーライン上非常に重要なセリフ、青字は筆者の個人的な考察・補足説明です。全体インデックスはこちら

      ← ストーリー解説 Part 1. 過去~2 年 2 学期 へ戻る

      [旭高校 2 年 3 学期](2018/01~2018/03)

      • 正月~遊園地~バレンタイン
        • 四葉、五つ子とらいはの前で、風太郎のほっぺたのクリームを舐め取ってチュー。授業料代わりのお年玉を渡しそびれる。(#7-51)
        • 一花、五つ子暮らしのために仕事を増やす。風太郎のバイト先のケーキ屋に仕事で現れる(#7-52~53)。
          • 風太郎、一花に感謝。「その努力を否定するつもりはない。それに家庭教師を続けるチャンスを作ってくれたお前には感謝してる。」
          • 一花、風太郎に寄りかかって寝たふり(#7-53)。(こんな時まで演技だなんて…これじゃあ本当に嘘つきだよ。…でもこんな顔見せられないよ)
        • マルオ、風太郎の立ち入り禁止解除と引き換えに、マンションからの退去と家庭教師の二名体制化を提案するも、四葉と五月に拒否される(#7-54)。
        • 五月、月命日(1/14)に母親の墓参り、そこで下田に出会う。下田から先生を目指す夢が母親になりたいだけではないかと指摘される(#7-57)。
        • 三玖、一花のはからいで二乃にチョコの作り方を教えてもらう(#7-55)。
          • ベランダから覗き込んでいた一花、風太郎に見つかり、一緒に本屋へ。風太郎、黒薔薇女子からの転校の理由(落第)を一花から初めて聞く(#7-58)。
            一花は、四葉だけ落第したことは伝えていない。
          • 風太郎、詰め込みすぎで集中力が切れている五つ子を誘って遊園地へ(#7-56)(2/11 or 2/12)。
          • 観覧車の中で勉強する四葉を見つけ、黒薔薇女子で落第したのが四葉一人で、皆が四葉を追ってきたことを知る(#7-56)。
            • 落第したのは四葉一人だけ、それなのに全員が転校してきたということは…「例の五人でいることが重要という教えか」しかしそれは救いでもあり同時に大きな枷となっているに違いない。
          • 風太郎、四葉との会話の中で全員家庭教師プランを思いつく(#7-56)。
        • バレンタイン当日(2/14(水))
          • 朝、二乃に助けてもらいながら三玖が朝までかかって作ったバレンタインのチョコを、そうと気付かずに風太郎が食べてしまう。
            • 「ああそれか、今日も食っといたぞ。うまかった。」
              風太郎はこれが三玖からのバレンタインチョコであることに期末試験後の祝賀会まで気付かない(#8-60)。この塩対応は、風太郎が三玖に全く気のないことの現れ。
            • 二乃、お菓子作りでキンタローの面影を思い出す(#7-59)。
          • 五月、月命日のため墓参り。墓参りに訪れた風太郎と会う。
          • 風太郎、らいはからバレンタインチョコをもらう(#8-60)。
          • 夕方、三玖、一花に風太郎の生徒を卒業できたら告白することを宣言、一花は見栄を張る(#7-58)。
            • 「フータローにとって私たちはただの生徒。だから決めた。この期末試験で赤点回避する。しかも五人の中で一番の成績で。そうやって自信をもってフータローの生徒を卒業出来たら今度こそ好きって伝えるんだ。私は一花を待ってあげない。全員公平に。早いもの勝ちだから。
            • 「うん、だけど私も手を抜いてられる余裕なんてないから…頑張ってね!」
            • 三玖は『早い者勝ち』と言うが、これは告白が早い者勝ちという意味ではない。三玖は塩対応され続けている風太郎にはっきりとフラれてしまうことを恐れており、あれこれ理由をつけて風太郎への告白を先延ばしにしている。
        • 皆で期末試験に向けて勉強。
          • 三玖、早い段階で安全圏に入って教える側に回る(#7-59)。
          • 五月、教え方がわかりやすかったことを四葉から感謝される。(#7-57)
      • 期末試験~祝賀会(#7-56~#7-59 最後の試験が〇〇の場合)
        • 全員で赤点を回避(#7-59)。
          • 一花が三玖を上回る(#7-58)。
          • 二乃、風太郎を避けるように祝賀会に参加せず、家に戻ってマルオと対峙。家に帰らず新しい家での生活を続けることをマルオに宣言(#7-59)。バイクの上で風太郎に告白するも聞こえずスルーされる(#7-59)。
          • 風太郎は成績を落とす(#7-59)。
          • 五月、祝賀会で学校の先生になりたいことを皆に伝え、応援される(#8-60)。
        • 風太郎、ようやく三玖のバレンタインチョコのことに思い至る(#8-60)。
        • 二乃、風太郎に告白。一花、二乃の告白を影で聞いてしまう(#8-60)。
        • この祝賀会が、風太郎にとって大きなターニングポイントになっている。
          • 風太郎は五つ子を生徒と教師という関係性でしか見ていない。恋愛ごとは勉強から最も離れた愚かなことだと思っていると共に、五つ子から自分が好かれていることは全く考えてもいない。三玖のバレンタインチョコにも全く気づいておらず、塩対応。しかし二乃から直球勝負の告白をされることで、無理矢理恋愛を意識させられることに。
          • この時点の風太郎の認識はおおよそ以下の通り。
            • 一花:自分に好意があるとは思っていない。どちらかというとからかわれている。
            • 二乃:自分に好意を持っている(告白されている)。
            • 三玖:バレンタインチョコをもらっているので、自分に好意があるかもしれない?
            • 四葉:自然体で一緒にいられる存在。非常に仲のよい友人的存在。
            • 五月:妙に意地になってぶつかってしまう幼馴染的な存在。特に意識はしていない。
      • 春休み~懸賞旅行(#8-61~#8-68 スクランブルエッグ)
        • 旅行前
          • 風太郎、五つ子から距離を取って勉強に逃避(#8-61)。
          • 三玖、風太郎を待ち伏せしてスーパーへ、レシートで旅行に応募(#8-61)。マルオと江端が偽の旅行を手配(#8-68)。
          • 二乃、風太郎の呼び方を三玖に考えさせ、以降「フー君」に。
            この呼び名は、小学 6 年生のときに二乃が呼んでいたもの(風君)と同じ(#11-88)。
        • 旅行初日
          • 一花、山に登っているときに足をひねってしまう(#8-66)。
          • 五月から風太郎に伝言。「後でお話があります」(#8-62)
          • 風太郎、旅館内で五月とすれ違い(#8-62)。
            • 五月に扮した姉妹が歩き回っているためにワープしているように見えている。
          • 温泉の脱衣所にメッセージカード(#8-62)。「0 時 中庭」
            呼び出したのは五月、父親に見つかるのを避けるために夜中に呼び出し。他の四姉妹の様子がおかしい理由を聞きたかった。
          • 風太郎、中庭に向かう途中のフロントで五月(三玖)に遭遇。三玖、五月を騙って風太郎に教師/生徒の関係を終わらせようとする(#8-62)。
            • 「それまでは一応 家庭教師として…」「もう結構です。後は私たちだけでできそうです。この関係に終止符を打ちましょう。」
              遭遇したのは偶然。三玖としてだとはっきりと風太郎に言うことができないので、五月の姿を借りて風太郎に関係性の変化を要求する。
          • 祖父にひっくり返された隙に五月(三玖)が部屋へ。風太郎が後を追うがマルオに止められて追及不可能に(#8-63)。
          • 五月は中庭で風太郎を待ちぼうけ(#8-63)。
        • 旅行 2 日目
          • らいは経由で五月と風太郎が連絡を取り、温泉で密談(#8-63)。
          • 二乃が混浴風呂へ、変装を疑われてキレる(#8-63)。
          • 風太郎、五月にマルオを足止めしてもらい、4 人から悩みを聞くために五つ子の部屋へ(#8-63)。
          • 五つ子ゲームで最初に四葉を見抜く(#8-64)。
            • 「話すと長いん…の…ですが…えっと…」(あれ…? この五月もしかして…)(間違いない…こいつは嘘をつくのが一番下手で暴きやすいとは思ってたが…)
              誘導尋問でカマをかけたが実際にはその前に気づいている。
          • 四葉、祖父を大広間に誘う。二乃、一花を朝風呂に誘う。
          • 風太郎、部屋から出てきたところ三玖から話しかけられる(#8-64)。悩みを聞くが当てて欲しいといわれて教えてもらえない。
            • ここで三玖であることを見分けたのは雰囲気ではなく話の内容から。
              風太郎が考える三玖の悩み=バレンタインのお返しがないことに腹を立てている (#8-67)
              本当の三玖の悩み=風太郎に恋愛対象として見てもらえないこと (#8-62, 66)
          • 二乃、一花に恋愛相談。一花が二乃を誘導しようとするが失敗(#8-64, 65)。
          • 一花、山でくじいた足の痛みを風太郎に勘違いされ、車の後ろに連れ込まれる。風太郎にキスしようとするが、二乃に見つかりそうになって風太郎を海に突き落とす(#8-65)。
            • 突き落とされた後の会話を聞いた後の様子「あの野郎…冷たい…」から、風太郎は、自分にキスを迫った正体が一花であると判別していると思われる。
              このため誓いの鐘でハプニングキスをした相手は一花だと推測する……が、自分が一花に好かれているとは思っていないために、理由がわからず思い悩むことになる(#9-69)。
          • 二乃、一花に父親の足止めを依頼。風太郎の部屋に置き手紙。(#8-65)
          • 夜、マルオが祖父と廊下で会話(#8-65, 66)。
            • 「最後くらい孫たちとまともに話してはどうか? あなたに残された時間は少ない」「思い出は残さぬ。あの子らに二度と身内の死の悲しみを与えたくない。」(#8-68)
            • その最中に二乃は着替えて外出(#8-65)。
            • 一花はマルオが戻ってくるところを足止めするために部屋の前で待つが(23:05)、トイレに行った四葉に泣いているところを見つかり、屋根上に連れ出される(#8-65)。
          • 部屋に戻ったマルオ、三玖と五月しかいないことに気付き、二乃を探しに外に出る(#8-65)。
          • 四葉と一花、屋根上からマルオを見る(23:13)(#8-65)。
            • 一花、四葉に羽織りものをかけてマルオを追おうとするが、四葉に心配される(#8-66)。
              • 「一花だけ我慢しないで。したいことしてほしい…かな!」(#8-66)
              • 四葉は 2 年の林間学校の時点で、一花が風太郎に好意を持っていることを見抜いている(#11-90)。二乃や三玖の好意も見抜いているので、このセリフは「(二乃や三玖のお姉さんだからといって)一花だけ(風太郎への気持ちを)我慢しないで。(風太郎が好きでしたいことがあるなら)したいことしてほしい…かな!」という意味。
                しかし実際には、四葉も風太郎への気持ちを我慢している。一花は後からそのことに気付き、四葉から言われた言葉を四葉に送り返している(#11-95)。→ 「それなら謝らなきゃいけないね。ごめん。あの時四葉がどんな気持ちで慰めてくれたのか私にはわからなかった。お姉さん失格だね。」「四葉。四葉は四葉の本当にやりたいことを探しな。」
            • 四葉の言葉で、一花がマルオを引き留めることを辞める。
              • 「私がしたいこと…」ずっと今が続いてほしかった。この一番心地のよい空間が変わってほしくなかった。でも本当は…「誰にも取られたくなかったんだ」
          • 五月、三玖を誘って温泉へ行き、三玖の足の痣を暴く(#8-66)。
            • 五月、三玖が風太郎のことを好きなことを初めて知り、なぜ教師と生徒の関係を終わらせようとしたのかを知る。三玖の気持ちを知った五月は、最後に風太郎に会うように依頼。風太郎に対しても、五月(三玖)に会うように依頼。
        • 最終日
          • 風太郎が、初日の夜に会った五月の正体が三玖であることに正解する(#8-67)。
            • 「フータローは教師、私は生徒。それは変わらない。でも全部が変わらないなんてことはないんだ。私を見つけてくれてありがとう。
            • これにより三玖の言動が変化。「期末試験、本当は悔しかった。」「私は私を好きになってもらえる何かを探すんだ。
          • 二乃も一花が風太郎を好きであることに気付く(#8-68)。
            • 「してやられたわ…まさか三玖だけじゃないなんて…もうなりふり構ってられないかも。」
          • マルオと勇也と風太郎が温泉に。
            • 風太郎が、この旅行はマルオが偽旅行券を作り出してきたことに気付く(#8-68)。
            • 風太郎、五つ子の母親の名前が零奈であることを祖父の話で知る。また来る約束を祖父にする(#8-68) 。
          • 誓いの鐘で、全員揃って記念撮影(#8-68)。
          • 誓いの鐘で、五月(四葉)と風太郎がハプニングキスをする(#8-68)。
            • 誓いの鐘の下で、五人を見分けられたと反芻して付いてこない風太郎を心配して、四葉が見に行こうとするが、自分が五月の姿であることを心配する。「ってこんな姿じゃややこしいよね。五月本人が行った方が…」「大丈夫ですよ。きっと上杉君は気付いてくれるはずです。」(#14-122)
            • 誓いの鐘を鳴らして、風太郎と四葉がハプニングキス(#8-68)。
              • 四葉は、風太郎が自分のことを見分けられるのは、自分がしゃべってボロを出してしまうからだと思っている。このため、『黙ったまま』走っていってめいいっぱい詰め寄って、自分を見分けてもらおうとする。
              • 一方、風太郎の方は普通に四葉を見分けているので「なんだ? いや、(四葉)、本当になんだよ」と返すが、四葉に詰め寄られて滑ってしまい、とっさに掴んだロープで鐘を鳴らして近寄ってきていた四葉とキスをしてしまう。
              • 実際にはハプニングなので四葉の方も逃げ出すが、まるで押し倒される格好でキスされた風太郎の方は、四葉が自分に恋愛感情を持っているとは思っていないために困惑してしまう。「キ…なんで(四葉が…?)…ま、待て…」「(四葉だと見分けられたつもりだったけど四葉のはずはないので)やっぱり誰だかわかんねぇ…」
              • 風太郎、四葉、どちらにとってもファーストキス。
                ただし風太郎の方は相手が誰だかわからない。四葉でないとすると、海でキスを迫られたのが一花(#8-65)であることから、変装五月の正体が一花ではないかと疑う。しかし、一花が自分に好意を持っているとは思っていないため、自分にキスを迫った理由がわからず困惑する。→(あれは事故だ…しかしあの時のあいつ(一花)はどう思って…いやもう忘れよう)(#9-69)
          • 昼の船で帰る(#8-68)。

      ⇒ 五等分の花嫁 : ストーリー解説 Part 3. 3 年 1 学期 へ進む

        ※ 五等分の花嫁のネタバレ全開です。まだ作品をすべて見終わっていない場合には、読まないことを激しくオススメします。

        赤字はストーリーライン上非常に重要なセリフ、青字は筆者の個人的な考察・補足説明です。全体インデックスはこちら

        [過去~高校 1 年 1 学期](~2017/08)

        • 10 年以上前
          • 零奈、無堂に憧れて教師になり結婚、五つ子を設けるが無堂が逃亡。シングルマザーとなり極貧生活に(#13-110)。勇也、マルオ、下田が零奈の生徒に(#12-104)。
          • 風太郎 6 歳、母親が料理店を出した直後に事故で死亡。開業資金の多額の借金が残って風太郎一家が貧乏生活に(#14-121)。
        • 小学生時代
          • 四葉が身体能力で頭角を現し始める(#11-87)。
        • 小 6 京都修学旅行(2012/06)(#11-87~#11-90 私と姉妹・私とある男子)
          • 風太郎が竹林に失恋、四葉と出会う(#11-87)。二人で一生懸命勉強する約束をする(#11-88)。
            風太郎は写真の少女が初恋の人だという指摘を否定しているが、おそらく風太郎自身の認識では初恋の人は竹林(#10-79)。
          • 駆けつけたマルオが迷子になった二人を連れ帰る。一花が風太郎とトランプで遊ぶ(#10-83)。
        • 修学旅行後(2012/07~)
          • 風太郎が勉強に打ち込むようになる(#5-34, #12-100)。四葉もリボンを付け、人一倍の努力をするように(#11-88)。
          • 零奈、マルオと入籍(#11-93)したのちに死去(8/14、#7-57)。五月、母親になると心に決める(#11-88)。一花、お姉ちゃんらしくなろうと決意する(#8-66)。
          • マルオ、マンションを購入し、五つ子を引き取って住まわせる(#11-88)。
        • 中学時代(2013/04~2016/03)
          • 風太郎と竹林は別の学校へ(#12-100)。
          • 五つ子、黒薔薇女子中学(中高一貫)に入学。一花がショートヘアに。四葉の成績が徐々に落ちる。四葉からもらったゲームで三玖が歴女に(#11-89)。マルオ、二乃にパンケーキ作りセットを購入(#12-97)。
        • 高1 1学期~高2 1学期(2016/04~2017/07)
          • 五つ子、黒薔薇女子高校へ進学。四葉が陸上部でインターハイ進出、部活を掛け持ちして勉強を疎かにし、追追試で不合格、落第。マルオの手配で旭高校に転校。四葉、自分を追ってきた姉妹を見て、皆のために生きると決める(#11-89)。
            風太郎はこのエピソードを遊園地の観覧車の中で四葉から直接聞くまで知らない(#7-56)。

        [旭高校 2 年 2 学期](2017/09~2017/12)

        • 2学期夏休み明け(#1-1~)
          • 四葉が落ちていたテスト用紙の名前で風太郎に気付くが、落ちこぼれている自分とのギャップに言い出すことができない(#11-90)。一花、風太郎がトランプで遊んだ子であることを思い出す(#10-85)。
          • 四葉が家庭教師の日以外でも風太郎に勉強を見てもらうようになる(#1-4, #11-90)。
          • 三玖、必死に歴史の勉強をした風太郎を意識し始める(#1-5)。四葉、三玖の風太郎への微かな恋心に気付く(#11-90)。
        • 花火大会(#2-7~#2-12 今日はお休み)
          • 五月、らいはと風太郎と共にゲーセンに行き、プリクラ撮影(#2-7)。
            このプリクラは、① 零奈として風太郎に渡すお守りの中に入れる、② 自分のスマホの裏面に貼る、に使われている。②を行ったタイミングは不明だが、#14-118 で自分の恋心を認識したことによって急に気恥ずかしくなっている。
          • 一花の女優業が発覚。一花、風太郎から一花の『嘘』を見抜かれる。(#2-10)
        • 秋の中間試験
          • 一人取り残された四葉に風太郎が感謝を伝える。四葉、風太郎に告白。「なんで私が上杉さんの味方をしてるかわかりますか?」「違いますよ。好きだから。」(#3-21)
            (冗談めかしているものの)風太郎に一番最初に告白したのは四葉。
        • 秋の林間学校:準備、旅館、肝試し、倉庫、スキー、キャンプファイヤー(11/上~中旬)(#3-22~#4-32 結びの伝説)
          • 四葉、風太郎を全力で楽しませようとする。「勉強星人の上杉さんがせっかく林間学校に来てくれたんです。私も全力でサポートします!」「後悔のない林間学校にしましょうね」(#4-25)
            • 肝試し:四葉が風太郎を手伝う
            • キャンプファイヤー:風太郎が四葉を手伝う
            • 最終日:寝ようとしていた風太郎を四葉がスキーに連れ出す
            • 風太郎のしおりのらいはへの土産話の中に自分のことが書かれていることを知る(#4-32)。
            • 帰宅後に風太郎がらいはにしたお土産話は、四葉の話が中心になっていた(#5-36)。
              林間学校で風太郎が一番長く一緒に過ごしているのは四葉。
          • 二乃、金髪の風太郎(金太郎)に惹かれる(#4-26)。
          • 一花、風太郎への自分の恋心に気付いてしまう(#4-27, 28)。
            • 四葉、一花が風太郎に好意を持っていることに気付く(#11-90)。
          • 五月、一花と風太郎の男女関係を疑い、一花に変装して風太郎を見定めようとする(#4-30)。
            • 「昨日のこと誰にも言ってない?」→ 五月は一花が朝に風太郎を見つめていたことからカマをかけた一方、風太郎は前日に倉庫の中で一花から言われた学校中退の話だと誤解。
          • 三玖、フータローへの気持ちをはっきりと公言するようになる(#4-30, 31)。
            • 「平等じゃなく公平にいこうぜ。」「私はフータローが好き。だから好き勝手にするよ。その代わり一花もみんなも…お好きにどうぞ。負けないから。」
          • キャンプファイヤーの瞬間に五つ子が全員で手をつなぐ(#4-32)。
            • 左手の薬指を握っているのは四葉。
        • 林間学校後:入院~退院
          • 五月、風太郎が勉強に打ち込む理由として、小6 の修学旅行の話を聞く(#5-33)。
          • 四葉、影からその話を聞き、風太郎が自分を忘れていなかったことを知る(#11-90)。
          • 風太郎、五つ子に自分に会ったことがあるかを聞くが返事なし(#5-35)。
            • 実際には一花も四葉も気付いているが二人とも名乗り出ない(#11-90)。
            • 五月も話の内容から自分たちの誰かではないかと疑うがこの時点では特定できず(#11-90)。
              風太郎はこの時点ではまだ写真の女の子に会いたいと思っている。
        • 勤労感謝の日(11/23)(#5-36~#5-37)
          • 一花と三玖、風太郎をデートに誘うが断られる(#5-36)。風太郎、らいはから四葉にお礼をするように言われる(#5-36)。
          • 四葉、風太郎からの誘いに応じてデート。
            • 風太郎と一番最初にデートしたのは四葉。
          • デートを楽しむ四葉の姿に、昔の零奈の面影を見て取る(#5-36)。
            • 「はぁ…未練がましいぞ俺。こいつらじゃなかったんだ。いい加減折り合いつけなきゃな」
              風太郎はこの時点でもまだ写真の女の子に会いたいと思っている。
          • 風太郎、四葉に「自分」がないことに気付く(#5-36)。
            • 「ちょっと待ってくれ、四葉、お前が欲しいものはなんだ?」「私が欲しいのはなんでしょうか?」
          • 四葉、ブランコで風太郎に屈託のない笑顔を見せてもらう(#5-37)。
            • 「欲しいものはもう貰いました」
          • デート後、姉妹に対する引け目から風太郎と距離を取ることを決意する(#11-90)
            • 「今の私は姉妹皆のおかげでここにいる。あの思い出もこの想いも消してしまおう」
              この後、四葉は零奈への変装道具を準備し、五月への依頼のタイミングをうかがうことになる。実際に依頼することになるのは、五月が家出したとき(#5-41)
        • 期末試験前~家出~零奈との再会~期末試験~クリスマス(2017/12)(#5-39~#6-50 7つのさよなら)
          • 期末試験前~家出
            • 三玖、菊ちゃんとの人生ゲームで風太郎に告白するが不発(#5-38)。
            • 風太郎が作った想定問題集を破り捨てた二乃を、五月が平手打ち。これにより二乃と五月が家出(#5-39)。
            • 深夜に五月と風太郎が湖へ(#5-40)。風太郎、自分が勉強に打ち込む理由を五月に吐露する。
              • 「あの日、京都であの子と出会い、いつか誰かに必要とされる人間になると決めた。俺はそのために勉強してきたんだ。」(#5-41)
            • 四葉、陸上部の助っ人の大会前で夜のロードワークをしている最中に二人を見かけ、木陰に隠れる。風太郎が勉強する理由を聞いて動揺して音を立ててしまう(#5-41)。
            • 風太郎が帰ったのち、四葉が五月に接触。五月は四葉に翌日のカバンを取ってきてもらうことを依頼(財布の依頼は忘れる)(#11-90)。
            • 四葉、カバンを持ってきた代わりとして、四葉に零奈への変装と風太郎への接触を依頼(#11-90)。
              • ここで四葉は小 6 の京都修学旅行での出来事をすべて五月に話している(五月と四葉が話し込んでいる描写あり)。以降、五月は四葉の味方(正確には娘を想う母親代わり)として動くように。
                四葉が五月に依頼した内容は、零奈に扮して、風太郎が四葉とした約束(「誰かに必要とされる人間になる」)がすでに達成されていることを伝えること、それにより零奈(四葉)を過去の存在にすること。(#6-42 で五月が風太郎に何度も伝えようとしたメッセージは「きっと君はもう必要とされる人になれてるよ」ということ。)
          • 零奈との再会
            • 風太郎、バラバラになった姉妹の仲を取り持つことができず、ただ勉強にのみ打ち込んできた自分が役立たずであると思い込む(#5-41)。
            • 零奈(五月)、風太郎に接触(#5-41)。ボートで楽しそうに微笑みあう二人を、辛そうに四葉が湖岸から見つめる(#11-90)。
            • 五月、名前を問われてとっさに母親の名前(零奈)を名乗る(#5-42)。
            • 零奈(五月)、すでに目指す自分(誰かに必要とされる人間)になっていることを風太郎に伝えようとするが、姉妹の仲を取り持てなかった風太郎はそれを否定(#5-42)。
              • 「いや…俺はあの日から何も変わっていない」「そっか。じゃあ…君を縛る私は消えなきゃね。」
            • 零奈(五月)、生徒手帳から写真を抜き取り、別れを切り出す。
              • 「私はもう君に会えないから」
            • 食い下がって懇願する風太郎に対して、とっさに五月・らいは・風太郎の3人で撮影したプリクラをお守りに入れて(#14-119)風太郎に投げて渡す。
              • 「自分が認められるようになったらそれを開けて。」「さよなら。」(#6-42)
              • 自分を認められるようになったら = 誰かの役に立てていると自分で認められるようになったら = 過去の少女に胸を張って会えると自分で認められるようになったらこれを開けて欲しい、という意味。五月は別れを告げる自分に食い下がる風太郎を見て、過去の少女(=四葉)に対する未練があると思っており、過去の少女の正体につながるヒントとして自分の写真を残している。一見すると、過去の少女が自分であると誤解させうる行為だが、実際には五月は(風太郎と四葉の関係に対して)母親の立ち位置(=二人を見守る立場)を取っており、もし写真を見て自分にコンタクトしてきたら、零奈の正体が四葉であることを伝えるつもりでいたと思われる。
                しかし実際には五月の思うように事が運ばない。風太郎は零奈への未練を断ち切ってしまい(#6-50, #10-79)、それでもなんとか零奈への想いを思い出させようと零奈に変装して画策する五月の動きを四葉が封じ込んでしまう(#11-90)。万策尽きた最後には、四葉に自分から正体を明かすべきだと伝えることになる(#10-86)。
            • 四葉、ロードワークで偶然出会った体で、茫然自失状態でずぶ濡れの風太郎と会話。自分に縋ろうとする風太郎を敢えて無視して立ち去る(#6-42, #11-90)。
          • 期末試験直前
            • 風太郎、二乃のホテルへ(#6-43)。会話の中で過去に縛られすぎている自分を認識(#6-43)。
              • 「このタイミングで零奈がなぜ俺の前に現れたのかわからないが、一つあいつに教えられたことがある。人が変わっていくのは避けられない。過去を忘れて受け入れていかないとな。」
            • 二乃、キンタロー(風太郎)の正体に気付き、睡眠薬を飲ませて別のホテルへ(#6-44)。移動の際に三玖に見つかり次のホテルを知られてしまう(#6-46)。次のホテルへやってきた三玖に髪の毛を切ってもらう(#6-45)(#10-82)。
            • 合宿を強行しようとする部長を四葉に扮した二乃が阻止し、五人が仲直り(#6-47)。
              • 「さようなら、キンタロー君。そして、さようなら―――(昔の五つ子)」
              • 「四葉。あんたも変わりなさい。辛いけどいいこともきっとあるわ。」
          • 期末試験~クリスマス
            • カンニングペーパーを5人に渡し、退任をマルオに伝えて啖呵を切る(#6-48)。
            • 成績発表、退任した風太郎に変わって江端が臨時家庭教師としてやってくる。カンニングペーパーのメッセージを読み、一花の提案で五つ子暮らしをすることを皆で決める(#6-49)。
            • クリスマスイブ、ケーキ屋でバイトする風太郎にケーキの配達を依頼(#6-50)。
            • 風太郎、新しい家庭教師の話を聞いて動揺、自分との関係のためにマンションを飛び出したことを知りさらに動揺(#6-50)。
              • 「あいつら、ここまでの覚悟で俺を…それに比べて俺は…っ!」
            • 風太郎、溺れる二乃を助けるために、零奈(五月)からもらったお守りを見捨てる(#6-50)。
              • 「これだから馬鹿は困る…なんだか…お前らに配慮するのも馬鹿らしくなってきた。俺もやりたいようにやらせてもらう。俺の身勝手に付き合えよ。最後までな。」「さよならだ。零奈。」
              • この時点で、風太郎にとって零奈との思い出が過去のものになる。

        ※ 考察 : 「7 つのさよなら」について

        • 自分を縛る過去との決別がテーマになっていることを加味すると以下のようなものが挙げられるが、他にも家出などさよならにカウントできそうなものもあり、解釈には揺れがある。
          • 零奈(四葉)が風太郎(との関係)に「さよなら」
          • 二乃がキンタロー君への想いに「さよなら」
          • 二乃が昔の五つ子の関係性に「さよなら」
          • 四葉が自分を束縛する陸上部に対して「さよなら」
          • 風太郎が家庭教師を辞任して五つ子に「さよなら」
          • 五つ子がマンション(=父親)から「さよなら」
          • 風太郎がお守りを流してしまい少女(零奈)との思い出に「さよなら」
        • が、一番重要なのは、最後の、風太郎の零奈の思い出との決別。
          • 風太郎が勉強一辺倒なのは、少女との約束によって、「いつか誰かに必要とされる人になるために頑張る」ため。#5-41 で零奈(五月)と会ったときには、五つ子の仲たがいを仲裁できずに自分に自信が持てず、自分は不要な人間(=昔から何も変わっていない)と思い込んでいたが、クリスマスイブに五つ子が自分を追って、何ひとつ不自由のないマンションから飛び出してきた(=五つ子から自分が必要とされた)ことによって、自分を認められるようになり、風太郎が過去の呪縛から解放されている。これ以降、勉強バカだった風太郎が、勉強だけでなく五つ子ときちんと向き合うようになり、自分に向けられる恋愛感情にも真摯に向き合うように変わっていく。
          • ただし勉強バカであるが故に、恋愛に関しては(特に三玖に対して)めちゃくちゃ不器用で的外れなことをやらかしまくる。塩対応される三玖たんかわいそす。。。
        • 風太郎にとって零奈は文字通り「過去の思い出」へと変わっていく(もはや正体が誰であろうとも構わなくなっていく)が、一方で五月はこの風太郎の心境の変化に気付けていないのがポイント。    
          • 五月にとっては「初恋は叶う『べき』もの」で、誤解のまま二人がすれ違っていくことが納得できないために、なんとか風太郎に昔を思い出させようと画策する。しかしその行動がすべて的外れで終わるのは、そもそも風太郎にとって零奈が過去のものになってしまっているため。
          • 作品全体としても、風太郎が四葉に惹かれたのは四葉が過去の思い出の少女だったからではなく(風太郎は結婚式の後になって初めて思い出の少女の正体が四葉だったことに気付いている)、高校生になってから二人が積み重ねていった関係性によるものになっている。

        ⇒ ストーリー解説 Part 2. 2 年 3 学期 へ進む

            ※ 五等分の花嫁のネタバレ全開です。まだ作品をすべて見終わっていない場合には、読まないことを激しくオススメします。

            赤字はストーリーライン上非常に重要なセリフ、青字は筆者の個人的な考察・補足説明です。

            [過去~高校 1 年 1 学期](~2017/08)

            • 10 年以上前
              • 零奈、無堂に捨てられてシングルマザーに。
              • 風太郎が 6 歳のときに母親が事故で死亡。開業資金の多額の借金が残って貧乏生活に。
            • 小学生時代
            • 小 6 京都修学旅行(2012/06)(#11-87~#11-90 私と姉妹・私とある男子)
              • 竹林に失恋した風太郎が四葉と会い、二人で一生懸命勉強することを約束。
              • 旅館に戻った後、一花とトランプで遊ぶ。
            • 修学旅行後(2012/07~)
              • 風太郎と四葉がそれぞれ人一倍の努力をし始める。
              • 零奈が死去、五つ子がマルオの購入したマンションに住み始める。
            • 中学時代(2013/04~2016/03)
            • 高1 1学期~高2 1学期(2016/04~2017/07)
              • 四葉が追追試で落第、五つ子全員で旭高校へ転校。

            [旭高校 2 年 2 学期](2017/09~2017/12)

            • 2学期夏休み明け(#1-1~)
            • 花火大会(#2-7~#2-12 今日はお休み)
              • 月、らいはと共にスリーショットのプリクラを撮影。
            • 秋の中間試験
              • 四葉、風太郎に告白。
            • 秋の林間学校:準備、旅館、肝試し、倉庫、スキー、キャンプファイヤー(11/上~中旬)(#3-22~#4-32 結びの伝説)
              • 三玖が自分の気持ちをはっきり言葉に出せるようになる。
            • 林間学校後:入院~退院
              • 一花が自分の気持ちに気付いてしまう。
              • 林間学校で風太郎が最も一緒に時間を過ごしたのは四葉。
            • 勤労感謝の日(11/23)(#5-36~#5-37)
              • 風太郎が、四葉に自分がないことに気付く。
              • デート後、四葉が風太郎との過去の思い出を消すことを決意する。
            • 期末試験前~家出~零奈との再会~期末試験~クリスマス(2017/12)(#5-39~#6-50 7つのさよなら)
              • 風太郎にとって零奈が過去の思い出になる。

            [旭高校 2 年 3 学期](2018/01~2018/03)

            • 正月~遊園地~バレンタイン
              • 風太郎が四葉が一人だけ落第したことで全員が転校してきたことを知る。
              • 風太郎、三玖からチョコを貰うが全く気付かず塩対応。
            • 期末試験~祝賀会(#7-56~#7-59 最後の試験が〇〇の場合)
              • 風太郎、三玖のチョコがバレンタインチョコであることに気付く。
              • 風太郎、二乃に告白される。一花が二乃もライバルであることを知る。
            • 春休み~懸賞旅行(#8-61~#8-68 スクランブルエッグ)
              • 風太郎、五つ子ゲームで最初に四葉を見抜く。
              • 五月の姿の三玖、風太郎に気付いてもらう。
              • 四葉、一花に我慢しないことを薦める。
              • 四葉、誓いの鐘でハプニングキスするも、風太郎はそれを一花だと誤解する。

            [旭高校 3 年 1 学期](2018/04~2018/07)

            • 新学期
              • 風太郎、四葉と共に学級長に。
              • 風太郎、四葉に三玖を推薦され、興味ありませんアピールをされて軽いショックを受ける。
            • 全国統一模試と風太郎の誕生日
              • 三玖に扮した一花からのニセ情報により、風太郎が困惑。
            • 京都修学旅行(#10-78~#10-86 シスターズウォー)
              • 風太郎、一花の企みを暴き、三玖からの好意を確信。
              • 五月、風太郎に零奈として接触しようとするが四葉に阻止される。
              • 三玖、風太郎に告白。
              • 一花、風太郎との関係をまるごと清算しようとする。
            • 夏休み
              • 三玖、料理学校への進学の意志を固める。
              • 風太郎、クラスの友人と海で遊ぶが物足りなさを感じ、翌日、五つ子とプールで遊ぶ。
              • 一花、女優業に専念するために中退を選ぼうとするが、風太郎に止められる。
              • 一花、四葉に本当にやりたいことを探すように勧める。

            [旭高校 3 年 2 学期~学園祭](2018/08~2018/10/15)

            • 2学期:学園祭準備
              • 四葉、急に風太郎を意識し始める。
              • 風太郎、学級長として四葉と学園祭の準備に東奔西走する。クラスのことは三玖に丸投げ。
              • 三玖、水族館デートで風太郎に進路と自分の想いを伝え、返事を求める。
            • 学園祭:前日~日の出祭り(旭高校学園祭) 10/13(土)~15(月) 10:00-17:00(#12-99~#14-114 最後の祭りが〇〇の場合)
              • 風太郎、五つ子に対して最終日に答えを出すことを宣言。
              • 一花、誰も選ばないという日和った答えを口にした風太郎を叱責。
              • 竹林の来訪により、四葉の気持ちを三玖に知られる。
              • 四葉、過労で倒れて入院。風太郎に託すよう諭され、それを受け入れる。
              • 風太郎、一花を送っていった公園で一花にキスされる。
              • 三玖、クラス内のケンカを自力で仲裁して解決。風太郎を押し倒してキスする。
              • 五月、無堂と対峙し、自分の夢へ向かう意志を固める。
              • 四葉、最後の思い出作りのために寝ている風太郎にキスし、過去の思い出から脱却する。
              • 風太郎、後夜祭の後で四葉を捕まえ、自分の気持ちを伝えるが、四葉に保留される。

            [学園祭後~旭高校 3 年 3 学期](2018/10/16~2019/03)

            • 学園祭後
              • 一花、風太郎を呼び出して事情を聞き出す。風太郎を励ますと共に、五月・三玖に状況を共有。
              • 三玖、四葉を呼び出して徹カラで会話。四葉、恋敵として姉妹と向き合う覚悟を決める。
              • 五月、風太郎にハプニングキスし、自分の恋心を認識。
              • 二乃と四葉が和解、その会話を聞いて五月も納得。
              • 風太郎が四葉に告白、四葉がそれを受け入れる。
            • 受験前~初詣~受験
              • 五つ子と風太郎がそれぞれの道を目指す。
            • 卒業式
            • 卒業旅行

            [卒業後](2019/04~)

            • 島への旅行(2022 年頃)
            • 結婚式(2024 年頃)

            ⇒ 五等分の花嫁 : ストーリー解説 Part 1. 過去~2 年 2 学期 へ進む

              ※ 以下、ネタバレありますので原作未読な方は読まないことをオススメします。

              というわけで、こちらでは作品の総評を。

              いやー、とにかくよくできている、このひと言に尽きます。これは人気が出るのも当然で、久しぶりにめちゃめちゃ面白い作品だったと断言できます。普通に読んでも十分に面白いのですが、作品をがっつり解析するとさらにスルメイカのように楽しめるという、驚くべき作品です。私の場合、原作を読み終わってからたっぷり 1 か月近く夜な夜な原作の作品解析をし続けていたのですが、次から次へと情報がつながっていき、明らかになっていく作品の全貌にはとにかく驚愕しました。

              作品の細かい解説は別エントリに譲ることにしますが、この作品の凄いところをピックアップすると、以下のような感じでしょうか。

              ■ 時系列順に並べなおすことによって繋がるストーリーラインと見えてくる真実

              作り込まれた設定とストーリーを、いったん解体して順序を入れ替えて見せていくという手法は、古くはハルヒやエヴァンゲリオンなどでも使われました。特にエヴァのその完成度は恐ろしく高く、何年も多くのファンを魅了し続けるほどの作り込みだったわけですが、この作品はジャンルこそ違えどそれに匹敵するレベルのものだったと思います。特に感心するのは、そうした情報が後出しだけではないという点。最初から花嫁が誰であるのかが決まっていて、結婚式から始まる物語というところもそうですし、(『推しは盲目』という見事な目くらましに合った人も多数いたと思いますが)後から読み返すと花嫁は彼女以外ありえない、という納得感しかないストーリーラインになっているというのも凄いところ。

              そしてこの作品単体で必要十分な情報をきちんと提示している、という点も私としては非常に高く評価したいです。雑誌や Web などの情報に頼ることなく、作品の中だけでおおよそたいていのことに説明がつけられるようになっているというのは、作品の作りとして非常に誠実だと思います。加えて、そうした情報を読み取りやすくするために、重要なセリフは敢えてフォントが変えてあるし、また作者の画力が高いために表情などから読み取れる情報量が非常に多いというのも凄い。私が作品を解析してみてびっくりしたのは、これだけの解析に耐えうる作品強度を持っているという点で、2000 年頃に AIR や CLANNAD、Fate/stay night などの作品を解析していたときのことを思い出しつつ、かなり夢中になって作品解析をしていました。作品の無矛盾性という意味ではおそらく五等分の花嫁の方が上なんじゃないかと思います。いやー、ホント凄いです。

              ■ 作品の着地点の納得性

              普通、マルチヒロインな作品は、当然『推し』も人によって異なるわけで、五つ子を平等に描きながら万人に受け入れられる=万人が納得する結末を描くのは非常に難しいものです。一人を選べば選ばれなかった子が推しの人たちは荒れるし;、ハーレムエンドにしたらそれはそれで甘っちょろいと袋叩きに合うのが普通……だと思いますが、ぐぅの音も出ないほど見事な着地点を見せたところには本当に驚きました。ポイントは二つで、風太郎というキャラクターを勉強しかできない勉強バカな高校生という設定にしたこと、そして作品の着地点を「付き合う」ではなく「結婚」にしたこと。この二つがあるからこそ、風太郎が選んだ結論に関して、すっと腑に落ちる納得感があるんですよね。(例えばこれが大学生の恋愛で、付き合う相手として選んだのだったら全然納得できる着地点ではないです;。) このキャラクター造形までもが計算され尽くされていたのか……と思うと、正直ぞっとするほどです。

              ■ 高校生という青春を、6人がそれぞれ全力で駆け抜け切る爽快感

              そしてなにより素晴らしいのは、読後感の爽やかさでしょう。作品を丁寧に追っていくと、狂言回しで終わってしまうキャラもなく、(風太郎を含めた)6人それぞれにきちんと物語がある。そしてその6人が、高校生という青春時代を全力で駆け抜け切る爽快感に加えて、祭りが終わった後の一抹の寂しさがちゃんと残るのが素晴らしいんですよね。どう見てもハーレムエンドでありながら作品として納得感があるのは、選ばれなかった4人との着地も綺麗に描かれていたこと、つまり個々の恋愛感情が、家族愛という形に収斂していくプロセスをきっちりと描ききっていたところによるものでしょう。結婚式を挙げたといっても、実際にはまだ 23 歳。選ばれなかった4人にもまだいろんな未来の大人な出会いがあるはずと感じさせてくれる余韻もまた読後感の良さに繋がっているように思います。

              ……とまあいいことばかり書き連ねましたが、もちろん惜しいと感じるところもあります。主な点は 2 つ。

              ■ メディアの差異と尺の違いを吸収しきれなかったアニメ版

              先にアニメ版から入った自分は完全に正ヒロインを読み違えたのですが、いやー、これ、自分でもしょうがないよね、と思います;。特に劇場版の方は、原作を解析してから改めてもう一度だけ劇場に見に行ったのですが、改めて見てみても、こりゃ初見で読み解けるわけないだろ……という作りでした;。

              確かに改めて劇場版を見てみて非常に関心したのは、重要なセリフやカットを落とさないために、本当に秒単位で尺を切り詰めていたこと。90 分では入りきらないということで 120 分の尺をなんとか勝ち取り、秒単位で徹底的に切り詰めていたのはとにかく感心するところ。どのセリフやエピソードを落としてはいけないのか、という点については原作者と細かく詰めたという話ですが、なるほど確かに作品上重要と思われるものはほぼすべて拾われていたとは思います。

              がしかし、なぜ致命的な順序の入れ替えをしたのかに関してだけは理解に苦しむところ。正ヒロインの印象を強めるために、関連エピソードをヒロイン選択の後に持ってきた……って、おいこらそれはミステリ風ラブコメ作品としては絶対にやっちゃいけないことだろ、と全力でツッコミたくなるわけです;。確かにこの構成にした方が、尺詰めしても理解しやすくなるのは確かだし、なにより時間の節約になる……のでしょうが、おかげでとにかく作品としての納得感が皆無になってしまっている。……というより並べ替えを許すのなら、なぜ〇〇の場合、をそのままの構成で残したのか。理由はシンプルで、ヒロイン選択までは五つ子のそれぞれの魅力を横並びにしっかり描くことに腐心しているから、なんですが、そうであるが故にその後に手のひらを返したようにヒロインにスポットライトが当たりっぱなしになってしまっているので、急に違う作品を見ているかのような錯覚に陥るのは非常に残念なところ。

              結局のところ、これは例えば文字フォントの違いでヒントを出せるコミックスと、時間という尺に縛られるアニメというメディアの特性の違いを無視したアニメ化によるものなわけで、原作の各シーンを忠実に描こうとするあまりに原作の魅力のひとつであるミステリ要素が失われてしまったのは非常に残念です。まあぶっちゃけ、今どき初見で劇場版を見に来るファンなんていねーよ、と言われてしまえばそれまでなんですが(すすす、すみません;)、劇場版ではなく第 3 クールがあればもっとしっかり作り込めただろうと思うだけに残念ではあります。

              ……いやまあ、原作ファンのための映像化作品なんだ、と割り切れば、この劇場版は十二分すぎるほどよくできているんですけどね^^。とまあ、それより問題なのはどちらかというと次です。

              ■ ストーリーラインを優先したために違和感のあるシチュエーションやセリフ

              この作品を解析してみると、驚くほど細かくよく作られている……と感じる一方で、いやこれはさすがに無茶だろ、と思うところもいくつかあります。その最たるものが、ヒロインとの結婚式。ヒロイン以外の四姉妹とマルオが親族顔合わせと挙式をすっぽかし、風太郎は指輪を忘れるという超カオス展開で、いやこれはさすがにちょっと……と思わずにはいられないところ。もちろんこの構成にした目的は明白で、五つ子ゲームを成立させるため……なのですが、一応みんな大学卒業したぐらいなんだからもうちょっとやりようはなかったの? と思わずにはいられません。

              あるいは鐘キスでは「あの日から、きっとあの日からだ。彼女を特別に感じたのは、あの瞬間から」と風太郎は語っているのですが、実は風太郎は結婚式の後で話を聞くまで誰にキスにされたのかを誤解しており;、しかもそのときのことをすっかり忘れてるんですよね;。確かにこの鐘キスが風太郎にとってのファーストキスであり、このハプニングによって五つ子を恋愛対象として強制的に意識させられるようになった(結果的にヒロインのことも意識するようになっていった)のですが、それだったら別の言いようもあるわけで、要するに「このキスをしてる子が真のヒロインですよ」という説明をするためにセリフがヨレてしまっているんですよね。

              この手の「ストーリー展開上のご都合で、意味合いがヨレている」セリフはいくつかあり、まあ読者の興味を誘うためだったろうとはいえ、ちょっともったいないなぁ、と思うところもありました。……まあ、この作品は「ラブコメ風ミステリ」ではなく「ミステリ風ラブコメ」なので、これでよいのですが;。

              ……とまあ、あれやこれやと書きましたが、個人的な総評を言えば、そんなのは些細なことだと全部無視してもよい、と思えるだけの素晴らしい作品だったと思います。上にも書いた通り、この作品は「ラブコメ風ミステリ」なくではなく「ミステリ風ラブコメ」なわけで、この作品で読み解くべきは、誰が花嫁の正体なのかではなく、一花や二乃、三玖、四葉、五月が、自分の気持ちにどうやって気付き、どう折り合いをつけていったのか、なんですよね。

              そしてさらに加えて言うのなら、五つ子と同じ重要なのは、風太郎の性格や心境がどう変わっていったのか、という点。この作品の大きなポイントは、(かつての少女との約束から)勉強一辺倒になってしまった勉強バカの風太郎が、勉強も友情も、仕事も娯楽も恋愛も、すべてに常に全力投球する五つ子に感化されて、過去の思い出から脱却して変わっていく、というところなんですよ。

              そして実はそれらを作品からきちんと読み取るのは、思ったよりも難しい。それは、登場人物が 6 人いることに加えて、五つ子の入れ替わりトリックがあるために、どの時点で誰がどこまでの情報を持っていて、お互いのことをどう思っているのかということを正しく把握することが難しいから。逆に言えば、ここをきちんと読み解けると、なぜそのときにその子がそういう行動を取ったのか、がすっと読み解けるものが非常に多く、ちょっとした行動やセリフの裏側にどれほどの想いが詰まっていたのかがわかって心が揺さぶれられるんですよ。

              嘘つきから始まって嘘つきを演じることですべてを精算しようとした一花。
              一番家族思いで、一番の強さと弱さを合わせ持ち、そうであるが故になかなか飛び立てずにいる二乃。
              自分を信じられない陰キャから、一番の成長を見せ、最後には風太郎や四葉、二乃すらも救って見せた三玖。
              他人からの善意を受け止められるようになって初めて自立することができた四葉。
              母を演じることで自分の気持ちに気付くことができず、気付いたときには恋が終わっていた五月。
              勉強以外にも大切なことがたくさんあることを教えられ、変わっていくことができた風太郎。

              それぞれに想いがあり、それぞれに青春がある。そのかけがえのない物語が、この 14 冊に詰まっている。

              軽くネットを巡回してみたところ、やはり非常に多くの考察サイトがあるようで、さすがに人気作品だけあって非常に深く考察・解析されているのですが、一方で、作品終了後に全体を俯瞰してまとめているサイトは見当たりませんでした。なので、私自身が物語をもっと深く理解し、楽しむために、ストーリーラインを改めてまとめてみました。「そこは解釈が違うだろ」みたいなところもあるかもしれませんが、まあそこはそれ。この作品解析が、さらに「五等分の花嫁」という作品を楽しむ一助になれば幸いです。

              # というか、この作品をリアルタイムで楽しめなかったのが返す返すも残念……;。今更感は多分にありますが、まあ自分は面白かったのでよしとします^^。

              というわけで、以下インデックスです。

              今さらながらこちらを読破(汗)。

              goto

              五等分の花嫁。いや実は、GW に家族でトーマスランドに遊びに行った際、コラボイベントをやっていたのですが、アマプラで見ていたらアニメ版が意外に高評価。第1クールもまあまあ普通に面白かったけど第2クールの ff が1話目から大化けでちょっとびっくり。さらに調べてみたら原作は2年前に完結済み、そしてたまたま完結編になる劇場版も封切直後……とまあ条件揃いまくりだったおかげで、つい勢いでレイトショーのチケットを買って真夜中にわざわざ劇場まで足を運ぶという暴挙に出たのは秘密です;。

              いやー、お前なにやってんだとセルフツッコミですが、とりあえず言わせてください。

              三玖かわいいよ三玖www。
              というかめっちゃ若返りますね、こういうの見てるとwww。

              ストーリー的には5つ子の入れ替えトリックを使ったミステリ風味のラブコメ作品なのですが、このテイストの作品が少年誌(週刊マガジン)に連載されていたというのはかなり時代が変わったなぁという印象があります。驚かされるのはその読後感の良さで、張り巡らされていた伏線が綺麗に回収され、物語として着地すべきところに綺麗に着地していくその様は、見事というより他にありません。

              アニメ版も善戦している印象はあるものの、個人的には原作コミックス版を強く推したいところ。アニメ版は2クール+劇場版の構成で原作14冊分を踏破しているのですが、尺の問題もあって、一部欠損している情報があるのと情報が出てくる順番が少し変わっているところがあるのが、ミステリ作品として見た場合には割とどころかかなり致命的。私はアニメ版から入ったのですが、「うーん、、、わかるけどこれは、、、」みたいなところも後から読んだ原作ではしっかり綺麗に回収されていました。(なので TV 版第 2 クールまで見たあとは、劇場版ではなく原作コミックスでラストまでがっつり楽しむことをオススメします。)

              というわけで、以下ネタバレ満載なので反転で。原作/アニメ版全部フルセットでのネタバレなので、読む/見る可能性が少しでもある方は絶対に読まないことをオススメします;。

              いやー;、参りました;。
              まさか本当に四葉だったとは....;;。

              実はアニメ版を予備知識ゼロの初見で見たときに、作品としては三玖推しだけれども四葉がボスキャラだろう、と直感で思ったんですよね。理由はシンプルで、四葉だけ立ち位置が違っていること、そして四葉は風太郎を五つ子の入れ替えトリックで篭絡しに来ていないこと。中盤で、京都で出会った少女の正体が四葉であることが明かされたことで、これはまあ間違いなく四葉だろう……といったんは思ったのですが、amazon でチラ見したところ原作の評価が最終巻まで全く落ち込んでいないこと(← どう見ても三玖大人気な状態で、人気的にはイマイチであろう四葉に持ってきたら間違いなく荒れるだろうと思いました;)もあり、いや実はこれは四葉と見せかけて三玖なのか、と思い込んでいたんですよ;;。そして見に行った劇場版で、なんのことはなく四葉が選択されたときには衝撃以外の何物でもなかったという;;;。ええええぇぇぇ;、それはないだろう、と;;。

              原作を読んではっきりとわかりましたが、伏線の張り方が原作とアニメ版(特に劇場版)で違っていて、劇場版のほうは四葉関連のエピソードを風太郎の選択後に持ってきてるんですよ。原作だと 11 巻(映画版の最初に相当するところ)に入っていて、四葉の秘めた思いがきちんとわかるように作られているのですが、アニメ版だとこれを後ろに持ってきてしまっているので、いや後から言われても後出しじゃんけんじゃん……みたいな印象を拭えなかったのは事実です。加えて新しい「五つ子」の形へと移行するプロセスの描写も十分とは言えず、いやこれでなんで原作の最終巻は荒れてないの??と疑問に思った……のですが、原作 14 巻をまとめて読破して、その疑問はいい意味で完全に払拭されました。いやこれは実に見事です。

              というわけで、first impression はここまでで、少し作品を読み解いていきたいと思います。

              発刊されていることに気付いておらず、先日ようやく読破しました。

              [榎宮 祐]のノーゲーム・ノーライフ 11 ゲーマー兄妹たちはカップルにならなきゃ出られないそうです【電子特典付き】 (MF文庫J)

              ノーゲーム・ノーライフ 11 巻。前巻から実に 3 年 9 か月ぶりの新刊で、ついにというかようやく出たのか、という感じ。作者の榎宮 祐氏は 10 年以上前に胃ガンを発症して海外で先進治療を受けているのですが、その後も頻繁に身体を壊している様子で、巻末あとがきによればここ数年は本当に死にそうになっていたのだとか。そんな経緯で上梓された 11 巻は、期待を大きく上回った、とんでもない一冊に仕上がっていました。

              そういやノゲノラはエントリ書いたことないよな、と思い出して、軽く感想をまとめてみると。

              そもそもノゲノラはおそらく相当に人を選ぶ作品。見た目は典型的な異世界転生モノで、引きこもりゲーマーが、ゲームで全てが決まるという転生先の異世界で無双する……という設定なのですが、実際にそこで描かれるのは「人間の持つ無限の可能性」。弱者によるジャイアントキリングこそがこの作品の神髄でしょう。それは第1巻の戴冠式のときにはっきりと宣言され、そして脈々と作品の根底に流れ続けています。

              「三度繰り返す! 我らは弱者だ!
              いつの世も強者であることにあぐらをかいた者どもの、喉元を食いちぎってきた――誇り高き『弱者』だ!」
              「我々はここに、205代エルキア国王、女王として戴冠したことを宣言する」
              「我ら二人は弱者として生き、弱者らしく戦い、そして弱者らしく強者を屠ることを、ここに宣言する! かつてそうだったように――これからもそうであるように!」
              「認めよ! 我ら、最弱の種族!」
              「何も持って生まれぬ故に――何モノにもなれる――最弱の種族であることを!」

              作中で描かれるゲームは実在のものではなく、作者が作った架空のゲーム。それゆえにルールがやたらと複雑で理解するのが大変だったり、隠しルールが後から出てきてチート感満載な側面もあり、ネット上の評価を見ていてもそのあたりの不評は存在する様子。とはいえもともとノゲノラは外連味で魅せるタイプの作品なので、その部分に食ってかかるのはやや筋違いというもの。作品中では、上位種族が人類種(イマニティ)に負ける理由が、下位種族であることを侮ったから、という点で一貫しており、そこを突いて最後の最後に盤面をまるごとひっくり返す、というのがこの作品の醍醐味でもあるでしょう。

              そして本巻。ゲームは妖精種と空白たちとの勝負……のように見せかけながら、実は空と白の恋愛ゲームにもなっていて、さらにはそれが森精種からの仕掛けによるもの、という多重構造になっていることに驚かされます。しかもそれが今どきらしい YouTube 配信やらバチェラーやらをネタにしているのにもびっくり。作者の榎宮さん、どんだけ多彩なんですか状態;。

              # 実は 11 巻を読んだあと、1 巻から 11 巻まで改めて読破し直したのですが、全く筆力に衰えを感じないのは本当にすごいですね。これだけ長期の作品だと普通はダレてくるものですが、作品の密度を保ち続けているのには驚かされます。

              11 巻のラストでは、いよいよ終局に向けて盤面を整えてきた感じがありますね。エルキア連邦と対エルキア連邦戦線に二分された世界、そして最後に待つラスボスは、森精種の全権代理者 アウリ=エル・ヴィオルハート……ではなく、おそらくエルキア共和国議員内閣・主席のクラミー・ツェル。……といってもこの構図は相当前から張られていた伏線だとは思いますが。

              「私も――空も。超人でもなければ天才でもない。でも、そうある必要はないのよ。」
              「そうであろうとすることが重要なの。」
              「私達の無限回の失敗が、続く人の足下を照らす――暗闇を歩く灯火になる。」

              「彼はプレイヤーであろうとした人よ。ただの人形であることを辞めた人。」
              ――そして、そう、強いて言うなら――と続ける。
              「いずれ私達が、超える人――かしら?」

              クラミーは空の記憶を共有していること、そして弱者によるジャイアントキリング、成長による無限の可能性こそが本作のテーマであることを踏まえれば、エルヴン・ガルド派遣監査官 フィール・ニルヴァレンを介してアウリ=エル・ヴィオルハートを出し抜く形でクラミーが連邦戦線の主導権を握る形になり、テトへの挑戦権を賭けて人類種の全権代理を争う……という構図、なんでしょうね。

              しかしやはり心配なのは、作者である榎宮 祐氏の健康状態。無理をしないでほしいと思う一方で、早く続きも見たいしこの作品の結末を見てみたい、という気持ちも抑えられないのも本音なところ。そう思える作品に出会えたことだけでも幸せかもしれませんね。8 年前に放映されたアニメ版も秀逸だっただけに、2 期とかやってほしいところですが、さすがに今更で無理ですかねぇ。。。;

              昨年末に NHK で放映されていたものを見逃してしまったのですが、先日、Netflix で配信されていることに気づいてようやく見ることができました。かなり異色の作品であるにもかかわらず非常に高評価、と聞いていたのですが、見てみて納得、いやこれは反則的に泣かせる作品ですね。

              おおまかなあらすじは、幼少期におジャ魔女どれみを見て育った3人の女性の物語。東京に住む一流商社勤めの帰国子女の吉月ミレ(27 歳)、愛知に住む教師を目指す大学四年生の長瀬ソラ(22 歳)、広島に住むフリーターの川谷レイカ(20 歳)。様々な事情を抱える三人が、MAHO 堂のモデルとなったといわれる鎌倉の洋館で出会ったことから意気投合して仲良くなっていく……というストーリーライン。

              どれみたちのような子供にとっては、あらゆることが人生の一大事。そしてそれを解決、あるいは助けてくれる『外力』が魔法。年を取るにつれて経験が増えれば、人生の一大事となることは減っていくけれども、それでもいわゆる人生の帰途に立つことはもちろんある。ミレ、ソラ、レイカもそれぞれが人生の岐路に立っていて、新しい道を選ぶのか、現状を維持するのかに悩んでいる。どれみたちのような外力としての「魔法」はないけれども、自分たちの内側にあった「魔法」が解決のきっかけを与えてくれる。その魔法は、自分たちがもがき苦しんで決断したことの積み重ねで、それがその人を形作る、という当たり前のこと。魔法を見せてくれた「どれみちゃん」たちは、今は自分たちの血肉となって、心の中にある。そんなストーリーになってるんですよね。

              フィクションの世界を離れてノンフィクション的な世界で物語を作る、と考えれば既定路線的な作品作りなんですが、その見せ方がとにかく上手い。見事だったのはミレ・ソラ・レイカの立ち位置と見せ方で、3人とも、やっていることがまるっきりどれみたちそのもの、なんですよね。3人がどれみ・はづき・あいこ好き、という設定なんですが、自分の好きなキャラに自分を投影しているために、どれみたちの立ち振る舞いが乗り移っている。なのでキャラはぜんぜん違うのに、作品はしっかり「おジャ魔女どれみ」しているんですよ。そして作中の3人がどれみたちに自分たちを投影するように、視聴者はスクリーンを通して3人に自分たちを投影する。ミレは社会人、ソラは学生と社会人の境界、そしてレイカは学生くずれの半アウトロー、という取り合わせなのですが、3人と同じ世代の人であればそのままに、そしてそれより上の世代(おおきなおともだち)であれば過去の自分を投影する。そういった投影が容易くできるために非常に感情移入しやすい。泣かされたという人が多いのもよくわかります。

              ミレ・ソラ・レイカの3人の心の中にどれみちゃんたちがいて、だからこそ魔法が使える。それは作品を見ている視聴者にとっても同じこと。どれみという作品を見ていたからこそ、今の自分たちがある。これを「20 周年」の同窓会としての名作と言わずして何と言おうか、という感じです。

              作品としてもう一つ面白いのは、このメタフィクションを「アニメ」という形態で作ったこと、でしょうね。ネットの評判を見ていると、別にアニメである必要はないんじゃないかとか、現実のシビアさを突き付けてくる割にはファンタジー展開じゃないかとか、いろいろツッコミがあるのですが、そもそも上述したように、「誰に」感情移入するのかといえば、ミレ・ソラ・レイカがアニメの中のどれみたちに感情移入するのと同様に、「視聴者」はアニメの中のミレ・ソラ・レイカに感情移入する。そういう構造があるからこそ成立する作品だし、もともと「アニメ」というものは、フィクションとしての荒唐無稽なストーリー展開で物語をぐいぐい進めていく一方で、ノンフィクションとしての現実の厳しさもしっかり描けるもの。そういう意味で、「アニメ」というメディアを熟知しているからこそできる作品作りだなと感じさせられました。

              それにしても、20 周年を記念して製作された作品、という話ですが、どれみそのものの新作ではなくて、どれみを見ていた自分を振り返る話、というのは凄いですね。どれみちゃんたちの話じゃない、にもかかわらず作品がしっかり「おジャ魔女どれみ」している、という点は本当に凄いです。

              物語の着地点を、ぬるいと見るか、それとも暖かいと見るかは人それぞれ、でしょうけれども、おジャ魔女どれみの 20 周年記念としての同窓会的作品として、非常に見ごたえのある素晴らしい作品でした。おジャ魔女どれみを見ていた、という人にはぜひ見ていただきたい一作です。

              すっかりご無沙汰な blog ですが、せっかくの時事ネタなので。

              ようやく最終回を迎えた今クール最大…と言っていいであろう話題作、Vivy -Fluorite Eye's Song-。最近は後からまとめてみることが多いですが、この作品はほぼリアルタイムに視聴。進撃の巨人の制作を飛ばして本作に全力をかけた、という話もあり、いやはやなかなか面白いお話でした。

              ざっくりしたストーリーラインは、自立人型 AI ヴィヴィのもとに、100 年後の未来から、マツモトという AI が転送されてきて、100 年後に起こる「AI による人類抹殺事件」を阻止するために協力を求め、AI 史の転換点を逐次修正していくというシンギュラリティ計画を遂行していく、というもの。Re:ゼロの原作者 長月達平氏と、そのアニメ化作品で脚本を一部担当した梅原英司氏が、共同で原案とシリーズ構成を手掛けたオリジナルアニメ作品。

              この作品のすごいところは、SF 要素はあくまでドラマを盛り上げるための舞台装置、と割り切っているところ。最近のタイムトラベル/リープものの傑作は、良くも悪くも SF 考証をしっかり(というかそれっぽく)やっているわけですが、この作品はむしろ真逆で、難解な設定は極力排除する、という方向性で作られている。なぜ 100 年前? とか、なぜそこまでしかタイムリープできない? とか、そういう細かい話は全部抜き、という割り切りの良さがあり、純粋なドラマとして見せる、というところにフォーカスしている。微妙な不協和音で「As you like, my preasure(お気に召すままに、ご主人様)」から始まるヤバめな OP からして雰囲気を盛り上げてくれるし、アクションシーンもしっかり魅せてくれる。いい意味でケレン味で魅せてくれる作品で、伏線とか先読みせずにぼーっと見ていて、「おおー、そう来るか」的な見方をするのが一番楽しめそうな、コードギアス的な面白さのある作品でした。

              ……まあしかし、あまりにもキレイに終わりすぎているだけに、「何かが残る作品か?」と言われると微妙な感も。AI が人間と同等の知性を得たときにどうなるか? というのは確かに昨今の AI ブームからすると時事ネタではあるものの、さんざん手垢がついたテーマでもあり、過去を超える何かを見せられたのか? と考えると微妙な感もあります。とはいえ今クールの秀作であることは間違いないので、皆様もぜひ。

              最近もぼちぼちアニメ消化は続けているのですが、アニメ版の評価が割とよさげで見たところ、只者ならぬ雰囲気を感じて、Web 上に掲載されている原作版を一気見してしまったのがこの作品、「無職転生 ~異世界行ったら本気出す~」。なろう系の異世界ものの草分け作品で、最高峰と推す人も多いこの作品、いや~、なかなかにすごかったです。

              おおまかなあらすじはというと、34 歳・童貞・無職の引きこもりデブオタニート男が、両親の葬儀の日に家を追い出され、その直後にトラックに轢かれて命を落として異世界転生。ゴミクズのように生きてきた男は、少年ルーデウスとして異世界で新たな生を受けるわけですが、出てくるヒロインはというと、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼馴染、凶暴ツンデレお嬢様のフルハウス。前世のエロゲ知識をフル活用した全力チートプレイで、膨大な魔力を持つ魔導士ルーデウスとしてハーレムを満喫する……という、文字にするとまあこれでもかというぐらいダメな作品……のように見えるわけですが、蓋を開けてみれば異世界転生した主人公の一生を描いた作品で、いやはやなんといか、異世界なろう版 CLANNAD と言われるだけのことはある作品でした。

              以下ネタバレにて。

              アニメ版を見始めた直後は、これは君望の鬱展開なのか、はたまたチート無双展開なのかどちらだろうかと思ったのですが、いい意味で期待を裏切られました。この作品の最大のミソは、主人公ルーデウスの能力はチートであるにもかかわらず、彼が突き当たる人生の壁が、ことごとく普遍的などこにでもよくあるものばかりというところ。異世界かつチートでありながら、本質的にはヒーローでもなんでもない、ごく普通の人間ドラマを描いている、というところが作品の妙、なんですよね。

              私がアニメ版を見て最初に「これは只者ではないかも」と思ったのは、2話のこのセリフ。

              「卒業試験……つまり家庭教師がこれで終わりだということだ。
              あのロキシーだ。
              教えられることがないのに、お世話になるわけにはいきません、とか言って、
              あっさり明日にでも家を出ていくだろう
              そうなれば今日が最後だ。
              ……もっといろいろ話しておきたかった……

              いきなり最大魔力で師匠を上回るキュムロニンバスを初見でやってのけるという超絶チートプレイをかましながら、並行で描かれる内心のセリフは、本当にどこにでもある、子供の頃の初恋相手との別れを惜しむ、やりきれない気持ちの有り様。この描写のギャップが実に見事なんですよね。(というか、このシーンのアニメ化が実は恐ろしく見事で、原作だと翌朝に出ていくロキシーが、アニメ版ではその日の晩には出ていってしまうし、上のセリフもそのままのセリフは原作には存在しないんですよ(少しいじってここに差し込んでいる)。この作品スタッフが、どれだけこの作品の肝をしっかりと理解しているのかがよくわかります。)

              作品全体を振り返ってみれば、あれだけのチート能力を持ちながら、後半は龍神オルステッドに仕えるただのサラリーマンだったり、単身赴任で子供と離れ離れになる哀愁だったり、目の前であっさり父親を殺されたり。さらに物語のラストはといえば、ラプラスの復活を見ることなど当然できず、結局大きな話は何も解決されていないという、なんとも煮え切らない終着点。にもかかわらず、最後にルーデウスが振り返るのは、全力で駆け抜けた異世界での自らの人生。チート能力を持ちながら、彼が目指したのは、好きな女と家族と幸せに過ごす、ごく平凡な人生で、作品ボリュームもあって「やり切った感」が読後感としてものすごく残るんですよね。

              異世界ものとしてRe:ゼロや転スラが比較対象に挙がることがありますが、どちらも大河物ではなくヒーローものなので全く方向性が違う。無職転生に近いものという意味ではランス X などでしょう。ルーデウスとランスに共通するもの、それはどちらの主人公も、自分の人生を自分のために、最後まで全力で駆け抜けた、というところ。キャラの魅力の方向性は違うものの(ルーデウスはごく平凡なサラリーマンの全力であり、ランスは王道を駆ける皇帝の全力)、一人の全力の人生を描き切った大河ドラマ作品、という意味では、一般的ななろう系異世界モノよりこちらの方が近いと感じます。

              # ランスほどではないにせよ、ハーレム要素があるので、表面的なところで人を選ぶ作品ではありますね。無職転生は奥さん一人だったらかなり一般性が高かっただろう、というのはこたつさんの談ですが、まあその通りですね。

              惜しむらくは、ラノベらしい軽い語り口であるがゆえに、ルーデウスの葛藤なり苦しみなりの描写がどうしても浅いというところ。君望のような鬱展開がもうちょいあってもよかったんじゃないか? と思うところもありますが、それでもまあ十二分な出来栄えです。

              しかし原作はなんと 283 万文字(テキストデータなら 6MB ぐらい)というトンデモボリュームで、とうてい全部をアニメ化しきれないんじゃないか……というよりアニメ化全部やり切るのに 5 年ぐらいかかるんじゃないか、という気もするのですが、果たしてどうなることやら;。超高密度圧縮なアニメ化ではあるものの、目算ではそれでも 10 クールぐらいはかかりそうな印象です。FGO のように「途中をすっとばしていきなり後半から」とかのアニメ化もぜひ考えてほしいところではありますね。

              というわけで最近 blog をサボってましたが、まだ放映中だけどちょっとだけ感想を。今クール……はおろか、うっかりすると史上最大の迷作、異種族レビュアーズ。あらすじはというと、なんと異種族の風俗店を冒険者一行がレビューして回るというとんでもない設定で、男のどうしようもないバカさ加減を、ストレートかつ痛烈かつコミカルに描いた作品。地上波(MX)ではどこからクレームを受けたか軽く自主的に放映中止に追い込まれていましたが(そりゃそうだろう;)、まあこの作品、驚くほど恐ろしくよく出来ているのですよ;。

              驚かされたのが、人間風刺であると共に、人間賛歌でもあること。OP ののっけから、「す・け・べが大好きっ!」って、お前バカだろwwwwwwww、と言いたくなる一方で、異世界ファンタジーの多種族設定を逆手に取って、多種族×多種族のカップリングから価値観の多様性を軽快に描き出す。異世界ファンタジーの多種族という設定をこういう軸で使うことは、おそらく今まで誰も想像していなかったはず。

              個人的に全く発想が届かなかったのが、直近の #5 のストーリー。逆オファーがかかるほどの人気が出てきたレビュアーズに対して、単眼娘の専門店へ出向いてレビューを書く依頼が舞い込んだ、というもの。単眼娘がレビュアーズになぜこのレビュー依頼をしたのか? のオチが見事。(ネタバレになるのでここにはオチは書きませんけど;)

              作者の天原氏は「発想の常勝無敗」の異名を取る作家さんだそうですが、昨今のダイバーシティ(価値観の多様性)推しの風潮を、見事に逆手に取っていると感じます。実際、SNS 界隈は、ポリコレ棒でぶん殴りかかり、目くそ鼻くそを笑いあっていかにマウンティングするかを競う地獄絵図の様相を呈している。一方で、この作品は欲望丸出しバカ丸出しで突っ走りながらも、お互いに不干渉な領域をちゃんと持っていて踏み込まない。超おバカな作品でありながら、その作品の構図は、今の世の中の風潮を痛快に風刺しているような鮮烈さがある。本当によく『人間』を観察している、と感じます。いったいどうやったらこんな作品を思いつくのか……いやホントに頭良すぎだろう、と思います。

              下品でくだらない、けれどもそれが人間の本性の一部。互いに相容れない価値観を持ちながらも、互いに不可侵な領域があり、それでいながら互いを認めて共闘できる。そりゃ風俗の好みだからね……という最強のオチが付くものの;、その着想は見事で、今どきとしては本当にレアで攻めすぎな作品です。あまりにも設定がアレすぎるので、積極的に誰にでもオススメできる作品では全くないのですが;、相当な奇作であることは間違いありません。ここまで突き抜けてくれると全くエロさを感じないのでそれもそれで凄いと感心しますが(苦笑)、その手のものに嫌悪感がない方であれば、一度は見てみても損はない作品だと思います。いやー、すごい作家さんがいるものですねぇ。

              ……って、シンカリオン見てない人にはなんのこっちゃい、だと思うのですが;、まあ簡単に言えば、新幹線変形ロボシンカリオンも、ロボットもののお約束通り、ご多分にもれず合体により強くなります。……なんですが、このオモチャがとんでもなくよく出来ているんですよ。

              まずは初期状態。これ、プラレールの仕様で作られていて、手転がしであれば普通にレールに乗せてころころ転がせます。さすがにアニメ版と比べてずんぐりしており、アニメ版のマシンデザインはもっとすっきりしているのですが、それでもこのプラレールサイズからロボットに変形します。

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              シンカリオンにはいくつかの世代があり、最初の世代のものは 2 両でロボットになります。まずは E7 かがやきから。

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              このロボットもよく出来ており、右の写真のように 2 つの車両が上半身と下半身それぞれに変形する仕組みになっています。このため、上半分と下半分の組み合わせをさまざまな車両で変えることが可能です(リンク合体)。……とまあ、ここまでは割と普通。びっくりするのがここから。

              お約束通り、第一世代型がやられて、第二世代型の E5 はやぶさ mk II なるものが出てきます。こちらは 3 両でロボットになります。サイズやデザインは第一世代型と概ね同じ。

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              ……なのですが、この 2 台を合体(オーバークロス合体)させることができるんですよ、こんなふうに。

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              って、おい、どこがどのバーツになってるんじゃい!
              という感じなのですが、まあこの変形が恐ろしく複雑怪奇。

              どんな感じに変形させるかは、とても写真とか撮り切れないので YouTube でもさらっと見てもらえればと思うのですが……

              いやお前、どう考えてもこれ初見殺しだろう……;
              というか、取説読みながらでもかなり頭をひねって、なんとか変形させることができたというぐらい大変なんですけど、これ;。

              # というか 3 歳児には難しすぎるだろう……;

              ちなみに購入してはいないのですが、さらに劇場版シンカリオンで出てくる ALFA-X との合体の場合、ALFA-X の 5 両と E5 mkII の 3 両とを合体させることができるらしい;。どんだけ拡張性があるのかと小一時間;;。

              それにしても驚かされるのが、今どきの変形ロボットのキチガイじみたクォリティの高さ。そもそもこれだけの拡張性を持った形で変形ロボをデザインしていること自体にも驚かされますし、さらにプラレールから変形させているのにそれなりにカッコいいフォルムになるのにもびっくり。いったいどうやって設計しているのだろうかと本当に感心します。

              # シンカリオンのデザインでは、新幹線の顔ともいえる先頭車両のデザインを胸に全面に押し出すことにこだわったそうで、そのこだわりが最後まで完全に徹底しているのも凄いですね。

              ちなみに E7 かがやきが \3,500 ぐらい、E5 はやぶさ mkII が \5,250 ぐらい。ALFA-X は \7,000 ぐらいなのですが、これだけの完成度だとむしろ激安に思えてきますね。いやはや、凄い時代になったものです。

              さてさて、この冬休みですが、息子と一緒に劇場版シンカリオンを見に行ってきました。

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              以前、劇場版トーマスを見にいったことがあるので映画館初体験というわけではないのですが、とはいえ 90 分近い映画となると果たしてもつのか? ……と微妙に心配しながらでしたが、まあ全くの杞憂でした;。

              ストーリーはというと、地底に逃げ延びたキトラルザスの他に宇宙に逃げたキトラルザスがいて、そいつらは白い光の粒子を使うことで時空を超えることができる。自分たちの恐竜ロボのコアプログラムを手に入れるために未来から ALFA-X を呼び寄せて、ALFA-X のシンカリオンを取り込むことで自分たちの恐竜ロボを完成させようとする、というもの。で、これにハヤトの父親が巻き込まれて子供の頃の父親がやってきて……みたいな感じなのですが、まあなんというか、ツッコミどころありまくりなストーリーだったりするわけです。いきなりゴジラが出てきたり、無理やり時空を飛ばされてエヴァの世界に行っちゃったり、ミクがライブをやりはじめたり(なぜかここだけフルコーラス;)。隣で見ていた息子(3 歳の男の子)は当然のようにぽかーーーん状態;。まあなんというか、一児の親としては微妙に思うところもあるわけですが、同時に一視聴者としては思うわけです。

              いいぞもっとやれwww。
              というか絶対スタッフの人たちノリノリで作ってるだろこれ;。

              まあ 3 歳の息子も、日常パートはともかく戦闘パートはがっつり楽しんでいたようで、終わった後は「また来たいねー」とかなりご機嫌でした。確かにラストへ向けた展開はなかなか胸アツで、ブラックシンカリオンオーガと紅のオーバークロス合体に続けての ALFA-X とはやぶさ mkII のオーパクロス合体の流れはなかなかによかったです。(というかブラックシンカリオンもオーパクロス合体できたのか……ちゃんとテレビシリーズ見てないのがバレるw)

              それにしても残念なのは、TBS の都合もあって割と早期に番組打ち切りとなってしまったこと。このご時世に 1 年半も続いたんだから上出来という話もありますが、もともとのコンテンツのポテンシャルとしてはもっと行けるのではないかと思うだけに残念ではありますね。再び地上波に戻ってくることはなさそうですが、これからも子供たちに楽しんでもらいたいものです。

              というわけでまたひと月ほど blog を放置状態でしたが;、おかげさまでなんとか無事にやっている今日この頃。今年もまったりマイペースでやっていきますので、よろしくお付き合いくださいませ^^。

              まずは昨年末のコミケの話題から。

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              コミケは例によって委託されているサークルの売り子さんをやってきましたが、夏コミから車を使うようになったらとにかく搬入と撤退が超ラクに;。今回は南館ではなく西館配置だったため、駐車場も南鋼駐車場とかいうちょっと離れた(10 分ぐらい)ところでしたが、それでもまあ十二分にラク。荷物は適当に放り込んで移動できるし、帰りの撤退も超スピーディ。撤収時は同じ島で一番最後までだらだら片付けていたのに、5 時には打ち上げ会に突入という驚きのスピードでした。

              オリンピックの影響で 4 日制のコミケ、そして西館 2F という超違和感のある配置で、場所の関係でほとんどお客さんが来ないのでないかと心配していましたが、まあまあの来客があったのは助かりました。創作少女はもはや斜陽ジャンルなので売り上げも頒布部数も右肩下がり一辺倒でしたが、ここ数年ぼちぼち下げ止まってきているのがせめてもの救い。来てくれたお客さんの中には、「ここ最近日程が合わずに来れなかった」なんていう方もいて、一定数売れるのは感謝だなぁと改めて思った次第です。聞いてみると、評論系なんかはまだまだ面白いサークルも多そうなので、今度攻めてみようかと思います。

              なんとか見に行くことができましたよー^^。

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              NETFLIX で配信中のクレイアニメ、リラックマとカオルさんの展示会。新宿の小田急で開催されていたのですが、初日は阿鼻吸汗の大混雑、リラックマのぬいぐるみは転売ヤーにあっという間に狩られたらしく、いやこりゃちょっとしばらくしないと子供連れではとてもいけないなぁという印象。終了間際の隙間を見つけて、なんとか見てくることができました。

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              小さな展示会ではありましたが、実際の撮影に使われたセットやぬいぐるみがあって、見どころは満載でした。

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              リラックマとカオルさんは NETFLIX 配信ということもあって見ていない人も多いと思うのですが、実のところ相当な良作で、自分の場合はかなりツボにハマる素晴らしい作品でした。レビューはまた別エントリにて。

              というわけで約一週間前の話ですが、コミケ C96 Day-3 に参戦。

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              いつも通りのサークル参加でしたが、オリンピックによる東館封鎖に伴い、4 日制へと移行。創作少女は 3 日目の南館配置だったのですが、

              いやこれ極楽じゃね?;
              未だかつてないほどラクなコミケだったんですが;;。

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              今回、でじくま氏が事情により欠席ということで、私と夏のこたつ氏の二名参加(ただし朝から参加は自分だけ)だったのですが、普段でじくま氏に渡していた駐車券が余ることになって、急遽、車で参戦……したらこれ、恐ろしくラク;;。南館は立体駐車場直結で、駐車場からサークルまで徒歩数分;。しかも新館ということもあって冷房はよく効いており、いろいろ冷却グッズ持っていったけどぜんぜん使わなかったという……;。もちろん撤退も同様なわけで、なんと館内から出ることなくコミケが終了……;;。

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              後から聞いたところによれば、3 日目は入場チケットの売り切れに伴う規制解除で手違いがあったために、東館側の行列が死の行軍になったらしく、一番ひどいケースでは約 3 時間も炎天下の中を歩くことになって熱中症で倒れた人が複数出たとか;。4 日目に向けての対応の素早さはさすがコミケといったところでしょうか。

              それにしてもコミケも改めて肥大化したなぁと思いますが、この規模のイベントをよく回せているなと感心します。増加の一途を辿り続けるコミケですが、果たしてどこまで行くのでしょうね。

              ※ 2018/12/26 ちょっとだけ加筆修正しました。

              めっちゃ忙しくて blog 書いている暇はないのですが、それでも書きたいエントリがあるのでふらっと書いてみるテスト^^。

              最近はほとんどアニメも見られていないのですが、それでも話題作ということで見ていたのが掲題の SSSS.GRIDMAN。実はベースとなっている前作の GRIDMAN を知らなかったのですが、Wikipedia やらこちらのサイトやらでいろいろ補完されており、なかなか面白い作品だったのだなぁと感心することしきり。前作をリアルタイムで見ていた人には本当にたまらない作品だったんでしょうね。

              しかし本当に見事だったのはその逆転劇ともいえる構成でした。以下、ネタバレありますのでご注意のほど

              前半戦は、いかにも今どきのアニメらしいキャッチーな要素満載で、特に電波でサイコなアカネちゃんのヤバさはなかなかに強烈。そしてその一方で作品のラスト数十秒が実写パートで終わる、という構成が実に秀逸で、最後の最後に見事なネタバラシをしてくれたなぁと感心させられました。タイトルの "SSSS" もなんのことだかさっぱりでしたが、最終回のアクセスコード "Special Signature to Save a Soul" でネタバラシ。要するに、ざっくり以下のような設定の作品だったんですね。

              • アカネの引きこもり妄想爆裂な電脳世界にやってきたのがアレクシス・ケリヴ。彼は人間の負の感情を食い物にするウィルスのような存在。
              • 一方で、電脳世界を直して心を修復するハイパーエージェント(言ってみればアンチウィルス的なヒーロー)がグリッドマン。

              とはいえ、一点だけ解せなかったのが、最後に覚醒したアカネのリアルな姿が六花そっくりだった、という点。この作品は徹頭徹尾「アカネ」の世界に閉じて話が進んでいるのですが、そう考えると、最後の最後でアカネのリアルの姿として敢えて六花似にしているのは当然の理由があるはず。

              ……これ、実はバーチャル世界では、六花とアカネの姿形が入れ替わっていたんだと思うんですよね。

              つまり以下のような感じです。

              • もともとのリアルの世界では、裕太の隣の席の紫ショートヘア巨乳美少女が宝多六花で、青ロングヘア貧乳美少女が新条アカネ。(すなわちリアルの世界では、アニメパートの六花とアカネとは姿形が逆。)
              • 六花とアカネはリアルの世界ではお隣同士の幼馴染。ただし住んでいた家はバーチャル世界とは逆で、リアルアカネ(青貧乳)はジャンク屋に住んでおり、リアル六花(紫巨乳)は白亜の御殿に住んでいた
              • 六花(紫巨乳)はクラスの人気ものであるのに対して、リアルアカネ(青貧乳)はリアルネクラ。しかしあまりにも引きこもりすぎるリアルアカネ(青貧乳)を気遣って、リアル六花(紫巨乳)はリアルアカネ(青貧乳)にパスケースをプレゼントしていた。
              • リアルアカネ(青貧乳)は、自分は誰からも愛情や好意を向けられるはずがないと思い込んでいる。
              • お隣さんの光属性満載輝きまくりのリアル六花(紫巨乳)に対しては、複雑なコンプレックス感情を抱いている。

              たぶんこの辺が下敷きになっていて、さらに以下のようになっているのかなと。

              • この電脳世界は、フルダイブ型オンラインゲームのようなもの。ただし制約として、各 NPC に初期設定は与えられるものの、それ以降の行動を完全に意のままに操ることはできない。
              • アカネはアレクシス・ケリヴと契約。そして妄想の電脳世界を組み立てるにあたって、リアル自分(青貧乳)とリアル六花(紫巨乳)の姿を入れ替え、さらに住む家を入れ替えてしまう。バーチャル六花(青貧乳)には、リアル自分が住んでいた惨めな家を与え、さらにはそんな条件下でも「何があっても自分を好きになってくれる友達」という初期設定を与える。(← これ、かなり歪んでます;;)
              • 六花と入れ替わったことで、バーチャル世界のアカネ(紫巨乳)は素敵な白亜の御殿、そしてクラスの人気者という立ち位置を得てめちゃめちゃ居心地のよい世界を手に入れる。が、元来性格が歪んだわがままっ子なので、ちょっと気に入らないことがあるとすぐに怪獣を使って殺しにかかる;。
              • この世界の歪みを修復するために来たのが、電脳世界を直して心を修復するハイパーエージェントのグリッドマン。(なぜグリッドマンが裕太にとりついたのかが重要。後述。)
              • 結局、バーチャル六花(青貧乳)はリアルと同様に光属性を発揮しまくり、バーチャルアカネ(紫巨乳)の友達となり、そしてリアルと同じプレゼントを用意する。
              • 最終話において、グリッドマンは世界とアカネの心を Fixer Beam で修復。プレゼントがキーアイテムとなって、バーチャルアカネ(紫巨乳)は現実世界(青貧乳)へと回帰する。

              この最終話の後半に、いくつか肝になるセリフが出てきます。

              「どこへ行っても私と一緒。
              アカネはさ、どこへ行ったって堂々としてないと。
              私たちの神様なんだから。
              だから神様、最後にお願い聞いてくれませんか?
              私はアカネと一緒にいたい。
              どうかこの願いが、ずっと叶いませんように。」 ← 叶ってしまったら、アカネ(紫貧乳)がいつまでもリアルに戻れなくなるため

              「このあと目覚める、本当の裕太をよろしく頼むよ。」
              「目覚めた響君は、全部覚えてないのかな?」
              「大丈夫だよ、そんときはまた友達になればいい。」
              「たとえ記憶がなくとも、裕太の体には刻まれている。
              私が宿ってもなお、六花への思いは変わらなかったように。」
              「わ、わたし??」

              おそらくここが叙述トリックで、バーチャルにおける六花(青貧乳)への思いというのは、実際にはリアルにおけるアカネ(青貧乳)への思いだったのではないか、と。こう考えると、いくつかの点が腑に落ちると同時に、ストーリーラインが腹落ちします。

              • 新条アカネ(紫貧乳)の心を修復するのはグリッドマンの Fixer Beam だが、そもそもグリッドマンが宿ったのは、アカネ(青貧乳)に心を寄せる響裕太
              • この気持ちにリアルのアカネは気づいていなかったが、自分は誰からも愛情や好意を向けられるはずがないと思い込んでいるリアルのアカネ(青貧乳)にとって、好意を寄せてくれる響裕太の存在は心の救いに他ならない

              ちなみに初期のキャラデザではアカネと六花のデザインが逆だった、という話があるのですが、これを踏まえてもこの解釈がつじつまとしていろいろ合っているようにも思います。 周りが見えなくなって、自分は無価値だと思い込んでいたリアルアカネにとって、響裕太はただのモブキャラでしかなかったわけですが(だからこそバーチャル世界では軽く響裕太を殺しにかかる)、最後の最後には、自分がバーチャル世界で貶めたはずの六花に救われ、そしてリアルの世界に戻れば自分が殺めようとした響裕太に心を救われる。なぜみんなが自分を好きになるはずのバーチャル世界で響裕太だけが思い通りに自分(バーチャルアカネ(紫巨乳))のことを好きにならなかったのかというと、それは響裕太のリアルアカネ(青貧乳)への思いが一貫して変わらなかったから。いやはや、見事なストーリー展開だと思います。

              ……とはいえ 1 クールをざーっと通し見しただけで再検証していないのでw、もっと細かいいろいろな作りこみやら様々なメタファーが盛りだくさんなのではないかと思います。(その辺の再検証は時間もないので専門の皆様にお任せ^^) それにしても最後の最後までどうなるか、なかなか見逃せない展開で楽しかったです。こういう作品があるから、アニメってなかなか見るのをやめられないんですよねぇ(苦笑)。

              先日ですが、たまたま息子が早く寝たので、amazon のレンタルビデオでシン・ゴジラを鑑賞。

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              この作品、劇場でぜひ見るべきと複数人から勧められていたのですが結局手を付けられず。自宅でプロジェクターで見たのでそれなりの迫力では見られましたが、これは確かにリアルタイムで見ていたらいろいろ話が盛り上がったかもなぁ、とは思いました。そこはちょっと残念;。作品についてはもういろいろ語り尽くされていると思うのですが、私なりに少しだけ。

              この作品、「現実 vs 虚構」というキャッチコピーがついており、「日本人」をリアルに描くことに注力した群像劇。もともと日本は欧米のような強烈なリーダーシップが存在しない国であり、特に前半ではそれがこれでもかというぐらい悪い方向に働く。責任転嫁と責任逃れの嵐、判断力の甘さと決断力のなさが次々と事態の悪化を招いて傷口を広げていく有様は、まさに日本の悲惨な現場そのもの。これがワシントンであっても同じことをする、と言い放つアメリカ人の熱核弾頭攻撃とのギャップがとにかく際立っている。

              しかし日本は合法と違法の間のギリギリのところで国を守るという文化を持つ国。確かに前半ではそれがこれでもかというぐらい悪い方向に振れたわけですが、後半では逆に物は言いようという詭弁まがいの方法で、次々と矢継ぎ早に手を打っていく。害虫駆除という名目で出動しているので自衛隊の戦闘行為も許容、というあたりも妙にリアル。最後の最後には寝技まで繰り出して、ギリギリのせめぎあいの中で未来を勝ち取る。ミサイル攻撃を派手に繰り広げる米軍とは真逆の、ゴジラの倒し方のあまりのダサさ。その無様な勝ち方そのものが日本人のリアルな姿であると言わんがばかりにぶつけてきた本作は、さすが庵野監督といわずにはいられません。

              ただその一方で思ってしまったのは、いややっぱりこの後半戦の展開そのものが虚構だよなぁ、ということ。

              この作品、欧米のような強烈なリーダーシップがなくても、小さな個人の努力の積み重なりで大きなことを成し遂げられる、というある意味わかりやすいストーリーラインなのですが(なので作品としても圧倒的な情報量で個人に目が行き過ぎないように工夫している)、問題なのはその転換点となっているのが、ゴジラ退治を害虫駆除と位置付けたところ。これにより超法規的措置による自衛隊の防衛出動や無制限火力使用が始まり、その後、官民そろって国家が一丸となっていくのですが、果たして今の日本において、人々をそれだけ強固に束ねるビジョンというのは存在しうるものなのかどうか。

              日本人は追い詰められたときに本領を発揮する、という話にはなっているものの、実態は追い詰められても本領を発揮できない。だからこそこういう作品にカタルシスを感じるのではないか? とも思ってしまうんですよね;。(← まあちょっと悲観論的すぎる見方だろう、というのもその通りなのですが。) 願わくば、ここまで本気で追い詰められなくても本領が発揮できる、そういう国民であってほしいと思う今日この頃。3.11 にしろ北朝鮮情勢にしろ、不安定な世の中だからこそそう願わずにはいられません。

              しかしそれにしても庵野監督、エヴァ放り出してなにやってるんですか、と散々たたかれた作品ですが、ふたを開けてみればとんでもない作品ですね。膨大な情報量で見ている人を圧倒しつつ、それでもテーマは見失わず、さらに様々なところに共感できる要素や小ネタを織り込みまくる作り込みの細かさ。CG のクォリティの高さも相まって、すごい作品になっているなぁととにかく感心。ヤシマ作品(違)には思いっきり笑いましたが(BGM 含めて)、まあなにはともあれ、そろそろ本家のエヴァに戻ってきちんと完結させてほしいものです、はい^^。

              先日ですが、夏のこたつさんの紹介でこちらを購入しました。

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              なぜに今さら赤毛のアン、と聞かれそうですが;、購入のきっかけになったのはこちらの話。簡単にまとめるとこんなところ。

              • 赤毛のアンの正式タイトルは、「グリーンゲイブルスのアン」。
              • 1908 年に出版された作品で、児童文学として書かれたものではなかったが、1952 年に翻訳家・児童文学者である村岡花子さんがこれを翻訳し、児童文学として日本で普及していくことになった。
              • しかし完訳ではなく省略がかなりあり、ニュアンスが変わっている場所も数多く存在している。(この理由は様々に推測されているが、正確なところはわかっていない)
              • こうした背景から、最近、原典に極力忠実な翻訳を目指した新しい訳本が出版されるようになってきている。

              いくつか完訳版が存在していますが、その中でも amazon の書評が高く、かつイラストの萌え度が高そうなこちらを読んでみたのですが、

              いやマジでびっくり。なにこのすごい作品は;;;。
              すみません、不覚にも感動で涙が。これは確かに世界中で名作といわれるのも当然でしょう。

              こちらの書評が言い得て妙なのですが、

              「うちの養女が妄想癖なんだが育て方を教えてくれ」あるいは「ツンデレ喪女と妄想養女」、ラノベ風に改題するならこんな感じでしょうか(褒めてます)。

              いやまさにこんな感じ。とにかく恐ろしいほど面白い。アンを「妄想幼女」、もとい養女と呼ぶのはまさにその通りで、まさか数ページにわたってびっちりとアンの妄想トークがぶちまけられるとは^^。翻訳も素晴らしく、今の時代のラノベと比較してもほとんど遜色ない読みやすさ。

              そしてなにより素晴らしいのは、この作品、アンの成長物語であると同時に、ツンデレ喪女のマリラの成長物語でもあるというところ。基本的にはアン視点で描かれているものの、アンに振り回されながらちょっとずつ徐々に変わっていくマリラの様子が綺麗に描かれており、これがまた感動を誘います。いやまさかこんな作品だったとは。

              やはり世界の名作は名作たる所以があるものなのだと改めて感じさせてくれた一作。気軽に読める作品だと思いますので、萌えラノベ好きな方にはぜひおすすめしたいところ。私はぜんぜん知らなかったのですが、赤毛のアンはシリーズもので、続きもある様子。こちらもまた挑戦してみたいものです。

              最近、amazon プライムビデオで子供用のアニメを探しているときに見つけた作品なのですが。

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              こねこのチー ポンポンらー大冒険というアニメ。毎週日曜日テレビ東京系列で放映しているショートアニメで、当然のようにまったくのノーマーク作品だったのですが。

              いやこれマジでヤバすぎるんですがwww。
              っつーか、マジでチーが可愛すぎるんですけどなんとかなりませんか、状態;;;。

              いやもう何がヤバいかって、

              ころみさんのチーがマジでめちゃ萌えすぎるんですがwww。
              ってか誰ですかこんな最強の声優さんを当てた人はwww。

              その他の声優さんの布陣もびっくりするラインアップで、絶対このスタッフさんたち確信犯だろうと思わずにはいられなかったり。マリーベルでユーリに激萌えな私としては、こんなところでまさかこおろぎさとみさんの萌え声に再び萌え転げるとは思っていませんでした;;。

              にしてもこの作品、萌え声だけではなくチー自体が相当にかわいく描かれているのも見事。なんというか、見ていて子供や幼児のような可愛さに溢れかえっているのですが、これが子猫萌えというヤツですかねぇ^^。3D アニメなのですが、いい意味でチーのまるっこさがかわいく表現できているあたりも good です。amazon プライムビデオで見られるので、興味がある方 or かつてころみさんに萌え転げた方はぜひ^^。

              というわけで、例年通り今年もコミケ 91 に参戦してきました。

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              今回はサークルが 2 日目の割り振りだったのですが、じわじわとサークルの売り上げが下がっているのが痛いところ。もともと流行を追いかけているサークルではないのでジリ貧になるのはやむなしというところもあるのですが、とはいえコミケの人の流れがずいぶん変わってしまっているなというのが正直な印象。昔は落ち穂拾い含めて閉会間際まで巡回している人が結構いたものですが、最近はバラッと入ってきてバラッと捌ける感じで、お目当てのサークルだけざっと回ったらとっとと帰る、という人が増えているのではないかなという気配。バズったもん勝ちになりつつある今の世相を反映しているかのようで、2 時ぐらいからまるで売れなくなったのには参りました。

              そして久しぶりに大手行列にも並んでみたり。たまたまサークル近くにシャッター前行列が出来て、何かと思って調べてみたら appricot+ という、蒼樹うめさんのサークルの行列でした。まあせっかくのコミケだし、ということで並んでみたのですが、まさかサークル参加者だけで西ホールをぐるっと取り巻く行列になるとはびっくりしました。カッタとか東方クラスの行列じゃないですかこれ;。てっきり血だまりスケッチの二次創作でも作っているので激売れなのかと思ったら、割とペラいイラスト本だったのには驚きました。まあ蒼樹うめさんなのでかわいいですが^^。

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              そしてコスプレ広場もうろうろしてみましたが、今回は比較的混雑が緩和されていたのが幸いなところ。西 4 ホール横の屋上はあいかわらずの混雑ですが、海沿いや駐車場などはかなりゆるゆるで、割とラクに撮影できました。ギャラクシーエンジェルやら CC さくらやら、さらにはマリみてのコスプレなど古い作品のコスプレが見られたのは眼福。最近のはわからない作品も多いので、ちょっとうれしいですねー^^。

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              ちょっと時間が取れたので、ふらっと 2 日目のコミケに行ってきました。

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              東京オリンピックに向けた工事の影響で、企業ブースが 1, 2 日目のみ、しかも西 1, 2 ホールでの開催という形に変更されており、企業ブースを見たければ 1, 2 日目に参加せざるを得なくなりました。サークルは最終日配置なので、企業ブースの様子を見る目的で参加したのですが、なんともいろいろ違和感を感じるところも多かったり;。なんとなく企業ブースは面積的にも増えているのではないかと思うのですが、運営費考えると企業ブースからの上がりはかなり大きいであろうだけに、2 日間にする代わりに面積を増やすという苦肉の策をとったのかもしれません。

              # コスプレ広場も面積縮小の割には大きな混乱もなかったのですが、レイヤーさんの立ち位置をうまく誘導する形になっていたのが功を奏したのでしょうね。加えて 2 日目終了後に企業ブース撤収、そこから測量してサークル机の配置というのは凄まじい突貫工事だなぁと思うのですが、こういった無茶を可能にしてしまうのがコミケの力なんでしょうね^^。ブレインとなっているスタッフの層の厚さを感じます。

              ところでそれはともかく、昨晩はこれに苦しみました;。

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              いつも委託を受けているサークルさんのコピー本の製本が間に合わなくて私の方で引き受けたのですが、20 ページ本 70 部の製本を完全にナメてました;。送られてきたコピーの量を見て思わず心が折れそうになるワナ;。ちなみに上の写真は全体の半分量なのですが、正直これ終わるのかと心配に。やってみたところ、結果的には 4~5 時間ぐらいで片付いたのですが、最後の方は無心でひたすら折り続けてました^^。いや~、なんというかコミケっぽくなってきたよ! 状態(笑)。

              というわけで明日はサークル参加。今日は早めに寝ようー;。

              先日の話ですが、母親の骨折が発覚して、緊急入院 → 人工股関節への置換手術。家のフローリングが滑るせいで足を取られて転倒したのですが、捻挫程度と思って放置していたら状況が悪化。結局、転んでから数週間後に病院に行ってみたら、骨折が発覚 → 緊急入院、という流れに。

              一週間程度で手術になり、それ自体は無事に成功したものの、並行して糖尿病まで発覚するワナ;。しかも数値が相当悪く、おいおい普段のかかりつけの病院で測定してもらってたんじゃないのかと家族全員でツッコミ;。感染症リスクも上がるのでとにかく何事もなくリハビリが進んでくれることを祈るばかりなのですが、まあ年齢的にもぼちぼちいろいろ起こるよねー;、という感じです。

              ……とまあそれはさておき、先日ですが久しぶりにこちらを鑑賞。

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              天空の城ラピュタ。少し前に金曜ロードショーで放映していたものが地引網に引っかかっており、せっかくなので導入したプロジェクターで鑑賞してみよう、ということで見てみたのですが。

              いやこれはすごい。
              というか、今見てもこんなによくできた作品なのかと改めて驚くワナ。

              この作品、振り返ってみれば自身のアニヲタ化のきっかけにもなった作品なので好みに合っているのはまあ当然なのですが、それを差し引いても驚かされたのが作品の作りの良さ。これだけさんざんサブカル見てきたにもかかわらず、エンターテイメントとしての最高傑作だなと改めて感じさせられるモノがありました。

              • 壮大な舞台装置とシンプルなストーリーライン
                天空の古代文明ラピュタという壮大な仕掛けを持ちながらも、話の根幹はものすごくシンプルなボーイミーツガールもの。パズーの行動原理が究極的には「好きになった女の子を守りたい、助けたい」という極めてシンプルで実直なところが、小難しくて理屈っぽい話になった最近の作品と全く真逆で、かえって心にストレートに響きます。あれやこれやとテーマを詰め込まず、『男の子の冒険活劇』という一点にすべてを合わせ込んでいるところが素晴らしい。
              • 緻密に作りこまれたコンテ
                とにかく尺の使い方に全く無駄がない。極限まで無駄を排除していて、窮屈に感じる直前ぐらいまできっちりと詰め込んでいるそのバランス感覚が凄い。(まあこれが許されるのは、今と違って採算度外視のようなカット切り替えや作画が許容されたから、なのかもしれませんが。)
              • 古さを感じさせない動画クォリティ
                さすがにセル画時代ということもあり、今のようなこなれた色塗りなどはないですが、それでも全く古さを感じさせないのは、手書きならではの味が 120% に出ている動画だから、なのでしょう。漫画的な動き、という表現をすればよいのかな、と思いますが、物理的にはありえねーよ、的な動きでありながら、思いの丈がそのまま映像に乗っているような迫力はさすがです。

              これが今から 30 年も前の作品なのかと思うと、ぶっちゃけこの 30 年間、本質的な意味でアニメは進化していないんじゃないか、とも思わされてしまいます。その昔、新條まゆさんが、漫画はネーム力だと言っていたことを思い出しましたが、アニメも本質的にはやはり同じだよなと感じさせられます。どんなに見た目が良くなっても、本質的なストーリーラインの良さと魅せ方の良さの二つが噛み合わないと、やはりよい作品は生まれないのでしょうね。

              ……などと言いたいところですが、ラピュタって興業的には割と大失敗なんですよね(苦笑)。セールス的には観客動員、収入ともにジブリワースト記録。ちなみに一位は千と千尋の神隠し、二位がハウルの動く城なので、個人的にはなんとも悲しくなりますねぇ;。

              というわけで、今年も行ってまいりました~^^。

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              恒例の冬コミケ 1 日目。今回は委託を受けているサークルさんが 1 日目の配置だったのですが、思いのほか人が少なくて、気づいたら対前年比で 2 割ほどの売り上げダウン。固定のお客さんもいらっしゃるのが救いではあるのですが、新規のお客さんがまるで入ってこないのでなかなか厳しいなぁ、という印象。とはいえ、創作少女サークルは細く長く続けているサークルさんが多いので、これからも続けられるといいなぁと思ったり。

              ところで今回は、α6000 を持ち込んでコスプレ広場の方に写真撮影に行ってみた……のですが。

              これはひどい;;;。
              というかなんですかこの人混みは;;;。

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              写真は西駐車場のコスプレ広場の様子なのですが、ぐるっとかなり遠回りさせられた挙句、あまりの混雑ぶりに企業ブースの方に逃げたのですが、パルテノン階段を登っている最中に後ろを見て驚愕;;。これはさすがにどうにもならないでしょう;;;。ここ最近、かなりカメ子が増えている(という自分もぶっちゃけその一人;;;)のですが、それにしても場所を確保しないとこれはさすがに危険じゃないかと思ったり。庭園のところは多少空いていたのでそこで撮影してましたが、いやはやさすがにこれには驚きました。

              しかし返す返すも残念なのは、うまるちゃんの UMR コスプレを撮影し逃したこと。かなりハマり役だっただけに激しく残念です;;。

              先日ですが、前クールで放映されていた Charlotte を全話一気鑑賞。麻枝氏による作品ということもあり、事前の情報を完全にシャットアウトして見たのですが。

              いやはやなかなか面白いじゃないですか。
              っていうか友利がなかなか新鮮なんですが^^。白痴系でない毒舌ヒロインが妙に新鮮な気も(ぉ。

              とはいえさらっとネットのレビューを見てみると、まあびっくりするほど叩かれている様子。叩かれるのもわからなくもないのですが、いやそこまで叩くほど悪くもないんじゃないかな? という印象も。確かに設定はどこかで見たようなものばかり(厨二願望超能力、タイムリープ、ギアス、能力略奪)。だけれどもそれらを使ったストーリーの組み立て方はなかなか上手。Charlotte のタイトルも、能力者の能力の頭文字になっている、なんてあたりの作り込みも悪くないです。(よくこれ見つけたなぁと感心しましたが。)

              Collapse(崩壊)
              Hypnotism(催眠)
              Ascertainment/Assimilation(検知/同化)
              Remove memories(記憶消去)
              Looting(略奪)
              Obscure(秘匿)
              Time leap(時空移動)
              Teleport(瞬間移動)
              Evocation(降霊)

              中盤あたりの展開では SF 展開からヒューマンドラマに持ち込みましたが、このあたりは麻枝氏の真骨頂とも言えるところ。孤独が人を捻じ曲げていくその描写、いつ捻じ曲がってもおかしくない心を支えている周囲の人たちの存在の大切さ、そして生きていることへの感謝。こうしたヒューマンドラマ的な描写は、ベタではあるけれどもやはり上手いなぁと感心せざるを得ません。

              ただ、全話を通して見た感想として一番ひっかかったのは、そもそも麻枝氏の持ち味ってこういうのだったっけか? という点。この作品、各所のレビューを見ていると、批判はだいたい以下の 2 つに集約されます。

              • 作品のテーマがよくわからん。
              • 最後の #13 が詰め込み過ぎ。

              これは実際その通りで、この作品はテーマ主体なのか物語主体なのか、軸が作品中でころころぶれているのですよね。1 クールものの中で、前半は家族愛や兄弟愛、中盤は人生賛美、終盤は恋愛と自己犠牲。あれやこれやと手を広げ過ぎていて、話の組み立て方も非常にテクニカルすぎる、と思うのです。じゃあテクニカルな観点で超一流かというとそんなこともなくて、実際、最後の #13 は尺を延ばしたらむしろとんでもないことになるだろう、という印象。というのも最終話の「全世界の能力者の能力を奪う」という根幹部分にテーマ的な必然性がないため、尺を延ばしたらおそらく味がなくなる。善悪の概念がグレーになっていき、人を巻き込んで殺めてしまっている状況で、そこからハッピーエンドに持ち込もうということ自体に相当無理があるわけで、その中であのエンディングにつなげようとすれば力技で押し切るしかない。もし綺麗に終わらそうと言うのなら、この作品は、もっと手前のタイミングでオレタタエンドで畳むか、あるいは右目を治してチートプレイで完全ハッピーエンドを目指すか、どちらかしかなかったんじゃないか、と思うんですよね。

              そもそも麻枝氏って、技術で物語を組み立て上げるやり方で感動を作り出せるほど技術力(物語の構成力)が高いわけじゃない、と思うのです。それにもかかわらず麻枝氏がこれほどまでに絶大な人気を誇っているのは、人の琴線に触れてくるような繊細な感性があってこそのもので、どんだけ作品が粗削りでも、すなわちぶっちゃけストーリーが破綻してようとキャラクターが白痴だろうと、そんなもの目をつむってもよいと思わせるだけの力がある作品を描けるから、だと思うんですよね。確かに Charlotte という作品は、「そこそこ上手く作られている」作品だとは思うのですが、それじゃ凡百の作品と何が違うのよ? となってしまうと思うのです。

              確かにまあまあは面白かった作品だし、十分に佳作レベルではある。けれども麻枝氏なんだから、と期待してしまうのは、やっぱり AIR や CLANNAD に魅せられた往年のファンだから、なんでしょうかねぇ?; なんにしても、次回作もまだまだ期待したいものです、はい。

              先日ですが、なぜか嫁の趣味でこちらにふらっと立ち寄りしてみました。

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              渋谷パルコで開催されていた、漫画家のカナヘイさんの個展。りぼんとかで連載されてる方のようですが、ゆるキャラ系な方の様子。コーナーはそれほど広くありませんでしたが結構にぎわってました。

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              個展ということでいろいろ展示されてましたが、見てると吹き出してしまうものも多くてなかなか面白かったです。しかし我が嫁ながらよくこんなもん見つけるなぁと感心^^。どこで情報を get してるのやら;。

              最後はこちらのラノベの話を。

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              ソードアートオンライン #16。アリシゼーション編がだらだらと続いているのですが、物語終盤に向けていよいよストーリーを収束させていく一冊。というか、終盤ではまさかそこまでキャラクターを集めるのか! と本気で驚かされたものですが、AW/SAO の連携ぶりといい、本気でこの 2 作品を終わらせるつもりなのか? と一瞬期待してしまったりするところもあります。……いやまあきっと続けるんでしょうけれど^^。

              とはいえ、作品全体としては必ずしも褒められたことばかりではなく、やはり物語を意図通りに進めるためにちょっとト書きが多くなりすぎてる気配がありますね。分量に比べるとやはり内容の薄さは否めず、この辺はもうちょっと頑張ってほしいところ。いずれにしても、AW 同様、次の #17 を早く出してもらいたいものです、はい;;。

              こちらはちょっと前に出た一冊ですが。

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              アクセルワールド #18。最近、かなり停滞感のあるストーリーで、なかなか遅々として進まない物語に業を煮やす作品になりつつあったのですが、SAO 側の展開と並行してみていると、意識的に 2 作品の歩調を合わせようとしている感もありますね。っつーか、二刀流でバーチカルスクエアとかスラントとかやられた時にはさすがにビビるワナ;;。SAO 側にもインカートネートシステムに関わる内容が出てくるなど、この 2 作品をどう重ね合わせていくのかが興味深いところ。この辺の期待感の持たせ方は、さすが川原氏と言わずにはいられません。

              次の 19 巻、いつ出るのかまるでわかりませんが;、なんとか早く出してもらいたいものですねぇ、いやホントに^^。

              ここからは少しラノベの話を。

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              なれる! SE 13 巻。全巻で話的には一段落して、もうさすがにネタ切れじゃね? と思っていたら、まさかの新人育成の話。今回の話はネタとしての普遍性も高いので、SE じゃなくても十分に共感して読めるんじゃ? という気もしました。テーマ的には、新人とのジェネレーションギャップをどう捉え、新人たちの個性をどう仕事に生かすのかという点で、まあもちろんフィクションらしいきれいごとな話にはなっているものの、日々の忙しさでついつい疎かにしたり忘れてしまったりしがちな視点に改めて気づかせてくれる良作でした。

              しかし 14 巻は総務部へ異動……って、さすがにネタ尽きてないですかねぇ?^^ 良シリーズなだけに、頑張って続けてほしいものなのですが。

              コミケ当日、でじくま氏に教えられて無事にゲットできた一冊です。

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              コミックマーケット 40 周年史。過去 40 年間の歴史を振り返る一冊で、340 ページの超特大ボリュームの中には、晴海や幕張メッセよりも昔からの歴史がぎっしりと詰まっています。座談会や対談も充実しており、どこを取っても読み応え抜群で、資料性も非常に高く、過去からコミケに参加している人であればかなり懐かしく読める一冊ではないか、という気がします。

              様々な記事の中でも特に印象的だったのは、前代表米沢氏の逝去に伴う代表交代劇のエピソード。それ以外にも、米沢氏への交代やクーデター事件など、コミケの内幕がこうした形で語られるのは珍しいことですし、ここまでの内容を公開した関係各位には頭が下がる思いです。

              # 敢えて難点を挙げるとするのなら、本がむちゃくちゃ重たいということ;。
              # まあこれも同人誌っちゃ同人誌なのですが;、普通に持って帰るには相当な重さではありました;。

              人々の思いの連なりが今のコミケにつながっているということを感じられる素晴らしい一冊。まだ手に入るのかどうかよくわかりませんが、年季の入ったコミケ参戦者であれば、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

              ふう~;、なんかえらいバタバタしていてまるで blog が更新できていない今日このごろ。さすがに夏休み中の宿題は夏休み中に片づけねばなるまい……! というわけで、最近ため込んでいたネタをぼちぼち書いていこうかと思っていたり。

              まずはお約束でこちらのネタから。

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              すでに一週間前になっていますが、コミケ 88。今回は 3 日目だけの参戦でしたが、いつも売り子の委託を受けているお友達さんが今回バタバタしていて、もろもろ直前の作業に。コミケ前は久しぶりにプチ修羅場な感じでしたが、こういうのがやはりコミケの醍醐味ですねw。製本も無事に片付いて、なんとか無事に出店となりました。

              今回もふらっとコスプレ広場に行ってみたのですが、最近はもう撮影とかかなり無理がある感じになりつつありますね。コスプレ広場を分散させたものの、カメ子の総数が増えているためか混雑がどうにもならない感じ。たまに素晴らしいコスプレがいるのですが、そういうところはたいてい行列になってるので撮影とかとても無理;。荷物も重たくなるので次回からはカメラ持っていくのやめようかしらん....と思いつつ、いつも持っていく悲しい性;。まあ次回以降はまた考えよう....

              それにしても複数方面で話題に上がっていたのですが、2020 年のコミケは果たしてどうなることやら。オリンピックにぶつかる関係で会場が使えなくなるはずなのですが、数回お休みになるのか、それとも別の開催手段を目指すのか。いろいろアイディアは出ているようですが、開催しないという選択肢はコミケにはなさそうwなので、どんなウルトラ C なアイディアが飛び出てくるのかはちょっと楽しみなところです。

              超いまさらですが、アニメ版 CLANNAD を全話鑑賞……って今まで見てなかったんかい! とツッコミ受けそうですが;、正座して見るべきアニメということもあってついつい延ばし延ばしにしてたら結局見ずじまいで現在に至るワナ;。先日、部屋の片づけをしている際に発掘されたので、いいかげん見ようと心に決めて、嫁と一緒に全話鑑賞した次第だったりします。

              でもって、感想。

              おいこらなんですかこのアニメ版は;;;。
              っつーか、すいません、見ていてブチ切れそうになりました。ねーよこれは;、状態;;。

              もちろん酷評されるべき点ばかりというわけではなく、相応に評価されてしかるべきところも多いです。各ヒロインルートの違和感のない融合や、各種エピソードの見事なまでの再編成。一部、オリジナル展開もあり、特に杏・椋・智代をまとめて片付けたテニスのエピソードなどには本気で舌を巻きました。

              けれども致命的なのは、おそらくはアニメ化スタッフ陣が、作品全体を俯瞰して見たときのストーリーの流れ、そして「CLANNAD(家族)」の意味を正しく理解せずにアニメ化してしまっている、という点。

              確かにこのアニメ版では、様々な家族の姿を丁寧に描いてはいました。けれどもそうした「多彩な家族の在り方」を描いているから「CLANNAD」なのではない。そんなのは超薄っぺらい作品理解でしかないし、それでは渚のいう「町も大きな家族」だというセリフの意味が分からない。

              「なぁ、朋也。俺はこう思うんだ。
              結局、人が生きる意味は、家族や愛する人の中にあるんじゃないかってな…
              だから俺たちは…
              あの日、自分たちの夢を諦めて、それを渚に託すことができた…
              ひとりで生きてたって、いいことなんてありゃしねぇよ…
              遠い星で、ひとりで暮らしてみろ。何を糧に生きていける?
              なんにもねぇだろ。
              だから、人は繋がってる。
              誰かと繋がっていて、初めて、生きている、と実感できる。
              喜びも生まれる。
              だから、それを否定するなんてことはしたくねぇんだよ…俺は…」

              この作品でいう「家族」というのは、大きな意味での「人と人との繋がり」のことであり、そしてこの作品は、人と人との繋がりにある様々な思いやり(=自分の生きる意味や夢、幸せを他者の中に見出すこと)の形を描いている。(実際、原作には恐るべき数のサブヒロインルートが存在していますが、そのほぼすべてがそうした様々な思いやりの形を描いていました。)

              そしてこの「(自分のことを顧みず)他人のことを常に思いやり続ける」ことの究極形が「親から子への愛情」であり、ここを基軸にメインストーリーが進んでいるんですよね。

              そのことを踏まえて渚ルートの全体像を振り返ってみると、ストーリーの流れは(原作の方では)

              • 心も身体も弱かった渚が、汐を身籠ることで、母としての強さを見せていく。
              • 渚のように強くはなれなかった朋也も、渚の死後にそれを理解して大人になっていく。

              となっている。特に原作の方では、渚が卒業してから汐を出産するところまでの二人の描写が秀逸で、

              • 渚を支えてきたはずの朋也が、いつの間にか渚に支えられている。
              • 汐を身籠った後は、渚が母親としての心の強さを見せまくる。
              • その心の強さに朋也がまるでついていけなくなる

              という様子が丁寧に描かれているんですよね。ところがアニメ版ではこの部分の描写が皆無であるために、なぜ渚が自らを母体の危機に晒しながらも汐の出産にあれほどまでにこだわったのかがわからず、『泣かせるシーンを作るために』汐を産ませて殺してしまう、という、安っぽい作り手の薄っぺらい物語に見えてしまうのです。

              ちなみに原作にはこういう重要なセリフがありました。(アニメ版では軽くカットされてましたけど;。)

              「なぁ、渚。ひとつ訊きたいんだ。
              おまえが、強く生きること…
              強い母として、新しい命を生んで、育くんでいく、ということ…
              それは、おまえにとっての何なんだ…? それを教えてくれ…」
              「わたしのやるべきことです」
              「それは…一番か?」
              「はい…わたしの一番です。
              今までずっと弱かったわたしが…母として最初にやるべきことなんです…
              ここで負けたらわたしは…人の親になんてなる資格もない…弱い子です…
              それでは…わたしのお腹に宿ってしまったこの子が…あまりに可哀想です。
              だから、絶対に産まないといけないんです…
              朋也くんとの間にできた…この子を…強い母として。」

              渚が汐の出産にこだわったのは、いつも誰かに守られ支え続けられてきた「弱い自分」ではなく、誰かを支えて生きていくという「強い自分」になりたかったから。この After Story はものすごく簡単に言えば、渚と朋也が「子供」から「大人」になっていく物語なのですが、この大人と子供の分水嶺になっているのが、「自分のことより他人のことを優先できるかどうか?」「人を幸せにすることを自分の幸せにできるかどうか?」という点なのです。(この作品の「大人」である秋生や早苗、直幸(朋也の父親)はそういう描かれ方をしています) だから、ストーリーの終盤になって朋也がしみじみと次のセリフを語るのです。(このセリフもカットされていましたが)

              「…渚」
              その名を呟く。
              「時間かかっちまったけどさ…」
              「やっと、家族になれたよ、俺…」
              「人を幸せにして、自分も幸せになる家族の仲間に…」

              これらの点を踏まえてアニメ版を振り返ってみると、

              • 「渚」というキャラクターの成長をうまく描けていない。
                渚は最初から純粋で人のことを疑わず、誰のことも嫌いにならないキャラとして描かれており、しかも体も心も弱々しい、それ故にギャルゲーらしい「男から見た場合に都合のよい女」「守ってあげるべきマスコット的な存在」のようにも見えます。しかし原作では After Story まで含めると、実はそうした「人のことをまず真っ先に考える」思いやりの形こそが作品のテーマの一つであり、弱かった彼女が成長して、母親としての強い心を得て大人になっていくことこそがこの作品で描きたかったモノだとわかります。
                麻枝氏は、電撃姫 (2004/07)のインタビューで、「渚シナリオは結局、弱かった渚が母親になるまでの過程を描く物語」なのだと語っていたそうですが、アニメ版ではこの成長がまるっきり描けていない。「守るべき可愛い彼女 & お嫁さん」というキャラクター像のまま、最後までマスコットキャラ的に描かれ続けてしまっていました。
              • 「朋也」のヘタレっぷりがまるで描けていない。
                この作品のキモは、母親になっていく渚と対照的に、親になることの意味を理解できなかった朋也が、5 年以上経って初めてそのことを理解していく、というところにあるのですが、「朋也が何を理解できていないのか?」という点、そして「朋也が何を理解することで親になっていくのか?」という点がうまく噛み砕けていません。(これは「母親になった渚」を描写できていないのだから当然と言えば当然)

              これらが描けていないと、上っ面の感動はあっても、心の底に響くような感動にはならない、と思うんですよね。自分よりも他人を優先させること。他人の幸せを自分の幸せにしていくこと。誰かに支えられている立場から、誰かを支えていく立場へと変わっていくこと。それらが一気に腹落ちすることで、朋也は父親を受容し、渚の思いを理解し、その死を受容していくことができるようになるのです……が、おそらくアニメ版だけを見ていた人たちにはこの辺がからっきし伝わらなかったと思うのです。

              AIR の場合も残念ながらバックボーンストーリーとしての「大きな全体の作品構造」が理解されていなかったですが、CLANNAD も同じ失敗に陥ってしまっていることを鑑みると、本当に京アニはこうした「物語作り」が弱いのだと感じてしまいます。現在に至っても、京アニは「ハイクォリティな映像化」という点で高い評価は得ていても、オリジナルストーリーではヒット作を生み出せておらず、この点が課題なのかも。アニメ評価データベースのスコアを見てみると、中央点が 95 点で歴代 2 位のハイスコアでありながらも、レビューの中を見ると結構評価が割れており、納得できないという人が多いのもよくわかるところ。体裁は上手く取り繕っているけれども、けれども肝心の物語には十分な魂がこめられなかった……と思います。今どき珍しい 4 クール作品で、商業的には成功したのでしょうが、返す返すも残念でなりません。

              ……まあ、そんな感想を抱いてしまうのは 10 年ちょっと前に CLANNAD をプレイして、人生を大いに反省した自分だからこその思い入れ故のものなんでしょうかね;^^。

              先日の話ですが、撮り溜めてあった映画類やらなにやらをぼちぼち消化。その中に、少し前に TV ロードショーで放映されたかぐや姫の物語が。会社の同僚が、昨年の映画の中で頭一つ抜けている作品だと推していたこともあって見てみたのですが……

              うーん、なんですかこれは;。
              泣けるという同僚がいたので見たけど、どうしてこれで泣ける;;。

              ストーリーラインを振り返ってみると、ざっくりこんな感じ。

              • 純潔で清浄な月の世界では、人間界における感情や欲望は罪とされる。
              • かぐや姫は人間界に興味を持つという罪を犯し、月から地球に降ろされる。
              • かぐや姫は罪人なので、幸せになることを許されない。翁に財宝が与えられたことで何かが狂い始め、田舎から都会に引きずり出され、権力の塊のような男性陣に翻弄される。
              • 挙句の果てに本当に大切なものが何かわかったときに記憶を奪われ月に回収される。

              薄っぺらい感情のない世界である月世界との対比により、人間の持つ感情の多彩さとそのかけがえのなさを描出する。本当の幸せは、シンプルに心赴くままに生きるところにある、というのがかぐや姫の至った結論なわけで、つまり作品テーマは人間賛歌、ということなのでしょう(たぶん)。

              けれどもその一方で、この作品における人間の描かれ方の薄っぺらさがどうにもひっかかってしまうんですよね;。

              • 権力は悪、都会は悪、男性は悪、というステレオタイプな設定。
              • かぐや姫視点で見ると、環境が悪いのであって自分が悪いのではないとも読み取れるストーリーライン。
              • 最後は心赴くままに生きたいと願う、という現代受けしそうなテーマ設定。

              人物描写にしろ舞台設定にしろ、ステレオタイプなところばかりが目に付き、愛憎入り混じるようなカオスさがほとんど見られず、非常にシンプルに作られてしまっている。それは確かに竹取物語という原作の筋書に沿っているが故のものかもしれませんが、それにしたって薄すぎやしないか? と思ってしまうのです。

              技巧的には確かに見るべきところは多く、竹取物語をうまく再解釈して現代的ストーリーに仕上げたことや、あの絵を動かした技術力などは凄いの一言に尽きます。ただ、それはストーリーが面白いのかどうか、あるいは深みがあるのかどうかとは別の話。よくできてはいるのですが、ちょっと自分とは合わなかったなーと思ったりしました。うむむ。高畑監督の作品とは相性悪いのかもしれませんねぇ自分;。

              これまた先日の話ですが、池袋西武で開催されていた、うさぎのモフィの展示会にふらっと足を運んできました^^。

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              最近、嫁がハマっている(?)キャラのひとつで、ファミマポイントの景品でマグカが出ていたりするもの。私はぜんぜん知らなかったのですが、日本人のクリエイターが作った絵本が最初で、そのあとヨーロッパのスタジオでアニメ化されていたのですね。世界初のコットンアニメだそうで、クレイアニメと同様、コットンを使ったキャラクターを細かく動かしてアニメを作っているらしく、いやはや気が遠くなるような作業だろうなぁと思ったり。今回の展示はその実物展示やアニメ制作現場の雰囲気を展示するというものでした。

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              小さな展示なので 30 分もあれば見られてしまうものでしたが、いやはやなかなかに雰囲気よいですね。ひつじのショーンのようなクレイアニメは作品の面白さはともかくキャラ的には日本人の感性にはあまり合わないなぁという印象もあったのですが、コットンで作ったキャラクターは独特の柔らかさがあり、これはクレイアニメとはまた違った可愛さがあります。アニメはノーマークで見たことがなかったのですが、第 3 シーズンが企画されているようなので今度こそは見てみたいものです。

              う゛ー、ちょっと仕事が忙しくてまたしても blog 放置状態;。ネタが溜まりすぎてどーするよ?; な感じですが、ぼちぼち書いていこうと思います^^。まずはこちらから。

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              少し前から劇場公開されている、劇場版 PSYCHO-PASS。ちょうど前クールの PSYCHO-PASS 2 を全話見てから鑑賞しに行ったのですが、TV 版本編とは完全に独立したストーリーになっていました。……といっても、TV アニメの方を見てないとまるでなんの話なのかさっぱりわからないとは思いますが;;。以下、ネタバレあるので反転にて。

              シビュラシステムの輸出、そして狡噛を軸に海外を舞台にして展開されるストーリーはなかなかに見応えがあり、特にシビュラシステムを用いていない周辺国がとてつもなく荒廃しているという舞台設定には、いい意味で驚かされました。確かにそういう世界設定でなければシビュラシステムというものが受け入れられるはずもないのですが、逆にその世界設定を明らかにしたことで、PSYCHO-PASS という作品が投げかけているテーマが如実に明確になっていましたね。すなわち、順法精神とは何か、と。

              「歴史には敬意を払いなさい、シビュラシステム。」

              この宮守朱のセリフこそがこの作品の真骨頂。宮守朱は順法精神の塊のような存在なのですが、そもそも法とは皆が幸せになるために皆が定めたルール。法の裏付けは民意による合意や同意であり、そうでなければそれは為政者やシステムによるルールの押しつけになってしまう。だからこそ、法を法たらしめるために人は多大な努力を払っている。まわりくどい合意形成プロセスを踏んで法を作り、そのルールの下で悪しき人を裁き、時としてルールを見直してよりよいものに変えていく。人によるそうした試行錯誤の積み重ねの歴史によって、法はより優れたものになっていき、人々の暮らしもより幸せなものへとなっていく。

              宮守朱というキャラの面白いところは、そうした順法精神の持ち主でありながらも、シビュラシステムの功績を認めているというところ。法が法たりうるのが人の合意だというのなら、シビュラシステムは確かにその縮図とも言える。けれども、もしシビュラシステムが自らの判断で幸せというものを定義し、その結果としての幸せを速やかに得るために、途中の過程でルール破りや誤魔化しをしたらどうなるのか? シビュラシステムは、詭弁のような論を展開し、自らの手を汚さず第三者をうまく使うことで、結果としての平和を速やかにもたらそうとする。けれどもそれは、言ってみれば法と秩序を守るシステムであるはずのシビュラがルール破りをしているようなもので、そこを朱は断罪するのですよね。人間が法を守るためにどれだけの苦労をしてきていると思っているんだ、と。

              人は幸せになるための法というルールを作るけれども、幸せを目指す上ではそのルールが枷になることもある。遠回りなアプローチであってもその積み重ねが歴史そのものなわけで、正しい段取りを踏めという朱のシビュラに対する主張は、こういう観点から一貫していてシビれるセリフでした。

              それにしても今回ちょっと驚いたのは、割と女性客が多かったこと。女性二人組で見に来ているグループも多くて、さすが幅広い層から人気があるなぁと感心したのですが、右も左もどの女性客もやたらと話題が濃すぎるのには思わず苦笑いでした^^。ライトなファン層にウケているというわけではないんですね、多分^^。

              ふう~、すっかり  blog 更新をサボって一か月弱。仕事はもちろんのこと、ゲームやらコミケやらに追われて blog エントリをサボってしまっていたのですが;、ようやくもろもろ一段落したのでぼちぼち blog 化していきますよ~^^。

              というわけでまずはこちら。これが終わるとようやく年末って感じがしますねー^^。

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              コミケ 87 初日。今回もサークルの委託を受けて売り子参戦。サークル配置が初日に移動した関係で 28 日参戦となったのですが、正直このタイミングだとまだまだ年の瀬という感じはないですね^^。ジャンル自体が斜陽なのかコミケ自体が大規模化しすぎているのか、売り上げは残念ながら右肩下がりではあるのですが;、とはいえこうしてサークルを出しているとみんなが集まれる場になるというのが非常に有難いところ。冷静に考えてみれば半年おきに定期的に顔を合わせるってなかなかすごいことなわけで、こうした貴重な場を作ってもらえている絵描きのお友達にはめちゃめちゃ感謝です。調べてみたら、最初に委託を受けたのが 2005 年夏なので、今回でちょうど 20 回目という節目のタイミング。これからも続けられる限り、サークル委託をずっと続けていきたいものです。はい^^。

              先日、注文していたこちらの商品が無事に到着~。

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              これ、日本おもちゃ大賞 2014 を受賞したバンダイのおもちゃハコビジョンの初音ミク版。手のひら上で 3D ホログラムの初音ミクを躍らせることができる、という触れ込みで売り出されており、まるでプロジェクションマッピングのような映像になるのだとか。お値段もひと箱 500 円、2 個で 1,000 円とリーズナブルなので、ちょろっと購入してみた次第だったりします。

              まずは開封~。

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              ……申し訳程度にガムがついているのは食玩だからですかそーですか;。いやもうこれガムいらねーだろ;;、状態。

              さて、早速組み立てです。作り方は簡単、半透明のプラスチックを斜めに立て掛ける、これだけ。そして上側にスマホを置き、箱の横に書いてある QR コードから YouTube の映像を呼び出し、これを箱の上に置くと、初音ミクライブの出来上がりです。

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              って、おおおお。これは確かになかなかにすごい。やっていることは至極単純で、ただのダライアスなのですが;、スマホを使って映像を流すというアイディアには脱帽。ネットではプロジェクションマッピングなどと書かれていたりしたのですが、いやこれどー見てもプロジェクションマッピングじゃないだろう、と;。けれども、単純でありながらも素晴らしいアイディアで、いやはやこれは感心しました。原価はタダみたいなもんなので、これはバンダイもかなりがっつり稼いでるかもしれないですが^^。

              ちなみに 2 種類のハコが売られていますが、中身は同じで QR コードだけが違う、というものなので、ムービーを YouTube で検索すればそのまま他のものも見られちゃうかもしれませんね。ちょっと面白いので、買ってみてもよいかも?^^

              最近、なんだかバタバタしていて blog 書きを少しサボってましたが;、ネタが微妙に溜まってしまったのでとりあえずざくっと書いてみたり~。まずはこちらから^^。

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              というわけでいつも通りのいつもながらの Comic Market 86。今回は、いつも委託を受けているサークルさんの主宰が久しぶりに東京に出てくるということで、一緒に参加させていただいた次第だったりします。コミケは実に 9 年ぶりの参加になるとか。逆に言えば、委託を受け始めてからもうそんなになるわけで、月日の経つのは早いものですねぇ^^。今回はご本人にサークルの荷物搬入をほとんどお任せしてしまったのでかなりラクをさせてもらっちゃいました。

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              今年は昨年ほどの気温ではなく、コミケ雲も発生しませんでしたが、逆に雨にたたられてとんでもないことに;。搬出時の宅配便が 14:00 頃にいったんクローズ、その後場所を移動して再開となったのですが、このおかげで多くのサークルが一斉に宅配便に並ぶことになり、コミケ最大の行列になるワナ;;。これはダメだろうと適当に見切りをつけて、その辺のコンビニで荷物を出すことにしたのですが、あの行列は掃けるのに果たしてどれぐらいかかったのだろうか....

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              前日のぷち修羅場とかちょっと楽しかったですよ~^^。(← 修羅場もぷちだと楽しいですw) 次回は創作少女系が 1 日目に移動するそうなので、果たしてどんなふうに客層などが変わるのか、ちょっとどきどきですね~。近いうちに今度はこちらから大阪の方に遊びに行きたいものです、はい^^。

              先日ですが、こちらをさくっと読破。

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              アクセルワールド、ソードアートオンラインの川原氏による最新作、絶対ナル孤独者。アクセルワールドやソードアートオンラインの発刊間隔が 2 か月置きになっているのですが、多忙を極めているためにこのスケジュールを守ることも難しくなってきているそうで、そのために間つなぎで昔の作品を単行本化したらしいのですが、いやそれはハマりパターンだろうと小一時間;。実際、やはり発刊にあたってかなり原稿に手直しを入れたようで、9 割近くを書き換えているらしい;。もうなにをやってるのやら、という感じ;;。

              作品は AW や SAO とは随分異なり、現実世界での SF もの。地球外生命体が人間に取り付いて異能を与え、それが 2 派に別れて戦うという設定になっているのですが、設定上、いくつか AW のプロトタイプっぽいものも見られます。ただ、全体としてはやはり古めかしさは否めないという上に、最近の川原氏の悪いクセ(やたらと地の文が多くて説明がしつこい)が出ており、作品のレベル感としてはごく普通、という残念な印象もある一作でした。……というか、これで 2 か月引き延ばすぐらいなら素直に AW/SAO を 1 か月遅れで出した方がいいんじゃないかと思ったり;。

              # これ、基本的に出版業界がページ数依存ビジネスをしている弊害なんでしょうね。
              # そこそこのページ数の単行本を定期的に出さないと売上にならない、と;。
              # コンテンツの質に価格がつくようなモデルにならないと、こういうことはずっと起こるのでしょうねぇ;。

              そういえばアニメの方は SAO II が始まりましたが、こちらはこちらでなかなかの出来栄え。GGO 編は結構好きなので、ちょっと期待したいところです。

              嫁の所望で、封切直後にこちらの映画を見に行ってきました。

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              日曜朝 9:00 であれば良席がまだ取れるということで、日曜日の朝っぱらから新宿のバルト9に出撃。ここは初めて使いましたが、比較的新しい劇場なだけに設備類はなかなかによいですね。特に感心したのはポップコーンや飲み物のホルダー。このホルダー、座席のカップホルダーにひっかけることができるようになっており、ひとつのカップホルダーを拡張して 2 個の飲み物が置けるようになるという仕組み。これはよくできています。

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              さて肝心の映画の中身の方ですが、いやはやびっくり、地味によい作品でした。ストーリーラインがめちゃめちゃ綺麗で、2 時間という尺の中ですっきりとまとめてくれています。観客が犯しがちなミスリード(ネタバレ : ディズニー → キスの魔法)をうまく誘いながら大団円へと持ち込む手腕は、まるで日本のアニメを見ているかのようで、ちょっとびっくりしました。……個人的にはあれやこれやの三角関係を期待したのは秘密ですが、思考が腐ってますかそーですかw。

              そしてもう一つ、とにかく驚かされたのが CG の技術力。雪の質感もさることながら、氷の美しさが素晴らしい。透明ながらも歪みの入るあの独特の質感がしっかり表現されていてびっくり。しかし本当に驚かされたのは、アナとエルサの豊かな表情。微妙な心情の変化を CG で見事なまでに表現しており、まさに魂が宿っているかのごとき素晴らしい表情でした。調べてみたところ、CG の上に手書きで修正を加えているらしく、なるほどそれでここまで豊かな表情が表現できているのかと納得。

              作品は全体通してミュージカル仕立てに近い形になっており、音楽もなかなかに素晴らしい(私は字幕版で見ているので吹き替えではどうなのかは不明ですが;)。ラストの見せ場で音がピタリと止むあたりも、使い古された手法とはいえ実に見事。ディズニーでありながら(悪者は存在するが)魔女が存在しないというあたりも面白く、万人受けしそうなストーリー。全体通してきわめて手堅い作りで、これは人気が出るのもうなづけます。アカデミー賞 2 部門、全世界興行収入が 10 億ドル突破といった話も十分納得できますね。いやはや、見事な作品でした。

              また、本編と同時上映されている(というか本編の前に上映される)ミッキーマウスの映画が手放しで褒めたいぐらいに素晴らしい出来栄え。これなんなんだ??と思って帰ってから調べてみたところ、”Get a Horse!” (ミッキーのミニー救出大作戦)という作品だそうで、驚いたのは、ミッキーマウスの声に、ディズニーアーカイブスから抽出されたウォルト・ディズニーの声を利用しているのだとか。2D/3D の組み合わせ方がとてつもなく見事な作品で、私はこれを見ただけで十分に元を取った気になっちゃいましたよ、ええ^^。

              というわけでざくっと感想を書き連ねてみましたが、いやはや久しぶりにヒットな作品でした。ディズニー映画なんて、と思われている方も多いでしょうが、いい意味で裏切られる、万人にオススメできる作品かなと思います。興味がある方はぜひ。

              よ、ようやく終わった……のか?;

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              ちょっと前に発売されていた、アクセルワールド 16 巻をようやく読破。いやもう、クロムディザスター編いつまで引っ張るんだよと内心呆れていたのですが、ようやく一区切りついてひと安心。ストーリーライン的には SAO と AW とで設定的に重なる部分も出てきて、いよいよ盛り上がってきた感もありますが、まだまだ明かされていない設定が多すぎるので、ちょっと推測するにしても情報が足りないですね。驚かされるのは、これらの設定は作品の開始当初から作りこまれていたであろうことで、よくぞこれだけの作品設定を作りこんでいたなぁと感心せずにはいられません。この膨大かつ緻密な作品設定は、TYPE-MOON の Fate/Stay night あたりを想起させますが、ああいった作品に比べても遜色ないどころか上回っている感もあるのはすごいところ。

              ……でもまあなによりの不満は、とにかく発刊に時間がかかることでしょうか;。これ、物語の完結まであと何年かかるのやら;。特に AW にその傾向が強いのですが、最近の刊は地の文が増えているので、文章量ほどには中身がないという側面もあり、全体的にちょっと展開が遅くなってますね。とはいえ、このクォリティの作品はなかなか出てこないところ。次の新刊も楽しみに待ちたいところです。

              先日の話ですが、自宅でこちらを視聴してました。

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              3/9 に開催された、Project DIVA のライブ&ミニトークイベント、MATSURI DA DIVA。開催されること自体ほとんどノーマークだったりしたのですが(最近きちんと追いかけてないので;)、たまたまネット上で、\1,000 で生中継をできる、という話を見かけ、当日に突発でライブ中継を見てみた次第だったりします。

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              自宅のテレビでライブ中継って果たしてどんなもんかなぁと半信半疑だったのですが、いやこれは普通にイケる、というのにびっくり。もちろんネット配信なのである程度は画像が粗くなるものの、42 インチのハイビジョンテレビに出しても十分に鑑賞に堪えうるレベル。自宅で「ながら見」をする形になるので、のんびり食事をしながら嫁と一緒に見ていたのですが、いやこれはぜんぜんアリじゃね?? という感じ。というか、このレベルで見れるんなら他のライブも配信してくれないかな? と思ってしまったり。もちろん現地で見るのに比べたら熱気がぜんぜん違うでしょうが、それでもレコーディング・編集されたものを見るのではなく生中継されているものを見るというのはひと味違うわけで、これで \1,000 なら十分イケてます。(ちなみに現地だとチケットは \3,900 + 1 ドリンク代みたいですね)

              それにしてもこういうのを見ていると、これからの時代はライブとかも、そのあり方が結構変わってくるのかもなー、と。今までリアルタイム生中継なんていうのはテレビ局にしかできない芸当だったわけですが、ネット配信でこういうのができる時代になったというのは隔世の感がありますね。生でしか味わえないものがある半面、自宅でアルコールとおつまみ片手に見たい場合もあるわけで、これからますますこういうのは流行ってくるかもしれませんね。

              というわけで、でじくま氏のお誘いで、掲題のライブに参加してきました。

              前日に大雪が降ったものの、公演は予定通り開催。地味に空席がちらほらと目立ちましたが、やはり地方からの参加者で来られなかったという方は少なからずいたのでしょうね。ゆかりんのご家族も、九州からのフライトが遅れて途中からの参加だった様子。18:10 頃にスタートして、終了したのは 21:30 過ぎ。いつも通り 3 時間超えの長丁場のライブでしたが、しっかりと 24 曲を歌いこなしたその力量は、相変わらず素晴らしいとしか言いようがない、という印象。今回は Cutie Cutie や惑星のランデブーなど、古めの曲も交えながらの選曲で、最近、ゆかりんの曲をあまり聞いていない自分にも割とやさしいラインナップでした。

              相変わらずすごいなぁと思ってしまうのは、そのプロ気質というべきか、芸人根性というべきか^^、エンターテイナーとしてのマインドの素晴らしさ。前半戦では下からのアングルのカメラを使って素足を見せて遊んだかと思えば、後半戦では特撮魔法少女ものに自ら扮するという自虐っぷり。客席のいじり方しかり、MC の回し方しかり、この安定ぶりはさすが。

              ただ、一方で今回ちょっと微妙な感がしたのは、方向性のバラつき。劇中ムービーは「恋を探しに行く」というテーマのものでしたが、笑い中心かと思いきや、なぜか割と真面目な作り。ピュアな雰囲気で作品作りするのかと思いきや、その流れをぶった切っての特撮魔法少女もの。加えてさすがにあの必殺技はあんまりだろう;、と頭を抱えましたが;;;、ここで笑いを取るにしてももうちょっと質を考えた方がいいんじゃないかと思ってしまったり;。良く言えば、あの手この手で楽しませよう、ということなのでしょうが、方向性に迷っているような印象もありました。確かに年齢的にも結構な歳になりつつあるので、この辺、さじ加減が難しいのかもしれませんね。

              # そういえば、今回のステージセットって近くで見るとどんな感じだったんですかね?
              # 自分は目がちょっと悪いこともあって、なんか遠目で見ていると枝垂桜にスポットライトが当たる
              # 心霊スポットみたいな感じだったんですが;。近場だとずいぶん違ったのかしらん?;

              なんだかいろいろと考えさせられてしまうようなところもありましたが、とはいえたまに参加すると、ライブもやはり楽しいものですね^^。振って飛んでの 3 時間でしたが、なかなかの充実した時間でした。私は今回のツアーは初戦のみ参加ですが、王国民のみなさまは引き続き頑張ってくださいませ~^^。

              というわけで、あいかわらずですが今年もこちらに参加してきましたよ~?^^

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              コミックマーケット 85 の 2 日目。なんだか今年はいつもに比べて人が少なかったような気がしたのですが、まあきっと気のせいでしょう;。今年は温度的には比較的暖かく、風もほとんどなくて割とラクだったような^^。

              今回のコミケでちょっと嬉しかったのは、久しぶりに ECO のフレさんがサークルに来てくださったことでしょうか。ECO のゲーム内で知り合った女性と結婚するという話を聞いた後、めっきり連絡が途絶えていたのですが、久方ぶりにサークルに姿を見せてくれたのが嬉しかったところ。加えてびっくりしたのが、実は奥様と一緒にサークルを出している(!)という話。しかも奥様の方がサークル主催で、自らコスプレまでして売り子をしているとか。……コスプレ姿が見られなかったのが激しく残念でしたが;、またいつかの機会に見られるといいなーと思ったり^^。

              コミケが終わるといよいよ年の瀬だなぁと感じるところ。明日は大学時代のバイト先の忘年会に参加して、いよいよ年越しですよ~^^。

              お前それはいったいいつのエントリだとツッコまれそうですが;;、備忘録的に~。

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              先月下旬ですが、さいたまスーパーアリーナで開催された、Revo’s Halloween Party に参戦。Sound Horizon はアニメ版進撃の巨人の OP テーマを担当している人たちですが、奥さんが地味に Sound Horizon が好きで、一度行ってみたいという話になって今回の襲撃になった次第。以前、DVD を見せてもらったことはあって、なんというか、90 年代のゲームに inspire された楽曲で演劇をやる、みたいな面白い舞台にちょっと興味を持っていた次第だったりします。

              今回はハロウィン特別版ということで、Sound Horizon オリジナルというわけでもなく、Linked Horizon (Sound Horizon のコラボ企画レーベル)というわけでもなく、かなりごった煮の構成になっており、本来の Sound Horizon がどんなものなのかはちょっとわからないところもありました。が、大量のキャストを使っての舞台進行はなかなかに面白く、気づいたらあっという間の三時間。奥さんは、CD 音源のときの Revo 氏の歌声とライブの歌声とのギャップに頭を抱えていましたが、ゆかりんなどに聞きなれているとちょっとショックかもしれませんね;。でもまあ、Revo 氏はボーカルとしての力量よりも、コーディネーターとしての手腕のほうが高そうな印象もありますし、あんなものかな? という印象はありました。あ、でも紅蓮の弓矢はやはりライブに限ると思います、はい^^。というかあれを聞けただけで元は取った感がします^^。

              それにしても今回面白かったのはこちら。

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              今回のライブはサイリューム持ち込み禁止だったのですが、かわりに配布されたのがこちらの機器。電波制御で光る色を変えることができるというモノなのですが、これはなかなかに圧巻でした。ライブ会場が一面同じ色に埋め尽くされたかと思えば、いきなり一気に違う色に変わったり、あるいは右ブロックと左ブロックとで発色を変える、音楽とシンクロさせるなど様々な演出に使われていました。電子回路が単純そうに見えるので、一瞬、クラッキングされたらライブ台無しじゃないかともちょっと心配になりましたが;、とはいえ非常に面白い装置ですね。ゆかりんライブに導入されるとはちょっと考えにくいですが、多くのライブではこれから割と一般化していくのかもしれませんね。

              おともだちから話を聞いて、ちょろっと amazon で注文してみました。

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              何年ぶりに購入したのか思い出せないほど久しぶりに購入したなかよしなんですが^^、見てみたかったのは付録の方。毎年 1 回ぐらい、漫画家セットと題した付録をつけているらしく、ホントにマンガが描けるセットがついてくるらしいのですよね。ネットでは実際にこれを使って描いてみたという人も結構いて(しかもプロとかw)、結構な評判になっているのだとか。

              実際に中身を見てみましたが、確かにこれは本体価格の何割を占めるのだろうかという印象。まあ確かに子供がこの手の雑誌を買うときはおまけ目当てだったりするものですが^^、それにしてもこれはすごいなぁと思ったり。ネットでの情報によれば、付録の選任チームが半年ほど時間をかけて企画検討、そして手配するそうですが、でもこういう付録は子供はとにかく喜びそうですね^^。こういうのが、明日の漫画家を育てていくのかもしれません。

              ……ちなみに自分、買いはしましたが描いてはいません^^。というか時間がない~;;。

              # いやホントにないのは時間じゃなくて絵心なんですけどね(ぉ。

              うお;、ここに移転していたのですか....

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              先日、池袋の Labi に行ったときに裏手に見つけたアニメイト池袋の本店。移転したという話は聞いていたのですが、まさかこんなに池袋駅寄りに進出しているとは思いもよらず。さらにびっくりしたのはその腐女子向けラインアップ。もともと乙女ロードがある池袋なので腐女子向けラインアップは充実していて当然なのですが、客層が 8:2~9:1 ぐらいで女性客になっており、ちょろっと中に入っただけで思わず場違いですいません状態になってしまいました;。

              それにしてもアニメイトって実に 26 年前からあるそうなんですが、いやそうだよね、自分が中学生の時代からあったよね;、と思わず苦笑い。や、実は中高生時代にさんざん池袋のアニメイト本店に通っていたのですが;、昔のことを思うとよくまあここまで大きくなったよなぁと思わずにはいられません。まあ貢いだ人間の一人が言うのもどうよ?状態なんですけどね^^。

              少し前の話でずか、俺妹に続いてこちらも完結しましたね。

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              さくら荘のペットな彼女 12 巻。一人でパンツも穿けないけれど、類まれなる画家としての才能を武器に一流の漫画家を目指すヒロインましろに対して、ごくごく平凡で挫折ばっかり味わっている主人公 空太という、能力格差カップルをテーマにした作品。作品中では才能を発揮しまくって成功し続ける彼女に対して、現実の壁にぶちあたって挫けそうになる主人公という対比が幾度となく描かれると共に、空太のエゴにも鋭く切り込む切れ味の良さを見せ続けた作品ではありましたが、物語の終着点としては無難極まりないところに落ち着きましたね。

              (ネタバレ反転)仕事では全くいいところなしでましろの後ろばかり追い続けている空太という構図に対し、プライベートの関係性では冷静に二人の理想の関係を模索できる空太の後ろを自分の感情を持て余すましろが追いかけてくるという構図を持ち込むことで、空太にも見せ所をうまく作った……わけなのですが、個人的にはちょっと微妙な感じがしなくもなかったり。そもそも「どうやっても彼女に勝てないみじめな主人公」という構図を作品の軸として進めてきたのに、最後の最後にそこを逆転させてしまうのはちょっときれいごとが過ぎるだろう、と思わなくもありません。いったん距離を置こう、というプラトニックラブな展開は、まあ物語としての妥当な帰結ではあるのですが、ちょっと物足りなさは残る終わり方でした。……とか思うのは、ななみんを振りやがった空太への恨みとかいう気がしなくもありません(ぉ。(※ ななみんはある意味、平凡であるが故に振られてしまったわけですが、ななみんと空太こそが平凡カップルとして釣り合っている、という構図で描かれていたので、最後にましろんと空太がバランス取れてます、という構図になるはちょっと反則じゃないかなーと思ったりするわけです。はい。)

              賛否両論で炎上しまくっている俺妹に比べると、amazon ではかなり高い評価が並んでいますが、重たいテーマだった割にはちょっと綺麗すぎる結末だったのが自分的には少し残念なところでした。よい作品であることには違いないのですけどねぇ^^。

              先日のコミケで、おみやげがてらこんなものを買ってみましたw。

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              写真が小さいのでちょっと引き延ばしてみましたが、どう見てもイタいクッキー;。笑ってしまうのはピクトグラムのクッキーで、こんな感じでいろいろな図柄が書かれています。なかなか趣向を凝らしたピクトクラム満載で思わず爆笑。

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              それにしても惜しいのは、クッキーが全種類入っているわけではないという点。ランダムで適当に枚数を入れているだけで、せっかくのピクトグラムすべてを楽しめなかったのがかなり残念。まあネタグッズなので仕方ないところではあるのですけどねー;。うむむ。

              というわけで例年の恒例行事に参加してまいりました^^。

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              夏コミ 2 日目。今回は土日月という変則スケジュールでの開催で、しかも配置換えもあって日曜日に参加。久しぶりに西館ではなく東館での参戦と相成りましたが、いやはや想像以上に過酷な環境に。開始直後は人も少なく割と快適だったわけですが、開場後徐々に温度と湿度が上がり始め、ついにはコミケ雲まで現れる始末;;。そりゃまあ倒れる人も出るよね状態で、来てもらった嫁にもさすがに悪いことしたなぁと反省;。

              加えて当日はでじくま氏、りゅうくんさん、夏のこたつ氏という鉄壁の布陣のおかげで、買い出しに行くこともなくまったりとさせてもらったり。……というか炎天下の中並ばせてごめんなさい;;、状態;。ろくにサークルチェックもしてなかったのに無事に CUT A DASH もゲットさせてもらったり、いろいろラクさせていただきました^^。いつも thx ですよ~^^。

              そういえば今回、伝統だった開幕/閉幕のチャイムが BGM に変更されたのですが、ちょっと時代の流れを感じてしまった瞬間でした。ある種の伝統だったんじゃないかと思うのですが、日程も含めてこうやってちょっとずつコミケも変わっていくものなんですよねぇ。自分もいったいいつまで参加するのかわかりませんが、楽しめる限り全力で楽しみたいと思いますですよ、ええ^^。

              先日の話ですが、でじくま氏に誘われて、こちらのライブに参戦してきました。

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              田村ゆかり LOVE LIVE 2013 *Cute'n Cute'n Heart。最後のところは「きゅんきゅんはーと」と読むそうですが(読めません;^^)、開催されたのはなんとびっくり、さいたまスーパーアリーナ。ここは 2 万人クラスを収容できる、関東圏でも屈指の巨大ホールで、水樹奈々さんが女性声優としては初めてソロで利用して話題になった会場だったと記憶しているのですが、我らがゆかりんもついにこの会場を使うことに。私もこの会場に来るのは、以前に一度、水樹奈々さんのライブで来たとき以来で、いやはやゆかりんも大きくなったなぁと意味もなく上から目線になりつつ;、参戦してきた次第だったりします。

              最近はゆかりんの新曲をチェックすることもほとんどなくなってしまったので、内心ちょっと大丈夫かなぁと思いつつの参戦でしたが、新旧取り混ぜたバランスのよいセットリスト。2 日間の連続開催でありながら、1 日目と 8 曲も入れ替えている(実に約 1/3)という凝りようだったらしく、話を聞いてびっくり。加えて驚いたのが、つなぎに使われている映像の展開とオチが初日とまったく違ったらしく、いやはや驚くほど凝ってました。

              そして今回冴えわたっていたのが MC トーク。もともと MC には定評のあるゆかりんではありますが、適度な客席いじりと自虐ネタの折り込みが相変わらず絶品。イタリアンのレストランに一人で行ったという勇者な話もありましたが、パスタが 3 皿も出てくるお店って結構いいお店なんじゃないかと^^。そこからのメタうさ姫への雪崩れ込みなど、ゆかりんのみならず、カメラやオケのメンバーもいい仕事しているなぁという印象。

              また、相変わらず素晴らしいのは、少しでも観客との距離を近づけようという心配り。さすがにこれだけの箱のサイズとなると、ゆかりんなんて米粒みたいなものなのですが^^、花道を活発に使ったり後方のステージを使って 1 曲歌ってみたり、さらには空中ゴンドラを左右に動かして 2F 席のお客さんのところに少しでも近づけたりと、かなり頑張っていました。こういうファンを大切にする地道な積み重ねが、この大会場を埋め尽くす一面のピンクの光になるのでしょう。これだけの規模のライブとなると、ライトなファンも多くなって一体感が取れなくなるものですが、これだけの大会場ですらファンの一体感があるというのは驚くほかありません。

              以前、この会場で行われた奈々さんのライブに参加したときには、観客の統一感のなさもあり、総花的かつ無難で味気のないライブ、と称さざるを得なかったのですが、この会場でこれだけの濃さを保てるゆかりんのライブは、やはりファンと一体となって作り上げてきた奇跡のようなもの。それだけに、最後の〆で涙目になりながら語った、「こんな大きな会場に立たせてくれて、ありがとう。」という言葉に、その言葉の重みとゆかりんの万感の想いを感じずにはいられませんでした。さすがに本人の年齢も年齢なだけに(現在 37 歳)、ストイックに仕事に打ち込む様子を見ているとこれからも頑張ってほしいとは書きづらくなっているのが本音なところではありますが、どんなふうになってもきっとファンはついてきてくれる、そんなふうに思ったりもします。いやはや、素晴らしいライブでした。

              そんなわけでまずはヲタクな話から。発売日に速攻で読破。いや~、いいお話でした。

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              というわけで、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、最終巻 vol.12。第一巻を本郷氏の結婚式で紹介されてから 5 年、ようやく完結した物語なわけですが、いやはや見事な幕引きで感心。途中からはごく普通の兄妹話に変わってしまって、落としどころも割と平凡かつ常識的なところに落ち着いた感はありますが、それでもまあ十二分に読み応えのある作品でした。

              ……なんですが、amazon の書評を見てびっくり。おいおいどんだけ炎上してるんですかと小一時間(笑)。まあ、炎上する理由もわからなくはないのですが、それにしたって脳髄反射な書評が多いのにはさすがに苦笑い。せっかくなので、ちょろっと書いてみようかと思ったりします。

              ★ 以下ネタバレなので、まだ読んでない人は読まないことをお勧めします。

              ストーリー展開的には、桐乃との話にケリをつけて、黒猫とくっつけて終わるかとも中盤ごろには期待したのですが、最終的には誰ともくっつかない展開になりましたね。amazon では桐乃 END だとか近親相姦 END だとか評している人が多いんですが、おいおいどうやってこれを読んだらそうなるんだと小一時間;。

              この物語、ひとことでまとめてしまえば、桐乃が子供の頃に抱いた幼心に折り合いをつけていくという、家族愛のストーリー、なんですよね。

              物語の全体像を振り返ってみると、お兄ちゃんっ子だった桐乃が小 3 のときに自分の気持ちを認識し、さらに小 6 のときに麻奈美の余計なひと言のおかげで関係をこじらせていくことになる。本来であれば、仲良し兄妹として過ごしていくうちに、適度に飽きてきて適度な距離感を見つけ出してそれぞれが一歩を踏み出していくのが「普通」なわけですが、麻奈美のおかげでそれができなくなってしまう。努力してどんどん磨きがかかっていく桐乃と、まるで冴えない兄貴という現実的なギャップ。兄貴を軽蔑しつつも、封印したはずの幼い恋心も覚えているという矛盾。桐乃は現実の兄貴に絶望して、バーチャルな世界に耽溺していく……というのが作品の入り口までの流れ。もちろんこのまま二人の道が断絶したまま分かれていく筋書もあったのでしょうが、桐乃は黒猫や沙織といった友達との出会い、そして父親とのやり取りなどを通じて、兄貴のカッコ良さを再認識してしまう。それが、かつて麻奈美に邪魔されたことでできなかったことのやり直し、つまりお兄ちゃんに甘える妹と、妹に甘えられるお兄ちゃんという兄妹としての通過儀礼のやり直し、すなわち二人のこじれた関係の修復につながっていくのですよね。

              そういう目線で見てみると、京介はどこまで行ってもお兄ちゃん、なのですよ。この作品、スーパー京介モードのときの独白や行動が中二病よろしくぶっ飛んでいるので誤解しやすいのですが、京介の桐乃に対する目線や行動は、どこまで行っても妹の幸せを願うお兄ちゃん、なんですよね。兄と妹の関係、つまり「お兄ちゃんは無条件に妹を守るもの」、それは普通は普通は兄妹がもっと幼いときに通過しているべきものなわけですが、桐乃と京介の場合、本来通過すべき年頃に本来通過すべき儀礼を通ることができなかった。だから結果としてこんなに話がこじれて大きくなるわけだし、常識人な京介はスイッチを入れてスーパー京介モードにならなきゃ対応できなくなる。けれども結局のところは、最後の恋愛ごっこや結婚ごっこも含めて、京介は兄貴として妹に対して本来昔にやっておくべきことをやっただけに過ぎないのですよ。

              ラストシーンを切り出して桐乃 END だとか言う人もいるようですが、いやいやラストを見れば明らかなように、二人は恋人としての対等の目線にはなっていない。京介はラストで桐乃に不意打ちのキスをするわけですが、動揺する桐乃に対してまるで動じない京介とという構図は、結局のところは妹を見守る優しい兄の目線なんですよね。だからこそ最後は、「桐乃が走っていく先には――どんなやつが待っているのやら。」となる。(この辺のセンスの良さは抜群でした。……っつーか、あのラストを読んでどうして桐乃エンドという解釈になるのか小一時間ぐらい問い詰めたい;;;。書くのもアホらしいですが、最後の自己紹介は、未来の桐乃の彼氏に向かってのセリフですよ、念のため;。)

              作者の伏見氏が、京介の言動について「桐乃のことは嫌いだけれども妹のことは大好き」と語ったそうなのですが、なるほど言い得て妙。簡単にいえば、京介は桐乃の兄貴になりたかったけれどもなれなかった。それをやり直す物語なんですよ。

              兄貴になれていない。だから他の女の子たちとも恋人関係になれない。不幸だったのは、黒猫やあやせ、加奈子といったサブヒロインのキャラたち。黒猫やあやせ、加奈子は京介の「お兄ちゃんとしての頼りがい」の部分に惹かれていくわけですが、本来的に京介がお兄ちゃんになり切れていないのだから、他の女の子と結ばれるはずがない。つまり、他の女の子たちと出会ったタイミング、関係が発展したタイミングが悪いのですよね。一番身近にいる異性である桐乃との関係がうまく構築できた後であれば(=この物語の後であれば)、誰とでもうまくなれる可能性があったはず、なのですよ。もうね、黒猫とかかわいそすぎるとしか言いようが(涙)。(というか、あの黒猫展開ってキャラ人気投票に基づいていたはずなのですが、ストーリーライン的には悲劇のヒロインにしかならないわけで;、かなりあんまりな扱いではないかと;;。作者の伏見氏には物語の着地点は最初から見えていたはずなんですよねぇ。)

              そういう目線で見るとわかるのですが、同情の余地がないのが麻奈美;。なんでも京介のことを思って行動してくれるかのように見えていて、実のところは自分の利益中心に動いているという、実は作品中で最も腹黒なキャラ。筋書を振り返ればわかるように、こうなったのも自業自得なのですよ;。他の女の子たちは直球勝負で京介にアタックしているのに対し、麻奈美だけは策略で京介を捕まえようとする。「……うううう! 桐乃ちゃんさえいなければ! 全部上手く行ってたんだよ!」という上から目線な発言からもわかるように、麻奈美の場合、京介と対等な関係が築けない。だからこそ麻奈美にとっては自分の感情をさらけ出して京介にぶつかることが必要になるし、腹パンwも必要になるのですよね。

              結局のところ、他の人と恋愛ができるほど、桐乃や京介が大人ではなかった、というのが物語の要点。兄貴になれなかった京介が兄貴としての役割を果たし、兄貴に甘えられなかった桐乃が一度思いっきり京介に甘えることで、幼かった頃の自分の気持ちに踏ん切りをつける。本来、幼いころに通過すべきだった兄妹の儀礼をやり直したことでようやく新しいスタートラインに二人が立つ、というストーリーになっているわけで、いやはや、ものすごくすっきりとしたお話でした。

              ……とまあいろいろ書いたわけですが、スーパー京介モード含めて書きっぷりや言動が暴走しまくっている上に、京介の捻ったセリフも多いので、表層に踊らされやすい、本質を見失いやすい作品ではある。こと兄妹ネタに関しては反射的に嫌悪感を覚える人も多いと思うので、そういう意味で amazon の書評がえらいことになるのもよくわかる。けれども家族愛としての筋書自体は非常に綺麗で、自分的には心に響くストーリーではありました。自分のようにリアルに妹がいる人間とかだと、京介みたいにいいお兄ちゃんにはどうやってもなれなかったよなぁとか、いろいろ昔を思い出してちょっとセンチメンタルになったりとか、そんなことをあれこれ考えさせられるかもしれません。作品的にも、if のストーリーを PSP 版のゲームで回収してみたりとか、メディアミックスをうまく使ったという意味でいろいろ興味深いものがありましたが、自分的にはこのラノベ版が、ジェットコースターのように連れまわして楽しませてくれたという意味で、非常に気に入りました。全体像がわかってから読み返すとまた別の面白さがありそうなので、また近いうちに読み返してみたいものです。

              なにはともあれ作者の伏見さん、5 年に渡る作品、おつかれさまでした! また次回作にも期待したいところです。

              というわけで、先日ですがこちらを鑑賞してきました。

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              Steins;Gate の劇場版新作、負荷領域のデジャヴ。原作やアニメ版の出来が良かったので、完全新作との話に期待して嫁と一緒にふらふらと見に行ってみましたが、うーん、結論としては結構びみょい感じでした;。

              あらすじとしては(ネタバレあり)、並行世界線の記憶を持ち続けることにより、シュタインズゲート世界線上でのオカリンの存在があやふやになってしまい、少しだけずれた別の世界線にオカリンがジャンプして消えてしまうという事態が発生。ツンデレ助手の紅莉栖が過去に遡って強烈な原体験を刷り込むことで、オカリンをシュタインズゲート世界線上にとどめることに成功する、というものなんですが、まあ一言でいうと、物語として薄っぺらいのですよ;。確かに、そもそもたった 2 時間程度の尺の中で描かれる物語なので大きな物語を期待する方が間違っているというツッコミはその通り。けれども、もともとの原作が、血を吐くような世界の再構成を繰り返すことによって、ようやくひとつの世界線にたどり着く、という重さを持っている作品なだけに、この手ぬるさはなんだと言われても仕方のないところじゃないかとは思うのですよね。や、確かに紅莉栖が並行世界線を行き来してしまえば、今度は紅莉栖がこの世界に留まれなくなってしまう危険性が出てくるから、という言い訳はちゃんと用意されているのですが、それでもなお、ぐらいの描写があってもよかったんじゃないか、と思ったりもするのですよね。

              見終わった後で感想を聞いたところ、「苦しみ方が足りない」というのが嫁の評。いやまあそうは言っても紅莉栖はヒロインだしねぇ、と返したところ、「いや違う、作者の苦しみ方が足りない」と切り返されましたが、いや確かに言い得て妙かもしれません。制作費の問題もあろうとは思いますし、ファンディスク的な作品なのでまあこんなもんかな? と思う面もありますが、もったいない尺の使い方だなぁと思うカットも多数あり、もちょっとなんとかならなかったのかなぁという気も。ちょいと物足りなさが残った作品でした。

              というわけでまたしても blog が放置状態になったわけですが;、気づけばいよいよ年の瀬に。そんな中、今日からコミックマーケットなわけですが、今年も例年通り 2 日目のみの参加の予定。いろいろと準備を進めているわけですが、昨晩はこんなことをちまちまとやっておりました^^。

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              今年もおともだちのサークルさんの売り子をするわけなのですが、今回はギリギリになったために製本ができずにそのままうちに来た次第。で、作業をひきついでひたすら製本してました^^。1~2 時間で終わるかなぁと思っていたのですが、綺麗に製本してたら意外に時間がかかって 3 時間ぐらいかかりました。綺麗に製本できると気持ちがよいものですねぇ^^。

              そんなわけで、あとは今日はパネルを印刷して準備完了になる予定~。もう少ししたらいろいろ買い出し含めて実家に行ってこよう~^^。

              や、すみません、まだやっていたことに驚きました><。

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              秋葉原のメイドカジノ、その名もアキバギルド。その昔、4 年ほど前にバカラにハマったでじくま氏に連れられて遊びに行ったことのあるお店なのですが、まさか今もやっているとは驚いたり。や、実は来月ちょっとラスベガスに遊びに行ってこようと画策していたりするのですが、8 年前に行ったときにはルールがわからなくてプレイできなかったゲームがたくさんあるのですよね;。そのために結局スロットマシンぐらいしか遊ぶことができなかったのですが(まあそれでも十分面白かったですが^^)、せっかくなので今回はなんとかして他のゲームでも遊べないかと画策していた次第だったりします。とはいえ、ディーラーがいるゲームはとにかく実地でルールを覚えないとどうにもならず。で、ここの存在を思い出した次第だったりします。

              # まあ奥さん連れでこんなところに遊びに行くのは少数派だろうとは思いますが;;。

              さすがにあれから 4 年、場所は変わって現在はかなり秋葉原駅に近くなり、さらにフロアも非常に広くなっているという印象。なんか確かここってその昔、パーツ屋さんかなにかがあって足しげく通っていたような記憶がありますが何の店だったか....ま、それはともかく、まずはとりあえずルーレットを覚えてみよう! ということでプレイしてみたのですが....

              終わらん、まるで終わらんよ;;;;。
              っつーかチップがまるで減らなくてぜんぜん終わらないんですけどっ;;;。

              まあちまちまとチップを賭けていたからというのもあるんですが、それにしても 2 時間以上プレイして、チップが減るどころか増えてるのはいったいどういうことかと小一時間;;。開いた口が塞がらなかったのは奥さんの方で、なんと元のチップを 4 倍以上に増やしているワナ;;。おいおいいくらビギナーズラックにしたってこれはひどいだろうとびっくりしましたが、当の本人は超大真面目に出た目をメモって賭けていたりして、いやはやこれには驚かされました;。

              それにしても昔とは結構レートが変わっているのかかなりリーズナブルになっているなぁという印象もあり、結局二人で二時間以上遊んだものの追加料金まったくなし。女性客がいたり会社帰りのサラリーマンがいたりと客層も結構幅が広く、なるほどこれはもうお店としてしっかり定着しているなぁと感心したり。実際、カジノのルールが覚えられる他のお店も探してみましたが、圧倒的にここが安価。適度な金額でしっかり遊べる、というのはやっぱりお店として長く続けるコツなのかもしれません。いずれにしても他にもいくつか覚えたいゲームがあるので、来月までにあと何回かは通いたいところ。うーむ、時間あるかなぁ……;。

              というわけで今日はこちらに行ってまいりました~。

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              ええっと、コミケ 82 Day-3 の最終日。今回もいつも通り、お気に入りのサークルさんの委託を受けてのサークル出店だったり。今回もあいかわらずのハイクォリティな作品を仕上げてくださっていたので自分的には満足だったりするのですが、いやはや参ってしまったのは売り上げがなかなか伸びなかったこと。本のクォリティが落ちているわけでもなく、来客数に対する販売率は以前とさほど変わっている印象はないのですが、

              • そもそも一見さんの数が減っている。
              • 東館から西館に回ってきたと思われる客層が物理的に減っている。

              の 2 点が特にクリティカルな印象;。改めて過去の売上傾向を今一度調べてみたのですが、売り上げのピークだった C73 の頃に比べて新刊売上が半減していて、いやはやこれはコミケがかなり様変わりきている様相そのものなんだろう、と思わずにはいられなかったり。実際、私もあまりの人の多さゆえにコミケでは開拓をする気になれないというのが実態で、うっかりすると普段チェックしているサークルを回ることすらままならなかったりする有様。おそらく他の人たちも大差がないだろうと思われるだけに、ちょっと何か考えないといけないなぁと思ったり。

              今回、でじくま氏やベルナさんが参加できないという話を聞いて地味にびっくりしたのですが、いやはや、コミケ幼稚園居残り組といえどもまわりの時代は確実に変わっていっているのだということを思わずにはいられなかった今日この頃。こんなときこそ、ちょっとした知恵を絞らないといけないのかもしれませんね。

              とはいえ、毎年こうやってコミケに参戦できるのは楽しいもの。年 2 回のコミケに参加しないと生体バイオリズムが狂いそうな気がするあたり、やっぱり自分は生粋のヲタだなぁと思わずにはいられませんでした;。ま、そんなわけで冬も頑張って参戦しよう~^^。

              というわけで最近すっっかり blog をサボっていますが、やることはちゃんとやってますよー^^。

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              そんなわけで明日はコミケ 3 日目。いつも通り、サークル委託を受けての参戦予定なのですが、今回はちょっとびっくりすることが。なーんと、サークル入場チケットが余るワナ;;。例年、3 日目のチケットが余るなんてことはあり得ないのですが、でじくま氏は仕事で不参戦、ベルナさんも私用で参加不可、本郷氏は別系統でチケット入手、こたつさんはお昼からまったり参戦……って、おいおいマジか;;、状態。昔は(というか今も)3 日目のチケットなんてプラチナチケットだろうと思うわけですが、いやはやこれには驚きました。時代は流れていくのねー;;。

              # という自分はコミケ幼稚園居残り組ですがwww。

              まあでも、一年に 2 回のお祭りは、何をするでなくても行かないとバイオリズムが狂うというものw。今年もまったり楽しく参戦してきますよ~?^^

              発売日に購入して、そのまま読みふけってしまったわけですがw。

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              というわけで、アクセル・ワールド vol.11、超硬の狼。ようやくクロム・ディザスター編にケリがついて新展開に入り始めたため、今回はちょっと小休止的な展開 & やや振り返り気味な内容でしたが、それにしてもあいかわらず膨大な設定と伏線に基づいて組み立てられた作品ですごいなぁと感心。普通に面白かったです。

              とまあ最新刊の感想は適当にしておいて(ぉ)、どちらかというと書きたかったのはアニメ版の感想だったりするのですが。

              すげぇ。っつーか超クォリティじゃないですかw。
              いやー、これはめちゃめちゃ先が楽しみになるというか^^。

              もともとアニメ向きな作品ではあるのですが、それにしたってこの映像クォリティは素晴らしい。思わず食い入るように見入ってしまいましたが、あの緻密な文章表現を見事に映像化しているのですよね。そして非常に上手いのが、原作の削り方。AIR アニメ版を最初に見たような錯覚に陥ったのですが、作品の本質をうまく抽出して、もろもろの枝葉をことごとく切り落としていき、時間をかけるべきところにしっかり尺を使うという、基本中の基本がきちんと出来ているのですよ。映像で表現する、という当たり前のことがきっちりとできていて、さすがはサンライズと感心してしまったり。

              絶妙なコンテの切り方(例えばテーブルを下から見上げると、再現不能なテーブルの裏側が妙な色合いになっているとか)など細かな作り込み、ゲームを意識した BGM なんかも素晴らしい。#1 ラストでアッシュ・ローラーに乱入を受けるシーンは思わず鳥肌が^^。現実世界が再構成されて世紀末ステージ化していくところは実に見事でした。

              もっとも、原作読んでないと割とちんぷんかんぷんかも;、なので、アニメ版が気に入った人はぜひ原作を読むことをお奨めしたいところ。いやー、今期は楽しみな作品が多くて good ですよ、ええ^^。

              噂に聞いていたこれに手を出してみました^^。

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              ええっと、TV 版 CLANNAD の Blu-Ray ……なのですが、これ、海外版。自分の場合、DVD 版は全部持ってるんですが、今度見ようと思って DVD ディスクだけを別に取り分けて置いておいたらそれをなくすワナ;;。まあ急いで見るもんでもないし、と放置していたところ、こちらの海外版の話を聞いて取り寄せてみた次第。さすがは海外版、日本の超豪華装丁とは違ってパッケージも簡素です。

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              で、見てみたのですが、おお、これは全く問題なくイケる^^。っつーかこんなんでいいのかと小一時間;。もうちょっと細かく説明すると、

              • Blu-Ray は DVD と異なり、リージョンの縛りがやや緩くなっているため、米国と日本とが同じリージョンコードでいける。つまり、米国で売られている Blu-Ray は特殊なことをしなくても、日本の Blu-Ray プレイヤーで再生可能。
              • もちろん収録されているのは英語版ですが、英語吹き替えと、英語テロップつき日本語とを切り替え可能。英語テロップつき日本語に切り替えた上でテロップを非表示にすると、テロップなし日本語になる
              • Blu-Ray 3 枚組なので圧縮率が心配になるところですが、普通に見る分には十二分に綺麗なハイビジョン画像。

              という次第。しかもですね。

              • 怪しげな DVD ショップなんて使う必要なし。安心の amazon.com で買えます。難しいところはせいぜい配送先の入力ぐらいで、自宅の住所をどうやって英語表記するか、程度。(でもこれもおそらくいいかげんな入力でも OK。DHL (国際郵便)で来るのですが、配送直前に、DHL から(日本語で)メールで配送方法に関する問い合わせがありました。心配ならここで日本語で配送先情報を伝えればよいでしょう。)
              • 米国は Blu-Ray の値引きも結構大きい。このため、お値段は $50.99。配送料は配送方法によって若干変わる(お急ぎ国際便、通常国際便、格安まったり配送便の 3 種類)ものの、中間グレードのもので $9.98。今は円高ということもあって、トータルで \5,127。っつーか 国内アニメ DVD 1 枚以下の値段なんですが;;。
              • 配送にかかる時間もたかがしれていて、通常国際便の場合で 4 日程度。1 週間かからなかったのには驚きました。(通常は 1 週間ぐらいっぽい)

              ……とまあちょっとびっくりな感じ。以前に夏のこたつさんから話は聞いていたものの、まさかこんなに簡単だとは思っておらずさすがにびっくりしました;。

              しかしこれだけ安いと他の Blu-Ray にも手を出したくなりますが、残念ながら Kanon や AIR はない様子。Angel Beats! やフルメタルパニック & ふもっふ、そらのおとしもの、鋼の錬金術師あたりはあるようですが、この辺はいろいろ研究しているホームページとかあるみたいなので調べてみると吉かも。まあ頻繁に手を出すものではないような気もしますが、それにしてもこの内外価格差はさすがにちょっと;、と思ってしまいますねー;。

              いや~、先日の話ですが、これはちょっと参りました;。

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              TSUTAYA TV というオンラインサービス。先日、奥さんがマクロス F 劇場版を見たいという話になって、TSUTAYA で借りてきて見てたのですが、最新作はまだ店舗ではレンタルしておらず、ストリーミング配信でのレンタルのみ。で、調べてみると、現在は一般家庭のテレビにインターネットのケーブルを繋けば TSUTAYA TV につなげることができ、そこでマクロス F もレンタルしている様子。お値段はちょっと高めの \840 ですが、でもハイビジョンならまあいいか、と思ってレンタルしてみたのですが、これが大ハマリ;。

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              まず夜中の 11 頃に見始めたところ、画像がしょっちゅう止まってしまう。テレビまで 3 段ぐらいハブをかましているのがまずいのかな? と思って FTTH 回線に直結したところ、多少は改善されるものの、それでもしょっちゅう止まってしまう。うーん、これは夜だからサーバ混んでるかねぇ? と思って、翌日の日曜の日中にやってみたところ、かなり改善されはしたのですが、30 分ぐらい見たところでこんな表示が……;。

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              ちょwww;、マジっすか;;。
              っつーか夜中はともかく、日中時間帯でサーバ混雑で見られないってどういうことよと小一時間;;。

              しかもこのストリーミング配信、致命的なポイントがいくつか。

              • 基本的に、一番最初からの連続再生しかできない。一時停止、巻き戻し、早送りは一切不可。
                つまり、なにかの拍子に通信障害が起きた場合(上記のサーバ混雑とか)、最初からもう一度見るしかない;。
              • HD 版をレンタルした場合、通信障害で問題が発生した際でも SD 版にダウングレードできない。
                つまり、もう一度、お金を払ってレンタルし直すしかない;。
              • レンタルの再生可能時間は 48h。仮にトラブルで見られなかった場合でも、2 日以内に見終えないとパー。
              • クレーム入れようと思って電話しても、ヘルプデスクの電話は全くつながらない;。メールなどの受け口はなし;。

              というわけで、途中で見るのを諦めました;。まあそのうちレンタルが開始されたら借りてきて見ますかねぇ;。

              しかしこれはちょっと残念だなぁと思うところもあったり。こうしたオンライン型の VOD サービス、あれば便利だし確実に使うのですが、今回初めて使ってみて、本格普及にはまだもうちょっと時間がかかるのかなぁと思ってしまったり。一般の人でも心配ごとなく気軽に使えるような環境が整って欲しいなぁと思う今日この頃。自宅でもそれ相応に快適な視聴環境を構築できるだけに、この手のサービスはもっと充実して欲しいところですね。

              というわけで、久しく  blog が止まっていたおかげでネタ的にはいろいろ溜まっているのですが、まずは早めに上げた方がいいかもしれないこちらのネタから。……いやもうネタ的には激しく古いかもなのですが;、2/26 にでじくま氏と共にこちらのイベントに参加~。

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              ええっと、田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2012 *I Love Rabbit*、千秋楽の横浜アリーナ公演。今回は新婚旅行の余波が去り切らない状態での参加になったために、事前予習も準備もナシでの参加となりましたが、まずは総評をひとこと。

              ……うーん、激しくびみょい;。
              過去最低だった PTP (Pinkle☆Twinkle Party)ほどではないけど、この微妙さはどうよ?;

              何が微妙なのかというと、このライブ、最高点を狙おうとしているのではなくて、失敗しないことを最重要視しているように感じられるライブだったのですよね;。建て付けはなんとか体裁を保っているけれども、根幹の骨格の設計思想が従来と全く違っている、という印象。これは正直、監督さんとかが変わったのかなぁ? という感じがありました。

              今回、特に大きく変更されているのは以下の 4 つ。

              • MC が極限までに減らされている。衣装替えなどはすべてムービーでつなぐ流れに。
              • 一方、曲数は 26 曲程度へと拡大。(従来比 数曲増し)
              • 花道などを小さくし、極限まで客席数が増やされている。(結果、ゆかりんの移動範囲も狭い。)
              • 客席参加タイプの曲が少ない。当日その場で振り付けを覚えるようなものは一切なし。

              セットリスト、ライブバンド、バックダンサー、衣装、演出などは従来通り、あるいはそれ以上だし、ムービーも凝っていて普通に面白い……のですが、なんというか、ライブに参加している面白さがまるでないのですよ。ライブというのはその名の通り、「生モノ」であることに最大の価値がある。ライブコンサートが一番輝く瞬間は、舞台と客席とが一体となった瞬間に生み出されるものだと思うのですが、今回のステージはまるでステージと観客との一体感がなかったように思うんですよね。

              ぐだぐだ MC トークは、確かに進行上のリスクはあっても、ステージと観客との距離感を近づけるために必要だし、ステージ上のハプニングだって、生モノであるライブであるからこそ起こること。確かに MC をムービーにすることによって失敗のリスクは確実に下げられるけれども、それは最高峰を目指して挑戦する姿勢ではなく、むしろ低め安定を狙う安全策。見ていてゆかりん自身に関しても、あまりテンションが乗っていないように感じられる瞬間は多くて、特にあのハッピーバースデーソングの噛み合わなさにはなんとも歯がゆいものがありました。(※ 2/28 がゆかりんの誕生日なので、観客席から MC の際にハッピーバースデーソングが歌われた)

              確かに、どの一部を切り出しても最低限のクォリティは満たされていて、及第点は取れる。けれどもそれは最高峰を目指したものではなく、だからこそこちらも熱が入らない。ひと言でいえば、これじゃただの、DVD/Blu-Ray ディスクの公開録画イベントじゃないか、と思うわけですよ;。なんだかなー、うーん、という感じ;。演目ラストで、ダブアンをややしつこくコールしていた一群がありましたが、正直なところ、不完全燃焼だったという意味ではダブアンを要求したいという感覚が自分にはありました。

              ただ、私自身疑問なのは、もしかしたら多くの参加者はむしろこういうイベントを求めているのではないかという気もすること。改めて周囲を見回してみると、30 代だけでなく 20 代の参加者も相当に増えているのですが、おそらく 20 代の参加者ってそんなに目も舌も肥えていないだろうし、全力で飛び跳ねることに楽しさを覚えるのかもしれないのですよねぇ。帰りがけの電車の中で、「今日のゆかりんの衣装めっちゃかわいかった!」「いやー DVD になるのが楽しみだねー」とか語り合っている若手の参加者がいて、結構自分の目線が肥え過ぎているなぁ……とは思うのですよね。例えば Love Me Now!なんかはもはや忠誠のポーズを取るほうが圧倒的少数派になっている(じっとしていられない)あたり、かなり客層が変わっているのだろうなぁ、と思うところもあります。

              とはいえ、低め安定を狙うことでは決して安定は狙えない、と私は思うのですよね。失敗を恐れず挑戦していくからこそ人はその姿に魅せられるのであって、安定した作品ではそうした感動は生まれない。商業的な成功、安定性を求めることで、かえって自分たちのクビを締めている、というワナにハマっているように感じられるのですよね。一度や二度ならまあこういうライブもアリかもしれませんが、こんなライブを数回続けたら、いよいよ本格的にゆかりんも終わりだろうなぁ……と思わずにはいられないライブでした。いい意味で、今回をリセットポイントにして、再び不死鳥のように羽ばたいてもらいたいものです、はい。

              つわものどもが夢の跡~。

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              というわけでコミケ 81 が無事に(?)終了~。今回もいつも通り、お友達のサークルさんの委託を受ける形での参加でしたが、いやはやなかなか楽しい一日でした^^。奥さんは午後からの参戦でしたが、コスプレ広場で撮影しまくるという新たな遊びを覚えたこともあって(ぉぃ;)、なかなか楽しいことに。サークルの売上的には多少微妙な感じでしたが、新しいお客さんも来てくれたりしてよかったですよ、ええ^^。

              しかし激しく微妙だったのが、打ち上げで訪れた、両国のちゃんこ料理のお店。

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              江戸沢という、ちゃんこ料理の大型店舗。なんと 6F 建て、300 席もあるマンモス級のお店。冬の打ち上げなら鍋がいいだろう、ということでみんなで行ってみた次第だったり。注文したのは横綱ちゃんこコース。\3,800 で 9 品ぐらい出てくるお値打ちコースだったわけですが……

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              コースが出てくるのにあまりにも時間がかかり過ぎて最後までたどり着けないワナ;。鍋が先に出てきてしまい、これを食べきって時間が経ってしまったらとても他の料理がお腹に入るような状況にはならず;;。もうこれは諦めよう;、ということで、結局打ち切って帰ってきてしまったわけなのですが、いやはやまさかコースで最後までたどり着けないとは思いませんでした;;。帰りがけにお店の人に平謝りされたのですが、聞いてみたところ、1F と 2F の注文が集中して捌き切れなくなったのだとか;。厨房の供給キャパぐらいコントロールしようよ、状態でしたが;、まあ年末年始に無理をするとこういうことが起こるのかもしれません;。

              とはいえ、ちゃんこ鍋の方の味はなかなか美味しい。肉もびっくりするほどたっぷり入っていて、肉のダシがしっかり出たスープはかなりイケてました。味がおいしいだけにちょっともったいない感じでしたが、値段もリーズナブルだったのでまた何かの機会にチャレンジしてみたいものです。

              というわけで明日はいよいよこみけっと……というかすでに今日から始まってますが;。

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              いやはや今回は準備が楽しかったですよ~。というのも、委託を受けているサークルさんのプリンタが直前に壊れたりしまして^^、コピー本の製本作業を引き継いでいたりしたんですよね^^。

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              このサークルさんのコピー本を作ったのは初めてでしたが、なるほどこうやって作るのかー、と感心することしきり。A4 用紙からなるほどこうやってこの B5 変形本を作るのか、と目から鱗。いやー、勉強になりました。しかしこれ、裁断機がなかったら絶対に作れなかったわけですが、うちに裁断機があるって知ってたのだろうか……(笑)

              なにはともあれ、明日のコミケ、全力で楽しみたいと思いますよ~♪

              だから僕はその疑問を口にした。
              「あの、『生きる』って……どういうことでしょうカ?

              というわけで、今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              電撃文庫のライトノベル、雨の日のアイリス ~Iris on rainy days。夏のこたつさんから紹介された一冊だったのですが、いやはやこれはとんでもなく素晴らしい一作。驚くほど綺麗で、美しく、切なく、哀しく、そして愛しい物語じゃないですか、これ。

              主人公は、今どき流行の(?)人型メイドさんロボット、アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究所に勤める若き天才研究者、アンヴレラ博士の家にいる家政婦ロボットさん。最初はいわゆるちょっと百合もの系なストーリーラインかなと想定したのですが、いい意味で予想を 120% 裏切られました

              何を書いてもネタバレになる(& 実際に読んでみて欲しい)ので敢えてストーリーには触れませんが、物語として綺麗にまとめられている上に、とにかく文章が美しいのが本作の特徴。同じく雨を題材にした作品という意味で、シンフォニック=レインを思い出しましたが、あの作品にあったような情緒的な雰囲気が漂う一作で、その筆致力は実に素晴らしい。特に驚かされたのはその表現ので、細やかな感情の機微を伝える繊細さもあれば、大胆に生々しくキツい表現で強烈なインパクトを与える力もある。それはまるで、文章で起伏に富んだ音楽を奏でているかのよう。この力量にはちょっと驚かされました。

              # この作者さん、かなり面白い経歴の持ち主みたいですね。
              # 新人作家さんというわけでもなく、ガンガンリベルズや新風社などいろんなところから
              # すでに作品を出している作家さんなんですねぇ。

              にしても、これが 4 次選考作品止まりというのは正直解せないところ。確かに商業的に成功できる作品かといえば決してそうではないという意味で、商売っ気のある作品ではないのですが、完成度の高さという意味では(ベクトルこそ違えど)とある飛空士などに比類する作品じゃないかと思ったり。作品内容としても万人におすすめできる作品だし、テーマ的にもいろんなものを感じ、考えさせてくれる作品。こういう作品こそライトノベルとしてもっと評価されるべきで、口コミベースでもっと話題になって欲しい一作だと感じました。表紙に騙されるととにかくもったいない作品なので、ぜひ騙されたと思って読んでみてください。いやはや、ホントにいい作品でした。

              というわけで、少し遅ればせながら奥さんとこちらを鑑賞してきたり~。

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              とある飛空士への追憶の劇場版。原作はラノベの素晴らしい一作で、この blog でも紹介したことがあるわけですが、映画化されると聞いていたときからかなり期待していたり。タイミングが悪くてなかなか見に行くことができなかったのですが、ようやく奥さんと行くことができた次第。

              で、その出来栄えの方ですが……うーん、かなり微妙な出来かも、という印象;。

              いろいろとツッコミどころ満載なのですが、不満点をひと言でいえば、至極平凡な映像化に留まってしまっていて、原作の持つ神々しさがまるでない、という点。原作の素晴らしさはストーリーラインもさることながらその恐ろしいまでの筆致力にある。原作ではファナの儚い恋心、シャルルの心の迷いや機微、苦しみなどが美しくも切なく綴られていたわけですが、そうしたものがうまく映像化できていない。致命的だったのが、シャルルとファナの声優さん。それぞれ俳優・女優さんで、声優初挑戦、みたいな人たちで、相当に努力はしているものの、そりゃそもそもムチャだよと言いたくなるワナ;。あの微妙な筆致を微妙な声質に載せて運ぶには、声優さんだとしてもよほどの器量が必要なわけで、うわー、なんてキャスティングしてるんだよ、とツッコまずにはいられず;。加えて残念だったのが BGM。ひとことで言うと、音楽が軽い。もともと壮大な物語なのだから、軽いシーンだからといって軽い BGM にしちゃいけないと思うのですが;。キャラデザも確かに原作に忠実なんだけど、何かが違う;。特に違和感があったのがファナで、爽やかな今どき女性っぽいキャラデザは正直違うだろう、とツッコミたくなってしまう。

              確かに教科書通りに映像化するとこうなるんだろうなぁ……とは思うのですが、これでは単なる映像化。作品の「空気」を映像化することには失敗しているよなぁ、と思ってしまうのですよね;。こういう不幸は偉大な原作であればあるほどよく起こるものですが、昨今はこうした素晴らしい原作を、原作に負けないクォリティで映像化することに成功している作品も増えつつあるだけに、個人的にはかなり残念でした。

              とはいえおそらくこの意見はあくまで原作ファンだからこそ、なんでしょうね;。隣で見ていた奥さん(原作未見)はふつーに感動していたので;、そういう意味では十二分に魅力的な作品なはず。しかし……うっかりするとラピュタを超える名作にもなりうる可能性を秘めた作品(言い過ぎ?;^^)だっただけに、うう、もったいない、という感じではありますね、ホントに。

              なにはともあれ、あまりアニメ慣れしていない人でも十二分に見られるラブロマンス作品ではあるので、夫婦やカップルで見に行くのも十分におすすめできる一作です。公開されている劇場数は少ないですが、興味がある方はぜひ^^。

              というわけで今回の大阪襲撃の最大の目的のネタを;;。ようやくたどり着いた;;。

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              ええっと、コミックトレジャー18。今回の大阪襲撃の目的は、いつもお世話になっているお友達のサークルさんのところに行くことだったりしました^^。インテック自体は人生 2 度目で、前回はもう 10 年近く前になるのですが、そのときは一般での参加。今回は朝、弁天町で合流して車で拾ってもらい、インテックに向かって車での入場になったのですが、まさかインテックの裏手に屋上駐車場があるとは^^。そんなわけで会場には裏手から入ったのですが、ちょっと面白い体験でした^^。

              即売会については特に書くことなし……と思っていたのですが。
              うあー、めっちゃ面白いじゃないですか^^。っつーかこんなに違うとはw。

              コミケ慣れしてしまっているせいもあるんでしょうが、それにしても東京の即売会とは全くといっていいほど違う雰囲気に思わずテンションが上がってしまったり^^。会場にはライブの放送局があり、いろんなサークルさんの紹介をしたり BGM を流したり。さらには無料飲み物コーナーでメイドさんが様々なドリンクを提供してくれたり。コスプレスペースもちょっと特殊で、ちゃんと写真が撮りやすいようについたてが用意されているんですよ。いやはやこれは面白い^^。それほど規模的に大きな即売会ではなく、さらにオールジャンルだったこともあってごった煮感満載なイベントではありましたが、昔ながらの手作り感漂う即売会で非常に面白かったです。東京でも小さな即売会だったらきっとこういうイベントもあるんでしょうね^^。ちなみに戦利品はこんな感じー。

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              手前側にあるのがだめだしごはん。手抜き料理を題材にした同人誌なんですが、これがめちゃめちゃ面白い^^。後にあるのは 3Q という同人誌で、ねんどろいどの初音ミクを撮影したフルカラー本。いやー、これがめちゃめちゃかわいくて癒されるのですよ^^。雰囲気は、この同人誌の撮影を担当しているレノーオフさんの blog で確認できると思いますが、いくつかびっくりするような写真もあって驚かされます。いやー、どちらもよい本でした。

              # ちなみにだめだしごはんの方はうちの奥さんが見つけてきました。
              # なにげにいつの間にかすっかり即売会になじんでいるうちの奥さん....;;

              それにしても、コミトレは 11:00~15:00 と、コミケに比べて 2 時間ほど短い開催スケジュールなのですが、これぐらいの時間だとかなりラクですね、やはり。コミケと違って途中で帰ってしまう人も少なかったですし、中だるみすることもなく、一気に走りきって終了という感じで楽しかったです。いやはや、面白い即売会でした。

              ようやく出ましたねー^^。といいつつ、出たのはそれなりに前ですが^^。

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              ええっと、ソードアートオンラインの最新刊、vol.8。今回はサイドエピソード集で、SAO 時代のエピソード 2 本と、ALO のエピソードが 1 本、という構成。脇道に逸れる、といっても内容的には非常に面白いエピソードで、特に ALO でまさに全キャラ勢揃いなキャリバー攻略クエストはかなり読み応えがありました。まあでもこの巻はなんだかんだでひと言に尽きるかも。

              「シノンさん、マジかっけぇ―――――――!」

              # すいません、読んだ人にしかわからないと思いますが^^。

              それにしてもこの作者の芸幅の広さには驚かされますね。本巻の 1 本目のエピソードはミステリーものですが、精緻な設定を基に巧妙なストーリーを紡いでいくその手腕はとにかく驚きます。ソードアートオンラインとアクセルワールドという全く性格の異なる作品を同時に手掛けるところからも相当な力量を感じていましたが、いやはや自分が思っていたよりも遙かに芸幅がありそうな印象。次はアクセルワールドの vol.9 みたいですが、いやはや楽しみになりますねぇ^^。

              というかもう相当に浦島太郎なネタなんですが、自分の備忘録用に^^。

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              先月の 7/24 に、都産貿で開催された marche mignon (マルシェ・ミニョン)というイベントに奥さんと参加してきたり。I Doll(アイ・ドール)という、ドール関連の手作りグッズ即売会と併設で開催されていた、服飾・手作り雑貨の即売展示会だったりします。コミケやコミティアでは雑貨系のスペースを良く回っているのですが、オンリーイベントだとどんなもんなのかねー? ということで行ってきてみた次第だったりします。

              サークル数が少ないこともあって、雰囲気的にはいわゆる都産貿のオンリーイベントだよなぁという感じだったのですが、なかなかに驚いたのは全体的なレベルの高さ。本職との狭間のようなところで活動されている人も多いようで、びっくりするような商品もいくつか。なるほどこれは凄いなぁと感心したり。その一方で、見るからにどのサークルも売れてない、という印象;。そもそも売ることを目指しているのかどうかもわからないのですが;、やはりグッズというのは頒布が難しいものなのかもしれません。単価も高くてそんなにサクサクと出ていくものでもないでしょうし。

              30 分とかからずさくっと回れるぐらいのサークルしかなかったんですが、こういうゆったりしたイベントもたまにはいいものですねー。コミケとかはもはや戦場、ですからねー;;。

              ……ううん、冷静とか、そういうことじゃない。この人は、ただ、全力なんだ。
              自分に言い訳せず、全力を尽くして戦うことを選び続けているんだ。
              それが―――それこそが、この人の強さ。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

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              ソードアートオンライン vol. 5,6 ファントム・バレット。舞台を新たに GGO (ガンゲイル・オンライン)に移して、今度は銃器を使った VRMMO を描いていたわけですが、いやー、これまたとんでもなく面白いじゃないですか。なるほど夏のこたつさんがこのファントム・バレットを推すのもよく分かります。私もかなり好みかも^^。

              4 巻までのシリーズとちょっと違うのは、とても心の弱いヒロインを軸に据えたこと。4 巻まではキリトやアスナの芯の強さが目立っていましたが、5, 6 巻は現実世界でトラウマを抱えた少女をヒロインに据えて、彼女がそれを克服していく物語になっている。

              あらゆる強さは、ただ過程の中にこそ。

              おそらく上のセリフがこの作者の思想をひとことに集約していると思うのですが、アクセルワールドにしろソードアートオンラインにしろ、彼らの強さは物理的な強さもさることながら、精神的な強さとして描かれている。そして成長の物語は、挫けそうになる自らの心を叱咤激励して、何度でも立ち上がっていく過程の中に描かれていくのですが、一度思いっきり挫けた人が、自らの力を振り絞って立ち上がり、そして歩き出していくというテーマは心に響きます。いやはや、いいお話です。

              正直、銃器の描写は非常に弱い(ニトロプラスみたいにびっくりするほど詳しい人たちもいるので;)のですが、物語としては非常に素晴らしい。シリーズ通してここまでハズレもないので、ぜひ手に取って読んで欲しいところですね、これは^^。アクセルワールドと違って、2 巻単位ぐらいでちゃんと話が完結してくれるところも読みやすいですしねー^^。

              「これは、ゲームであっても遊びではない。」

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              ソード・アート・オンライン。先日ご紹介した、アクセルワールドと同じ作者が手掛けているもうひとつの作品。アクセルワールドがなかなか面白い、という話をした友人複数から、「同じ作者のソード・アート・オンラインの方が面白いよ」と薦められて読んでみたのですが、いやはやこれは恐ろしく面白いじゃないですか^^。

              アクセルワールドと同様の、仮想 MMO を題材とした一作で、舞台設定としては、仮想世界に閉じ込められてしまった主人公たちが、生き残りをかけてゲーム世界を攻略していくというもの。題材はアクセル・ワールドと全く同じなのですが、作品の方向性は全く異なる。こちらの作品は、内面的な心理描写を楽しむ作品というよりは、純粋なエンターテイメント作品という傾向が強く、ストーリー展開そのものを楽しむ作品ですね。ネタバレになるのであんまりあれこれ書けないですが^^、力強く真っ直ぐ世界を切り開いていく主人公キリトは、一昔前のカッコいい主人公像、という感じですね。

              # そういう意味では、ソードアートオンラインとアクセルワールドが人気を二分している、
              # というのもよくわかりますね。ライトユーザー層にとってはソードアートオンラインの方が
              # 受け入れられるでしょうし、逆に日常的に迫害を受けている(?)ヲタク層にとっては
              # アクセルワールドの方がどっぷりとハマりそう。ちなみに私は友人から「絶対にソード
              # アートオンラインの方が面白いと思う」と言われましたが、どっちかというとアクセル
              # ワールドの方が好みですねー。どっちも十二分に楽しめますが^^。

              それにしても、こちらの作品も引き込み度合いは尋常じゃない、という印象。や、実際、1 巻を読んだ後、2 巻を読んだらサイドストーリーだったので、思わず 2 巻を飛ばして 3 巻を読み始めてしまったほど。まだ 4 冊しか読んでいませんが、まあとにかく引き込まれる作品ですね。アクセルワールドが面白いという方に限らず、ゲーマーであればどなたでもオススメできる一作かも、と思います。ぜひ手に取ってみてください。

              というわけで先日の話ですが、たまたま近くに用事があったついでに立ち寄ってみたw。

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              ええっと、アニメイト新宿店。なにげに新規開店 100 店舗目という記念すべき店舗らしいのですが、紀伊国屋書店の隣、旧さくらやの店舗を使って開店した様子。地下 1F から地上 3F まで 4 フロアですが、新宿の一等地という前提で考えるとかなり大きな店舗です。いやはや、まさか入場に整理券が必要になるとは思わなかったですよ><。

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              店舗の方は新規開店とはいえ、別に目新しいものは特になし。もしかしたら時間帯が早かったらいろいろと目玉商品があったのかもしれませんが;。

              それにしてもアニメイト、もう 15 年ぐらい前から池袋にある店舗に通っていましたが(いくら貢いだのかは考えたくない;;)、よもやこれだけの大きなお店になるとは思ってなかったです。とらのあなといい、アニメイトといい、時代の潮流に乗ったお店はホントにすごいものですねぇ。

              ……っつーか、この作者の人はいったい何者なのかと小一時間;;。

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              ええっと、なれる! SE vol. 3~4。萌える SE 残酷物語、などという煽り文句が帯には付いているわけなのですが、いやいや見た目の緩さとは裏腹に、中身がとんでもなくよく書けているのですよ。1 巻は SE、2 巻は運用、3 巻は営業、4 巻はプロジェクトマネージャという、全く異なる職種をネタに取り上げているにもかかわらず、それぞれの内容が、その職種において本質的に重要なポイントを扱っている。いやもちろん、ストーリー展開には荒唐無稽なところが多いし、そんなにうまくいかねーよ、とツッコミを入れたくなるところは多々あるのですが、それでも長年の経験からしか得られない本質的なポイントをストレートに描いているのには驚くことしきり。私は IT 業界に入って 10 年以上の人間なのですが、読んでいてその本質論には頷くところが非常に多くて、いやはやこの作者はいったい何者なんだと言いたくなることしきり、だったりします。

              難点は、業界人でなければ楽しめない一冊かな?と思うところ。専門用語の説明などは十分なのですが、「そうそう、それそれ」という感覚がないと今一つ面白くないんじゃないかな?という印象がある。SE じゃない人とか、これから SE を目指そうという学生の人が読んだらこれどう思うのかなー?というのはちょっと聞いてみたいところだったりします。

              それにしても、vol.5 以降はどんなネタを取り上げるのかが気になります。ひととおり美味しいネタは使ってしまった気がするので、あとは、派遣や請負 SI の話とか、コンサルタント業務の話とか、テスターやアーキテクトの話とか、その辺ぐらいしかネタが残っていないような気もしたり。なかなか面白いシリーズなので、取り上げられるネタがある限りは続けて欲しい作品、という印象ですねー。

              というわけで先日の話ですが、劇場で見逃してしまったヤマトをようやく鑑賞^^。

              木村拓哉主演、3D 映像化ということで昨年末に話題を博した作品で、劇場に見に行きたかったのですが結局うまくタイミングが取れず;。でもって、ぼーっとしてたらいつの間にか DVD & Blu-ray が発売&レンタルされていた次第だったりするわけなのですが;、とりあえずさくっとレンタルして鑑賞してみた次第、だったりします。

              でもって、感想としては。
              おおお、これはなにげにめちゃめちゃよく出来てるじゃないですか^^。

              というか、見るまではまあ 3D ポリゴンで再現されたヤマトが見れればいいや、ぐらいに思っていたのですが、なにげに作品自体が普通に面白い。や、確かにいろいろとツッコミどころ満載で、なんで森 雪がブラックタイガーに乗ってやがりますかとか、いつの間に佐渡先生は女医さんになったんですかと小一時間問いたくなったり(苦笑)。

              けれども感心したのは、映画化に合わせた設定変更やストーリーの組み方。まあ原作マニアにとってはこういう改変は許せないのかもしれないわけですが;、ライトファンな私からすればこれらの変更は非常に上手い。尺に合わせて適度に設定が簡素化されているあたりが見事で、イスカンダルとガミラスの関係や、デスラーの設定なんかは舌を巻きました。一歩間違うと安っぽい設定になりそうなところをうまくまとめているのはたいしたもの、ですねぇ。

              また 3D 映像もなかなかよく出来ていて、ヤマトの重厚感が CG でありながらもよく出ている、という印象。どうしてもこの手の 3D ポリゴンは安っぽく & 軽くなりがちなのですが、色調の調整が上手でなかなか見ごたえがありました。いやはや、たいしたものです。

              加えて素晴らしかったのが配役。特に真田さんはハマりすぎとしか言いようがなくて、これだけのために見てもいいかも、状態(笑)。他の配役も実に見事なキャスティングで、木村拓哉もなかなかの熱演ぶり。唯一しっくりこなかったのは森 雪でしたが、まあこれは性格付けから何からまるごと変わっているので仕方がないところ、かもしれません。

              現代風味にリメイクされた本作品、予備知識がなくても普通に楽しめる一作。私は奥さんと一緒に見ましたが、これは確かにカップルで普通に楽しめる作品です。往年のファンならニヤリとするシーンもたくさんあるので、一見の価値はある作品、という印象。原作の知名度におんぶにだっこの駄作かと思いきや、予想以上によく出来た作品にびっくりしました。ネットの評判ではやはり原作ファンからは酷評されていますが、TV シリーズのあの内容はそもそも 2 時間という尺に収まるはずもなく、この作品は原作とは別物の原作のオマージュ作品だと思って見るべき作品、でしょうね。そういう観点で見れば十二分に良く出来た作品、だと思います。いやはや、なかなか面白かったです。

              ……というかお願いだから寸止めプレイはやめて欲しい(苦笑)。

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              というわけで、アクセルワールド最新刊の vol.8 運命の連星。実は発売日当日に購入 → 一気に読破していたのですが、インプレを書くのが激しく遅れた次第。前巻に引き続いて THE DISASTER の話が続いているのですが、完結してくれるのかなぁと思ったらぜんぜん完結しない(苦笑)。っつーかとっとと vol.9 を出してくれと言いたくなるところですが、続刊は今年の初冬の予定らしく、うーん、分かってたら適度に積んでおいたんだけどなー、という感じ。一気に読むと素性の良さが際立つ作品ですが、ちまちまと読むとつらい作品なんですよねー、寸止めプレイだけに;;。

              ただ、読めば読むほど分からなくなってくるのは、いったいこの作品、全何巻ぐらいの作品として設計されているのか、という点。最初の方からかなり設定が緻密だなぁと感心しながら読んでいたのですが、7 つの神器の話が出始めた頃から、これはそうそう簡単に終わる話じゃないなと思ってしまったり。面白いんだけど、完結するまでにあと 5 年ぐらいかかるとしたらそれはそれでちょっとつらいぞー、という感じ。長編ラノベの厳しいところはこの辺なんですよねぇ。……そういや狼と香辛料も途中で挫折したような気が;;。

              非常に面白い作品なんですが、こうも先の見通しが立たないと、いつおすすめできるのかは難しい感じもしますね。全力でお奨めしたい作品ではあるんですけどねぇ……うむむ。

              というわけで昨晩ですがなぜか奥さんとこちらを鑑賞;;。

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              ええっと、昨日から公開されている、劇場版 そらのおとしもの -時計じかけの哀女神(エンジェロイド)。っつーかなぜこんなエロアニメを奥さんと見に行ってるんだよとツッコミを受けそうですが;;、実のところ、見に行きたいと言い出したのは奥さんの方;。私は原作もアニメ版も全然見てなかったんですが、奥さんが TV 版の 2 期シリーズ(フォルテ)を見てかなり気に入っていたようで、わざわざ劇場版をチェックしていた次第だったりします;。

              # 日中は奥さんの友人たちと会う用事があったのでレイトショーを見に行ったのですが、
              # まあ予想通り、男女比率はだいたい 95:5 ぐらい;。っつーか傍目から見たら絶対に
              リア充はここに来てんじゃねーよ状態だと思うわけですが、すみません、実体は
              私が連れられてきてるのですよ状態;;。うわーん;;。

              東京は新宿と池袋の 2 館のみの上映で、初日の初回は舞台挨拶もあった様子。声優さん?のサインが書かれたポスターも展示されてました。お客さんの入りは、レイトショーとはいえ初日でこれは……という感じの厳しい状態。作品設定も知らずに劇場版を見るのはどーよと思いつつも、直前に Wiki で予習して約 90 分間、ざっくりと作品を見てきたわけですが、

              これが意外に面白い。
              ああ、なるほどこういう作品だったのねー、これは確かに良作品かも。

              最初に TV 版を見たときには、ああ、よくある厨房向けエロアニメかと思って見向きもしなかったわけですが;、エロをギャグと割り切って期待値を下げて見ると、非常に素性の良い骨格を持った作品。カギになっているのが、主人公である桜井 智樹のキャラ造形。表面的にはただのエロガキなわけですが、その実、内面的には非常に優しい心を持っており、その行動力や情熱が正のベクトルの方向を向いたときに、彼の魅力がいかんなく発揮される。

              作中ではこの点が上手く使われていて、表面的には嫌がらせとしか思えない行為が、実は思いやりから来る行動、といった具合に、うまく二面的な描き方がされているのですが、見事なのはその適度な浅さ。いわゆるエロゲーなどでは、必要以上に分かりにくい優しさというものが描かれたりすることもありますが、この作品はそういう難しさがない。どこまでも智樹というキャラクターが中学生的に描かれていて、それが逆に作品の良さに繋がっている。

              劇場版で非常に気に入ったシーンは、ラストで和音を救えなかった智樹が涙を流すシーン。ストーリーもベタベタだし、いやいやお前、どんだけ努力したよ?とツッコミを入れたくなるなど、見方によっては荒唐無稽にもなりかねないシーンなんですが、けれども中学生にとってはあれはリアルな涙。これを見たとき、作品のキャッチコピーである「人は誰もみな、中二という翼を持っている」の意味が納得できたんですが、何かになりたくて、あるいは何かを成し遂げたくてたまらなかった思春期の子供の、等身大の心の姿を描いた作品なのですね。自分が子供の頃、力が届かなくて流した涙とか、こんなふうになりたいとか、そういうものを思い出させるに足る何かがある、そんな作品という印象でした。

              ある意味、自分なんかはアニヲタ歴が長すぎるせいもあって、こういうシンプルな作品はぜんぜん見なくなってしまっている(もっと内容的にも濃い作品ばっかり好んでしまう傾向がある)のですが、なるほどこれが若い世代にウケるのは納得できます。調べてみたところ、現時点でコミックスが累計 230 万部を突破するなどなかなかの人気ぶりみたいですが(例えばバクマンだと 750 万部ぐらい)、適度にエロくて適度に感動するアニメって、入りやすくてよい作品なんでしょうね。

              # ちなみに劇場版作品としても非常によく出来ていて、90 分間の尺の取り方が非常に上手。
              # TV 版を知らない人でも十分見られる作りになっていたのには感心しました。
              # 逆に、ファンの人には物足りなさを感じるところもあっただろうと思われますが;。

              このサイトに来ているような濃い方々に強烈にお奨めできるというほどの作品ではないのですが;、なかなかによい作品でした。時間があったらコミックスも軽く流し読みしてみたいところです。

              「それが普通じゃないんだよ。
              個性の強い連中と付き合うのは、面倒だし、疲れるし、むかつくし、ウザいし……
              そういうのを飛び越えて人と向き合えるのは、間違いなくお前の長所だよ。
              その点は、俺が保証してやる。」

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

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              さくら荘のペットな彼女、最新刊 vol.5。今回はバレンタインデー話ではありますが、なかなかに上手いのはそれぞれのキャラクターにとって大切な話が並列で進む点。空太はゲーム企画のプレゼン、妹の優子は受験、七海はオーディション、仁と美咲は卒業と、いろんなイベントが同時並行で進んでいくのですが、それぞれが抱える悩みがそれぞれの人にとっての等身大の悩みである、というのが面白いところ。凡人であるが故に、天才にどうしても引け目を感じてしまう空太や仁の悩みや苦悩、一方で、心惹かれる人からどうしても距離を置かれてしまうましろや美咲の悩みや苦悩。

              「そんな覚悟とっくに決まってる仁さんが、今さらなに言ってんだ!」

              この二人がぶつかり合うところは(予定調和的とはいえ)見ていてつい力が入ってしまうところですが、冒頭の仁のセリフは本当に綺麗にこの作品を総括していますね。ただその一方で、そうであるが故に逆に個人的にはこう思うわけです。

              七海たんかわいいよ七海たん。
              っつーかめっちゃかわいいんですがどうすればいいんですかこれ(笑)。

              この作品の場合、天才の巣窟にあって、凡人として淡々と努力を続ける七海の魅力が異様に引き立っている感があるんですよねぇ。確かにこの作品、仁や七海が切って捨てたように、凡人が天才と渡り合えることを、互いの誰かに証明して欲しいという構図があって、それが凡人グループ(仁、空太、七海)の絆に繋がっているのですが、その一方で、凡人はどう努力して逆立ちしても天才には敵わない、という挫折の構図もいろんなところで示されている。天才は天才なりの苦悩があり、凡人には凡人なりの苦悩がある、というだけの話なのですが、この作品はどうしても空太目線で書かれていることもあって、やはりより近い世界の住人である、七海の努力に共感したくなってしまう。それがたとえ、仁や七海の言うような、夢や理想の押し付けであったとしても。

              # まー個人的には、お母さんの言うように、七海たん一押しなわけですよ、ええ(笑)

              まあ正直、七海ルートに入るとはとても思えない本作品ではありますが、ましろルートに進むためには、空太と七海の関係をどこかに着地させる必要があるわけで、そこが今後の展開として結構気になるところですね~。

              ―――あの人が《強い》だって?
              違う。そうじゃないことを、僕はもう知っている。
              あの人は、ただ《強くあろうとしている》のだ。
              自分のために。誰かのために。胸の中で輝く、大切なもののために。

              ―――僕も。
              僕も、いまは力も知恵も何もかもまるで足りないけれど、でも前を向くことはできる。
              それこそが、誰もが最初から持っている、本当の強さなんだ。

              というわけで、今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              アクセル・ワールド、現在の最新刊 vol.7 までを一気に読破~、というか読み止まらんかった;。というかこれはとんでもない秀作じゃないですか;;。

              緻密に練り込まれた設定も素晴らしいですが、何より素晴らしいのはその直球勝負のテーマ、そしてその描き方。5 巻ラストのスカイ・レイカーのエピソードには久しぶりに魂が震える思いをしましたが、これすらも全体からすると一部のエピソードでしかない、というのが驚愕としか言いようがない。

              「あなたは夢を諦めてなんかいない。
              あなたの目指した空は、僕よりもずっとずっと高かったんです。」

              作品中のあらゆるピースがひとつずつ、かちっ、かちっと揃っていく、その痺れるような快感。あらゆるところに待ち構えるバッドエンドのイメージを覆していくその見事な様は、そりゃ引き込まれない方がウソというもの。そして作品から伝わってくるメッセージは、愚直すぎる直球ストレートなもの。

              「負けて、転んで、失敗しても、それでも諦めずに前に進むことが本当の強さだと。」

              いやはや、これは凄まじい作品ですね。これだけの秀作でなぜまだアニメ化されていないのか? と思うところもありますが、これは中途半端なアニメ化はしてほしくない作品。ちゃんと全巻出しきってから、じっくりと 2 クールぐらいの作品に仕上げて欲しいですね。ここ最近読んだラノベ作品の中では間違いなく群を抜いてトップの作品。最初の掴みがあまりよくない作品なのですが、これはぜひ読んでみて欲しいところですねぇ。

              「もちろん、あたしは、ゆかりの意思を、尊重する。
              いちおういっておくけれど、ゆかりがどちらを選んでも、あたしは、―――ゆかりの友だち。
              それは変わらない。
              ……でも、あたしはやっぱり、ゆかりに転校してほしくない。」

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

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              ええっと、紫色のクオリア。何度か Web 拍手で推薦してもらっていて、購入はしておいたのですがなかなか消化できず;。でもって、最近ちまちまとラノベを消化している最中にようやく読めた次第だったりします。

              Web 拍手では、シュタゲやまどかと比較される作品なので読んでみてください、みたいな触れ込みで紹介してくださっていたのですが、いやいやこれは表層が似ているだけで中身はぜんぜん違うだろう、という印象。簡単に書くと、こんな感じです。(もう古い作品なので、とりあえずネタバレ全開で。)

              この作品で題材とされている「クオリア」とは何かの事物を観察したときや感じたときに心の中に浮かび上がる「質感」のこと。日本語では「感覚質」と訳されるのですが、まあ簡単に言えば、何かを見たときに頭の中や心に広がる感覚や意識。このクオリアは、極めて身近な現象でありながら他者と共有することができず、しかも他者と同一であることの証明ができない。クオリア自体は最近の脳科学の研究で、脳内ニューロンネットワーク内の電気信号であることがわかっており、これを再現することで、ある人のクオリアを別の人にも発生させることができるのではないか?と言われているらしいのですが、まあこの辺は御託の前置き。重要なのは、少なくとも現時点では、自分が感じる心や感覚は自分だけのものでしかなく、他人と共有することができないということ。もっと簡単に言えば、今、自分の目の前にある世界や人が、(心を持った存在という意味で)自分と本質的に同じ存在なのか、それとも異質な存在なのかは、残念ながら証明のしようがない、ということ。

              このことは、いわゆる自我・他我問題と呼ばれる哲学的テーマとして、いろんな作品で取り上げられるのですが、この作品の場合はその取り上げ方がかなり変化球。なんと、ヒロインの女の子ゆかりが、他の人間すべてがロボットに見えてしまう、というもの。おいおいどんだけ変化球なんだよ、と苦笑いですが^^、ストーリーが展開していくうちに、話がどんどんディープになっていく。主人公のマナブはゆかりによって並行世界線を移動して情報を共有することができる存在になり、しかも時間を遡ることすらできてしまうようになる。そして、ヒロインであるゆかりが死んでしまうという過酷な現実を、その能力によって必死に改変しようとする。

              さて、これだけの特殊能力を持った主人公(自我)は、果たして何を考えるのだろうか? という点。

              この作品のオチを書いてしまうと、実はマナブはいくら時間軸を繰り返してもゆかりを助けることができない。でも、その理由は、救いのなさを極限まで追求したまどか☆マギカのような「自分で自分の首を絞めていくから」というようなものではない。ただただストレートに、「本人の意思や願いを無視して、その人の未来を他人が勝手に改変することは許されない」というもの。これが、この作品の基底にある世界観(世界のルール)なんですよね。

              これは実は非常に大切で、シュタインズゲートでは意識的に無視されていた部分でもあります。シュタゲのインプレにも書きましたが、シュタゲの場合、なぜオカリンだけが特殊能力を持つのか?という点については一切踏み込まなかった。ここの部分はシュタゲでは意図的に除外されていて、自我・他我問題には踏み込まない、という原則を貫いている。本来、自我から見た世界において自分だけが特別な人間になるのは当たり前のことなのですが、じゃあ他我から見た世界においては? という問題には一切踏み込まず、あくまでたまたま主人公が特殊能力を持ってしまった、という前提を引いている。これが、シュタゲという作品の基底にあった世界のルールだったんですよね。

              けれども、自我を認めるのなら他我も認めなければならない、というのが対等性の原則。この作品では、繰り返し、ゆかりとマナブが対等な存在か否か?(すなわちロボットが見えるゆかりは異質な存在なのか、それとも自分たちと同じ人間なのか?)が問われているのですが、もしゆかりとマナブが対等だというのであれば、ゆかりの自我も、マナブの自我も、対等に扱わなければならない。ものすごく簡単に書くと、どちらの心や気持ちも対等なもの、同じく価値を持つものとして認めなければならない。だから、マナブが行おうとした、本人(ゆかり)の気持ちを無視して、本人の至る結末をマナブの意志で改変する、ということを作品として認めなかった、のですよね。これは作品としては非常に分かりやすい結末ですし、腑に落ちるところ。

              これらの 3 作品に関して、敢えて自分の好みを言うのであれば、至る結論としては、この「紫色のクオリア」に一番の軍配が上がります。けれども問題は、だからといってそれがめちゃめちゃ面白いかどうかとなるとそれは全く別、という話。この作品の最大の問題は、読んでいて盛り上がりに今一つ欠ける、ということでしょう。作品で取り扱っているネタ自体は悪くないし、着眼点も、また物語の帰結点も悪くない。けれども、文章の読みやすさ、展開のテンポの良さ、思わず次のページをめくりたくなる衝動などがこの作品にあったかというと、残念ながらそれらには欠けていました。いや、もちろんまどか☆マギカのように、展開の面白さを極限まで突き詰めて、さらに救いのなさを極限までロジカルに突き詰め、最後の最後にはルールブレイカー的な願いで話をまとめる、というやり方は正直反則だろう、と思います。けれども読んでいる最中の面白さは圧倒的にまどかが上なわけで、やはりどんなに作品の素性が良くても、エンターテイメントとして話を面白く作り上げる技量、というのはそれはそれで必要だと思うのですよねぇ。

              そういう意味で、この作品、素性が良いだけにもったいない作品ですね。十分に面白い作品ではありましたが、うーん、惜しい、という感じでしょうか^^。でも、結末の清々しさはかなり気に入りました。こうやってあれこれとインプレで書けるだけの逸材はなかなかないので、こういう作品があったらまた紹介して欲しいところです^^。

              む~、困った、これは面白いじゃないですか^^。

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              というわけで、前回のエントリに引き続いて、3~4 巻をさらりと読破。内容的には決してさらりという軽いものではないのですが、食い入るように読みふけってしまうので、あっという間に読破しちゃいますね;。なんというか、もったいないので惜しみ惜しみ読みたいんだけど、でもページをめくる手が止まらない、みたいな感じというか^^。

              それにしてもこの作品がすごいと思うのは、手垢がついたような定番設定を持ち出しながらもそれを見事に作品に取り込んでまとめ上げる手腕。この巻で登場する心意システム(IS)なんてまさにそれ。意志の強さが力になる、というのはこの手のバトルものでは定番中の定番な設定。幼馴染3人の微妙な三角関係なんかもホントに定番なんですが、にもかかわらず物語に引き込まれる。後出しじゃんけんのように次から次へと設定が出てくるにもかかわらず、俯瞰するとそれらが決して無理な後付け設定とは思えないあたり、最初から相当緻密に物語を練り込んでいるんだろうなぁと思わせるものがあります。シトロン・コールの本当の効果とか、フタを開けてみればああなるほど、という感じなのですが、初見ではあっさり騙されたあたり、久しぶりに骨太の作品を読んでいる、そんな印象がありますね。

              しかしそれはともかく、巻を重ねるごとにヒロインである黒雪姫が他の女の子キャラの影にどんどん埋もれていくのは果たしてどーなのかと小一時間(笑)。や、まあ黒雪姫は黒雪姫で魅力的ではありますが、出てくる女の子キャラがいちいち魅力的。早いとこ 5 巻以降も買ってきて読もう....(笑)

              強さとは断じて相対的なものではない。
              対戦に勝つとか負けるとか、誰より上だとか下だとか、そんな皮相な基準など無価値だ。
              自分だ。唯一絶対の基準は自分の中だけにある。

              というわけで、今日はこちらのインプレをひとつ。

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              電撃文庫のライトノベル、アクセル・ワールド。実は相当前から夏のこたつさんに薦められていて、本自体は購入していたのですが、ようやく手が付けられた次第。でもって読んでみてびっくり。これは実に素晴らしい作品じゃないですか^^。

              おおまかなストーリーラインは、VR(バーチャルリアリティ)空間にダイブしている、デブでいじめられっ子の中学生ハルユキが、校内一の美貌と気品を備えた美少女「黒雪姫」と出会い、謎のソフトウェア「ブレインバースト」により加速世界へと入ることによって、人生を一変させていく、というもの。ストーリーラインにしろ作品設定にしろ、どこにも目新しさはないのですが、非常に素晴らしいのはその作品テーマで、ひと言で言えば、自身の心の強さを問う物語。リアルでもバーチャルでもいじめられるハルユキですが、それでもなおどこか高潔なところを持っていて、やられたからといってやり返さず、物事を正しい方向へと導いていく。劣等感の塊であるにもかかわらず、追い詰められたときに垣間見せるその心の強さは、読者に憧れを抱かせるに十分な魅力を持っていると思います。

              後出しじゃんけんのように次から次へと出てくる細かい設定は、正直微妙なところもあるのですが、それでもなお素晴らしいと思うのは、作品自体の素性の良さゆえ、でしょうね。いやはやたいしたものです。現在 7 巻?まで出ているようなので、ちまちまと読み進めてみたいと思います。

              いやはやそれにしても、ここ近年はラノベに秀作が多いですね~。私は追いきれないのでもっぱら夏のこたつさんに教えてもらってばかりですが;。

              「元気出しなってば。
              あたしはあんたの、味方だからさ。
              ―――だから、元気出せ、兄貴。」

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              俺の妹がこんなに可愛いわけがないの最新刊、vol.8。前巻ラストでは、黒猫が京介に告白して二人が付き合い始めるという衝撃の展開を見せたわけですが、なるほどこういう展開に持ってきたか、という印象。全体的に技巧に寄り過ぎている気がするのと、「え゛ー、さすがにこれはないだろ;」というところもあり、総合的には結構微妙な出来。けれども、断片的に真実が含まれていて、微妙に苦笑いしつつも読みふけってしまいますね。

              個人的にはもうこの巻あたりで最終巻にしてもいいんじゃね?と思ったのですが(こどものじかんなどが好例ですが、無理に引き延ばすことで踏み込まなくてもいい方向に作品の舵を切らなければならなくなってしまう)、まだ続刊するようでちょっと心配に;。自分的には、(好みの問題はさておいても)黒猫ルートでさくっとケリをつけてもらえればそれはそれで納得感があったんですが、無駄にややこしい方向に話を進めているような印象もあり、墜落しないといいなぁと思ってたり。どうなるんでしょうねぇ?

              おお、そういやこのインプレを書き忘れてた><。

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              ええっと、DOG DAYS のオープニングテーマ、水樹奈々さんの 23 枚目のシングル、SCARLET KNIGHT。OP を見たときから気に入っていたのですが、CDS が割と早くに発売されたのでさくっと購入してみた次第だったりします。

              曲についてはあいかわらずの水樹奈々さん節が炸裂しているのですが^^、ちょっと興味深かったのは販売スタイル。この CDS、\777 と格安の値付け。昨今の CDS の標準プライスが \1,200 程度であることに逆行する流れでちょっと驚き。かわりに収録されているのはボーカル曲のみで、off vocal は全くなし、凝ったピクチャーレーベルもなくて、真紅のレーベルと赤いプラケースという、実にシンプルな作りになっています。

              正直、最近の CDS の値上げには結構閉口していて、「3 曲入って \1,200」とかのプライシングが当たり前になりつつあるのですが、私はだいたいこのうちの 1 曲目だけをヘビーローテーションする人間なので、曲数が入っていてもあんまり嬉しくないし、どうせ iPod に取り込んで聞くので、ジャケットが美しくてもあまり嬉しくない。むしろ iTunes で 1 曲 \200 で購入してしまう方が、ジャケットのイラストまでついてくるので有難い、という話にすらなってしまう;。\777 という価格は、水樹奈々さんぐらいのブランド力がないと実現できない価格だろうとは思うのですが、こういう取り組みは 1 ユーザとしては嬉しいですね。

              価格を下げることで販売数を増やして売り上げを高めよう、というアプローチは吉野家やマクドナルドなどでお馴染みではありますが、この CDS だと結果はどうなったのでしょうね?^^ ちょっと気になるところです。

              今日はこちらのインプレを~。

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              ええっと、羽月莉音の帝国の最新刊 vol.7。あいかわらずの暴走ぶりをいかんなく発揮するストーリーラインには微妙に苦笑いなところもありますが、今回の一冊は通貨戦争を題材にして、国自体を破綻に追い込もうというムチャクチャな内容。けれども世界経済に疎い自分にとってはいろいろと目から鱗な話が多くて、ロシア経済が原油に大きく依存しているというのはそもそも全く知りませんでした;;。もちろん、この本で書かれているような単純な話でいいのかよ、というツッコミは当然あるのですが、経済を比較的単純化して本質を抽出する、というところに長けた筆者なのでしょうね。その辺は非常に感心。

              なんだかこういう本を読んでいると、いろいろと知識欲が出てくるところ。今は時間がないのでどうにもならないけど、時間が取れるようになったら世界経済とか世界史とかも改めて勉強したいなぁと思わせてくれるあたり、こういう本を中高生が読むと興味や視座が広がっていいのだろうなぁと思います。私も学生時代にこういう本を読んでみたかったですねぇ^^。

              というわけで昨日の話ですがこちらを襲撃~。

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              ええっと、コミティア 96。GW 中はめいいっぱい引き籠ろうと思っていたわけですが、奥さんがコミティアに行きたいという話なので、とりあえずさくっと襲撃。後から聞いたらりゅうくんさんも来ていたそうで、うわー、しまったとちょっと後悔;。

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              今回は東 1,2 ホールを使っていたのでかなり広かったですが、それでも相当な人出だったのには驚きました。コミケほどではないにしても、割と盛況という印象。私は例によって少女まんが系を中心に回りましたが、グッズやらなにやらいろんなジャンルがあって、ざらっと見て回るだけでも楽しいものです。そんなわけで今回の戦利品はこんな感じ~。

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              コミティアのよいところは、ティアズマガジンと呼ばれるカタログがかなりしっかり作られていること。同人誌のレビューなども載せられていて、私はいつもこのレビューをもとにいくつか新しいサークルに挑戦してみたりするのですが、今回もなかなかに当たりの同人誌をいくつか引きました。この辺についてはまた今度~^^。

              それにしても、コミティアはお客さんが少ないので、ゆっくり良本を探すのにはもってこいの即売会だったのですが、ここまで混雑してしまうとなかなかそんな余裕もなくなってきますね。正直なところ、コミティアがこんなに混雑する即売会になってしまった理由がよくわからないのですが、これは単純に、オタク人口が物理的に増えている、ってことなんですかね?^^

              というわけで昨晩の話ですが、まどかマギカのラスト 3 話を奥さんと一緒に一気鑑賞。なにげに奥さんがハマりまくっていた作品ですが;、いや確かにこれはアニオタじゃなくても十二分にハマりうるクォリティを持った作品ではありますね~。

              以下、ネタバレなのでまだ見ていない方は読まないでください。
              (反転すると読みにくくなるのでそのままにしちゃいますが;。)

              なるほどこれはよく考えられた作品で、1 クール作品とは思えないほど深みを持った作品ですね。とはいえ、個人的にはなんだか綺麗にまとまりすぎている感もあり、かえってそれが消化不良な感につながる妙な作品、という印象もありました。まどかがルールブレイカーな願いをかけない限り、物語としてはまとまらないだろうと思う半面、逆にそれは作品としてちょっと反則だろう、と思っていたところもあり、多少肩すかし感もありました。

              結局のところどういう作品だったのか? についてはおおざっぱには Wikipedia がよくまとまっているのでそちらを参照してもらった方が早いと思うのですが、一部、憶測や作品解釈も含めて要点をまとめるとこんなところ。

              ■ 作品設定

              • インキュベーターは、目減りしていく宇宙全体のエネルギーの枯渇問題を解消するため、感情をエネルギーに変換するテクノロジーを発明する。しかし当のインキュベーターが感情を持ち合わせていないため、人類から感情エネルギーを入手することにする。
              • 入手効率を高めるため、彼らは少女の第二次性徴期の希望と絶望の相転移に着目し、魔法少女システムを構築する。願いを叶える代価として魔法少女(ソウルジェム)になってもらい、それぞれの希望(例えば人々の平和、誰かの幸せなど)を願って、魔女やその使い魔(=人々の呪い)と戦ってもらい、人々の呪い(感情)を回収してもらう。しかしその希望が決して叶わないと絶望したとき(=呪いや絶望が希望を上回るとき)、ソウルジェムはグリフシードへと転換し、その際に膨大なエネルギーを発生させる。(※ この作品には、「人々の呪いは決してなくならない」という思想が根底にあって、魔法少女になった少女は遅かれ早かれ、回収・蓄積した呪いが希望を上回り、必ず魔女になるという設定になっていることに注意。この辺はなんとも Nitroplus 風味ですね^^。)
              • インキュベーターは、エネルギー回収のため、魔法少女から呪いが溜まりきったグリフシード(=呪いなどの負の感情の塊)を回収しているが、これは小さな感情の塊であり、回収効率が悪いため、彼らの本命ではない。本命は「ワルプルギスの夜」。
              • 魔法少女システムの巧妙なところは、魔法少女が「希望を上回る呪いや絶望を回収する」システムになっているという点。魔女を倒すためには、魔女の絶望よりも大きな希望が必要になるが、その希望が絶望に変わることによって新たな魔女になる。ここで生まれた新たな魔女は、最初に彼女が倒した魔女よりも大きな絶望を抱えていることになる。つまり、魔法少女から生まれる魔女は、倒されて世代を重ねるごとに、より強大な絶望を抱えていくことになる。
              • そうして進化を重ねた結果に生まれたのが「ワルプルギスの夜」。もはやこれほど巨大な魔女(絶望)となると、そうそう普通の魔法少女(希望)では倒すことができなくなり、人間たちからは、稀に起こる「災害」として認知されるようになる。(作品中では「スーパーセル」として認知されている)

              ■ まどかとほむらの物語

              • 当初(時間軸の 1 ループ目のとき)、ほむらは病弱な存在。まどかはマミさんに救われたのちに魔法少女となるも、ごく普通の魔法少女だった。このため、まどかたちはワルプルギスに敗退。ほむらは「過去に遡り、まどかとの出会いをやり直す」「まどかを守る私になりたい」という願いをかけ、因果律に逆らって時間干渉できる(=時間をやり直せる)魔法少女へと変化する。
              • これにより、ほむらは病弱ではなくなり、過去に戻ってまどかたちと共にワルプルギスに立ち向かう。しかし、ワルプルギスとの戦いで呪いを溜め込みすぎたまどかが魔女になってしまったのを見て、インキュベーターたちの企みに気付く。
              • インキュベーターのたくらみに気付いたほむらはまどかたちを説得しようとするが失敗。今度はまどかを守るために、まどかを魔法少女にさせないように何度も時間軸を繰り返すが、それが逆にまどかに因果の特異点としての力を溜め込ませることにつながり、最後には、ワルプルギスの夜を一撃で倒せるほどの最強の魔法少女としての素質を持たせることになってしまう。(これが第 1 話のオープニング)(※ ワルプルギスの夜を撃破した直後にまどかが魔女になるのは本当はおかしいのですが、この点については「遅かれ早かれ結末は一緒だよ」と語られているので、おそらく作品の作りの都合上でしょうね。)
              • この絶望的な状況に対して、まどかは魔法少女システムの根幹である「希望と絶望の相転移」を破壊する願いをかける。

              「わたし……すべての魔女を、生まれる前に消し去りたい。
              すべての宇宙、過去と未来のすべての魔女を、この手で。」
              「神様でもなんでもいい。今日まで魔女と戦ってきたみんなを、
              希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいて欲しい。
              それを邪魔するルールなんて、壊してみせる。変えてみせる。
              これが私の祈り。私の願い。
              さあ、叶えてよ……インキュベーター……!」

              ■ 新しく構築された世界

              • 過去から未来に渡って、希望と絶望の相転移を防ぐためには、あらゆる時間と空間に「魔法少女まどか」が存在しなければならない。これはまどかが通常の魔法少女という存在であるだけでは実現できないため、時間軸や空間に干渉可能な「一段階上の存在」になる必要がある。(=概念存在になる、神になる、という表現がされていますね) この願い(=新しいルール、希望から絶望への相転移を利用して魔女を生み出すことができなくなる)によって世界が再構成され、「魔女が生まれない世界」が作られるが、その代償として、まどかは新しい世界に存在できなくなる(=消滅する)。(※ なお、まどかの願いは「魔法少女の絶望を消し去る」というものであるため、まどかがまどかの絶望を消し去ることで、まどか自身が魔女化することを防いでいる。ここは言葉のアヤですね^^。)
              • とはいえ、新しい世界でも、人間から呪いがなくなることはない。このため、呪いを糧にする魔女のかわりに、呪いを糧にする魔獣が出現するようになる。またこの世界では、呪いをその希望の総量以上に溜め込んだ魔法少女は、魔女にならずに(まどかに救われて)消滅することになる。呪いは適宜、結晶化してインキュベーターに食わせることができる。
              • インキュベーターは、希望と絶望の相転移をうまく利用できないことになり、(魔女を生み出すことを目的とした)魔法少女システムを使った効率的なエネルギー回収ができなくなる。このため、インキュベーターは、魔法少女に魔獣を倒してもらって呪いをちまちまと回収させる非効率的なやり方しかできない。半面、人間との共存共栄が可能になる。
              • 新しい世界では、普通の人間からまどかの記憶が消失しているが、因果律ルールから外れたほむらだけは、まどかのいた時間軸の記憶を保持し続けている。新しい世界でもほむらは魔獣と戦い続けるが、それはほむらの願いが「まどかを守る私になる」こと、つまり「まどかが守ろうとした世界を守り続ける」ことであるためである。

              「例え魔女が生まれなくなった世界でも、それで人の世の呪いが消え失せるわけではない。
              世界の歪みは形を変えて、今も闇の底から人々を狙っている。
              悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど。
              だとしてもここは、かつてあの子が守ろうとした場所なの。
              それを、覚えている。決して忘れたりはしない。だからわたしは、戦い続ける。」

              • エンドロールの後の荒廃した世界の果てで、ほむらは世界の呪いと戦う。もともと白かった翼も幾多の戦いで黒く濁り切っており、最後の戦いでほむらはさらに呪いを蓄積して消滅するが、最後にまどかに救われる。

              ……とまあ、ざっくりとまとめてみればこんなところだと思うのですが、いやはや、見事にやられた! と思ったのは、主題歌であるコネクトが、実はほむらの曲だった、ということ。関東圏では #10 が放映されなかったのでわからなかったのですが、まさかこういう展開になるとは全く想像もしておらず。確かにゲームではよくある展開ではあるのですが、アニメでここまで完成度高くやられるとは……正直参りました;;。

              半面、個人的にちょっと消化不良気味だったのは、このきれいな結末を導くために、まどかがルールブレイカーな願いを叶えてしまったこと。どこまでがルール範囲内で、どこからがルール範囲外なのかの境界線は引きにくいものですが、(いろいろと論理的に閉じているのはわかっていますが)これがアリなら別の願いもアリじゃね? 的なところもあり、そこはやや残念なところでした。虚淵さんの持ち味を考えると、もっと絶望的なエンディングであっても良かった気もしなくはありません。絶望の中に一筋の希望が残る、というあたりが虚淵さんの真骨頂のようにも思えるし、逆にそういう乱暴な作品だからこそ、長く心に残る作品になるような気もするのです。まどかマギカは、あまりにも小奇麗にまとまりすぎているが故に、話題性は抜群であっても、10 年後にも評価される Phantom of Inferno のような作品にはならないのではないか? と。そこが私的にはちょっと残念だったりします。まあ、贅沢すぎる話ではあるんですけど^^。

              いずれにしても、震災の影響で放映スケジュールが変更されたとはいえ、こういう形で全話放送してくれたのは有難かったです。正直、明るい作品ではなかったし、「人の世の呪いは決して消え失せない」という前提条件に基づく作品世界は今の日本にとって気持ちのいいものではない、とは思いますが、逆にそうだからこそ、いろいろと考えさせられるところもある作品ですね。久しぶりに歯ごたえのある作品だったと思います、スタッフの皆様、おつかれさまでした。

              ぬあ~;、エントリ書くのめっちゃ遅れるワナ;;。

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              というわけで先日の土曜日の話ですが、ゆかりんライブに二連戦で参戦。土曜日の方は、でじくま氏、そして奥さんの友人夫妻の 4 人で行ってきました。二日連続でライブに参戦するのは久しぶりですが、いやはやなかなか楽しかったです^^。やや賞味期限切れなネタなので、ざくざくっと感想を~。

              ■ 座席

              2日目は、1F席の南東ブロックの中段あたりだったのですが、なにげにこれが神席。会場全体を見渡すことができ、前日にはよくわからなかったステージの様子がよくわかりました。アリーナ席は確かにあの熱狂感の雰囲気はよいのですが、ステージがよく見えないっていう問題があるのですよね;。

              おかげでゴンドラが持ち上げられたときのレーザー光の演出が非常によく分かったのですが、なるほどあのレーザー光は立体感を出すためのものだったのかと納得。レーザー光がゴンドラの下側に広げられることで、まるでレーザー光の雲の上に浮かんでいるような見え方になる。おかげで高さを錯覚するような視覚的演出になっていて、かなり感心しました。

              ついでに桃色メイツキッズにも思わず反応(笑)。めろ~ん音頭で子供たちが参加していたのですが、1 日目はぜんぜん見えなかったのですよね~。(ステージ上に小さな子がいても全く見えない^^)

              ■ スタンプ

              イベント限定の名物スタンプ。金曜日はスタンプが場外にあったと聞いて入場後に愕然としたのですが;、土曜日は無事にスタンプ get。おそらく見落としが発生することや、混雑を避けることを見越したのでしょうが、ちゃんと両日がまとめて押せるようになっていたのは助かりました。でもできればちゃんと当日にもっとしっかりアナウンスして欲しかったところ。日曜日のみの参戦の人は気付けなかったのではないかと思います。

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              ■ ついでに継続申込み。

              と思ったら、ちょうど横にファンクラブの新規入会・継続申込みの受付が^^。ついでにちょろっと継続申込み~。たまたま切れるタイミングと一致していたので継続申込みができたのですが、正直、向こう 1 年を切っている場合ならいつでも会場申込みできるようにしてほしいところだったりします。しかし今回で自分、何年目なのかなと思って調べてみたら、地味に 3 年目ですね。(2008 年 5 月から入会してました。)

              ■ ぐだぐためろ~ん。

              うまく行くか失敗するか二極化しがちなめろ~んコーナーですが、今回は超ぐだぐだ展開に;。まあこれは無理もないよなぁ……と思ったのですが、何が起きたのかというとこんな感じ。

              • 定番のめろ~んコーナー(ゆかりがステッキを振ると、みんなが「うあーっ」と言いながらめろめろになる振り付けをする名物コーナー)に入るときに、ゆかりから「ゆかり以外の人がやってもみんなめろめろになりがち」と前振り。
              • バンドメンバーが順番にやってみると、観衆みんなでめろめろに。ゆかりから「き・み・た・ち・は、バ・カ・で・す・か?」「ゆかり以外の人がやったらこんなボーズにならなきゃいけないの」とドアラのぼーっとするポーズが示される。

              このあと、再度バンドメンバーがめろ~んをやったのですが、ここはどちらに流れるのか会場の参加者もみんな様子見。しかしなんとなくみんなめろめろになる方向に流れたので、多くの観衆がめろめろになることで協調……したのですが、問題はここから。

              • さらにゆかりから「お・い・お・い・キ・ミ・た・ち・は・バ・カ・で・す・か・?」と前振りがあって、今度はゆかりんがステッキを振る。ここでは当然、めろめろにならないのが正解。多くの人はめろめろにならなかったものの、1 割程度の人はうっかりとめろめろになってしまう。
              • それ(めろめろになる)は間違いだろう、とさらにツッコミが入り、もう一度やってみるね~、とリプレイ。がしかし、まだ一部の人はめろめろになって大声を上げてしまう;。繰り返すうちに徐々に目立ちたがり屋さんは減っていくが、それでもゼロにはならない。
              • 挙句、ゆかりから「今、キャーって言った人は空気を読めていない人じゃなくてわざと空気を読んでいない人です、ゆかりは正直そういう人がちょっと苦手です」とバッサリと切られるにもかかわらず、やはり大声を発する人が数人残る;。

              私は正直、この展開において最後まで大声を挙げる勘違いさんは絶対にゼロにはならないと踏んでおり(一万人もいればそういうおかしな人は絶対にいる;)、おそらくゆかりんも同じだった & 収録入ってたのでムチャはしないだろうと思っていたのですが、バンドメンバーの太田さん(でしたっけ?)が「もう一回だけやってみよう、もう一回やらないと先へ進めない」と振っちゃったのがまずかったですね;。結果的に気まずさが残ってしまったのは残念なところ。あれはそのまま収録されるのかなー;。

              でもまあ、(みんながドアラポーズになるのは)絶対に無理だと頭ではわかっていたのですが、それでももしかしたらゆかりん王国なら……! と奇跡に期待しちゃった自分もちょっとはいたんですけどね(苦笑)。まあやっぱり無理でしたか^^。

              ■ というわけで総評~。

              そんなわけで二日間連荘でのライブ参戦でしたが、実はもともとは二日間連荘の予定ではなかったんですよね^^。けれども二日間参戦というのも、違いがよくわかってなかなか楽しいもの。特に二日目の方は周囲にやたらと濃いメンバー(奥さん連れてきてたら軽くドン引きしそうなぐらいの^^)が集まっていたのですが、ライブの場合はこういうハイテンションな空気も悪くない。自分も久々に、つられるように飛び跳ねまくってました。やっぱりライブは「人が支えるモノ」ではありますね^^。

              次回のゆかりんライブはいつになるのかわかりませんが、本人が望む限りはまだまだ頑張って欲しいものですね~。

              というわけで昨日はこちらに参戦~。

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              ええっと、田村ゆかり LOVE LIVE 2011 SPRING *Mary Rose* Day-1 @ 日本武道館。今回はでじくま氏や奥さんと 3 人での参戦で、自分と奥さんはアリーナ席から鑑賞。高さがない分、ちょっとステージが見にくいところもありましたが、それでもステージまでの距離を考えればなかなかの良席でした。桜の時期は一週間ほど過ぎてしまいましたが、アリーナから見上げる一面見渡す限りのピンクのサイリュームは、あいかわらず圧巻そのもので、やはりさすがはゆかりんライブだなぁと感じさせてくれるものでした。セットリストや進行などの詳細レポは例によってでじくま氏の blog に譲ることにして、私の方は全体的な印象とかをつらつらと書いてみることにします^^。

              ■ セットリスト

              今回は MC 少な目、楽曲大ボリュームの全 25 曲。個人的には MC コーナーが好きなのと、どうも楽曲数が多いと全体的にライブが薄まる感じがするのですが、それでも充実度の高いセットリストではありました。特に注目したいのは古参メンバーキラーとも言える楽曲で、Spring fever や Super Special Day がピックアップされたのは嬉しいところ。終了後にでじくま氏からツッ込まれて思い出しましたが、Spring fever は私が初めてゆかりんライブに参加したときのテーマタイトルでした^^。

              敢えて難を挙げれば、fancy baby doll や Super Special Smiling Shy Girl を始めとする終盤の楽曲リストはややマンネリ化が目立つ感もあり(特に Super Special Smiling Shy Girl は Little Wish 並みに使い古されつつある気が;)、この辺はもうひと工夫欲しかった気がしなくもありません。……まあもっともこの辺はみんな SSD (好き好き大好き)ゾーンなのかもしれませんが;。

              余談ですが、16 曲目の新規投入曲「めろ~ん音頭」、会場全体の振付はなかなかに圧巻でした……ってか全力でアホかと^^(褒)。振付がかなり多いものの、定番の振付だけで構成されているのでさすがに覚えやすかったですね。今日の公演ではかなり揃った振付が見られるかも?

              ■ 舞台・音響装置

              今回非常に残念だったのが音響。もともと日本武道館はどう考えてもライブ向きの会場ではないので期待する方が間違いと言えば間違いなのですが、それにしても音が割れかけていたりハウリング起こしていたりするのはさすがに考え物。ちょっとボリュームを無理に上げている感じもあり、もうちょい下げた方が良かったんじゃないかなぁと思ったりもしました。

              その一方で舞台装置の方はかなり頑張っていて、ゴンドラやレーザーライトアップはなかなかに見ごたえがありました。ゴンドラは CCC (Cutie Cutie Concert)のときに懲りたんじゃなかったのか?と思ったのですが、今回はあのとき以上に揺れていたような^^。傾いていたので見ている方もちょっと怖い感じでした。でも、人力の台車による花道で会場中央あたりまで移動してきて、大量のうさぎぬいぐるみを放出していたのはちょっとびっくり。今までの倍ぐらいの量だったんじゃないでしょうか^^。投げ込む場所については結構偏っていましたが、まあこれはご愛嬌ですね。

              そうそう、今回、入国スタンプを押す場所が会場外だったのは反則だと思いました;(← 今まではずっと場内だった)。っていうかちゃんと場外でアナウンスしてよ状態で、会場に入ってから聞いてみたら外と言われて完全にアウトでした;。まあ今日行ったときに押してこよう....

              ■ ステージ

              いつも通りの桃色男爵によるライブ生演奏に加えて、桃色管係による生ブラスバンドが構成されていたのが大きな見どころ。LOVE ME NOW! や Super Special Days ではブラスバンド演奏が相当に映えており、非常に聞きごたえのある曲に仕上がっていました。お金かかりそうだけど;、こういうのはなかなかに嬉しいところですね。

              桃色メイツのバックダンサーもびっくりするほどの充実度で、武道館ぐらいの箱のサイズならもうちょい人数減らしても良さそうなところ、桃色メイツジュニアなども含めてかなりの人数が投入されていたのは驚きました。ずいぶんとお金に余裕が出てきたのかもしれませんねぇ^^。ただ、他のバックダンサーが全員、光物を避けた衣装を着けている中、桃色メイツのリーダー(かな? 名前忘れましたが;)が唯一、胸のラインにゴールドの入った衣装を着ていたのはちょっと閉口しました。別にゆかりんに目立って欲しいからとかそういう意図は全く抜きにして、あれはプロとしてやっちゃいけないでしょう;。もしリーダー格であるのならなおさら、です。(← まあ、衣装を自分で選んだのか、衣装担当の人が選んだのかはわからないですけどね;。)

              ■ 客層

              今回はアリーナからの参戦だったので周りの客層がよく見えましたが、予想以上に女性のお客さんが増えたなぁという印象。最近は女性客や年齢などのネタで観客をいじることが少なくなった気がしますが、地味に増えているような気が。その一方で若いファン層の新規流入も結構目立っている感もありました。実際、今回のライブでは You & Me のラップの恐ろしいほどの揃い具合に比して、古めの曲でのコールが極めて揃いにくく、その差が歴然。ゆかりんが初めて作詞したという baby blue sky という約 10 年前の曲が来たときも周囲は激しく「ぽかーん」状態だったりしており、ちょっと象徴的でした。今年で 35 歳になるゆかりんが若年層ファンをこれだけ新規に獲得できるというのはある意味非常に凄いことですね。

              ただ、やはり残念なのはこうした武道館ライブぐらいの規模になると、KY なお客さんも多少混ざってしまうということ。私の席の何席か横に、UO でバルログしている人(やたらとよく光る、明るいウルトラオレンジのサイリュームを両手に 10 本ぐらい持って振り付けしている人)がおり、さらに通路に進出して激しく周囲の迷惑を買っていたり、何か所かで黄色いサイリュームをバルログしている人などもいました。若さゆえになんとか周りと違うことをやって目立ちたいんだろうなぁとは思う一方、この空気を共有できないあたりに関してはかわいそうだなぁと思うところもあったり;。ま、仕方ないかもなのですけどね;。

              ■ 総評

              とまああれこれいろいろと書いてきましたが、終わってみれば実にいつも通りのあっという間の 3 時間。今回のライブでは、余震などもまだまだ続いていることから安全対策もいろいろ取られており、参加するまでは実際どうなることやら読めないところもありました。しかし実際に始まってみれば見事なもので、本当によくやったと言いたくなる見事なライブでした。出だしの 2 曲目で思わず涙腺が緩んで歌詞が止まってしまったり、ゆかりんにとってもこの一ケ月間、様々なことがあって、万感の思いでスタートしたライブだったのでしょう。象徴的だったのが最初の MC。このライブでめいいっぱい楽しんで幸せな気持ちになってもらって、帰ったら周りの人をいっぱい幸せな気持ちにしてあげてください、というトークがありましたが、このひと言に観客から暖かい拍手が寄せられたとき、「み、みんななんで拍手してるの? ゆかり意味わかんない」と懸命にかわすひと幕もありました。ゆかりんがまともにこの拍手を受けていたら、参加者もゆかりんも、みんな泣き出してライブを進められなかっただろうなぁと思ったり。おそらく参加者にとっても、ゆかりんにとっても、本当にいろんな想いがある中でのライブになりましたが、ラストの締めも湿っぽくなく、笑顔に溢れる明るい雰囲気の中、上を向いて終了したのは見事でした。

              というわけで初日は見事なかじ取りでライブ終了となりましたが、さてはて 2 日目はどうなることやら。今日は少し早目の 16:00 開演になりますが、期待して参加したいものです、はい^^。

              というわけで今日はこちらの話を~。

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              ええっと、以前にエントリを書いた、なれる!SE のシリーズ 2 冊目。ついつい業界ってことで購入してしまったわけですが、いやはやこれがなかなか面白いじゃないですか^^。

              今回の一冊のテーマは、構築部門と運用部門の引き継ぎ問題。これも実際のシステム構築の現場ではよくある話なのですが、専門領域の違いなどから、設計・構築・運用を別々の担当者あるいは部門、場合によっては別の会社が行うことも実際には少なくない。そうすると、責任境界点を明確化するために様々なオーバヘッド(引き継ぎ資料の作成や責任の所在切り分け定義など)が必要になってくるのですが、これが実際の現場ではいろんなトラブルを引き起こす。それをテーマにした一冊なのですが、いやー、よくわかっていらっしゃる、という感じ^^。

              加えて感心したのが、ラストのトラブルシュートの展開。あの緊迫感はいやはやどうしてたいしたもので、しかも私もエンジニアの端くれなので、「あ゛ー、あそこが原因かなぁ」などといろいろ考えつつ読みましたが、これが面白い^^。これは実際に業界にいる人だったらかなり面白い一冊なのではないかなと思います。

              敢えて難点を言えば、そうした内容面での面白さがあるにもかかわらず、萌えキャラとしての造形がどうにも古臭いというか、いかにも型どおりであるという点。この作品の場合、キャラで萌える作品なのかなー?と思うと、ちょっとそれは違うんじゃないかと思うだけに、あんまりそこで無理に作らなくても、という感じも。

              まあ、昨今だとシステム業界にかかわる人は多いと思うので、こういう作品もウケるのかもですね。……いやまあ、こんなに女子率が高い開発現場なんて絶対にないと思うんですけどねー;;。

              というわけでまずはこちらのエントリをひとつ~。

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              ええっと、今度の金曜日・土曜日に開催される、ゆかりんライブのチケット。震災の影響で開催延期になるかなと思っていたのですが、電源車を確保するなどして開催する方向で動いているのだとか。無事に開催してくれるとよいのですが、さてはてどーなることやら。

              しかしそれはともかく驚いてしまったのがこのチケット。今までのチケットはぴあのチケットなどをそのまま売り払っていたのですが、なんと今回からはゆかりん FC 独自のチケットを印刷して使うことになった様子。おいおいさすがにこれはやりすぎだろうと小一時間。正直これにはビビりました;。ヤフオクなどでの転売防止を目的としたものだとは思うのですが、それにしたって、という。ここまでやられると、もはや一般ライブというよりも FC イベントとしか思えなくなってくるのですが;、まあそれだけヤフオクの転売が問題になっているのでしょうね。

              なにはともあれ、ちょっと気分を変えて楽しんできたいところ、ですね。さすがに状況が状況なだけにちょっとどういうイベントになるのか予測がつかないのですが、楽しいライブになることを期待したいものです^^。

              というわけでようやくこちらを読破~。

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              羽月莉音の帝国、最新刊の vol.6。いやはや、vol.5 あたりを読んだときからこれいったいどーすんのよ??と思っていたのですが、そのムチャクチャな展開は vol.6 でも健在。いやはやこれやりすぎだろう、と思っていたのですが、巻末には本シリーズが目指した 3 つのポイントが。

              • 人類史上最大のスケールにする
              • ぼくにしか書けないものを書く
              • きちんと意味のあるものを書く

              なるほどこれには納得。確かにこの作品、この方の経歴を考えるとなるほどなぁと納得するところがあって(起業家だったとのこと)、こういう系統の作品はこの方にしか書けないだろうなぁと思う次第。金融、企業、政界、国際社会、裏社会などの知識を総動員して書かれている一冊で、読んでいて「これぞラノベにしかできない世界だなぁ」と思う次第。もしドラなども似たような系統ではありますが、こちらの方が詰め込まれている情報が圧倒的に多い感じですね。

              それにしても読んでいて思ったのは、それぞれのキャラクターが思い至っている達観が非常に興味深いという点。裏社会も含めて政財界のトップの面々が、全く一般人と違った思考をしながらも、それでいて納得感があるあたりはなかなかに見事。もちろんラノベなので単純化されている面もあるでしょうし、いろいろと創作はされているのでしょうが、読んでいていろいろ唸らされるところがあります。シリーズも折り返し地点を突破したようですが、この作品、着地点が全く見えないだけに果たしてどういう結末を迎えるのか。いろいろと楽しみなところです。

              ふう、ようやく vol.4 まで到達~。

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              ええっと、ココロコネクト vol.4 ミチランダム。目新しさはないのに、時代感覚的には新しいという、ココロコネクトシリーズの最新刊。

              今回の 1 冊は、ある意味、予定調和的な展開。もうひとひねりあるかなぁと思ってたんですが、ベタに永瀬伊織が壊れていく話だったので、ちょっと拍子抜けな感も。けれどもこれはこれで、作品テーマを考えれば直球勝負なんだろうなぁと思ってしまったり。シリーズに共通するテーマは、自己受容と自己解放。自分という存在を受容し、認め、そして自己を解放してコミュニケーションを取っていく。このテーマからすると、ペルソナをかぶって擬態してこの世の中に存在している伊織が壊れていくのは当たり前の展開なのですが、その展開が若さゆえの暴力的なものになっているというのが面白いところ。心をむき出しにしてぶつかり合うことができるのは、ある意味、若さゆえの特権なわけで、そうしたところがストレートに出るからこそこの作品は生き生きして見えるのでしょうね。

              とはいえ、さすがに 4 冊とも同じような展開だとやや食傷気味になるのも事実なのですが、vol.5 以降は果たしてどういう展開になっていくのか。ある意味、最も壊れているキャラクターは主人公の太一だったりするわけですが(なんとなく Fate を思い出しますね^^)、なかなかそっちに話が振られないのでこれからどういう展開になるのかは楽しみなところです。

              ……いやすんません、どう見てもダメっぽいのですがタイトルに惹かれて^^。

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              というわけで購入してきたのは「なれる! SE ~ 2週間でわかる? SE 入門」。なんというか、いかにもあざとさばかりが目立つ一冊で、帯からして「萌える SE 残酷物語」とか^^。筆者は過去に SE になり、あまりの過酷な労働に心身を壊しかけて退職した、という経歴の持ち主らしいのですが、いやはや、読んでみるとこれがなかなかに面白いのですよ^^。

              何が面白いって、その無意味なまでのリアルさ。社員よりもよっぽど優秀なのに派遣を続け、定時になるときっちりと会社を上がっていく派遣社員とか、暴走した社長が取ってきたムチャクチャな案件に振り回される社員たちとか、どう考えても出来るはずのない仕事のムチャ振りとか、インターネットで検索した設定をそのままコピペして怒られる新人社員とか、おいおいそれはどこの会社のことデスカ?? みたいな妙なリアルさが至るところに満載。

              にもかかわらず見事だったのは、そんな残酷物語のどこに救いがあるのか? というポイント。

              「でもなんだかんだ言いながらみんな仕事続けているのよね。だから、理由を訊いてみたの。
              なんで仕事辞めないの?何が楽しくて仕事続けているのって」

              この質問に対する答えは敢えてここには書きませんが、うあー、この作者、この業界のこと、ホントによくわかってるよ、と^^。かくいう私もやはりこのポイントに魅せられて、未だこの業界に留まってしまっている一人なわけですが、なかなかにたいしたものだなぁと感心してしまったり。

              ストーリー展開はかなり荒唐無稽なところもあるのですが、キモの部分はなかなかによい作品。さらさらっと読める一冊なので、興味がある方は手に取ってみてください。

              というわけで先日ですがこちらを閲覧~。

              や、これ何かとゆーと、テレビ版の最終話 #12 のパラレルストーリー。テレビ版 #12 はテレビシリーズとして完結させるために桐乃が結局アメリカに留学しない、という展開で幕を閉じるのですが、こちらは原作通りの展開として作られている次第……なのですが。

              うああぁぁぁ、それかぁぁぁぁぁ(笑)。
              何が TRUE ROUTE なのかさっぱり分からなかったけど、そういうことかぁぁぁ(笑)。

              と、最後まで見て分かった次第^^。や、人によってはだから何?状態だとは思いますが、うんうん、確かに True Route だよね、という感じ^^。

              3/8 まで期間限定で Web で公開されているので、原作好きの方は見てみるとよいかも~。流し見で十分よいと思いますが^^。

              というわけでこちらの CDS を購入~。

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              ええっと、現役女子中学生ユニット ClariS のセカンドシングル、「コネクト」。魔法少女まどか☆マギカの OP テーマ曲で、デビューシングルの irony (俺の妹が~の OP 曲)とは方向性が違うものの、アップテンポの素晴らしい曲でついついヘビーローテ中。メロディラインと編曲の素性がいい曲は何度でも聞き込んでしまうものですが、まさにこの CDS はそんな感じですね。

              それにしても、魔法少女まどか☆マギカはなかなかにとんでもない作品ですね。以下、見てない方のためにネタバレ文字反転しておきます。

              この作品、毎週毎週、ネット界を騒然とさせている様子ですが、まあそりゃこれだけやらかしてくれたら騒ぎにならない方がおかしいわな、という感じ。猫の皮をかぶった狼としか言いようがない作品で、蒼樹うめさんのほんわかキャラデザに、虚淵 玄氏による冷徹な脚本、梶浦 由紀さんによる民族調 BGM、劇団イヌカレーによる気持ち悪さ抜群の異空間描写、そして新房 昭之氏による個性的な映像化。混ぜるな危険、としか言いようがないこれだけの要素を、よくもまあ同一作品としてまとめ上げたなぁというのが正直な感想。作品自体が先進的か? と問われると、別に要素単位に切り出してみると別に目新しさはないのですが、これらをひとつの作品に束ね上げることで、それらが恐るべき化学反応を起こしていて、今まで見たこともないような作品に仕上がっていますね。

              # っつーか作品がすでに折り返しているにもかかわらず、未だ魔法少女にならないあたり、
              型破りにもほどがあるだろう、としか言いようが(笑)。

              そういえば、この作品に関して「10 年後にも語り継がれる作品になりうるか?」といった話を聞いたことがあるのですが、その話を聞いたときに、「今どきの作品の楽しまれ方ってちょっと違うんだろうなぁ」と思ったり。まどかマギカを見ていて思ったのは、作品そのものの出来が芸術品のように評価されるわけではなく、その作品を消耗品的にどれだけみんなで騒げたか、その思い出が共有されるという類のものではないだろうか、と。10 年後に想起されるのは、色褪せない作品のクォリティではなく、色褪せてしまった作品に対する、色褪せない思い出なんじゃないかなぁという気がしました。そういう意味で、こういう作品はリアルタイムで楽しむことが重要なのかもしれませんね。

              この作品、1 クール作品らしくすでに折り返しに差し掛かっているのが残念なのですが、残りを存分に楽しみたいところ。魔法少女好きな方に限らず、いろんな方におすすめできる作品です。

              # でも、見るのであれば、情報は完全にシャットダウンしたうえで見ることをおすすめします^^。

              いやはや、これはまたとんでもない展開に^^。

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              や、出ていることに気付かなかった 羽月莉音の帝国 の 5 巻目。とりあえず買って積んでおいたのですが、読み始めてみるとやはりあっという間に読んでしまいますね。なんというか、ストーリーはもはや 4 巻目まで以上にぶっ飛びまくっているのですが、それでもぐいぐいと作品に引き込まれてしまうのは面白いところ。

              ストーリー中、中国の歴史に触れている部分が結構あって、これがどこまでフィクションなのかがよく分からないところなのですが、それにしてもここまで幅広いネタを使ってくるというのはなかなかにびっくりなところがあります。というかこの作者はいったい何者なんだ、という感じすらしますが^^、面白いのは、作者の目線や視点が一般人的ではないところ。なるほどそういうふうに見る方法もあるのか、と感じさせてくれる瞬間がたくさんあって、こういうところに政治や経済の面白さがあるのかもなぁ、といろいろ考えさせてくれました。

              やややりすぎ感もある作品ですが、経済をネタにしたラノベとしてはなかなかに秀逸なので、興味がある方にはおすすめかも。狼と香辛料みたいな方向性とは全く異なる方向性ではありますが、こういう経済ラノベも面白いものですねぇ。

              さて次は?……と思ったら、すでに vol.6 が出ている様子;;。うむむ、完全に乗り遅れてますねぇ自分(苦笑)。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

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              この blog でも何度か紹介させてもらった、とある飛空士シリーズの最終巻、とある飛空士への恋歌 vol. 5。前巻の 4 巻目を読んだときには「これ次で終わるのか?!」と思ったものですが、フタを開けてみればびっくり。

              とんでもない秀作じゃないですか;;。
              いやこれは近年稀に見る傑作のひとつかと、という感じ。

              何を書いてもネタバレになるよなぁと思わず頭を抱え込んでしまうところなのですが;、それにしたってとにかくキャラクターが誰一人を取っても魅力的。まさに青春の群像劇そのものですが、序盤の緊迫感あふれる交渉に始まり、明かされる世界の謎、イスラとの別れ、そして続く物語への流れなどなど、見どころを書き始めると枚挙に暇がない。何より素晴らしいと感じたのは、作者のキャラクターへの愛情を感じるところ。一人一人の物語をきっちりと描き上げたその手腕は見事としか言いようがありません。終盤に近付くに連れて目頭が熱くなることといったらありゃしない^^。

              この「恋歌」シリーズは、「追憶」に比べて話を大きく広げすぎた感はあるし、カルエルとクレアの物語としてはやや甘いハッピーエンドの物語にはなっている。けれども、周辺のキャラクターたちの恋歌が素晴らしいため読みごたえは十分で、逆に終盤はカルエルとクレアの物語は少しかすんでしまった感もありますね。特に、シリーズ全体をアリエルの視点で追いかけてみると、これほどまでに切ない物語はないわけで……ううっ、思い出すだけで目頭が;;、という感じ。

              割とリアルタイムで読んでいたために、次の巻が出るまでなんともじれったく思うところがありましたが、今なら全部ぶっ通しで読めるので、ぜひ手に取っていただきたい名作、という感じ。もちろん読むのであれば「とある飛行士への追憶」からですが^^、ううむ、しばらくしてからまたじっくりと読み返してみたい作品ですねぇ、ホントに^^。

              というわけで、今日(というか昨日)は結婚記念日。ふと気づけばもう一年も経ってるのかー、という感じなのですが、そんな自分は悲しきことに出張続き;。まあ幸い、今日は帰ってくることができたのですが、明日もまた早朝から日帰り出張だったりして、なんとも忙しい日々続き;。

              どうしても年度末が近くなると忙しくなって当然っちゃ当然なのですが、それでもやはり出張してると家が恋しくなってしまう自分に改めてびっくり。や、最近は同僚から「まちばりさんもあんまり残業しなくなったんですよ」とツッコミを受けましたが(← 実体としてはそんなに残業時間は変わってないのですが;)、まあ周りにそう誤解される程度にはサクサクと家に帰るようになったんだなぁと思ったりします。……うーん、仕事三昧だった数年前の自分を考えるとちょっとびっくりしますが;、それだけ Happy Life ってことなんだよなぁと改めて思う次第。帰りたくおうちがある、というのはやっぱり幸せなことです、はい^^。

              ……でもまあ、ヤフオクでついこんなものに手を出してしまうのはお約束ですw。

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              ぜんぜん成長してないとかゆーなw。
              いやまあ、オタクはなるものじゃなくて、生まれるものですからねっ。(ぉぃ)

              まあなにはともあれ、今週もあとちょっと、がんばりまっしょい~!

              自分はダメな人間だと思っていた。
              自分に自信がなかった。
              自分のことが嫌いだった。
              けれどもそんな自分を、好いてくれる存在がいる。
              そんな自分に、頑張れと言ってくれる存在がいる。
              それは決して、そいつにとってメリットばかりがある訳でもないのに。
              なんて、強いんだろう。

              というわけで今日はこちらの話をひとつ~。

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              ファミ通文庫の作品、ココロコネクト。とりあえずシリーズ 2 冊目まで読破。順番がわかりにくいのですが;、ヒトランダムが 1 冊目、そしてキズランダムが 2 冊目。なんか夏のこたつさんがやたらとプッシュしているのでとりあえず購入してみた次第なのですが、

              これは確かに名作。
              ああ、なるほどこういう話はあるようでなかったなー、と。

              作品設定は極めて古典的なもので、例えば 1 冊目はランダムに人格が他人と入れ替わってしまうというもの、そして 2 冊目はランダムに思ったことをそのままストレートに言ってしまうというもの。どちらもすでに手垢がつきまくったネタであるにもかかわらず、現代的な物語に仕上げている手腕はさすがとしか言いようが。内容的にどうしてもネタバレになるので、文字反転しておきたいと思います。

              この作品、要するにディスコミュニケーション世代における、心の救済の物語、なのですね。登場人物である 5 人は、それぞれに悩みを抱え、でも表面上は仲良し 5 人組としてなんの問題もなく、サークル活動をしている。それはよくある日常的な光景……なのだけれども、結局のところ、近づくのは怖い、だけれども離れるのは寂しいからもっとイヤ、という微妙な距離感の関係。承認欲求はあるけれども、かといって近づく勇気もない。リスクを取ることができずに足踏みして、うだうだと泣き言のようなことをつらつらと考えてしまう。そうした無限ループを断ち切るためには、結局のところ、自分を認め、怖くても他人に飛び込んでいくしかない。

              そんな「荒療治」をするのが、作品中の「ふうせんかずら」という存在。ふうせんかずらには、「心の種」という属名がありますが(種のカタチがハート)、彼は『超法規的な力』を使って、彼らの関係を無理矢理かき回す。それはどう見てもムチャクチャで、一見すると厄介ごとに他ならないわけだけれども、そうした『イベント』があって、初めて彼らは心をつなげていくことができる。1 巻目は、ありのままの自分の心を受け入れる物語。そして 2 巻目は、そうした本音の心を他人にぶつけて心をつなげていく物語。それは時として、自分や他人を傷つけることもあるけれども、そうした過程の中で自分を見つめ返して謙虚に考え、反省していくことで、初めて他者との心のつながりを得ていくことができる。そういう物語だからこそ、「ココロコネクト」という作品名がついているのですね。

              物語自体は正直青臭いとしか言いようがないにもかかわらず、それでも清々しさを感じるのは、やはりこの作品が青春物語であることの証左、なのでしょう。読んでいるとなんだか心が若返ったような気がしますが(笑)、非常によい作品なのでぜひ興味がある方は読んでみてください。

              「もし失敗したら、また最初からやればいいじゃない」
              「またゴミ漁りからかよ……」
              「人生、成功も失敗も時の運。大金持ちになりたいだけなら、ここまで綱渡りする必要もない。
              でもね、私たちの目的は、あくまで新生国家を創ることだもの。
              そのために一番早い方法なら、勝負を賭ける価値はあるでしょう?」

              というわけで、今日はこちらのインプレをひとつ。

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              ええっと、羽月梨音の帝国 vol.1~4。以前に紹介した、電撃 SS ガールを執筆された至道流星氏の作品で、全くノーマークだったのですが夏のこたつさんから紹介されてさくっと読んでみた次第……なのですが。

              いやはやこれめっちゃ面白いんですが^^。
              やー、荒唐無稽だなぁとは思いながらもついつい読みふけってしまう面白さ^^。

              内容としては、幼馴染 4 人組が、独立国家の建国を目指して革命部という部活動を始める、という話。これだけ聞くとなんだそりゃ?という感じですが、実際のところは経済をネタにした一作。建国するためにはカネがいる、というわけで、ベンチャー企業を設立し、没落気味の二部上場企業を買収したり、大企業への買収戦を仕掛けたり、と、なかなかに意欲的な一作。正直なところ、あまりラノベ作品としての書き方がうまい作品ではないので、最初、話が軌道に乗ってくるまでが一番つらい;。しかし 1 巻目を半分ぐらいまで読み進めた後は、堰を切ったように一気に vol.4 まで読破。破天荒な主人公、どんどん膨れ上がっていくストーリー、取り上げられているネタといい、いやー、かなり面白い作品です。展開は荒唐無稽なのにここまで引き込まれるというのがなかなかに素晴らしい。

              個人的にはかなり好きな作品なのですが、電撃 SS ガールと共通する作品思想は好き嫌いが分かれるところかな、という気がします。青臭い理想を圧倒的な個人の能力で実現しようとするヒロイン像は両作品に共通するところ。確かにその理想像には多くの人が共感するでしょうが、それを実現しようとするのが少数精鋭のチーム、というあたりがなんともムチャクチャだなー、という気がします。まあだからこそラノベであり面白さがあるのですが^^、リアルっぽいところもあるだけに、ちょっと好みが分かれそうなところですね。

              なにはともあれ、vol.5 以降が早く読みたいところ。いつ頃出るんでしょうねぇ^^。

              というわけで、ようやくコミケ全日程が終了しましたよ~^^。

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              いやー、昨日からの流れとしては、Day2 サークル参加 → 売り子 → 打ち上げ(1回目) → サークル整理&売上報告 → 深夜の忘年会 → 仮眠 → Day3 一般入場 → いろいろ購入 → 打ち上げ(2回目)、という感じ。めんどいのでまとめて貼り付けるとw。

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              ……とまあこんな感じでした。(おいこらwww) ちなみに 2 日間の参加での購入物もせいぜいこんなもん。最近はサークルの売り子の方が主体になっていて、買い出しはどちらかというと自分のものよりもお友達の買い出しのお手伝いとかが多くなりました。……いやぶっちゃけ、商業だけでも手が回っていないような状況ですからねぇ;。

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              それにしても今回のコミケ参加で予想外だったのが、3日目の入場。今回は体力温存を意識して、あまり無理せずに遅めの一般入場にしたのですが、なんと国際展示場に 10:40 到着だったにもかかわらずすでに西館側の行列が皆無。ぞろぞろと流れに乗って入場するだけで、これには正直驚きました。加えて CUT A DASH に並んだわけですが、こちらもせいぜい 15~20 分程度の行列で終了。今回、男性向け創作本を西と東に分散させたらしいのですが、それにしても行列少なくないか??という印象で、自分的にはラクなコミケでした……とまとめたいところだったのですが、ひどかったのが館内

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              って、おいおいいったいどーしろと、状態;。特に中央付近の行列サークルがどうにもならないという印象で、まるで身動きが取れずもみくちゃにされるワナ;。なんとか頑張りましたが、ホントに事故が起こっていないのが不思議としか言いようが。いやはやホントにすさまじかったです。

              なにはともあれ、以前のアルバイト先の忘年会とかコミケに参加しないとなんとなく年越しの気分になれないというのが本音なところ。なんだか結婚してもやってることは全く成長なし、という気もしますが^^、でもこういうイベントはやっぱり楽しいものですね~。参加した皆様、本当におつかれさまでした~!

              というわけで今日はコミケの日。

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              残念ながらもろもろの作業で 1 日目は参加を見送ったのですが、今日は頑張ってサークル参加、ですよ~^^。ではでは、いってきますw。

              「少し前のお前は、もっとやってたよ! とことんまでクォリティ上げるのに専念してただろ!」
              「……」
              「描くことを許されてるやつが、手ぇ抜くようなことをするな!」
              「……そんなこと」
              「連載代わってほしいやつなら、いっぱいいるんだぞ!」
              「そんなこと言うなら……」
              「なんだよ」
              「そんなこと言うなら、わたしから出ていって!」

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

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              さくら壮のペットな彼女 vol.4。天才少女画家だけれども生活能力ゼロのましろ、その生活世話役を命じられた空太、そして二人を取り巻く多彩なキャラクターたちの物語……なのですが、相変わらずいい味を出している作品だなぁ、という印象。

              この作品の軸になっているのが、天才少女と凡人彼氏、という構図。凡人がどれだけ努力しても得難い才能を持つ少女たちに劣等感を覚える彼氏、というのが基本的な構図で、それが故に、本来であればスムーズにいくはずの恋愛関係がうまく進まない。割り切って堕ちてしまえばラクなものを、その眩いばかりの才能に気後れせずにはいられない彼氏という構図……なのですが、天才視点、凡人視点のどちらにもそれ相応の言い分がある、というのがこの作品の面白いところ。冒頭の引用は、どうしてもオーディションに合格できない凡人彼氏が、恋愛感情で仕事がおろそかになっている(それでもきちんと最低限の仕事はこなしている)彼女に対してイライラをぶつけてしまい、それに対して言い返されるシチュエーションなのですが、こういうテーマって、本当にいろいろ考えさせられるのですよね。それは、天才は天才としての生き方しか許されないのか?というテーマ。

              空太の言い分は、才能を持った人間にはそれ相応の責任が伴うべきだ、というもの。確かにそれはノブレス・オブリージュ的な思想として(少なくとも本人が望む限りは)納得感のあるものではあるのですが、では才能を持った人間は、その生き方しかしてはならないのか?という話になると、そういうものではない。命や人生というものは、人間それぞれに与えられたたったひとつのものであって、それをどのように生きるのかを選ぶのは本質的に本人の自由。だから、才能を持っている人がノブレス・オブリージュ的な思想(=才能を持った人間はその分恵まれているのだからその才能を社会に還元すべきだという思想)を持たずにごく平凡な人間として生きるという選択肢を取ったとしても、それは誰からも責められるべきものではないはず。けれども、平凡な人間からすると、それは至極羨ましい選択に見えてしまう、のですよね。

              実はこれを呼んだときに真っ先に思い出したのが、先日のゆかりん Live の千秋楽ダブルアンコールでのゆかりの MC 発言。仔細はでじくま氏の blog が詳しいのですが、発言の要点をまとめると、歳を取れば取るほどゆかりのようなライブは難しくなるけれど、ファンがいる限りは続けたい、というもの。私はこの発言を聞いたときに、「ああ、この人は選んじゃった人なんだな」と思ってしまったのですよね。もちろん、本来的に二者択一なものではないとは思うのですが、誰か好きな人と二人だけの暖かい幸せを作っていくことよりも、たくさんのファンからの声援と期待を背負って、アイドルという偶像を演じ続けてこの世界を維持し続けることを選んでしまった人なのだな、と。それは良し悪しの話とは別次元の、その人の人生の選択そのものなので、良し悪しを議論すべきものではない……のですが、それでもなお、一抹の寂しさを感じたところではあるのですよね。確かに、それだけを目指すことでしか到達できない高みもあるけれども、それはひどく歪な生き方かもしれないわけで、人間、そこまで割り切れる心の強さをいつまでも持ち続けられるものなのだろうか、と。

              これって結局、永遠に答えが出るテーマではなくて、もうケースバイケースで本人が納得する答えを出すしかない(or 答えを出さずにずるずると行くしかない)ものだとは思うのですが、才能を持った人の責任と自由、というテーマは何度見ても考えさせられるものです。いや、こういうテーマは考えることにこそその本質的な意味があるのかもしれないのですけれどもね。

              というわけでこちらをげと~。

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              や、年末のコミケカタログ。夏のコミケでは CD-ROM カタログを買い逃すというあり得ない失態を犯したのですが、今回はきちんとちゃんとゲット。いやはや、さすがに ROM カタログがないと話にならないですからねー;。

              というわけでサークルチェック自体はさくっと終了したのですが、併せて探したのが iPhone/iPod touch 用のビューア

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              とりあえず iComiket というビューアを入れてみたのですが、これがめちゃめちゃ便利。特にサークルマップに連動してサークルカットなどが出てくるのは極めて便利で、視認性も高いし素晴らしいの一言。しかも PC 側でのカタログのチェックデータをそのまま突っ込むことが可能なので、チェックは PC で行って、当日は iPod で、という運用が可能。私はさほど回るサークル数が多くないので問題ないですが、たくさん回る人は、回ったサークルに巡回フラグを立てることもできるようになっているのでかなり便利ではないかと推測。当日の突発チェックも可能だし、いやー、よく出来てます。

              それにしても、大昔のカタログを知っている世代からすると、ホントに隔世の感がありますね。いい時代になったものです、はい^^。

              「そんなものを使わなくても、分かるもの」
              「じゃあ、なんで」
              「……私があなたのことを、見ていたからよ」

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

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              俺の妹がこんなに可愛いわけがない vol. 7。いやはやこれ果たして展開がどーなるのよ?状態だったのですが、まあまずは一言書かせてくださいよ。

              黒猫かわいいよ黒猫。
              っつーかなんだこの凶悪なかわいさはwww。

              いやはや超絶展開に思わず頭を抱えましたが^^、この黒猫の可愛さは凶悪すぎ、としか言いようが(笑)。展開上、黒猫押しになってきたなぁとは思っていたものの、こういう展開に発展するとはちょっと予測していませんでした。テーマ的には、妹と恋人は別腹、というところを明確に出してきましたが、さてこれから先、どういう方向に展開していくのかが気になるところ。京介のキャラ造形から考えて、一度くっつけた二人を離すとはとても思えず、あくまで京介・黒猫の線で行くのでしょうが(耐性のなさから黒猫の方が京介から離れるという線はあるでしょうがそれでも元鞘だろうなぁという感じがしますし)、そうなると今度は地味子とかどーするんだろう、というところがひっかかってきますね。まあ、首を長くして vol.8 を待つことにしたいと思います。

              それにしても、妹や幼馴染に対する割り切れない想いを抱える京介の描写はなかなかに悪くなかった、という印象。よく言えば人情があり、悪く言えば子供っぽい、となるのでしょうが、こういうキャラ造形はどうしようもない奴だよなぁと思いながらも、なんとなく人間味として惹かれるところがありますね。不思議なものです。

              というわけで今日はこちらの話をひとつ~。

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              ええっと、俺の妹がこんなに可愛いわけがない iP。これ、iPhone/iPod touch 版アクセサリーアプリで、中身は非常に単純、単に桐乃が iPod touch の画面内で動くだけなのですが、びっくりしたのはその動き。いやなにがって、ホントに文字通り桐乃がぬるぬる動くのですよ。いわゆる 3D→2D 変換技術を使っているのですが、ここまで違和感なく動かせているというのにちょっとびっくり。古くはときメモの時代に出てきた技術ですが、いやはやここまで静止画としても通用するぐらいのクォリティで動かせるようになるとホントにすごい、としか言いようがないです;。

              PSP 版に先行して、無料アクセサリーアプリとして配布される形になっているので、ちょっとダウンロードしてみるとよいかも? いやはや、うっかりヘタに電車内で開いて桐乃に罵倒されたりすると危険なアプリなんですけどね^^。

              すでに話題に出遅れている感はありますが、こちらのネタをひとつ。

              このサイト、ラブひななどでおなじみの赤松 健氏が代表取締役となって立ち上げた、マンガのネットダウンロードサービス。絶版扱いになったコミックスについて、広告を差し込んだ .pdf ファイルをダウンロードして無料配布するというもので、なるほどこれはなかなかに面白いサービスだなぁと感心したり。特に、昨今は iPhone をはじめとしてリーダとして便利なデバイスが増えているため、これはなかなかによいんじゃないかと思った次第。

              J コミ立ち上げの趣旨については様々なところで赤松 健氏がインタビューに答えているのですが、絶版漫画に限定して配信するというのはなかなか上手いモデルを考えたなぁと感心。最近のコミックスはとにかく絶版になるのが早くて、うっかりすると数年程度ですぐに絶版になってしまう。このため、現役作家の作品ですら過去の作品を読むのは困難になってきている状況で、こうした形で読めるのは嬉しい限り、ではあります。しかも便利なのは、著作権保護機能つきの配信機能を使っていないという点。出版社が書籍販売で利用している、著作権保護機能つきのファイルの多くは取り扱いが不便。エンドユーザ的には、落としてきた .pdf ファイルを友達にすぐにコピーできる、というのはとにかく便利なところ。

              そしてさらに感心するのは、J コミが広告収益のピンハネをしないという点。電子書籍ビジネスに限らず、こうした運営会社の運営コストをどう捻出するのかはビジネスであれば必ず問題になりますし、実際、コンテンツのダウンロードビジネスはそれなりにシステムの運用コストがかかります。たとえばラブひなの場合、高解像度版をダウンロードすると 1 巻あたり 1~2 円程度のダウンロードコスト。ラブひなはスタート直後に 170 万ダウンロードがあったそうなので、ざっくり 200 万円ぐらいの運用コストがかかっているはず。赤松 健氏はおそらくこれをポケットマネーで賄っているのだと思いますが、これは赤松 健氏だからこそできること、でしょう(著作権保護機能つきの配信機能を使わないのは、この「ランニングコストを落とす」という狙いも大きいはず)。

              もちろん見込みが甘いであろう点は多々あって、広告ページのクリックが 5,000 回、1 冊あたりの広告収入を約 70 万円と見ているのはさすがにどーよ? と思いますが(それだけ広告収入が見込めるコミックスが絶版になるとは思えない;)、ただ、いわゆる海賊版に完全に占拠されている絶版コミックス市場(?)に楔を打ち込む、という意味では非常に大きい一歩だなぁ、と思ったり。

              個人的には、レンタルコミックスと同程度のコストであれば普通に使いたいと思えるサービスなのですが、さてはてどうなることやら。うまく軌道に乗ってくれることを祈っているのですが。

              というわけで今日はこちらの話をひとつ~。

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              俺の妹がこんなにかわいいわけがない、の OP テーマ曲、irony。この作品、ツンデレ系の超絶美少女妹に純情無垢な兄貴が罵倒されまくるというかわいそすぎるアニメですが(ぉぃ;、なにげに展開の面白さと基本的なストーリーラインの素性の良さでついつい見てしまうワナ。個人的には今季一番のお気に入りアニメと化しているのですが、OP テーマもなかなかに中毒性が高いのですよ、これが。

              irony とは「皮肉」の意味ですが、歌詞とメロディラインが見事なまでにシンクロ。最初から最後まで流れるように進んでいくメロディラインの運びが実に素晴らしく、ポップな印象と共に感情的な含みを感じさせる一曲に仕上がっています。ずーっと気になっていた一曲だったのですが、なかなか購入しに行くタイミングがなくてようやく購入……したのですが、おかげでヘビーローテ中ですよ、ええ;。

              原作の方はもはやどこに向かうのかさっぱりわからなくなりつつありますが;、アニメ版の方はまだまだ前半戦をアニメ化していることもあり、すっきりとまとまっていて面白いですね。文字で読む面白さの強い作品でしたが、映像化してもなかなか楽しい一作。……もっとも、これを公共の電波で流してもいいのか、というツッコミは激しくあるのですけどねぇ;^^。

              奥さん奥さん、事件デスヨ事件!

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              というわけで出張中のでじくま氏からいきなり緊急指令が。読売新聞の夕刊を押さえておけ、という指令だったんですが、いったいなんの話かと思いきや....

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              って、おおおお(笑)。
              なにげにゆかりんの特集記事(しかも見開き)じゃないですか!^^

              いやはや、でじくま氏はいったいどこからこういう情報を仕入れてくるのか謎すぎですが、それにしても結構参ってしまったのは夕刊を売っている場所がなかなかないということ。昨今、地方紙での夕刊の廃刊が相次いでいるという話は知っていたので、買える場所は少ないだろうなぁとは思っていたのですが、コンビニとかが全滅だった(朝刊しか売っていない)のには参りました。結局、駅まで出向いて売店で購入;。いやはや、最近新聞離れが進んでいるとは思っていましたが、なかなか大変なのでしょうねぇ。

              # という私は最近は iPod で産経新聞を読むようになってしまいましたが^^。
              # 意外に閲覧性が高くて便利なものです。はい。

              「それでいいんだよ」
              エイゴが望んだのは、まさにそういう生活だった。
              小さな魔王城が育てる、数人の魔人。
              彼らがひとりひとり目指す将来のために、魔王は戦ったのだ。
              「それで、いいんだ」
              もう一度、エイゴは呟いた。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              以前エントリで紹介した魔王城シリーズの最終巻、五限目。怒涛の急展開から一気に大団円を迎えるというストーリーラインでしたが、まずはひと言。

              もったいない、本当にもったいなさすぎる;。
              なんでこのシリーズ、もっと長編化しなかったのかと小一時間;。

              五限目を読んでいて思ったのは、とにかく決着をつけるために展開で無理をしている、ということ。特に惜しむらくは各キャラクターの掘り下げの浅さ。魅力的なキャラクターが多い本作では、それこそ 1 人のキャラクターにつき 1 冊の本が出せるぐらいの勢いではないかと思うのですが、そうしたことが行われることもなく、5 巻目でシリーズ完結となってしまったのがとにかく惜しい。

              # 勇者の正体はちょっと引っ張りすぎな感じもありましたね^^。
              # というか、コマの数を考えれば他にはないじゃん、みたいなところが(笑)。

              それにしてもこのシリーズ、ライトノベルかくあるべし、という感じの作品ですね。わかりやすいテーマ、魅力的なキャラクター、きっちりとしたモラル(道徳性)、適度な伏線など、万人におすすめできる安心できる作品、という感じ。方向性はまったく違えど、さすがはガーゴイルの作者さん、と思わずにはいられないのですが、こういう読みやすい作品はもっと増えてほしいという気がします。小中学生ぐらいの子にも安心して読ませられる秀作、という印象もあり、素敵な作品でした。ホントに終わってしまったのが残念なシリーズでしたが、田口氏の次のシリーズに期待したいところです。

              というわけで昨日はコミケの 3 日目に参戦~。

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              あいかわらずすごい人出;。聞いたところによると 3 日目だけで 20 万人の参加だとか。といいつつ、3 日目は知り合いのサークルの委託を受ける形でサークル参加~。いつも通りサークルをこなしていたわけですが。

              持つべきものはお友達だ。
              ななな、なんとこちらをゲット~^^。

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              いわゆる東方の新作、妖精大戦争。2 日目にサークル参加していたりゅうくんさんが購入してくれていて、分けてくださった次第だったりします。うあー、これはめっちゃうれしいwww。いやー、ホントにありがとうございました^^。

              ちなみに今回のサークル委託運営の結果なわけですが。
              残金誤差ゼロ^^。おー、今回もバッチリでしたよ^^。

              そんなわけで終了後はみんなで月島に移動して、もん吉で打ち上げ~^^。

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              や、こんな暑い最中にお好み焼きとかどーよ??なのですが;、他に思いつくところもなく;。国際展示場からの移動という前提だと、月島って意外に便利、なのですよね^^。疲れていたのでタクシーで移動しましたが、確か \2,000 ちょっとぐらいだったので、乗り合いすると電車移動と大差がないワナ;。このお店、結構混雑しているのでだらだらと飲み食いできるところではないのですが、でもみんなでわいわいがやがややりながらの打ち上げは楽しいものですね^^。サークルに遊びに来てくださった皆様も、ありがとうございました!^^

              なにはともあれ、これで真夏の祭典も終わり。あとはゆっくりコミケの成果物をチェックしますよ~^^。

              というわけで今日はさくっとこちらに行ってきてみたり^^。

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              ええっと、コミケット78 2日目。昨日は疲れて行く気が起こらなかったものの、なんか行かないというのもさびしいのでさくっと行ってきてみた次第。がしかし、

              東方、売り切れですた……;。
              うーん、最近サークル入場で get していたからなー;。

              11:30 頃に会場到着、入場して 11:45 頃に東方のところに行きましたがすでに完売。いったいいつ頃売り切れたんですかねぇ^^。とりあえずニコニコに上がっていたリプレイを見てみましたが、ゲームシステムはかなり面白そうな気配。連鎖的に弾幕が凍っていくというのは斬新、よく考えたなぁという印象。店売りは一か月後ぐらいじゃないかと思いますが、まったり待つことにします^^。

              ついでながら、見かけた小ネタをいくつか~。

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              ええっと、いわゆるラッピングバス。その昔、秋葉原までのコミケエクスプレスというのが出ていた時代があって、それがなくなってからもうかなり久しいのですが、今回のこのラッピングバスがその手の類かどうかは不明。ただ単にコマーシャル用だったんですかね?^^ でもどちらかというと。

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              こっちの方がすごかった(笑)。ねこねこソフトの搬入車ですかね?^^ これを運転する運転手さんが微妙にかわいそうな気がしてきましたよ、ええ;。

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              最後はこちら。毎年恒例の西又葵さんのペットボトルなんですが、今回は「痛茶」という名前をひっさげて登場。ネーミングセンスが絶妙でつい大笑いしてしまいました。こういうギャグセンスはなかなかですね。

              ちなみに全体的な印象を言うと、さすがにもうこの会場では飽和しているな、という感じ。今回、11:30 頃についたにもかかわらず入場行列はほとんどなく、東館ホールの入り口で多少待たされる、という程度。つまり、一気に会場内に入れてしまう方針を取っていたのですが、その分、会場の中は地獄絵図。コミケ運営側も考えたもので、いろんなところに迂回路を設けて人の流れをよくする措置を取っており、よくここまで最適化したものだと感心する一方で、これ以上の最適化は無理だろう、とも思ったり。拡大路線を取ったコミケではありますが、流入者はいても退出者は少ないという特性を持っているだけに、そろそろ限界かなーと思わずにはいられませんでした。

              というわけで明日は 3 日目、サークル参加なのでがんばりますよ~^^。

              「……なんだ、いるじゃねーか」
              「何がだ、軍曹?」
              吐き捨てるエイゴ。
              まさかいるとは思わなかった。
              魔人より恐ろしい存在が。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              ええっと、田口仙年堂さんの最新作、魔王城。現在 4 巻まで発刊されており、次の 5 巻目で完結するそうなのですが、

              いやはやこれは素晴らしい作品。
              というか思わず一気読みしてしまった^^。

              ざっとしたストーリーラインとしては、かつて勇者によって魔王が打ち倒されたことによって平穏を得た世界。しかし、平穏になったはずのその国には、稀に強大な魔力を秘めて生まれてくる子供たちがいた。生まれた瞬間に村を消し飛ばす魔力を持ったその子供たちは、魔王の落とし子の意味を込めて「魔人」と呼ばれるようになり、王国の危機管理のために、辺境の村一か所に集められて育てられていた。村人からも忌み嫌われ、隠れるように住む魔人たち……しかしその実は、魔力が膨大だというだけで、何らその辺の町中の子供たちと変わらない、無邪気さや優しさを持っていた。そんな村に派遣されてきたのは、司令官に逆らった罪で左遷されることになった、エイゴ・ノイマン軍曹。彼は魔人たちの学校の「先生」として、彼らと触れ合っていくことになる……という物語。

              ストーリーラインの肝は、人間たちの恐怖心から来る偏見、そして魔人たちが無抵抗であることに起因する彼らへの迫害。力を持っている、他者と違うというだけで虐げられる子供たちは、文字通り不幸そのもの。そんな彼らを守るべく、エイゴは様々な人たちに立ち向かっていくことになるのですが、素晴らしいのはやはりその対立構図の作り出し方。登場人物それぞれに、それぞれの立場による「正義」がある。しかしその一方で、立場と権力をタテに暴力をふるう一軍もあり、果たして誰が正しいといえるのか? イメージで物事を判断することで目を曇らせる大衆、自分の目できちんとものをみて、自分で正しさを判断するエイゴたち、そして卑怯かつ卑劣な策略を張り巡らせる大人たち。読んでいていろいろと唸らされるところの多い作品な上に、ぐいぐいと引き込まれる吸引力のある作品でした。

              それにしてももったいないと思うのは、この作品、なんでも次の 5 巻で終了になってしまうのだとか。正直、これほど筋の良い作品だったらもっと続けてほしいと思うのですが、おそらくこの作品、あんまり売れない作品なんでしょうねぇ;。自分的にはかなりクリーンヒットな作品なんですが、萌えがあるわけでもなく、エロがあるわけでもなく、むしろそこには誠実さがある、という感じの作品なので、一般受けはしにくい作品かもしれません。けれども個人的には、読んでいて「数の暴力と力の暴力」というのがいろんな意味で心に刺さる作品でした。非常にいい作品なので、未読の方にはぜひお勧めしたいところです。

              しかしこれを書いたのが「吉永さん家のガーゴイル」と同じ人だというのにはびっくり。確かに言われてみれば作品の芯の部分の「良心」のところが似ている気はしますが、多芸な方っているものですねぇ^^。

              っと、危なかった~;。

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              ええっと、今年の秋に行われる、ゆかりんライブツアーの申し込み。ふと気づいてみたら申し込み期限ギリギリになっていて、しかも日中は出張やら会議やらが目白押し;。おいおい郵便局行ってる時間ねーよ、状態だったのですが、たまたま出張先で時間が取れることに気付いて、名古屋で入金した次第、だったりします;。いやはや危ない危ない;;。

              にしても、ふと気づいてみれば結構とんでもない納金額;。そりゃまあ全ツアー合計 10 公演、一部にしか出ないといっても東京だけで 3 公演あるわけで、ちょっとこれはやりすぎだろう、状態に;。個人的にはどこかで一回だけ見れれば十分なのですが、まあ保険の意味も兼ねて複数公演に申し込み。最近はファンクラブ会員じゃないとチケット取るのは至難の業になっているようですが、さすがに 10 公演になれば薄まりますかね....というか薄まることを期待したい^^。

              そういえばゆかりんといえば、先日また再び伝書鳩企画(ゆかりんにメールを書くと、運がよければお返事が貰えるという企画)が勃発。先月やったばっかりじゃん、ということでめちゃめちゃ驚いたのですが、一年に一度ぐらいの特別イベントをこんな短期間で再実行するあたり、なんかいろいろ予定調和路線かなー、と勘繰ってしまうところだったり。ま、勘繰ったところでどうなるものでもないのですけどね^^。

              なにはともあれ、早いもので気付けばライブまであと数か月。どんなツアーになるのか今から楽しみです。

              ふう~、というわけでついに鋼の錬金術師も #63。#64 はおそらくおまけエピソードでしょうから、事実上の最終話が #63、といったところでしょうか。いやはや、見どころ満載な作品でした。軽くネタバレなので文字反転にて。

              この作品、テーマはストレートに「生きること」でしたが、そこに作者ならではの哲学がしっかり根付いていたのが非常に素晴らしい作品でした。その哲学とは、簡単に言えば「自助努力」。要するに、自分で考え、自分の足で立ち、自分で努力し、自分で願いや望みを叶えること

              「お前が己を信じないからだ。
              他人の力を盗み、人から生まれたもののくせに、神とやらにしがみついていただけだ。
              お前自身が成長しておらん。七つの欲を切り離せば、人を越えられるとでも思ったか?
              笑わせるな!」

              嘘をつかないことを信条としていたグリード(強欲)は、最後に一つだけ嘘をつき、仲間のために自らを捨てる。自らを中心に考える「強欲」において、自己犠牲は相容れないものなのに、最後に自らを「捨てる」ことで、逆に彼が一番ほしかったものを「手に入れる」。

              一方、ホムンクルス(フラスコの中の小人)は、自らの願いを神に託し、他人の力(賢者の石)を使って自らの望みを叶えようとする。この世のすべてを知りたかった、と語るにもかかわらず、自分が切り離した 7 つの欲を手足のように使い、自らは最後まで動かなかった、というのも象徴的。だからこそ、最後には再び「閉じた扉の向こう」に永遠に囚われ続けるのでしょう。

              そして最後に、自分の真理の扉=自らに与えられた「神の力を使う能力」を捨て、自らの足で歩き出すことを誓うことで、対価としてアルの身体を救う。結局、彼は誰も殺さず、誰も犠牲にしないでアルを救ったわけですが、それは、作品のテーマである「自助努力」とも綺麗に沿った流れなわけで、いやはや、実に見事な大団円でした。

              それと、明確な答えが出ているわけではないのですが、この作品に出てくる『真理』という存在、たぶん自分自身の「心」そのものなんじゃないかな? と。アニメ版では、おそらくこの『真理』の声が対峙する人によって変わっているんじゃないかと思うのですが(エフェクトがかかっているのではっきりしませんが)、エドが最後に真理に打ち勝つ、というのは、自分の心の弱さ(他の人にすがろうとする生き方)に打ち勝つ、という意味が込められているのではないかな、と思ったりします。

              どんな作品であれ、作者ならではの信念が垣間見える作品というのは生き生きして見えるものですが、この作品はまさにそんな作品であったという気がします。アニメも非常に丁寧な作りで、月刊誌連載作品のアニメであるにもかかわらず、密度の濃い作品だったと思います。

              来週の最終回は果たしてどうするものなのか。テーマ的には終了しているだけに、どんなふうに残り 30 分を使ってくるのか楽しみなところです。

              というわけで今日はこちらのエントリをひとつ~。

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              ええっと、田村ゆかり最新シングル……じゃなかった、もう発売されてから相当経っているシングル 2 枚、「おしえて A to Z」と「My wish My love」。見てみたら、今年の 1 月と 4 月に発売されてたみたいなのですが、先日(といってもこれも相当前;)のゆかりん FC イベントの際に、複数枚購入のでじくま氏から配給を受けたのがこちらの CD、だったりします。

              My wish My love の方は、劇場版 リリカルなのは 1st MOVIE の ED テーマ。なのはの ED テーマらしい一曲……なのですが、自分的にはやはり劇場で聞くことが出来なかったのが痛い;;(涙)。(結婚や引越しが忙しくて、結局劇場版を見に行けなかった;orz) こちらのシングルだとお気に入りはやはり Tiny Rainbow でしょうか。ツアーのアンコールで使われていた曲ですが、そういうシーンにとてもいい、余韻を残す一曲という感じですね。

              そしてもう片方のおしえて A to Z。こちらはアニメの B 型 H 系の OP テーマですが、いやもうベタベタな一曲だなぁ、という感じ。一昔前のアニソン的なノリの曲で、ついついリピートしてしまう一曲ですね。ちなみにアニメの B 型 H 系も先日ちらっと見たのですが、あまりにも厨房妄想炸裂なアホ展開で楽しすぎる、という印象^^。というか、ゆかりんがこんなキャラを演じるというのはちょっとびっくりでしたが、こういうキャラも演じられるあたりは芸幅の広さを感じますね。

              # エントリとは無関係ですが、B 型 H 系を見てたときに、LOVERS のキャラデザを思い出しました。
              # キャラデザがいわゆる今時風ではないなぁと思った半面、アピールの強いキャラデザってやはり
              # 古今東西、こういう方向に寄るんだろうな、と。おねティとかも、これに近いキャラデザですね。

              あいかわらず高水準で安定した CD だなぁ、というのが全体的な印象。ホントによく頑張ってるだけに、これからもさらなる活躍を応援したいものです^^。

              というわけで今日はこちらのインプレを~。

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              さくら荘のペットな彼女。今のところ 2 巻出ていて、夏のこたつさんのおすすめによりさくっと購入、さくっと読破してみたり……したんですけどね。

              いやこれはダメだろ、絶対www。
              いやなんつーか、読んでる自分がダメすぎる;;;。orz

              作品の舞台となるさくら荘、それは学園の問題児の巣窟。主人公・神田空太は拾った猫を捨てられずにこのさくら荘へと追いやられたものの、他の住人とは違っていたって平凡な人物。そんな寮に転校早々入ってきた椎名ましろは、可愛くて清楚で、しかも世界的に有名な天才画家。管理人であり美術教師でもある千石千尋に言われてましろを出迎えに行った空太は、彼女の強烈な印象に心惹かれてしまう。そんな天才美少女を寮の変人たちから守らねば!と意気込んだものの、実はそんな彼女も相当な問題児。なにしろ外に出れば必ず道に迷い、部屋を片付けることはままならず、ぱんつすら誰かが選んでやらないと穿けない始末;。絵を描くことしか知らずに育ってきた、生活破綻少女のましろのサポート役として、さくら荘の満場一致で選ばれた空太は、それはそれは大変な生活を送ることに……;、というストーリーライン。

              とまあ、設定だけ見るとよくある白痴系美少女ラブコメモノかなという感じがするわけですが、これが驚くほど面白い。「ほふればいいのね」には思わず腹を抱えて笑いましたが^^、そういうぶっ飛びまくったギャクもあるかと思えば、直球ストレートど真ん中な情熱と挫折、といったテーマも含まれている。特に後者はこの作品の中核にあるモノで、ましろ(天才画家)と空太(心優しき凡人)、美咲(天才アニメータ)と仁(イケメン脚本家)のキャラ配置が実に見事。そしてこの 4 人のキャラのバランスブレイカーとして登場する七海がまたとてつもなく魅力的なキャラ。頑張り屋さんで超一途、常識に囚われて柔軟性に欠けるけど、心の優しさは人一倍。いやもうどんだけ私好みなんだと小一時間(笑)。か、かわいすぎるwww。

              と、読めば読むほど私好みな作品なわけですが(苦笑)、やはり作品のポイントは天才と凡人の対比、でしょう。天才には天才の世界と苦悩があり、凡人や常人にはまたその世界と苦悩がある。それが交わるのがこのさくら荘という場所。近くにいるが故に、お互いの住む世界の違いがはっきり見えてしまう。例えば今のところメインには据えられていませんが、美咲と仁の二人についてはそれぞれが抱える心の闇の深さがちらほらと出てきていたり。凡人の心を理解して近づきたいと思うけれどもなかなか捉えられないコミュニケーション不全なましろや美咲の苦悩、一方で天才の努力と才能に尊敬しつつもその失敗や挫折を心のどこかで喜んでしまうアンビバレンツな気持ちを抱えて苦しむ空太や仁。それぞれの持つ苦悩はまさに若さゆえの青春そのものですが、それでもなお前に進もうとする様子は、非常に良い読後感を与えてくれます。

              読み口も軽く、さくさくと読める作品なので、割と万人におすすめ、という印象。すでに累計で 15 万部近くというかなりのヒット作になっているようですが、なるほどこれなら納得できます。興味がある方はぜひ読んでみてください。

              # それにしてもどのキャラもキャラデザがかなり好み^^。挿絵とかめちゃ好みですねぇ。
              # ポニーテールなななみんも最強ですよ、ええw。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              ええっと、ガガガ文庫から一冊、ほうかごのロケッティア。Web 拍手コメントで推薦してくださった方がいて、さくっと購入して読んでみたのですが、なるほどこれはなかなか素敵な読後感の一冊、じゃないですか^^。

              舞台となるイトカ島、それは問題児ばかりが集められた流刑島のような場所。オタクでいじめられっ子だった過去を持つ主人公褐葉貴人は、クラスを影から操ってそのバランスを取りながら、自身は中学時代とは打って変わった平穏な学園生活を送っていた。しかし、そこに彼の過去を知る電波女が現れる。久遠かぐや、それは彼がオタク時代に愛してやまなかった元歌手。しかし彼女は、彼からのオタク電波全開のレターの数々で壊れてしまい、歌うことが出来なくなってこの島へと流れてきた。自身が持つ携帯電話を、宇宙からやってきた友人だと言い張る彼女は、そこにすがって自分の心を守り続ける一方で、過去を振り切るためにその携帯電話を衛星軌道に乗せようとする。過去の秘密を握られている貴人は、彼女の指示に従ってロケットの制作に取り掛かり始める……という、まあそんな感じの奇想天外なストーリー。

              ……なんですけどね。
              これがかなり面白い。いやはやちょっとびっくり。

              正直なところ、ストーリー自体は王道まっしぐらな青春もので、高校生たちが荒廃する日常の中で、自分達の生きがいを何かに見つけ出していく、というもの。初めはなりゆきで始めることになったロケット制作が、次第に自分達にとって大切なものになり、そしてかけがえのない生きがいになっていく。見方によっては一種の現実逃避、けれどもそこには若い情熱があり、夢見る若者たちの熱気がある。中学・高校生時代に熱中するものは、傍からみると馬鹿げたもののように見える(この作品の場合にはロケット)わけだし、実際、少なからず馬鹿げたものもあるわけですが;、それでもそこに本気で取り組む姿、一心不乱に何かに打ち込む姿には、やはり心惹かれるものがあります。

              そうした「熱気」がホンモノに感じられるのは、やはりギミックであるロケット、なのでしょう。ロケットというモチーフは「何かを突破していく」という、若さゆえの熱気をストレートに表現できるわけですが、このロケットに関する描写が極めて緻密でリアリティがある。私はロケットに関しては門外漢ですが、二段式ロケットや液体燃料などのギミックが満載で、そういう部分だけをかいつまんで読んでいても十二分に楽しめるようになっていますね。

              加えてこの作品、中学生や高校生の悩みを極力、等身大に描こうとしているところも非常に好感度が高いところでしょう。恋愛に悩み、生き方に悩み、自己愛に溺れ、みんなを掌握しようと策に走り、心の逃避のために理由を付ける。ちょっと説明が過ぎる感があるのは減点事項ですし、高校生というよりは大学生ぐらいの子たちが悩みそうな内容も多い気がしますが、こうした作りこみの細かさも上手いといわざるを得ません。

              全体的に理系色が強い印象があり、小説を読んでいるよりも説明文を読んでいるような印象があるのがもったいない気もしますが、それを差し引いても十分よく出来ている、という印象。読み始めは憂鬱ですが;、読後感がなかなか爽快な一冊なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

              たぶん結構前に届いてたんじゃないかと思いますが、開けたのは今朝ですw。

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              というわけで着弾していためろぷり会報を開封。今回は先日の FC イベントの様子のレポートがメインでしたが、返す返すも PV 撮影が夜になってしまったのがむちゃくちゃ残念。開放感溢れる野外ステージで、ボンボンを振りまくる素敵な PV 撮影だっただけに、夜になっちゃったのはホントに残念でした。というか、夜にひっかかるんだったらいっそサイリュームでも良かったんじゃ?などと思ってしまうのですが、まあこればっかりはなんとも、という感じですね。

              そういえば先日、伝書鳩企画が勃発。これ、ゆかりんのメールサービスである伝書鳩メール(毎日数行の短文メールが送られてくる)に時間を区切って返信ができる、というもので、運がよければゆかりんからの返信メールがもらえる、というのが企画のミソ。出張先でたまたまメールを受けて、返すかどうか迷った挙句、まったり 14:15 頃(締め切り 15 分前)にちょろっと返しておいたのですが、びっくりしたのはかなり夜遅く(20:39)に返信があったこと。や、もちろん返信といってもひと言だけなんですが、いやいやいったい何時間パソコンに張り付いてレスを返しているんだろうかと正直びっくり;。ゆかりん FC は先日ついに会員数 10,000 人を突破したらしく、退会者を想定しても実数で 3,000~5,000 人ぐらいはいるんじゃないかと推測。その 1/10 が返信を返したとしても 500 通ぐらいは送られてきているはず……なのですよね。

              いやはや、遅い時間までちゃんと一通一通丁寧に読んでくれてるんだなぁ……と感心したのですが、会員数が増えても奢ることなく、きちんと丁寧な仕事をできる人からこそ、今の人気と地位があるのでしょうね。改めてゆかりんの凄さを感じた一瞬でした。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第 6 巻。もう vol.6 なのかー、というのがちょっとびっくりな感じなのですが、中身の方はいやはやどーして、なかなか面白いじゃないですか^^。

              マンネリ気味な展開になってたのですが、今回の vol.6 は非常に面白い。vol.5 で渡米したものの、圧倒的な実力差の前に挫折して帰ってきた桐野。それを追いかけて、ルームメイトのリアが日本にやってきてしばらくホームステイする、という話なのですが、ストーリーの軸を「天才の資質のタイプ」に置いているところが非常に面白い。リアは「走ることしか知らない子」であり、人生すべてを陸上に費やしているのに対し、桐野はオールラウンドプレイヤー。アニメもやり、ゲームもやり、オタクもやり、いろんなことをこなすことで、それらの相乗効果で最大の力を発揮するタイプ。桐野の帰国直前に桐野に負けたリアは、その理由を求めて桐野を追いかけてくるのですが、主人公(兄貴)を見て納得して帰っていく、というストーリーラインになっていて、なるほどこれは面白いなぁ、という印象。「陸上」というアウトドア要素に対して、「アニメやゲーム」といったインドア要素、そして恋人というメンタル要素が相乗効果でインフレスパイラルを引き起こす、という理屈。

              # 敢えて言えば、アウトドア要素に対してインドア要素が相乗効果を引き起こす、という
              # あたりにやや違和感を覚える人もいると思うのですが、実際、オタクというのはアニメや
              ゲームを摂取しないと心が死んでしまう人たちなので^^、まあこういう描写もアリかな、
              # という感じ。

              でも、スポーツマンの場合はどうか分かりませんが、ビジネスの世界だと、こういう「複数の様々なジャンルや要素に手を広げて、それらの組み合わせから最大限の力を引き出す」というタイプの人って確かに存在していて、どちらかというと、一つのものを掘り下げるタイプの天才よりも人口的には多いような気がします。実際、他の分野やジャンルからインスピレーションを得られることはままあるわけで、そうしたところから抽象化した形でエッセンスを抜き出し、他のジャンルに再適用する、という好循環スパイラルはうまく乗ると非常に強い、とは思います。私自身もそういうタイプを目指したいとは思っているものの、この道はなかなか遠いもの;。そういうテーマをストレートに扱った作品は少ないので面白いですね。

              というわけでこちらのインプレをひとつ~。

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              えーと、鋼の錬金術師 vol.25。実は TSUTAYA でコミックスのレンタルをやっていることを知って、24 巻まではレンタルで一気読みしたのですが、vol.25 は先日出たばかりの新刊だったのでレンタルせずにさくっと購入。新刊だとレンタル期限が短いので返却が面倒、という理由なんですけどね;。

              まあそれはともかく、この巻に限らずの一連のコミックス全体にいえることなんですが。
              クォリティ高い。
              いやマジで面白いじゃないですかこれは^^。

              私はアニメ版(しかも今回の分)でストーリーを追いかけているのですが、アニメ版はコミックス版を忠実にトレース。そういう意味で目新しさはなかったのですが、なるほどコミックスでこのクォリティだったら人気を博するのも当然だよな、と思った次第。アニメ版もすでにこの vol.25 最新刊の途中まで来ているのですが、このクォリティだとやはり先を読むのが待ちきれなくなります。いやはや^^。

              それにしても、普通には面白いんですが、先日のエンヴィの最期ほどの見せ場がなくてちょっと消化不良。どうしてもストーリーを追いかける方が中心になってしまっているのと、意外にもキングブラッドレイの見せ場がアクションに偏ってしまっているのが消化不良の原因かなという印象。vol.26 になるとまた随分違うのでしょうが、……うーん、いつ発売されるんでしょうね?;

              というわけで今日はこちらのお話をひとつ~^^。

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              「シブすぎ技術に男泣き!」。奥さんが「面白いよ~」といってお奨めしてくれた一冊で、リクナビNEXT Tech 総研で大好評の連載を一冊の本にまとめたもの。ものづくり日本を影で支える男たちを取り上げて、エンジニアたちの哀愁をつづった一冊……になっているのですが。

              これが面白い、っつーか泣けるwww。
              いや確かにシブすぎ技術に男泣きですわ、これはwww。

              のっけから「六角レンチの回し方でそいつが何年目かわかる」というセリフが出てきて大爆笑してしまったのですか^^、そう、エンジニアっていいものを作るためなら寝食を忘れて仕事に没頭するところがあるのですよね。そのこだわりは、時としては無駄であり、報われないことも多々ある……というより報われないことのほうがよっぽど多いのですが;、それでもなお魅せられてしまうのが技術というもの。そんなエンジニアの魂とその哀愁を描いた一冊になっているのですよね。

              著者の人は製造業の現場に 10 年ぐらいいてから漫画家に転進したという異色の経歴の持ち主で、だからこそこんな異色な漫画が現れたのでしょうが、いやはや業界は違っても魂の部分では通じるものがあるのかもなー、と思ってしまったり。私自身は製造業の人間ではないですが、ものづくりという意味では似たようなところがあって、そこにかけるこだわりや情熱にも似たようなところがある。そういう意味でいろいろと惹かれるところがあった一冊でした。

              本当の製造業の第一線のエンジニアの人から見ると、いろいろとツッコミどころも多そうな一冊ですが、それでもなお、そこで描かれる悲哀には何か感じるところがあるのでは、と思います。泣ける、といいながら笑ってしまう(苦笑いしてしまう)、そういう楽しさがある一冊でした。こういう本はもっと増えて欲しいところですね^^。

              というわけで今日はこちらのエントリをひとつ~。

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              ええっと、昨日参戦してきた、田村ゆかり FC イベント。今回はなんとよみうりランドの屋外ステージを使ったイベントだったのですが、晴天にも恵まれてなかなか素晴らしいイベントに。あまり期待もせずに行ったのですが、いやはやこれがまたどーして楽しいイベントでしたよ^^。

              ■ イベント構成

              今回のイベントは、ライブコーナー、ゆかりん 2 カードトーク、○○友達 100 人できるかな?、ゆかりんビンゴの 4 部構成。ある意味、非常にベタな作りでもあり、安心感もある作りといったところ。

              • ライブコーナー
                ゆかり王国のテーマや Sugar Time Trip(ふ、古い^^)、B 型 H 系のテーマ曲などを含めてまずは 4 曲。FC イベントはもともと「ゆかりんと遊ぼう!」な企画なのでいわゆるライブとはホントは住み分けして欲しいところなのですが、まあ今の国民特性を考えるとライブコーナーはどうしても必要なんでしょうねぇ。
                しかし、ステージに物々しいクレーンカメラが入っていて、「???」となってしまったのですが(※ FC イベントはそもそも門外不出な内容なので、外向けにビデオを発売したりすることがない)、これの理由が分かるのはずっと後のことでした;。
              • ゆかりん 2 カードトーク
                ボックスからカードを 2 枚引いて、その組み合わせで質問を考えて即興トークをするというコーナー。「スタッフ」「洋服」ときたら、「スタッフの洋服についてどう思いますか?」といった具合。今までは国民からの生質問コーナーだったのですが、なるほどこれはうまいなぁと感心。当然、カードの引き方によってはハプニングもあって、「去年」「最近」みたいなカードの組み合わせに「どーするよこれ?」になってしまったり(笑)。それでもうまく切り替えしているのはさすがでした。
              • ○○友達 100 人できるかな?
                入場時に血液型にあわせたリストバンドを嵌められるのですが、各血液型から「指輪をはめている人」などが抜粋されてステージ場に呼ばれ、玉入れしたりダンスしたりでうまく出来た人が 100 人を越えたらゲーム成功、というコーナー。さじ加減が難しいのは、壇上に上げる人数調整と、壇上で 100 人前後の人たちに成功してもらう、というポイントで、うっかり「A 型でバスタオル買った人ー」なんて最初にやっちゃったもんだからステージ上にえらい人が来てしまったり^^。でもこういうハプニングがかえって和やかな雰囲気をかもし出してしまうのは、やはりゆかり国ならではといったところかもしれません^^。
              • ゆかりんビンゴ
                これは実はなにげにかなり面白いコーナーだったり^^。
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                入場時に、ひとり一枚、上のような用紙を渡されるのですが、「ゆかりんの好きな寿司ネタ」「ゆかりんの飼ってみたい動物」「ゆかりんの好きな歴史上の人物」「ゆかりんが行きたい・行ってみたい都道府県」などをあらかじめ想像で埋めておき、これをゆかりんからの発表で潰していく、というもの。当選者にはプレゼントがあるわけですが、当然ながらそんなにたくさんのプレゼントがあるわけがないので、かなりビンゴの人を絞る必要がある → かなり変化球な答えが来るはずで、その変化球な答えをいかに予測・推測できるのか、というのがこのゲームの面白いところ。これを入場時までの 1 時間ほどで必死に考えることになります。がしかし。

                あ、当たらないwww。
                っつーか絶対無理ですよこれwww。

                という感じ。なにしろ好きな寿司ネタで「うずら納豆」「メロン」とか、好きな歴史上の人物で「遣唐使」とか絶対あたらねーよwww、といいたくなるわけなのですが、

                なんでそれでビンゴできるんですかあんたらwww。
                っつーかあり得ないでしょそれ、状態www。

                いやまあ要するに、3,000 ~ 4,000 人ぐらいいれば一人か二人ぐらいは変化球ネタで当たる人がいるという、まさに文字通り数の暴力みたいなビンゴゲーム(笑)。自分が当てられたのは「ウサギ」「聖徳太子」「劉備玄徳」「福岡」「鹿児島」の 5 マスだけ;。いやはや、やはり無茶でした;。

              それにしても非常に良かったのが、最後のビンゴゲームでのゆかりんの機転。最後の商品はゆかりんとのチェキ写真(ポラロイドでのツーショット写真)だったのですが、正解者が思ったよりも出てしまって 6 人ぐらいになってしまったのですよね。当初は 3 名様限り、だったのですが、ジャンケンで絞るのも……ということで、「枚数あるならみんなと撮ろうよ」ということに^^。女の子の当選者も多かったので、なかなかいい絵になっていました。

              ……とまあここまでの進行は普通だったのですが、びっくり進行はここからだ;

              ■ PV 撮影

              今回、司会進行を勤めたのは、いつものみっしー(三嶋プロデューサー)ではなく鷲崎さん。放送作家からラジオパーソナリティに起用されて現在に至る方のようですが、みっしーから鷲崎さんへのチェンジは他のイベントとのバッテイング(三嶋 P は奈々さんもプロデュースしているため)かなぁと思っていたのですが、実は後ろにみっしーも控えていたワナ;。ひととおり FC イベントが終了してからみっしーが出てきて、なるほどこれは世代交代のためなのか、と半ば感心したのですが、だったらなぜいまさらみっしーが顔を出すんだろう……と思ったら、

              まさかのここでの PV 撮影。
              「今からここでみなさんと一緒に PV 撮影やります」って、おいおいおいおい(笑)。

              ゆかりんは秋に超巨大ライブツアー(実に 10 公演!)を予定しているのですが、それに併せて制作する新曲 "Love me now" の PV を撮影することに。「みんなで一体になっている PV を作りたいじゃないですか」とはみっしー P の弁でしたが、なんとその場で振り付けを覚えてみんなで飛びまくるというとんでもない暴挙に出るワナwww。っつーかですね。

              これはゆかりん王国じゃないと無理だってのwww。
              というか学習能力高い国民おおすぎwww。

              私は後方席から見ていたのですが、2~3 ループ目にはほぼ全員の振り付けが揃い、最後には全員が一糸乱れぬ見事な振り付けに。ラストのあたりで微妙に飛びのタイミングがずれるのですが、みんなあっという間に学習。数千人規模のボンボンが全くブレることなく見事に揺れるその様は圧巻の一言でした。……っつーかみんな新曲なんですけどなんでそんなに覚えるのが早いんだwww、状態。

              ただ、それにしても残念だったのが、PV 撮影が夜に差し掛かってしまったために日が暮れてしまったこと。今回、野外ステージを使ったわけですが、青空を背景に歌うその姿は驚くほどに映像的に映えたので、できれば日が暮れるよりも前に収録してほしかった、というのが本音でした。とはいえ考えてみればこの企画、万が一雨でも降ったら一発でアウトなわけで、天候が落ち着きやすいこの時期とはいえ、かなり無茶したなぁ、という印象はありました。なによりいい絵が取れて良かったなぁ、という感じ^^。

              ■ 全体を通して

              そんなわけで PV 撮影まで通すと実に約 4 時間にも渡るイベントになったわけですが、予想以上に充実していて内容的にも濃い、楽しいイベントでした。特に PV 撮影を見る機会は完全に初めてだったのですが、段取りも非常にスムーズで、あの場に居合わせられたことは非常によかったなぁ、という印象。

              実は今回、私は制御室の前の席にいたのですが、ゆかりんが一度、PV 最中に撮影された自分のビデオを確認するために近くまで来ていたのですよね。通路では愛想を振りまきながらも、ビデオを確認しながら自分がミスした場所をチェックして補正していく彼女の眼差しはまさに真剣そのもの。素人目には何が失敗なのかさっぱりわからなかったのですが;、プロ意識の高い人だけが持つあの特有の表情というか視線を生で見れたのは僥倖でした。ああいう自分のクォリティにこだわれる人って、やはり刺激を受けるところがありますからねぇ^^。

              しかし、今年秋口の 10 公演の巨大ライブツアーにはちょっとびっくり。9/23 の新潟を皮切りに、10/30 の東京国際フォーラムホール A まで 10 公演を 1 ヶ月ちょっとで突っ走る、というトンデモ企画なのですが、まさかゆかりんがこんな巨大ツアーを組んでくるとは、という驚きもあったり。前回のツアーもやや規模縮小気味でしたし、なによりぼちぼちいい年齢(現在 34 歳)ということもあるのでそろそろ引退?と囁かれてもいい時期なのですよね;。ある意味、この 10 公演が引退ツアーになってもおかしくない(逆にそう考えると、今回の PV 撮影も「みんなとの思い出作り」という穿った見方もできなくもない;)と思うのですよね。さてはてどうなることやら、実際のところはわかりませんが、どちらに転んだとしてもいいツアーになることを願いたいところです。

              それにしても、本当に天気に恵まれて素晴らしいイベントになったのは嬉しいところ。屋外ステージもこんなにいいものなのかー、ということを認識できた非常によいイベントでした。なかなか機会はないかもしれませんが、またぜひ使ってみて欲しい会場ですね^^。

              というわけで昨日は奥さんと一緒にこちらを襲撃~。

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              ええっと、国際展示場で開催された、コミティア92。いつもコミケでサークル運営の委託を受けているお友達が、今回は久しぶりに東京に出展するということになり、それは是非に!ということで自分たちも参加してきた次第。調べてみたところ、最後に直接お会いしたのが 2004 年の冬コミ。ということは実に 6 年ぶりの再会だったりします^^。

              今回のコミティアは拡大スペシャルということで、東 1,2 ホールの 2 つを利用。サークル数も実に 3,500 もあったようで、いやはやそれはすごいなぁと感心することしきり。なんといってもコミティアは創作オンリーイベント(二次創作禁止)なので、数を集めるのはそれなりに大変なはず……なのですが、いやはやすごいなぁと感心。創作オンリーということもあって、事前知識不要というのもいいところ。適度な混雑度&まったり度に加え、展示コーナーなどもあるので、奥さんも普通に楽しめるイベントになってるのが有難いところですね^^。ちなみに戦利品はこんな感じ~。

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              といっても半分ぐらいはいただきもの^^。ほとんどお手伝いらしいお手伝いもしてないのに、なんかいろいろ頂き物しちゃって本当に申し訳ないというかありがとうございます;;、状態;。

              がしかし。
              本日最大の収穫品はこちらだ。

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              これ、ポプルスの企業ブースで配布されていた用紙。このサイズの原稿を作ると、オリジナルの缶バッチが作れるという仕組みだったりします。だったら!というわけで、無理を言ってお友達にイラストを描いてもらいました。(ぉぃこらw

              !cid_01@100504_140205@______F02A@docomo_ne

              って、おおおおwww、か、かわゆすwww。
              予想以上の素晴らしい出来に感激ですよwww。

              そしてこれをブースのところに持っていって、300 円でプレスしてもらいます。プレス自体は専用の装置を使っていて、位置とサイズをあわせてバチンと圧着するような仕組み。

              !cid_01@100504_145317@______F02A@docomo_ne

              そしてこちらが完成品~。

              DSC00326

              うおおおお、神www。
              っていうか恐ろしく素晴らしい出来なのですがwww。これは家宝ですよ、家宝www。

              これはとてつもなく素晴らしい出来栄え。しかも直径約 7.5cm のなかなかの巨大サイズ。予想を遥かに超える出来に思わずうめき声を上げるワナ(笑)。思わずじーっと見入ってしまう自分に、奥さんとお友達の二人の冷たい視線生暖かい視線が痛かったですよぅ;。

              # でもかわいいからいいんだもんw、と書いてみるw。

              それにしてもびっくりだったのは、このイラストを描き上げるお友達の腕前。以前から筆が速い方だなぁとは思っていたのですが、実際に直接見る機会がなかったのですよね。今回、スケブとかこの缶バッチイラストを描く様子を横で見ていたのですが、とにかくびっくりするほど速い。ページを開けたとたんに、下書きもせずにいきなり描き始め、それでいながら全く違う絵が次々と出来上がっていくのですよ。上の缶バッチのイラストにしても、手をつけ始めたときにはすでに構図が出来ていたんじゃないかと思うのですが、出来上がってみれば缶バッチの丸型にピッタリのイラストになっているし、しかも周囲の折り返しすらも完全に見切ったイラストになっているところがすごいとしか言いようが;;。いやもう驚愕としか言いようがなかったです。大阪から夜行バスで出てきて、一日イベントというかなりの強行軍で結構お疲れモードだったと思うのですが、笑顔で次々とスケッチブックをこなしていく様子はかなりすごかったです^^。ホントにいいモノ&すごいモノを見せていただきました。びっくり;。

              ちなみに終了後は、月島に移動してもんじゃ焼きを 3 人で。その後は東京駅までお見送り~

              DSC00322 DSC00317

              # ちなみに当日は、おうちに帰ってきてばたんきゅう~、でした;^^。

              いやはや、本当に怒涛の一日でしたが、とにかく楽しかったです。GW を締めくくるに相応しい、楽しい日になりました。ホントにいろいろありがとうです~^^。今度は私の方が大阪の方にお伺いしますよ~。またぜひぜひ、宜しくお願いします^^。

              というわけでメロプリさんからこちらが着弾~。

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              えーと、田村ゆかりん FC、Mello Pretty からの会期延長受領の報告~。今回で何回目になるんだろうと調べてみたら 4 枚目の会員証だったので、足掛け 4 年目に突入ということに。いやはやちょっとびっくり^^。

              毎回、会員証と一緒におまけミニグッズが送られてくるのですが、今回はドッグタグが送られてきました。んーでもこれはちょっと微妙;。や、私はドッグタグは使わないのですよねぇ;。以前送られてきた、会員証ホルダーが便利だったので似たようなものを期待していたのですが、ちょっと残念でした。

              まあそんなわけで結婚してもゆかりん FC からは脱退しませんですよ、ええw。

              というわけで昨日のコメントより~。

              > はじめまして。数年前からこちらのブログを拝見させていただいています。
              > ここならではのアニメなエントリーが好きなんですが,最近全然無いですね。
              > なんだかゆかりんが出てるB型H系とかはどうでもいいのみたいな・・・。

              うぉう^^。いやー、確かに最近アニメ系のエントリ書いてないんですよねぇ。実は Angel Beats! に期待しているのですが、ちょっとやや肩透かしなところもあるのでこれといったエントリを書けず。そういう意味では最近一番面白いのはなんといっても鋼の錬金術師。毎週楽しみにしてアニメシリーズを追いかけているのですが、まさかこんなに面白くなるとは予想もしてなかったのでびっくり、状態だったり。特に先週の #54 が素晴らしい出来で、思わず食い入るようにテレビに見入ってしまいましたよ、ええ。

              以下、ネタバレありなので文字反転~。

              「エンヴィー……お前……人間に嫉妬してるんだ……
              人間は……お前らホムンクルスよりずっと弱い存在のはずなのに、
              叩かれてもへこたれても、道を外れ倒れそうになっても、
              何度でも立ち向かう。周りが立ち上がらせてくれる。
              お前は……そんな人間がうらやましいんだ……。」

              このシリーズ、中盤になるまで作品のテーマがよく分からなかったのですが、ホムンクルスや魂の練成などのネタが投入されてくるようになって、人が生きることを直球勝負で問う物語になってきましたね。各キャラクターのセリフに魂がこもっており、名言だらけの作品だなぁと感じるわけですが、その中でも「やられた;」と思ったのが前述のセリフ。

              この作品には、人間の7つの大罪を形にしたホムンクルス(人造人間)が出てくるのですが、その中の一人が前述したエンヴィー(嫉妬)。その名前には意味が籠められていて当然なのですが、完全に油断していて全く気付かなかったワナ;。エンヴィーは人間を軽蔑した態度を取り続け、自らの計略で彼らがもがき苦しむ様を見て、それを至上の喜びとする。それは極悪非道の極みなのですが、それはとどのつまり、清濁併せ呑んで歩んでいく、力強い人間への嫉妬の裏返しだった、という設定。

              ところが、最後の最後に、その彼の心の内の嫉妬を「おチビちゃん」とバカにし続けたエドに看過されてしまう。行き場を失ったエンヴィーに残された道は自決のみだったわけですが、ある意味、マスタングの業火の炎で焼き殺された方がまだマシだったかもしれません。なぜなら、エンヴィーは自分を理解されてしまったことを「屈辱の極み」だと語るわけですが、それは最も残酷な、エンヴィーのレゾンデートル(存在理由)の否定だから。最後には人間を認めざるを得なかった(最後の最後にエドの本名を呼ぶ)のは、彼自身が完全に自らの敗北を受け入れた証。

              最後の最後に自らの心の内を最もバカにしていた少年に暴かれ、辱められて朽ちていくエンヴィーの描写は、それまでエンヴィーが犯してきた罪に対する「罰」としてあまりにも強烈な描写でした。確かに罪に対する罰をきちんと描くのは、この作品の「等価交換」としての大原則なわけですが、この辺りは正直舌を巻きました。いやはやお見事。

              しかしこうなってくると気になるのは、キングブラッドレイの設定のほうでしょうか。彼はラース(憤怒)の二つ名を持つわけですが、これに関しても多重の意味を持たせていそうな気配。どんな展開になるのかが楽しみです。

              遅ればせながらこちらを読破^^。

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              都築さんの作品でも最大のシリーズ作品として発展してきたリリカルなのはシリーズの第4期シリーズのコミックス 2 冊。今回のこの 2 作品は非常に作りが面白くて、どちらもコンセプトは原点回帰。いずれの本にも巻末に都築氏のコメントがあるのですが、ViVid が目指す原点は、「少女と少女の心の触れ合いと成長」、そして Force が目指す原点は、「戦う力を持たなかった主人公が大きな力を手にすることで、自分自身の世界が変わり、周囲を変える影響力を持ってしまう」というもの。いやはや、これはどちらも非常に面白いシリーズ作品です。

              というのも、リリカルなのはシリーズは、シリーズ作品として見た場合の最高傑作は無印だと思っていて、その理由はなによりストーリーラインの完成度の高さ。A's, StrikerS と続けていくにつれ、キャラ数の増加、プロットの増量などでストーリーラインが分かりづらくなり、テーマの掘り下げ方が不完全になってしまったという印象が私にはあるのですが、無印は簡潔明瞭なテーマを、必要十分に綺麗に描き出している感があり、単体パッケージとしての完成度が高いと思うのですよね。

              この ViVid と Force に感じる印象もそれに近く、軸がはっきりしているために、てんこもり幕の内弁当的な作りにはなっていない、という印象があります。ストーリーもわかりやすくすっきりしていて、キャラクターの魅力も出ているし、いやはやこれはたいしたものだなぁと思ってしまったり。

              # 加えて言えば、やはりストーリーと作画が分かれているのもいいですね。
              # 都築さん自身は絵も描ける人ではありますが、やはり迫力有る絵となると、そちらの専門家に任せた方がよい。
              # 特になのはシリーズはすでにバトルものとしての性格が強い作品になっているので、作画力はかなり重要ですね。

              どちらもそれなりに大きな話になりそうな気配ですが、途中で打ち切りにならずにきちんと最後まで続いて欲しいものです。や、メディアミックスがなくなると作品って簡単に打ち切られたりするものですからねー;。

              キモうさではなくてティモうさですw。

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              ええっと、これ、ゆかりんがライブで客席に投げているうさぎのぬいぐるみ。実は市販品で、三英貿易さんというメーカーから発売されているぬいぐるみ。オフィシャルな説明では、ウサギの食べる牧草ティモシーにちなんで名付けられた……とありますが、どう見てもティモテですおつかれさまです、状態^^(笑)。なかなかにかわいいウサギのぬいぐるみですが、値段的にはごく普通で、1 個 \924。でじくま氏のサイトで見かけて amazon を覗いてみたら在庫があったのでさくっと注文してみたのですが、予想以上にかわいくてびっくり。

              ……がしかし、家に転がしておいたら奥さんが速攻で見つけてフィーバーモードに;;。

              「な、なにこれなにこれ??」
              と、いきなり私の机をあさり始めたかと思うと……

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              ちょwww。
              いきなりリボンで加工ですかそーですか(苦笑)。

              # っつーかどうして私の引き出しの中にギンガムチェックのリボンが入っていることを
              # 知っているのだ....(苦笑)  > 奥さん

              がしかしこれでは飽き足らず、いきなり amazon で自分の分を注文しはじめるワナ;。

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              ……自分の分はピンクより黒のがよかった様子(苦笑)。はいはい、黒うさぎですかそーですか;。

              # しかし自分の分には絶対にリボンをつけないらしい;。

              にしても確かにこれはかわいいですねぇ。モニターの上に鎮座してますが、サイズ的にも値段的にも手ごろでいい感じ。割とおすすめかもです(笑)。

              というわけで今日はこちらのエントリをひとつ~。

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              えーっと、劇場版 Fate/stay night - UNLIMITED BLADE WORKS。実はつい最近まで劇場版が制作されていたということをまったく知らなくて、封切されてから知ったというオチなのですが;、Fate の中で最も好きなルートである UNLIMITED BLADE WORKS がアニメ化されたとあれば見ないわけには行くまい! ……というわけで行ってきました。

              でもって感想。
              ……いやダメだろこれは;;。orz

              まあもともとそれほど期待していなかったとはいえ、やっぱりなぁという印象でかなりがっかりな感があったり;。……というか、まあそもそも企画自体に無理がある、のですよね;。

              もともと Fate/stay night は普通にプレイしたら 60 時間とか 100 時間とかかかる超大作。その中の 1 ルートに絞ってみても、軽く数 10 時間分の分量があるわけで、それを .1.5 時間ちょいに収めようということ自体、もともと無茶な話。確かにこの映画版、ストーリーラインは完璧なぐらいきちんとなぞっている。けれども、ストーリーラインを追いかけるのに手一杯になってしまっていて、何を見せたいのか、そこにどんな意味があるのかがごっそりと抜け落ちてしまっているように思うんですよね。

              このルートの最大の山場は、士郎が自分の信念を貫いた先にある未来と対峙し、その決意を確固たるものにするところにあると思うのですが(だからこそ士郎とエミヤとの戦いが最大の見せ場になる)、ただ、その山場が山場になる理由は、そこまでの細かいシーンの積み上げがあるからこそ。原作では、聖杯戦争を背景にしながらこうした細かい描写が積み上げられていくわけですが、これだけシーンの展開が早いと、ストーリーラインを追いかけるので手一杯になってしまう;。もしそうした士郎とエミヤの戦いをクローズアップしたいのであれば、ある意味、細かい先頭シーンをばっさりと削ってしまって、二人の戦いにフォーカスするように作品を作りこむ必要があるのですが、全体的に「激しい戦いをカッコよく映像化」することに注力されてしまっていて、細かい物語の描写がごっそりと落ちてしまっているのですよねぇ。これでは「間違いじゃないんだから!」の言葉に籠められた意味が全く生きてこない。

              まあこれは劇場版そのものの問題というよりも、企画自体に無茶があるというところであって、与えられた企画の枠の中ではまあよく頑張りました、と言えるとは思うんですが……しかしまあ正直に言えば「もったいない」、ということになるでしょうね。同じストーリーを、京アニ制作の 1 クールアニメとしてみたかったものです。……いやそれこそ無茶ゆーな、かもしれませんが(苦笑)。

              なまじ原作が神掛かったルートだっただけに非常に残念でなりませんが、こういう企画はホントに謹んで欲しいなぁ、と思わずにはいられません。まああれこれ言っても仕方ない話ではあるんですが、うーん、やはり本音を言えば残念ですねぇ;。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              ええっと、ツンデレ相対性理論。「キュンキュンわかる E=mc^2」とか書かれていて、これだけでも理系出身の自分的には激萌えなのですが(笑)、中身の方はというと、いやいやどうしてやたらと濃すぎな一冊じゃないですか^^。

              ストーリーは、2015 年、誤った科学の暴走によって世界大戦が勃発し、全人類の 9 割が死滅。その後、一切の科学研究を禁止する「ノーサイエンス」という国家が出現。そんなノーサイエンスの学院に通う少年が、ある日偶然出会ったツンデレ少女・ひかりに一目惚れ。がしかし、彼女は実は秘密裏に科学を論じる反体制組織「アインシュタインクラブ」の一員だった……という内容。

              ……なんですが、実態としてはストーリーなんておまけ以下;。(笑)
              実態としては、超わかりやすい相対性理論のオモシロ本、じゃないですかこれ^^。

              相対性理論は、我々の日常的な感覚とは大きく乖離した世界を提示してくれるのですが、しかしそうした相対性理論の世界は極めてわかりづらいのも事実。ところがこの本は、光の速度が不変であることの意味、マイケルソンモーレーの実験、時空のゆがみ、質量の変化、などなどを、極めてわかりやすく、なおかつ体系的に順序立てて説明してくれている、のですね。

              びっくりしたのは、これらの内容を、ほとんど数式を使わず、なおかつ直感的に理解できるように説明しているという点。舌を巻くような説明の数々で、いやこれはホントによく説明できてるなぁと感心してしまったり。おそらく内容自体は、中学生でも十分に理解できるんじゃないかというぐらい易しく書かれているのですよね。

              実は私自身は、かつて高校生に物理を教えていたのですが、そんな自分が読んでも「これはわかりやすい」と思ってしまったり;。いや、この本に書かれているのはいわゆる「受験に必要な(パズルのような)物理」なのではなくて、どちらかというと、物理を一種のファンタジーのように説明する類のものなので、これを読んだからといって物理ができるようになるわけではない。けれども、おそらくこういう本に若いうちにめぐり合えたら、物理学という学問そのものに興味を覚えるんじゃないかなぁと思ってしまうのですよね。

              最近の萌え本ブームも玉石混合ではありますが、この本は間違いなくお勧めできる真面目な一冊。「これ以上やさしくできない現代物理学の基本のキホン!」と書かれていますが、確かにその看板に偽りなし、という印象。興味を持った方は、ぜひお手にとってみてください。

              しかしその喧騒は、次の瞬間静まりかえった。
              黒猫が、ぺこりと頭を下げたのだ。
              「お願い、私と一緒にゲームを作って。」

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ^^。

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              俺の妹がこんなに可愛いわけがないシリーズの最新刊 vol.5。このシリーズ、最初に出たときには途中で失速するだろうと思っていたのですが、いやいやどうして見事なもの。華麗に続巻をいいペースで出し続けており、内容もなかなか悪くないじゃないですか^^。

              今回の巻は、妹である桐乃が不在の中でストーリーが進むわけですが、黒猫を擬似的な妹に見立てた形で組み上げてあるストーリーはお見事、と思ってしまったり。兄弟関係というのは少なからず他人との対人関係の基盤になるものなので、読んだときには「なるほどこういうストーリーの作り方があるのか」と舌を巻きました。いやはやお見事。

              このシリーズ、とにかく読みやすい上に読後感もよいので、割と万人におすすめできる作品です。興味がある方は手を出してみてもいいんじゃないかなと思います^^。

              というわけで今日のエントリはこちら~♪

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              しゅわしゅわ~♪ な一曲、ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)、オープニングテーマ曲「できるかなって☆☆☆」。や、ひだまりスケッチの OP/ED テーマは名曲が多いのですが、今回のひだまりスケッチもこれまた見事な一曲。この手のにぎやかな曲が好きなこともあるのですが、曲展開の緩急のつけ方が上手くて、気付くとなんか頭の中でリピートしているのですよねぇ。聞いてて楽しい一曲です^^。

              ちなみにアニメ版の方も見ていますが、学年が変わったのはともかく、新キャラが投入されることになったのはちょっとびっくり。もともとこの作品、女の子 4 キャラがかしましなトークを繰り広げるのですが、この女の子 4 キャラというのが、原作者の分身(自分の中の 4 つの異なる性格)になっているのですよね。なので新キャラが投入されるということはあんまり考えてなかったのですが、まあ長寿作品になってしまうとこういうテコ入れもあるのかなー、と思った次第。違和感なくキャラクターが増えてるので、また別の設定があるかも、なのですけどね^^。

              うおおお、これは素晴らしい一冊。

              P1010726

              講談社 BOX ブランドで出版されている一冊、雷撃☆ SS ガール。少し前に Web 拍手で教えてくださった方がいて、せっかくなので読んでみたのですが、

              これが実に素晴らしい。
              いや内容が面白いだけじゃなくて、なかなかに素晴らしいじゃないですか^^。

              「そうね。この人間社会、昔も今も、お金の大本が世界の頂点。
              ほとんどの大衆は、お金を創るのは政府の造幣局だと誤解してる。
              でも実際には、頂点に君臨する一握りの金融資本家がお金を創るのよ。
              もし人類が後1000年文明を維持することができたなら、
              後生の歴史教科書にはきっとこう記述されるはずだわ。
              『産業革命以降300年に渡って人類は、貨幣システムを媒介にした
              持続不可能な奴隷制度を採用していた』ってね」

              この本、体裁こそライトノベルの形式を取っていますが、中身はれっきとしたビジネス書。特に昨今のお金がお金を生み出す金融ビジネスの歪みを見事に捉えていて、体裁のゆるさとは裏腹に、内容そのものは「へぇぇぇ」と頷きまくること請け合いの内容になっています。

              「いいことジン? せいぜい渡したちに出来ることっていったら、
              他の投資家を喰っているという事実を、肝に銘じておくことよ。
              『自分が儲かったのは努力したからだー』みたいな短絡思考に陥らないことね。」

              ストーリーラインは、人類史上最高の IQ を持つと言われるリンという少女(ヒロイン)が、零細ダイレクトメール企業を足掛かりにして世界征服をたくらむ、というもの。世界征服、といっても世界を支配することが目的ではなく、現在の歪な経済システムをいったん破壊し、300 年に渡って持続可能なシステムを再構築しようというもの。……なのですが、明かされていくその手法には舌を巻くこと請け合い。

              いやはやこれはいったいなんなのだろう、と思ってあとがきを読んでみると、なるほど納得、この著者の方はもともと文筆業出身の方ではないのですね。どうりで文章が硬くてぎこちないと思ったのですが、本業は様々なビジネスを手がける会社の経営者。しかもこの作品に登場する数多のビジネスはこの著者自らが関わってきたものだそうで、なるほどどうりでリアリティがあるはずだなぁ、と思ってしまったり。

              しかしなぜこの方はこんな本を書こうと思ったのか? 著者の至道流星さんはあとがきの中でこんなことを書かれています。

              普段の仕事を通して、あまりに酷いモラルハザードを間近に見ることがたくさんありました。
              本当に由々しき事態です。そんな中、「なんかもうこの世界、ダメだな……」という想いがつのり、
              「ならばこの世界を変えるため、自分にできる最適で最短な方法は何だろう?」と模索すること一ヶ月…
              どういうわけか、小説を書いてみることにしたのです!

              あー、なるほどと納得。ビジネスの世界でたくさんの人と関わっていると、確かにモラルハザードと思しき事態というのはホントにたくさんある。特に、お金でお金を稼ぐ金融ビジネスは、一般投資家からお金を搾取する見事なシステムで、いわば現代版の「成金」を生み出しているような側面もある。最近、リーマンショックからの流れで崩壊しかけている経済を指して、子供たちの世代に誇れるモラルのある仕事をすべきだ、といった論調をテレビで放送しているのを見てちょっと驚きましたが、モラルのある仕事をする、というのは実際問題としてとても大切なこと、だと思うのですよね。

              非常に読みやすい切り口で、わかりやすく「この世の経済の仕組み」を解き明かす本書のアプローチには舌を巻くことうけあい。大人も子供も楽しめる経済書という意味では、有名なビジネス書「ザ・ゴール」に近いものを感じました。非常に素晴らしい一冊なので、興味を持った方はぜひ一読してみてください。

              # ちなみに読み終わった方にはこちらがおすすめ。原作者による解説があります。

              ―――生きていてほしい。
              ―――どんなことがあっても。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

              20091227r

              「とある飛行士への恋歌」のシリーズ最新作、vol.3。いよいよ物語が動き出す 1 冊になるわけですが、本屋で見かけてゲットしてからというもの思わず一気読み。っつーかこれはまた素晴らしい 1 冊じゃないですか。

              リードにある通り、もう言うまでもなく誰かが死ぬ物語。しかし、問題なのはその事実をどのような形で描くのか、というポイント。あっさりと人が死んでいく「戦場」と、のどかな学園生活という「日常」との対比を細やかな筆致が見事に描出しているあたりは、当然といえば当然ながら、実に見事という印象でした。

              それにしても、このストーリーがこうやってつながっていくのか、というのはかなり感慨深いものがあったり。いやはや、設定の細かさも見事ですが、まさかこういう展開で前シリーズとつながってくるとは驚き。果たしてこれからどんな展開になるのかはわかりませんが、期待して次の巻を待ちたいところです。

              というわけで今日はこちらの話題をひとつ~。

              CAD251XQ

              ええっと、昨日開催された、田村ゆかりんのライブツアー "Princess a la mode" の千秋楽公演に、彼女とでじくま氏の 3 人で参戦~^^。いやはや、まあなにはともあれ言わせてください。

              うあ~、さすがに疲れた~^^。
              いやまあ心地よい疲れではありますけど、それでもやっぱり疲れた><。

              昨日はそのままばったりと倒れてしまったので、今ごろになってエントリを書き始めた次第。ツアーの内容そのものは、年越しカウントライブの内容とそれほど違いがないので、ここでは今回の公演に限った話をつらつら書こうかと思います。

              まずは会場。横浜アリーナはだいたい 1 万人規模の参加者を収容できるのですが、ゆかりんがステージ上でちらっと数字をもらしたのでだいたいこの数字で正しいのでしょうね。がしかし、会場に入ってみると「あれ? 意外と小さい?」という印象。1 万人規模の会場が小さいはずがない(&実際小さくない)のですが、こういう場所に来ると遠近感が妙に狂ってしまうせいで小さく感じてしまうのでしょう。がしかし、実際に始まってみればピンクのサイリュームはやはり圧巻。さすがに規模が大きいこともあって、ちらほらと青や緑のサイリューム、あるいは UO (ウルトラオレンジ、輝度の高いオレンジのサイリューム)も混ざっていたのですが、それでも十分な揃い具合という印象でした。

              # にしても笑ってしまったのが、会場で、彼女のお友達にばったりと遭遇したこと。
              # しかも全力でお出かけ洋服を着込んでいた(ピンクのコートに白ウサギ)ので「おおおお」状態に^^。
              # いやはや、あの会場規模で偶然バッタリというのもびっくりな確率なのですが^^。

              そして懐メロコーナーは、な~んと、ラムのラブソング(笑)。いや実は高橋留美子系列は来るかなーとは思ったのですが(世代的にスタッフ陣がファンだった可能性が高かったので)、ゆかりんの持ち味とはちょっと方向性も違うよなぁ、と思ってたので予想から外していたのですよね。いやはやこれはやられました、という感じ^^。それにしても直前の MC の前振りは、事前予想のキャンディキャンディへの変化球だったのかどうなのか(← キャンディキャンディには「ひとりぼっちでいると~、ちょっぴり寂しい~♪」という節がある)。まあ真相はわかりませんが、ちょっと流れ的に笑ってしまいました^^。

              # でもラムのラブソングは正直ゆかりんの声質には合わないな、という印象。
              # 原曲がもっと艶のある声なので、甘ロリなゆかりん声だとちょっと無理がありますね^^。

              セットリスト的にはやはり最後の You & Me がとにかく大盛り上がり。この曲、しょっぱな一曲目の曲だったのですが、さすがはツアー、とにかくラップコールのそろい方が尋常ではなくてムチャクチャびっくりだったのですよね。それがオーラスのダブルアンコールでまさかの motsu さん降臨。「一緒に歌おうぜ!」の呼びかけに観客席は絶叫の嵐に。いやー、私も彼女そっちのけで全力で叫んでましたよ、ええ。(ぉぃこらw)

              それにしても、今回のステージ全体を通してなにより思ったことは、とにかくすべてのお客さんをこの上なく大切にした公演だった、ということ。や、確かにゆかりんはお客さんを大切にするという、ものすごく当たり前のことをきちんとし続けることによって、お客さんと共に成長してきた声優さんではある。けれど、それにしたって、ダブルアンコール後の観客席とのお別れの挨拶のために、30 分以上もかけて丁寧に客席ひとりひとりを見て挨拶していくというのは凄すぎる。1 万人前後の観客を動員するライブでそれをやってのけること、それがゆかりんの凄さなのですよね。

              もちろんこの姿勢は、挨拶のときだけではなくステージ構成にも現れている。特に見事だったのは、ステージ後方にもお立ち台を作って、前方と後方の二ヶ所のステージを使う形で公演を進めたという点。しかも 2F 席などから見難くなることも意識してか、きちんとステージ台を持ち上げられるようにしていた点も凄い。今回は割と後方の席だったのですが、こういうサプライズがあるとは思っていなくてかなりびっくりでした。(このためにセットリストも順序を入れ替えていました。) これ以外にも、鉄砲を使ってぬいぐるみを投げるなど、ステージ後方の遠距離恋愛席の人たちにも楽しめる配慮が随所になされていて、ホントによく頑張ってるなぁと感心してしまいました。

              当たり前のことなのですが、お客さんを大切にしない仕事に未来はない。ゆかりんは生まれつき何か特別に秀でた才能があったわけではないと思うのですが、お客さんを大切にするといった、人間として当たり前のことをきちんと普通に出来る子なのですよね。しかもどれだけ成長しても決してその軸がブレず、決して奢ることなく、誠実さを守り続けることができる。私と一緒に参加した私の彼女いわく、客席への気遣いがとにかく行き届いていることに非常に感心していたのですが、ゆかりんの実直さや真面目さ、そしてひたむきな努力が長い年月をかけて実を結び、ついには横浜アリーナでの単独公演へつながったのでしょう。本当に文字通り、お客さんと共に成長してきた声優さん、なのでしょうね。

              ダブアン後のラストの締めの言葉で「本当にゆかりは幸せ者です」としみじみと語っていましたが、その幸せを作り出したのは、ゆかりん本人の人柄や生き様、在り方によるものでしょう。いやはや、本当にどこまで成長していくのかまったく見当もつかないですが、これからもぜひ頑張っていって欲しいものです。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

              P1010725

              えと、アラタカンガタリ vol.5。以前にも紹介したことのある、渡瀬悠宇さんの連載モノの最新刊。門脇が異世界側にやってくる、という展開はベタ展開ではあるのですが、ややルールブレイク的な展開でもあって、なるほどそう来たか~、と思ってしまったり。

              にしても織部実名(おりべいみな)がどんなキャラなのかは激しく気になるところ。ただのヒロインというわけでもなし、意味深すぎる名前を含んでいることを考えても相応な立ち位置なのでしょうが、情報が少なすぎてまだなんにもはっきりしない感じではありますね。

              週間ものなのでそれなりに連載ペースは速いですが、とはいえなかなか先が見れなくてじれったいのも確か(笑)。早く次の巻が出て欲しいところですねぇ^^。

              部屋の片付けしてたらエントリまた上げ忘れた;。うむむ、どうもいかんなー、と反省;。

              とまあそれはともかく、部屋の片付けをしていたら、さきほどでじくま氏からメールが。今日は名古屋でゆかりんライブなのですが、懐メロコーナーの選曲があんみつ姫(恋はくえすちょん)だったとのこと。いやはや、前回のクリィミーマミといい今回のあんみつ姫といいドンピシャで当てた自分がいるわけですがw、こうなるとやはり考え込んでしまうのは千秋楽となる来週の公演での選曲。ここまで出た曲は....

              • キューティーハニー
              • 魔法の天使クリィミーマミ(デリケートに好きして)
              • あんみつ姫(恋はくえすちょん)

              なんですが、だとすると以下のあたりかなぁと推測。

              • エスパー魔美(テレポーテーション~恋の未確認~)
              • きまぐれオレンジロード(鏡の中のアクトレス)
              • キャンディキャンディ/花の子ルンルン
              • ダーティペア(ロシアンルーレット)
              • うる星やつら(ラムのラブソング)

              おそらく筆頭候補はエスパー魔美で、知名度やコールの観点からベストチョイスではないかと推測。ただ、ここまでの選曲が割とマニアックなことを考慮すると、趣味に走った選曲をしてくることも考えられる。そういう観点だと筆頭候補がきまオレ、あとは堀江美津子さんの曲、ダーペア、うる星あたりも候補に挙がってきますね。(この辺は世代なんですよねぇ……(笑))

              個人的には、スプーンおばさん(夢色スプーン)とか、ようこそようこ(陽春のパッセージ)あたりが来たら絶対に泣きますが^^、ただ、ここまでの選曲見てると、選曲してる人、多分、アニオタではないですねぇ……。

              ま、なにはともあれ来週はどんな曲が来るのか楽しみですよ^^。

              というわけで新年一つ目のエントリはこちらから~。

              CA6DDNP6

              ええっと、田村ゆかり Love Live 2009-2010 *Princess a la mode*、福岡カウントダウン公演。福岡サンパレスホールにて大みそかの 22:30 スタート、元旦の 01:30 終了、というハードスケジュールで行われた公演にでじくま氏と参戦してきましたが、まずはひとこと。

              つ、つかれた……
              っつーか新年からこんなに疲れてどーするよ?(笑)

              というか、そもそもコミケ売り子→コミケ一般買い出し→福岡へ移動→ライブ参戦、なんてそもそも無茶すぎる素敵スケジュールなわけですが^^、まあこの年越しライブへの参戦は結構前からでじくま氏と約束していたこともあって、多少無理を押しても参加した次第だったりします。

              ……にしてもいろいろすごいライブだったのも確かなわけで、つらつらと書き連ねてみたり~^^。

              ■ 参加者について

              MC の途中で「ということでやって参りました、福岡。ただいまー」「(客席側)おかえり~」という合いの手に対して、速攻で「待って待って、絶対に福岡在住じゃない人が『おかえり』って言ってるよね?」と切り返していましたが^^、大半がファンクラブメンバーであることを考えても、おそらく参加者の 7~8 割ぐらいは地方からの参加者なのではないかと推測。わざわざ地方から福岡の年越しライブに参加しよう、なんていうツワモノばかりということもあって、なんといってもコールの揃い方が半端じゃない。しょっぱなの You & Me ではラップパートがほとんど全員での大合唱になったのですが、あの長い口上をあれだけすらすら言えるのは相当のマニア揃いということなのでしょう^^。サイリュームもほぼ全員がピンク一点張り(※ ゆかりはウルトラオレンジなどのサイリュームが好きではないらしい)で、この辺のそろい方もさすがという印象。いやはや参りました。

              しかし今回ちょっとかわいそうだなぁと思ったのが、一般売りされていた立見席の人たち。私とでじくま氏は 3F の後方席だったので全体をよく見回せたのですが、3F の左右の通路のところに立ち見ゾーンを作ってそこにお客さんを入れていたのですね(もしかしたら 2F もかも?)。おそらく 100 人ぐらいはいたんじゃないかと思うのですが、その人たちがすし詰め状態で、荷物も持ちっぱなしで立ち見になっていて、いやこれはちょっとかわいそうだなぁと思ってしまったり。前後に警備の人も付いて、他の場所にいけないようにしていたのですが、せめて荷物についてはロッカーとかに入れさせてあげたらいいのになぁと思ってしまいました。うーん。

              ■ セットリスト

              今回のセットリストはこんな感じ。(from でじくま氏のところ。)

              01.You & Me
              02.100 CARAT HEART
              03.恋せよ女の子
              (MC1)
              04.虹色バルーン
              05.バンビーノ・バンビーナ
              06.ラブサイン
              (桃色男爵紹介映像)
              07.優しい夜に。(アコースティックバージョン)
              (MC2)
              08.My wish My love
              09.Luminous party
              (桃色メイツ)
              10.満月のセンシビリティー(おそらく)
              11.永遠
              12.Sand Mark
              (バンド演奏)
              13.星屑スパイラル
              (MC3)
              14.デリケートに好きして(懐かしのアニメソングコーナー 『魔法の天使クリィミーマミ』より)
              (MC4)(カウントダウン)
              15.チェルシーガール
              16.お気に召すまま
              (ゆかり姫~園児コスゆかりん映像)
              17.恋するラズベリー
              (MC5~めろーんコーナー)
              18.Honey Moon
              19.fancy baby doll
              20.惑星のランデブー
              21.Cherry Kiss
              22.Super Special Smiling Shy girl
              (encore)
              23.星空のSpica
              24.Tiny Rainbow
              (MC6)
              25.パピィ・ラブ
              (MC7)

              You & Me から始まる全 25 曲。定番曲も多数入っているものの、前回ライブからかなりの曲の入れ替えがあり、ずいぶんと印象が違うライブになっていました。

              しかし面白かったのは懐かしのアニソンコーナー。これ、少し前から定番化しているコーナーで、毎回何か一曲チョイスして歌っているのですが、前回がキューティーハニー。今回は果たして何かという話だったのですが、「セーラームーンはゆかりにとっては新しいんだよねぇ」「魔女っ娘メグでもないんだよねぇ」という前振りに、私は速攻で「クリィミーマミか?」と思ったのですが(同じように推定した女性のお客さんがやはり「クリィミーマミ!」と叫んでいましたが)、まさかホントに来るとは思いませんでした。世代的に考えて、ちょうどゆかりんが幼稚園ぐらいのときのアニメになるんでしょうかね? ちなみに次回以降でありそうな曲としては、あんみつ姫(恋はくえすちょん)、ミンキーモモ、ひみつのアッコちゃん、魔法使いサリーあたりでしょうか。個人的にはメイプルタウン物語、きんぎょ注意報、ようこそようこあたりを狙ってほしいのですが^^、多分、プロデューサーの趣味が入っていそうなので、この辺は無理でしょうねぇ。

              # あ゛ー、でもゆかりんが歌ったクリィミーマミはむちゃくちゃ上手かったです(笑)。
              # 原曲は微妙な鼻声が....みたいな曲なのですよね^^。

              あとちょっと気になった点としては You & Me のラップパート。みんな全力で叫んでいるのですが、ラップらしさがまるで出ていないために曲の雰囲気やノリを崩しちゃってるなぁという印象。テンポやタイミングが取れていない人も多いなぁという印象だったので、ここはまだまだ改善の余地がありそうです^^。

              ■ 演出面について

              今回かなりうまいなぁと思ったのはライトの使い方。ゆかりの背後からライトを当てて、舞台の左右にゆかりの影絵を作っていたのですが、これがものすごくきれいに出ていてびっくり。微妙にゆかりの場所がずれたりすると影絵が綺麗に出ないので、事前にかなり調整したのでしょうね。お見事でした。

              ■ MC について

              MC の上手さはゆかりの持ち味のひとつなのですが、それにしても今回思いっきり笑ってしまったのがぐだぐだなカウントダウン^^。今回、カウントダウン直後にチェルシーガールにつなげて全力でみんなで「はっぴーはっぴー」と飛びまくる、という演出を狙っていたようなのですが、直前のクリィミーマミの前の MC の長さ調節に失敗したせいか、クリィミーマミ終了時点で残り 70 秒程度。しかしこの 70 秒でのトークが微妙にぐだぐだに。00:00:00 直後に開始されるチェルシーガールに備えて、カウントダウン直前に水を飲みに行ったのですが、本人が相当慌てていたのかむせ込んでしまうワナ^^。いやはやちょっと笑いました^^。

              しかしゆかりが上手いのはここから。この後の MC で、カウントダウンに失敗したのでもう一度やり直しをスタッフに要求^^。さすがの無茶振りに、バックステージも慌てたのかなかなか映像が出てこなかったですが、それでもきっちり出してきて再びみんなでカウントダウン^^。このあたりの適度な適当さもゆかりらしいところ。加えて舌を巻いてしまうのは、実は最初の MC1 のときに「みんな今から時計止めといてね。入ってくる時入口で没収されなかった? ゆかりんが正しくカウントダウンを迎えられるかどうか分からないので。」といった前振りを入れていたところ^^。いやはや、あのカウントダウンのぐだぐだは演出だったのか、それとも MC1 の前振りは失敗のときの保険のためだったのか^^。いろいろ勘ぐりたくなってしまうほどで、なかなか見事なものです。

              # にしても、さらにその後でしんみりトークに持ち込んで、「年の瀬はしんみりするよね」とか言い出すあたりは実に見事^^。
              # っつーかもう年明けてるから! 状態^^。

              その後も定番「めろ~んコーナー」(ゆかりが魔法のステッキを振るとみんながめろめろになってしまうというお遊びコーナー)も、桃色男爵(ライブバンドメンバー)や桃色メイツ(ダンサーさん)のみならず、嫌がるメロプリスタッフやキングレコード関係者までをバックステージから引っ張り出して(※ みなさん思いっきり普段着です(笑))ステージ上でめろ~んをさせるという暴挙に。そのあとの MC でも挙句に「ゆかりだけが面白い」とか言ってて、内心さすがに新年とはいえちょっとやりすぎだろうと思っていましたが(← 一般にはあそこまでやるとパワハラです;)、まあ新年ということでお目こぼし、でしょうかね。業界的にはああいうのも許容されちゃうのかもなー、とは思いました(苦笑)。

              ■ 総評

              ゆかりのライブの持ち味は客席との一体感だと思っているのですが、昨今、ゆかりのライブもかなりファン層が広がったおかげで、どうしてもコールの揃いなどが悪くなってきていたのですよね。しかしわざわざ年越しライブにまで来ようと思っているファンたちだとそうした心配は一切なく、加えて客席数も 2000 台と少な目だったこともあって、非常に一体感のあるライブになっていたなぁと思います。

              ただ半面、(これは仕方ないことなんですが)やや全体的に間延び感のあるライブだったな、と。特に前半戦はカウントダウンのタイミング合わせのために時間調整ができる場所(例えばライブバンドコーナーや映像コーナーなど)を何か所も設けており、結果として全体的に間延び感がいろんなところに漂いました。次回以降はカウントダウンのタイミング合わせがないので、逆にもっと詰められるところは詰めてもらって、密度の高いライブに変更してもらったらもっと満足度は上がるんじゃ? という気がしました。や、もちろん MC のあのぐだぐだ感はゆかりの魅力のひとつなので、こういうところは詰めないでほしいのですけどね^^。

              なにはともあれ、新年早々からいったい何をやってんだ、というツッコミを受けそうな感じではありますが^^、なかなか楽しいライブでした。次は横浜公演、全力で楽しんできますよ~^^。

              # ……あ、私の彼女も今度は参戦予定です(ぇ;。> 横浜公演

              今日はそんなわけで早期撤退~。

              CALLF92A

              今日はでじくま氏のお手伝いの買出し要員。始発参加 → 買出しというのは一年ぶり?ですが、まあたまにやるとなかなか面白いもの。購入サークル数が絞られていたので割とさくっと購入終了~。

              ちなみに自分の買出し分はほとんどなくて、ついでに何サークルかをちょろっと回ったり。まあもはやコミケはゆっくり同人誌を見られる場所ではなくなりつつあるので、どうしても購入するサークルさんは限定されてしまいますねぇ;。

              CAD5ZJF8

              というわけで今年のコミケはこれにて終了~。や、これをやらないと一年を終えた気分にならないのはやっぱりオタク的なサガってやつですかそうですか;。orz

              というわけで VAIO X を手に入れたので現地から書き込みしてみるテスト(笑)。いやはや、とんでもない寒さですが、そうはいっても今年は風が少ないせいでそれほどひどいことにはなっていないという印象。や、まあ寒いことには変わりがないのですがw。

              現在 TFT で寒さを凌いでますが、お店がすき家とさぬきうどんのお店に変わっているのですね(前からでしたっけ?)。というわけでたまには暖かいうどんを食べてみるテスト^^。

              CACVBGUC

              さて、本番はこれから。頑張ってきますよ~^^。

              というわけで今日は朝からこちらに参戦~^^。

              CAWLCIR8

              えと、コミケ 77 2 日目。例によって例のごとくサークル参加でしたが、今回は西館への配置、しかも 2 日目ということもあってお客さんの流れがかなり違う。新刊があまり捌けず、既刊本が割と出て(← 2 日目配置の影響)、けれども全体的には一見さんが少なかったせいで売り上げは少なめ(← 西館配置の影響)、という結果でした。ちなみに今回の精算誤差は -\300。惜しい;。ま、これぐらいは許容範囲でしょうか^^。

              というわけで終了後は月島へ移動して、もん吉で打ち上げ~。

              CAB4PSA9

              ちょっと予想外だったのは、月島への移動が予想以上に早く行えた点。2 日目という影響もあるのでしょぅが、国際展示場 → 豊洲の移動が非常にスムーズで、5 時ちょい過ぎぐらいには打ち上げがスタートできていたのがかなりラクでした。意外にこのパターンはいいかもしれませんね。

              なにはともあれ、明日は 3 日目。かなり寒くなりそうなのであまり無茶せずに頑張りますよ~^^。

              というわけでようやく準備完了~;。

              20091229b 20091229

              いやはや、なかなか時間がかかりましたがコミケの準備がようやく完了。やり方は fix されているので割と単純作業だけで片付くのですが、もろもろその他の作業もあって時間がかかってしまったり;。今回はコミケ初日はスルーして、2 日目サークル参加、3 日目一般参加という予定ですが、さてさて果たしてどうなることやら。

              これから大晦日に向かって天気は微妙に荒れ模様の様子。なにはともあれ、全力でがんばりますよ~^^。

              というわけで今日はこちらをげと~。

              20091221

              ええっと、コミケ 77 のカタログ CD-ROM 版~。なぜかなかなか見つからなくてとらで購入したのですが、なんのことはない表紙のイメージがぜんぜん違うのですね;。というわけでようやく発見~。

              さくっとインストールしてカタログチェックしてみましたが、いつもながらやはり CD-ROM 版によるサークルチェックは簡単だけれどもなかなか広がりがないなぁという感じ。同人ソフトも 2 日目なので、実質的には 2 日目だけの参加でもいいかなぁ……とか言ってるとでじくま氏からツッコミが入りそうな予感;。っつーかあとりえ雅とかあの辺が片っ端から 3 日目 → コマ不足ですか;;。

              まあなにはともあれコミケまであと約 1 週間。体調管理に気をつけてがんばらねば~><、ですよ。

              いつまでもこうやっていられないことはお互いわかっている。
              いつなのかはわからないが、この旅が終わる日は必ずやってくる。
              どんなかたちで旅の終わりを迎えるのかもわからないが、
              いつまでもこうしている、などということは不可能だろう。
              でもせめていまはたわいのない希望を語ってみたい。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

              20091127j 

              ええっと、とある飛行士への恋歌。以前、このシリーズの一作目である「とある飛行士への追憶」のインプレを書きましたが、そのシリーズの二作目がこちら。こちらは一冊ではなく複数分冊で、まだストーリーは終わっていなかったり。なかなか手がつかなかったのですが、読み始めてみると途中でやめられず、一気に二冊を読破することになってしまったり;。

              しかしまあ一作目もそうでしたが。
              二作目も素晴らしい作品じゃないですか^^。

              いやはやびっくりだったのですが、おおざっぱなあらすじとしては、本命彼女と幼馴染との間で揺れ動く、超ヘタレなイケメン少年の物語……じゃなかったけど、まあそんなところ(ぇ。恋愛ものとして見たときにはものすごくベタな設定で、両親の仇(かたき)と恋仲に落ちてしまう、という、昔ながらの直球モノ。そしてすべてを察しながらも自分の想いから目をそらし続ける強気な義理の妹がそれに寄り添う、という設定なのですが、実に素晴らしいのは今どきのコミカルさを含みながらも、きちんと骨太かつ緻密な舞台設定をしている、という点。彼らはイスラと呼ばれる空飛ぶ島に乗って海の果てを目指すのですが、とにかくその辺の舞台設定が極めて緻密で見事。少しずつ明かされていくキャラクターの生い立ちや舞台設定などに舌を巻きました。いやはやたいしたもの。まあ正直なところ、クレアがニナ・ヴィエントだという設定はさすがに無茶がありすぎる(ぜんぜん似てないでしょ;)と思ったのですが;、まあそこは漫画的、ということで許容されるのでしょうね^^。

              まだ始まったばかりの作品なので、何かを語るには早すぎるという印象ではありますが、要チェックな作品であるのは確か。万人におすすめできる作品なので、一作目の「とある飛行士への追憶」と併せてぜひ一度読んでみていただきたいです。

              現在、ヘビーローテ中w。

              20091216

              ええっと、田村ゆかりんの New Single、"You & Me"。なんでも 1 年ぶりのシングルらしいのですが、あれれそんなに経っていたっけかなと思ったり。まあそれはともかくこちらの CD なんですけどね。

              You & Me、神曲すぎるwww。
              いやいやこれはヤバすぎるだろうと小一時間www。

              今回の新曲 "You & Me" はユーロビート調の一曲で、m.o.v.e という音楽グループのラップを担当している motsu さんという方とのコラボレーションが見事な曲。アップテンポのユーロビート調の一曲となれば普通に爽快なのは当然なのですが、それにしてもユーロビートでのラップパートの気持ち良さが異常。ゆかりんの歌声との呼応はまさにライブでの客席と壇上のそれと同じで、聞いていると恐ろしいほどにテンションアップ。いやー、これは素晴らしいとしか言いようが^^。

              # 要するにこれ、ラップパートで効果音に相当する音を入れているのですね。
              # ユーロビートでラップというのは私は初めて聞いたのですが、なるほどなぁと納得。

              問題なのはライブでどうなるか、ですが、ラップパートのコールを入れるのは超至難の業。や、タイミングは取れるのですがコールがとにかく長すぎる。普通の口上なんて目じゃないよ、ぐらいに長いのですが、これは入れられたら気分良すぎるだろうなぁと思ってしまったり。どこまで覚えられるかはわかりませんが、ま、とりあえずはがんばってみますよ~^^。

              ……あ、ちなみにまだ 2 曲目以降には進めていません。(ぉぃ;

              っと、そうそう、先日こちらを購入~。

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              ええっと、「生徒会の一存」 OP テーマ曲「Treasure」。耳に残る好みなメロディラインだったので購入してみた次第。歌詞は結構せつない感じのいい曲ですが、作品が 2ch 用語炸裂であまりにも電波すぎるせいで(というかいわゆる二次創作モノとしての色が強すぎる)、曲もせつない名曲という印象を受けない……という感じ(苦笑)。や、ED の「妄想☆ふぇてぃっしゅ!」の方はホントに電波ですが^^。

              この作品、原作を読んだことがないのですが、OP テーマだけ聞いてると割とシリアス展開になるんですかねぇ? 感動演出も微妙に入ってた気がしますが、どうにも上滑りしている感が;。原作ちょろっと読んでみた方がいいのかもしれませんね。

              というわけで書店でこんなの見かけたので購入~♪

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              ええっと、コミックス版の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。ラノベで大ヒットしたシリーズのコミックス化で、元の原作が好きだったのでさくっと購入してきたのですが、読んだ印象としてはなかなか楽しいものの、やっぱりラノベの持ち味が特殊なだけに、コミックス版はどうしてもキレが悪くなっちゃうなぁ、という感じ。

              もともとラノベの方は、京介のモノローグ(一人セルフツッコミ)がとにかく楽しい作品なのですが、コミックス版だとこのモノローグがどうしても入れにくい。結果として、京介の素早い頭の回転や葛藤みたいなものがどうしても表現しにくくなっていて、その分、作品の魅力が削られてしまっている、という印象。これはメディア特性の違いによるものなのでまあどうにもしようがないのですが;、こうした作品はアニメ化には向いていてもコミックス化は向いていないのですよね;。そういう苦戦の中ではかなり頑張っているなぁという印象。

              原作ラノベの方は新機軸の展開を見せているわけですが、次の巻でははたしてどうなることやら。もともと 1 巻の出来が一番いい作品だっただけに、今後の展開はちょっと気になるところです。

              本屋で見かけて思わず購入してしまった一冊。

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              ええっと、「泣ける! 美少女ゲーム語録 感動の名場面ベスト100選」。まあ簡単に言えば、「泣きゲー」と呼ばれる美少女ゲーム群の中から、名ゼリフをピックアップしてまとめた本。

              ……なんですけどね、ひとこと言わせてください。
              違う、そのセリフじゃないっっっっ。

              や、まあだいたいこの手のゲームのセリフってその人の思い入れがいろいろ出るものだとは思うんですけどね、セリフのチョイスがあまりにも違うだろう、と思うものがかなりあるのですよ;。例えば AIR の場合、みすずちんの名セリフとしてチョイスされているのが、

              「往人さんがいてくれたら、他には誰もいらない。迷惑かな……」

              違う、違うだろ~~~;;、と小一時間;;。自分がチョイスするならこっちだ。

              「わかんない。ただ…もうひとりのわたしが、そこにいる。そんな気がして」

              まあ挙げ始めるとキリがないのですが、ピントがずれまくりのセリフチョイスで、違う、これは違うぞと全力でツッコミまくり;。や、確かにこの手の本を作ったりするときには、ネタバレになるのを避けるために一番いいセリフを敢えて避けたりすることもあるのですが、作品の本質を掴みつつもプレイした人にしか分からない何かがあるセリフをチョイスするのが基本だろう、と思わずにはいられなかったり。CLANNAD のセリフのチョイスとかありえなさすぎると小一時間;;。うーん、なんか裏事情でもあるんですかねぇ;。

              # というか申し訳ないのですがこのセリフのチョイスでは泣けません;、状態。

              でも改めて思いましたが、名作ゲームやアニメには様々な想いを馳せられる名ゼリフがあるのは確か。そういうセリフに出会えるのはやはりヲタとしての楽しみではありますねぇ。

              というわけで amazon からこれ届いた~♪

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              ええっと、GA 芸術科アートデザインクラス BGM 集、music palette。や、実は欲しかったのは OP/ED テーマだったのですが、なにげにシングルカットがなくて CD しか発売されていなかったり。そんなわけで購入してみたのですが、

              これが実にすばらしい^^。
              いやこれはかなり私好みかも~♪ な感じな BGM 集じゃないですか^^。

              OP テーマの「お先にシルブプレ」もなかなかよいのですが、特筆すべきは ED テーマの「Coloring Paletters」。アニメ本編で見た方はご存じだと思うのですが、この曲は、同一のメロディラインをキャラクターイメージに併せて、すべて別アレンジの曲にしてあるのですよね。ヘビメタ調のトモカネいろ、バラード調のキョージュいろ、テクノ調のナミコいろなど、様々なアレンジがなされていて聞いていて飽きないのですよ^^。

              GA がテーマにしている芸術というものが、ひとつの素材を元に、どんなアレンジを加えて作品に仕上げていくか、みたいなところがあって、作品自体もそれをネタにしているところがあると思うのですが、この ED テーマ集はそれと同じことを音楽の世界でやった、みたいなところがあって、ああなるほどこれは GA っぽい ED テーマだなぁ、と感じたり。ちょっと CD としては高いかな? とも思ったのですが(ちなみに \3,800)、この内容なら大満足、という印象。GA 好きなら必須の CD ですが、加えて個人的にはえがいてあそぼ!が入っていてめっちゃ嬉しかったのでもう思い残すことはないですよ、ええ^^。

              今日は先日コンビニで見かけて購入しておいた一品の話をひとつ。

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              ええっと、ガンプラとカップヌードルのコラボ商品。まあ簡単にいえば、カップヌードルに超小型ガンプラがおまけでついてくる、というものなのですが、なかなか面白そうなので購入してみた次第。

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              開けてみると、中身はこんな感じのプラスチックが。最近のガンプラは非常によくできていて、セメダインはおろか塗装もいらない、と話は聞いていたのですが、なるほどこんなふうにパチパチとはめていくだけで済むのですね。しかも色違いのパーツをうまく組み上げることで、色がつくあたりもよく設計されています。

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              というわけで完成~^^。

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              ……したのはいいんですけどね。

              20091020k

              ちっちゃwww。
              というかさすがにこれは小さすぎるだろう、と思わず苦笑^^。

              実にしょうもない「ちょっとした遊び」ではあるのですが、これもなかなかに楽しいなぁと思ってしまったり^^。ガンプラなど小学生以来、作ったことがないのですが、久しぶりにちょっと作ってみたくなっちゃいましたよ^^。

              先日、本屋さんで見つけて思わず手に取ってしまった一冊~。

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              ああっ女神様っ、などで有名な藤島康介氏による、漫画の「作り方」に関する解説書。さてどんなもんかなぁと思って読んでみたのですが、いやはやこれがびっくりするほど面白い

              書かれている内容は、漫画の描き方に関する枝葉末節の技術論ではない。どちらかというと、その中核にある物事の考え方などを綺麗に抽出したようなもので、扱われているトピックとしては、

              • モチーフの見つけ方
              • アイディアの作り方
              • プロット、ストーリーの作り方
              • ネームの作り方

              といったところを、非常に平易な、誰でも分かる言葉で単刀直入に説明しています。中でも非常に面白かったのは、アイディアを、設定とプロットに分類する、という考え方。例えば女神様の第一話の場合、

              • ベースは北欧神話である。(→ 設定)
              • 三姉妹の女神がいる。(→ 設定)
              • 女神は職業で免許制である。(→ 設定)
              • 女神が願いをかなえるために人間界にやってくる。(→ プロット)
              • 主人公の願いは「一緒にいてほしい」(→ プロット)
              • 主人公は男子寮に住んでいるもてない大学生である。(→ 設定)
              • 主人公の願いは叶うが寮を追い出されてしまう。(→ プロット)
              • 願い事を強制実行する”強制力”というシステムがある。(→ 設定)

              といった具合に分類し、これらをさらに起承転結に分割したり、どこでどういう説明をくわえていくのかを決めていく。おおお、なるほどこれは見事、という印象。

              実際の作業はここまでシステマティックではないと思うのですが、実は重要なことは、こうした漠然・曖昧模糊とした作業手順の中核(コア)となる部分を、おおまかでもいいから掴んでおくことで、こうしたものをうまく掴んで説明することは、よほどの長年の現場経験を積んでいないとできないことなのですよね。いやはやさすが、という感じ。

              漫画家志望の方でなくても、ヲタクであれば一読の価値はある一冊。さらさらと 1 時間ぐらいで読めてしまう本なので、興味がある方は手に取ってみてもよいかなと思います。

              いや~、この作品は完全にノーチェックだったのですが。

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              少年サンデーで連載されている、アラタカンガタリ(革物語)。この作品、ふしぎ遊戯の作者である渡瀬悠宇さんの最新作なのですが、店頭で 1 冊目を見たときにちょっと惹かれてとりあえず購入しておいたのですよね。で、なんか面倒くさくて今までまったく読んでなかったのですが、積まれた本を片付けていく途中で読んでみたらずるずると惹かれる惹かれる^^。いやはやこれ、とんでもない良作じゃないですか。

              # というわけで、現在発刊中の vol.4 まで購入して一気読み^^。

              作品の概要はというと、秘女王殺しの罪を着せられてしまった異世界のアラタと、イジメを受けて行き場を失っていた現代世界の革(あらた)とが入れ替わってしまう、という物語。異世界に飛ばされた革(あらた)は、その世界を新たに作り直す「創世」(つくよ)と呼ばれる劍神(ハヤガミ、神剣)に認められ、秘女王から国の未来を託されることに。そして 12 の神鞘(しんしょう)たちを束ねていく……というストーリーライン。構成上、非常に面白いのは、異世界と現代世界とで人が入れ替わったという設定をうまく生かしているところと、この二つの世界の物語が並行で進んでいくというポイント。なるほどこれはうまく考えたなぁ、という印象……なのですが、それ以上に素晴らしいがなんといってもテーマ性の部分でしょう。

              「……ざけるなァァッ!!
              そうやって人の心試してきたのか!!
              こいつらはてめえのオモチャじゃねぇんだぞ!!」

              アラタカンガタリをひとことでまとめるのなら、人の心の痛みに共感し、そして人を信じる物語。異世界では、十二神鞘たちが秘女王に対してクーデターを起こすのですが、起こしたあとも互いを陥れ、互いを自らの軍門に降そうと、血で血を洗う裏切りを繰り返す。自分以外は何人たりとも信じられないような環境の中で、主人公の革(あらた)は他人の悲しみを理解してしまうのですね。一見ひどい人に見えても、角度を変えればさまざまな理由があり、優しさを持っていることもある。そうした共感に癒され、浄化していく物語は、ディスコミュニケーションな現代における癒しの物語としての側面を持っている。いやはやこれは見事な作品だなぁと感心……というか普通に面白い、のですよ^^。

              # まあ普通に考えると、秘女王が実は最大のダークホース、という設定で、
              # 信じたはずの彼女に裏切られていた、という設定なのでしょうね。
              # が、どういう構図でそういう展開に持ち込むのかはさっぱり不明^^。

              この作品、私はすっかり少女漫画だとばかり思っていたのですが、実はサンデーに連載されているのだとか。渡瀬さんとしては初めての少年向けファンタジーだそうですが、予想以上の見事な作品展開に舌を巻きました。普通に面白い作品なので、ファンタジー系の作品に興味がある方はぜひ読んでみてください。

              「そうですね、バカですねぇ。
              普通は飛びこまないんです。飛び込めなくていいんです。
              『普通』の人間ならね。
              ただ……救世主としては致命的な気がしますが。」

              というわけで今日はこちらの書評をひとつ。

              DSCF1168

              りぼんマスコットコミックスで連載されている、酒井まゆさんの “MOMO” という作品。表紙に惹かれて 1 冊目を購入しておいたのですが、読んでみたらこれがなかなかの良作じゃないですか^^。

              おおまかなストーリーは、主人公である小田切 夢は、ちょっぴりついていない女の子。「いっそ地球なんて滅びちゃえばいいのに」と軽い気持ちで思っていたら、彼女の元に、「大魔王」ことモモが現れる。見かけこそコケティッシュで人畜無害そうな少女モモだけど、その実態は、数々の星を壊して宇宙のバランスを保っている「スターブレイカー」。2 年間以内に、モモを 7 回喜ばせることができなければ、その星は残す価値がない星として破壊されてしまう運命に。かくして地球の命運は、16 歳の少女 夢に託されることになったのだった……という、超荒唐無稽としか言いようがないストーリーライン(笑)。

              がしかし、これが実に素晴らしい作品なのですよ^^。

              「モモに付いてたくさんの星を回ってきたけど、
              まずその星に生命がいるかどうか、
              地表から空が見える状態かどうか、
              生物がいたとして、空に浮かぶ星を確認できる形態であるか、
              確認できたとして、星に興味を持ち、
              名前をつけたり物語を作ったりする術を持つ知的レベルであるかどうか。
              そのすべての条件が揃うのは、奇跡だ。」

              荒唐無稽なストーリーラインの元で展開されるのは、身の回りにある「ごく当たり前の幸せ」に気付けるかどうか、という物語。モモは、なんでもないただのケーキに喜ぶのですが、そんな我々にとっての当たり前が、実はかけがえのないものであるということを、視点を変えることによって気付かせてくれる物語になっているのですね。つまり、荒唐無稽なストーリーでありながらも、帰着点はごく当たり前の日常、というあたりがこの作品の良いところ。いやはやなかなかにいい作品じゃないですか^^。

              # ちなみにこの作品、りぼんの Official サイトでちょっとしたコミックの Preview を
              音声つきで流しているのですが、モモの声優さんはゆかりんです(ぉ。
              # 私が気付いたのは後からなんですけどね;。きっとでじくま氏はチェキ済みでしょう^^。

              作者の酒井まゆさんは、なにかといろいろ Web を賑わす有名人さんっぽいですが^^、作品の方の出来はしっかりしているなぁと感心。読み口は軽いけれどもなかなかいい作品なので、興味がある方は読んでみてください。

              いつも癒される大好き作品~。

              20090918

              というわけで、うちの3姉妹 vol.10。先日、店頭で見かけてさくっと購入したのですが、いやはやこのシリーズ、結構読み応えがある割にはサクサク読んでしまうのですよねぇ。

              あいかわらずよくもまあこれだけのほのぼのネタが次々と出てくるなぁと感心してしまうのですが、特にうるっと来たのが「がんばってるフーちゃん」のエピソード。私は結局、最後の最後まで逆上がりが出来なかった人間なのですが、そりゃこんなの見たら感動するだろうなぁ……と思ってしまったり。しみじみ;。

              目新しさはなくなってきたこのシリーズですが、定番作品として定着してきてくれた感はあるので、これからもずっと楽しい作品を続けていってほしいものです。はい^^。

              というわけでこのシリーズもついに 4 冊目ですか~^^。

              20090906c

              そんなわけで、俺の妹がこんなに可愛いわけがない vol. 4。いやはやびっくりするほどのハイペースで巻を重ねているなぁと感心するのですが、2 冊目以降、やや失速気味だった本シリーズも 4 冊目は挽回。……というかですね。

              うおおお、その展開はアリなのかっ?!そうなのかっ?!
              っていうか逆に言うと「そう来たかーーー」状態なのですがwww。

              だからかもしれない。なんだか消化不良のような気がするのだ。
              まるで……選択肢を間違えてしまったような。

              いや、思えば伏線張られまくりじゃないか、状態だったのですが、あまりにも読み口が軽いためになんにも考えずにすらすらと読んでしまうのですよねぇ^^。で、結果として「おおお?!」となってしまう^^。仔細はネタバレなので書きませんが、なかなか見事な展開でした。

              にしても、ひたすら力押しで 4 冊進めてきた感があるシリーズですが、果たして 5 冊目以降はどうなることやら^^。しばらく間が空くそうですが、次も楽しい 1 冊になってほしいものです。

              というわけで今回はこちらのエントリをひとつ~。

              20090906

              えーっと、きゆづきさとこさんのコミックス、GA 芸術科アートデザインクラス。アニメ化されているので知っている方々も多いのでしょうが、私はなぜかアニメ化される前から絵柄に惹かれてさくっと購入していたり。まさかアニメ化されるとは思っていなかったのでびっくりだったのですが、芸術系の専門知識を適宜織り交ぜながら繰り広げられるほんわか 4 コママンガは読んでいてなかなかに楽しい。今回も普通に楽しく読んでいたのです……が。

              ピクトグラムネタで爆笑www。
              っていうかお願いですから笑わせすぎないでください状態(笑)。電車の中で挙動不審に^^。

              アニメ版の方もコンスタントに面白くて、原作の持ち味をうまく生かしてアニメ化してるなぁという印象なのですが(さすが桜井監督ですね^^)、そうそう OP/ED テーマ欲しいなぁと思って調べてみたら……なんと、OP/ED ってシングルカットされないのですね。ちょっとこれにはびっくり。

              なんと TV 版サントラとの抱き合わせ。OP/ED のシングル盤って、実際には side-B をほとんど聴かなかったりするのでむしろこういう形で発売してくれるのは嬉しかったりします^^。

              ちなみに実にどーでもいい話なのですが、エンディングテーマは各キャラクターの CV の人たちが順番に同じ曲を歌っていくのですが、実は一瞬初音ミクかと聞き間違えた人が;;;。

              って、えええwww、状態だったのですが、歌い方が初音ミクそっくり^^。確かに如月さんっぽい歌い方で、キャラクターにはピッタリなのですが^^、ちょっと一瞬びっくり、なのでした。……そんなふうに思ったの私だけですかね?^^

              うーむ、さすがに眠い;;。連日の睡眠不足がたたっているせいか、今日はばったりと倒れそうな気配;。というわけで今日は軽めにこちらのエントリ~。

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              ええっと、ハヤテのごとく!! 2nd Season の OP テーマ、daily-daily Dream。なにげに一つ目の OP テーマもかなり好きだったのですが、なんだかんだで結局再び KOTOKO さんの登板に。いつもながらのアップテンポの一曲で、聞いていて気分が高揚してくるいい曲なのですが、パッケージを開けて微妙に幻滅。

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              なー(苦笑)。や、なんのことはなくて、こっちが通常ジャケットで、上のは初回版としてイラストを添付してラッピングしていた、という次第。正直なところ、保存がめんどいのでどっちでもいいから片方に統一してくれと言いたくなるのですが;、この辺、まあ微妙なところがいろいろあるんでしょうね;。

              # にしても、店頭で「(DVD いらないので値段の安い)通常版ありませんか?」と聞いたところ、
              # あっさりと「取り扱っていません」と言われてしまうワナ;。え゛ー;。

              ま、ジャケはともかく曲自体はいつもながらの KOTOKO さんな曲で、あいかわらずのハイクォリティ。安心して聞けるのはよいのですが、半面、無難な曲だなぁと思う面も。パイオニアとして頑張ってほしいところはあるのですが、背負うものが大きくなってくるとなかなかそうもいかないのかもしれませんねぇ。

              というわけで今日はこちらのエントリをひとつ。

              20090831f

              7th Expansion 「うみねこのなく頃に」アニメ版 OP テーマ、片翼の鳥。実はゲームの方は全く未着手なのですが、このままだといつまでたってもプレイしないだろう、ということでさくっとアニメ版を鑑賞中。意味深なキーワードがちりばめられた歌詞なのですが、当然のようにさっぱり分からず(苦笑)。がしかし、曲の方はとにかく耳に残る一曲で、存在感ありまくりの名曲。ぱっと聞いたときに、このレベルの曲を書けるのは I’ve なのかなと思ったのですが、調べてみたら違っていて、同人音楽サークルからデビューした方だったのですね。透明感のあるボーカルと、民族音楽のような風味を取り入れた力強いメロディがいい感じ。いやはやレベル高いです。

              にしても、うみねこのなく頃にってすでに Episode 5 に入っていたのですね;。いやー、なんか私はまだ 2 本目ぐらいでしょ? ぐらいに思っていたのですが(ぉぃ;)、実はそんなに進んでいたとは;。もはやとてもプレイできる状況にはない気がしますが;、アニメ版はさくさく鑑賞したいところです。……いやもったいない、とか言われそうですが DS 版出ないんだもん;;。うむむ。

              というわけで、ゆかりん LOVE なでじくま氏からこちらが支給されました~w。

              20090823w

              えーと、冬に行われたゆかりんのライブツアー Dreamy Maple Crown の Blu-ray 版。でじくま氏やけろっちゃ氏 & 奥様たちと襲撃したあの 3/8 から実に半年近くが経つわけですが、まあ一言言わせてくれ。

              いったい何枚買ってやがりますかwww。でじくま氏
              まあぱっと見ただけでも 6 枚ぐらいは購入してるみたいなのですがw。

              # 挙句の果てに言われたセリフが、「あなたは欲しいのは銀の DVD と金の Blu-ray と
              どちらですか?」って、ちょwww、状態(笑)。というわけでありがたく Blu-ray 版を受給w。

              実はコミケの 3 日目の帰り際に、でじくま氏の家に襲撃してプロジェクターで見せてもらっていたのですが、改めて自宅でさっき Blu-ray 版を見てみたのですが。

              むちゃくちゃ綺麗だ....;。
              っつーかこれは確かに綺麗。なるほどもう戻れないというでじくま氏の意見も納得。

              とりあえず SHARP のフルハイビジョン液晶で見てみたのですが、これがもう呆れるぐらいに綺麗。どんだけ鮮明なんだという印象。敢えて言えばエンコードレートが低めなのか画像に粗が見られますが、これはモニタ側の性能がよい証拠かもしれず。でもどっちにしても、DVD なんか比にならない、という感じですね。

              # しかし微妙に音声が割れてるような気がするのは気のせいだろうか;。
              # ちょっと音圧レベルが高すぎるような。もしかしたらマイクが音を拾いすぎなのかも?

              というわけでとりあえず見てみたw。

              20090823x

              って、ちょwww。
              おいおいここまで完全収録なんですかっっ、状態^^。

              いやー、これにはちょっとびっくりしたのですが、今回の DVD/BD 版はほぼノーカット完全収録になっているらしく(一部アンコールなどのカットはあり)、まさかこの手のセルフパロ映像まで収録してくるとはかなり驚いてしまったり。版権の問題もそうなのですが、よほどコンサート全体に自信がないとこうしたネタまで含めた収録はできないわけで、いい意味でのゆかりんの完成度を象徴しているのでしょうね。

              にしても、とりあえず再生したのがこのメタウサ姫だけっていうのはどうなのかと自分でツッコミ。
              いや、面白いからいいんですよw、ええ^^。

              おお、そういやこのインプレを書き忘れてました;。

              20090817i

              えーと、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破。かなり前にでじくま氏と一緒に見に行ったのですが(……ってもう一か月以上前な気がする;orz)、そういやインプレ書いてなかったよ、という次第。

              まあ一か月も経っているので今さら書くネタもないといえばないのですが;、タイトルの「破」の通り、物語はオリジナルテレビ版を見事に壊すような展開。や、テーマ自体はオリジナル版とそう変わっていないと思うのですが、全く違う怒涛の展開に舌を巻いたのは正直なところ。や、早いとこ次作を見たいものですが、また数年後……なんでしょうかね^^。

              でもって実はこのエントリで書きたかったのは劇場版の話題ではなく、こちらの話題だったりします;。

              いやまあ見たことがない方はちょっと見てくださいよ、状態なのですが、あのテレビ版の意味不明な作品設定のほとんどが実に見事なまでに解き明かされている、というトンデモサイト。情報がいろんな場所に散在しており、テレビシリーズだけでは設定が十分に解けないのですが、この方のこの作品解説は、分かりやすい上に見事に作品テーマを解き明かしていて、いやはや素晴らしいと唸らされてしまいました。Web を巡回したり検索したりしていてたまたま見つけたサイトなのですが、凄すぎです。これを見ると、劇場版もさらに楽しめるかも?! みたいな感じです。(有名なサイトなんですかねぇここ?)

              最近この手の作品解釈系のエントリはぜんぜん書いてませんが(というか作品解釈したくなるような作品に久しく出会っていない、というのが理由なのですが;)、久しぶりにこういうエントリを読むとかなり触発されますねぇ^^。凄かったです。

              というわけで先日のコミケはほとんどモノを買わなかったのですが、つらつらとサークルを回っているときに思わず一目惚れして購入したアイテムがこちら。

              20090817b

              えーと、ASTRAL UNIT というサークルさんの頒布物で、「動いて見える何か」と「立体にみえる何か」。いやはや、これがなかなかに面白い^^。

              まず動いて見える何か。これは格子状の透明フィルムと下図のような印刷物を重ねて動かすと、アニメーションして動くように見える、というもの。

              20090817e 20090817d

              アイディア自体は別に珍しくないのでしょうが、上手いなぁと思ったのは、上のようなゼルダなどのネタを使ったという点。上側の格子状の透明フィルムを動かす速度を変えると、剣を振る速度が変わるのですね(笑)。思わず笑ってしまいました。

              # B5 の巨大版が売られていたようなのですが、そちらを買い逃したのが微妙に悔しい;。

              で、もうひとつが「立体的に見える何か」。こちらは封をあけると、プリントアウトされた用紙が一枚。

              20090817f

              って、ちょw。
              要するにノッポさんのお時間ですかwww。

              というわけでちょきちょき。

              20090817g

              そして組み立てるとこんな感じに。

              20090817c 20090817h

              おおw。確かにそれっぽい(笑)。斜めから見てもそれっぽく見えるあたりが面白いのですが、なるほどこういうアイディアものはなかなか楽しいなぁと思ったり。コミケの醍醐味の一つは、こういうアイディアものなどのグッズ類がいろいろ見られることではありますね。

              というわけで昨日はこちらに参戦~。

              CAVIPNP0

              ええっと、コミケ 3 日目。昨日中にエントリを書こうと思っていたのですが、さすがに疲れすぎてて、ばたんQ~;。いやー、やっぱりさすがに身体には堪えますね><。

              今回のコミケで面白かったのは、なんといってもこちら^^。

              CAIFF2K5

              実は今回は、サークルスペース内での当日作業があったのですね。といっても非常に単純で、B5 のペラ折り本とポストカードをクリアファイルに封入する、という作業なのですが、これが非常に楽しい^^。もともとこの手の細かい作業が好きなのと、コミケの醍醐味の一つに、その場で売り物を作らないと売るものがない、みたいな緊張感(笑)なのがあるので^^、かなりこれは楽しかったです。

              # が、しかし半面、作業しながらの売り子だったせいか、残念ながら会計は 300 円ミス;。
              # 致命的なミスって額ではないですが、微妙に悔しい;。

              さすがに今日は昨日の疲れがたたって、まだまだ本調子ではない感じですが;(っつーか眠い;)、でも頑張る~、ですw。というかまずコミケでひどいことになっている部屋を今日は片付けよう....

              20090816

              というわけで、ぼちぼち行ってきます~w。今日はサークルでいろいろあるので、いつも以上に楽しそうな気配w。

              というわけで今日はこちらに参戦~。

              CAL15UM6 CAPAX5TZ

              ええっと、コミケ 76 in 国際展示場~。今日はしっかり炎天下……ではありましたが、湿度も割と低く、雲も適度に出てたのでまあまあ過ごしやすい一日。一応、ヒヤロン(冷却材)を 5 つほど持っていったのですが、たいして使われることもなく終了。ちなみに本日の戦果はこちら^^。

              20090815

              あとはでじくま氏の分が別にありますが、結局 1,500 円しか使ってないよーな;(苦笑)。まあ、こういうコミケは参加することにこそ意味がある、ってことで^^。東方はともかく、右側にあるのはたまたまふらっと見かけたサークルで見かけた面白グッズ。これはまた後日に^^。

              しかし今日一番楽しかったのは、東方の行列に並んでいるときのおしゃべり。 たまたま手前に並んでいる人といろいろおしゃべりをしたのですが、なんとその人が、高校生の初参加者、しかもこれまた初参加の友人と共に午前 4 時から並んでいたのだとか(笑)。いやいやどんだけ前途有望、じゃなかった、初回からどんだけフルバーストなのよ状態でしたが^^、 笑ってしまったのがその後の会話。購入までの見込みの時間や、コミケの攻略法などの話をいろいろしていると、

              (私に向かって)「コミケ、何回ぐらい参加されているんですか?」
              「うーん、たぶん 40 回ぐらい?」
              「えええ;、いったいおいくつなんですか??」
              「3○歳ですよ?」
              「えええ;」 ← って、おいこらいくつだと思ってたんですかw

              という感じでしたが、いろいろ聞いてみるとさすがにまだまだ若いだけあってあまり道を踏み外してはいない様子。アニメも何見てました? という話を振ってみると、とらドラ!や咲、けいおん!といったあたり。この辺はまあやっぱりな、という感じだったのですが、ジェネレーションギャップを感じたのは、アニメを携帯のワンセグで視聴 & 録画していた、という点。ああ、なるほど自分の部屋にテレビがないからか、とすぐに合点がいったのですが、今は携帯でそんな手があるのかとびっくり。言われてみるとああなるほど、なんですけどね^^。

              ちなみにコミケはこの東方だけ買いたくて来たらしいのですが、地図も持ってなかったので、りゅうくんさんがブロック情報が印刷された白地図を渡して、いろいろおすすめを説明して一件落着。普通に企業ブースとかを紹介したのですが、もしかしたら道を踏み外していない高校生には刺激が強すぎた....かも;。(ぉぃ;

              # まあこんなふうに一見でちょろっと話したりできるのも、大手行列の楽しさではありますね^^。

              というわけでいよいよ明日はサークル参加。これからでじくま氏と合流して、いろいろサークル準備、ですよ~。

              20090813 20090813b

              というわけで昨晩はエントリ上げ忘れた><のですが、なんだかんだでぼちぼちコミケ準備ちう。とりあえずパネルをぼちぼち作成して、そして文房具類とかをちまちまと集めているのですが、失敗したのは荷物の引き取り;。マヌケなことに、会社からの帰りが遅れて荷物が受け取れなかった、という....orz

              # にしてもオンラインゲームでコミケ打ち合わせとはいい時代になったものですw。

              しかしコミケでサークルの委託を受けるようになってから早 4 年。今回で 9 回目の委託になるのですが、サークルで売り子をやるようになると、それだけで十分満足しちゃうのが自分でも苦笑してしまうところ^^。昔はひたすら買いまくらないと気が済まなかったものですが、まあこういうモラトリアムもまた楽しいものです^^、とか言ってみるw。

              というわけでぼちぼちこちらをチェック~。

              20090806

              年々カタログチェックの時期が遅れているような気がするのは気のせいではないような気がしますが(ぉ、CD-ROM 版だと前回データとのマッチングができるので、ついチェックが直前になっちゃいますね;。今年は PC ゲームが 2 日目なので、土曜日が朝から突撃になるのかなぁという印象。

              ……と思ったら。
              よし、チケットげっと。(ぉ

              やー、たまたまだったのですが、チケットをいただいてしまったり^^。これで東方は無事に買える……かな?^^ なにはともあれ、ぼちぼちいろいろチェックとかしなくちゃ、ですよー。やること山積み;。

              うーん、今日は気持ちがぐったりおつかれ;。やっぱり先週のお仕事の余波がまだ体調的に残ってるのかなぁという印象なのですが、そんなわけで今日は一回お休み。

              でも先週の Phantom ~Requiem for the Phantom~ 「#18 対決」で神なセリフがあったのでメモっておきます^^。

              「いいえ……私が生きる意味は……これ……

              あなたは私に『生き延びろ』と言った。自分の意思で戦うと誓った。
              これは、その時にあなたが刻んだ『印』。……憧れたのよ、私は。
              ほんの短い間だったけれど、あの日の、あなたの強さに……。

              あなたが誓った言葉の証拠が、この体には残ってる。
              だから、私は命を棄てられなかった。

              あなたはもう一人の私。
              私の代わりに、私の諦めた道を、戦いながら、抗いながら進んでくれた。
              だから私は、あなたを夢に見ながら生きてきた。
              今もどこかで、もう一人の私が強く自由に生きているって。
              いつだってこの傷が、それを思い出させてくれた。

              でもこんな痛み、ずっと耐えられるわけがない。
              あなたが諦めるなら、それは誰にも責められない。だから……

              あの日の誓いを反故にするなら、まず私を消して。
              もう何もかも終わりにして。

              ……いいのよ、私はマスターの失敗作。
              棄てられるのを待つだけの人形よ。

              ……この世界が無限の地獄じゃないとしたら、それはあなたが生きてるからよ……。
              だから、お願い……わたしを殺して……あなたのいない世界に、わたしは生き残りたくない……。 」

              ヤバい、神セリフすぎる;;。
              というか、声優の高垣彩陽さんの演技が素晴らしすぎる

              自分の自我を奪われ、生きる意味を失い、サイスの傀儡として生きてきたアイン。そんな彼女に玲二が生きる意味と名前を与える。地獄の中に見出した一筋の光明、そしてそれにすがることで自我をかろうじて繋ぎとめてきたアインの苦しみが突き刺さるセリフなのですが、高垣さんの迫真の演技が本当に見事。あまりにも重く、そしてキツいセリフに、思わず心動かされました。

              Phantom も実に古い作品ではあるのですが、今見ても十二分に見ごたえある作品ですね。もう一度リプレイしてみたら、当時とはまた違った景色が見えてくるのかもしれません。

              ふう~、というわけで今日は一日おうちで休養;。胃腸炎はほぼ終息したとはいえ、無理は禁物なのでおうちでまったりいろんなものを消化していたのですが、随分長いこと放置していて消化できなかったこちらを一気見。

              20090712c

              ええっと、CLANNAD 無印の渚編、#19~#22 を一気鑑賞。おいまだ After Story 入ってないのかよ、というツッコミはご勘弁;;。いやなにしろ CLANNAD は心のゆとりがないと、もったいなくてとても鑑賞できないので、どうしても後回しになっちゃってたんですよね。でも見出すと歯止めが効かなくなって一気に見てしまうワナ;。

              でもってまあ、激しく今さらなんですが言わせてください。
              素晴らしい、素晴らしすぎるよ京アニ。っつーか神すぎる;。

              いやもうどんだけ見事な作りなんだ、とホントに感心してしまったのですが、素晴らしいのはフィルム作りの丁寧さ。原作と同じストーリーラインをなぞっているようでありながら、細部にかなりの手を入れている。特に凄かったのが、文化祭前日から当日にかけての渚の追い込み方。資料室の中にあるかつての演劇の資料を渚が探し当ててしまって、映像としてそれを見せつけてリフレインさせる、という演出は見事としか言いようがない。そしてさらに舌を巻いたのが朋也の追い込み方。ざわつく舞台、幕をいったん下ろそうというみんなの声の中、朋也は幕を下ろすことに躊躇する。それは、自分の力で立って夢を叶えようとする渚を支える朋也の、自分自身との戦い。あの葛藤の描き方は原作にはなかったわけですが、ギリギリの線での戦いは映像で描かれると迫真の描写となる。そしてなにより素晴らしかったのが、秋生役の置鮎さんの熱演

              「夢を叶えろ、渚ああぁーーーーーーーーっ!
              渚あぁぁーーーーっ!
              馬鹿か、おめぇはーーーっ!
              子供の夢は親の夢なんだよっ!
              おまえが叶えればいいんだっ!
              俺たちは、おまえが夢を叶えるのを夢見てんだよっ!!
              俺たちは、夢を諦めたんじゃねぇっ!
              自分たちの夢をおまえの夢にしたんだっ!
              親ってのは、そういうもんなんだよっ!
              家族ってのは、そういうもんなんだよっ!
              だから、あの日からずっと…
              パン焼きながら、ずっと…
              俺たちは、それを待ちこがれて生きてきたんだよ!
              ここでおめぇが挫けたら、俺たちゃ落ち込むぞ、てめぇーーっ!
              責任重大だぞ、てめぇーーっ!!」

              魂を揺さぶる演技とはこういうものなのか、と思い知らされるほどの迫真の演技。演出も映像も素晴らしかったのですが、この置鮎さんの絶叫はマジでヤバすぎる。確認したところ、原作とほぼ同一のセリフだったのですが、このセリフ自体、作品の中核とも言えるセリフそのものなので、原作通りに使ってくれたのは嬉しいところですね。

              # ラストの影二つの締め方も素晴らしすぎ。
              # 最終回はだんご大家族を使わないで、影二つだけでもいいような気もしたんですけどねー^^。

              しかし……実際に放映されたのは実に今から 1 年以上も前なのですが、こういうふうにまったりと時間をかけて見るのもいいものですね。自分にとってはホントに大切な作品なだけに、適当に見たくない、って思いがやはり強いものですからねぇ^^。さてはて、ぼちぼち番外編あたりも見ていきますか^^。

              というわけで今日はぼちぼちお仕事だったわけですが、帰ってきてからさくっと昨日放映されたエヴァを鑑賞してみたり~。

              • ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 1.01

              見終わってまあ一言。
              ……いややっぱりよくできてる & めちゃめちゃ面白いなぁ;。(苦笑)

              実に 2 年ぶりぐらいに見返したことになるのですが、改めて見るとミサトやリツコ、ゲンドウなどの言動の方に興味が向いてしまったのがちょっと面白かったり。もともとヱヴァというのはディスコミュニケーションな物語(他人との距離感などをうまく取れずに傷ついていく)なのですが、ミサトやリツコ、ゲンドウなどの行動ロジックを追いかけながら見ると、よくもまあこれだけ他人が他人を傷つけ合う見事なシナリオを組めるなぁ、と感心してしまうことしきり;。

              「このリリスを守り、エヴァで戦う。それはあなたにしかできないことなの。
              わたしたちは、あなたとエヴァに、人類の未来を託しているのよ。」
              「そんなつらいこと……なんで僕なんですか。」
              理由はないわ。その運命があなただったってだけ。
              ただし、シンジ君一人が命を賭けて戦っているわけじゃない。みんな一緒よ。」

              持って生まれた資質や環境は人それぞれ。けれどもそれを嘆いて「私はこんなにつらい、私のことをわかって」と人にすがろうとするだけでは、決して未来は切り開けない。与えられた資質や環境を個々人の前提条件として受け入れ(=自分を認め)、そしてその資質や環境をプラスに転じることで、人は個人として自立していくことができる。……というのが基本的な(シンジから見た)骨格ストーリーなのですが、それと対称的なのがミサトやリツコ、そしてゲンドウたち。彼らは皆、何かしらの致命的な過去を引きずっており、それゆえに他者を振りまわす。ミサトがシンジを振りまわす描写が非常に象徴的なのですが、そうした大人たちに振り回されながらも成長していくシンジの姿が、なるほどなかなか面白いなぁとちょっと思ってしまったり。(表情にしろ仕草にしろ、非常に分かりやすく作られているのでかなり読み取りやすくなってますね。)

              もちろん世界観などのギミックもよくできているのですが、ヒューマンドラマとしても非常に良くできているわけで、だからこそ今なおこれだけの人気を博する作品になってるんでしょうねぇ^^。

              ヤバい、普通に面白いw。

              ええっと、絶好調な麻雀アニメ、咲 –saki- のオフィシャルサイトコンテンツのひとつ。手牌 14 枚の中から次に何を切るかを問う問題なのですが、なにげにこれがめっちゃよく出来ている。やってみればすぐに分かるのですが、Web 投稿形式になっていて、どの牌が最も得票を集めたのかがアンケート形式ですぐにわかるようになっているんですよ。なるほど Web 2.0 の集合知とはこのことか、と(笑)。

              # ちなみに実行エンジンは麻雀専門ポータルサイトの麻雀王国のものを
              # 使っているらしいのですが、オリジナルに比べて圧倒的に操作性が
              # 上がってる感じですね。(http://www.mj-king.net/

              Web の使い方もいろいろありますが、こういうアイディア賞ものを見るとかなり感心しますねぇ^^。見事でした。

              というわけで今日おうちに帰ってきたらこんなものが届いていたり~。

              20090618

              って、おおお、これは先日、ECO にログインしたときにメリさんに頼んでおいたブツじゃないですか。(ぇ というわけで開封~^^。

              20090618b

              おおおお(笑)。
              やた、ここ最近、大阪の方のイベントで出してたコピ本まとめて get っ。(笑)

              # や、いわゆる売り子さん特典?^^

              というわけでいつもお世話になってる、お気に入りサークルさんのコピー本をまとめて送って頂いたのですが、いやはや相変わらず素晴らしい出来。や、イラストがかわいいとかそういうのももちろんあるし、中身もものすごく和みまくるのですが(笑)、とにかく感心しちゃったのがその丁寧な装丁

              オフセ本だと装丁なんて工夫のしようもない(せいぜいトレペを挟むかどうかぐらい)のですが、コピー本だと小部数であるが故に、ものすごく凝ることができるのですよね。なので、オフセ本とはまた違った楽しみがあるのがコピー本なのですが、今回もまたびっくりな装丁が。

              まず一つ目はこちら。

              20090618d

              パンチでちょっとした穴を開けたり、飾りの切り込みを入れたりするのも素敵なのですが、リボンにスタンプを押してアクセントをつける、という発想が見事。しかもこの本、おてんきたまごという本で、スタンプがちゃんとはれちゃん/くもりちゃん/あめちゃん/ゆきちゃんになってるのがまたかわいい^^。こういうのめっちゃ好きなんですよ(笑)。

              # しかし私は知らなかったのですが、これ、布用スタンプらしいですね。
              # スタンプコーナーには普通にあるらしい。今度見てみよう....

              そしてもう一つ、こらちは本気で感動してしまったのですが。

               20090618c

              ちょっと写真だとわかりにくいかもしれませんが、最初にコピー本に二つ穴を開けて、それを星型の鋲(?)で止める(裏はテープで固定)。これだけでもなかなか素敵なアイディアなのですが、羊型にくり抜いた紙をピンに挟み込むことで、タイトルをタグのようにくっつけるというアイディアが素晴らしすぎる。いやはや、本のタイトルの「ほしきらら」というのもスタンプ押しなのですが、正直どれだけ手間がかかってるんだろうというぐらいに丁寧な装丁。こういうのって、手に取った瞬間に思わず笑みがこぼれる、のですよね^^。

              それにしても、いつもにも増して素敵な装丁に舌を巻いたのですが、ご本人いわく、まだまだやりたいことがあるのだとか(笑)。っつーかすごすぎるとしか言いようがないのですが、いやはやいったいどこまで素敵なものを見せてくださるのか、さらに楽しみが増えますね~^^。

              なにはともあれ、ありがとうございました~^^。めっちゃ楽しませて & 和ませていただきました。

              というわけでようやくこちらを get~。

              20090613e

              ええっと、ハヤテのごとく! 2nd season の ED テーマ、本日満開ワタシ色!。最初に聞いたときからこれは買わねば状態だったのですが、発売日に店頭を回ったところどこも品切れ;。予約分だけでも手いっぱいだった店もあったようで参ってしまったのですが、まあ無事に get。なかなかジャケの内側もすごいことにw。

              20090613f

              でもって曲なんですけどね。
              これが激しく神曲。(笑)

              非常に前向きかつ清々しいアップテンポな一曲なのですが、なにより素晴らしいのがメロディラインとコード進行。特にサビからラストへの流れの作り方がもう激しくツボで、絶賛無限ループ中(笑)。コード進行だけならいい曲はたくさんあるのですが、アップテンポなので聞いてて飽きがこないところが good。加えて合いの手(コール)も入るので、こちらも聞いていてノセられちゃうんですよねぇ^^。これは人気が出るのもわかる、という一曲。

              しかしハヤテのごとく!に関しては、ヒナギクがここまで人気を博するとはちょっと苦笑してしまったり。いやまあ冷静に考えれば、メインターゲットの中学生~大学生あたりに人気が出るヒロイン条件を片っ端から持っているのですが、「男の子が好きな理想の女の子像」というのは意外に昔と変わっていないもんなんだなぁ、と思ってしまったり(笑)。才色兼備で人一倍の努力家、モラルも高くて凛々しくて、それでいて恋愛下手、幽霊が怖いとか高所恐怖症といった適度な弱点もある。そりゃまあウケて当然だわな、という見事な属性の持ちっぷりで、2nd season がヒナギクを前面に押し出した構成にするのもまあ当然だよね、と思ってしまったり。(それに対峙する西沢歩のキャラ立ちの弱さもまたキャラ配置上の面白いところなんですけどね^^)

              いずれにしてもこういうアップテンポの曲は気分が高揚するので聞いてて楽しいですね。興味がある方はぜひぜひ^^。

              # あ゛ー、ちなみにヒナのプロモーションビデオはそんなにすごくないので通常版で十分かも;。

              というわけで昨日はこちらに参戦~。

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              毎年恒例、ゆかりん FC イベントにでじくま氏と参戦してきたり~。平日金曜日の夕方という、国民としての忠誠度を問われる素敵開催日程だったわけですが、当然のように年休を取って参加。(← 仕事しろ; でもって、感想としては。

              超ぐだぐだ。でも超まったり。
              や~、このゆるさが FC イベントの醍醐味だよねっ。

              来週イベントに参加される方は、ネタバレすると楽しくないと思いますので一応反転しておきます。

              いやはや、例年 FC イベントは何かのパロディをやらかしてくれるのですが、今年は「まんが日本昔話」と「サクラ大戦」のパロディ。これ、二重パロディになっているというのが芸の細かいところで、サクラ大戦の帝国華撃団が、まんが日本昔話になぞらえて、かぐや姫ならぬゆかり姫を演じる、という構成……なのですが、むしろ二重パロディなんていうややこしい形式を導入したが故に分かりにくくなって、パロディとしての純度はダウン;。昨年の「どきどきメモワール」(ときメモパロディ)のような強烈なパンチはなかったのですが、それでも「にんげんっていいな」(まんが日本昔話の ED テーマ)で着物姿ででんぐり返しをするゆかりんや、「檄!帝国華撃団」(サクラ大戦 OP テーマ)をパロった曲でみんなでカーテンコールをするあたりにはやはり爆笑。いやはや、こういう無駄な気合の入れ方って大好きwww、という感じ。

              参加型ミニゲームは巨大ジェンガ、巨大ダルマ落とし、こより相撲。こちらも正直そろそろネタが尽きてきた感があって、もうこれ以上ゲームないぞ??みたいな状態になってきたのですが(それでもよくこれだけのネタをひねり出すものです^^)、中でも巨大ジェンガは分かりやすくていいゲームだなぁと感心。調べてみたところ、巨大ジェンガもだるま落としもイベントレンタル用品として存在しているようで、それぞれ \15k、\30k ぐらい(というかだるま落とし高いな^^)。また非常に感心したのが優勝商品。2,000 人のこより相撲の勝者には、ゆかりんと 1 時間限定(ただし最大 10 通)の携帯メール交換権がつく、というもの。お金がかからないけどファンには垂涎の権利、というあたりがうまい。

              そしてミニライブコーナーでは 4 曲ほどを披露。新パペット曲の導入に加えて、少し古めの曲も歌ったりと構成も工夫。個人的にはミニライブコーナーはいらないと思っているのですが(というかそれはライブツアーでやればいいと思っているので^^)、ゆかりんイベントには日ごろのストレス発散(=飛ぶため)で来ている人も多いでしょうから、ライブコーナーはやはり外せないのかも;。

              全体としてはいつもながらのゆる~い進行で、とにかくまったりイベント。完成度の高さを狙う、力押しのライブツアーなどとはうってかわっての gdgd 進行で、たとえばライブコーナーでも歌詞に詰まったりダンボールネコさんのしっぽが取れたり(後者はシナリオ通りかもですが)、ジェンガも進行見ながら複数回やったりと、本当に臨機応変にまったり進めていく。そういうゆるさこそが FC イベントの醍醐味。字面にすると実にくだらないことしかやっておらず、「それで??」と言いたくなるような内容なのにもかかわらず、会場がとにかく暖かいのが不思議なところ。エンディングロールで映し出された、会場に参加している 2,000 人の人たちの名前を見て、あ゛ー、こういう一体感をうまく作りだしてくれるからこそ、こういう FC イベントというのは代替が効かないものなんだよなぁ、と思ったり。

              まあそんなわけで昨晩はまったり楽しんだ一日……だったのですけどね。

              年末のライブツアーどうするよ;;;。
              ってかどんだけ踏み絵www。

              今回のイベントの最後に、年末~年始にかけてのライブツアーの日程が発表されたのですが、問題なのがそのスケジュール。

              • 2009.12.25 グランキューブ大阪メインホール
              • 2009.12.31-2010.01.01 福岡サンパレスホテル&ホール
              • 2010.01.09 中京大学文化市民会館オーロラホール
              • 2010.01.16 横浜アリーナ(Final)

              カウントダウンが福岡開催なのですが、いやちょっとこれは参加するかどうか微妙に迷うところ;。コミケの日程次第、というところもあるのですが、そもそも私は福岡に行ったことがないというのもあって、この機会に行かないと福岡行かないんじゃないかなー、という気もしたり。おそらくカウントダウンライブであれば開演 21:00、終了 00:30 といった感じになるのではないかと思うのですが、羽田→福岡だと、19:15 → 21:00 ぐらいの感じになるので実はコミケ終了後の移動でも十二分に間に合ってしまう;。加えて、カウントダウンライブ参加 → 徹夜で長浜ラーメンでも食べに行く → その辺のカラオケ屋さんで仮眠 → 帰途、とかすれば宿すら取る必要がないんじゃないかというワナ(笑)。……いや、ぶっ倒れかねない強行スケジュールな気もしますけどねw。

              まあいずれにしてもどうなることやら。コミケの日程が出てから考えますかねー?^^

              実は移転してたんすか;;。
              ってしらんかったよー;;。

              というわけで先日、CD を探して新宿界隈をふらついたときの話。新宿界隈でアニメ系の CD を扱っている店舗ってなかなか少ないのですが、ゲーマーズはちょっと離れた場所(歌舞伎町の入口あたり)にあるために、買い逃した CD を購入するのにはめちゃめちゃ便利な一軒、だったのですよね。がしかし、久しぶりに襲撃してみたらびっくり、閉鎖してやがるじゃないですか;;。

              でもってあわてて検索して探してみたのですが。

              20090529h CAZRVWYT

              うぉう、こんなところに移転してたのか;;。場所としては、新宿南口から甲州街道を西側に降りた向かって左側のビルの 5F。この近辺はとらのあなや Sofmap、ヨドバシカメラなども近いのですが、何よりこのゲーマーズがよいのは品揃え。とらも Sofmap もヨドバシもどこも CD 類などについては中途半端な在庫だったので、この一軒が出来たのは自分的には非常に大きいなぁ、という印象……というか気付いてなかったのが相当イタイ、という感じ。

              出店戦略として、競合がひしめく一帯に、自社の強みを持たせた形で出店してくるというのは実に正しい戦略。(お店が一軒だとわざわざそこまで行こうと思わないけど、密集しているとお客さんとしては比較もできるし便利なので、土地としての集客力が発生する。) 買いそびれた CD を購入するのに秋葉原まで行かなきゃいけないことがかつて結構あったのですが、ゲーマーズがここに引っ越してきてくれたことで新宿もますます便利になった、という印象ですねー。

              ……いつか新宿がヲタクな街になることはあるのだろーか。(ありません;)

              ようやく届いた~。

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              えーと、6/5(金) に開催される予定の、ゆかりん FC イベントのチケット。平日とはいえ金曜日夕方 18:00 開演という結構厳しいスケジュールですが、場所が中野なのでアクセス性はなかなかよさげ。割といい席を引き当てたこともあって、今回はちゃんと参加して楽しもうかなー、と思っていたり。

              しかし例年 FC イベントは「やりたい放題」という言葉がピッタリ合うようなイベントなので、今年はどんだけ笑わせてくれるのかとちょっと期待。いつもびっくりするようなアイディアを披露してくれるので、ぜひ今年もやらかしてほしいところです。

              # でも今年はセンター共通試験がなかったのがちょっと意外。
              # 例年だとびっくりするようなネタが飛びだす良企画、なんですけどねぇ^^。

              これは長らくファナの身のうちで眠っていたなにかだ。
              ファナでありながらファナではなく、しかし間違いなく彼女自身とともに在った何か―――
              それが思考へ、精神へ、肉体へ、尽きせぬ水脈のごとく迸る。

              いやこれはとんでもない名作を引き当てました……。

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              ガガガ文庫から出ているラノベ、「とある飛空士への追憶」。夏のこたつさんから強力なプッシュを受けてとりあえず読んでみたのですが、思わず一気読み。いやはやこれは素晴らしい作品じゃないですか。

              ストーリーラインは非常にわかりやすくて、戦地の真っただ中に取り残された未来の皇妃ファナを、傭兵飛空士シャルルが複座式水上偵察機サンタ・クルスに乗せ、1万2千キロの敵中を翔破し、神聖レヴァーム皇国まで送り届けるというミッション。圧倒的な物量差と戦力差を持つ帝政天ツ上の執拗な攻撃をくぐり抜け、約 4 日間のフライトを成し遂げる……というストーリーなのですが、これが実に素晴らしいのですよ^^。

              ストーリーラインも素晴らしいのですが、なにより驚くのはその筆致力。スピード感あふれる激しいドッグファイトといい、遥か遠く彼方まで続く青い空と海の描写といい、まるでその皮膚感覚が伝わってくるかのよう。心を失ったお姫様が、死の淵に追いやられて自分の心を取り戻していくそのプロセスの描写も見事。日本と西洋の文化を模した国を使うことでイメージも湧きやすくなっているし、一方で大瀑布と呼ばれる、高さ 1km ほどの異形の海の滝などの舞台を使ったり、巨大な飛空艇を何隻も登場させたりすることで、独特の世界観も形成している。そのあたりのバランス感覚も見事。またエンディングやエピローグも素晴らしくて(一応ネタバレ回避のため伏せておきますが^^)、読後の清涼感がホントに素晴らしいのですね。

              ストーリーの尺としてもちょうど 1 本の映画分ぐらいなので、これはぜひ映画化して欲しいなぁと思うところ。なかなかお目にかかれない名作じゃないかと思うので、ぜひ一度手に取って見てみてください。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              えと、うちの3姉妹の最新刊 vol.9。vol.8 の発売からはちょっと間があいて、その隙間に特別編(ハワイ旅行編)が差し込まれたのですが、今更 vol.9 が発売されていたことに気づくワナ;。いつもながら3姉妹の様子が微笑ましい一冊なのですが、巻末を見てちょっとびっくり。昨年にうさぎのモプシーちゃんが亡くなってたのですね……;。アニメ版のモプちゃんは死なないよね? と長女や次女が話したというエピソードなどもあって、なんかかなり切なく;。

              うちの3姉妹には日常的なエピソードが数多く盛り込まれているわけですが、やはり楽しさだけでなく切なさや悲しさなんかもちゃんと含まれているからこそ、この作品の温かさがあるのだろうなと思ったり。単に楽しい、面白いだけの作品ならたくさんあるものですが、そうでないからこそ生き生きしたエピソードとして輝いて見えるのでしょうね。アニメ版も好調ですし、このままぜひ長く続けていってほしいものです。

              というわけで、最近流行りなこちらをげと~。

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              けいおん!の OP テーマ「Cagayake! GIRLS」と、ED テーマ「Don’t say “lazy”」。いつもながらの京アニマジック、なにげにヒット街道まっしぐらのけいおん!ですが、OP/ED テーマもこれがまたなかなか素晴らしい。どちらの曲も、若さや勢いを感じさせてくれるメロディラインや歌い方で、エネルギーにあふれているんですよね。なにげに無限リピート中^^。

              # どうも結構売れているみたいで、とらのあなでは普通に売り切れでした。

              にしても、けいおん!はちょっとびっくりな一作。原作もぼちぼち読んでいるのですが、どうしてこれがあんな良作アニメに化けるのかまったく理解できない、というのが本音。原作の隠れた魅力を存分に引き出して昇華させている感がありますね。テンポよくするだけでこんなにも輝いた作品になるのか、という感じですが、こういう光る原石を見分けるのもさすがは京アニ、ってとこなんですかね?^^

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ~。

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              えと、咲 –Saki- のコミックス版全 5 巻。や、アニメ版が面白すぎてもう何度見返したか分からないのですが(えw、我慢しきれずコミックス版も一通り購入してみたり。……思いっきり一気読みしちゃってえらいことになりましたが、いやー確かにこれは面白い^^。

              感覚的にはヒカルの碁にも近いものがあるのですが、魑魅魍魎が集う麻雀を素材にして、いろんなクセのあるキャラクターたちを登場させて、いかにもゲーム的な無茶なストーリーを展開するお話。展開自体はホントに無茶としか言いようがなくて、おいおいそのリンシャンツモとかあり得ないだろうとか言いたくなるわけですがw、面白いのはいろんなキャラクターたちの特性バトルにしているという点。主人公の咲はリンシャンツモ、のどっちはデジタル確率論者、優希はタコスによる東場加速、まこは過去の譜面からの統計麻雀、久は勝負強さといった、それぞれに違う個性と強さを持っている。それらのキャラクター同士がぶつかったときに、当然、相性の良し悪しが発生するわけで、そうした特性バトルに持ちこんだシナリオ展開にしているのが面白いところ。

              咲のライバルキャラになる天江衣のキャラ立ちっぷりがすごすぎるのですが^^、全般的に言えば、やはりこれはコミックスよりもアニメでこそ映える作品だなぁ、という感じ。同じ筋書きでも何倍も迫力が変わってくるという印象。アニメ版は結構いいペースで作品が進んでいるのであっという間に原作を食いつぶしてしまいそうな気配ですが、1 クールものだからいいという判断なんでしょうかね?^^ いずれにしても今後の展開を楽しみにしたいものです。

              というわけで今日のインプレはこちら~。

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              えと、俺の妹がこんなに可愛いわけがない vol.3。2 巻ではやや失速気味の感もあるこのシリーズでしたが、3 巻の方はどうかというと、これがなかなかに good。

              俺は、こいつらの気持ちなんざ分からない。分かるなんて言う資格もない。
              でも、凡庸な自分とは大違いの妹が、こっちがいくら頑張っても絶対勝てない妹が、毎日毎日すぐそばにいる惨めさは分かる。勝てない相手と比較され続ける悔しさと、その状況をどうしようもないという、どうにもならないあの感覚は理解できる。
              なんで妹ばかり。

              この vol.3 の上手かったところは、愛憎含めた感情をうまく吐露させるシナリオの流れ。身近にいる人に対してほど感情というのは出やすいものだと思いますが、その感情は必ずしもよいものばかりではない。「大好きで、大っ嫌い」という、愛憎表裏一体のその感情を表面化させていくプロセスが上手い。

              あんなやつ、大大大大大大大っっっっ嫌いだってな! だけど―――
              「だけどね、それはそれよ。」

              いやはやこのセリフは名言だと思ってしまいましたが、vol.3 の面白かったところは、妹のツンデレ(=愛憎表裏一体の感情)だけでなく、兄側のツンデレを割と前面に押し出してきたところ。もちろん vol.1, 2 も思いっきり兄貴ツンデレなわけですが、はっきりとそれを前面に出してきたのが印象的。ラストの無茶ぶりな展開も健在^^。コンスタントに面白いシリーズになりつつあるので、興味がある方はぜひ読んでみてほしいところです。

              というわけでヘビーローテ中~。

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              えと、咲 –Saki- の OP テーマ、Glossy : MMM。今期 OP テーマの中では群を抜いての一番のお気に入りですが、なにげに昨日発売。現在ヘビーローテ中ですが、いやー、めっちゃいいわこれ、状態。メロディラインが上を向いている、アップテンポの気分のいい一曲。私はコード進行が非常に綺麗な曲が好きなのですが、この曲はまさにそんな感じ。橋本みゆきさんの歌声もいつもながら素晴らしくてさすがだなぁという印象。

              しかし今回助かったのは、割と CD の発売が早かった点。1 クールものでありながらアニメが終わるころになってようやく CD 発売、なんていうものも割と多かったりしますが、4 月中の発売になったのは助かったなぁという感じ。旬を逃すとありがたみが薄れるだけに、さくっと発売してくれるのは嬉しいですね。

              というわけで今クールのアニメが始まってぼちぼち経つわけですが、これがなかなか消化が進まず;。あいかわらず作品が多すぎるなぁという印象なのですが、なかなかヒット作が少ないというのも実際のところ。そんなわけで特に目にとまった作品をざくっと書いてみたり~。

              ■ 地獄少女 三鼎
              振りかえってみればなにげに前クールで一番面白かった作品。 終盤に差し掛かって、ゆずきが地獄少女になる、というストーリーラインが示されると共に一気に面白い展開に。ラストの、地獄に流すことしかできなかったあいが最後にゆずきを天国に流して終わる、という逆説的なエンディングが、予定調和的とはいってもよかったです。……もっともストーリーが動き出すまでがとにかく長かった、というのが参りましたが。

              ■ 戦国 BASARA
              話の中身はからっぽなのに勢いだけでとにかく笑ってしまう作品。昨今の「歴女」ヲタさん向け作品だとは思うのですが、男性が見ても普通に面白い作品かも、と思ったり。しかしどうしてこの手の作品に出てくる野郎共は殴り合うことでしか分かり合えないのか....(笑)

              ■ けいおん!
              無駄にギャルギャルしい作品。非常に軽いノリながらもテンポがよいので気軽に見られるのがよいところ……というか女の子がまるっきりかみちゅ!にしか見えないのは気のせいですかそうですか。

              ■ 咲 -Saki-
              麻雀版ミスター味っ子
              ……とでも書けばいいのだろうか(笑)、見た瞬間に引き込まれてしまった作品。キャラ配置もホントに教科書通り、いかにもあざとすぎるキャラデザ & 声優陣なわけですが、にもかかわらずテンポがいいので見ていて飽きない。特にポリゴン牌の動かし方が絶妙で、非常に爽快感がありますね。優希がキャラ配置的に非常にいいアクセントになってるあたりも吉。個人的にはかなり高ポイントな作品……というか PSP とかでゲーム版出ないかな(笑)。あ、そうそう OP テーマめっちゃ気に入りました^^。Glossy:MMM、4/22 発売予定。

              ■ Phantom
              アホな爽快系作品が多い中で、非常に手堅い一作。ほとんど原作通りなので特に目新しさはないのですが、もとの原作がいいだけに、変に手を加えず作ってほしい作品ですね。

              他にもいろいろ見てるのですが(ハヤテとかティアラとかその他いろいろ;)、続投モノ(しゅごキャラやうちの三姉妹など)を除くと割と気軽に見られる作品が多い、という印象。中途半端にテーマを掲げる作品よりも、ライトに徹してくれた方がかえって楽しいですね^^。

              ようやく読了~。

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              ええっと、マリア様がみてるの最終巻、ハローグッバイ。実に 34 巻、足かけ 11 年にも渡る長編大作の完結編で、出たのは昨年末だったのですがなかなか積まれている本が片付かなくてようやく読破した次第。もうネタバレしても問題ないかな、ということで反転せずにざっくりと書いちゃいます。

              以下、ネタバレありますのでご注意を。

              えーと、実はこれを読み終えて、最後のあとがきを見るまで実はこれが最終巻であることに全く気付かなかったのですが;、逆に言うと「え゛? これ最終巻なんですか??」という印象ではあったり。や、いい話ではあるのですが、ちょっと淡泊かなぁ、という印象があるのですね。

              祥子と祐巳の出会いから始まった物語が、祥子と祐巳の別れで終わる。そして祥子と祐巳の物語は、この手前の巻である「卒業前小景」で完結している。だから、ある意味この「ハローグッバイ」は、成長した二人の姿を見せるだけのエピローグ的な一冊、ではあるのですが、やはり読み手としては

              もっと浸りたいんだよっっっ。(笑)

              みたいなところがあるわけで^^。祥子にしても祐巳にしても、胸に去来するものは山ほどあるわけで、思い出されるエピソードは山ほどある。けれども問題なのは、このハローグッバイで途中途中に差し挟まれるエピソードは、事実としてのネタバレであって思い出ではない。例えば、送辞が 3 人になった経緯を語るエピソードが差し挟まれているのですが、ぶっちゃけそんな理由付けはどうでもよくて、むしろ送辞と答辞そのものを聞きたかった、と思うのです。(いや、後付けでハチが、とか言われても感動できないよ、みたいな;;。)

              加えてのオールキャスト登場、そしてすべてのキャラに華を持たせたいが故に各キャラのエピソードが薄まってしまっているというジレンマがどうしてもある。個人的にはこの倍の厚さでじっくりとそれぞれのキャラクターの物語を描きこんで欲しかった、という印象なのですよね;。

              とはいえ、黒いリボンのエピソードや、「令ちゃんのバカ」などのエピソード、そして祥子の答辞のエピソードは文句なしに素晴らしかったところ。あ゛あ゛、ホントにこの倍の厚さの一冊だったらー;;。ううっ、激しくもったいない。

              というわけで、34 巻という長編大作な物語になりましたが、まだちょっと続く様子ではありますね。個人的にはやはり祐巳が卒業するところまではちゃんとやってほしい、と思っているのですが、んー、さてはてどうなることやら。もうちょっとだけ追いかけていってみたいものです。はい。

              っと、ようやく届いた~。

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              えと、いわゆるゆかり王国の国民証。例によって契約更新したのですが、普段のゆかりんの写真とはぜんぜん雰囲気が違うので一瞬、人違いかと思ったワナ。っつーか遠目に見るとバスロープにバスタオルに見えなくも(ry、なのでちょっと一瞬ひるんだのですが(笑)、ちょっと「ほほー?」となってしまったり。

              しかし今回のおまけ特典でついてきた手帳にはちょっと感心。毎回、更新のたびにちょっとしたおまけものがついてくるのですが、今回のおまけ特典は国民証を差し込めるケース。って、自分の過去の会員証どこにやったっけか状態ですが;、こういう実用性のある小物類は便利なので嬉しいですね。

              # にしてもゆかりん王国国民になってから早くも何年なのか……思えば遠くに(ry。orz

              さてさて、今日のインプレはこちら~。

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              えと、「詩羽(しいは)のいる街」。実は結構昔に Web 拍手でおすすめいただいていた作品。ハードカバーでちょっと厚い(しかも字も細かい)ので敬遠していたのですが、いざ読み始めてみると、あれよあれよという間に一気に読破してしまったり。いやはやびっくりするほど素晴らしい作品じゃないですか。本の帯についてる推薦文もまったく意味不明な感があるのですが、いやはやまさかこんな作品とは、とびっくりしてしまったり。

              「すべての人間の共通の目的は、幸福に生きることです。
              何が幸福かは人によって違いますけどね。
              でも、少なくとも不幸になることを望む人はいないはずです。
              ところが、いつの間にか、『今まで通りの生き方を続けること』が
              人生の目的になってしまっている人がいるんです。
              ほんのちょっと生き方を変えるだけで今より幸せになれるのに、
              それに気がついていない。」

              賀来野市を舞台に展開される 4 つのミニストーリーから構成される物語で、その共通のヒロインがこの作品の主人公、詩羽(しいは)。詩羽はお金も持たず、住む場所もないというのに、他人同士を次々と結びつけ、幸せをもたらしていく、という不思議なストーリー。

              お金を持たず、他人同士をうまく媒介することでみんなを幸せにしていく、という物語といえば、魔女の宅急便のキキ(原作の方ですが)を思い出しますが、ああいう系統の物語とはかなり違う。この物語は、どちらかというと他人の手助けをすることで、相手を幸せにするとともに自分も幸せになっていくという、そういう不思議なお話になってるんですよね。

              しかもびっくりするのが、それを圧倒的な論理性を以て描いていく、という点。幸せに生きよう、幸せになろうと思ったら、そうするのが「論理的に考えて」ベストな選択でしょ? というところに深く切り込んでいくのですね。もちろん、ストーリー上、多少無理をしている非現実的な展開もあるのですが、大きな枠で言えば論理性が見事に勝っていて、説得力もあるのですね。しかも感情にも訴えかけてくるものがあるので、この本を読み終えると、詩羽のような「触媒的な生き方」がかけがえなく思えてくる。

              そして素晴らしかったのが、どうしようもない純粋な憎悪と狂気を、劇中劇としての「戦場の魔法少女」と対比させながらうまく描いていった点。特にせんまほのラストは実に見事で、詩羽の存在とは対極的な世界観から「争いのない幸せな世界」を描き、その気持ち悪さを描出している。(これは DEATH NOTE のラストにも似ていて、要するに力では幸せな世界は構築できなくて、小さな善意をどれだけたくさん引き出せるかで世界が幸せになるかどうかが決まってくる、という、ものすごく分かりやすいテーマになってるんですよね。)

              この本で提示されているテーマは、端的に言えば「幸せの作り方」。他人を幸せにすることで自分も幸せに、そしてみんな幸せになっていくという物語を、現実世界(まあ完全にリアルとは言いませんが)になるべく即した形で論理的に構築していっている。いや確かにこれは稀有な物語だなぁと思ってしまったり。

              ちなみにネタ的にはアニメやラノベ系のネタが満載なので、アニオタ的な方でもすらすら読めます、というよりもそういう人たちの方が楽しめるのではないかと思ったり^^。あまり類を見ないタイプの作品であるのは確かなので、ぜひ興味がある方は読んでみてください。

              というわけで今日はこちらの話題をひとつ。

              CAGDYBBJ

              えーっと、田村ゆかりん FC の Mello Pretty 会報。あいかわらずえらい凝った作りだなぁという印象なのですが、今回の会報は最近の CD ジャケの撮影風景特集。この子は致命的に写真写りが悪いのですが(写真を撮るときに身構えてしまうせいか表情が硬い)、「地」のときはむしろ人を惹きつける表情をするのですよね。でも今回の撮影風景特集は割と「硬い」写真ばっかりだったのでちょっとイマイチかも;。や、会報の表紙はかなりイケてると思うのですけどね~^^。

              とまあそれはともかく、なにげに納税通知書(会員継続書とも言うw)と FC イベントの申し込み用紙も送られてきたのですが、気付いてみればもう 3~4 年ぐらい FC 会員やってる計算に;。もはやイベントのチケ取りのためには必須としか言いようがないのですが、それにしても我ながらよく続いてるなぁとは思ったり(苦笑)。FC イベがもう少し後ろになるかと思っていたら意外に近かった(6 月頭)のですが、最近は通常のライブでもなし崩し的に FC イベの空気を取り込みつつあるので、ここはひとつ FC イベでなければできない何かを期待したいところ、ですね^^。

              というわけで今日はこちらに参戦~。

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              ええっと、ゆかりんのライブツアー Dreamy Maple Crown の千秋楽、幕張公演に参加~。今日は昨日結婚式を挙げたけろっちゃ氏とその奥様のお二人を連行して、でじくま氏と合わせて総勢 4 人で攻略。けろっちゃ氏は彼女さん(今の奥さん)が出来てからというものさっぱり付き合いが悪くなっていたのですが、ようやく結婚で落ち着いたせいなのか約 2 年ぶりぐらい? で参戦。そして奥様の方はといえば、でじくま氏の熱烈なお誘い(に加えて強制的な  CD/DVD 送付)によりちょっと興味が出てきたためか、タイミングも合うので参戦、という話になった次第。

              ……なんですけどね。
              奥様、順応性高すぎです><(褒)。

              いやなにがって、ですよ。

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              っていうかなにやってやがりますかwww。>でじくま氏 & 奥様

              や、実は今日に備えて、奥さまは DVD を一日事前研究するという熱の入れよう、そしてさらにはでじくま氏による特別直前特訓(ちなみに個別徹底指導)が施されるという次第。いやー、iPod を二人で見ながらのでじくま氏による指導に対して、コールブックに必死にメモを取る奥様はもう凄すぎるとしか言いようが(笑)。

              というわけで会場前から思いっきり笑ってしまったのですが^^、千秋楽の幕張公演自体はといえば。

              やっぱり会場大きすぎるなぁ。
              いや、良くも悪くも^^。

              ライブの進行自体は先週と全く同じで目新しさはない(ダブルアンコールがあったことと、MC が全く淀みなく流れたことぐらい)のですが、やはり特筆すべきは会場のサイズ。正確に何人入るのかはわかりませんが、一年前の武道館ライブに比べてひとまわり大きいなぁという感じ。カメラもいったい何台入ってるんだろう、というぐらいに大量に導入されていました。

              そしてこれだけ大きな会場だと、やはり圧巻なのがピンクのサイリュームの海。一見さんもいるようで、青や緑もちらほらと混ざっていたものの、それでもやはり大量のピンクのサイリュームが揃うととてもきれい。私はスタンド席の左翼ほぼ中央でしたが、「ゆ~かり、Fu!」の掛け声に合わせて会場全体が飛びあがる様子は圧巻。メタウサ姫の「はは~っ」や王国テーマの「めろ~ん」もみんなノリノリすぎ

              # 今回は私もリミットブレイクで叫びまくり&飛びまくりでしたが、おかげで現在ぼろぼろ;。
              # 寝不足もたたってたので午前半休で今に至る;。(仕事しろw)

              まあでも会場がでかいのは一長一短で、ゆかりんとの距離感と会場の練度という意味ではやはり札幌には遠く及ばず。ぐだぐだ進行になってしまった札幌公演に比べると、公演自体の出来や点数は上なのですが、例えば特殊な振りやコールの揃い具合という意味で言うとかなりイマイチ。会場全体を見渡していると、さすがにアリーナの練度は高かったですが、スタンド席は一見さんも多いのか結構微妙、でした。ダブアンの Spiritual Garden なども、やはり観客席との距離感でかなり印象が変わってしまうのですが、スタンド席だとどうしてもまわりの空気が固いのがちょっと残念といえば残念でした。

              # にしても、私の前にいた二組のカップル、両方とも彼女さんの方がずーっと固まりっぱなしで
              # 彼氏くんの方が全力で叫んでいたのがちょっと印象的……というか激しく大丈夫かな;;。

              にしても今回はけろっちゃ氏ご夫妻を交えて 4 人で参加でしたが、いやはや奥様の旺盛な好奇心と凄まじいバイタリティには本当に感心することしきり。「だって参加するなら楽しまなくちゃ損じゃないですか」とは奥様の言葉でしたが、自分が初めて参加したときには予習も一切せず、お付き合い気分で参加してでじくま氏から指導を受けたんだよなぁ……と思ったり。なんでもでじくま氏によれば、奥様はでじくま氏の横で飛びまくっていたらしいのですが、いろんな物事に積極的で、何でも楽しめるところはやはりすごいなぁと改めて感心した次第。私も見習わねば^^。

              # さすがに夫婦で参加、というのは会場広しといえどけろっちゃ氏ご夫妻しかいないだろうなぁ^^。
              # というか結婚式翌日というのがびっくりなわけですがww。

              まあなにはともあれゆかりんライブツアーもこれで一段落。次は 6 月の FC イベ、そして 12 月年末大みそかの年越しライブと続く様子。まだまだゆかりんも現役を貫き通すみたいですが、頑張ってほしいものです^^。

              や、現在北海道遠征中~。ぼちぼちエントリをまとめている最中ですが、さすがに今日の投入には間に合いそうにない(画像がちょっと無理;)のでつなぎの記事を一つ。というわけで今日のエントリはこちら~。

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              えと、うちの3姉妹特別編 ハワイでおっぺけぺ。出版社のご厚意で、一家全員ハワイへご招待旅行!……のバーター取引で書くことになったという、ハワイ旅行エピソード。ふだんは blog エントリがコミックス化されるのですが、今回は全編描き降ろしという太っ腹な一冊。忙しい仕事の合間を縫って、子供たち3人を連れて行ってきたそうなのですが、約 1 週間の旅行の思い出が全力で詰め込まれている一冊で、読んでて思いっきり癒されてしまったり。

              このシリーズ、母親の暖かい視線が思いっきり詰め込まれていて、読んでいて本当に幸せな気持ちになれるのですが、思わずうるっときてしまったのが巻末のエピローグ。

              子連れの旅行って、ほとんどの計画が子ども中心だし神経つかうし自由がないし荷物は多いしで、 そこにきてわがままなんぞ言われた日にゃ「じゃあ帰れ」とでも言いたくなりますが、今回、3姉妹を かかえるようにハワイへ行ってみて感じたことは「子どもの笑顔が自分の幸せ!」ってこと。
              なにかっこつけてんだ、とわれながら思いますが、でもホント。見たことのないものを見て、初めての 体験をして、目を丸くしたり歓声をあげたり大笑いしたり……そのときの子どもたちの顔は、真っ青なハワイの海よりまぶしいのです。……(以下略)

              ううっ、ちょっと泣ける^^。子供たちがいる生活ってこういう生活なんだろうなぁ、というのをいろんなカットで感じさせてくれるシリーズではあるのですが、この一冊は普段とは違った子供たちの様子が詰め込まれていて、とにかく読んでて癒されました。単発ものとしても十分読める一冊で、購入したその日にはさくっと読破してしまいましたよ^^。ぜひ興味がある方は手に取ってみてください。

              というわけで今日は北海道の札幌に遠征して、でじくま氏とともにこちらに襲撃~。

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              えーと、ゆかりんのライブツアーの北海道公演。今回はゆかりんのライブとしては初の北海道上陸、しかも誕生日公演。さらにそれに加えて、

              でじくま氏が引き当てた席が超神席。
              (っつーか 2 列目ってなんだ 2 列目ってwww。)

              というおまけつき。ただでさえ会場が小さい(1,100 人収容)ので、2 列目というとゆかりんとの距離が 2m 程度(笑)。ここまで来ると、表情なんかもよく見えるんですよね。ツアーとしては 4 公演目なのですが、私は今回初参加で果たしてどうかと思ったのですが、いやー、いろんな意味で楽しい公演でしたよ^^。

              # 以下、ネタバレありで適当につらつら書いていきます^^。

              ■ セットリスト

              まずは本日のセットリストから。とりあえずでじくま氏のサイトからコピペ(笑)。

              01.『恋のタイムマシン』
              02.『パピィ・ラブ』
              03.『ラブリィ・レクチャー』
              (MC1)
              04.『Sweetest Love』
              05.『アンジュ・パッセ』
              06.『バンビーノ・バンビーナ』
              (バンド紹介)
              07.『星降る夢で逢いましょう』
              08.『ひとひらの恋』
              (MC2)
              09.『Snow bird』
              10.『恋のアゲハ』
              11.『嘆きの丘』
              12.『Tomorrow』
              13.『†メタウサ姫~黒ゆかり王国ミサ~†』
              14.『めろ~んのテーマ~ゆかり王国国歌~』
              (MC3)
              15.『17歳』
              16.『エトランゼ』
              (MC4)
              17.『シュガー・チューン』
              18.『Princess Rose』
              19.『fancy baby doll』
              20.『Happy Life』
              21.『チェルシーガール』
              22.『Cherry Kiss』
              (アンコール)
              23.『Beautiful Amulet』
              24.『童話迷宮』
              (MC5)
              25.『プレゼント』

              前回のイベントでの公約(?)だった Sweetest Love が今回しっかり組み入れられたのですが、編曲がテクノ調だったので思っていたよりもイマイチ。これはオリジナルのシンセの方が歌が映えるなぁという印象。また、衣装面では恋のアゲハ~嘆きの丘で投入された和服が非常に印象的。というかこの人、予想以上に和服が似合うなぁという感じでちょっとびっくり。

              今回はゆかりんの誕生日、しかも初の北海道上陸ということもあって、Snow bird を白のサイリウムで埋め尽くそうというファン主導でのサプライズ企画「ほわいとすのうぷろじぇくと」が発動。現地で企画チームがみんなにビラとリウムを配布していたのですが、事前の告知なしで現地で全員に白リウムを配布するという荒業。で、いわく「ゆかりんはネットパトローラーなので、ネットで告知するとサプライズにならないです」とか(笑)。うん、それは実に正しい^^。ただちょっと残念だったのは、一部配布しきれずに(?)残ってしまったピンクリウムが予想以上に目立ったという点。やはり白一色で埋め尽くすというのはなかなか大変ですね。

              ■ メタウサ姫がヤバすぎる。

              まあしかし、そんなことはさておきですよ。

              メタウサ姫がとにかく楽しすぎる。
              この楽しさは異常。っつーかこれはヤバすぎるwww。

              いやー、最初に曲を聞いたときから、ゆかりんやらかしやがったwww、と思っていたのですが、現地に行ってみたらこれがもう予想以上^^。今回は会場が 1,100 人規模と比較的小さいこと、また半数以上が本土からの参戦=忠誠度の高い国民ということもあって、会場の参加者の練度が異様に高い。「はは~っ」とひれ伏しまくる客席、そして完璧なまでに重なる「姫!姫!姫!姫!姫!ゆかりヒメタル神!神!神!神!」の絶叫コール。この曲、とにかく歌詞がアホすぎるのですが(「忠誠の叫び まだ小さいわ~」とか^^)、それにちゃんと呼応しまくる客席との掛け合いがもうひどすぎる、もとい素晴らしすぎるとしか言いようがない^^。

              ただ、ライブツアーだと回を重ねるごとに舞台と観客席とのシンクロ率が上がっていくものですが、次回の東京公演は初参加の一般客も多いであろうだけに、ここまで見事にコールが揃うかどうかはちょっと心配。しかし、まあ一言言わせてください。

              この一週間、全力でコール覚えていってホントによかった(笑)。
              いやー、頑張ったかいはありました^^。なんか普段の日常のストレスとかがごっそり抜け落ちたみたいな感じ(笑)。

              ■ スーパーサプライズ。

              ところで今日はゆかりんの誕生日、ということは当然誕生日のサプライズ企画があるはず……というのは予定調和。ファン側主導では「ほわいとすのうぷろじぇくと」が行われたのですが、スタッフ主導でも当然何かがあるはず。ところが通常だったら後半の MC で来そうなこのスタッフのサプライズ企画がしょっぱなの MC でいきなり登場。プロデューサーのみっしーが巨大ケーキを持ってきて、17 本のロウソクと共にみんなでハッピーバースデーを歌った……のですが、ここでみっしーがまさかのサプライズ企画。ゆかりんは光 GENJI の大ファンで、事あるごとに MC で、「昔はヒロくんーーーとか叫んでた」というのをネタにしていたのですが、そのヒロくん(佐藤アツヒロ氏)からなんとボイスレターをもらってきてお祝い^^。

              びっくりボイスレター企画に挙動不審になりつつも、照れ隠しなのか「(誕生日おめでとうとか今日はともかく次回の公演がとか言ってるけど)ぜったい社交辞令だよ」とかさんざんなことを言ってたのですが、そこにまさかのご本人降臨。このスーパーサプライズに会場内は一気に大盛り上がり^^。ゆかりんも努めて冷静を装いつつ、ヒロくんから花束贈呈、そして握手。

              なんでもボイスレターを録音したのが昨晩の夜中の 2 時のホテル、そして今日は東京から飛行機で飛んできて空港から会場に直行、そして MC にちょろっと顔を出してトンボ帰りという超強行スケジュールだったのだとか^^。正直断ってもよさそうなものを、ホントにたったの 10 分程度のために北海道まで来てくださった佐藤アツヒロ氏はたいしたもんだなぁと感心してしまったり。なかなか見られるシチュエーションではないだけに、とにかくびっくりでした。

              ■ プロとしてのゆかりん

              さて、そんなわけでライブについてつらつらと書いてきたわけなのですが、今回のライブを通して「うーん」とちょっと考えてしまったのは、「プロフェッショナルとしてのゆかりん」についてのこと。や、今回のライブ、十二分に合格点なライブだし普通に面白かったのですが、なんというか、ゆかりんがプロすぎるが故に、ゆかりんの魅力が見えづらいライブになっちゃったような気がするのですね。

              今回はヒロくん登場というとんでもないスーパーサプライズがあったわけですが、一瞬挙動不審に陥るも、ちゃんとすぐに冷静に戻って舞台に戻り、以降の曲をきっちりこなしていったのはプロとしてさすがとしか言いようがない。けれども、なんか中盤の進行を見ていて、ゆかりんの表情に色がない、と思ってしまったんですよね。や、顔は笑っていても心は笑ってなくて、動揺している心を押し潰してひたすら曲を歌っている、というような印象だったんですよ。

              私がちょっと意外だったのは、Snow bird の白リウム企画にステージ上でほとんど反応しなくて、さらに MC で拾ったタイミングもかなり遅れた(上に拾い方もあまりうまくなかった)というポイント。本来だったら真っ先に観客にありがとうとお礼を伝えるような子なのに、あれれ? となってしまったんですよね。もちろん実際には単純に MC に関する指示出しの問題だったりしたのかもしれないのですが、これ以外にも全般的にいろんなところに「硬さ」が感じられて、なんか感情が前面に出てきていないような印象を受けたのですね。

              もちろんプロとしての一般的な理想論を言えば、ヒロくんが出てきても時間が押しても動揺せずに(笑)、お客さんに対してきっちりしたステージを見せるべき。確かにゆかりんはそれをしているのだけど、そういう一般的な理想論だと、ゆかりんの魅力が半減してしまうようにも思えるのですよね。

              今回のライブのフィナーレで、いつものように観客に丁寧に手を振るゆかりんが、女の子向け限定サービスとして舞台近くにいる女の子たちの頭をなでたりしてあげていたのですが、ちょっと手が届かなかったために舞台の袖から飛び降りて客席に近づく、ということをしたのですよね。冷静に考えれば、客席にうかつに近づく(しかもスカート^^)なんて「おいおい」とツッ込まれそうなところですが、でもお客さんのためなら気持ちが先走ってこういうことをしてしまう(というかそういうところがぽろっと出てしまう)、というところにゆかりんの魅力があると思うのです。

              中盤に私が感じたゆかりんの「硬さ」がヒロくんのせいなのかどうかは本人のみが知るところだとは思いますが^^、でも仮にそうだったとしても、たぶんこの王国の人たちならみんな暖かく見守ってくれそうな気も。そういう空気があるからこそ、参加していて楽しいんですよね。

              いろんなところに微妙なぎこちなさが感じられてしまったせいか、客席数の割に、舞台と客席が近いようで遠かったように感じられたのが少し残念なところ。あくまで私の主観かなぁとは思うのですが、ゆかりんライブの大きな魅力である、舞台と客席の一体感はいつもに比べると B ランク、という印象。……いやまあ、このレベル感でこんなこと書くなんて、思いっきりバチが当たりそうなんですけどねw。

              なにはともあれ、とにかくメタウサ姫が最高だった今回のライブ^^。来週日曜日は千秋楽の東京公演。はたしてどんな公演になるのか今からちょっと楽しみですよ^^。

              というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。

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              えーと、ゆかりんのライブ会場限定シングル CD、†メタウサ姫~黒ゆかり王国ミサ†。今回のライブツアーに新規投入された一曲で、でじくま氏に福岡会場で買ってきてもらったのですが、まあひとこと言わせてください。

              やりやがったwwww。
              っつーかどんだけwwww。(笑)

              デスメタル調の一曲なのですが、その中身は電波系のネタソング。絶妙に音程とテンポを外すゆかりんの歌声もさることながら、歌詞がトチ狂っているとしか言いようがなく、さらにその上を行く超電波なコールの数々。いやだってですよ、

              「姫! 姫! 姫! 姫! ユカリヒメタル 神! 神! 神! 神!」

              とかゆーとんでもないコールまであるwww。ライブ会場を埋め尽くすゆかり王国国民がこのコールを熱唱する様を想像するだけで面白すぎるとしか言いようがない。最初にでじくま氏と聞いたときには文字通り笑いが止まらなかったのですが、いやはやこの人本気で凄すぎる、としか言いようがなかったり。いや何がすごいって、この徹底的なまでのプロフェッショナリズムが凄すぎると思うのですよ。

              実はこの曲、今回のツアーの福岡ライブで初投入されたのですが、福岡ライブ会場には実家の両親に加えて、ご結婚された弟さんご夫妻が来ていたそうなのですね。この曲、どこからどう聞いても超電波曲としか言いようがなくて、電車内で聞いてても音が漏れていようものならどんだけ恥ずかしい思いをするんだろう、ぐらいの一曲。確かに参加者がライブという閉鎖空間で人知れずストレスを発散するには最高の一曲なのですが、親族が見ている前でこの醜態を晒すっていうのはどんだけ羞恥プレイ、状態なんですよね;。けれどもそれを厭わないエンタテイナーとしてのプロフェッショナリズムには、正直頭が下がる思いすらします。

              # いやホント、正直よくやったと思いますよ実際;;。

              なんかライブではかなり「仕込み」もあるようなのですが、この曲だけは絶対にコールを入れるぞと思ってここ一週間ひたすらヘビーローテしていたり。いやはや、明日の公演がめちゃめちゃ楽しみですよ、ええ^^。

              ふう~、というわけで今日はおしごと Day。昨日遊び転げてしまったおかげでお仕事が借金状態だったわけですが、なんとか夜中の 12 時にはほぼ完了。というかもっと余裕をもって仕事をしましょう状態なのですが、まあそんなこともあるよね? 状態。というわけで今日は軽めのこんな話題。たまたま店頭で見かけたので購入してみたり~。

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              えーと、高橋留美子さんの犬夜叉の最終巻。そういえば昨年あたりに終了したという噂を聞いていたのですが、最近、コミックスが発売された様子。そんなわけで買ってきてざっくり読んでみたのですが、いやはやなんというか途中をすっ飛ばしてみてもあまり問題がないような気がするのはナゼだろう、とツッコミを入れたくなってしまったり(ぉぃ;。

              や、実は犬夜叉は 20 巻ぐらいまでは追いかけていたのですが、ストーリー展開の遅さと中身の薄さに耐えきれずに途中で投げ出してしまったんですよね;。伝奇ものとして見てしまうとどうしても中身が軽すぎるし、ラブコメとして見てみても薄味すぎる、という中途半端な位置付けであるため、私のような味付け濃い目の作品しか読んでないオタ的には味覚的に合わなくなってしまった……のが原因。がしかし、ライトであるが故に幅広いファン層に支えられてきたのも事実のようで、調べてみたら実に 12 年間も連載していたとか。うる星やつらが 34 巻でかなり長いなぁと思っていたららんま1/2は 38 巻、そしてこの犬夜叉は実に 56 巻。私は犬夜叉がここまで連載を引っ張るとは全く思っていなかったのですが、それだけ人気のある作品だった、ということなんでしょうね。

              それにしても私が感心するのは、ご本人である高橋留美子さん自身の仕事に対するパワー。調べてみたところ、実に現在 51 歳だそうなのですが、そもそも体力的にも精神的にも極端に負担のかかる週刊連載をこれだけずっと続けているということ自体、驚異としか言いようかなかったり。確かに原稿はかなり白い……というかいわゆる作り込み系の作品ではないですが、それでもこれだけ続けているのはすごい。継続は力なりと言いますが、51 歳になるまで現役のトップランナーとして走り続けてきた高橋さんが今後どうするのかはいろんな意味で注目したいところですね。

              # なんか宮崎 駿氏のような位置付けの人になるんじゃないか、という気もちょっとしちゃいますね^^。

              えと、小説版も最新刊が出てるのですが、とりあえずこっちから~w。

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              小説版とほぼ同時?に発売された、コミックス版の狼と香辛料 II。まあストーリー自体は小説版と同じなのですが、いやはやこれやっぱりいいなぁ、という印象。I 巻のときにもなかなかよく出来てるんで、これはいいよと感心したのですが、II 巻もなかなか。とにかく絵がむちゃくちゃ上手いので、ぺらぺらとめくって見ているだけでも引き込まれるのですが、なによりやはり分かりやすいのですよね。小説版もこの手の小説にしては非常に読みやすいし分かりやすいのですが、やはりイラスト化されると一瞬で分かるものも結構多い。アニメ版と違って、読む速度も適当にコントロールできるし、やっぱりこういうのはコミックス向きなのかもなー、と思ったり。

              ぺらぺらっとめくって読み終わってしまうような物足りなさもあるのですが、小説よりも入りやすいのは確か。まだまったく読んだことがないという話であれば、コミックス版であれば気軽に薦めやすいのでいいですね。

              # ……いや、まだぜんぜん話が進んでいない、という難点もあるのですけど;;。

              なにはともあれ、とりあえず小説版の方を読まねば~。文字が苦手なのでとにかく読むのに時間が……orz

              本屋で見かけて速攻で衝動買いですよ、ええw。

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              「ねこ耳少女の量子論」。萌える最新物理学、と題して、最近のよくある萌え本ブームに便乗した一冊……と切り捨ててしまうのは簡単なのですが、いやはや予想以上によくできてるなぁと感心してしまったり^^。

              扱われているテーマは、タイトル通り、量子論。量子論というのは物質を構成する分子や原子、そしてさらにそれらを構成している素粒子であるクォークやニュートリノなどを取り扱う学問。昨年、素粒子論に関するノーベル物理学賞が 3 人も輩出されたという経緯もあってのことでしょうが、物理学をはじめとする「科学の面白さ」を少しでも伝えよう、というコンセプトの元で、量子論を恋愛ストーリー仕立てに仕上げた一冊。

              ……といっても実際にはやっぱりまあ無理もあって、量子論に関する説明とマンガのストーリーはやっぱりかなり乖離してるというか説明に無理あり過ぎという印象(苦笑)。まあこれはそもそも題材として扱おうとしている量子論自体が概念的に難しすぎるということ、そして日常生活のアナロジーで説明できるものがほとんどないということが理由。結果的にはコラムを読ませるためのネタとしてマンガが機能している、みたいな形にはなってしまっているのですが;、でもまあそれでも面白かったのは、とかく難しくなりがちな量子論を非常に単純化して説明している、という点。量子論などに限った話ではありませんが、概して学者肌の傾向が強い人は、解説の正確性を求めてしまうがあまり、分かりづらさを失ってしまう傾向がある。けれどもこの本では、量子論をざっくりと説明することで、「あ゛ーなるほどおおまかにそういうことなのね」ということを伝えようという努力をしているのですよね。おかげでめちゃめちゃ分かりやすい。

              # っつーか、量子テレポーテーションってそういうものだったんか! と今頃理解するワナ;。
              # シュレディンガー方程式とか、あ゛ー、そういやそんなものもあったなぁと改めて思いだしてしまったり。
              # いやー、もうホントすっかり忘れてますね;;。

              まあ正直、この本を読んで物理学の学者を目指そう! なんて人は出ないような気が激しくしますが(というかたぶん高校生とかがこんな本は読まないと思う^^);、難しいものをわかりやすく伝えようという心意気はものすごく重要。紙もえらいしっかりしている割に \500 というリーズナブルな価格設定にしているのはもしかしたら高校生とかでも気軽に買えるようにという配慮なのかもしれません。萌える最新物理学、といってもぜんぜん萌え度は弱いですが^^、内容自体が結構面白いので、自然科学系に興味がある人は読んでみるとよいかと思います。

              ふう~、今日は実家で叔母の還暦お祝いに参加……したあとででじくま氏と合流して物品配給 & 鑑賞会を敢行。まあこんな夜中になにやってんですか、状態なのですが、その理由はこれ。

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              ええっと、再来週の金曜日夜に開催される、田村ゆかり LOVE LIVE 2009 *Dreamy Maple Crown* のチケット。今年はついに北海道上陸を果たすのですが、その日がなんとゆかりんの誕生日ということもあって、これはきっと楽しいライブになるに違いない、と思っていたり^^。ライブのために北海道に遠征というのも自分的にびっくりなわけですが^^、せっかくなので金曜日~日曜日にかけて観光してくるのもいいかなーと思っている次第だったり。

              # がしかし、打ち合わせできる日が実は今日しかない、という話になって慌てて夜中に合流。
              # いやはや、お互いなにやってんだか、状態ですなぁ;;。(苦笑)

              そんなわけでこちらも配給を受けた……のですが。

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              まあ一言言わせてください。
              これはひどい。(褒)

              いやー……いろいろ激しく書きたいのですが^^、時間がないので今日はあきらめ;。しかしこれはとんでもない曲ですねぇ;;。いろんな意味で笑いが止まりません。ま、この話はまた後日改めて^^。

              とりあえず明日もお仕事なのでとっと寝なければ~;;。

              えーと、今日はこちらのインプレをひとつ。

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              こじか vol.6。まあ正直自分的にはかなりごちそうさま状態で;、ちょっとおなかいっぱい……というかもうそろそろいいんじゃない?状態。個人的には、4 巻あたりが最高で、そのあとどうも微妙に下降線をたどっているような気がしなくもないのですが、まあせっかく読んだので軽くインプレを。

              この人はそんな事も知らないままこの歳まで……
              滅多に見られない笑顔が苦い……
              30 越えているのにこの人はまるで……

              青木とりんとの関係に深入りしていくプロセスの中で、正直りんというキャラクターのバランスが壊れてしまっている(というかもはや小学4年生という設定に無理がありすぎる;)ために、物語としてのリアリティが失われてしまっているのですが、ストーリー自体はわかりやすいというか、オーソドックスだなぁという印象。青木とりんとの物語と並行して進む白井先生の物語と比較してみるとわかりやすいのですが、6 巻は、愛されなかった人たちが、他人から感情をぶつけられ、初めて愛されていることを知り、そして他人を愛するようになって、自分たちなりに消化して前に歩き始める……という感じのストーリーラインですね。

              がしかし、これ 7 巻以降がホントに大丈夫なのかな? という心配も。ある意味、青木とりんの関係は綺麗に幕引きされているのですが、逆に言えば、このままストーリーが進めばキレイゴトな話には絶対にならない。そこに切り込んでいくことは人間の黒い部分に切り込んでいくことと等価なわけで、絶対に読み心地のよい作品にはならないだろうなぁと思ってしまったり。や、まあもともとキレイ事で済ませようとしている作品じゃないことはわかってますけど^^。

              それにしてもこの作品、大人の中にある子供、子供の中にある大人を扱うのがあいかわらずうまいなぁと感心してしまったり。大人の中にも子供はあるし、子供の中も大人はある。子供のすべてが未成熟なわけじゃないし、大人のすべてが成熟しているわけでもない。だからこそ、教師が生徒から教わることもたくさんあるわけなのですが、そういったいろんなモノの見方をうまく使い分けてストーリーを運んでいくあたりはいつもながら上手いなぁ、という印象。

              先行き不安なところもあるのですが、どうせやるなら徹底的にやってほしい作品ではありますね^^。

              というわけで、昨日こんなものが届いたわけですが^^。

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              ええっと、いつも売り子の委託を受けてるサークルの作家さんからのお届けもの。実は先日のコミトレで出た新刊のお話が早く読みたい~^^、とお願いしてたんですよね。そしたら中からこんなのが。

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              うおおお、GJ。(笑)
              っていうかこれはまた素晴らしい色紙をっ^^。

              なんかお礼ということでいただいてしまったのですが、これはまためっちゃ嬉しいプレゼントを^^。実は前回のときにこのうちの 1 キャラが描かれている色紙をチョイスさせてもらったんですが、できれば 4 枚欲しかった~、みたいな話をしてたんですよね。そしたらなんと全キャラ描かれた色紙をわざわざ作って送ってくださったという^^。や~、これはめっっっちゃ嬉しいかもww。

              いやはや、わざわざ新刊送ってくださった上に、こんな素敵なプレゼントまで^^。ありがとうでしたよ~~^^。

              今日はこちらのインプレを一つ~。

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              えと、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、の第 2 巻。 1 巻のときは出来の良さに正直びっくり、だったのですが、1 巻のときに比べるとややパワーダウンかな、という印象は否めず、という感じ。読みやすさはあいかわらずだし、爆笑ネタも満載で、読んでて笑えるのは確かなのですが、作品全体のまとまりという意味で言うとやはり 1 巻には遠く及ばず。 1 巻のパワーの余力で力技展開をしてみた、という印象でしょうか。

              「そいつはなあ! 俺と桐乃の“愛の証”なんだよ!」

              結局、どんなことをしても損な役回りにしかならない京介の立ち回りは、見ていて苦笑してしまうものもあるのですが、とはいえ今回の作品の場合はラストの展開に無理がありすぎるという印象で、ちょっとひねりすぎじゃないかなぁと思ってしまったり。ある意味、1 巻の方はそこそこ構造が単純だったのですが、必要以上に複雑すぎず、適度な簡単さを保つということは作品上、非常に重要じゃないかなぁと思ってしまったり。

              まあ、ネタ満載で面白いのは確かなので、1 巻が楽しかったという方はぜひ読んでみてもいいかも、です^^。

              実にどーでもいい話ですが、私の机の下敷きに使っているシスプリのイラストが痛んでどーにもならなくなってきていたり;。や、プラスチックベースのイラストなのですが、机の上でご飯を食べるようになったら熱変形しちゃってぐにゃぐにゃになってるんですよねぇ;。さすがに机が水平じゃないとものすごく困るのですが、代替品がないというあたりが悩みどころ。5 年ぐらい前に購入したものだけに、もう入手できないだろうなぁ……というわけで今日はこちらのインプレを一つ。

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              ええっと、ジャンプで連載中のバクマン。の vol. 1。実はぜんぜん知らなかったのですが、DEATH NOTE のコンビ、大場つぐみ氏と小畑 健氏の二人による新作。夏のこたつさんに紹介されて読んでみたのですが、いやはやこれは確かに面白い。

              「マンガ家目指して一生食えるのは 0.1%。
              いや、0.1 じゃ千人に一人だから、0.001%、十万人に一人ぐらい。
              おまえと俺が組んだら 0.0005% だ。ギャラ半分だからな。」

              この作品、非常に面白いのが、漫画家自体をネタにしているという点。しかも主人公は二人コンビで、原作+作画というセルフパロディ的な作品設定。現代の閉塞感をうまくネタにして、閉塞感を打破する一発博打として漫画を捉えつつ、巧みに作品を展開していくあたりはさすが、という印象。まだ 1 巻なので物語にそれほど大きな動きはないのですが、先が楽しみな作品ではありますね。

              ところでふとこれを読んでいて思い出してしまったのが、ヒカルの碁の話。確かあの作品が出た後、子供たちの間で囲碁ブームが巻き起こったわけですが、この作品はなんかそういう側面もあるのかな、と思ってしまったり。漫画家を取り巻くシビアな現実の中で、夢も絶望もないまぜになりながら這い上がっていくという王道物語は、きっと子供たちの共感を得るだろうなぁと思ったり。いや、ラストが毒だったりしたらダメかもですが^^、でもこういう作品が市場を作っていくという側面も確かにあるわけで、いろんな意味で考えさせられる一作ですね。

              わかっちゃいるけど、やめられない。
              だからあたしは、ダメ人間。

              というわけで、今日はこちらのインプレを一つ。

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              先日のコミケで発刊された、眠杜文庫さんの新刊、XX。(ダメダメ。) 自分には隠れた才能があるはずと、何の根拠もない自信を胸にして親の仕送りで暮らすダメダメニート娘、夏井夏帆 22 歳の物語……なのですが。

              これがめっちゃいいw。
              のですよ^^。

              ストーリーライン的にはある意味非常に分かりやすくて、自分のダメさも分かっていて、それでいながらそれを受け入れることもできなくて、他人を見下すことでなんとか自分を保っている夏帆。そんな夏帆は、自分の家に転がり込んできた正体不明のダメっ娘であるミリの世話を焼くわけですが、これも結局のところはミリに対する精神的な優位性を保つことによって自分を維持している、というもの。ところが、仕送りを送ってくれていた実家が倒産で崩壊し、さらにミリが実は隠れた才能を持っていた、という現実を見せつけられて、彼女は初めて、何もできない自分の本当の情けなさと向き合うことになるんですね。

              自己嫌悪ってのは、こんな気分の時に使う言葉なんだろうな…。
              結局ダメダメなのはあたしだけだったんだ…。

              …認めてほしかった。
              口では世界はあたしを中心に回ってるなんて言いながら、本当は誰にも必要とされてない自分に気付いてた。

              彼女が世界に求めているものは、自分の存在を認めてくれる愛情。けれども自分から何かを与えない限り、自分が他者から必要とされることなんてあり得ない。そのことに気付いていく、いわば存在肯定の物語なのですが、それを少女恋愛に絡めて物語作りしていく小山たまきさんのストーリーはいつもながらさすが、という印象。や、何十回と語られたごくありふれた物語ですが、それゆえにイイと感じるわけですよ^^。

              いつもと同じ、薄目のちょい軽めな物語ですが、興味がある方はぜひ読んでみてください^^。

              しまった部屋を片付けてたら未開封のこれがw。

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              えと、先月?に発売された、田村ゆかりんの新曲、Tomorrow。でじくま氏から配給を受けてたのですが、ぼちぼち忙しくてすっっかり忘れていた次第;。でもって、改めて聞いてみたのですが。

              めっちゃいい曲www。
              なんだけど、これはゆかりんの曲なのかどーなのか(苦笑)。

              まあ要するに、アップテンポで勢いのある一曲なのですが、いわゆるゆかりんの基本路線である甘ロリ系とは 180 度方向性の違う一曲。メジャー路線を狙おうと思えば確かにこういう選曲も必要……なのはわかるのですが、最大の問題なのは、ゆかりんにこの曲を歌い上げるだけのパワーと声量がない、という点。もともとゆかりんの場合、声量がある方ではないので力強い曲は苦手なはず。というか、ゆかりんのすぐそばには化け物じみた声量を誇る歌姫、水樹奈々さんがいるわけで、同じ路線を狙っても勝てるはずがない、と思うのですね。

              聞いていると、ゆかりんも相当頑張っているという印象は確かに受けるし、なにより凄いのは、ゆかりん風味を失わずにこの一曲を歌い上げている点なのですが、でも、企画レベルの誤りはゆかりんの努力だけでは補正しきれない、という印象は拭えません。いやまあ、こういう曲があってもよいとは思うのですが、少なくとも side-B だろう、と思うわけで;。

              # というか、2 曲目の「恋のタイムマシン」が普通に side-A、とかでいいと思うのですが^^(笑)。

              さて昨晩のエントリを書いたあとの話。CLANNAD 無印の #18 逆転の秘策のラストシーンで使われていた挿入歌がものすごーーーく気になって仕方がないワナ;。や、というか CLANNAD とか AIR の曲とかは一通り押さえてるはずなので、アレンジ曲含めて知らない曲なんてそうそうないはずなのに?? と疑問だったので調べてみたのですが。

              え? ソララド……?
              って、確か自分持ってなかったっけか??

              というわけで、本棚を漁ってみると。

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              ちょwww、未開封wwww。
              でも持ってる自分ってなにげにすごい、とか思うワナw。

              調べてみたところ、どうも CLANNAD が発売される直前の冬コミで、先行販売されていた CD の様子。つまり、ゲームやるまでは封印、ということでそのままお蔵入りした CD (苦笑)。いやはや、5 年の月日を経て今まさに開封されることになるとは、状態なのですが。

              これはなにげに名曲揃い。
              というかこんな名曲をまさかノーチェキで今までお蔵入りさせるとは……(苦笑)

              簡単に言えば原曲のボーカルアレンジ曲セットで、#18 の挿入歌として使われていたのはソララドの 2 曲目「オーバー」という曲。ちなみにこちらで視聴できるのですが、riya さんの曲の中でもやはりかなり人気がある曲だそうで、中毒性もバリバリ、という印象。っつーか思いっきりヘビーローテ中なのですが;;。

              # この曲は、杏のテーマ曲のボーカルアレンジなのですが、ついてる歌詞は杏のキャラソン的な
              # 歌詞ではなく、CLANNAD のテーマの一つである、移り変わっていく街の様子を唄った歌詞。
              # がしかし、それがかえって「変わっていくもの」を感じさせて、#18 のラストシーンに見事にマッチ
              # する、という構図になってますね。

              ちなみに今のところオーバーしかまともに聞いてないのですが、他の曲も結構よさげ。飽きたら別の曲も聞いてみよう....^^

              # と、昨晩のエントリにコメントくださった ubume さん、ありがとでした~^^。すでに自己解決済みですw。

              というわけで今日はぼちぼちお仕事……してましたが、帰りがけにこちらを購入~。

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              ええっと、CLANNAD After Story DVD vol.1, 2。っていうかしまったもう発売されてたのか状態だったのですが;、実はそれ以前の話として、無印 CLANNAD の方も鑑賞し終わってないのですよね;;。

              # や、なんかものすごくもったいなくて、気分的に見る気になるときじゃないと見れないというか。
              # そんなわけで、ことみルートのところでストップしてたわけですよ。

              で、さすがにこれはまずかろう、ということで一気に無印の #15~#18 を鑑賞。3 on 3 と、智代ルートなお話だったのですが。

              神、神だよ神;;。
              いやもう正直参りましたとしか言いようが;;。#16 の 3 on 3 も凄かったのですが、#18 の逆転の秘策が神すぎる;

              「お姉ちゃん、ごめんね……今まで、本当に……。」

              重たい、重すぎるよ……orz。Web をざっと検索してみるとやっぱり原作知らない方が多いようで、無理もないのですがやはりこのセリフの重みがぜんぜん伝わらなかった様子。もともと原作では、椋が杏の気持ちを知りながらも、杏に朋也を取られたくない、負けたくない、渡したくないと思って、先手を打って椋が杏に相談を持ちかけるという「計算」をしてた、というエピソードがあったんですよね。

              「私…すごく卑怯なことをしました。
              お姉ちゃんの性格を知っていながら…
              相談すれば、お姉ちゃん…自分の気持ちを押さえてでも私に協力してくれるって…
              …わかっていたのに…わかっていたのに…相談したんです…」

              杏の気持ちを知りながらも、杏を騙してまで手に入れようとした朋也の心。けれども彼の心が決して自分たちに向くことがないと分かってしまったが故に、椋は行き場を失ってしまう。間違った選択の先に待つ末路は破滅しかない。まさにその終着点が、上のセリフなんですよね。(だから、上のセリフは、「お姉ちゃんの気持ちを知ってたのにごめんね」ではなくて、「お姉ちゃんを騙し続けてきてごめんね」、とか、騙してきて、さらに辛い思いをさせちゃってごめんね、なのですよね;。) 作画はもちろん、万感の思いがこもったセリフを演じきった声優さんも実に見事。

              # 蛇足ながら補足すると、この椋と杏のエピソードで見事だったのは、椋が、朋也の気持ちが渚に
              # 向いていることをいち早く察知して、なんとか策略で杏と朋也を引き離そうとしている描写を入れて
              # いるところ。この狡猾さが椋のキャラクターとしての肝で、そうした策略が、むしろ椋や杏をさらに
              # 苦しめる結果に繋がっていく、というのが、まさに原作の本質そのものなのですね。

              アニメ版では事実上、椋と杏のルートが削られているし、原作でもあまり人気がなかったルート(であるが故にその本質が多くのプレイヤーに理解されなかった残念なルート)なのですが、このルートの本質を見事に捉えたオリジナルエピソードに正直舌を巻きました。いやホントにここまで原作をちゃんと理解して作っているところが凄すぎるとしか言いようがなくて、ホント素晴らしいです^^。こういう少女マンガ的な展開はかなり好みなのですよねぇ。(しかもこのシーンのバックの曲が素晴らしい。この曲なんだろ....)

              実に本放送から一年近く遅れて鑑賞したのですが、……うーん、頑張って追いつくべきか^^。もったいないからホントになかなか見れないのですよねぇ(苦笑)。

              今日は朝っぱらから参戦~。

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              というわけで、Comic Market 75 の 2 日目~。今日はでじくま氏宅経由で朝っぱらから出撃したのですが、冬コミとしては割と大人しめの気温で、例年に比べるとかなりラクだなぁという印象。今日はでじくま氏のお手伝いとして出撃したので、自分の収穫としてはこの 2 冊だけ^^。ここだけ手に入れられれば十分~。

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              さてさて早々に撤退しようかと思ったら、ついこんなものを見かけて買ってしまうワナw。

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              ちょwww、今年もあるのか Comic Water……と思ったら、今年は Comic Green Tea。あいかわらず七瀬さん面白い仕事するなぁ状態なのですが、微妙に苦笑いしてしまったのは、バッグつきとはいえ 4 本セット 1,300 円、バラ売りなしという無茶ぶりな価格設定。いやまあコミケ会場って経済感覚がマヒする場所ではあるのですが、さすがにやりすぎだろうとは思ってしまったり^^。ネタものなので、でじくま氏とりゅうくんさん(恐ろしいことに入口ですれ違った(笑))に 1 本ずつプレゼント。……中身の味はどんなのかさっぱりわかりませんがw。

              というわけで明日はいよいよサークル参加の 3 日目~。さてさて、どうなるものやらですよ^^。

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              というわけで現在サークル出店の準備ちう。や、コミケ 3 日目はいつも D.C.T. さんの委託を受けて売り子さんをやってるのですが、今回はメリさんの方の作業が押した関係で荷物が届いたのが本日、という結構ギリなスケジュール。とはいえいつもながらきっちり仕事を上げてくるメリさんにはホント感心しますですよ、いやはや~。

              # 打ち合わせはいつも ECO の中、だったりするのですけどねw。
              # それにしても、オフラインでは何年お会いしていないのやら。(苦笑)

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              ちなみにこのサークルさん、かなり素晴らしい ECO 本があるので ECO 好きな人はぜひチェックを^^。や、きっとこの本、ECO でスペース取ったら結構売れると思うのですが、もともとが創作少女系のサークルさんなので出店は 3 日目、なのですよね。ちなみに今回の出展物はこちら~。

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              # 今回の「おてんきたまご」がなにげに神^^。かなり好みなお話~。カレンダーもいい出来だし。
              # ECO 本は既刊誌も 10 冊ずつぐらい持っていくので、ぜひ立ち寄ってみてください。

              そんなわけでぼちぼちでじくま氏のおうちへ移動しなくちゃ、状態。サークルに貼りだすポスターの用意とかしなくちゃ、なのですよ^^。がんばろ~。><

              なんつーかぼちぼち忙しくてなかなか買出ししている暇もないのですが、ようやくこちらを get。

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              えーと、CLANNAD After Story の OP/ED テーマ曲、時を刻む唄 & TORCH。OP テーマの「時を刻む唄」の方はもともとゲーム中の曲「同じ高みへ」という BGM に麻枝氏が歌詞をつけたものなのですが、なんつーかこれがまたヤバい一曲。要するに、渚を失った後の主人公朋也の喪失感と、それでもなお一歩を踏み出す強さを唄った曲なのですが、ラストで物静かな曲調に入るところが素晴らしい。悲しみを声高らかに歌い上げた後で、静かに燃える炎のように決意を唄うそのコントラストが見事。決意を声高らかに歌い上げるのではない、というところがこの曲の肝で、それだけにかえって心に染み入ってくる一曲になってますね。

              # ED テーマは……うーん、個人的には激しくびみょい;。なんつーか、曲自体に違和感があるので;。

              しかし OP/ED テーマは買ってきたものの、作品自体は全然見られていない今日この頃。ECO やりながら片手間で見られる作品ではないだけに、ゆっくり取れる時間がないとなかなか見られないんですよねー;。実は無印すらも見終わっていない有様だったりする、という。うむむ。

              というわけで結局参戦してきたw。

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              そんなわけで今日は水道橋 JCB HALL で開催されたゆかりちゃん祭りの 2 日目に参戦してきたり。さすがに同一公演を 2 日間も見ればさすがに食傷気味なわけで、思いっきり気が抜けた状態で参戦してきたのですが、参戦してみるとそれはそれで面白い。というのも今回のライブイベントは MC トークの分量が多いため、進行自体が初日と同じでも、中身は結構変わるんですよね。まあ歌のランキングは昨日の結果を踏まえれば予想がついてしまうので後半はやや予定調和的な進行だった(=イマイチ楽しめなかった)のですが、まあそれでも十二分に楽しかったです^^。

              というわけで同じ内容を書いても仕方がないので、いくつかおまけ的なトピックをつらつらと。

              ■ JCB HALL について

              今回、イベントが開催されたのは水道橋の JCB HALL なのですが、ここは非常に面白い構造になっていて、地下に掘り込む形でホールが設置されています。つまり、地上 1F が、ホールの 3F に相当するという構造で、地下 3 階がホールのアリーナ席に対応。縦に掘り込まれた形のホールで、すべての座席のステージまでの距離が 25m 以下になるように設計されているんだとか。おかげでステージまでの距離は非常に近いのですが、半面、上の方のフロアは非常に傾斜が厳しくて怖い(笑)というホール。たぶん収容人数は 3,000 以下ではないかと思うのですが、結構面白い構造のホールだったりします。

              ■ 歌のランキングについて

              予想通り、今回は関東地区だけでなく日本全国からの投票すべてを合算したランキングに。とはいえ関東地区の絶対票数が非常に多いため、結果的には昨日とほとんどランキングが変わらないのですが、melody のかわりに Baby's Breath がランクインしてほっと一安心。や、さすがにこの曲が落選しては話にならないだろう、と^^。

              しかし非常に面白かったのが、今日のもう片方のランキング。パセラで実際に歌われているゆかり曲の回数データに基づくランキングなのですが、

              10位 Lovely Magic
              9位 Little Wish ~first step~
              8位 Love parade
              7位 星空のspica
              6位 mon cheri
              5位 Spiritual Garden
              4位 Beautiful Amulet
              3位 チェルシーガール
              2位 恋せよ女の子
              1位 童話迷宮

              という結果。簡単にいえば、アニメタイアップ曲が強い(特になのはシリーズ)で、ゆかり王国国民の投票ではほとんど票が入らなかった曲が上位にランクインしているのが非常に面白かったです。

              ■ 参加者の練度の高さw

              にしても今日一番驚いたのは、やはり参加者の練度の高さ。アリーナ席にいたから、ということもあるのでしょうが、昨日に比べてコールの揃い方が上がっていたという印象で、ラブリィレクチャーやエアシューターのコールの揃い方はさすが、という感じ。

              ただ全般すると、曲のランキングもそうなのですが必要以上にコール入れまくり・飛びまくりなのはどうか、という印象はありました。まあ若いファンが多く、そういう人は飛んでナンボという部分もあるのでしょうが、Little Wish をはじめとして、mon cheri などまで飛び曲と化してしまっているのは正直激しく微妙。ゆかりんの言うように「普段よっぽどストレスが溜まってる」のかどうかは知りませんが^^、ちょっと節操ない感じはあります。練度とのトレードオフといえばそうなのですけどね^^。

              ■ というわけで。

              2 日間連続参加した割には結構楽しめたイベントでしたが、次回は 2 月のライブコンサートツアー。2/27 はついに北海道初上陸、だそうですが、せっかくなのでこれにくっつけてスキーツアーでも行こうかとでじくま氏と相談中^^。平日北海道というのもムチャクチャだなぁと思うのですが、まあこういう機会にでもかこつけないとなかなか北海道とかに行ったりすることがないのも事実なので、なんとか行きたいものですねー^^。

              というわけで今日はこちらに行ってきたり^^。

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              ええっと、水道橋の JCB HALL で開催された、田村ゆかりんのイベント「秋だ、一番!ゆかりちゃん祭り!!」。タイトルがどう考えても懐かしすぎる(というか世代的にどうよ?w)のですが、一方でタイトルだけみるとまるでどんな内容なのかがさっぱり見当がつかず。ライブコンサートならこんなタイトルにはしないだろうし、一方でファンクラブイベントのような内容……というのも一般集客している以上は微妙。半分期待、半分不安で参加してみた今日のイベントだったのですが。

              いやいや、これは素晴らしいじゃないですかww。
              なるほどこれはよく考えたなぁとめがっさ感心しちゃったり。

              簡単にまとめてみれば、要するに FC イベと通常のライブコンサートのいいとこどりをしたようなライブイベントで、適度な緩さと盛りだくさんの内容に大満足でした。詳細レポはでじくま氏がまとめてくれるはずなので私の方はざっくりまとめてみると、こんな感じ。

              ■ ライブイベントの内容

              全体としては、

              • イントロダクション(新曲を含む全 3 曲)
              • 唄声喫茶黒うさぎ(パセラもどきのセットを使って、カラオケ風味でキャラソンを 1 曲歌う)
              • アコースティックライブ(スピガなど 3 曲を生バンドでしっとりと歌い上げる)
              • ゆかりん歌の大辞典!(曲の人気投票の上位 10 曲を歌う)

              という 4 つのパートの構成で行われたのですが、これが実に見事。司会としてみっしー(三島さん)を迎え、彼がナビゲーションしながらイベントを進行させていくという構成なのですが、ライブ(歌)を中心にしながらも、それを緩やかな MC でつないでいくという構成が非常に楽しい。各 MC が数分ごとに切れる(次の曲に進む)ので FC イベントほどのグダグダ進行にもならず、それでいながら FC イベントで見られるようなゆかりんの魅力あふれるトークが炸裂しまくり。この人のトークはホントにお腹抱えて笑い転げるぐらいに実に上手くて、これを聞くためだけにライブイベントに行っても十分もとが取れる、という人なのですが、普段だと FC イベントなどでしか見ることのできない「ゆるいトーク」を、一般集客のライブイベントで実現した、というのが今回の凄いところ。私の場合、FC イベは正直緩すぎて微妙なところもあったのですが、今回のライブイベントのバランスは本当に良かったです。

              ■ ゆかりん歌の大辞典!

              このコーナーは、かつてテレビでやっていた番組のモロパクリだったのですが^^、関東地区のファンからの投票結果に基づくランキングと、スタッフ投票によるランキングとを 10 位から順に紹介していき、1 曲ずつゆかりが歌っていく、という構成。やー、どう見ても絶対に DVD 化できないだろう、という感じなのですが(笑)、なにより 1 曲ずつ順に紹介されていくので「果たして上位曲はなんだ??」みたいな妄想を繰り広げながら楽しめるのが面白かったです。ちなみに東京地区のランキングは以下の通り。

              1位 Little Wish ~first step~
              2位 fancy baby doll
              3位 Honey Moon
              4位 mon cheri
              5位 童話迷宮
              6位 Chelsea Girl
              7位 恋せよ女の子
              8位 バンビーノ・バンビーナ
              9位 惑星のランデブー
              10位 melody

              1 位のメカリルは鉄壁としても、完全な番狂わせが 19 位の Baby's Breath。これらの曲は、10位~6位、そのあと20位~11位(ここは映像で)、そして5位~1位、という順番で発表されたのですが、19 位として Baby's Breath が紹介されると会場が一時騒然とした雰囲気に。京都や名古屋では上位に入選していただけに、この選外は相当びっくりだったでしょう。(っつーか私もさすがに声をあげて驚いてしまった;)

              ただ、セトリ(セットリスト)を振り返ってみるとある意味分かりやすいランキング。ざっくりいえば、新しくて、アニメなどのタイアップがされていて、コールを入れやすい飛び曲が上位にランクイン。バンビーノや mon cheri などは特に新曲補正が効いている感じですし、Honey Moon がかろうじて上位ランクインしたものの、candy smile や Lovely Magic、Baby's Breath などのゆかり定番曲がことごとく落選しているのは、やはり新規ファン層が全体数として増えている、ということなのでしょう。個人的には、童話迷宮が入選して Princess Rose が落選だったのが意外(個人的には童話迷宮より Princess Rose の方が好きなので)でしたが、まあとにかくその場であれこれ推測するのが楽しかったです^^。

              ちなみに個人的には Honey Moon があんまり好きではないのですが(コードとメロディの進行が多少おかしい曲なので聞いててものすごく違和感がある)、なぜこの曲が上位ランクインするのか疑問に思って聞いてみたところ、古参のファンにとっては思い入れのある一曲なんだとか。Little Wish なんかもそうですが、思い入れのある曲はやはり扱いがちょっと別格になるよなぁと改めて思ったり。あと、個人的にはバンビーノ・バンビーナの振り付けに違和感がありました。この曲、今回初出の曲で、コール入れることもなくじっくり聞きいって&見入ってたのですが、なんかちょっと違うような??という感じ。そんなふうに感じたのは私だけですかねぇ?;

              ■ 機転の効くスタッフ一同に拍手

              にしても今回のライブイベントで感心させられたのが、スタッフの機転の素晴らしさ。コンサートだと DVD 化などを念頭に置くこともあって、かっちりとしたスケジュール通りに進行させていくことがなによりも求められるのですが、それだと遊び心がないんですよね。今回のライブイベントでは、会場からヤジやコールをちゃんとゆかりんやみっしーがうまく拾って楽しく進行させてくれたのですが、それを見事に支えていたのがバックヤードのスタッフ陣。唄声喫茶黒うさぎのコーナーでは、会場からのみっしー歌ってコールに呼応して、ゆかりんが歌い終えたカラオケ映像をアドリブでリピート。頃合いをみていったん切るものの、会場の空気を読んで再度リピート。これ以外にも照明効果のスタッフを交えて照明で遊んでみたり、パーカスのスタッフにお願いしてめろーんをやってみたり、とサービス精神あふれる見事なアドリブの連発。みんなホントにすごいなぁとかなり感心。

              しかしそうしたアドリブサービスの中でも度肝を抜かれたのが、ゆかりんの倍速早送り歌声芸。曲数が多くなると全部の曲をコンサートで歌えない、という話の流れから、「だったら倍速で歌えばいいんでしょ?」と、瞬間芸ながら実際に曲をテープの早巻きのごとくトーンを上げて倍速で歌いあげたというびっくり芸。ゆかりん自身は実に事もなげにネタのひとつのようにさらっとそれをやってみせたのですが、私も隣にいたでじくま氏も「おおお?!」と感嘆の声を上げるワナ。終わったあとに軽く食事している最中にも話題に上ったのですが、これはもっと評価されてしかるべきだろう、という印象。いやはや確かに声優さんだからというのはあるでしょうけど、これにはホントにびっくりでした。

              ■ 総じていえば。

              というわけでざくっと書いてみたのですが、総じて言えば、会場全体が笑いと暖かさに包まれる、そんな雰囲気が非常に魅力的な 3 時間でした。や、もともと 2.5 時間でスケジュールされたイベントがぐだぐだ進行で 3 時間に延びているのですが、無理に締めることもせず、会場の空気を大切にしながらうまく進行させた今回のライブイベントは非常に良かったです。特に最近のゆかりんライブは、とにかく人気曲が多い → それらの曲を限られた時間の中にいかに詰め込むのか、というところが重視されてしまっていて、遊び心の幅がものすごく小さくなってしまっている。しかし今回のイベントは選曲すること自体を観客側に丸投げ。結果、3 時間というライブでありながら歌っている曲数は 16 曲と比較的少なめなのですが、にもかかわらずライブ終了後の満足感という意味では十二分にお釣りが来る。

              もちろん、こうした型破りなイベントをやってのけるためには、本人の実力に加えて周囲のスタッフのサポートが欠かせないわけですが、そうした難しさを見事に乗り越えて素晴らしい 3 時間を作り上げてくれた、そんな印象がありました。今回のようなライブイベント形式はたぶんそんなに何度もできるものではないと思う(来年 2 月は通常のコンサートツアーになる予定)のですが、こういうチャレンジング精神はぜひこれからも続けてほしいところです。

              ……とまあそれはともかく。

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              いや実は明日のチケットもあるんですが果たしてどうしよう??(笑) という……^^。

              う゛~、めがっさいそがしす;。ふと気付いたら明後日がゆかりちゃん祭りであることに気付いて焦りまくり。や、実は新曲の 100 カラットハートはコールを入れるタイミングがかなり特殊で、初見では全く歯が立たないタイプの曲なので暗記しておかなくちゃ、なのですが、すっっかり忘れていて「あちゃあ;」状態。あわてて一生懸命暗記ちうなのですが、その一方でついついこの曲に浮気中(笑)。

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              とらドラ!の OP テーマ曲、「プレパレード」。テクノっぽい感じの楽曲なのですが、妙な中毒性のある一曲で、アニメの OP テーマを見たときから結構頭の中でぐるぐる回るタイプの曲(笑)。非常にシンプルな編曲なのに妙に耳に残るんですよね。メロディラインもシンプルなのですが、ものすごくきれいに流れていってラストまで一気に走り切るような感じ^^。非常にいい一曲ですね。

              しかしとらドラ!は夏のこたつさんから強力にプッシュされてたのでアニメ版を見てみたのですが、なるほどこれは確かに面白い。互いに理解されない内面のすれ違いをうまく描いているような感じですが、CV の配置も見事。くぎみーは鉄壁として、ほちゃの配置が見事。本当は影があるけど明るく振る舞っている(ように見えますが^^)キャラにほちゃを充てるというのはなかなかよい配置だなぁと思ったり。なんか先の方に進むとかなり厄介な物語になっていくらしいのですが、ちょっと小説読んでみようかしらん^^。

              というわけでもろもろ忙しい今日この頃ですが、なにはともあれがんばる~。狩りとか狩りとか狩りとか。(え?w)

              というか完全に放置してた....orz

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              郵便受けをがさごそあさってたら、ゆかりん FC のめろぷりから会報と写真が着弾していた様子。写真は FC イベの最後に全員で撮影した集合写真なのですが。

              自分がどこに映ってるのかすっっっかり忘れている。

              というオチ(苦笑)。っつーかあまりの忠誠心のなさっぷりに思いっきり島流しとか言われそうですが(苦笑)、とはいえたいしてお金をかけられないはずの FC イベでわざわざ後日に写真を配送、という手の混んだことをするめろぷりにはいつもながら感心。ってかこの FC イベってそもそもいつだったっけか……orz

              そして会報の方は FC イベの公式レポートだったのですが、なかなか良かったのが「めろぷりさんの日常」コーナー。要するにファンから送られてきたかわいい写真・面白い写真を紹介しよう、という企画なのですが、ゆかりんのマスコットキャラであるウサギを模したラテアートや、手作りめろぷり弁当の写真にびっくり。特に後者の方はおそらくホントの女の子の手によるものなのですが、いやはやえらい手が混んでる写真でめちゃめちゃ感心。さすがにゆかりんクラスともなると、ファンの中のネタ師のレベルも極端に高くなる(それこそプロ級も;)のですが、こういうネタは見てるだけでも楽しくなりますね~。たいしたものです。

              やっと配給品がまわってきたw。

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              えーと、田村ゆかりんの New Single、バンビーノ・バンビーナ。ゆかりんの CD/DVD 類は基本的に私は購入してなくて、でじくま氏からの配給品(別名:写真をひっこぬいた後の残り物 CD/DVD)を受け取っているわけなのですが、今回はなかなか受け取るタイミングがなかったこともあってようやく先日の本郷氏の結婚式の二次会で受け取ることに。

              でもって聞いてみたのですが、いやこれは名曲。ある意味、ベタすぎる甘ロリな歌詞とメロディラインなのですが、サビへ入るところの展開が実に見事でものすごく耳に残る。加えてゆかりんの歌声が高音域でなめらかに安定していて、非常に綺麗に歌い上げたなぁとめっちゃ感心。そんなに高音域系が強い人とも思えないので、これはよく頑張ったんじゃないかなぁと推測。

              ちなみに 2 曲目の 100 CARAT HEART は……えーと、要するに飛び曲ですかこれは(笑)。しかしサビの裏拍とか Fu~とか、これは知らなきゃ絶対無理、なタイミング。とりあえず次回の 10 月のイベまでにしっかり頭に叩き込んでおきますかねぇ……。(苦笑)

              # にしてもジャケの作りがかなり豪勢でちょっとびっくり。
              # っつーかもはや一流アーティストに遜色ない作りになってますねぇ;。すごいもんです;。

              というわけで、ルルーシュ R2 のインプレを軽くざくっと書いてみたり。えと、思いっきり最終回のネタバレが含まれていますので、まだ見てない人は軽くスルーしてください。

              いやはやなんというか、振り返ってみれば恐ろしいまでに伏線が張られまくっているのですが(っつーかゼロ・レクイエムとかそのまんまじゃないか、みたいな(苦笑))、半面、急転直下の怒涛の展開による力押しで視聴者の思考力を削ぎ落とし、テーマを意図的にぼかしてきた感もありますね。最後まで全部見るとパズルのピースが恐ろしいまでに噛み合うというのは見事ではあるんですが、半面、「くそーやられたorz」みたいなところも。実に見事なゼロ・リセット的な終劇でした。

              でもって、この作品って結局のところ、ディスコミュニケーション世代に送る毒入りポイズンメッセージ、なんじゃないかと思うんですよ。もっとわかりやすく書くと、「世界はあなたの思った通りになんてならない」、と。

              どういうことかというと、ルルーシュは、世界中の人々の悪意を一身に受けた上でスザクの手に殺められることによって、結果的に世界(他人)を動かしている。それは一見すると、ギアスを使わずに他人を結果的に思い通りに動かした(=世界を自分の思うように作り替えた)ことのように見える。けれども、それは果たして本当にルルーシュが願い、望んだ世界だったのか? というのがミソ。

              ルルーシュはナナリーが平和に幸せに過ごせる世界を願って世界に変革をもたらそうとしたわけですが、そもそもこのゼロ・レクイエムを計画したのはそのナナリーが死んだと思い込んだから。ナナリーのためならなんでもするルルーシュが、ナナリーを失って目指した先は、世界の人々の平和(人々の未来を紡ぐ)という大義名分だったのですが、それはぶっちゃけルルーシュにとっての現実逃避の先でしかない。ところがいざナナリーが実は生きていたという現実を突きつけられたときには、彼は重ねてきた罪によって、戻るべき退路を断たれていた。結果として、彼は大義に生きるしかなくなってしまった、のですよね。そしてその結末は、自らの命を絶つことで世界の変革を図る、というゼロ・レクイエム。それは彼が当然の報いとして受けるべき罰ではあるけれども、結局、そのことはナナリーを悲しませるという最悪の結果にしかならなかった

              そしてその結末に至ったすべての原因はどこにあるのかというと、ルルーシュは基本的に人の話を聞かず、他人の想いも理解せず、自分勝手な解釈と思い込みだけで行動する、というところにあるんですね。例えば、#21 でシャルルと対峙したルルーシュは、ナナリーの言う優しい世界について必死になって全力で訴えかける。けれどもそれは本当にナナリーの一番の願いだったのか? あるいは #25 ではギアスに屈することはないと言い切るナナリーを見て、ナナリーはもう立派に自分の考えで生きていける、と自分勝手な解釈をする。けれどもそれは、自分の行動を正当化するための言い訳ではないのか? 彼は、あらゆる自分の解釈を、大義名分という言い訳で塗り固めて正当化していくんですよね。(ナナリーと対峙したルルーシュが重ねる自分勝手な理屈が実に見事。)

              「いつ、私がそんなことを頼みましたか!
              私は、おにいさまと二人で暮らせればそれだけでよかったのに!

              結局ルルーシュは、思い通りにならない周囲の世界に我慢できず、周囲の世界を思い通りにしようとする。けれどもそれによってすべての物を失った。彼は「世界の平和」という、彼が勝手に思い込んだナナリーの願う世界を手に入れたように見えて、その実、「二人で暮らしていく」という、本当にナナリーが願っていた世界を手に入れることができなかったんですよね。それは二人の絶望的なまでの断絶、と言えるんじゃないか、と。

              # や、私から見ると、結局ルルーシュ君って、ある意味ホントにつまんないヤツだなぁ、と思うのですよね。
              愛する女性を悲しませてまで大義名分に逃避する男なんて、ろくなもんじゃないのですよ(苦笑)。

              世界が自分の思い通りにはならないということ。それはごく当たり前のことですが、コミュニケーションをうまく取ることができず、世界との距離感をうまく調整できないルルーシュのような人間が力を持てば、必然的に孤独になっていくしかない。ギアスという力は世界の当たり前の摂理に反する力。そのラストが彼の死であるというのは、なんとも象徴的な結末。一見すると世界を自分の思う通りに作り変えたかのように見えて、その実は彼の壮絶な勘違いによる強烈なまでのバッドエンド。結局、彼は仮面を被り続けることでしか自我を維持できなかった、というあたりがなんとも悲しく、そして凄まじい毒入り作品だった、と思います。

              ……にしてもまあそんなことはさておき、一言言わせてくださいよ。
              名塚さん萌え。ホントに超萌え。(笑)

              くそー、ナナリーどんだけかわいけりゃ気が済むんだ、という感じ。 最後にナナリーがルルーシュに触れて事の真相を知るのは制作者としての最後の良心なのですが(設定上は理解できる裏付けがないため)、名塚さんの熱演には心動かされるものがありました。Canvas 2 の名塚さんもびっくりするような名演技でしたが、コードギアスでも見事な演技でした。だぁ!^3 を見てたときにはこんなすごい声優さんになるとはホント想像もしてなかったんですけどねぇ。

              # と、あと千羽さんが描くナナリーが凶悪なまでにかわいすぎるのですがっっ。(笑)
              # ラストはちょっとびっくりするぐらい凄い作画ですね。マリーベルの時代からこの画力は凄いと思ってましたが^^。

              なんにしても、総じて言えばやはり面白いアニメであったことは確か。谷口氏をはじめとするスタッフ陣はやはりさすがだなぁと唸らされますね。次回作にもぜひ期待したいところです。

              ようやく第 2 四半期のアニメも一段落してきましたが、今クールでよかった作品はやはりルルーシュとひだまり 365 の 2 本。軽くインプレを。(以下思いっきりネタバレしてます。) ルルーシュだけは別エントリに分けます。

              ■ スレイヤーズ RETURN

              個人的にスレイヤーズシリーズはかなり好き(特に NEXT)なのですが、なんというか RETURN は文字通り不完全燃焼のまま終了してしまった、という印象。無印→NEXT→TRY の3作品は、やはり力のインフレが作品の面白さに繋がっていたと思うのですが(特にギガスレイブやラグナブレードのあたり)、RETURN はそうした迫力を感じる間もなく終了してしまった感が。そもそも 1 クールしかやらないのなら最初から全力投球で行って欲しかった、というのが正直なところで、オールキャストを出すためだけにシナリオを組み上げたような印象が非常に残念な一作でした。うーん。

              ■ うちの三姉妹

              一応、今後も継続するようですが、個人的にはやはりイチオシな作品。基本的に母親が娘たちを見守る視線が温かいので、作品全体がほんわかしているのが良いところ。元ネタとなっている blog に比べるとテンポが悪い印象はありますが、横目に BGV がわりに流すぐらいがちょうどいい作品ですね。

              ■ ひだまりスケッチ × 365

              お気楽癒し系アニメとして個人的には大好きな作品で、今クールもまったり鑑賞していたのですが、最終話のラストが「神」な出来栄え。年末年始の帰省の後に再びひだまり荘に集まった彼女たちのかしましな会話の後、みんなが帰って急に取り残されたような気になってしまったゆのがみんなを追って玄関口まで出る、という一瞬の展開がホントに素晴らしくて、思わず ECO やってた手を止めて食い入るように見てしまったり。祭りの後の静けさの表現が見事でした。

              にしても改めてこの作品を見てみて、やはり設定がホント見事だなぁ、という印象。ゆの、宮子、ヒロ、紗英という 4 人の女の子たちは、どれも(原作者である)蒼樹うめさん自身なんだ、というインタビュー記事を読んだことがあるのですが、ホントにその通りだなぁと思わせてくれるものがあって、とにかく 4 人のキャラ配置や掛け合い漫才の統一感が抜群。「365」という数字は 365 日と 36.5℃(平熱)の 2 つの意味を掛けているそうですが、少女たちのまったり日常生活を描くこの手の癒し系作品は見ていて心が和みます。

              ちなみに今クールで一番人気(?)だったマクロスフロンティアは実はスルーした(ヒロインがどうにも肌に合わないので面白くなる前に途中で挫折した)のですが、もうちょっと辛抱すればよかったかもですね。来クールの注目作品は CLANNAD After Story とガンダム OO の 2 作品ですが、物理的な本数が多いので、小粒なヒット作をキャッチするのが結構厳しそうな印象が。うむむ。

              えーと、今日の話題は昨日おすすめされた例の問題作、ということで;。

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              先日の本郷氏の結婚式の一次会で隣の席になったヲタさんから紹介されたお勧め作だったのですが、タイトルにウケたらそれで終わりの一発ネタ作品。かと思ったら……。

              これがとんでもない快作。
              おいおいこれはとんでもない見事な一作じゃないですか、とめちゃめちゃびっくり。 いやすごすぎる;;。

              そもそもどんなお話かとゆーと、妹の桐乃は茶髪にピアスのイマドキ女子中学生。中2でありながらティーン誌のモデルをこなし、それでいながら学力優秀、品行方正、さらにはスポーツ万能と、まさに絵に描いたようなカリスマ的存在。植物のような平穏な人生を送りたいと切望している脱力系な主人公 京介と、それを全力で見下す超勝ち組の妹という、もはや階級の差といっていいほどに断絶した兄と妹。

              がしかし、そんな妹の秘かな趣味はアニメやギャルゲの重度のオタク。しかもそれが妹ゲーと来たからとんでもない;。モデルのバイトのお金で買い集めた妹ゲーはレアもの含めて数十本。けれどもそんなオタク趣味が周囲にバレたら世間的な抹殺は免れず。この趣味さえやめられればすべてがうまくいく社会的超勝ち組であるにもかかわらず、極度の妹好きという性癖を持つ妹は趣味を捨てることもできず、一人で思い悩むことに。ふとしたきっかけから妹の趣味のことを知ってしまった兄(非オタ)は、妹からの人生相談を受けることになるわけですが、その先に待っていたのは、社会的勝ち組の可愛い妹から、罵倒されつつ妹ゲーの洗礼を受けるという地獄絵図。そんな二人の先行きは……というストーリーライン。

              以下、ストーリーについてのネタバレが入るのですが、めんどいのでそのままで。

              キャラクター造形的には典型的なツンデレキャラ(ただし 99% 以上がツン)で、一見するとよくあるキャラものか、と思わせぶりなのですが、読んでみるとこれがとんでもなく見事。これは要するに何かというと、(偏見と軽蔑の眼差しを受ける非モテ系人種の代表である)オタクによる、世間から抑圧された自我の解放の物語、なんですよ。

              この物語のヒロインである桐乃がやってることは、どう見ても我々のような重度のオタクそのもの。自分たちの好きな作品やジャンルに対する熱い思いを語りまくり、好きなキャラやシナリオをけなされようものなら一歩も引かず主張も譲らず(笑)。周囲に布教活動しようものなら相手のことおかまいなしで自分の好きなものを押しつけまくり、理解を得られなければ軽蔑の眼差しで一瞥。そこそこ年季の入ったオタクであれば、自分たちの若かりし頃の姿に重なること間違いなしで、思わず笑ってしまうこと請け合い。

              けれどもその一方で、多くのオタク(偏見を持たれる趣味の持ち主)は自分たちが社会から隔絶された負け組(=非モテ)であることを肌感覚で認知しているが故に、負け犬根性が染みついている。京介が妹に対して感じている劣等感はまさにこれで、幼馴染の世話焼きメガネっ娘麻奈美は、その劣等感を忘れさせてくれる居心地のよいオアシス。けれども負け犬であることを完全に受け入れられているわけでもなく、受け入れているようなそぶりをしながらも、勝ち組である妹の住むモテ世界も気になって仕方がない。(この辺の微妙な卑屈さの表現も見事。)

              この作品のキャラクター設定のうまいところは二つ。

              • 桐乃という妹の「ツン」側面に、オタク(非モテ)がうらやむ社会的勝ち組(モテ)という役割を持たせた、という点。
              • 我々オタクの「行動」と「内面」を切り離して、桐乃と京介という二人のキャラに分散して配置させた、という点。

              そしてこの二つのポイントが、ストーリー上のカタルシスを生む原動力になってるんですよ。

              まず、一点目について。桐乃は何もしなくても周りから男女問わず近寄ってくるような勝ち組だったはずなのに、オタクなコミュニティのオフ会に参加してみれば、むしろそこでは負け組に大転落。いつもならオタクが一般の合コンに参加して負け組になるところですが、そのという構図を逆転させることで、まさに文字通り勝気なモテ組美少女の鼻っ柱を折るという展開。……なのですが、見事なのはそれが単に勝ち負けの構図になるのではなく、むしろ妹キャラとしての可愛さに繋がるという点。負けるのがお隣さんの勝ち組美少女ではなく妹であることで、社会的勝ち組の敗北が、結果的に妹萌えに繋がるという構図を見事に作り上げている。

              そして二点目のうまいところは、本来であれば一人のキャラクタが担うべき「行動」と「内面」を二人のキャラに分散させることで、主人公に「非モテだけどもオタクではない」というポジションを確保させている、という点。こうすることで、主人公がオタクにとっての(身勝手な)正論を一般人からぶつけられるんですよ。どういうことかというと、オタクは内面に自分を肯定する論理を持っていることが多いものですが、その自己肯定論理を、あたかも第三者の一般人からぶつけているような構図にすることができるんですよ。

              「俺は、この目であいつの『大切なもの』を見てきた。同じもんを大切にしている奴らに、会ってきた。ああ、確かに偏見を持たれたってしょうがねえ、妙ちきりんなやつらだったさ。言動も格好もとにかく変テコでよ――正直、俺にゃあ理解できねーと思ったわ。でもさあ!」
              俺は思い出す。あのときの光景を、それを見た、自分の想いを。
              「悪くねぇって、思った。だってあいつら、アホみてーに楽しそうなんだもんよ。初めて会ったのに、いきなりバカデケー声で口論始めて、大騒ぎしてさあ。どんだけ大好きなんだっつーのな! 桐乃も、そいつらも、あんなに真剣に怒れるなんて、ただごとじゃねぇよ! 桐乃も、そいつらも、そんくらい自分の好きなもんに夢中だった! 見てるこっちが恥ずかしくなってくるくらいにな! でも、もうそんときにゃあ、あいつらは仲間だった! ハラ割って話せる友達だった!」

              偏見モード全開で正論をぶつけてくる親父に対抗する一連のセリフは、京介という狂言回しを通した、オタクの心からの叫びそのもの。ところがそれを非オタである京介から(=第三者的な一般人としての意見として)言わせることで、うまく普遍性を持たせている。いやちょっとマテ、その叫びはぶっちゃけ我々オタクの心の叫びそのものだろう、と思わず苦笑しちゃったのですが、こういう配置でこのセリフを叫ばせることで、オタクという存在(桐乃=京介=読み手)にレゾンデートルを与え、読み手にカタルシスを味あわせることに成功してると思うんですよ。

              Web 上のいくつかの書評を読んで回りましたが、この作品では妹がオタクであることには実はあまり重要性がない、と言っている blog がいくつかありましたが、それは 120% 違う。この作品は妹がオタクでなければ成立しない。オタクな妹を偏見に満ちた頑固な父親から守った兄貴のちょっといい話などでは断じてなく(笑)、オタク(=偏見を持たれる趣味の持ち主)である読み手の自己肯定理論やレゾンデートルを強烈に強化するように組み上げられた物語。そしてそれを、ものすごく読みやすく、そして面白おかしく描ききったのが本作、だと思うんですよ。いやはや実に見事としか言いようが。

              ……とまあ、さんざん書いてきたわけなんですけどね。

              あれこれ書かなくても普通に面白い。

              のがこの作品の凄いところ。コミカルな展開、オタクによくある衝動的なおかしな言動(笑)、無駄にアツいトーク、オタなら誰しもが思ってやまないツッコミどころへのツッコミなどなど、ひとつひとつのパーツには目新しさはないのにテンポの良さと組み合わせの妙で、一気に作品に引きずり込まれる。一度読み始めたら寝食忘れて一気読みしてしまった、というのが自分でもびっくりで、いやこれ正直そんな名作じゃないだろ(笑)、と思いつつも、げらげらと笑いながら読みきっちゃったんですよね。

              そしてなにより、そうした面白さもさることながら、作品の設定と構造がとんでもなくうまい。ある意味、今の時代のオタクにまとわりつく「負け犬な空気」を見事に捉え、それをこんな萌え系作品に仕立て上げるという手腕がホントにとんでもないとしか言いようがなくて、途中からは作品の面白さよりも前に驚嘆してしまった、というのが正直な感想。

              一気読みした挙句に一気にこんなインプレを書いてしまったわけですが、いやはやホントに見事な一作でした。正直、続編が作れる作品構造でもないような気がするのですが(非常にまとまっているので)、久しぶりに凄いメタもの作品を読んだ気がします。や、すごい作品を紹介してもらってありがとでしたよ~^^。

              ちなみにこの作品のタイトルはものすごく見事。いや~、すいません、参りました;;;。

              というわけで今日もまったり会社でお仕事してたらでじくま氏からメールが着弾。

              乙です。ゆかりちゃん祭りのチケットですが
              12日(愛知・抽選)1枚
              13日(京都・無風)1枚
              25日(東京・抽選)2枚
              26日(東京・抽選)0枚
              でした。先生の方はいかがでしょうか?

              ってか知らんですよ;;。
              というか今日着弾してるのかー、と初めて知るワナ。で、おうちに帰ってみたところ。

              DSCF9162

              おー、確かに着弾してる。でもって見てみたわけですが、25 日落選、26 日 2 枚当選。ということでうまくでじくま氏と share できる、という結果に。いやはや無事に済んでよかったです。

              しかし私は普段の落選通知の仕組みをよく知らないのですが、チケット発送前にわざわざハガキだけ送ってくるというのも結構面倒なオペレーションだなぁと思ってしまったり。や、チケットと返金為替を先に送付しちゃった方が安上がりなんじゃ?と思うのですが、一般販売前にはチケットを流通させないことでダフ屋の防止につなげてるとか、そういう理由なのかな?と思ったり。ホントの理由はよくわかりませんが><。

              でも 2 日とも当選したけどさすがに連日行く気は微妙に起こらず;。けろっちゃ氏とか本郷氏とか、どっちか 1 日行きませんかねー? とか振ってみるテスト(笑)。当たらないのも困りますが、当たるのも微妙に困りますねぇ……。(ぉぃこら;)

              というわけで今日はこちらのインプレを一つ~。

              DSCF9148

              コミケで get した眠杜文庫さんの新刊、angel piece。眠杜文庫さんといえば個人的にはプーの一族が大好きな作品なのですが、いやはやこちらの作品もなかなかに素晴らしかったり。

              子供がほとんどいない、田舎の農村で大切に育てられてきた主人公のユーファ。不作続きで食べるのにも困るようになってきた村に迷惑をかけまいと、一人、遠路はるばる大陸一の歓楽街であるリトル・ヘヴンにやってきたものの、そこで待っていたのはホームレスな生活。メシのためなら夜の街に身も心も捧げる覚悟で出てきたものの、小娘ではそんな仕事すら見つけることができず、さらには起こしたトラブルで蒼兎とかいう通り名まで付けられて、まさにどこに行っても門前払い。けれども、そんな彼女にとびきり美味しい儲け話が舞い込んできて……といった感じのストーリーライン。

              実は眠杜文庫さんのプーの一族は、とにもかくにも甘ったるい話ばかりで、ある意味、黒い部分のない清廉潔癖な物語みたいな側面が強かったのですが、こちらの angel piece の方は歓楽街を舞台にしていることもあって、ちゃんと世界の影の部分をうまく描いている。そしてその影の世界があるが故に、そこに生きるキャラクターたちがものすごく輝いて見える、という面白い構図になっていて、いやはやこれは秀作だなぁと思わずにはいられなかったり。

              プーの一族同様、こちらも割と万人におすすめできる一作なので、興味のある方はぜひ^^。

              2023年9月

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