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富士登山レポート 2014 Part 3. 山頂~須走口ルート下山

そんなわけで無事に二人で登頂に成功したのは 07:50 頃。登り始めたのが 03:40 頃なので、ざっと 4 時間ちょっと。初日が 3 時間半なので、トータル 7.5~8 時間ぐらいで登頂している計算です。14 年前のときは約 8.5 時間かかっているのですが、体力的には当時の方がよいはずなので、おそらくは天候と装備品の違いが大きいのでしょうね。

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さて、頂上ではまずはお参り。せっかくなので何か買おうかとも思ったのですが、今一つ食指が動くものがなかったり。なのでそのまま山小屋へ。冷静に考えてみると、さっきまで歩くことすら億劫だったのに、山頂に上がるとそれなりに動けてしまうのが不思議です^^。山小屋は 2 軒あるのですが、うち 1 軒がお休み。聞いてみたところ、発電機が故障したらしく、開けるに開けられないのだとか。山頂だとそうそう簡単に修理できないだろうし、これは大変ですね;。一軒しか開いてないので、夜明けのときは混雑しちゃってどうにも大変だったそうですが、我々が訪れた 8 時過ぎにはもうかなり空いてました。

甘酒をいただきつつ、少しお店の人と話し込んだところ、今年は前線の滞留がおかしかったらしく、8 月中は霧の日がほとんどだったとか。御来光も望むべくもなく、今年は割と残念なシーズンだったのかもしれません。濃霧ということもあってお鉢巡りや剣ヶ峰も断念。結局、頂上に 1 時間ほど滞在し、膝サポーターとスパッツを身に着けてから下山開始。ちょうど 9 時に下山を開始したのですが、ここからが地獄の始まりでした....;

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頂上からの下山道は砂礫に覆われたジグザグ道なのですが、歩き始めたらあっという間にノドがガラガラに。おそらく火山灰のせいなのでしょうが、フェイスマスクでは火山灰を防ぎきれないようで、きちんとマスクをしておけばよかったと後悔;。

工事しているせいなのか、14 年前の記憶と比べて下山ルートがかなり違う気がしましたが、いずれにしても須走の方に抜ける場所を間違えないようにしつつ、ゆっくり下山。上の写真をちょっと行ったあたりで右方向へ逸れると須走ルートへ。正直、吉田口への下山はただのジグザグ道を降りていくだけなのでつまらない → 須走ルートの方が楽しいだろう、と思ったのですが、今から思えばこれが失敗でした……;

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1 時間半ほど下山し、本七合目の見晴館を超えると下山道が分岐。須走ルートの方が景色が多様なので下山は楽しい……のですが、この辺から雨と霧がえらいことに;

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濃霧のおかげで視界はせいぜい 10m 程度。しかも恐ろしいことにこのルート、ロープがきちんと張られていないんですよ;。どこが下山道かはっきりしない上に、下山している人が物理的に少ない。ふと気づいたときには回りに誰もいない状況になり、

いやおいこれどう見ても遭難一歩手前だろう;;。
というかこれどーするの?;; 状態に;;。っつーか標識ぐらい立てておいてよ、状態;;。

かといって今さら登って戻るわけにもいかず、足元にわだちが残っているかどうかを見つつ、とにかく注意しながら少しずつ降りていくしかなかったわけなのですが、いやはや結構神経使いました;。そしてさらに 1 時間ほど降りると、いよいよお楽しみの砂走りが!

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どんな感じなのかは YouTube などを見ていただくのがよいと思うのですが、火山灰による深い砂地が続く道を、大股でずりずりと一気に駆け下りていくというもの。イメージとしては雪の斜面でずるずると滑って降りていくような感じなのですが、慣れるとかなりの速度で降りていくことができるので非常に楽しいのですよ^^。

……が、ここに来て問題発生。嫁の方が足と膝の痛み&体力落ちのためにまともに砂走りができず。私の方は膝のサポーターが効いたためかほとんど膝へのダメージがなかったのですが、嫁の方がアウトとは;。登りは嫁が先行したものの、下山では私の方が先行する形になり、砂走もあまり無理をせずゆっくり下山。……まあ、砂走りで思いっきり走り続けられるかというと、結局は酸素不足で息が上がるのでそんなに走れないんですけどね^^。

そして徐々に降りてくると、いきなりルートは森の中へ。森を抜けると霧も薄くなり、そこに壮大な景色が^^。

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おお、なるほどこれは確かに気持ちがよい^^。あの味気ない下山道である吉田ルートとは全く違う景観で、ダイナミックな景色を見ながら下山するのは非常に楽しい……のですが、ここでさらなる問題が。

この道、どこまで続くんですか;;。
というかまるで距離標識がないのはどういうことなのかと小一時間;;。

吉田ルートの登山道では非常に細かく標識が立っていて、なおかつ距離や時間の目安がいたるところに書いてあるのでペース配分もできるし調整もしやすい。しかし須走ルートの方はロープもあったりなかったり、ルート標識もたまにある程度で、あったとしても距離や時間の表示は全くなし。この辺、吉田ルートの整備状況に比べると雲泥の差という印象。足を挫いている嫁の方は心も挫けた様子で;、残った気力を振り絞りながら疲れた身体にムチ打って少しずつ降りていきました。いやはやまさかこんなことになろうとは;。

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そしてまったり 2 時間ほど降りていくと、ようやく砂払い五合目の吉野家という山小屋が。再びここで小休憩を取ったのち、さらに下山。山小屋の人はここから 30 分でバス停だよ~、と教えてくれたのですが、実際に下ってみるとこれがとんでもなくハード;;。土砂降りの雨の中、川のように雨が流れる下山道を降りていくのは本当に骨としか言いようが;。なにしろこんな道をひたすら降りていくのですよ;。

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この辺になると嫁はもう完全に無口;;。とはいえ、このルートは登山している人たちがそれなりに慣れているのか、それとも人が少ないためなのか、よく声をかけてくれる。山の状況をちょっと話したりとか、そういうコミュニケーションは気持ちがよいですね。満身創痍で下山しきったのは 14:30 頃。30 分といわれた最後の場所を降りるのには 1.5 時間ほどかかっており、トータルで下山にかかった時間は 5.5 時間でした。標準下山時間が 4 時間ぐらいなので、状況を考えればまあまあの成績といったところではないかと^^。

下山しきったところでいきなり小屋の人に捕まって驚きましたが;、どうもここは小屋が 2 軒並んでいて競ってるみたいですね^^。かなり親切にしていただいて、砂走の砂を落としてもらったり飲み物をいただいたりとちょっと申し訳ないぐらいでした。さすがに下界ということもあって、メニューもかなり充実。お腹に優しい山菜蕎麦ときなこもちをチョイス。いや~、ごちそうさまでした^^。

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ちなみに帰りですが、路線バスが 1~2 時間に一本ぐらいのペースで出ているので、御殿場まで出て、そこからロマンスカーで新宿まで移動。16:20 のバス → 17:15 御殿場、17:56 → 19:36 新宿到着なので 3 時間程度。渋滞に巻き込まれるリスクがない上にロマンスカーの乗り心地もよいので、吉田口の高速バスよりラクかもしれません。登山靴の中が水浸しでえらいことになってましたが;、いやはや無事に下山できてよかったですよ、ええ^^。


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