うーん、なんともこれは切ないなぁ、と思ったお話をひとつ。
ええっと、高田馬場にあるラーメン屋、味一。半年以上前ですが、愛の貧乏脱出大作戦というテレビ東京の番組に出ていたお店。まあ要するに、ぜんぜんお店が売れてないので、修行を経てリニューアルオープンしようという企画番組。3 店舗の店主が達人のお店に修行に行って、根性から叩き直されるという素敵テレビ番組だったのですが、この味一さんの店主はその中でもとびっきりのダメダメ店主として紹介されていて、それはそれはひどい扱いを受けていたりしたワナ;。テレビを見ていて「さ、さすがにこれはダメだろう;;」と思っていた次第だったわけですが、とはいえ、ちょっと興味はあったので行ってみた次第だったりします。
注文したのは、私が左側の小田原味噌ラーメン、奥さんが右側の鷹の爪味噌ラーメン。右側のラーメンが、このお店の起死回生のために達人が作って伝授した一品。ラーメン激戦区にありながら旨辛系ラーメンが少ないことに着目して伝授したというもので、現在の味一はこのラーメンを強力にプッシュしている次第だったりします。
でもって、食べてみたわけですが……
お、おいおいこれは味噌ラーメンをちゃんとプロデュースすべきじゃね??;;
や、実は食べてみてびっくりしたんですが、この味噌ラーメン、相当にレベルが高いのですよ。スープの味だけ取ったら過去食べた味噌ラーメンの中でもかなり上位に食い込む内容で、少なくともこのお店の近くにある味噌ラーメンの有名店、純蓮(じゅんれん)東京店よりも圧倒的に美味しい。
がしかし問題もあって、とにかくラーメンに華がない。スープも麺も普通に美味しい。けれども、メンマやもやし、チャーシューといった具材の取り揃え方や盛り方がとにかく普通すぎるのですよね。純蓮はこの点、チャーシューやネギなどの具材に華があって、一杯のどんぶりに存在感がある。この違いは小さいようで大きい。またお店にしても全体的に暗めのライティングで、女性一人では入りにくいお店だし、清潔にはしているんだろうけれども清潔感が薄い。味一の名の通り、確かに味はおいしい。けれどもこういうところに無頓着であるが故に、全体として純蓮のようなお店に圧倒的に水をあけられてしまうのだろう、と思うのですよね。ううむ、非常にもったいない;;。昔ながらのラーメン屋ならこれでもいいのでしょうが、今どきのラーメン屋としてはこれじゃだめだろう、と思うのですよ;。
# しかも高田馬場には、先日、駅のロータリーのところに中本が新規オープン。
# 旨辛ラーメン押しの戦略も、かなり裏目に出ちゃった感じがありますね。
朝から晩までの超長時間の重労働、しかもご夫婦とアルバイト数人で回している様子が垣間見えるお店なだけに、相当に大変でつらいとは思うのですが、全体としての印象は、再生のためのボタンをどこか掛け違えている、という感じ。これはテレビ出演のツケなのかどうなのか、いろいろと妄想は膨らみますが、この味噌ラーメンの味はなくなって欲しくないという一店です。うーん、頑張って欲しいですねぇ。
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