2013年3月のアーカイブ

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お恥ずかしながら、このお店、知りませんでした><。

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丸井新宿 ANNEX の中にある 100 円ショップ、Seria。今更 100 円ショップなんて……と思われるでしょうが、行ってみてびっくり、100 円ショップとは思えないほどオシャレっけのあるアイテムが満載。100 円ショップというと、基本的には安かろう悪かろうの雑貨屋さんなわけですが、100 円ショップとは思えないほどセンスのよいアイテムが多数取り揃えられていて、いやはやこれには驚かされました。ダイソーなどと違って、これなら丸井なんかにテナントとして入っていても違和感ないなぁという感じで、100 円ショップもこういうセンスが求められる時代になってきたのかと感じさせられました。

Web サイトで見たところ、実は結構店舗もあるようなので、近場にあるようならちょっと足を運んでみるとよいかもしれません……って、知らなかったのは自分ぐらいなのかもしれませんが><。調べてみたところ、岐阜が本店所在地、中部地方を中心に展開していて、現在はキャンドゥを追い抜いて業界二位なんだとか。いやはやすごいものですねぇ。

というわけで、ふらっとこちらに行ってきました。

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ええっと、駒込にある六義園。先週末は所用で残念ながら花見に行けなかったので、かわりに夜桜を見に行ってきたりした次第。会社帰りに行ったので、たどり着いたのは 20:30 頃でしたが;。

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六義園はしだれ桜が有名ですが、夜桜として見るしだれ桜もなかなか風情があってよいものですね~。帰りがけに池の方も回ってきましたが、こちらもライトアップされていてなかなかに綺麗でした。

それにしても、夜桜ってかなり撮影が難しいものですねぇ。そもそも桜自体、遠くから撮影するとぐちゃぐちゃしがちで綺麗に撮影できないのですが、夜桜だとなおのこと難しい;。色も綺麗に出ないし、はたしてどーやればうまく撮影できるのやら;。いやはや、せっかく一眼レフを持っていても、これでは宝の持ち腐れ、ってところかもしれません;。

先日、新宿御苑にお花見に行ったときに立ち寄ったランチのお店をひとつ~。

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新宿御苑のすぐ隣にあるイタリアンレストラン、カフェ ラ・ボエム。一見すると一昔前のちょっとしたオシャレで豪華なレストラン……なのですが、その一方でメンテナンスが行き届いておらず、結構いろんなところにボロが出てきているお店;。微妙に心配になりましたが、そこそこリーズナブルなお値段で軽くランチが食べられそうなのと、その辺のお店がとてつもなく混雑していたので、ここでさくっとランチに~。

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注文したのはお花見ランチ。前菜、スープ、ドリンク(グラスワインもあり)、パスタの 4 点セットで \1,980 と結構リーズナブル。グラスワインのお味はまあ激しく微妙ではありましたが、パスタの方はまずまずの味。お花見特価でこのぐらいだったらまあ許容かなと思ったり。とはいえサービスの方は激しく微妙で、フロアのサイズに比べてサービスが明らかに少ないので、まあその辺がこの値段の所以かもしれません。

この手の「勢いでとりあえず建てたはいいけど、メンテしきれなくなって建物が悪くなる一方」みたいなお店はちょっと残念な感じもあります。デフレスパイラルにじりじりと巻き込まれているような印象もあって、いろいろ考えてしまいますね。うむむ。

というわけで先日の話ですが、ちらっとお花見に行ってきました。といっても行ってきたのは先週の水曜日なので、満開よよりはちょっと手前、なのですが。

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まず向かった先は、けろっちゃ氏のご実家近くにある、戸山公園。ここには山手線内で最も標高の高い山、箱根山があります。といっても標高は 44.6m、実質的には小高い丘といった感じの場所。小学生の頃に遠足で来たことがあるのですが、そのときの記憶にある場所とは全く違う場所になっていて微妙にショックを受けるワナ;。なんかもうすっかり整備されている場所になってました。山頂付近は桜の木で埋め尽くされていて、五分咲きとはいえなかなか綺麗な景色が楽しめました。これは満開だったらきっとかなり素敵な場所なんでしょうねぇ。

続いて向かった先は新宿御苑。こちらも小学生の頃に遠足で行ったぐらいで久しく足を運んでいなかった場所です。

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行ってみてびっくりしたのは、巨大温室があったこと。一昨年ぐらいに新しく建てたものらしいのですが、いやはやすごく立派な建物なので驚きました。ここだけでも少しゆっくりと歩きたいかも、という印象。

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肝心の桜の方ですが、こちらは様々な種類の桜があるおかげで、咲きの早いものはすでにほぼ満開の状態でした。いやはやさすがに立派な桜が多くて感心。

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しかし改めて驚かされたのは、東京のど真ん中にこんな巨大な公園があるということ。子供の頃に行っていたこともあって足が遠のいていたのですが、大人になってから足を運ぶと、まったく印象が違って見えるものですね。わざわざ遠くまで出かけなくても、こんなに身近にこれだけの緑があるというのは驚きで、もっと頻繁にふらふらと遊びに来てもよかったかも。桜の木もさることながら、改めて子供の頃を思い出すよい機会になりました。また別の機会に遊びに来たいものです。

いい感じで沼にハマってきているような気がしなくもないですが;。

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ええっと、AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR。今のところ、18-55mm, 18-105mm, 35mm 単焦点, 10-24mm 広角と買い増してきているのですが、望遠レンズは一本も持っていないのですよね。で、彗星とか月とかの撮影用に望遠レンズを物色していたのですが、結局こちらの 55-300mm のレンズをチョイス。

こちらのレンズ、amazon や kakaku.com ではあまり評判のよくないレンズで、値段は安いが AF が遅いし望遠端での写りが甘い、と言われているのですが、一方で初心者にはちょうどいいんじゃない? とも言われていたり。まあ私の場合は超初心者なのでこれでもいいかなー、ということで買ったみた次第だったりします。

というわけで、てきとーに写真をぱちり。

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望遠レンズの面白いところは、背景がぼかしやすいところでしょうか? 遠距離からの撮影で、主題がはっきりしやすいというのはちょっと面白い。けれども一方で、どういう構図にするのかとか、何をクローズアップするのかとかはめちゃめちゃ難しそうですね。うーん、まあ出番は少なさそうなレンズです(ぉ。

言われていた AF の遅さですが、「まあこんなもんじゃない?」という印象。どちららかというと、AF の遅さ以前に AF に迷うことがあることの方が気になりました。D5100 で使っているから、という理由もあるかもしれませんが、とはいえ初心者にはこれで十分かも、という印象。まあこのレンズで不十分になるぐらい、まず自分の腕を上げないとだめかもー;、という感じですね。うむむ。

ううっ、つい出来心でポチってしまいましたよ~><。

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ええっと、初音ミク Project DIVA F 専用コントローラ。先日のエントリでちらっと書きましたが、PS3 用に発売された Project DIVA F と同時発売されたミニコントローラは廉価版の小型コントローラ。小型であるため、ゲーセンのボタンと違って小さく、叩いた感触が全くと言っていいほど違う。もちろんこれでも十分ゲームにはなるのですが、やっぱり今一つ面白くない。かといって、フルセット版のコントローラの方はそもそも限定生産のため入手できず。うーん、どうしたものかなー、と思って Web サイトを巡回していたところ。

うおお;、HORI のサイトでキャンセル分の販売をしてるじゃないですか;;。
これは神の思し召しか、それとも悪魔の囁きか;;。

いやぶっちゃけ値段もめちゃめちゃ高い(PS3 の本体より高い;;)上に、むちゃくちゃ場所も取るので一瞬悩んだのですが。

まあ、買わずに後悔するより買って後悔するのがヲタクだよね。(ぉ
というわけでポチってみました。

がしかし、到着したコントローラを開封してみて愕然;;。

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ちょ、でかすぎる;;;。
っつーかこれはあり得ない大きさだろうと小一時間;;。

よーく見ていただくと、右の写真の左上に PS3 のゲームパッケージが置いてあるのですが、要するにそういう大きさです;。っつーかこれは店頭販売できるサイズじゃないわなー;。サイズは横幅 690mm、奥行 430mm、そして重量なんと 7.0kg。常識的なサイズの小型コントローラと比べると、もはやぶっちゃけあり得ないとしか言いようがないわけですが、実際にプレイした感想で言うと。

これはめちゃめちゃ面白いwww。
なるほどこれはお値段だけの価値はあるわー、と思ってしまったり。

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ボタンを押したときの感触が圧倒的によい、というのもあるのですが、なにより適度な運動になる。パカパカパッションをやっていたときにも思ったことですが、基本的に叩くタイプの音ゲーって、結構、ストレス発散になるのですよねぇ。加えて 80 インチのプロジェクタースクリーンに映し出してプレイしてみると、気分はゲーセン以上。いや~、これはたまりません。問題としては、このコントローラを置くための台がないという点。ゲーセンと同様、できれば立ってプレイしたいゲームなのですが、さすがに立ってプレイするときに使えるコントローラの台はなかなかないのですよねぇ。これは何か探してみないと^^。

# ちなみにコントローラ、アホみたいに値段が高く見えるかもしれませんが、実際には部品代が高いのですよね。
# 100mm 径のボタンって、1 個あたり軽く \3,000 ぐらいしちゃうので、自作しても値段は大差なかったりします。

お値段的には結構なお買い物でしたが、翌日には速攻で売り切れていたので、そういう意味ではかなりラッキーなお買い物でした。……まあでもこれ、プレイ終わったらどこに置いておくんだろうねー;。うむむ……(ぉ)。

ええっと、先日の話ですが、こちらを鑑賞してきました~。

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ええっと、ディズニー 3D 映画の最新作、オズ はじまりの戦い。オズの魔法使いの二次創作映画で、ドロシーが活躍する作品「オズの魔法使い」の前作に相当する作品を描いたもの。奥さんがどーしても見たい、とずーっと言っていたので、封切り直後の土曜日に、奥さん & お母さんと一緒にふらっと見てきた次第だったりします。でもって、感想をひとこと。

おおお、これはめちゃめちゃよくできている。
ってかかなり面白いじゃないですか^^。

とはいえ、楽しめたのは実は予習のおかげ。前日の深夜に眠いまなこをこすりながら、オリジナル作品にあたるオズの魔法使いの映画の方を見て行ったのですが、こちらも地味にとんでもない名作で、いやはやどちらもかなり面白かったです。なのでこのエントリでは、両方の作品を軽くご紹介したり~。

[オズの魔法使] (← 送り仮名がないのが正式名称らしい)

1939 年に公開された、ミュージカル映画作品。1900 年に出版された原作「オズの魔法使い」を映画化した作品なのですが、実はこれがかなりの名作。後から調べたところ、米国映画協会の選定する「歴代名画ベスト 100」で第 6 位、「歴代名ミュージカル映画ベスト 100」では第 3 位、さらに作中で歌われた主題歌「虹の彼方に」は「アメリカ映画主題歌ベスト 100」のトップ。主題歌は、タイトルに心当たりがなくても聞いてみればすぐにわかるでしょう。

大まかなストーリーはざっとこんな感じ。エムおばさん、ヘンリーおじさんとともにカンザスの農場に住むドロシーは、ある日、トルネードに巻き込まれてしまって愛犬のトトや自分の家とともに魔法の国オズへと飛ばされてしまう。家へ帰る術を失ってしまったドロシーは、そこで出会った北の良い魔女グリンダから助言をもらう。「黄色いレンガの道を通ってエメラルド・シティに行き、偉大なるオズの魔法使いに会えばカンザスに戻してもらえる」と。旅の途中で、知恵のないカカシ、心のないブリキ男、勇気のないライオンたちと出会い、そして一緒にエメラルド・シティを目指す、という物語。ちなみに作品のオチは(※ 一応ネタバレなので反転、見るつもりがあるのなら読まないことを推奨)、オズの国を治める魔法使いオズは実は魔法使いなどではなくただの人間。その昔、熱気球に乗っていたときに竜巻に巻き込まれ、ドロシーと同じようにこの世界に飛ばされてきており、機械装置を使ってみんなを騙していた。けれども彼は、カカシとブリキ男、ライオンたちを言葉巧みに安心させ、そして勲章など小さなプレゼントを与え、彼らの持つ力をうまく引き出す。そしてドロシーをカンザスに戻すために、彼は修理した熱気球で一緒にカンザスに戻って行く……というのがおおまかなストーリー。

作品の方は 70 年も前に作られたとは思えないほどの素晴らしい出来栄えで、CG などもない特撮だけであれだけの映像を作り上げたというのが信じられません。モノクロ映画が一気にフルカラーに転じていくところなど、演出効果も見どころ満載なのですが、なにより素晴らしいのが作品のテンポの良さ、そして演者の名演技。ジュディ・ガーランド演じるドロシーも見事ですが、知恵のないカカシ、心のないブリキ男、勇気のないライオンの 3 人もこれまた見事な演技。ミュージカル仕立てなので子供向けのような作りではあるのですが、ファンタジー作品として大人でも十二分に楽しめる作りになっていました。

[オズ はじまりの戦い]

そしてディズニーが作成したこちらの作品は、「オズの魔法使」でドロシーが願いをかなえてもらうために会った、「偉大なるオズの魔法使い」に関するストーリー。彼がこの世界にやってきた経緯、そしてこの世界でどのように偉大なる魔法使いになっていったのか、ということを描いた二次創作作品になっている……のですが、いやはやこれがかなりよくできているのですよ。

まず上手いのが、主人公であるマジシャン、オスカー・ディグスのキャラ造形。しがない小さなサーカス団で働くペテン魔術師である彼は、普段から矮小な自分を騙すために、事あるたびに大きなことばかり語るようなつまらない男。彼は、彼のマジックを奇跡と信じた少女の願い、「自分の足を直して歩けるようにしてほしい」という願いを叶えてあげることができず、適当な言い訳を重ねて逃げ出す。そういう嘘とペテンにまみれた人生を送ってきた彼は、気球に乗っていたときに竜巻に巻き込まれ、オズの世界へと飛ばされる。

飛ばされた先のオズの世界は、一人の国王と 3 人の美女の魔法使いが治める国。ところがその国王は、娘の陰謀で暗殺されていた。普段、オズというニックネームで呼ばれていたオスカーだが、「オズという名前の魔法使いが世界を救う」という言い伝えに沿って現れたとして、3 人の魔法使いが彼を奪い合う。オスカーは自身のマジックで人々を騙し、3 人の美女たちもペテンにかけていくが、真実が明らかになっていくことで物語が進んでいく……とまあそんな展開。

要するにこの物語、矮小な自分を隠すために嘘を重ね続けてきたペテン奇術師であるオスカーが、オズの国の人たちと触れ合っていくことで変わっていき、そして彼の奇術やウソを、自分のためではなく人々を助けて人々の力を引き出すために使うようになっていく、という話なのですが、そのストーリーのつなぎ方や展開がとても上手いのすよ。仔細はネタバレになるため書きませんが、ちょっとずつ変わっていく彼の性格や行動の描写が見事で、思わず見入ってしまったり。

そしてやはりよくできているなぁ、と思うのは、偉大なる原作をうまくオマージュしているところ。現実世界との対比はオリジナルのオズの魔法使いでもありましたが、同様に、現実世界で振った恋人は美女の魔法使いに、傷つけてばかりの親友はお供のサルに、そして足を治してあげられなかった少女は陶器の少女に。「偉大なる魔法使いオズ」も、原作ではペテンであると同時に、人々に希望を与える「良いウソ」として描かれているのですが、この辺の設定の活かし方も非常に上手い。「あなたが騙したのは、あなた自身だけ」というセリフが心に染み入りました。

[総評]

と、作品自体は気軽に楽しめる見事なエンターテイメント作品として仕上がっていて感心するのですが、その一方で、この作品っていったい誰が見るのだろうか、という点。実は封切直後の土曜日の夕方という好条件だったのにもかかわらず、お客さんの入りは 1~2 割程度。CM なども結構張っているディズニー作品でここまで入りが悪いというのには正直びっくりなりですが、その一方で、作品としての立ち位置が微妙なのだろうなぁとも思うのですよね。欧米と違って、オズの魔法使いが絶大な人気を博しているわけでもないだろうし、3D 映像で大人向けの雰囲気を漂わせている一方、童話が原作というところで一般人はちょっと引き気味だろうし……と考えると、確かに客層の幅は狭そうな気も。実際にこんなに閑古鳥が鳴いていると、これは一瞬で打ち切られるだろうなぁと思ってしまったり。なまじ作品の出来は良いだけにちょっともったいない気もします。

というわけで、興味のある方は今のうちに見に行った方がよい気がしますが(ぉ;、もし見に行くのであれば、1939 年のミュージカル映画作品を直前に見てから行くことをお勧めします。両作品合わせてみることで、結構楽しめるんじゃないかなーと思います。

# でもこれは続編は作られないでしょうねぇ。原作で北の魔女であるグリンダが南の魔女の設定に
# なっているあたり、おそらく次回作に向けた伏線なんでしょうけれど、ちょっともったいないですねー。

というわけで、ちょっと前の話ですが、季節の贈り物を奥さんとか母親とかにプレゼント~。

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フランスから直輸入したチョコレート、パトリック・ロジェ。実は昨年はバレンタインのお返しにジャック・ジュナンというお店からチョコを輸入したのですが、本当に購入したかったチョコはこちら。昨年は Web サイトトラブルのおかげで発注できませんでしたが、今年は無事に発注。購入したのはアソート数種類とトリュフチョコ、オランジェットなど。

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で、早速食べてみましたが、うわ~、これは文句なく美味い。このクラスの味となると、記憶の範囲ではサダハル・アオキしか匹敵するオランジェットはないかも。もともとここのチョコに目を付けたのは、CCC (Club des Croqueurs de Chocolat)で 5 タブレットにランキングされているお店だからなのですが、いや確かにこの 5 つ星ランクのチョコは別格かもしれません。いや~、美味しかったです。

ちなみにこちらのパトリック・ロジェ、伊勢丹のサロン・ド・ショコラなどでも取り扱いがあるのですが、ぶっちゃけ高いので、Web サイトから直接発注してしまった方がよいと思います。国際発注も全く問題なく可能で、だいたい 1 週間程度で到着します。実はチョコって、現地価格だとたいして高くないのですよねー;。日本に輸入した時点で倍ぐらいの価格になってしまう(空輸代が高い)上に百貨店プレミアムがついてしまうので、まとめて注文するのなら自力で注文した方が安いかも、です。興味がある方はぜひ~。

最近、かなり楽しんで見ていただけに非常に残念でならないのですが。

1 月頃から話は出ていたようで、13 年ぶりに復活した料理の鉄人の後番組「アイアンシェフ」が 3 月末で打ち切りだとか。今後、特番としての放送は検討されているものの、レギュラー番組としては打ち切り決定との話で、「うあーー;」という感じ;。非常に楽しみに見ていた番組だけに残念でならないのですが、まあいろいろ考えてみると無理もないよなー、と思うところもあります。

様々なまとめサイトで敗因分析が行われていますが、やはり一番大きな敗因は、視聴率回復のための切り札としてゴールデンタイムに投入してきた、その読みの甘さにあるのでしょうね。まあストレートに言えば、そもそもそんな時間に家になんかいねーよ、という話;。今のデフレ時代に、バブル絶頂期のような豪華な料理番組が一般大衆向けに成立するはずがない。一円一銭を節約して食事を作っている奥さんと一緒に家族で見ようなんていう番組なわけがなく、逆に主たる視聴者であろうはずのシングル層やビジネスマン層が見られない時間帯に番組が設定されている、というのがそもそもの問題。(← しかも飛び石放送ばっかりで、これでは一般視聴者が定着するわけもなく;。)

さらに問題なのは、そうした番組を一般大衆向けに成立させるために、ストーリー仕立てに演出してしまったという点。や、確かに今の時代、あれだけの巨大な予算を取るためにはゴールデンタイムでやるしかないのでしょうが、だからといってストーリー仕立てに演出するのはどうか。オリジナルの料理の鉄人は、サイドストーリー的な演出が一切なく、あくまでガチの料理勝負にフォーカスしたストイックな番組だったと思うのですが、一般大衆向けにするために様々な要素を入れてしまった点は、結果的には本来の視聴者層にすら見放されるという悪循環を導いてしまった感があります。なにしろサイドストーリーの演出が数多く入っているおかげで、一番大切な料理パートが削られてしまっていて、その見事な腕前を楽しめなくなっている。もともとの料理の鉄人って、金曜日の夜という、非常にまったりした時間帯に、その職人の技に驚かされたり、どんな料理が出てくるのだろうかとあれやこれや考えながら見たりするのが面白い番組だったのに、そうした要素がごそっと削られてしまったんですよね。

そういう目線で見ると、アイアンシェフの選び方にも問題があったのかもしれない、と感じる面もなきにしもあらず。今回の一連のアイアンシェフを見て感じさせられたことは、料理人にも年輪の積み重ねで初めて得られるものがあるのではないか、という点。黒木さんにしろ須賀さんにしろ、間違いなく今の時代を代表する若き天才料理人であると思うのですが、その一方で、脇屋さんや森本さん、そして初代和の鉄人の道場さんなどを見ていると、世の中の酸いも甘いも知らなければ作れないような料理もあるのかも、とも思ってしまうのですよね。その違いが何なのかをうまく説明することは私にはできないのですが、人生で培ってきた何かのような、技術力とは違う何かを感じてしまう。Web サイトを巡回していたときに、今回のアイアンシェフではとにかく挑戦者となる料理人に片っ端から出演を断られていた(自分の息子ほどの料理人と戦った場合、負けて失うものはあっても勝って得るものがない)という逸話が書かれていたのですが、いやまあ確かにそうだよなぁ、と思ってしまったり。

いろいろ思うところはありますが、総じていえば、ガチの料理バトルだったからこそ面白かった料理の鉄人という番組を、大衆向けバラエティ番組に作り替えてしまったが故の低視聴率、そして打ち切りだった、ということだと思うのですが、でも、中身の真剣勝負は本当に面白かったんですよねぇ。特に年末大晦日のアイアンシェフ特番なんかは嫁と一緒に、食い入るように 6 時間テレビに見入っていたのですが;、勝負の中身そのものはめちゃめちゃ面白かったのは間違いないし、黒木さんと道場さんの新旧対決、そして脇屋さんと森本さんの現役鉄人ガチバトルは過去見てきた鉄人の中でもトップクラスの名勝負だったんじゃないかと思います。それだけに、打ち切りという終幕は返す返すも残念でなりません。こういう負の歴史ができてしまうともう二度と復活することはないと思うのですが、いやはや本当にどこかで奇跡の復活を遂げてほしい、そんなふうに思わずにはいられません。ううっ。

最近、割とよく使うお弁当を~。

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出張の際に買うお弁当はなだ万が最も多いのですが、たまに肉々しいお弁当がほしくなることも。そんなときに買うのが浅草今半の、重ねすき焼き弁当 \1,575。二段重ねになっており、下側にご飯、上側にお肉や卵、ネギなどが入ってます。出張の折に、上野駅エキュートや東京駅グランスタなどで購入するのですが、さすがは浅草今半、リーズナブルなお値段ながらかなりイケてるお弁当。もちろん温かい方がおいしいですが、多少冷めても十分においしい一品。

焼肉系のお弁当ということだと、叙々苑弁当がかなり鉄板ですが、こちらの方が肉をたっぷり楽しめる、という印象。なにより駅の中でふらっと立ち寄って買える気軽さがよいですね。興味がある方はどうぞ~^^。

最近、出張帰りに地味にしょっちゅう使っているお店をひとつ~。

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上野駅のエキュートに入っている、オムレツが有名な洋食屋さん、たいめいけん。といっても本店の方ではなく、暖簾分け?になっている、三代目の茂出木さんが掲げている三代目の店舗の方。こちらは結構いろんなところに展開しているので、結構使いやすくなってますね。メインは、オムレツに一品添えた盛り合わせセットでしょうか。ハンバーグやカニコロッケ、メンチカツなどいろいろなものがあります。

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面白いのは、サイドメニューのコールスローサラダとポルシチ。メインと一緒にしか頼めないのですが、どちらも \50。どちらかというと、野菜をもっと食べたいという方に合わせたメニューですね。結構おすすめかも~。カニコロとかエビフライなどは単品で注文することもできます。

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お値段はというとちょっと高めかな~、という印象ではありますが、一方で味は非常に安定しているという印象。何を食べても安心、というのがこのお店のメリットでしょうね。本店は一度行こうとしてあまりの混雑に断念したことがあるのですが、何か機会があれば行ってみたいものです。

東京国立美術館に行った折、ついでに横にあるこちらにもふらっと立ち寄ってきました。

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国立科学博物館。おそらく小学生の頃などに来ているはずなのですが、ぶっちゃけ全く記憶になく;、おかげでまったく新鮮な気分でふらふらと見ることができました。……といっても閉館間際に入ったこともあり、入った直後に一度見てみたかったこちらに直行~。

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シアター36○。2005 年「愛・地球博」で人気を博した「地球の部屋」をそのまま移設したものなのだとか。直径 12.8m のドームの内側すべてがスクリーンになっており、中空に掛けられたブリッジに立って映像を楽しむというアトラクション。ムービーそのものは 5 分程度のものが 2 本立て構成になっているのですが、これが恐ろしくよくできている。自分たちが見たのは以下の 2 本。

  • 「恐竜の世界 –化石から読み解く–」
  • 「海の食物連鎖 –太陽からクロマグロをつなぐエネルギーの流れ–」

何がよくできているって、ムービーが完全な 3D 映像になっており、あたかも自由に空を飛んだり海に潜ったりする感覚が味わえるのですよ。しかもムービーそのものも非常によくできており、サイエンス好きな自分としてはなかなかに楽しかったです。いやはや、これは一見の価値があります。

ついでに周辺のフロアーをぶらぶらと回ってみたりしましたが、他にも物理やコンピュータなどさまざまな展示があって相当に面白かったです。……が、その一方で思ってしまったのは、いったい日本の教育ってなんなんだろう;、ということ。や、実は私は大学時代に物理の塾講師をやっていたのですが、例えばここに展示されているような、きちんとした霧箱を一度も見たことがなかったのですよ;。理論をきちんと理解した上でこうしたものを見ると、なるほどとめちゃめちゃ納得するし非常に知的好奇心を触発されるのですが、振り返ってみて、果たして小学生の頃にこんなものを見て何が楽しいのか本当にわかるのか? という点。情報の与え方には順序ややり方があるわけで、振り返って考えてみると、結構、大人のエゴじゃないか? と思えるような情報の与え方が割と多かったような気もします。……で、だいたいそういう教科って嫌いになって苦手になるんだよなー、みたいな;。教育って、本人の興味や知的好奇心などを喚起し、いかに自主性を促すのかが重要だと思うのですが、そのことを改めて感じさせてくれました。

まあ小難しい話は抜きにしても、普通に面白い博物館です。入場料も国立というだけあって \600 とかなりリーズナブル。真面目に見たら一日は軽くかかりそうで、今回は時間がなかったこともあり、奥さんとはまた何かの機会に来てじっくり見たいねー、という話をしていたり。興味がある方はぜひぜひ^^。

さてさて、3 月頭ですが、上野の東京国立博物館で実施していたこちらの特別展に行ってきたり。

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中国 4 世紀の頃に活躍した王羲之という人の書の展示会。私は全く知りませんでしたが、この王羲之という人、従来の書法を飛躍的に高めて芸術とした人なんだだそうで、その人の足跡を追うという展示会。非常に面白かったのは、実は王羲之本人の書は残っていないという点。なんでも唐の時代の皇帝がこの人の書が大好きだったそうで、全国に散在する王羲之の書を収集したうえで宮中に秘蔵、そしてなんと自分のお墓に一緒に埋葬させたのだとか;。このため原典は残っていないのですが、この皇帝は王羲之の書の精巧な複製を作らせており、そうしたものが現代に生き残っている次第。面白いのは、その複製が代を重ねるつど、劣化コピーになっていくわけですが、時代背景に合わせた字体に徐々に変わったり、時代背景に即した文字に変わっていったりしているところ。よくまあこれだけ解析・分析しているものだなぁと感心してしまいましたが、こういう形の展示会を見るのは初めてだったので新鮮でした。

それにしてもびっくりしたのはお客さんの数。書道展示なんて地味なのでろくに人も来ていないだろう、とタカをくくっていたら、入場規制がかかるほどの大混雑;。累計の入場者数は 10 万人を超えているらしく、おかげで展示一つ見るのにもえらい苦労しましたが、たまにはこんな展示を見に行くのも面白いものですねぇ。

先日発見した、おいしいお蕎麦屋さんを一軒ご紹介~。

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鶯谷の東口を出たすぐのところにあるお蕎麦屋さん、公望荘。駅前ということでイマイチなお蕎麦屋さんを想像しそうですが、ここ、なかなか美味しいお蕎麦屋さんです。奥さんは武蔵野というお蕎麦を、私は鴨汁そばを注文~。

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非常に細い麺で、味もおいしいしコシもあってのど越しもかなり良い。また麺つゆも非常に味がよく、鴨汁も出汁がよく出ていて美味しかったです。かなり古いお店で、内装も含めて街中にある古いお蕎麦屋さん、という感じですが、駅前価格ということもあってかお値段はちょっと高め設定。でもこの味なら十分に満足できる、という感じでしょうか。

いやはや、駅前にこんなお店があるとはちょっとびっくりです。上野に出かけるついでに立ち寄った一軒でしたが、いいお店を発見しましたよ~。

や、最近珍しい(?)山手線に乗ったので、2 つほど軽くご紹介~。

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まず一つ目は、ハイテク化された山手線。簡単に言えば、社内で WiFi が使える山手線。スマホアプリで山手線の駅などに関するいろいろな情報提供もしており、いわゆるハイテク情報電車としての試作機の役割を担っていますが、実際にやってみた感覚で言うと、かなりの人数が使っているせいか、まるでネットにつながらない;。正直、よほどインフラを強化しないとこれはダメだろうという印象でした。というか、そもそも屋外なのでスマホ接続の必要性があるのかというと実態としてはぜんぜんないんじゃないかという気もするんですけどね;。

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続いてもう一つは、みどりの山手線。オリジナルの山手線はオールグリーンの車体だったわけですが、私が子供の頃に現在のカラーリングに変更。こちらは単に緑一色に塗られただけで他に違いはないのですが、ちょっと懐かしいですね^^。ちなみに最近見かけましたが、最近は伊右衛門のラッピングがされたようで、確かにこれは完全に緑の車体だからこそ、ですね。

ちなみにどちらも山手線の内回り・外回りに各 1 両ずつしかいない様子。前者についてはトレインネットアプリで今どこを走っているのかが確認できるようになっているのでちょっと面白いかもです^^。

というわけで、ラスベガスの一連のエントリを書くのに実に 1 か月近くもかかってしまった....orz 最近ちょっと仕事で出張が多くてなかなかまとまった blog を書けなかった、というのが最大の理由なのですが、それにしても 1 か月は引っ張りすぎですね;。そんなわけで再び平常モードに戻っていくつかネタをバラバラと。

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ええっと、先日の木曜日に発売された初音ミク Project DIVA F。PS Vita で発売された Project DIVA f (スモールエフ)の PS3 高解像度版。今まではドリーミーシアターと題してオンライン販売されていたのですが、本作はきちんと PS3 のパッケージソフトとして発売された次第だったりします。

うちの奥さんは Project DIVA 大好き人間なので発売を心待ちにしていたようですが、発売当日に仕事で帰宅時間が遅れるワナ(苦笑)。まあ翌日から全力でプレイしていて笑ってしまいましたが^^、今回は小型コントローラも合わせて発売。もともと PS3 版 Project DIVA 用には、アーケード版と同じボタンが利用されたこちらの専用コントローラが発売されていたのですが、限定生産のため入手できず。今回は Project DIVA F の発売に合わせて、専用コントローラの縮小版(ミニコントローラ)が比較的安価に発売されたので、そちらも併せて購入。

早速ミニコントローラでプレイしてみましたが、なるほどかなりゲームの感覚が違う、という印象。パッドでプレイしてもそれなりに楽しいですが、ボタンをたたくとぜんぜん楽しい、という印象で、これはよくできているなぁと感心した次第。もっともかなり難しいのでそうそううまくはプレイできないのですが><。

新曲も 5 曲ほど入っているし、コントローラが違うのでかなり新鮮な感覚でプレイできるのも確か。これで Sadistic Music Factory とかプレイしたら楽しそうだなー、とか思ってますが、まあとりあえずは奥さんに全曲の EXTREME を出してもらおうと待機中(ぉ。いやー、Project DIVA もやり始めてかなり時間が経ちますが、名曲がどんどん出てくるのでなかなか飽きないものですね。

ついに、というかようやく、本当に書きたかったエントリにたどり着きましたよ~~;;。

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ベラッジオで演じられている、シルク・ドゥ・ソレイユのフラッグシップショー、”O”。1998 年から上演され続けている大人気のショーなのですが、実は私、このショーは一度見ていたりします;。2003 年のラスベガス初訪問の際に、演劇好きな妹と母親がこれをどうしても見たい! といって、ホテルに直接 FAX までしてショーのチケットを押さえたのですが、私自身は当時、こうしたショーを全く見たことがなく、正直、どう見ればいいのか全くわからなかったためにその有難味が全くわからなかったのですが;、その後いろんなショーを見て再びここに舞い戻ってきた次第。でもって感想としては。

神、というかこれを神と言わずしてなんという;;。
すいません、まさか 10 年も前にこんな神ショーに連れていってもらっていたなんて全く思ってもみませんでした><。

というかこのショー、過去見てきたどんなショーとも比べものにならなかったです。ただただ圧巻、そして感動ショーで心が揺さぶられるとはこういうことなのか、と思い知らされるほどの感動を味わったのは初めてでした。

“O” の語源は、フランス語で水を意味する “eau” という言葉。その名の通り、巨大なプールを使った水のショー。といっても普通のショーとは違い、上下稼働する台によって水深やプールの形を様々に変えることが可能なステージを使います。あっという間に広い平らなステージになったり、あるいは非常に深いプールになったり、さらには三角形の一部だけくり抜かれたプールになったりと自在に変化するのはそれだけでもなかなかにすごいのですが、しかし本当の意味ですごいのは、その舞台装置を 120% 使い切っているというところ。プールの形状の使い方はもちろん、水面の波紋の立たせ方、飛沫の使い方、そこに入り込む光の使い方、さらには推進をうまくコントロールすることによって浅い水面を作るなど、そのアイディアと美的センスたるや驚くべきものがあります。天井から下がってくる大きなミラーも、時として月になったり、あるいはターゲットスコープになったりと、その多彩な発想力に驚かされます。

そしてこの “O”、そのステージの大きさにも驚かされます。っつーかこれ、普通じゃない広さですよ;;。左右の幅と奥行きは、おそらく日本の一般的なステージの倍以上は軽くある。ステージ開始直後はまずいったん手前のステージだけが開き、その後、さらに後ろに控える巨大なプールを見せるという演出にまず驚かされる。しかもその巨大なステージを、常時 10 人から数十人程度のパフォーマーが縦横無尽に動き回り、多彩な技を見せていくのは圧巻の一言に尽きます。なにより素晴らしいのは、「絵としての見せ方」。どのカットを切り出してもそれ自体がひとつの絵になっていて、とてつもなく広いステージでありながらその広さを見事に活かした演技をしきっている。例えば、絵としての見栄えをよくするためだけに、人を沈ませて龍の後ろにくっつけたりとか、手前に人を走らせるだけではなくて奥にも走らせるとか。たかがそれだけのためにいったいどれだけの人を動員しているのだ、と言いたくなりますが、その一方で、そういう細部の積み上げこそが、この感動を生み出しているのですよね。ステージの横、縦、奥の幅を見事に活かしきっており、なるほどこれを見てしまうと他のショーが寂しく見えるというのも理解できます。無駄なものもなく、足りないものもなく、そして余計なものもない。見事なまでに調和されたステージがそこにはあるのですよ。

さらに素晴らしいのは音楽。民族音楽的な曲調のものが多いのですが、序盤は不思議な曲調で開始するも徐々に盛り上がっていき、中盤では舞台を全力で盛り上げる一方、フィナーレでは心にじんわりと染み入ってくるような落ち着いた曲で見事に締めくくり。作品は、あるひとりの男性が不思議な女性からリボンを受け取るところからスタートし、夢の世界へと誘われ、そしてそこから戻ってくる、というストーリーラインなのですが、そのストーリーラインを一連の曲で見事に表現。決して目新しさのある曲というわけではないのに、誘われた夢の世界の、幻想的な不思議な空気が音楽で非常によく表現されています。そしてそれに加えて、完璧なまでの演技との調和。タイミング合わせも完璧なら、舞台転換のつなぎも実に見事。全く中だるみなどすることなく、最後まで一気に走り切るショーはすごいとしか言いようがありません。

しかもこのステージで驚かされるのが、なによりシルクならではの高度な技が、あくまでショーを優先させて演じられるというポイント。最初に見た時には、いわゆる技としては地味なものが多いなぁと思ったのですが、冷静に考えるといずれの技も極めて高度なものばかり。例えば、空中で揺れる船の上で演じられるトラピス(空中ブランコ)、水に濡れた鉄パイプの上での演技など、いずれも危険なものばかり。しかし実際に見ていると、そうした技の高度差よりも、むしろステージとの一体感にのめり込まされることが多い。アスリートによるオリンピック競技を見ているのではなく、アーティストによるショーを見ている、という言葉がまさにしっくりくるような、そういう演目が多かったのが素晴らしいところ。また、劇中に差し挟まれるクラウンの演技も素晴らしかったです。夢の世界への案内人となったり、幕間に演じられる二人組のクラウンによる不思議なコメディ。ステージの断片的な要素をうまくつなぎ合わせる役割をきれいに担っていました。

そしてなにより終幕の一連の流れは最高の出来で、作品タイトルと同じ ”O” と名付けられたテーマ曲に合わせて一瞬でステージに幕が引かれる演出、そしてフィナーレで演者がステージに消えていく演出はまさに珠玉の出来栄え。スタンディングオベーションが、義務感や形式的なものではなかった作品は今までほとんど目にしたことがないのですが、この “O” はまさにスタンディングオベーションせずにはいられない。ステージを演じ切ったアーティストの人たちに感謝の気持ちを送らずにはいられない、そういう気持ちのこもった拍手が次々と観客から湧き上がってくる。開幕から 15 年経ってもこれだけの人を魅了し続けるショーは、そうそうないのではないでしょうか?

なにもかもが調和しており、非の打ちどころのない感動的な芸術作品、という表現がぴったりで、これぞまさしく Cirque du Soleil の真骨頂。オープンから 15 年たった今でも、オフシーズンの日でさえステージが満席になる、というのがよくわかるショーでした。それでも敢えて難点を言うとすれば、昔の自分がそうだったように、ある程度の数のショーを見ていて、それなりに基礎知識がないと、何が素晴らしいのかピンと来ない可能性がある、という点でしょうか? ショープログラムのディレクターインタビューでは、”O” は演劇(劇作品)へのオマージュである、と語られていましたが、確かにある程度の数のショーを見てそのフォーマットを理解していないと、何やら散漫なショーに見えてしまったり、作品のテーマやストーリーに悩んでしまうかもしれません。(← 私自身、最初に見たときにはどうやってこの作品を見ればよいのか自体がわからなくて評価のしようがなかったのですよねぇ;) けれども、ここ 10 年間でいろいろなショーを見てきた上でこのショーを見ると、このショーはあらゆるショーの頂点に立つ作品なのではないかと感じさせてくれる点が至るところに存在していました。今回のラスベガスツアーでは様々なショーを見ましたが、この作品だけは文字通り別格。見終わった後、思わず直後の公演のチケットの確保に走って 2 ループしてしまったほどで;、これを見て人生が変わった、という人がいるのも決して大げさな評価とは思えない、そんな素晴らしいショーでした。いや~、終わってみれば、今回のラスベガスツアーは全部これに持っていかれた感じでしたよ、ええ^^。微妙なショーも多かったですが、最終日の夜にこの “O” を設定しておいて本当によかったです。頑張って、ほぼセンターの、前から 5 列目あたりを押さえたかいがありましたよ^^。

YouTube などを見ると、こっそり撮影してアップしている人もいるようですが、とにかくまだ見たことがないという方は、ネタバレ的な動画は一切見ないで現地に行って見ることをおすすめしたいです。シルクの作品ではレジデントショー(常設ステージショー)は基本的に DVD 化などがされないようなのですが、”O” に関しては、それだけのために行って見るだけの価値がある作品なのも確かです。いろんなショーを見るという予習はちょっと必要かもしれませんが、興味のある方はぜひ見てみていただきたい作品でした。

続いては MGM Grand で行われている KA についてご紹介~。

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“O” で大ヒットを収めたシルク・ドゥ・ソレイユが、満を持して 2004 年に開幕した大型ショー、KA(カー)。オープン当時、日本では鳴物入りで紹介されて、これを見るためにラスベガスにもう一度行きたい! とまで思っていた作品だったりしました。相当な期待を持って見に行ったわけなのですが……まあ一言で言うと、これはダメだろう;、という感じ;;。

KA はそれまでのシルクのショーと異なり、強くストーリー性を前面に押し出した構成になっている。それ自体は悪くないのですが、感性に訴えかける演出がまるでといっていいほどないのですよ;。確かに、ストーリーはわかりやすい。簡単に言えば、王国貴族の双子の少年と少女が謀反に巻き込まれて散り散りになり、いろんな冒険を経て再び再会する、というもので、全体的にアジアンテイストがいろんな場所に色濃く現れている。まあそれはよいのですが、問題なのはステージに出てくる様々な動物や昆虫たち。カニやムカデ、ヘビなどの動物を多用しているけれども、めちゃめちゃハリボテ感たっぷり。しかもこうした動物を出す割にはステージが工場を彷彿とさせるメカニカルなセットになっていて、めちゃめちゃミスマッチ。なんで動物をモチーフに使ったのか正直理解に苦しみます;。

KA の最大のウリは、その可動式巨大ステージ。本来であればステージが存在する場所には何もなく、奈落がそのままぽっかりと口を開けているのですが、その上の中空に巨大な 2 枚のパネル状の可動式巨大ステージが存在しており、これが左右のシャフトを軸に前後左右上下に自在に動く、という仕組み。2 枚のパネルはそれぞれ Tatami Deck、Sand Cliff Deck と呼ばれており、前者は 9.1x 9.1m、後者は 7.6 x 15 x 1.8m で 50 トンもあるトンデモないシロモノ。特にこの巨大パネルを縦にして使う演目は迫力満点で、前方から 6 列目で見ていた自分たちから見上げると、文字通り絶壁そのもの。最後はこの垂直になったパネル上で戦闘するという演目を演じてみせるのですが、スローモーションのような演技をきれいに見せる実力はさすがとしか言いようがない。ロープが絡まったら一貫の終わりなわけで、そうした失敗もなく綺麗に演じきってみせるテクニックは素晴らしいとしか言いようがないし、90 度以上に倒した逆斜面での壁面登りも見ごたえがありました。……がしかし、それだけ、なんですよね;。

KA というタイトルは、古代エジプトで信じられてきた、人間の心に宿る様々な魂の総称とのこと。……がしかし、その魂の輝きのようなものが十分に見せられていたかというと悩ましいところ。そもそもステージセットが機械や工場を彷彿とさせるもので、真っ先に連想するのは「火」なのですよね。ではステージは「火」をモチーフとしてうまく使えていたのかというとそんなことはなくて、確かに最後の花火は綺麗だったけれども、それ以上のものが特にない。また、魂や火をモチーフにすることならではの躍動感や力強さが作中でほとんど感じられない。特に残念だったのは The Slave Cage。クーザではホイール・オブ・デスという名前で演じられた演目で、この演目は数あるシルクの演目の中でも自分的には一二を争うお気に入り。非常に危険な演目で、実際クーザでは事故が起きているらしいのですが、見せ場となりうるそれほど危険な演目であるにもかかわらず、ステージの後ろの方でちまっと演技しているだけ、なのですよ;。加えて、ホイールを見せてから実際に演技を始めるまでの間にバトントワリングを挟み込むとか意味不明としか言いようがないです;(← だったら後でホイールを出せと小一時間;)。

総じていえば、個々のパーツは悪くなくても、組み合わせ方やつなげ方、ステージとしての見せ方があまりにもなっていないがゆえに、とにかく盛り上がらないステージになっちゃっているのですよ;。いやもうぶっちゃけあり得ないとしか;;。パフォーマンスよりもストーリー性重視、なんだろうけれども、何かちぐはぐ。 機械仕立てである理由がわからないし、子供っぽい演出も理由がわからない。 もっと大人向けのエンターテイメントにしてもよかったんじゃないか? と思わずにはいられません。

“O” の大ヒットが故に、どうしても方向性を変えなければぶつかるという判断があったのかな? などと邪推してしまいますが、理由はともあれ、単発作品として見て噛み合っていない作品では固定ファンがつかないのもある意味当然。オフシーズンとはいえ、客の入りも 6 割程度、これでは打ち切りまでは時間の問題だろうと思わずにはいられなかったり。いろんなところにチャイナな演出が満載で、もしかしたら中国人には受けるのかもしれませんが、少なくとも日本人にはウケないと思います、これは;。やはりロングランとなる作品には相応な芸術性があって、作品としてきちんと完結している。そういう要素が KA には足りていないと感じました。パネルを使った演目や、上から水の中を落ちていくような演技など、縦の動きをリアルに見せる演技など素晴らしい部分は多々ありましたが、総じていえば非常に残念な作品。期待しすぎてしまったかなぁと反省する部分もありましたが、奥さんも似たような感想だったので、やっぱり肌には合わなかったんでしょうね;。演出のテコ入れでかなりよくなりそうな気はするので、なんとかしてほしいものですねー;。うーん。

続いて Cirque du Soleil なショーを順番にご紹介~。今回はいろいろとみてます^^。

■ Criss Angel Believe

まずは初日に見た、クリス・エンジェルというマジシャンがやっていたステージショー、ビリーブから。

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大きな舞台装置を使って巨大なマジックを行う、世界的にも有名なマジシャン、クリス・エンジェルは、シルクとコラボして行うステージ型マジックショー。一応、シルク・ドゥ・ソレイユのシリーズとして認識されてはいるものの、実態としてはクリスによるワンマンマジックショー、かつシルクの幻想的な演出も全くないので、いわゆるシルクの一般的なステージを想像して行くとかなり肩透かしを食らうはず。どちらかというと、普通のマジックショーに、上手な演出効果がちょっぴり加わったもの、というのが実態に近いのではないかと思います。ルクソールで開催されており、チケットも $70 程度と休めの設定。到着当日にチケットを現地で購入したが、開演 1 時間ほど前にもかかわらず、かなり前のほうの良席でした。

さてはて内容の方ですが、ひとことで言うと大味です。というのも、もともとクリス・エンジェルは大型装置を使うタイプのマジシャンのようで、ステージマジックにはもともと向いていない感があるのですよね;。実際、マジック自体は瞬間移動系のものが多く、たぶんショー全体を通して 5 回ぐらいやるのですが、どれも大味。ステージでやる以上、脱出経路も限られており、タネも見え見えなものが結構あるのが残念なところ。比較的使い古されたマジックが多いのもそれに輪をかけているという印象で、いわゆるマジックショーとしての質についてはあまり期待しない方がよいかも、という印象があります。

一方で、作り込みの方はなかなかに面白い。上の写真にあるウサギをモチーフにしたステージ構成やストーリー展開が使われており、この部分はなかなかに面白かったです。かわいいウサギがいつの間にかキバを剥いてスプラッタウサギになるとか、ブラックユーモアも効いている。結構英語でペラペラとしゃべるので、言葉がわからないのが結構つらかったですが;、こうした部分は見ていて普通に楽しいところ。シルクならではの幻想的な空気はこれっぽっちもありませんが;、ステージの作り込みはなかなかに細かくてよかったです。

というわけでマジックショーとしては「まあまあ」、という印象のこの作品ですが、一点、どうにも自分の肌には合わなかった部分があります。それはステージ終盤の進行。もともとクリス・エンジェル本人が相当にナルシスト気質のある人ではあるのですが、それにしたって終盤で全員を立たせてコールを入れさせてラストに持っていくのはダメだろう、と思ってしまったり。ステージを盛り上げる演出の一部といえばそれまでですが、とはいえ自ら観客にスタンディングを求めるのはさすがにプロとして NG だろう、と思わずにはいられなかったり。どこかで見たようなステージマジックばかりでは、おのずと観客の盛り上がりも低くなりますが、そういう中でこういうことやるとどうしてもシラけますね;。その辺は激しく微妙なステージでした。

■ Zumanity

続いて、NYNY でやっているアダルトショー、ズーマニティをご紹介。

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ズーマニティとは、Humanity と Zoo を組み合わせて作った造語で、要するに「人間動物園」。人間が欲望を剥き出しにして動物のように動き回る、というステージで、シルクでは唯一の 18 禁ステージ。いやはやどんなステージになるのだろうか、と思って期待半分不安半分で行ってきたのですが、そのステージたるや実にお見事。今回見たショーの中では、“O” はちょっと別格ですが、それを除けばそれに次ぐ良さだったように思います。

18 禁ステージとなれば、トップレスの女性を期待するところで、ステージ開始前の演出ではまず舞台後方の一角を使って、ベッドからはみ出したエロティックな美脚のみを見せる、という演出が。ところがその直後に現れるのは、びっくりするほど太った二人組の女性クラウン(後からパンフレットを見たところブラジル人の双子の様子)。この二人が、お皿いっぱいに盛られたイチゴを色気たっぷりな語り掛けで観客に振舞う、という演出からスタート。このブラックユーモア的な演出に観客の方も戸惑わされるわけですが、おそらくこれも非日常空間へ誘う演出のひとつ。観客がクラウンの演技に目を引かれている最中に、ステージには妖艶な男性・女性が少しずつ現れていき、そしてステージスタート。

ショーの方は、基本的にはコミカルなステージショーですが、その中にうまくエロス、下ネタ、芸術性もパフォーマンス性もエンターテイメント性も盛り込む、という構成。例えば、観客席はひょうたんのように前方にせり出した中央ステージを取り囲む構成になっており、やや後方にせり上がり式の巨大な水槽が。巨大な水がめのような透明な水槽の中で、二人の半裸の女性が綺麗に絡み合いながら踊るように交わるように泳ぐ演目があるのですが、表現としてはエロスなのにその動きがあまりにも優雅で見入ってしまう。かと思えば、しょっぱなに原住民的な衣装を来た若い子による腰振りダンスがあるのですが、その速度たるや驚異的で、もはやエロスではなくスポーツ選手の曲芸の域に達しているのではないかと小一時間;;。テレビ番組を模した下ネタコーナーで会場の爆笑を誘ったり、男性が一枚ずつポーズを決めながら服を脱いでいって観客の黄色い声を誘ったり、二人の半裸の男性が一人の女性を争ってその肉体をかけて戦う、なんていう演目も、最後は二人の男性が抱き合って終わる、といった具合に、あの手この手で観客を楽しませる手腕もたいしたもの。ラストで、階段円錐状にせりあがる舞台の上でカップルになった男女が混じり合うステージの見せ方は、まさに人間動物園そのもの。

ショー全体を見通したときに、これがエロいかと言われるとエロいとはとても言えない。実際、シルクの演者は基本的にはアスリートみたいな人たちばっかりなので、筋肉美はあっても肉体美はない;、みたいなところがあるので、ヌードになったところでものすごくエロいかというとそんなことはない(そういう意味では 18 禁というほどのものでもない)のですが、その一方で、肩ひじ張らずにリラックスしながら、笑いあり、エロあり、、下ネタあり、というなんでもアリアリなステージを楽しむこと自体が 18 禁、そういうステージになっているのですよね。大衆娯楽ってこういう気楽なものだよね、というのを感じさせてくれるあたり、なかなかに見事なステージでした。

ちなみにこちらのショー、実は最前列にラブソファーと呼ばれるカップルシートが 6 組ほどあるのですが、前日にチケットを取ろうと思ったところ、このラブソファーが空いてたので話のネタにぽちっと予約。最前列ということで迫力はあったのですが、実は左右両サイドのラブソファーからの鑑賞だったので、正直見づらかったです。シルクのショーはステージ全体が一枚の絵になるので、やはりセンターゾーンから見るのが基本だなぁと改めて思った次第。まあ、演者の人たちの細かな表情などまで見られたのは非常に面白かったところではあります^^。ステージ中盤で、観客がステージ上に上げられるシーンがあるのですが(こちらは仕込みなしのホンモノの素人)、自分たちの後ろの人が思いっきり連れていかれてました。いや~、あぶないあぶない><。

にしても、ある意味、シルクの中でも異色ともいえるこんなステージを楽しみながら笑って見られる欧米人の度量はやはり広いなぁと思わずにはいられませんでしたが、いわゆるシルクの芸術的な演出が好きだという方にはおすすめのステージかなと思います。いわゆるアクロバティックな演目は皆無に近いですが、こういうステージを作らせてもシルクは一流のものを作るんだなぁと感じさせられるステージだったと思います。割と英語が多いので、言葉がわからないとちょっとつらいですが(私はつらかった;)、それでもシルク好きなら一度は見て損はないステージなんじゃないかと思います。楽しかったですよ~^^。

シルクのショーについては後でまとめることにして、ここではそれ以外のショーを 2 つご紹介~。

■ Le Reve The Dream

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ウィン・ラスベガスで開催されている、円形ステージを使ったショー、ル・レーブ・ザ・ドリーム。円形プールを取り囲むように作られた観客席から鑑賞する、水を使ったショー。シルクのショーではないのですが、O や Mystere を手掛けたのと同じ演出家によるショーとのこと。ベラッジオを手掛けたウィンが作ったホテルで、O と同じ演出家による水のショーとなれば、それは期待が膨らまずにはいられません……が、中身の方は割と普通

こちらのショー、アクロバット、ショー、ダンス、マジックなどの様々な要素をうまく組み合わせていて、その点についてはまさにラスベガスてんこ盛り。また、舞台装置としては O と同様の上下可動式のステージが使われており、水しぶきと光の組み合わせ方のセンスの良さと美的感覚は、さすが O と同じ演出家と言わずにはいられません。……が、最大の問題はそのスケール感。ステージが円形であることに加えて比較的ステージが小さいため、どの席でもかなりよく見えるのですが、半面、ステージが小さいため、とにかくこじんまりとしたショーになってしまっているのですよねぇ。加えて、内容的にも芸術性は薄く、エンターテイメントとしての一流作品を志向している印象があること、また人数も相当使っているのですが、「ここについてはだれにも負けない」といった要素が感じられず、良くも悪くも二番煎じ的な印象が強い。楽しく見られるけれども感動はない、というショーになっていました。

O の演出家さん曰く、O の失敗は観客席とステージの距離が遠すぎたことだ、ということでこちらのル・レーブを演出したそうですが、いやいやそれはちょっと営業的すぎるコメントだよなーという印象。気軽に見られるのはよいのですが、O と似たような感動を求めて見に行くと肩透かしを食らうのではないかと思います。

……とまあちょっと辛口評価になりましたが、とはいえジョークも割と面白く、十二分に楽しめる素晴らしいステージなのは確か。チケットの値段も立派なホテルの割には安めに設定されているので、そういう意味でもお得感があります。座席的には 3 列目で迫力ある形で見るか、あるいは最上位の VIP 席がおすすめ。O などはショーを見慣れていないと十二分に楽しめませんが、こちらはエンターテイメントとしての一流なので、万人受けするショーだと思います。

■ Fantasy

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ルクソールでやっている、トップレスのダンスレビューショー(大衆娯楽演劇)。トップレスショーとしてはジュビリーが有名なのでそちらに行こうかとも迷ったのですが、直前に見ていたショーからの移動距離が少ないという理由でこちらをチョイス。一度は見てみたいなーということで二人で行ってみました。

劇場自体は非常にこじんまりとしていて、客席数で数百人程度。会場が小さいことに加えてフロアの傾斜がきついため、ステージが非常によく見えるのがよいところ。ほとんど中央ど真ん中の席で見ましたが、非常に見やすい席だったのはラッキーなところ。一応、出てきたショーガールが振り付けに合わせて一枚ずつ服を脱いでいくようなシーンもあるものの、全体としてはパワフルなダンスショー。セクシーなショーという印象は薄く、その分、カップルで見に行っても全く問題のないショーになっていました。

ただ……見終わった後に奥さんとあれこれ話してましたが、思いっきり張りがあって整形にしか見えないようなやたらと不自然な胸な人と、胸は大きいけれども垂れまくっている微妙な人に二分されていて、う~~ん、と頭を抱えてしまったのですよねぇ;。や、このダンスショー、恐ろしく強烈に胸を振りまくるような振り付けのダンスがたくさん入っているのですが、あんな大変なダンスを毎日のようにトップレスで踊ってたらそりゃ垂れるだろう、という気が……;;。いやはやある意味、これも一種の職業病なのかもしれません;;;。

# ちなみにショーを見終わった後の二人の共通の感想としては、ブラって偉大だよね、という;;。

それにしてもちょっと興味深かったのは、この Fantasy を公演しているルクソールの劇場、時間帯を分けて 3 種類のショーを公演していたという点。シルクのようなショーを見慣れていると、ショーは同じステージを使って一日 2 回回すのがふつう、みたいなイメージを持ってしまうのですが、そんな集客力があるショーなんてシルクぐらいしかないのですよねぇ。加えて、Fantasy についてはショーの金額も $40 程度と結構リーズナブル(ルクソールの複数のショーを見る場合には組み合わせでもっと安くなる様子)。シルクのショーなどとは対照的でしたが、なるほどこういうこじんまりとしたショーだからこそ細く長く続くのでしょうね。

というわけで、まずはこちらのショーから順番にご紹介~。

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シーザースパレスで行われている、世界の歌姫 セリーヌ・ディオンのコンサートショー。正式なタイトルは不明ですが、彼女専用に作られたコロシアム型シアター “The Colosseum at Caesars Palace” で行われるショーは、まあなんというか、圧巻の一言でした;。

[ステージの構成]

まずびっくりさせられたのがそのステージの広さ。4,000 席を誇る客席は、常設シアターとしては恐るべき広さで、しかもそれがほぼ満席ともなると、客席を見ているだけでも圧巻。加えて驚かされたのが、さすがは常設ステージともいうべき機材類。ステージバックの映像は CG を利用しているためちゃちく見えるところもあるものの、パネルなどをうまく組み合わせることで、シンプルにすっきりと見せる演出はさすが。カメラでのリアルタイム放送もうまくフレーム合成したりするなど、全体的にセンスの良さが光っていました。ラストのタイタニックのテーマ曲での演出も、こういうところで見てしまうと「おいおいここでそんな機材を使うのかー;」と驚かされたり。なにより、これらの機材類、オーケストラ、バックコーラスなどが、すべてセリーヌ・ディオンただ一人のためにある、というのが驚異的。いやー、さすがは世界の歌姫としか;;。

[ショーの構成]

そもそもろくにファンでもない、曲もろくに知らない自分たちがセリーヌ・ディオンのショーなんて楽しめるのかいな?; とちょっと心配したのですが、意外や意外、なかなか十二分に楽しめました。最初はスロースタート、後半に進むにつれて徐々に盛り上がっていき、最後はセリーヌ・ディオンならではの圧倒的な声量と迫力で観客を魅了するという展開はお見事。特にこうしたライブショーだと、そもそも観客の熱気の圧力を歌姫が受け切れるのか? という点が問題になるのですが、ここはさすがセリーヌ・ディオン、観客の圧力を受け切るどころか圧倒しており、30 人以上のオーケストラやコーラスを抱えて力強く、かつのびやかに持ち前の歌を熱唱していました。ステージは 19:30~21:30 の 2 時間という、ゆかりんライブなどに比べれば短い構成ですが、中身の密度の濃さは素晴らしかったです。

[チケット価格]

これは日本と全く違うなぁ、と感じたことですが、中央最前列に関してはプレミア価格が設定されていて、チケットのお値段はなんと 10 万円超え。いくらセリーヌ・ディオンでも最前列 10 万円超えは高すぎじゃね? とも思いましたが、実際にショーを見て納得。最前列の人たちに限っては、コンサート中に間近に降りてきて一人ひとりと握手をしてくれるというサービスつき。いやはやこれは「高いお金を払った人にはそれだけ高いサービスを」というアメリカらしい考え方だなぁと思いましたが、「とにかくみんな平等が大前提」的な日本ではちょっと成立しないでしょうね。最前列チケットがヤフオクで高額取引される日本とは随分違います。

[セットリスト]

セットリストはこちらにあるので見ていただくとよいかもしれませんが、セリーヌ・ディオンをほとんど知らない自分たちでも知っている有名曲が何曲かありました。といっても、タイタニックの主題歌 “My Heart Will Go On”、加えてディズニーの美女と野獣で有名な “Beauty and the Beast” あたりぐらいですが;、後者はもともと大好きな曲ということもあり、文句なしに素晴らしかったです。知らない曲でも全体的に聞きやすい曲が多いので、普通には楽しめます。

ちょっと面白いなぁと思ったのは MC コーナー。個人的に女性の歌姫の場合は子供や旦那さんの話題などはタブーという印象があったのですが、むしろそうしたところを前面に出していたのがちょっと印象的。そんなこともあってか、曲を聞いていて、ママさん的なパワフルさを感じることもしばしば。マネージャである旦那さんが出てきたり、息子たちの写真を使った曲を歌ったりもしたのですが、そうした様子を暖かく包み込むような客席の雰囲気はなかなかによかったです。

[その他いろいろ]

今回のラスベガス旅行では様々なショーを見てきたのですが、このショーは確かにいろんな意味で特殊。入り口でカメラの預け入れとボディーチェックがあったのもこのショーだけだし、チケットの値段も標準ゾーンが $200~$300 とかなり高め。加えてオフシーズンにもかかわらず、一か月近く前でチケットはほぼ完売。自分たちは結局、中央ゾーンの末席から見ることになりましたが、そんな末席ですら周囲はセリーヌ・ディオンのホンモノのファンが多く、奥さんの隣の男性は、一曲目からいきなり号泣していたとか;。

ラスベガス大全では「セリーヌ・ディオンのファンなら素晴らしいショー、そうでない人にとっては料金に見合わない可能性がある」と評されており、確かにそうかな? と思う部分もありますが、その一方で、いたるところで世界の歌姫というのはこういうものなのか、と感じさせてくれる部分がありました。値段が高かったこともあり、まあちょっと安めのチケットでもいいかなと判断したものの、見終えてみれば、もちっとお金をかけて前列の方で見てもよかったかもと思ったり。いやはやさすがはラスベガス、チケットのお値段はやはりきちんとショーの内容に見合ったものになっているのかもしれません。ステージ内容もさることながら、いろんな意味で感じさせられるところの多いショーでした。

というわけでいろいろと書いてきたラスベガス旅行記ですが、最後はやっぱりショーとアトラクションについてまとめてみたり~。

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や、アメリカではラスベガスとニューヨークがショーの本場らしいのですが、今回の旅行の一番のお楽しみはやっぱりショーでした^^。いやはや、実に 6 泊 8 日の滞在で 7 つぐらいのショーを見ているわけなのですが、いったい観劇費用だけでどれぐらいになっていることやら;;。地味に宿泊費用より高くついているような気がします;;。

とはいえさすがはラスベガス、それだけの価値のあるショーが多かったです。まずは各ショーの話の前に、一般的なまとめと、無料ショーからざっくりと。

■ チケット予約と受け取りについて

せっかく本場ラスベガスに行くのであれば、できる限りよい座席を取りたいもの。ラスベガスのショーは、今ではほとんどのチケットを日本からオンラインで予約することができます。ホテルの公式ホームページのところから検索すれば、簡単に Web サイトで予約することが可能。日本の旅行代理店でもチケットを代理予約してくれるところもあるのですが、ほとんどの Web サイトでは座席表を見ながら座席予約ができるため、良席を取りたいと思った場合には、自分で Web サイトから予約をした方がよいでしょう。チケット予約のキーポイントについては以下の通り。

[混雑度について]

自分たちがラスベガスに行ったのは 1月というオフシーズン時期だったこともあって、正直どのショーもそれほど混雑はしていませんでした。実質的に満席だったのはセリーヌ・ディオンと “O” (オー)の 2 つだけで、”O” に関しても、普通に当日その場で現地でチケット購入することが可能でした。とはいえこれはシーズンによっても違うと思いますので要注意。やっぱり念のため、日本でチケットは押さえていった方がよいでしょう。セリーヌ・ディオンのチケットはさっぱりでしたが(これだけは人気がすごい様子;)、シルクに関しては 1 か月前の予約で相当な良席が取れました。

なお、ホテルが押さえているチケットがあるので、O を見たければベラッジオに宿泊するとよい、なんていう話も以前はあったようですが、現在だとそこまでチケットが取りにくいわけでなさそうなので、そういう理由で無理にベラッジオに宿泊する必要はなさそうです。自分たちも、チケット予約についてはふつーに Web サイトから申し込みました。

[休みとメンテナンス期間に関する注意]

特にオフシーズン時期の場合に注意すべきことですが、各ショーには休みとメンテナンス期間が存在します。こちらのサイトなどを見ていただけるとよいのですが、例えばシルクのショーの場合、毎週 2 日間の休みに加え、設備のメンテナンスのために年間数週間程度の休演期間が存在します。このため、お目当てのショーがある場合には、とにかくこの休暇期間にぶつからないようにスケジュールを組むことが大切です。ラスベガス滞在期間が短い場合には、休みの曜日についても要チェック、ですね。

[Web サイトからの購入について]

クレジットカードが一枚あれば OK。入力やらなにやら不安な人も多いと思いますが、正直、適当な入力でも大丈夫です。というのも、予約の際に住所やらなにやら聞かれるのですが、実際にはチケットは現地受け取りになることが多く、その際にはクレジットカードがキーになるからです。なお、購入時はオンラインシステムの利用料金で若干上乗せがかかります。チケット受け取り方式については郵送方式と、 “Will Call” (現地受け取り方式)と、e-Ticket 方式(チケットをプリントアウトして持っていく方式)の 3 通りがありますが、郵送方式は国外では利用できず、Will Call か e-Ticket かの 2 択。e-Ticket 方式を採用しているところは非常に少ない(私が予約したチケットだと Le Reve だけ)ので、事実上は Will Call 一択、という形になるんじゃないかと思います。

[Wil Call (現地チケット受け取り方式)について]

Will Call 方式でチケットを購入した場合には、ショーの開始前にチケットを現地のカウンターで発券してもらう形になります。当日より前でも受け取り可能で、ショーの開始 30~60 分前までに受け取りが必要(チケットによって期限は変わります)。実際にはラスベガスに着いた当日に、ふらふらとホテルを巡回してチケットを受け取っていくような形にするとよいんじゃないかと思います。

具体的な受け取り方としては、① ショーのチケットカウンターに行く、② チケットをピックアップしたい旨を伝える、③ 予約時に使ったクレジットカードと自分のパスポートを見せる、④ チケットを受け取ったら受け取りのサインをする、で終了。安全のため、日本からチケットの予約番号(Confirmation Number)を印刷して持っていっておくとよいと思います……が、実際には使いませんでした;。

なお、MGM 系列のシルクのショーに関しては、どこか一か所に行くとまとめてチケットを発券してくれます(& 別のホテルのカウンターからも発券が可能)。例えば、ベラッジオのカウンターに行くと、同一のクレジットカードで予約した、O と KA とズーマニティのチケットを全部発券してくれる、という形。これは地味に便利でした。

[現地での直前チケット予約・購入について]

フライト当日(初日)の夜の公演など、見るかどうかわからないショーについては現地で購入する形になると思いますが、現地でも割と簡単にチケットが購入できます。先方も手慣れたもので、「真ん中あたりの席で見たい」などと伝えると、カタコトの英語でもちゃんと理解してくれて、シートマップ出してくれて「この辺どう? ○○ぐらいだけど」と教えてくれたりします。現地購入の場合、チケット購入手数料がかからない分、若干安いです。

[チケットの価格について]

ラスベガスのショーの値段はピンキリです。安いものだと $30 ぐらいから、高いものだと $200、セリーヌ・ディオンの最前列になるとプレミアムもついて $1,000 (約 10 万円)ぐらいします。がしかし、高いチケットには高いなりの理由がある、というのが実際のところ。例えば同じシルクのショーでも、ビリーブは $59 程度からあるのに対して、”O” の方は一番安いところでも $109。けれどもその中身となると、ステージセットの内容からスタッフの数まで雲泥の差があります。

加えて、同じショーでも前方席と末席とではこれまた雲泥の差がある、というのが実際のところ。特にラスベガスの劇場は恐ろしく大きいので、真ん中あたりの席を選んだとしても、ステージまでは相当な距離がある、と思った方がよいです。本当にステージを楽しみたいと思った場合には、どんなに遠くても前から 10 列目までの席を取ることをおすすめします。また、シルクのショーの場合にはセンター中央に陣取ることも大切。というのも、シルクのショーではステージ自体が一枚の絵になるように演出されていることが多いため、真ん中で見ないと絵としての美しさが十分に楽しめないからです。

ちなみに “O” の場合、中央ブロックの 3~8 列目あたりにゴールデンサークルというゾーンが設定されており、ここが最も見やすい席、ということで設定されています。お値段は割と高めですが、それだけの価値があるので是非。

■ 無料ショー

いきなり有料ショーの話から入りましたが、ラスベガスでは無料のショーでも結構見応えがあるものがあったりします。中でも必見なのは、ベラッジオの噴水ショーでしょう。

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巨大な湖の横幅いっぱいに広がった噴水器を使って、音楽と併せた素晴らしい噴水ショーが楽しめるのですが、びっくりするのはそのパターン数。日中は 30 分おき、夜は 15 分おきに噴水が上がるのですが、驚くことに BGM はなんと 24 パターン。そのすべてで異なる多彩な水模様が楽しめるようになっています。宿泊しているホテルということもあり、毎晩のように見ていたのですが、一度も同じパターンに遭遇しなかったのにはやはりびっくり。

また、どこの場所から見るかによって随分と印象が変わるのも面白いところです。向かいにあるパリスのエッフェル塔の上から見ると、見下ろす形でこの噴水が楽しめるのも楽しいですね^^。こちらに様々な撮影例がありますが、いやはや、噴水ショーを撮影しているだけでもなかなか飽きないかもしれません。

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さすがに何度も見ていると有難味は薄れてくるのですが、最終日前日に見たこちらのパターンにびっくり。

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なんとこのパターンでは、湖に霧がかかるのですよ。初めて見ましたが、これは幻想的な演出で、なかなかに感動的でした。いや~、こんなパターンもあるのですねぇ。

これ以外にも無料ショーとして有名なところとしては、フリーモントストリート・エクスペリエンス、サイレンス・オブ・ティーアイ、火山ショーなどがありますが、後ろ二つはメンテナンスなどにより結局見られずじまい。まあ今回は基本的にはシルクメインで行ったので後悔はないものの、せっかくならちょっと見たかったところではありますね~。

2018年12月

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