09. Weddingの最近のブログ記事

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というわけで、自分の備忘録も兼ねて 10 個以上もエントリをつらつらと書いてきたのですが;、最後に、ここまでの blog エントリには書けなかったその他もろもろを書きたいと思います。

[なぜアイスランド?]

今回の新婚旅行で必ずみんなからツッコまれるのは、なぜにアイスランド? という質問。まあおっしゃることごもっともで、人気の新婚旅行先としては、トップはハワイ、そしてヨーロッパやオーストラリアが続く、というのが普通で、ちょっとひねりを入れたい人が選ぶのがリゾート色の強いバリ島やニューカレドニア、モルディブといったところでしょう。ツアーで同行したお客さんの一人からも、「新婚旅行でアイスランドを選ぶなんてちょっと変わってない?」とも言われましたが、実際、この人自身も、またその他のお客さんも相当に旅慣れている人ばかり。他に行くとこねーよ、状態な人が選ぶ場所なんだろうなぁ、とは思ったりします。

自分たちがアイスランドをチョイスしたのは、以下のような理由から。

  • 史跡よりは大自然を見たい。(← オーロラ見よう! という企画はここから出てきています。)
  • どうせだったら、新婚旅行でしか行けないところに行きたい。ドイツなどのヨーロッパやハワイとかなら、普通でも行けそう。
  • みんなとはちょっと違うところに行きたい。(← ややひねくれ者な傾向がある二人ですw)

加えて、私自身が結構あちこちに行ったことがあるというのも問題でした。(アメリカ、オーストラリア、ドイツ、スイス、フランスなど) 上記の条件を満たす旅行先として、最初に浮上したのがカナダのオーロラ鑑賞地(イエローナイフなど)でしたが、他に何も見るものがないので NG。続いて浮上したのが北欧 3 国でしたが、こちらもあまり見るものがないので NG。さてどーしよう? という話になったときに、アイスランドでもオーロラ見られますよ? と旅行会社で紹介されたのがきっかけでした。

[観光地としてのアイスランド]

実際、調べてみると、アイスランドが有利なところは多々ありました。

  • 国土全域でオーロラが見られるため、旅行中すべての日でオーロラが見られる可能性がある。(北欧だと北の方だけ)
  • もともと火と氷の国と言われるだけあって、大自然系の見どころが充実している。
  • 北極圏に属さず、暖流に取り囲まれているため、気温が結構暖かい。せいぜい日本の札幌程度。

この辺がメリットになって、今回アイスランドを選んだのですが、実際に行ってみてわかったことも多々ありました。

  • 気温は確かに札幌程度だが、予想以上に天候の変化が激しい。
  • オーロラはそんなに簡単には見られない。(これは Day-2 で詳細に解説した通り)
  • 大自然は確かに充実しているが、冬場だとあまり傍まで近づけないところが多い。(路面凍結など)
  • 食事がどうしても偏る。美味しいものとなると、羊とタラぐらいしかない。
  • 旅行としてとにかく気楽。安全性が高く、水の心配もない。(水道水はミネラルウォーターで生水が飲める。温水は温泉水のため NG)
  • あまり観光地らしくはない。全体的におみやげ屋さんが充実していない。

また、冷静に考えてみると、治安に関して安全な国でも自然に関しては結構危険な国。5 年に 1 度ぐらいの頻度で割と頻繁に噴火している火山もそうだし、洪水や地滑り、雪崩もそうだし、地震にしてもそう。このリンクにまとめてあるのを見ると、意外に危険な国だなぁ、という感じ。(← もっとも、日本と大差はない程度でしょうが;) 特に怖がることもないのですが、ツアーに乗っからないと非常に面倒だし危険だろうな、という気がしました。

ちょっと面白かったのは、自己責任が割と徹底されている国であるらしい、ということ。自分たちの行った観光場所はメジャーなこともあって、それ相応に柵などが整備されていましたが、実際には柵などが整備されていないところの方が多い様子。例えば日本だと、あまりにも風が強くなって危険になると、国が道路を封鎖したりしますが、アイスランドではそんな懇切丁寧なことは一切してくれない、とか。滝に関しても、結構間際まで近づける場所も多いみたいです。

[今回のツアー]

今回のツアーは JALPAK のものを利用したのですが、結構感心したのは、オーロラが見られなかった場合でもそれなりに満足出来るように設計されている点。オーロラは結局、5 日目の晩にほんのちょっと見られただけですが、それでも大自然を満喫できたのでなかなかよかったという印象。3 日目の妖精の城へのお散歩なんかは正直要らないという感じでしたが、とはいえおそらくこうした部分も、オーロラが見られた場合にはお休み可にできるようになっていたんでしょうね。加えて、添乗員さんによる現場での臨機応変な対応(午前と午後を入れ替えたり、追加でオーロラテラスを確保したり、etc)もあって、総じていえば結構楽しめたなぁ、という気がします。

にしても面白かったのは、実はこの JALPAK のアイスランドツアー、旅行が成立したのは今回が初めてなんだとか。旅行のパンフレットには予定日がたくさん書かれていますが、実際には集客できずにツアーキャンセルが発生することも多く、アイスランドツアーに関しては一度も催行できていなかったそうな;。添乗員さんもアイスランドは初めてだそうで、自分が書くレポートが次の添乗員さんに引き継がれていくんだとおっしゃっていました。……にしても初めての土地であれだけの采配が下せるのは、さすが手馴れているなぁという印象。この辺は百戦錬磨を思わせるものがありました。

[服装]

アイスランドに行くにあたって地味に苦労したのが服装。なにしろ雪国に行くことを想定した服を全く持っていないこともあって、旅行に行く前はとにかく服装探しにかなり苦戦したのですが、結果的にはユニクロ大活躍;。一番寒かったのが、夜中の氷河湖ツアーでしたが、このときはインナーのダウン+アウターのダウン、下は通常のズボンにユニクロの暖パンの重ね着で対応。この程度でまったく寒さに困ることもなかったです。ダウンなどの重ね着は、コストパフォーマンスも高いのでおすすめ、という印象でした。

ただ、地味に入手に苦戦したのが

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寒さが分からず、とりあえず ABC マートに行って暖かそうなスノーブーツ(写真奥側にある靴)を \5,000 ぐらいで購入してみたのですが、ぶっちゃけ歩きづらい;。で、行きついたのが防寒靴(ウィンターシューズ、写真手前側にある靴)。私はこの手の防寒靴は高いと思い込んでいたのですが、実際にはさほどムチャな金額ではないのですね。神保町に行くと、割とどこのお店でも売っていました。ちょうどバーゲン時期に差し掛かっていたこともあり、The Northface の防寒靴(-22℃対応)で \8,000 ぐらいでした。こちらは実質的には運動靴みたいなものなので歩きやすいです。(奥側の靴は、もったいないので寒がりの奥さんが普段の日常使いにしてたりします。)

[写真・カメラ類]

今回、写真・カメラ類として持ち込んだ機材は以下の通り。

  • ベルボン カーボン三脚 × 2 本
  • Nikon D40 + ズームレンズ(スペック忘れた;)
  • Fujifilm X10
  • Canon PowerShot S95
  • Sony ハンディカム HDR-CX370V
  • Fujifilm FinePix F10 (防水ハウジング付、温泉用)

正直、おまえどんだけ機材持ち込んでんだ、とツッコミ受けそうですが;、今回の旅行で改めて感じたのが X10 の万能ぶり。朝から夜まで事実上この 1 つのカメラで対応できてしまう。私の場合には、日中は D40 と CX370V、食事では S95 と、適度に使い分けながら対応したのですが、機材の重さを考えると面倒すぎる、という印象。普通に考えると、三脚+X10+CX370V という構成で十分だったかも、という感じでした。

ただ、やはり動画は貴重、というのが今回のツアーで改めて痛感したポイント。臨場感はどうしても素人のカメラだと限界があるという印象で、ムービーだと編集は大変なんだけど現地の思い出がしっかり残ります。ぐるっとビデオカメラで風景をパン撮影しておくだけで、現地の雰囲気がかなりわかるというものです。(今回、ツアー後、blog 整理までかなり時間が空いてしまったのはこのせいで、実は 2 週間ぐらいずっとムービー編集をやってました。さすがに 5,000 ファイルもあるとそうそう簡単には片付かない;)

あと、今回面白かったのは、ツアー客全員が何らかのデジカメを持っていて、携帯電話やスマホで撮影している人が全くいなかったこと。比較的シニアなメンバーが多かったのが原因だとは思いますが、やっぱりわざわざアイスランドに来ようというぐらいなので写真撮影はひとつの醍醐味になりますね^^。ちなみに一眼レフは自分も含めて全部で 4 人。一眼レフ持ってる人は、だいたい小型デジカメも持ってきていて併用してました^^。

[電源関係]

アイスランドは 220V/50Hz、プラグは丸型 C タイプ。このため変換プラグ類などが必須なのですが、私はこんな感じにしてました。

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まずはこの手の海外旅行用変換プラグを 1~2 個ほど購入。(ヨドバシなどでは 1 個 \200 ぐらい) 日本から電源タップを持ち込み、この変換プラグを挿して、壁面のコンセントに差し込みます。そうすると、この電源タップの口が、220V の電源の口になるのですが、そうしたらここにカメラ類の AC アダプタを差し込みまくれば OK。ごく稀に NG なものもありますが、最近の AC アダプタや充電器の多くは 100~240V すべてに対応しているので、この形にしてしまえば簡単に充電ができます。注意したいのはドライヤーぐらいですが、これは海外対応のドライヤーを買ってしまった方が、変圧器などを買うよりよほど安上がり。最近だとシェーバーも充電タイプが主流なので、200V 対応のものが増えてますね。

また、携帯電話類などはそれぞれの充電器を持っていくのではなく、USB 充電ケーブルを買ってしまい(100 円ショップなどで買うと安い)、極力、すべての充電を USB に統一してしまうのがよいです。充電類を USB に統一してしまうと、充電時には 4 ポートの USB 充電器を使うことができ、外出先で電池が切れた場合でも、eneloop のような USB バッテリで充電することができます。(初期投資は若干かさみますが、今後、スマホなどが普及してくることを加味しても悪い投資ではないです。私は出張などでよく使うので、この手のアイテムが結構必需品だったり。)

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[ネット関係]

もうひとつ、今回の旅行で改めて必需品だと思ったのが、グローバルデータさんがやっている MiFi レンタルルータ。簡単にいえば、海外で使える PocketWiFi なのですが、これが恐ろしく便利。だいたい \1,500/日 ぐらいのレンタル費用でちょい高めではあるのですが、これがあるとスマホや iPad の類が現地でフル活用できるのですよ。特に GPS 搭載のスマホや iPad の類なら、今どこにいて、次の目的地まであと何分ぐらいかかりそうなのか、というのが一目瞭然な上に、着いた場所を地図上でマーキングしておけば、あとから行った場所の整理をするのにもめちゃめちゃ便利。私自身、ここまで便利だとは思っていなかったのでちょっとビビりましたが;、これは海外に行くときは必需品かもー、という感じです。覚えておいて損はないかと。

難点としては、MiFi レンタルルータの電池の持ちが悪い、という点。でもこれも、上に書いた eneloop のバッテリを 1 個持っていれば済む話。スマホも結構電池食うことを考えると、eneloop を 2 個持っていると安心です。

[最後に]

というわけでいろいろつらつらと書いてきましたが;、やっぱりたまに旅行するのはいいなぁと改めて痛感。もともとめっちゃひきこもりな自分 & 奥さんではあるのですが、たまに外に出てリフレッシュするというのが、いい意味で次の仕事などへの活力にもなるものですね。一週間単位で休暇を取るのは、入社してから 2 回目になるのですが、こういう休暇もたまには必要だなぁと思ったり。またどこかに遊びに行きたいものです^^。

なんにせよ、長々とエントリにお付き合いいただきました皆様、ありがとうございました。……というわけで、明日からは普通のエントリに戻ります^^。

さて、もうあとは日本に帰るだけ……とお思いでしょうが、いやいやまだお楽しみが付いてたりします。このツアー、帰りのロンドンのトランジット時間をうまく使ってちょろっと市内観光をしてくれるのですよ^^。ヨーロッパに行ったことはあったけれどもロンドンに行ったことはなかった自分的にはこれは非常に嬉しかったり^^。

がしかし問題はなかなかこれがトンデモなスケジュール。アイスランドからロンドンへのフライト出発時刻は朝 9 時。逆算していくと、だいたい朝 4 時ぐらいには起きないとダメ、という計算なわけですが、前日のオーロラフィーバーの余波もあって、なんとか起きたもののめっちゃ眠い~;。

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とまあ、なんとかロンドンにはたどり着いたものの、出発は遅れるわ、到着時に到着ゲートの故障で後ろのタラップから降ろされるわ、さらには現地ガイドとの合流に手間取るわとアクシデント連発。空港からロンドン市街地に向かおうとする頃には軽く予定から 1 時間以上は遅れていて、おいおい間に合うのかな~;、という感じでの移動に。

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とはいえ、やはり初のイギリス、車窓から景色を眺めるだけでも面白いもの。いやー、なんというか、絵に描いたようなイギリス的な街並みがあるのだなぁと思ってしまったり。半地下の建物といい、街の色合いといい、煙突といい、やはり独特なものがありますね。

さてこれだけ時間が押していると、正直、昼食なんてどーでもいいと思いたくなるところですが、ツアーなのでそこはあまり自由が効かず;。そんなわけで案内されたのが、ロンドン市内にある高級中華料理店 Princess Garden of Mayfair。ロンドンの中にある中華料理店の中ではトップクラスのものだとか。

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グループシェアの形で、確か 6~7 皿ぐらい出てきたと思いますが、全般すれば味はなかなかのもの。正直、東京だったら中程度のランクのお店ではありますが、海外でこの味なら十分及第点でしょう。とはいえ、タイ米で作ったような味のない炒飯なんかは激しく微妙だった……;。時間が押していることを考慮して、一気に食事を供してくれたおかげで 1 時間弱で終了。かなりお腹いっぱいいっぱいな感じでしたが;、もともとの計画にムチャがあるのでこれは仕方ないですねー;。

そんなわけで、食事後はバスで市内観光~。バッキンガム宮殿を回りながら、ウェストミンスター寺院の方へと移動。ここではちょっとバスを止めて軽く歩きます。

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さすがにイギリスっぽい建物だなー、と感心していたのですが、ここからちょろっと交差点まで歩くと……

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うぉぉぉぉ、時計塔! ビッグ・ベンですよビッグ・ベン!! 魔術協会の総本山!(違)
いやー、一度はこの目で見てみたいと思っていたのですが、それが叶って大満足ですよ、ええ^^。

残念ながら徒歩で近くまで行くことはできませんでしたが、バスで周辺をぐるっと一周。テムズ河をはさんだ逆側からの眺めが実に素晴らしいです。さすがは世界遺産のひとつとして登録されているだけのことはあります。国会議事堂からビッグ・ベンまでの並びの荘厳さは、確かに魔術協会を思わせる佇まいがありますね。

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なんか逆光の写真が妙にかっこよく見える……; とまあそれはともかく、残りわずかの時間で、今度はピカデリーサーカスへと移動。

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めっちゃ恥ずかしい話ですが、ピカデリーサーカスって、どっかの劇団だと思ってました;orz。← お前アホか、と言われそうですが;、サーカスとはサークルの意味で、通りの合流地点における円形の場所のことを指す言葉なのだそうな;。つまりピカデリーサーカスって、日本語訳はピカデリー広場なのですね;。うわーん;、我ながらマヌケすぎる……orz。しかし笑ってしまったのは、初めて来た場所にもかかわらず見覚えがあったということ。ええ、ここ、Xbox のレーシングゲーム、Project Gotham でめちゃめちゃ走り込んだのですよ;。思わず「うおー、ここだったのか!」状態で、我ながら苦笑い^^。近くには三越もあるので、ちょっとした買い物なんかも可能です。

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そんなわけで一路、ロンドンヒースロー国際空港まで戻って、日本への帰路に着きます。現地 19:00 発、日本 16:00 到着の約 12 時間のフライトでしたが、あまりにも疲れ切っていたのでフライト中は超ぐったり状態で熟睡;。というか過去の海外旅行でここまでフライトでぐっすり寝入ってしまったのは初めてかもしれない……;。とはいえ機内食だけはぺたり^^。

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帰りは残念ながらハーゲンダッツではなかったです;。というか途中のおやつ時間帯、熟睡しすぎてて寝飛ばしたー;orz。

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無事に日本到着~、NEX でおうちへと直行。久しぶりに接続が良くて、待ち時間ほぼゼロで自宅に帰れたのは超ラッキーでしたよ、ええ^^。

そんなわけでつらつらとアイスランド珍道中日記を書いてきたわけですが、細かいまとめは次のラストエントリーにて~^^。

そんなわけで、昨日に引き続いて、今度は Part 2~。午前中にレイキャビック市内観光を終え、今度はブルーラグーンへと向かいます。

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レイキャビックから南西に約 40km の場所にあるブルーラグーンは、巨大な人工温泉。もともとは、隣接する地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を、溶岩台地に流して温泉としたのが最初だそうですが、溶岩台地の表面は岩でごろごろしてケガしちゃうので;、きちんと整備して人工温泉として作り上げたのがこのブルーラグーン。面積は約 5,000 m2(うち入ることができるのは半分ぐらい)、露天温泉としては世界最大。白濁した水と、美しい水色が印象的な露天温泉です。

……といってもまずは腹ごしらえ。到着後、ブルーラグーンのレストランで昼食です。

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さすがにオシャレな観光地だけあって、お料理も見た目が結構シャレてました。味はまあ普通においしいですが、とはいえこれだけタラを食べているとちょっと飽きてきます^^。

さて、いよいよブルーラグーンの温泉に入るのですが、その前に展望台に出て、全景を撮影^^。

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いやー、さすがにでかい、というか広い^^。自分たちが入ったときには 400 人ほどのお客さんがいたらしいのですが、これだけ広大だとその人数を全く感じさせないですね。というわけでバスタオルを借りて水着を着て、早速温泉へ~。

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今回は防水ハウジングつきのデジカメ(FinePix F10 という相当古いカメラ)を持っていったので、露天風呂の中でもバッチリ撮影できたのですが、ぶっちゃけで正直なところを言えば……

寒い。めっちゃ寒いwww。
いやー、これに尽きます;;。

もちろん温泉の中に浸かっていれば寒さは感じませんが、ちょっと風景を撮影するために立ち上がって身体を水面から出そうものなら容赦なく冷気が襲うワナ。まあそりゃ気温数度なわけですから、寒いに決まってますorz。

また、シリカを主成分とする温泉パックもありましたが、激しく微妙なのでちょっとだけ試しておしまいに。この温泉、実はかなりの塩分を含んでいるんですよね。理由は、温泉に利用している地下熱水が、海水と真水とが入り交ざっているものであるため。なので出た後は髪の毛とかがえらいことになってました;;。こんなんで本当に肌に効くのかと問いたくなる温泉でしたよ、ええ;。

まあそれでもこれだけ広大な温泉は相当に気分が良かったです。奥の方まで行って戻ってくるだけでも結構ふつうに遊べるし、サウナや滝などもあるのでなかなかに楽しかったです。最終日にこういう解放感ある温泉を持ってきてもらえるのは有難いですね~^^。

というわけでブルーラグーンでひとしきり遊んだ後は、レイキャビックに戻ってショッピングモールへ。

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さすがに超巨大ショッピングモールなので、まあいろいろ揃ってました。にしても困ってしまったのはお土産。いろいろ探してはみたものの、アイスランドっていわゆる観光地としてはあまり成熟していない場所なので、あんまりこれといったおみやげがないのですよねぇ;。雑貨屋さんとかにも立ち寄ってみたものの、アジア圏を何か勘違いしてるんじゃなかろうか、みたいな品物がゴロゴロ;;。

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驚いてしまったのはキャンディーの量り売りコーナー。アメリカでもこれだけ大きなものは滅多にお目にかかれません。……いや、別に買う気は起りませんでしたが^^。そんなわけで、仕方ないのでちょっとした食料品をお土産代わりに買い込んでホテルに戻ってきたり~。

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いよいよ最後の晩のディナー、ということで向かった先は国会議事堂近くにあるシーフードレストラン、Vid Tjornina(ヴィッド チョルトゥニーナ)。1900 年頃に建てられたビルの一角にあるお店で、花嫁学校として使われていたアパートを、1986 年に現在のオーナー一家が当時の面影を残しつつレストランにしたのだとか。アイスランドでは結構いいお店らしいのですが、お店が手狭ということもあり、ツアー客で枚挙して行くお店としてはちょっと狭苦しい感じでした。

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アラカルトからチョイスしてコースを組み立てるシステムでしたが、私はラム、奥さんはタラをチョイス。いやもうタラとかいいから;、と思って肉を選択したのですが、これはタラの方が正しい選択で、そっちの方がぜんぜん美味しかった……;。まあでも、ホントに食事に関しては全般して、あんまりチョイスのない国だなぁという印象でした。ツアー設計の問題かなぁとは思いましたが、食べやすいものという意味だとあんまり幅がないのかもしれません。

ちなみにこの日の夜もオーロラテラスを利用できたのですが、この日はあいにくの悪天候に加えて、吹き飛ばされそうなぐらいの強風に見舞われたおかげでとても無理と判断して早々に解散;。結局、オーロラを見られたのは 5 日目夜のちょっとだけ、でした;。ま、こればっかりは仕方ないですねー;。

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そんなわけで、明日はいよいよ日本へと帰ります~^^。

というわけでオーロラフィーバーから一夜明けた、アイスランド最終日の Day-6。……といっても目覚めた部屋はオーロラテラスなわけですが;、とりあえずさくっと部屋に帰って軽く朝食。たまには自室で、ということで、スーパーで買っておいたスキールなどを食べることに。

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奥さんいわくリンゴはイマイチだったそうですが、こちらの品種の問題なのか、それとも単に安いリンゴだったからなのかは不明;。夜 3 時頃に 2 度目のオーロラを見てから仮眠 → 6 時起き → 8 時出発、という流れだったので正直めっちゃ眠い状況ではありましたが、まあバスに乗ってしまえばうとうとできるw。

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そんなわけでまず最初に案内されたのは、迎賓館ボウジハウス。1986 年に、レーガンとゴルバチョフの会談が行われた、冷戦終結の舞台。海辺にある小さな一軒家で、そうと知らなければただの民家にしか見えない……^^。でもまあさすがに綺麗でした^^。ちなみにアイスランドがレーガンとゴルバチョフの会談に使われたのは、もともとこのアイスランドがニューヨークとモスクワを直線で結んだ際のちょうど中間地点に位置するため。なので、実は戦略的にも重要な位置にある島だったりするらしいです。

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続いて、レイキャビックの街の中心の小高い丘の上にある、ハットルグリムス教会へ。ここは入場することができます。

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さすがに街の中心に位置するだけのことはあって、荘厳な教会だなぁと感心。まあそれでも内装は割と簡素で、ステンドグラスとかが大量にあるというわけでもなかったです。ここまでに回っている無人教会とは違って管理はちゃんとしてましたが^^。

さて、ハットルグリムス教会を見たあとは、教会からの坂道を下っていったり。ここはショッピングストリートになっています。

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と、ここでびっくりしてしまったのが下の写真の建物。これ、なんと刑務所だとか。いくら世界一平和な国だからって、さすがに街のど真ん中にあって、しかも塀もない刑務所って果たしてどーよ??とみんなでびっくりしたのですが;、これもさすがはアイスランド、といったところでしょうか?

このまま街を少し散策して、そのまま国会議事堂まで歩きます。時間にして 10 分ぐらい? 国会議事堂にしても、さすがに小さな国だけあってサイズは市庁舎並み。加えて警備員が全くいないというのもさすがは治安の良い国、といったところでしょうか?

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さてこの後、国立博物館へ移動したのですが、ちょっとミスがあって国立博物館が開館していない;。どうも夏場は 10:00 からだけど冬場は 11:00 から、というのを見落としていた様子。このため、予定順序を変更して、街外れにあるベルトランへとバスで移動。このベルトランは、町全体を見下ろすことができる大きな高台の上にある建物です。いやー、さすがにいい見晴らしでした。ハットルグリムス教会もしっかり見えます。

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再びバスに乗車して、再び国会議事堂周辺へ。今度は国会議事堂のすぐそばにある、チョルトニン湖に向かいます。

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この湖、冬場は氷が張ってしまうのですが、一部に温泉を流すことで暖かくして氷を溶かしているのだとか。おかげで水鳥たちがうようよと集まってくる上に、餌付けされているのか人間がいくら近寄ってもまるで怖がりません。まさに写真好きにはたまらないロケーション^^。というわけで、私も奥さんも写真を頑張ってみるテストw。なかなかよい写真が撮れましたよ、ええ^^。

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……とまあこんな感じで少し時間調整しつつ、再び国立博物館へ。

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5 日目に、スコーガ村の私設の民族博物館に立ち寄りましたが、こちらはアイスランドの国立博物館。さすがにかけてるお金が全く違う、という印象。えらい展示がきれいです(笑)。

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にしてもまあこの辺はよくわかるんですが、先に進んでくるとだんだん意味不明になってくるワナ;。

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……なぜマリオブラザーズとかドンキーコングが展示されてるのか意味不明としかww。一応、年代別に展示されていて、最後の写真はここ数十年ぐらいの展示なのですが、いやそれにしたってwww、という印象。とはいえ、さすがにしっかりお金かけているだけのことはありますねー。

というわけで、引き続き Part 2 へと続きます^^。

というわけで、ロブスターをさんざん食べた後は、レイキャビックへ移動。宿泊するホテルは、初日と同じ、Hotel Grand Reykjavík。ホテルにチェックインしたあと、オーロラテラスへと案内されます。オーロラは当然、街明かりなどがないほうが綺麗に見えるのですが、レイキャビックは(街としては)比較的明かりが少ないこともあり、オーロラが見られるのだとか。……といっても雨が降ってりゃ見えるはずもないのですが;。

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ということで案内されたのは、ホテル最上階にあるオーロラテラス……っつーかこれは会議室って言うんじゃないか??と小一時間ツッコミ;。さすがに苦笑いしてしまいましたが、まあ要するにこの手の多目的会議室を、冬場はオーロラテラスと銘打って貸し出しているだけでした;。なるほどそれでホテルに案内はあっても写真はなかったのか……とはいえこの会議室、一応テラスはあって、周囲三方向(この部屋の場合は東・南・西)すべてを見渡せるようにはなっていました。レイキャビックの場合、弱いオーロラだと北方向に出るので、北側の会議室を取った方が確率は上がるんじゃないかと思うわけですが、残念ながら北側の会議室は別の旅行客チームが陣取っていたらしく NG だったとか。

雨は降るわ雲は厚いわという敗戦ムード漂う中、仕方ないのでとりあえずみんなで乾杯~^^。お酒のつまみも、他の旅行客から供されました^^。

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というわけでみんなでまったりお酒を飲んでいたのですが、私は往生際が悪いので、とりあえずダメ元でカメラを夜空に向けてぱちぱち撮ってたり。いやはや、夜景が綺麗に取れます。……まあ雲は分厚いけど;。

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……ん?? これオーロラじゃね???

写真 4 枚目、北の山脈方向に向けて撮影した写真、よーく見ると山の合間にグリーンの色がついているのが見えます。肉眼で見てうっすらと色がついている気がしたので撮影してみたのですが、この辺はさすがデジカメ。高感度撮影が可能なため、肉眼でははっきりしない色もきちんと見えます。

なんというか、そもそもこれは雲が晴れなきゃ話にならん、と思っていたわけですが、なにげに神風が! 風が強くなって雲に切れ間が出来始めたため、とりあえず奥さんと分担して、東方向、西方向でカメラを待ち構えることに。こうなってくると旅行客チームも俄然ざわつきだします。さらにオーロラ予報ページを見ると、オーロラリングが南方向にぶれてレイキャビック上に差し掛かり、さらに添乗員さんがチェックしていた他の地方のオーロラカメラにオーロラが映り出す(← 全く知らなかったのですが、オーロラが出るときは全世界同時に出る傾向があるらしいです)。そんな中、奥さんのカメラがオーロラらしき映像を捉えることに!

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おおお、これはオーロラっぽい! ……と、このあと一気にフィーバータイムに突入(笑)。

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いやこれには驚いたのですが、オーロラ、出るときには一気にあちこちに出るのですよ。おかげでテラスではカメラチームが文字通り右往左往。だいたいひとつのオーロラの持続時間が 5 分程度という非常に弱いものが多く、肉眼ではっきりと緑色がわかるオーロラは数回しか出ませんでしたが、とはいえほぼ諦めていただけに旅行客陣も大騒ぎに。いやー、ちょっとこのフィーバーな様子には傍目で見ていて笑いました^^。いや、私も思いっきり当事者ですが^^。

もっとも、本場のアラスカなどでオーロラを見ていた人いわく、オーロラとしては相当に弱いもので、「こんなちっぽけな程度じゃオーロラとは呼べない」とか言い出すワナ(笑)。まあおそらくはその通りなのでしょうが、全く見たことがない人もかなり多く、いやー、ちょっとでも見られて本当に良かったじゃん状態^^。フィーバータイムは 23:30~24:00 ぐらいでしたが、いやはやゼロじゃなくて本当によかった状態ですよ、ええ(苦笑)。

このあとは再び雲が出てきてしまったためにいったん解散になったのですが、諦めきれない私は、添乗員さん(← 夜の番をしてくれる)に、出そうだったら電話くださいとお願いしていったん仮眠。夜 3 時頃に晴れてきたということで電話をもらったのですが、添乗員さんから「あれ、怪しいんでカメラで撮ってみてくれません?」とのこと。撮影してみると、

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おおお、確かにオーロラが^^。しかもかなり広い^^。せっかくなので、連続的に写真を撮ってみるテスト。

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なるほど、確かに通常の雲と違ってちょっとずつ移動していくのですね。これぐらいの薄いオーロラだと、正直肉眼で見るとほとんど雲と見分けがつかないのですが(色がほとんど見えないため)、ちょっとずつ移動していったり揺らいだりする場合にはオーロラということになります。とはいえこのオーロラ、残念ながら 10 分ほどで消滅。オーロラであることが確認できたあと、ツアー客のみんなに電話したのですが、上がってきたときにはすでにほぼ見えなくなってしまっていました。結局、その晩は私はこのオーロラテラスのソファーで寝てしまいましたが、ホントに撮影するのはなかなかに難しいものなのですねぇ。

ちなみにオーロラの撮影ですが、最近のものならコンパクトデジカメでもそれなりに撮影可能、というのが実態の様子。例えば下側の写真は Fujifilm X10 で撮影したものですが、こちらの場合は f/2 ISO-200 4sec という設定。他の写真は D40 で撮影したものですが、こちらは f/5, ISO-800, 30sec という設定での撮影。やはり f 値が小さくないと話にならない、という印象で、f/2 クラスのデジカメなら非常に短い露出時間で撮影可能なのでかなり簡単です。むしろ一眼レフデジカメの場合、f 値が小さいレンズは値段が高くて手が出せないのが実態だと思うので、(画角が狭いことを我慢すれば)かえってコンパクトデジカメの方が撮影しやすいのかもしれません。

というわけで、今回のツアー、オーロラは絶望視していたのですがちょっとでも見られたのは不幸中の幸い、という感じでした。ふうー、よかったですよ、ええ^^。

さて、新婚旅行も後半戦に入った 5 日目。今日はスカフターフェルからレイキャビックまで一気に戻るという、超強行軍バス移動日なわけですが、とはいえ途中でアイスランド南部の様々な滝などを観光しながらの移動です。この辺は飽きさせないようにうまくツアーが設計されてますね。

まずは朝 9 時から移動開始、1 時間半ほどかけて、一気にアイスランド最南端のレイニスフィヤトル絶壁付近まで移動します。レイニスフィヤトル絶壁の東側でバスストップすると、これから見に行こうとするデュールホライエ断崖が遠くにちらっと見えます。

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ここからレイニスフィヤトル絶壁の西側へと移動。レイニスフィヤトル絶壁自体は空から見ないと今一つ分からないのですが、下から見上げてもかなり大きいなぁという印象。

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ここから海辺の方に移動すると海辺に洞窟っぽい穴があったり、デュールホラエ断崖などを見渡したりすることができます。このアイスランド最南端の場所は特に風の強いところだそうで、いつも海は荒れるらしい。一眼レフ組が海に近寄ると、ガイドさんたちが「危ないから近寄らないで~;」と注意しまくり。いやでも実際、ホントに怖いですよ~;。海の荒れっぷりはこちらのムービーでどうぞ^^。

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最後の写真は海辺の石。あまりにも海が荒れすぎているので、石がどんどん削れて碁石のように丸くなるのだとか。実際にはソラマメみたいな石も多かったですが^^、いずれにしても踏むとじゃりじゃりと音がして気持ちがよかったです。

引き続いてバスで少し移動して、スコーガフォス(スコーガ村の滝)へ。なかなか大きくて気持ちのいい滝です。ムービーはこちら

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この滝、水しぶきを上げてなかなか見た目の気持ちはよいのですが、実は上流から結構な火山灰を持ってきています。このため、水しぶきに混ざって火山灰が飛び散るため、近づくときにはマスクをしていかないと喉をやられてしまうとのこと。この辺は現地ガイドさんでないと分からない & 知らないノウハウですねー。

続いて、スコーガフォス近くにある、スコーガ村博物館へ。

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ここは民間でやっている博物館としてはアイスランド最大とのことで、国立博物館とはまた違った素朴な味わいがあります。所狭しと並べられた品物の数々はなかなかに面白かったです。ヴァイキング船の展示もありましたが、こんな小さな船でこの島に渡ってきたのかと思うとちょっとびっくりするものもありますね。

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そして博物館の外には、芝生屋根の家の数々が。昨日、芝生屋根の教会を見ましたが、実はこの建て方って昔はそんなに珍しいものではなかったのでしょうね。洞穴のような家もありましたが、これは相当に古いものかも。

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博物館を一通り見終わった後は昼食へ。この辺は全くお店なんてないのですが、少しバスで走って Hotel Anna(ホテルアンナ)というところに案内されました。

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こちらのホテルアンナは、スコーガフォスとセリヤランドスフォスの中間に位置するカントリーホテルで、2010 年に噴火を起こしたエイヤフィヤトル火山のふもとにあります。1927 年に建てられた家を改装してホテルとしてもてなしているのだとか。ホテルアンナの名前の由来になっているアンナさんは、20 世紀にアイスランドに大きな影響を与えた女性で、簡単に言えば、女性の権利が全く認められていなかった時代を変化させた立役者の一人だった様子。もともとは織物職人だった彼女は、学を身に着けて海外に旅行したり政治的活動を行ったりして、国内の政治にかなり影響を与えた様子。昼食中には彼女の略歴を紹介するビデオまで上映されていたのですが、日本語版字幕が用意されていたのにはびっくりしました。そういえばゲイシール間欠泉では、コイン投げ込むなという標識の中に「¥」マークの表記があったのですが、思ったよりも日本人観光客はいるのかもしれませんね。

昼食後はやや西に移動して、セリアランズフォスへ~。

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なんだか滝ばっかり見ているような気がしますが(苦笑)、まあでも滝ぐらいしか見るものがないので仕方がないです;。ここの滝は本当は裏側から見ることができるのですが、この日はあいにくの悪天候(写真で見てもわかりにくいですが実は結構雨が降ってます)に加えて路面凍結もあって、ちょっとさすがに危険という話で取りやめ;。まあこれは仕方ないですがちょっと期待していただけに残念;。

滝をひとしきり見終わった後は、アイスランドの第 2 の規模の町、セルフォスへと移動。こちらのスーパー Krónan でみんなでお買い物~。

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巨大なスーパーということもあるのでしょうが、ざっと見たところ、だいたいの食材は揃っているという印象。値段はアイスランドクローナが 1 ick = \0.65 ぐらいなので、例えばカリフラワーだと 1 株 160 円ぐらい。現在のレートだと物価はまあまあ安いなぁという印象を受けますが、以前はレートが倍近くしていたはず。かつてアイスランドは物価が高いと言われていたのにも頷けます。お店にあった珍しいものとしては、左下の写真にある羊の頭。形がそのまま分かるってどーよ;、みたいな感じですが;;。

ひとしきり買い物を楽しんだあとは、南海岸に位置するストックセイリ(Stokkseyri)にある Vid Fjorubordid というロブスター専門店へ。自分たちは比較的早い時間帯(17:30 頃)に入店したのですが、帰りがけにはお店はごった返していました。観光客だけでなく、現地一般客と思わしき人も多かったので、おそらく結構イケてるお店なのだろうと思います。実際、味はかなりおいしかったです。

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まずはロブスタースープと前菜類。ホワイトボードを見るとメニューが書かれていますが、ここのロブスターは量り売り。250g で 3,550 ick、300g で 3,990ick (約 2,600 円)。今回のツアーでは、たっぷり一人あたり 300g の注文になっていたのですが、

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ででーん。
っつーか量、多すぎるよ……どーすんのよこれ;;。

というか、実はお昼ご飯が 2 時頃、夕飯が 6 時頃なわけで、そもそもそんなお腹減ってないよ、状態;。しかし味自体はかなりイケてるのですよねぇ。というわけで頑張って食べる^^。ちなみにこの小型ロブスター、指で押しつぶして背中を割ると、簡単に皮が剥がせるのでちゅるちゅると食べていけます。2 つのテーブルに分かれていたのですが、なにげにテーブル対抗戦状態になるワナ^^。

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でもさすがにどちらのテーブルも完食は無理でした;。っつーかなんだか夢でエビに襲われそうですよ、ええ;。まあここまで減らしたことを褒めてくださいよ状態(苦笑)。

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お店を出たときにはすっかり夜。ここから 1 時間弱かけてレイキャビックへと帰ります。

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というわけで後半戦へと続きます^^。

というわけで、前回エントリに続いてアイスランド日記 Day-4 Part 2。午後に向かった先は、スカフターフェル国立公園。ヴァトナヨークトル氷河に挟まれた一帯が国立公園に指定されているらしく、よく整備された散策コースになっていました。1km ほどの散策コースを歩くと、スヴァルティフォスという滝を見ることができます。まずはバスで途中まで登り、そこから散策開始です。

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さすがは国立公園、冬場とはいえなかなか気持ちはよいものです。高台に上るので、ちょっと後ろを振り返ればめちゃめちゃよい見晴らしになります。

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それにしても驚いたのは、みなさんめっちゃ健脚。一人だけお婆さんと一緒に来た学生さんがいましたが、それを除けば年齢的には自分たちが一番下。50~60 代の人が多かったにもかかわらず、普通にさくさくと登っていったのにはびっくりしました。確かにこういうところに旅行しに来ようという方は健康なのでしょうねぇ^^。ちなみにこの学生さん、4 月からの就職が決まっているそうなのですが、お婆さんの手をいつも握って付き添っている優しい子でした。なんというか、見ていて心が温まりましたよ、ええ^^。

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多少ぬかるみもあるので注意しつつ、ちょっと見晴らしのよい高台に到着~。ここまで着くと、少し先にスヴァルティフォスという滝を見晴らすことができます。ここから先はちょっと急勾配もあるので、若い人たちだけ、ということでメンバーを絞って攻略。他の人たちはこちらで一時休憩です。

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歩くこと約 10 分ほどでこちらの滝壺に到着~。ムービーはこちら^^。

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おお~、これは地味に絶景^^。火山で流れ出た玄武岩が結晶化することで作り上げられた、まさに自然の芸術。玄武岩がぽきぽきと折れてこの光景を作り出したのでしょうね。実際、川辺には下の写真のような六角中の柱がかなりごろごろ。……ってかこれ落ちてきたらどーすんのよ;;、状態ですが;、滝壺近辺には危険なので近づくな、という標識も;。いや~、すごかったです。

滝壺から戻ってくると雷鳥も。いやー、なかなかに充実した国立公園めぐりでした。

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……とまあこれで終われば恰好よかったんですが。

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あ゛ーーー;。やっちゃいましたか;;。

というわけで奥さんが見事にぬかるみに足を沈めてしまうワナ;;。「旦那さん、見てくれてなかったの?」「うん、そうなんですよ~。」って、ちょ、そこ何話してるんですかっ;、状態でしたが^^、まあ帰りがけの川で洗い流して事なきを得たり。この靴、防寒だけでなく防水対応にもなっていたことが幸いしました。

さて、下山してきた後は、日没までの残りの時間を使って、ホテル裏手にある氷河、スヴィンナフェルスヨークトル氷河を見に行くことに。この氷河、ヴァトナヨークトル氷河とつながっているいわば支流のような氷河ですが、横に道があり、かなりそばまで近づくことができます。

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ここまで見てきた氷河も凄かったですが、そばまで近づくとまた迫力が一段と違う、という印象。

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写真だけだとまったくサイズ感がわかりませんが;、目の前に氷の山が迫るというのはまさにこんな感じかも、という印象。目の前に見える氷の表面の小さなでこぼこ一つとっても軽く人間の高さぐらいはあるような壮大さで、いやはや凄い迫力でした。ちなみに氷河がマーブル色になっているのは、火山灰が間に挟まっているため。側面から見ると、火山灰と氷とが層をなしている様子がよく分かりますが、これこそがまさにアイスランドの火山の歴史、なのでしょうね。

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氷河の先端部はどこもこのような湖になっているのですが、この湖は寒さゆえに表面が凍ってました。でもって、みんな石投げをして遊ぶワナ……;。まあこんな童心に帰りたくなるのも、大自然の為せる技ですね。ちなみに現地の人いわく、この氷河の上を歩くトレッキングツアーがあるとのこと。もっとも、クレバスが多量にあるのでガイド抜きでは極めて危険で、この氷河でも 4 年ほど前にドイツ人の探検家が行方不明になっているそうです;。うむむ~;。

さてさて、氷河の色は水色なわけですが、これは密度が高い氷は青の色だけ乱反射することが原因。少量だけ取り出せば普通に透明の氷です。ガイドさんが持ち帰った氷河の氷が、クラッシュされて夕食時に供されました。

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この氷、食べても別に害はありませんが、よーく見ると中に黒い粒がちらほらと。火山灰がところどころに混ざっているのでこれだけ要注意、らしいです^^。地球何万年の味……がするかどーかは謎;;。ちなみにこの日の夕食は、牛肉のマリネ、北極イワナのハーブ焼き、スキールパンナコッタでした。

さて、このツアーの目的はオーロラハンティング。この日は、夜 10 時過ぎにヨークルサルローン湖にバスで出向き、湖面に映るオーロラを楽しもう! というトンデモ企画があったりしたのですが、空はどう見ても分厚い雲に覆われていてとてもオーロラが見えそうな雰囲気ではない;。しかもオーロラ予報的にも悪条件で、こりゃダメでしょ、と思いつつも、やっぱりツアーなのでそこは強行;;。そんなわけで行ってみたわけですが……

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ええ、とてもじゃないですがオーロラが見えるような状況ではなかったですorz。

まあこんだけ雲ってればねー、という感じなのですが、とはいえせっかくなので何枚か写真を撮影してみたり。写真は結構明るく映ってますが、実際にはほぼ完全な暗闇。例えば上側の写真だと、f/3.8、ISO-1600、露出 25sec という設定。なにしろ雲が分厚くて月明かりすら届かないので、ホントになにも見えないのですよ;。しかも写真ではわかりませんが、現地は地味に暴風。午前中に来たときの倍は吹いていようかという突風で、これにはさすがに参りました。このおかげで一眼レフを載せていた三脚が台ごと倒れるというトンデモな事態が起こり、D40 のボディがお亡くなりに……orz。っていうかお父様、お借りしていたカメラ壊しましたごめんなさい;;;、状態でした;;;。レンズが無事だったのは不幸中の幸いでしたが、いやはやとんでもない悪条件でした。

# 一応、ツアー自体はよく考えられていて、天候が悪かった場合に備えて、この夜の湖観光ツアーも
# この日か前日かどちらかに変更できるように設計されているのですが、今回の悪天候はその程度じゃ
# どうにもならない、という感じでした;。いやはや、晴天率が悪いとどうにもならないっすねー;。

というわけでアイスランドの東南部を攻略するツアーもこれで終了。翌日は、レイキャビック方面に向かって戻りつつの観光です。

さてさて、アイスランド旅行も 4 日目、いよいよ折り返し日です。ちょっと早めに目覚めたら、なんと雨が止んでる!

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アイスランドでオーロラが見られるのは、だいたい夜の 12 時前後が多いのですが、諦めの悪い私はとりあえずデジカメを夜空に向けてシャッターを切ってみたり。弱いオーロラの場合、肉眼では雲と区別がつきにくくて、デジカメじゃないと判断できないのですよねぇ。……と思ったら、写真に何か色がついてる!

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……ええ、どう見てもただの朝焼けです、本当におつかれさまですorz。ま、そんなもんさー;。

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そんなわけで軽く朝ごはん。どこに行っても似たような朝ごはんですが、このホテルはキュウリやらツナが出たのが有難かったです。……というかなぜ塩コショウやマヨネーズがないのかと小一時間。調味料の類があればぜんぜん食べやすいと思うんですけどねぇ;。

とまあ気を取り直して、今日はツアーの最東端の地であるヨークルサルローン湖へと出発~。途中、海上に竜巻と思われる雲が出ていたのがちょっと驚きでした。初めて見ましたが、かなり圧巻でしたよ、ええ。

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というわけで、1 時間ほどかけてヨークルサルローン湖に到着~。この湖、ヴァトナヨークトル氷河の先端部の一つにできている巨大な湖なのですが、いやー、着いてみてびっくり、とにかくでかい

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時間帯としてちょうど朝日が昇るタイミングだったこともあって、時々刻々と光の表情が変わっていくのもまた見ごたえがありました。とにかくそのスケール感にびっくりでしたが、見ていても、写真を撮っていても、思わず時間を忘れてしまうようなその風景は素晴らしかったです。当日は、天候の読みから午前と午後のスケジュールを入れ替えての行動だったのですが、この読みは見事に当たっていました。

……とはいえ、現地は地味に暴風。どれぐらい風がひどかったのかは、こちらのムービーに入っている音から想像に難くない感じですが、いやはやとにかくすごい風でした。おかげで体感温度もかなり寒く、気温はたかがしれているもののしっかり着込んでいないとつらかったです。

さて、ひとしきりヨークルサルローン湖を楽しんだあとは、ちょっとだけ海岸の方に移動。この湖、海岸の間近にあるのですが、氷が結構、海辺の方まで流れ着いているのでなかなか凄い景色になっているのですよ~。

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上側の写真、よーくみると左側の方に人が映り込んでいるのでサイズ感がわかると思いますが、結構大きな氷がごろごろしていてこれまた写真写りのよい景色^^。けれども風が強いので地味に波は高いです。あの人、撮影のために海辺に近づいてますが普通にあぶないです;。

下の写真が、この海辺の方からヨークルサルローン湖を見た景色。これまた絵になる景色ですね~^^。

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さてさて、ヨークルサルローン湖はあまりにも広大すぎて全景を撮影しにくいのですが、ここからホテルへ戻るルートの途中でヴァトナヨークトル氷河の別の先端部に立ち寄り~。

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いやいやもう氷河を見過ぎて感覚が麻痺してきますが;、全景が見られるという意味で非常によいスポット。山の上の方から氷河が流れてくる様子がよく見て取れます。写真だとどうしても限界がありますが、眼前にこの巨大な自然のパノラマが広がるのはやはり圧巻でした。

さて、氷河をひとしきり見終わった後は、近くのホプ村にある、芝生屋根の教会へ。屋根が芝生で覆われているという独特の作りの教会……なのですが、どうもこうした作りというのはこちらの伝統様式の様子。5 日目に立ち寄った博物館でも歴史的な建築として芝生屋根の家が展示されていました。

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……ってか微妙にバチ当たりな気がしなくも^^。ちなみにここもやっぱり牧師さんはいなかったのですが、笑ってしまったのは、ここの管理をしているのがバスの運転手さんの親戚だったということ^^。携帯電話で連絡して、「今から行くから教会開けといてー」みたいな話になっていたのが面白かったり。アイスランド、地味に人口が少ないので身近なところで人が繋がるみたいです。

そんなわけで、再び Fosshotel に戻って昼食~。ブロッコリーのスープとチキン。デザート撮影し忘れた><。

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腹ごしらえが終わったら、午後はスカフターフェル国立公園へ移動~、ですが長いので Part 2 に続きます^^。

そんなわけで 3 日目~。軽く朝食を取った後でホテルの周りを見てみると、随分と景色が違います。昨晩はわかりませんでしたが、ホテルのまわりに結構たくさんのコテージが。さすがに冬場は使われてませんが、夏場には避暑地として観光客が結構来るんでしょうね。

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さてさて、午前中はまず周囲の散策から。ガイドには「妖精の城」へのお散歩とか書かれていてなんじゃらほい?と思ったわけですが、別に観光名所でもなんでもなくて、ホテルのオーナーが子供の頃に妖精さんを見たとかいう場所に案内されるワナ;。おいおいなんだそりゃと全力でツッコミ入れたくなりましたが;、アイスランドの文化的背景を知ることのできる一幕ではありました。とはいえ、ホテルの倉庫に案内されて昔話を聞かされるのは……うーん、激しく微妙;。ぶっちゃけやや時間調整な印象が拭えなかったイベント……というかこの時間、ゆっくり寝かせてくれたらよかったのに;、状態;。

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そんなわけで気を取り直して、キルキュバイヤルクロイストゥルの周辺観光にバスでおでかけ~。まずは溶岩台地の散策から。

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こちらはエルトフロイン溶岩台地。キルキュバイヤルクロイストゥルの街から西に 10km ぐらい走ったところで散策したのですが、別にここまで走らなくてもこの辺一帯がまるごと見渡す限りの溶岩台地。この溶岩台地、近づいたときの印象と、遠目で見たときの印象が結構違っているのが面白いです。近づくと石がごろごろしているのですが、遠目で見ると全体的にそれが波打っている。聞いたところによると、夏場に噴火した場合はゆっくり冷えるために、比較的なだらかな溶岩台地になり、冬場に噴火した場合は急激に冷えるために、ごつごつとした溶岩台地になるのだとか。ちょろっと登ってみましたが、かなり見晴らしがよくて気分よかったです^^。

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さてこの後、キルキュバイヤルクロイストゥルの街の観光をしたわけなのですが、天候が徐々に悪化;。路面も凍結しまくりで、バスは普通にスリップするわ、下車したところでまともに歩くことすらままならなかったです;。修道女の湖 シストラヴァトンのある丘はとても近寄れず、修道女の滝 シストラフォスはなんとか根性で行って写真撮影はしたものの、斜面にある関係でまともに帰れないワナ;。結局、靴に取り付けるかんじき(滑り止め)を借りてなんとかバスまで戻りましたが;、いやはやこういうものを持っていないと雪国には対応できないのかと痛感;。防寒対策の靴はしっかり購入していったのですが、この落とし穴には気づきませんでした;。

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……とまあ生きた心地がしない危険な散策を終えて、再びホテルで軽く昼食。暖かいポタージュスープ、チキンのホワイトワインソース、アップルパイのクリーム添え。味はまあ見たまんまでした^^。暖かいスープはこういうときは有難いです。

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引き続き午後は、途中いくつかの場所に立ち寄りながら、次の目的地であるスカフターフェルに向かってバスで移動~。最初に立ち寄ったのが街の教会。

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さすがは田舎というべきか、教会が開けっ放しになっていたことにはびっくり;。牧師さんは巡回だそうで、1 週間に一度ぐらいのペースでここを訪れるのだとか。おかげで上に行ったり写真撮ったりとやりたい放題^^。聞いたところだと、最近は多少治安が悪くなってきたこともあって、たまにトラブルが起こることもあるらしい……ですが、日本に比べたら圧倒的にいいのかもしれません。

続いて立ち寄ったのは、キルキュゴルフと呼ばれる場所。

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この辺は岩山があちこちに表出してますが、割と近寄ってみられる観光スポットのようで、確かに写真的にも映りの良い場所ですね^^。玄武岩の岩山の隙間の遙か向こうに滝が映るという構図もなかなかよい感じ^^。カメラ好きには結構たまらないかも^^。

さて、ここからどんどん東に移動していくと、いよいよヨーロッパ最大の氷河、ヴァトナヨークトル氷河が見えてきます。

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雲が多いので写真だとちょっと分かりにくいのですが、下側の写真、横幅めいいっぱいまでが氷河。このヴァトナヨークトル氷河、アイスランドの東南部にあるのですが、国土の 8% を覆うほどの広大なもの。地図を見てみれば一目瞭然なのですが、その氷河の先端はいろんな方向に伸びており、写真に見えているのはそのひとつでしかありません。イメージ的には、山の上にある巨大な湖からいろんな方向に川が伸びており、その湖と川がすべて凍っている、と思えばいいかも。しかしその川幅は想像を超えるほどの大きさで、写真にあるように、視界に収まり切らないほどだったりする、というわけだったりします。

どのぐらいスケール感がトチ狂っているかは、この場所で撮影したこちらのビデオを見ていただけるとわかるかも。ビデオのうち、最初に見えている氷河が上の写真の氷河で、地図から調べてみると、だいたいこの川幅が 5km~7km ぐらい。次に見えてくる二つの氷河が下の写真の氷河。この氷河でも、川幅はたぶん 2km ぐらいあります;。巨大すぎる;;。しかもこれらの氷河が実は上の方で繋がっているというのだから驚きです;;。

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しかもさらに怖いのは、見えないけれどもこの氷河の下に火山がある、ということ。アイスランドはよく火と水の国、と言われるわけなのですが、火山噴火で怖いのは大洪水なのだそうです。氷河の下で火山が噴火すれば、氷河が溶けて水になって流れてくるわけですが、写真の氷河の水が一気に流れてきたときのことを想像すると恐ろしいものがあります;。最近だと、2010 年の火山の噴火ではアイスランド南部のエイヤフィヤトラヨークトル氷河が溶解して 2 度の大規模な洪水が発生し、近隣住民 600 人が避難する事態になったとか。専門用語では氷河湖決壊洪水と言うらしいのですが、英語のヨークルフロイプという用語は、アイスランドでしばしばこの氷河湖決壊洪水が起こるからなんだそーです。

ちなみにガイドさんいわく、このヨーロッパ最大の氷河であるヴァトナヨークトル氷河の下の火山活動が最近活発化してきているらしく、そろそろヤバいんじゃね?というのが現地で言われているとのこと。そんなこと言ったら誰も観光客来なくなるんで言いませんけどねー、とか言ってましたが、おいおいwww、と全力でツッコミ(笑)。まあ確かにアイスランド、聞けば聞くほど地味に危険な国です。(苦笑)

この日は残念ながら氷河には近づきませんでしたが、翌日以降に近づくのでそれはまた別途。とりあえずはホテルに到着です。フォスホテル (Foss Hotel)という名前のホテルでしたが、地図上は Hotel Skaftafell (スカフターフェル)という名前。どうも買収されたっぽい……;。ホテルといっても平屋建て、山小屋風味なホテルです。高速インターネットが使えたのは便利でしたが、3 日間チケットで 3,000 isk (日本円で 2,000 円ぐらい)でした。

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ホテルには氷河の写真がありましたが、この右側の氷河の先端部に位置しているのがこの Fosshotel。このホテル、氷河が目の前に迫る……という触れ込みでしたが、実際には氷河の先端部からは 1km ぐらいはあり、しかも間に小さい丘があるので、ホテルから氷河はまったく見えません;。うぐぅ;。本当に周囲になんにもない孤立したホテルで、近くにガソリンスタンド(と併設のコンビニ)が一軒あるだけ。ここでオーロラが見えたら最高……なんでしょうけど、天気は普通にあいにくの曇り……どころか夜はめっちゃ土砂降りでした;。

まあそんなことを言ってても仕方がないので、気を取り直して外に出てみるテスト。いやはや、本当にここで放置されたら確実にヤバいです、みたいに周りにはなんにもありません;。

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下側の写真にあるのが道路標識。下段が現在いる場所の風向、風速、気温。上段がこの先の風向、風速、気温。見てわかるとおり、アイスランド、気温的にはそんなに寒くないです(現在 +3 ℃)。東京より一段階寒いかなー? という程度。ただ、風が強いときは体感温度はぐっと下がります。ガソリンスタンド併設のコンビニに行ってみましたが、まあこれといってめぼしいものはぜんぜんありませんでした;。

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そんなわけでこの日の夕食の写真をぺたり。エビのスープ、羊のすね肉の煮込み、アイスクリーム 3 種盛り。ラム肉が豪快すぎる盛り方でさすがに笑ってしまいました^^。こんなラム肉は日本だとなかなかお目にかかれないですねー。といっても実際には結構見かけ倒しで、骨は後から取り付けたものでした^^。

ついでに小話をもうひとつ~。

キャプチャ

この日は早めにホテルに着いたわけですが、あいにくの雨……どころか土砂降りなので、事実上ホテルに幽閉;。なのでまったり部屋でアルコールを飲んでいたのですが、実はこのアルコールがなかなかに入手しにくかったりします。アルコール販売はしっかり管理されており、酒屋さんでしか売られておらず、しかも基本は平日の販売のみ。土日も数時間程度しか店舗が開いていないのだとか。スーパーでビールは売られているものの、度数の少ないものしか売られていないので、いわゆるお酒はちゃんとした酒屋さんに行かないと get できないという仕組み。今回のツアーでは、バスでの移動の隙間を狙って酒屋さんに立ち寄ってくれたおかげでワインが購入できましたが、それでも一度だけしか買えませんでした;。まあ、ホテルでちょっとお金出せば飲むには飲めるんですけどね^^。

というわけでゴールデンサークルを見終えたところで、グトルフォスの滝の近くにあるレストラン Gullfosskaffi でお昼ご飯~。

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この日のお昼ご飯は、ミネストローネ、鮭のオーブン焼き、アイスクリーム。さすがに海鮮系はおいしいですねー。でもアイスクリームはちょっと多すぎ^^。

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ご飯を食べ終えたら、午後は東のスカフタフェトル目指して長距離ドライブ~。地味に 200km 近くのドライブだったりします。距離的にはたかがしれているものの、路面があまりよくないので速度はそれほど出せません;。

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途中のガソリンスタンドに立ち寄って食べたのが、こちらの skyr (スキール)というもの。食感的にはヨーグルトなんですが、ギリシャヨーグルトなどと同じく、濾過して乳清を取り除いたヨーグルトだそうで、厳密な分類としてはチーズなんだとか。アイスランド人にとっては国民食で、年間 11kg、一日に直すと 40g ぐらい食べているほどだそうで、スーパーやドライブイン、あるいは朝食などいろんなところで見かけました。ヨーグルト同様、様々なタイプがあり、飲むタイプやフルーツフレーバーがついているタイプなどがあります。私は飲むタイプに挑戦してみましたが、普通においしかったです。うまうま~。

そんなわけでひたすらバスで移動して、目的地キルキュバイヤルクロイストゥルに着いた頃にはすっかり夜でした;。

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宿泊したのはホテル ラキ (Hotel Laki)。地図上に全く表記がなくて、どこなのかさっぱり不明でしたが、キルキュバイヤルクロイストゥルの街から南東方向に数 km ほど外れた場所にあるホテル。周囲には明かりらしい明かりが全くないような場所で、なるほどこれはオーロラ観測に適しているところだなぁと思ったり。

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こちらがホテルの夕食。まず前菜は、ミンク鯨とスモークラムの前菜。全世界的に捕鯨が禁止されつつある今日において、アイスランドは未だ捕鯨を続けている数少ない国なわけですが、とはいえまあそれほどおいしいかと言われると結構微妙;。続いてステーキ……なのですが、まさかラム肉のステーキとはちょっとびっくり;。こんな草履みたいなラム肉ステーキ見たのは初めてでした。臭みもなくてなかなかおいしいステーキ。そしてデザートはフレンチチョコレートケーキとアイスクリームでした。

さてさて、夕飯が終わったら、いよいよ外へと繰り出しますよ~。このホテル、各部屋から外へ出ることができるようになっていて、一歩外に出るとそこは満天の星空。遮るものが全くないので、素晴らしい夜景が楽しめます。……いや、目的のオーロラは結局出なかったんですけどね;。かなり晴れていたのでちょっと期待したのですが、残念ながらオーロラは全く出ず;。むー、残念;。

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……というか、実はオーロラ見るのはそんなに簡単ではない、ということもわかってきたり;。今回、アイスランド旅行で痛感したのは、オーロラなんてそう簡単に見られるもんじゃない、ということ。確かに今回の旅行は、アイスランドでも近年稀にみる悪天候に見舞われたという悪条件もあったのですが、それを差し引いても、オーロラを旅行で見るのはそもそも難しいもの……なのですねぇ;。

や、どういうことかというと、オーロラを見るためには以下の 2 つの条件が満たされている必要があります。

  • ① オーロラが、自分の現在地付近で発生していること。
  • ② 空が晴れていること。

何を当たりまえのことを……という感じでしょうが、この 2 つの条件の両立が意外に大変のですよ。今回、ガイドさんがかなりのオーロラ好きだったり、さらにはツアー客の中にもオーロラ好きの人がいたりして、いろいろ聞いてわかったことをざっとまとめてみると、以下の通り。

まず一つ目に関して。オーロラというのは、太陽からの磁気嵐が原因で起こると言われており、北極・南極(正確には磁極)の周りにリング状に発生します。これがいわゆるオーロラベルト。このオーロラベルトにかかっている地域でオーロラが見られます。磁極を中心にしてリング状に広がっているため、オーロラベルトは地図に対してやや斜めに走っている。このため、ヨーロッパ圏では北欧だけでなく、アイスランドでもオーロラ観察ができます。アイスランドが比較的低緯度にもかかわらずオーロラを見られるのはこのため。

……なのですが、問題なのは、このオーロラベルトが動くということ。簡単に言うと、磁気嵐が強くて強いオーロラが出る場合、リングが広がるために、やや南の方で強いオーロラが発生することになり、逆に弱いオーロラしか出ない場合には、このリングが小さくなるために、やや北の方でオーロラが発生することになります。アイスランドの場合、悩ましいのは首都であるレイキャビックから北へ行くべきか南へ行くべきか、という点。中央の山脈の北側にオーロラが出てしまうと南側では観察できないし、逆もまたしかり。今回のツアーは南側のルートを取っているのですが、逆に言うと、それなりに強いオーロラでないとなかなか見られない、ということになります。残念ながら自分たちが行ったときにはオーロラ活動が弱かったため、南側のルートを取っているのがかえって裏目に出た格好に。

とはいえ、オーロラは地球規模で大きく揺れ動くため、実際には 1 時間単位で活動場所が結構動きます。先のオーロラ予報ページの "Current Aurora Activity" を定点観測しているとわかるのですが、オーロラ活動が弱くても、たまたま南の方にリングがさしかかることはあって、そうしたタイミングが今回のケースではオーロラチャンスということになります。でも、そもそもそのときに晴れていなければ見えるわけがない;。

ところが今度はこの晴天率が結構厄介。アイスランドは暖流に囲まれているためにオーロラ観察ができる場所としては恐ろしく暖かい(せいぜい札幌程度の寒さしかない)のですが、問題なのはそれゆえに天気が変わりやすく、雨が降りやすい、ということ。オーロラが見られる場所で晴天率が高いのは、カナダのイエローナイフやフェアバンクスなのですが、そもそも晴天率が高いのは、これらの場所が内地であり、海流の湿気が山脈にブロックされるから。それゆえに、恐ろしく冷え込みます。簡単に言えば、オーロラ観察に関しては、暖かさと晴天率が両立しないのですね;。実際、今回のアイスランド旅行ではほぼすべての日程で雨に降られており、雨に降られてなくてもかなりの分厚い雲に空がおおわれていることが多かったです。……っつーか天気予報見れば一目瞭然なんですがね;。こんなに晴天率が悪くて天候がころころ変わるとは予想もしてなかったのですよ;;。感覚的にはほとんど山の中のような天気の変わり方;。

そんなこともあって、本場ではオーロラハンティングとかいうツアーもあるのだとか。これ、簡単に言うと、車に乗って雲がない場所(天候の良い場所)に行ってオーロラを見よう、というもの。なるほど確かにちょっと車で動くだけで雲の切れ間に行くことはできるわけで、そういうツアーがあるのも理解できます。

ツアー客の中には、オーロラが大好きで、そのために北欧ツアーに数回行ったという人もいたのですが、その人いわくすべての回で全滅だったとか;。結局のところ、確かに北欧やアイスランドは、ずーっとそこに住んでいれば稀にびっくりするようなオーロラに出会えるのでしょうが、旅行客が数日~1週間ぐらいしか滞在しないでオーロラに出会うためには相当な運が必要、というのが実態の様子。今回、自分たちが北欧ツアーではなくアイスランドツアーを選択した理由のひとつに、オーロラが見られなくてもそれなりに大自然を楽しめそう、という目論見があったのですが、その目論見が不幸にも的中した格好に;;。いやはや~;、高い勉強代でしたよ、ええ;。

# まあそりゃツアーガイドとかにこんなぶっちゃけ話なんて書かないよね、という;。
# 実際、運が良ければなんの苦も無く普通に見られるはずなわけで、まあなかなか難しい問題ですねー。

さてさて、今回のアイスランド旅行、実は地味に強行軍です。今回回った場所を地図上に描くとこんな感じ。アイスランドは決して広い国ではない(北海道と四国を合わせた面積ぐらいしかない)ですが、とはいえ、首都レイキャビック近郊だけを回るのではなく、南側の海岸線に沿って東南部の海岸まで行って戻ってくるツアー設計なので、バスでかなりの移動をすることになります。

 
なので初日も夜中の 1 時半にチェックインにもかわらず、出発は 8 時;。軽く仮眠して、とりあえず朝ごはん~。
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まあよくある朝食なわけなのですが、どこのホテルでも判を押したように全く同じ朝食なのには参りました;。しかもマヨネーズとか塩コショウとかもほとんどないのね;、状態。もっとも判を押したように同じだったのは朝食だけではないのですが、まあそれはまた後程。

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早速、バスに乗って出発……なわけですが、写真が今回のツアーで使われたバス。今年のアイスランドはなんでも 1984 年以来の豪雪だそうで、当初予定していた普通のバスではとても危険、ということで、急遽 4 輪駆動の大型バスに変更することに。うむむ、これどんな強行軍ツアーになるんですか、状態;;。

ちなみに写真は真っ暗ですが、この時点でも午前 9 時。緯度が高いので、冬場の夜はやたらと長いです。この時期で、日の出が 10 時、日の入りが 4 時ぐらい。もっとも、9 時半頃になると空は明るんでくるし、夜は 5 時過ぎぐらいまではなんだかんだで残光が残ってそれなりに明るいです。現地の人はこういう生活に慣れるんですかねー? と現地ガイドさんに聞いたところ、実際、現地でもメンタル系をやられてしまう人は多いとか。アイスランドは抗うつ剤が最も普及している国のひとつらしく、国民 14 人に一人が抗うつ剤を処方されてるらしいです;。

そんなわけで、まずはアイスランド銀行に移動して、日本円からの両替です。

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さすがこの辺はパックツアー、今回は一銭も両替をしていかなかった(日本円しか持ち込まなかった)のですが、ちゃんと両替のタイミングを用意してくれていました。ホテルだと 1 アイスランドクローナ = 0.68 円でしたが、こちらなら 0.63 円、ということで 1 割近く違ったりします。ここで 1 万円ほどをアイスランドクローナに換金。

それにしても、現地ガイドさんがアイスランド銀行のことをこれでもかというぐらいにボコボコに説明していたのには苦笑い。アイスランドって 2008 年に経済破綻を起こしていて、その引き金になったのが金融政策だったりしたのですよね。簡単にまとめるとこんな感じ。

アイスランドという国は、もともと国土的には北海道と四国を合わせた程度の小さな国。人口 30 万人程度、豊かな自然を利用して水力発電や地熱発電を進めている環境先進国であり、みんなマナーも良くて、ゴミが落ちているようなこともない、世界平和度指数ではトップを取ってしまうような理想的な国だったりもします。がしかし、資源的には貧しい国であり、主力産業は漁業。アイスランドは今でも捕鯨を行っている数少ない国の一つなのですが、かつてはその領海権の維持・拡大のためにイギリスとの間でタラ戦争を起こしたことも。そんな経済状況を打破すべくアイスランドが取った政策が、金融立国化だったりしました。

ユーロを導入していないアイスランドは、金利政策を自国内で自由に決定できるため、金利を高めて海外から投資マネーを呼び込んで繁栄を押下。海外から集めた資金を証券化商品で運用しつつ、自国民には外貨建てローンを提供して国内消費を煽る。ところがサブプライムとリーマンショックで証券化商品が暴落した結果、このモデルが破綻してアイスランドクローナが暴落したとのこと。

おかげで一時国内はかなり荒れていたらしく、私も行く前はちょっと不安だったりもしたのですが、実際に行ってみればそうはいっても世界一平和な国。落ち着いてるなぁという印象でしたが、まあそれでも国民的にはいろいろ思うところがある様子で、現地ガイドさんはボロボロに言ってました;。

ちなみにこの国はクレジットカードが恐ろしく発達しており、それこそペットボトル一本からカード支払いが可能。逆に言えばカードがないとなんにもできない国、という感じでした。現金は 1 万円の両替で十分、というより端数が出ない分カードの方がかえって安上がりかもしれません。

とまあそんなわけでアイスランド銀行で両替した後は、バスで観光地に向けて出発。この日はゴールデンサークルと呼ばれる、アイスランドの観光名所のメッカを巡ります。ゴールデンサークルというのは、レイキャビック近郊にある 3 つの観光名所、ギャオ、ゲイシール、グトルフォスの総称で、アイスランド観光に来る人は必ずといっていいほど行く場所だとか。そんなわけでバスで移動~。徐々に日が空けてくるのが面白いですが、ちょっと山の方に入ると大量の雪が残っていたりします。

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最初に辿り着いた場所は、地球の割れ目、ギャオ。

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アイスランドは、北米プレートとユーラシアプレートが作り出される場所。この二つのプレートは、巡り巡って地球の裏側に位置する日本でぶつかり合う形になっているのですが、こうしたプレートが生み出される裂け目のことをギャオと呼びます。通常、ギャオは海中にあってほとんど見ることはできないのですが、アイスランドはこれを見ることができる数少ない台地のひとつ。アイスランドは南北に沿ってこのギャオが走っているのですが、シングヴァトラ国立公園のそばにあるこの場所では、そのひとつ、アルマナギャオと呼ばれるものが見られます。(正確には北米プレートとユーラシアプレートの境界ではなく、その間にある中間プレートと北米プレートの境界とのこと。)

ここは観光用に整備されていて、このギャオの上を渡って歩いたりすることが出来ます。……いやまあもっとも、ギャオ自体はアイスランドを縦断するような形で突っ切っているので、バスで走っていればいたるところで見ることができるのですけどね^^。

ちなみにこのギャオ、昔はその隙間を歩けるように整備した場所もあったそうで、Web 上で検索してみるとギャオの隙間を歩いている写真を見ることができます。が、現在は巨大な陥没が発生したらしくて歩けないとか。補修計画がまだ決まっていない、とか言ってましたが、おいおい冷静に考えたら結構あぶない場所なんじゃね??状態;。

でもそんなギャオのすぐ横を見ると、美しい広大な土地が広がっています。さすがは国立公園ですね。

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さて、ギャオを見終えたら、今度は少し離れた場所にある間欠泉ゲイシールへと移動。間欠泉のことを英語で geyser と呼ぶのですが、その語源になったのがこの間欠泉。最も大きい間欠泉であるグレート・ゲイシールは 1935 年以降、ほとんど活動しなくなってしまったとか。実際、行ってみるとどう見てもただの温泉池;。

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しかし周辺には多数の温泉や小間欠泉があります。地味に地面からポコポコと蒸気や泡が吹いていたりするのにはちょっとビビったり;。おいおいここ大丈夫なのか??;状態。イメージ的にはまるっきり地獄谷な感じですね;。ちなみにアイスランド観光客で一番多い事故はやけどだそうです;。確かにまあ触りたくなりますが、どこも普通に 100 度近くあります。

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グレート・ゲイシールが噴出しなくなったためなのか、近くにはミニ・ゲイシールなる場所もありました。っつーかこれはミニ・ゲイシールというよりもぷち・ゲイシールみたいな感じ^^。間欠泉のように噴出はしませんが、ずーっとぼこぼこやってました。

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さてさて、ここの現在の一番の観光名所は、グレート・ゲイシールに近くにある、ストロックル間欠泉。こちらは 6~ 7 分ごとに最大で 20m ほどの噴出が起こる間欠泉で、多数の観光客がカメラを待ち構えて噴出の様子を撮影していました。……ってまあ私はムービーで撮影してたので、瞬間の撮り逃しもなかったわけですが^^。(動画はこちら

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間欠泉を間近に見るのは初めてだったのですが、非常に面白かったのは、噴出する瞬間が見ていてわかるという点。間欠泉の口のところの水面が波打つように盛り上がったり引いたりを繰り返し、エネルギーを溜め込んで一気に噴出する、という感じ。その場に居座ってみんなで 3 回ほど見ましたが、噴出間隔が短いと溜めが小さくて噴出量が小さくなったりと、なかなか面白かったです。

# それにしても面白かったのは、今回のツアー、携帯電話で写真を撮っている人が一人もいなかったです。
# 全員、デジカメ or 一眼レフ。若い人が少ないツアーということもあったんでしょうが、それにしても
# 全員が全力で写真を撮っていたのはちょっと面白い光景でした。
# もっとも、さすがに三脚を 2 本も持ってきてたのは自分たちだけでしたが……;;。orz

さて、間欠泉を見終えたら、今度は超巨大な滝、グトルフォスへ移動~。

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ででーん。っつーかでかいwww。

最大幅は 70m、最大落差は 1 段目 15m、2 段目 30m、アイスランド随一の規模を誇る滝。とてつもなく巨大な滝に思わず見入ってしまいましたが、いやまあもうスケール感がぜんぜん違う。滝の巨大さもさることながら、自然のスケール感も素晴らしくて、まわりの広大な景観もとにかく美しかったです。大自然に囲まれてるってこういうことよねー、という感じ。……いやまあ実際のところはぶっちゃけめっちゃ寒かったのですけどね;;。

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というわけでゴールデンサークル観光はこれで終わりですが、まだ実は午前中だったり^^。午後の Part 2 へ続きます^^。

いや~、そんなこんなで久しぶりの blog エントリ。今月頭に地味に新婚旅行に行ってたのですが、帰ってきてからはデータの整理と溜まった仕事の片付けで一苦労;。ようやく落ち着いてきた今日この頃なわけですが、忘れないうちに blog を書いておかないと~、というわけで、少しずつエントリ化しようかと思っていたりします。いろいろ書き出すとキリがないのですが;、思い出の整理ということでまあお付き合いいただければ~;。

そんなわけで、まずは初日の思い出(?)から。

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今回は JAL のパックツアーを使ったのですが、せっかくの新婚旅行だし、ということでちょっと高めのパックツアーを利用。フライトに関してはさすがに JAL のビジネスクラスを使うほどの予算はないですが;、まあせっかくだし今回は結構強行軍だし、ということで往路だけはプレミアムエコノミークラスを利用することにしました。プレミアムエコノミー使うと、JAL のラウンジ利用券がくっついてきます。私は何度か使ったことがあるので珍しくもなかったのですが、奥さんは初めてだったので地味に喜んでたり^^。

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ラウンジのクッキーはキルフェボンのもの。おいしいもの置いてるなー、という感じでした。ちょっと苦笑いしてしまったのは、JAL のラウンジが 2 層に分かれていたこと。ファーストクラスのラウンジは別なのですねー。自分たちが使ったのは、下側のフロアのサクララウンジでした。

そんなこんなでアイスランドへのフライトなわけですが、当然のように直行便はなく、ヨーロッパのどこかの空港を経由する形になります。代表的には、コペンハーゲン経由とロンドン経由があるみたいでしたが、JAL の定期便の関係で、今回はロンドン経由のフライトに。コペンハーゲン経由の方がトランジット待ち時間は少なくて済むようですが、ロンドン経由だとロンドンで恐ろしく待たされます。(6 時間とか……;;。)

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さてさてプレミアムエコノミーですが、なるほどこれはなかなかに居心地いいかも~、という感じ。正直、JAL だとエコノミークラスでも十分というのが私の感覚なのですが(JAL はエコノミーでも割と座席が広めなので)、プレミアムエコノミーだとさすがにかなり快適。座席はこんな感じで、後ろの人を気にせずにずるっとシートを斜めにできるのが便利。シートごとに電源が確保されていたり、プライベートモニタが結構大きかったり、テーブルが大きかったりとちまちまと余裕があります。地味に便利だったのが、センターコンソール(肘掛)の下にある小物入れ。デジカメ入れたりペットボトル入れたりできるちょっとした隙間がありました。

機内のビデオサービス類も結構充実。ヱヴァンゲリオン新劇場版とかがあったのには驚きました。内容自体はエコノミーとまったく同じです(この辺は機内サーバが同じなんでしょうね)。

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さてさて、お楽しみの機内食~。機内食はさすが JAL だなー、という印象で、どれ食べてもまあまあ美味しいです。チョイスメニューを分かりやすくするために、写真を用意しているあたりも地味に感心。これ、欧米の航空会社だと「Beef or Chicken?」とか無愛想に聞かれておしまいなんですよねぇ……;。食事には暖かい味噌汁がついてくるのも日本人的には嬉しいところ。加えてデザートにハーゲンダッツが出てくるのもちょっとびっくり。コスト的にはたいしたことないはずなんですが、こういうところが満足度には大きく響いたりするんですよねー^^。

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おやつにはデニッシュに加えて、ローソンのウチカフェスイーツが登場。コーヒー風味の生チョコでした。うまうま~。

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そして到着間際には、中身が入っているのか激しく不安になる AIR 肉まんが登場。っつーかこのネーミングは果たしてどうなんだ....(苦笑) あ、ちなみに中身はちゃんと入ってました;。暖かくて落ち着く一品ですが、機内が乾燥しているので袋から出して食べてるとあっという間に乾いていくあたりが要注意、ですね。

ところでこの機内食、プレミアムエコノミーといっても実はエコノミーとまったく同じ食事。違う点としては、飲み物にシャンパンがあるぐらいです。アメニティは割と充実していて、アイマスクやらマスクやらをいろいろプレゼントしてくれました。エコノミーだと、この辺はお願いしないと出てこないものですね。おいしい食事がよければビジネス以上……なんでしょうが、価格差がちょっとありすぎますね^^。(プレミアムエコノミーだと片道 +6 万円ぐらい、ビジネスだと片道 +30 万円ぐらい)

# にしてもうちの奥さん、めっちゃ機内を堪能してました。
# ホラー映画とかビデオもかなり見まくってましたが、ここから疲れてどうする^^、状態。

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そんなわけでイギリスのロンドン ヒースロー国際空港に到着~……したのですが、いやはやここの空港、予想以上に広いのですね;。ヨーロッパのハブ空港なので当然といえば当然なのですが、ターミナル間の移動のバスとか結構面倒。まあトランジットの待ち時間が 6 時間もある(午後 3 時到着、次のフライトが夜 9 時)のでいい時間潰しになると言えばそうなんですが、とはいえめっちゃ暇~;。(← もっともうちの奥さん、海外経験がそもそも少ないこともあって、空港歩いているだけでも十分楽しんでましたが^^。)

そんなわけで時間もたっぷりあるので、夕飯がてらその辺のお店に入ってみたり。「イギリスに来たんだからフィッシュ&チップスを食べてみたい!」という奥さんの鶴のひと言で注文してみたわけなのですが。

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……なんすかこの巨大な魚フライは;;。
っつーか私の知ってるフッシュ&チップスとは似ても似つかないものが出てきたんですけどっ;;。

いやー、すみません、単に自分の無知をひけらかしただけになりましたが;、本場のやつはこんな感じの食べ物なんですねー;。日本だと、おつまみっぽく小さな魚の切り身を揚げたものが出てくると思うんですが、まさかこんなまるまる一匹の形で出てくるとは思わなかった;;。これ、フリッター状に揚げてあって、しかも味がついてない;。後から Wikipedia で調べてみましたが、お酢と食塩をかけて、マッシイピー(潰した緑色の豆)と一緒に熱いうちに食べるのが伝統的かつ一般的だとか;。正直私の口には合わなかったのでケチャップで食べてましたが、魚自体は普通においしかったです。ちなみにビールは現地で最もポピュラーと言われる LONDON PRIDE というもの。正直、軽すぎてビールとしてはイマイチな気も……;。やや残念;。

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そんなわけでアイスランド航空に乗り換えて現地へ。ロンドンヒースローからアイスランドのケプラヴィーク国際空港までは約 3 時間のフライト。そこからさらに首都レイキャビックまでは約 1 時間のバスでの道のり。なんだかんだでホテルに着いたのは夜中の 1 時半とかでしたよ;。時差を加味すると、door to door で 27 時間ぐらいかかっている計算なんですが、ここまで移動にかかったのは、昔、マイアミに行ったときぐらいだったような気が。さすがにみんなクタクタですよ、ええ;。しかも現地は地味に大雨~;。まあオーロラなんて見れそうにない、という割り切りが効くおかげで速攻で寝られたあたりは助かりましたが、とはいえさすがに土砂降りの雨には泣きそうに;。

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ホテルはアイスランド国内一番と言われるだけあって、ごく普通に綺麗で立派な感じでした。いわゆる海外の一流ホテルに比べたら見る影もないですが、とはいえ十分に立派 & 綺麗な建物。ここにまったり宿泊できたらいいんですが;、翌日は地味に移動なので荷物を展開できないのが苦しい....orz そんなわけで、仮眠を取って翌日に続きますよ、ええ^^。

お、時間がかかりましたがようやくこちらが到着~。

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これ、結婚式のブーケのプリザーブドフラワー。最近はウェディングブーケをプリザーブドフラワー化するサービスが結構あるのですが、せっかくの記念に……ということでブーケをプリザーブド化した次第。実は工賃が結構高い(うっかりするとブーケそのものよりも高かったりする;)のですが、まあ考えてみれば当たり前。もともと生花のブーケをプリザーブド化するためには、分解・加工・組立をすべてする必要があるわけで、時間もかかれば工賃もかかるのは仕方のないところ。しかもプリザーブド化すると色味も変わってしまう(色がくすんでしまう)という難点はありますが、そうはいっても一生に一度の花嫁ブーケを、少し長めに楽しめるというのは嬉しいところ。

そんなわけで、結婚式グッズの棚に飾っておきました。……ってか結構でかい;;。

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あまり安定性がよくない感じなので、地震が激しく怖いのですが;、こうやってお花が増えるのはちょっと嬉しいですね。奥さん曰く、たぶん数年ぐらいは持つだろうとのことですが、記念日の節目の折にまた振り返ってみたいものです。はい^^。

というわけで、先日の話ですがこちらを襲撃~。

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ええっと、まあ見たまんまですが;、四ツ谷のホテルニューオータニ。実は結婚式特典のひとつとして、ホテルに一泊できるというものがついていたのですが、当日、宿泊の準備をするのが面倒だったために、別の日にこの特典を使おう、という話になっていたのですよね。で、冷静に考えたらそろそろ特典が失効しちゃうぞ;、ということで、急いで使ってきた次第、だったりします。

結婚式当日は、大安吉日の土曜日、しかも秋という条件が重なりまくっていたために部屋がほとんどなく、本館のデラックスツインしかなかったのですが、今回は先負・仏滅、しかも真冬という悪条件重なりまくりの日程。おかげで部屋がガーデンタワー館最上階のスイートルーム(しかもその中でも一番よい部屋)にアップグレード。特にそうした条件を意識してはいなかったのですが、これは激しくラッキー。私もいわゆる老舗ホテルのスイートルームなんて一度も宿泊したことがないので、これは思わず wktk してきましたよ、状態に(笑)。(いや、老舗じゃなくても泊まったことないですがw)

タワー館のホントの最上階(40F)はレストランなので、実際には 39F なのですが、その角部屋ともなると専用の扉までついております;。さすがにこれはすごい;;。

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というわけでまずは入って写真をパチリと一枚。

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……だったのですが、入ってみてさすがにびっくり。ひ、広いwww

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っていうか、おいおいどんだけ広いんだと小一時間;;。ちなみにこちらが間取り図で、お部屋のサイズは 88.4m^2、通常料金 \126,000(ルームチャージ)。ひぇ~~;、と値段だけでも縮こまりそうな感じですが、自分たちの家より広い部屋に、おいおいいったいどーすんだ状態に(苦笑)。

インテリアコーディネートとしては、どちらかというと一昔前のホテルというイメージ。実際、本館の方はしばらく前に改装されており、Exectutive House Zen というブランド名で黒を基調とした部屋にリニューアルされているのですが、こちらのガーデンタワーはもうかなりの年季が入っている様子。とはいえそれでもやはりスイートルーム。落ち着きを感じさせる部屋のコーディネートはさすがだなぁという印象です。

そしてやはり素晴らしいのは部屋からの眺望

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当日は残念ながら少しガスっていたのでそれほど遠くまでは見通せませんでしたが、それでも新宿のビル群や迎賓館などが一望できるのは嬉しいところ。部屋としては西側だったのですが、逆側だと皇居なども一望できるのかも? 天気がよかったら富士山なども見えるのかもしれません。夜は夜景も素晴らしかったです。

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ところでさすがにスイートルームともなると、選べる朝食も豊富。なんとルームサービスも選べるようになってました。奥さんはルームサービスを使ったことがない、ということなので、だったらぜひルームサービスを取ってみよう、という話に。や、なにしろ素敵なダイニングボードまである部屋なので、これを使わない手はないわけで^^。

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というわけで二人で朝からまったり、窓からの眺望を楽しみながらの朝食だったのですが、いやはやこれが実に美味しい。小さなホテルだと、ルームサービスの食事はホテルに入っているレストランのものだったりするのですが、さすがにオータニは宴会も多いのできちんとした厨房を持っており、ホテルの厨房での料理なのだとか。披露宴のときにも思いましたが、ここの厨房はなかなか見事なもので、朝食も非常においしかったです。宴会でもない限り、オータニさんの食事を味わう機会はなかなかないのでこれはちょっと嬉しかったですね^^。

それにしても改めて思いましたが、スイートルームはさすがに凄いなぁと思う半面、やっぱり自分たちの家に二人でいた方が落ち着くなぁ、というところも。や、貧乏人丸だしな感じではあるのですが;、まあぶっちゃけ、こんだけだだっ広い部屋で何すればいいのかよくわかんない、というところもあるのですよねぇ(苦笑)。それこそ優雅にワイン片手に読書でもしてりゃサマにもなるのですが^^、自分たちにはちょっと無理かも、という感じもありました(苦笑)。や、普通にこういう部屋を使っちゃうセレブな方々と自分たちとは住む世界がぜんぜん違うものなんだろうなぁと改めて思った次第、だったりします。……というか、うっかりするとお互いがどこにいるのか分からなくなる部屋ってどうよ、みたいな(笑)。これぐらい部屋が広いと、かくれんぼが出来そうですよ、ええ;;。

とはいえ、なかなかできない貴重な体験をしてきた一泊二日のホテル宿泊、ゆったりとくつろげて & リフレッシュできて、かなり楽しかったです^^。自分たちのお金でここに泊まるためには相当頑張らなくちゃなぁと思ったりしましたが(笑)、でもたまには奥さんと二人でこういう素敵な体験もいいものですね~。

というわけで、だらだらと延々続けてきたこの結婚式メイキングなお話なのですが、まあだいたいネタも書き尽くしたのでぼちぼち終了。もしかしたら、これから結婚式をされるどなたかの参考になるかも、ということで、最後に自分の結婚式を振り返って、自分なりのまとめをしておきたいと思います。まずは反省点や失敗点から。

[反省点や失敗点]

反省や失敗の中でも大きな点は、なにより個々の参加者へのケアが不完全・不十分になってしまったところがあった点。限られた時間の中で様々なことをやっているので仕方のない側面もあるのですが、子供連れや赤ちゃん連れ、妊婦、ご高齢の方などに関しては、正直、自分たちではどんなフォローやケアをすればよいのか想像がつかないところが多々ありました。両家の両親にかなりフォローをしてもらったものの、こうした「自分たちでは想像もつかない問題やケアの必要性」というところに関して、どうしても後手に回ったところがありました。おそらく気付いておらず気が行き届いていないところも多々あったのではないかと思うだけに、もうちょっとなんとかできたら……と思う部分もありました。

また、結婚式の準備を進める上で両家の両親からのサポートはどうしても必要になる部分なのですが(これはクッキー制作などのことではなくて、例えば親族関係の話など)、そうした部分へのケアも、やはり後手後手に回ってしまったところへの反省もあります。私自身、母親からの指摘で気付かされたところが多々ありました。特に自分たちは実家を出てすでに入籍・同居をしているうえでの結婚式だったので、両家の両親とのコミュニケーションが密ではなかったなぁと思うところがあります。(もちろん、同居しているからこそ進む話もあるので一長一短なのですが。) もっと早い時点で 6 人が一堂に会して細かいコミュニケーションを取れるような状況を作れていたら、もっとうまくコトが運んでいたかも、と思うところは多々あります。この辺、本来、両家をつなぐのは自分たちの役割なのですが、その辺の自覚が足りなかったと反省するところです。

[全体としてよかったこと]

逆に、全体としてよかったことは、なにより参列してくだった方々の多くに楽しんでいただけた(であろう)こと。もちろん結婚式でネガティブ F/B をする人はいないものですが;、ムービーを見返してみていて、みんなの笑顔に溢れる結婚式になったことは、なにより自分たちにとって幸せなことでした。

また、自分たちが結婚式準備をする上でラッキーだったのは、すでに入籍も引っ越しも済んでいたという点。入籍や引っ越しまわりではやはりかなりの作業が必要になるため、これらが結婚式の準備と重なっていたら、結婚式準備に十分な時間が取れず、作り込んだ結婚式はなかなかに出来なかっただろうと思います。まあ、全部一度にやってしまった方が結局のところは時間が少なくて済む、というのはその通りなのですが、一生の中の出費でもかなりの金額を投資して実施する結婚式に、時間と労力をかけないのは非常にもったいないしつまらないのも確か。この辺、どちらも一長一短ではありますが、自分たちのスタイルには合ってたんじゃないかなと思います。

加えて、選んだホテルが自分たちにフィットしていたというところも大きかったところ。や、もちろんあのホテルをこんなふうに使うなよ、というお叱りの言葉があってもおかしくなさそうですし、どうせそこまでやるならゲストハウスなどを貸し切ればよかったんじゃ? というご意見もあってしかるべきなのですが、このホテルを選んだことによって、ベースラインとなるクォリティや諸条件が自動的に満たされた、という点は非常に大きかったと思います。例えば遠方から来る親族の宿泊場所の確保や利便性、おじいさんおばあさんが楽しめるショッピングフロアや日本庭園の存在、フロアサービスの品質などはもちろんのこと、試食会や前撮り写真など家族とのコミュニケーションの機会が十分用意されていることなども加点要素。披露宴単体ではともかく、周りの見えない部分についてのケアが最小限で済んでいるというポイントは見逃せません。また、今回のようにアニオタ的結婚式をするにしても、異なるベクトルのものを組み合わせて最高のものを目指すよりも、最初からある程度のクォリティが確保されているものを崩していく方が確実性が高い、というところもあります。他の式場だとおそらくこうはいかなかっただろう、と。

その他にもいろいろと良かったことはあるのですが、すべてを通して最も良かったと思えることは、結婚式をやる意義というものを、身に染みて感じることができた、ということでした。もともと自分たちは、そもそも結婚式をやろうかどうしようか迷っていたぐらいですし、新婚さんの方々の中にも、様々な理由から結婚式を挙げない方が増えてきています。また、結婚式のやり方も多様化してきており、どれが正解のやり方というわけでもなくなってきているし、ある意味、「やるもやらないも、どんなふうにやるのも本人たちの自由」というのが今の結婚式、なのだと思います。けれどもこうして結婚式を挙げてみて思ったことは、結婚式とは自分たちの人生において、今の立ち位置を再確認する作業なのだ、ということ。今まで自分たちがお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えること、自分たちが今、立っている場所を改めて確認すること、そしてそこを拠り所として、次の一歩を踏み出すこと。これらの意味が重なり合った場所に、結婚式というものが存在するのだと思いました。最後の新郎の親族代表スピーチをするためにスポットライトを浴びた瞬間、参列者のみなさんからの視線を受けて、思わず目頭が熱くなりましたが、こうした瞬間は、人生においてそうそうない瞬間だとも思います。

結婚式の終了後、二人で自宅に帰ってしみじみとそんな話をしていましたが、自分たちにとっては本当に意味深い結婚式になりました。参列して下った皆様はもちろんのこと、今まで自分たちの人生に関わって下ったいろんな方々に感謝。こういう式を挙げられたのも、皆様のおかげです。本当に、ありがとうございました。m(_ _)m

というわけで今日は昨日のエントリのつづき~。

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さてさて、クッキーをすべて焼き上げたあとは、引き続きアイシング処理などに入っていくことになります。ここからはさらなる人海戦術が必要になるため、私の両親にも協力してもらって、家族 6 人総出でプチギフト製造に臨む、というワケのわからない状況になってました;;。

とまあそれはともかく、アイシングとは、クッキーなどの表面を砂糖でコーティングしていったりする作業のこと。こうしたクッキーボックスを作る場合には、実は砂糖が接着剤替わりとして使われます。具体的には、粉砂糖を少量の水で溶き、レモン汁を加える。これを小さなチューブに入れて絞り出していくと、接着剤のように使うことができます。これを使って、ひたすらクッキーボックスを組み立てていきます。ぺたぺた。

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こんな感じで側面板のところにアイシングの接着剤を付けて、底板とくっつける、という流れなのですが。

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ででーん。(笑)
っていうかこれまた圧巻すぎるwww。

や、この接着作業ですが、結局のところ、くっつけたあと乾かさないといけないので、まずいったん全部を広げられるスペースを確保しておき、ひたすら接着。そして乾くのを待つためにいったんお昼休み休憩。そしてそれが終わったら、クッキー表面に砂糖水を塗り込んでいきます。

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この砂糖水を塗り込む作業、厳密には必要ないのですが、見た目が綺麗になるということもあって実施。またもうひとつ重要な目的があって、この作業時に、側面板と底板との隙間を確実に埋める、ということも行いました。や、アイシングだけだとどうしても側面板と底板が完全に圧着できないケースがあるという印象だったので、この砂糖水でそこも若干強化した次第。

# でももしかしたら外れてしまった人もいるかもー;。申し訳ないです><。

この作業も進んでくるとなかなかに圧巻です。っつーか異様な光景w。

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その次は、この板の上面に飾り付けのアイシング。チューブでお砂糖を絞り出して模様をつけていきます。実はアイディアレベルでは、この天板の上に参加者ひとりひとりの名前をつけようか、というトンデモなアイディアもあったのですが、さすがに当日最後に渡すときにカオスになるということと、なにより綺麗に文字を描けるのが奥さんのお母さんしかいない、ということでこれは断念;。ここはムチャしなくて正解でした;;。

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というわけで、まずはクッキーボックスの完成~!^^ いやはや、さすがに圧巻です^^。

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……と、ここでこの日はタイムアップ。さすがにこのまま置いておくわけにもいかない(場所の問題もあるし湿気の問題もある)ので、まずは簡易ラッピング。いったんこの状態でシリカゲル保存することになりました。

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そして翌々日、ついにラッピング工程に。まずはクッキーボックスに入れるアメを再ラッピング。papabubble は困ったことにアメのバルク売りがなく、通常のバッグ入りのアメを小分けにして再度入れ直すことになりました。

# なんでバルク売りがないんだー、とツッコミを入れたくなりましたが、まあ少し考えてみて納得。
# papabubble のアメって、1 本作ると 6kg ぐらいになってしまうみたいなのですよ。自分たちは
# トータルでせいぜい 2kg ぐらいしか使う必要がなかったので、papabubble の製造ロット規模から
# 考えれば、自分たちの必要量なんてごくごくわずか、なのですね;。しかも加えて、うかつに
# バルク売りすると、湿気に簡単にやられてしまうリスクもあるため、小口売りの場合には
# その辺を確実に担保できるバッグ売りが正しいチョイス、なのでしょうね。

しかしまあこの辺の再ラッピングはお手の物。私の母親が一手にこの作業を引き受けたのですが、昔、私が子供の頃にこの手の家内工業をやっていたこともあって、びっくりするほどあっという間に再ラッピングしてしまいました。いやはやさすがというかなんというかw。でも写真だけ見るとどう見てもカオスですがw。

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続いて、内側に入れる小分けのアメへのラッピング作業。こちらは女性陣が中心となってひたすらリボン掛け。

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これと並行して、男性陣はケースへのクッキーの格納作業などを進めていました。実は思っていたよりこれが厄介な作業で、とにかく静電気が立つので梱包材が手にまとわりつく^^。ここにひたすらクッキーを格納していきました。

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そして最後は上側のリボン掛け。この辺も実は結構面倒な作業をしていて、まず上側のリボンだけ単体で結んでおいてから、小さなリボンでそれを止める、という作業をしています。

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……というものすごーーく大変な工程を経て、ようやく完成~~!^^

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えらい! みんなホントによく頑張った!!
というかホントによく頑張りました;;。ええ;;;。

最終的に完成させた個数は実に 60 個、段ボール 10 箱相当。当日、割れたりしても対応できるように、ということで、ちょっと多めに作っておいたのですが、実際には特に問題もなく配布することができました。

……がしかし、完成までもなかなか大変でしたが、実は前日の持ち込みまでもなかなか大変でした><。

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いやー、何が怖いって、当日までの一週間、これを自宅に置いておかなければならなかったことがなにより怖かったです><。なにしろ本番当日の目玉の逸品(しかもうっかり完成させてしまったw)なわけで、何かのはずみで壊しでもしたらえらいことに;;。おかげで挙式直前はルンバ君稼働停止とか、ひたすら除湿機かけまくりとか、結構大変なことになってました;。また持ち込みも、普通に持ち込める量でもないので、実家の父親の協力を得て車で搬送。いやはや、なんとかなったからよかったようなものの、かなり冷や汗ものでした、いろいろ;。

それにしてもみんなで話していたのですが、これ、成功したからよかったようなものの、失敗してたらまあみんな絶望感に浸っていただろうなぁと思ったり(苦笑)。でも、正直に言って私がびっくりしたのは、家族 6 人の力があればこれが実現できてしまうのだ、という事実。実を言うと、最初に奥さんからこのアイディアを聞いたときに真っ先に思ったのは、絶対に無理、ということ。どう考えたって正気の沙汰じゃないよ、ぐらいに思ったものですが、腹をくくってみんなで協力すれば、これが出来てしまうんだ、ということに素直な衝撃を受けました。……まあ後から聞いたら、奥さんのお母さんいわく「60 個作るのがこんなに大変だとは思わなかった」(ここまでたくさん作ったことがなかったらしい)だったそうですが^^、それでもこれを完成させることができた、というのは本当にびっくりでした。いやはや、ホントにみなさんおつかれさまでした~。> 各実家の両親たち

でも、この 6 人で作り上げたプチギフト(ぜんぜんプチじゃないですが;)、本当にいい思い出になりました。おかげさまで、式場の人から「もう一度結婚式やりたいと思いませんか?」と問われて、「いえ、もう二度とやりたくありません」と(私も奥さんも)即答してしまったほど(笑)。それだけ達成感がある作業でした。受け取ってくださった参列者の皆様からの評判もよく、本当によかったです^^。みんなで流した汗の分だけ、思い出という価値が生まれるものですね。

ふう~、というわけでようやく一番書きたかったエントリにたどり着きましたよ~^^。

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ええっと、今回の結婚式の一番の目玉(?)、ぜんぜんプチじゃないプチギフト。このプチギフト、実は中身はクッキーボックスになっており、その中には papabubble のアメが入っている、という形になっています。当日はエンドロールの中でこの制作の様子を紹介したのですが、今だからぶっちゃけます。

ホントに大変でした;;;。
いやもう一時は絶望感に苛まれるほど;;。ぶっちゃけホントによく完成したものだ、と;;;。

このプチギフト、もともと二人が付き合うきっかけの一つにもなった、papabubble のアメを使おう、ということ自体はかなり早い段階から決まっていました。で、papabubble のラッピングはある意味あんまり面白くないこと、また瓶詰めのものだとコスト的に結構高くなる(小さいサイズのものでも 700 円)こともあり、せっかくだからアメを綺麗にラッピングしたいよね~、という話になっていました。がしかし、ここで奥さんが驚愕のひと言を。

「クッキーボックスを作って、その中にアメを入れたい。」

最初にこの構想を聞いたときには、「ちょwww、絶対に無理だろそれ;;」と思いました;。がしかし、奥さんのお母さんがお菓子作りの先生などをしていることもあり、その辺でのアテがあるのだろうということ、また、お母さんはケーキなどを作るのが大好きなのですが、だからといって当日に娘の結婚式のケーキを作るのも非現実的なので何かで参加してもらいたいということもあり、まずはお母さんに打診してみることにしたわけです。そしたらなんと驚愕の返事が。

「うん、たぶんできると思います。」

ちょwww、マジかwwwww、と思ったものの、専門家が言うのだから間違いないはず。しかもその上、しばらくしてからこんなものまでやってきたわけです。

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いわゆる試作品。これを見ると確かにかなりイケてそうだし、実際にプレゼントされたらびっくりするかも! ……ということで、まずはスケジュールを引くことにしました。本番が 11/13 なのですが、余裕を見て一週間前には完成させておきたい。となると、ラッピングは 11/3(水)。そこから逆算で、10/31(日) がアイシング処理、10/23(土), 24(日) がクッキー焼き、という計算に。となると、結婚式準備の最後の一か月はこのクッキー製造にトラップされる可能性が高いため、それまでの間にあらゆる仕事(ムービー作成や同人誌作成など)を片づけておく必要がありました。(← このため、同人誌は挙式の 1.5 ヶ月前には出来ていました。) 内心、ホントにできるのかとずっと疑問に思いながらも、その他のほとんどの準備を済ませて、クッキー制作に取り掛かりました。

そんなわけでまずはクッキー制作の初日。奥さんの実家に乗り込んで、まずはクッキー焼きから。生地の仕込みは事前にお母さんにお願いしてあり、焼きの部分だけ手伝うことになっていたのですが、まずその生地を見て驚愕。

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どどーん。
ってかでかいwww。

というかこんな生地なんて見たことないよ、という特大サイズの生地。実はこのクッキーボックス、レシピ上は生地を 1 週間ほど寝かせておく必要があり、一週間ほど前にお母さんが作成してくれていたのですが、その量、実に 6kg。ちなみに上に見えるのが約 1kg 程度なのですが、いったいこれをこねるのにどれだけ苦労したことやら……とはいえ見ているだけでは焼けないので、早速まずは生地延ばし……だったのですが。

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ちょ;;、なんすかこの生地の扱いづらさは;;;。
か、堅すぎる上にしかもベタつきまくりなのですが;;。

通常のクッキーの素材は、小麦粉、バター、砂糖、なのですが、今回のクッキー生地は保存性などの理由もあり、小麦粉、アーモンドプードル、ハチミツの 3 つで構成。このクッキー、堅く焼かないとボックスにならないために小麦粉が多いのですが、そのおかげでとてつもなく生地が硬い。おかげで麺棒で生地を延ばすときには、全体重をかけて力づくで延ばさないとぜんぜん伸びていかないのですよ;;。麺棒の本数やまな板の関係もあり、私とお父さんが生地を延ばす係、そして奥さんとお母さんが生地を切り出して焼く係、という分担に。ハチミツのおかげで生地に妙なベタつきがあるため、生地を延ばしたらいったん冷凍し、それから型抜き、という厄介なプロセスも踏む必要がありました。果たしていったいこれを何回延ばせば済むんだ……;;と思いつつ、ひたすら生地を延ばしていきました。

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……とまあこんな感じで上フタと底フタの部分については順調に焼きあがっていったのですが、問題なのは側面板。側面板に関しては、実は焼きも大変なのですが、生地延ばしもかなり大変。なぜかというと、それは生地を延ばしたときの形を整える必要があるため。

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左がなんにも考えずに生地を延ばしたときの状態。通常、クッキーを焼く場合にはこんな感じに適当に延ばせば十分なのですが、このような形に延ばしてしまうと、クッキーボックスの側面板(くるくると丸まっている板の部分)の形が取れないのです。このため、写真の右側にあるように、長方形の形に生地を引き延ばす必要があります。

いったいどうやってこんな形にするのかというと、まず左側の写真のように適当に伸ばしておいてから、長方形からはみ出す部分を切り取って、足りない部分に粘土のようにぐちゃっとくっつけてから再度引き延ばしていく。ひたすらこれを繰り返します。もちろん、くっつけた部分については粘土のようにまだら模様になってしまう上に、強度的に心配になるところなのですが、これは大丈夫。というのは、オーブンに入れて焼くと、結局素材が融けて融着するので、結構適当にくっつけても大丈夫です。でもこれはめっちゃ大変だった....;

そんな感じで引き延ばした生地を、奥さんとお母さんが手分けして切り落としていきます。

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さてあとはこれを焼けばよいのですが、どうやったらあんな側面板のような円形の形に焼きあがるのか? 実はあの側面板は、焼いてから円形の形に成形しているんですよね。クッキーを焼いたことがある方はご存じだと思いますが、クッキーというのは焼いた直後はまだ結構やわらかいため、平らなところに置いて冷まさないと歪んでしまう、という問題点があります。逆に言えば、焼いた直後なら整形できるので、実はこんなことをやっていたのです。

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クッキーを焼いてオーブンから取り出した直後に、お母さんがこれをセルクルに巻きつける。そして巻き付けたクッキーをしばらく冷めるまで素手で押さえておく。約 5 分ほど押さえていると、だいたい冷めて形が固まってきます。(数分程度で手放してしまうと反りが入ってしまう) ここの工程はとにかく人手が必要なのですが、セルクルの個数の関係もあり、4 人がかりで取り組みました。でも、冷めてくる間に、ちょっと強めに指で押さえて形を整える必要もあるので実はなかなか大変;。慣れないうちは結構つらかったです。

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にしても今から考えてもヤバかったのが、この作業工程にかかる時間。セルクルは 5 個しかなかったので 1 セッションで作れる個数が 5 個しかなかったのですが、クッキーを焼き上げるのに、どんなに短くても 30 分はかかるのですね。となると、予備も見て 60 個これを作ろうと思うと、単純計算で 12 セッション、焼きだけで 6 時間かかるという計算に;。前後のオーバヘッドが多少あるため、いやこれはかなり時間的にきびしくね?? という話になり、慌ててみんなで頑張りました><。初日終了時には焼き終わらないかも、と絶望感にも苛まれましたが、二日目は作業プロセスの見直しなどもあって、予備分も含めてなんとか 65 個を確保。これをシリカゲル+ジップロックに詰めて、奥さんの実家から私の家にいったん搬送。翌週の作業に備えることにしました。

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というわけでまずはクッキー焼きまでは準備完了、次はアイシング処理に入っていきますが、長くなったので次のエントリに引き続きます^^。

っと、そうそう、これも結構面白かったので、せっかくなので^^。

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ええっと、これ、結婚式の招待状。結婚式の 3 ヶ月ほど前になると初回の結婚式打ち合わせがあり、そのタイミングで招待状に関する打ち合わせが行われます。通常は、

  • 結婚式の約 2 か月前の大安吉日に、招待状を投函する。
  • 結婚式の約 1 か月前の大安吉日を締切日に設定する。

という仕組みになっているため、三か月ほど前に招待客リストを作成し、これを筆耕(筆で宛名書き)してもらい、投函する、という流れになります。

最近は結婚式の招待状もいろいろあるようで、特に洋装ベースの結婚式の場合には、ちょっとシャレた招待状で投函することもかなり多い様子。自分たちは和装の結婚式をベースにしていたので、ここは割と手堅く、ごく普通の招待状にしよう、という話になりました。実際、やはり数的にはこれが一番出るのか、この最も手堅い招待状が一番安かったような....。紙の作りとかしっかりしてるんですけどね^^。

とはいえ、中身を空けてちょっとびっくり。

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うぉう、組み立てキットですかwww。
しかも組立解説書までついてるんですけど、これ^^。

まあこんなの決まりものでしょうから、別に驚くものでもなんでもないでしょうが、初めて見たのでちょっとびっくり……というか面白かったです^^。そんなわけで二人で一生懸命、組立~。

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結構時間かかるかなとも思いましたが、ものの 1 時間程度で終了。なかなか楽しかったです^^。

しかし面白かったのはやはり筆耕の部分。今回、ちょっと参加できるかどうか微妙な方がいたので、とりあえず少し大目に招待状を印刷しておき、後から住所や宛名などを記入していただいたのですが、ホテルニューオータニの場合、専属の筆耕の方がいるらしく、オータニの中でひたすら筆耕をしてくださっているらしいのですね。このため、後から 1 枚だけ追加をお願いしたところ、すぐさまその場で筆耕していただくことができて仕上がってきました。ちょっとこれにはびっくり。やはり昔からあるホテルというのはその辺もしっかりしているもの、なのですねぇ。

あと、おまけ話ついでにこちらの話もひとつ~。

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ええっと、これ、いわゆるウェルカムプレートとウェルカムドール。いやはや、最初に見積もりを見たときにびっくりしたのですが、ウェルカムプレートをお願いすると 3 万円とか軽くかかるのですよね~;。なんか一瞬しか使わないのにもったいないじゃん、ということで、ここはコストダウン対象に。さてどうしよう? という話になったのですが、奥さんから、お皿に welcome の文字を書いてもらうのがいいんじゃないか?というアイディアが。おお、それは good idea!

……というわけで準備を始めたのですが、ここでとんでもない問題が;。使ったお皿がビレロイ・ゴッホのウェーブ角皿だったのですが、このお皿、プレートスタンドが付属しておらず、市販のスタンドに載せると滑って落ちてしまうのですよ;;。このことが発覚したのが結婚式の 3 日前で、みんなで大慌て;;。早速対策が始まったのですが、シリコンゴムをつけることで対処することになりました。実はプレートのまわりにお花を飾ることにしたのもそれが理由;。でもおかげでかえってきれいなディスプレイになりました。

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# ちなみに私が結構感心したのは、受付を閉じた後に、自動的にウェルカムプレートとドールが
会場そばの入り口に移動されていたこと。ホテルの人が気を効かせて移動してくれていたのですが
# 何も言わずともさくっとこういうさりげないフォローをしてくれるのが嬉しかったですね。

お皿の方は洗い流せば再利用も可能、ということで割とリーズナブルに仕上がりました。ちなみに後から知ったことですが、ウェルカムプレートって割とたくさん自作キットが存在するのですね。ハンズやシモジマなどで結構取り扱いがあり、1 万円弱程度で結構なモノが作れる様子。この辺はオリジナリティを出しやすいところなので、いろいろ作り込みができそうな部分ですねー。

というわけで今日はこちらの話をひとつ~。

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ええっと、結婚式の前撮り写真のお話。最近、いろんな式場で前撮り写真ができるようになっているのですが、自分たちが選んだ式場(ホテルニューオータニ)もやっぱりこの前撮り写真があります。自分たちがこのホテルを選んだ理由は別に前撮り写真ではなかったのですが、リアルマイシスターや母親からはこの前撮りこそがニューオータニの売りの一つだという話が。もちろんそういうサービスが用意されているのであれば使わない手はなかろう、ということで使ってみたのですが、いやはやこれは恐ろしく素晴らしいサービスじゃないですか! という感じ。

前撮りのメリットは様々にありますが、主なところを挙げるとこんな感じ。

  • 当日、スケジュールの忙しい合間を縫って写真撮影をする必要がなくなり、ゆとりができる。
  • 当日に向けた、衣装・メイクのトータルリハーサルの場として使うことができる。
  • 本人たちにとっても、当日の着付けなどの流れがすべて理解できるので、当日進行をスムーズにできる。
  • 当日では行く暇のないような離れたところでも、写真をじっくり撮ってもらうことができる。
  • 本番では両家両親が写真を撮ることは事実上無理だが、前撮りであれば可能。
  • もちろん両家両親(特に新婦側)にとっては、娘の晴れ姿をじっくり楽しむことができる機会になる。

加えて、ホテルニューオータニの場合には……

  • 前撮り費用が異様に安い。本番当日に使う衣装なら、衣装やメイクの追加費用なし
  • ロケーション撮影をお願いする場合でも、1 衣装 2 箇所につき 3 万円しかかからない。
  • 本番と同じブーケ・ブートニアを、本番のときの半額で作ってくれる。
  • 当日、メイクや着付けを担当してくださるのと同じスタッフの方々が準備をしてくださる。
  • 洋装の撮影に最適なローズガーデン、和装の撮影に最適な日本庭園の両方を持っている。

といったメリットもあります。特に一番最後のポイントは重要で、和装・洋装の両方に適したフォトロケーションを持っている式場は、都内だと非常に限られているのですよね。また、ニューオータニの場合、ドレスや打掛のレンタル費用は単体で見ると決して安くはないのですが、こうしたもろもろの周辺サービスをコミコミで使うと、個別に注文していくよりもかえって割安になる、という仕組み。

# 逆に言うと、このニューオータニは、全部コミコミで使った方がメリットが大きくなる式場
# だと思います。中途半端に持ち込みをしたり、値段を安くあげようとヘンなところをケチると、
# かえって割高について満足度も下がってしまう、と思います。

またこれは私の推測ですが、この仕組みはユーザ側だけでなく、ホテル側にもメリットが大きいはず。以前のエントリで、フルコース試食会が実質的な両家の顔合わせの場のように使えるという話を書きましたが、この前撮り写真に両家の両親を呼べば、実質的に家族だけの結婚式であるかのように使うことが可能なので、両家両親の満足度も高くなる。また、本番一発勝負のメイクではなくなるので、この前撮りのときの結果をもとに、本番に向けて微調整を行うこともできるようになっているのですよね。つまり、本番のときの様々なリスクや不満をこの前撮りによってヘッジできる仕組みになっているので、なるほどこれは上手い仕組みだなぁと感心してしまったり。

# といいつつ、奥さんのお父さんは仕事の関係で参加できず;。ううっ、すみません;。

今回、自分たちは白無垢 → 色打掛 → 白ドレス、という流れでしたが、色打掛と白ドレスのみ前撮りすることに。色打掛は神殿と日本庭園を、また白ドレスはチャペルとローズガーデンを撮影場所としてチョイス。もちろんスタジオ写真もこのタイミングで撮影しておいたので、当日は掛け替えやお色直しの際にスタジオ写真を撮影せずそのまま披露宴会場に入ることもできました(← こうした当日の時間節約になるところも大きいですね)。

前撮り撮影は、本番の一か月ほど前に実施。天気が悪かった場合には順延できるものの、幸い、天気には恵まれたので無事に撮影することができました……が、予想外だったのが日本庭園での撮影。

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や、写真では分からないかもしれませんが、実は夕方になって暴風になってしまい;、そりゃもうびっくりするぐらいに髪の毛がなびいているのですよ;。奥さんの方はカツラなのでびくともしませんけど;;、私の方がひどいひどい;;。幸いにして、あまり気にならない写真も撮影できたのでよかったですけど^^。

# ちなみに私の父親は写真を撮影するのが大好きで、友達や親族の結婚式では必ず
# 写真を撮ってくれているのですが、今回の本番当日ではさすがに写真撮影はできず;。
# しかしこの前撮りのときには父親の写真撮影も許してもらえたので、その機会にたくさん
# 写真を撮ってもらいました。そういう場として使えるのもいいところですね。

とまあいいことづくめの前撮りのように思えますが、実はなかなかに大変なことも;。それは前撮り撮影にかかる時間が予想以上に長いということ。この前撮り、午前 10:00 からメイクなどを始めて、洋装 → 和装の順番に撮影したのですが、撮影がすべて終了したのはなんと夕方 5:00 頃;。男性の方はたいして大変でもないのですが、女性の方が大変で、ドレスにしろ色打掛にしろかなり重たいので、体力をめちゃめちゃ消耗するのですよ;。撮影が終わる頃には疲れでやや表情が引きつり気味でしたが、これは無理もないという印象。いい写真を残そうとすると、かなりの労力が必要になるものですねー;。

でも、和装も洋装もかなりたくさんの写真を撮っていただけたのは嬉しい限り。いやはやよく言われることではありますが、最後に残るのは写真だけ、ですからねぇ^^。

というわけで次は BGM 選びの話~。

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結婚式の進行が決まったら、あとはそこにどの BGM を流すのかを決めていく必要があります。もちろん、BGM を選ぶのなんて面倒くさい、という方のために、多くの式場ではデフォルト BGM が決められており、そちらを使えばなんの苦労もありません……が、自分たちの場合はピンクの表紙の同人誌まで配布するために、式場デフォルト曲は全くといっていいほど使えませんでした;。いやだって、ピンクの同人誌配ってるのに、来賓入場でヴィバルディの四季(春)がかかってたり、ワーグナーの結婚行進曲とかで入場してきたら面白すぎるさすがに雰囲気が違いすぎるでしょう、ということで、BGM については自力で選択することにしました。

がしかし……。
これがとんでもない茨の道でした><。

や、すごーく簡単に言うと、BGM 選びって、手間がかかる割にはまったく労力に見合わないのですよ;。というのも、他人の結婚式でかかっていた BGM なんてぜんぜん覚えてないわけで、一生懸命選んだところでそんなに違いがあるわけではない。とかいって、ピンクの同人誌配るのにクラシック音楽はどう考えても似合わない……というわけで、頑張って BGM 選曲を始めることになりました。

ちなみにこの BGM の選曲をしていたのが、だいたい結婚式から 2 ヶ月ほど前。この頃、私は同人誌作成にかかりっきりだったため、実質的には BGM のチョイスは奥さん一任状態。がしかし、本当に凄かったのはここから。なんと奥さん、私が持っているアニソン系の比較的新しい代表的なものを、かたっぱしから聞いて音源チェックをしていったのですよ。その曲数は正確にはわかりませんが、軽く数百は超えているはずで、正直これには驚きました;。ううっ、ごめんよー;;。

とはいえやはり BGM についても外しちゃいけないところがいくつかある。具体的には、以下のところは特に BGM が注目されること、また緩い BGM を使うと披露宴自体がダレてしまうという恐れから、割と手堅い BGM を使うことにしました。

  • 新郎新婦入場(和装)
  • 新婦退場
  • 新郎退場
  • 新郎新婦再入場(洋装)
  • ケーキ入刀

このうち最初に困ってしまったのが入場シーンの曲。比較的早い段階で 1 曲はアタリがついた(Sea of Dreams、ディズニーシーのテーマ曲)のですが、もう 1 曲で良い曲がなかなか見つからない。さんざん探して見つけ出したのが、Celine Dion の "The Colour of My Love"。Celine Dion のベストアルバムには収録されていないため、他の曲に比べてマイナーな曲らしい(奥さんも知らなかった)のですが、和装にもマッチする曲調なのでこちらをチョイスすることに。

次に困ったのがケーキ入刀のシーン。お色直し再入場からエンディングに向けて流れていく中で、とにかく明るい曲調に持っていきたかったのですが、これもなかなか見つからず。アニメ調に近い特性を持ちながら明るいポップさも兼ね備えた曲を……ということで探しまくって辿り着いたのが、House★Disney の "Part of your world HOUSE NATION Remix"。イメージドンピシャリの曲で、しかも再入場の Sea of Dreams からの連続性もよい、というバッチリな一曲でした。

そして新婦の退場の候補も何曲かありましたが、こちらは奥様チョイスで "Precious(wedding extended version)"。この曲はウェディングでは有名な曲で、Wedding version もあるほどです。

これらのポイントが決まってしまえば、あとは適当な曲を当てていけば OK。ただ、ご歓談 BGM については本当に適当に流しているとやはり雰囲気を損なうだろう、ということで、まず進行を

  • ご歓談① 乾杯~新郎新婦友人スピーチまで
  • ご歓談②  新婦退場~新郎退場まで
  • ご歓談③ 新郎退場~新郎新婦再入場まで
  • ご歓談④ ケーキ入刀~終わりまで

という 4 ブロックに分けて、演出の方向性として、① 比較的手堅く、②・③ 軽め、④ 明るく、というイメージを決め、それに合わせた曲をチョイスすることにしました。最終的なチョイスとしては、

  • ご歓談① Enya
  • ご歓談② アニソン(ARIA シリーズ+α)
  • ご歓談③ ときメモ(← けろっちゃ氏とか、これ気付いてましたかねぇ?(笑))
  • ご歓談④ House★Disney

の中からチョイスしていきました。

# ちなみにゆかりんの BGM は敢えてチョイスを避けました。これはでじくま氏の結婚式のためにリザーブw

……とまあ、こんな感じで BGM を決定していったのですが、アニオタ的な BGM チョイスをしていく中でいろいろと気づいたこともありました。

一般人にはアニソンか J-POP かなんて分からない。

っと、すみませんやや暴言がw。でもこれは実のところ真実で、思いっきり意図的にアニソンしてるような曲を除けば、最近のアニメ・ゲームの曲はクォリティが高く、通常の J-POP 曲と大差がないものも多々あります(というより J-POP がアニメやゲームに使われている、といった方が正しいかも)。なので、アニソンだから……などと色眼鏡をかけて見る必要はなく、単純にその曲調がその結婚式のイメージに合っているかどうかだけで見ればよいと思います。特にこの傾向は、エンドロールやプロフィールムービーなどでは強いと思います。(写真や映像が主体になるため、そちらに目線を向けさせるようにすれば曲はある意味どうでもよくなってしまう、という)

アニメ・ゲーム系の off vocal(instrumental) 曲は使いやすいものが多い。

往年のゲーマーの方なら、アフターバーナーというアーケードシューティングゲームをご存じかと思いますが、あのゲーム、『あくまで BGM に徹する』という製作者の意図から、意図的にメロディラインがカットされていました。これと同じように、アニメ・ゲーム系の曲の中には、ボーカルを取り除くとかなり使い勝手がよくなるものがたくさんあります。今回利用したもので言うと、ARIA の OP 曲カレイドスターの OP 曲など。候補に挙がっていたもので言うと、まほろまてぃっくの OP 曲ななついろドロップスの OP 曲など。特に萌え系アニメ・ゲーム作品の中には、非常に前向きなイメージを伴った曲が数多くあり、その off vocal 曲はとても使い勝手がよいです。

Key のゲーム BGM 曲は極めて使いやすい。

Kanon、 CLANNAD、リトバスの BGM は使いやすく、中でも CLANNAD の曲は驚くほど使いやすいです。その理由は以下の 3 つ。

  • もともと BGM そのもののクォリティが高い
  • もともとゲーム用 BGM のため、喜怒哀楽すべてに適した BGM が用意されている
  • これらの BGM は、作品がまたがっていてもつなげて使える

もともとこれらの BGM はこんなに使うつもりはなかったのですが、ムービーを作ったり BGM を選曲したりしていると非常に便利なのでついつい使ってしまうのですよね。例えば、祝電披露の BGM として CLANNAD の「同じ高みへ」。幼少期のプロフィールムービー用に、同じく CLANNAD から「は~りぃすたーふぃっしゅ」。中高時代の BGM としてはリトバスより「MY BRAVE SMILE」など。さらに感動系 BGM として Kanon より「生まれたての風」。とにかく選曲で困ったら Key を探せ、というのが自分的な基本指針になっていました;。

# あ゛、AIR だけは使いにくいです。夏影とか全く使えませんw。

また、せっかくアニソンやゲーム曲を使うのなら、極力、ゲームの中での位置付けを踏まえた選曲をするというオタクならではの遊び心も入れたいところ。自分の場合は、エンディングムービーを、ときメモ2「あなたに会えて」(新郎・新婦の幼少期からの写真) → Kanon 「生まれたての風」(両家顔合わせ食事会の様子) → Kanon 「風の辿り着く場所」(エンドロール)という構成にしましたが、これは Kanon のエンディング構成になぞらえたもの。オタク的な遊び心もさることながら、原作を知っている人だと原作と重ね合わせて自動的に感動ブーストしてくれるという付加効果までつきますw。

……とまあ冗談はさておき^^、この BGM チョイス、なんだかんだで 1 ヶ月近くもかかりました;。結婚式 3 か月前の打ち合わせのときに、招待状の件と並行して、なぜいきなり BGM チョイスをお願いされるのかが最初は全く分かりませんでしたが、振り返ってみれば、なるほど確かにこれは時間がかかる作業なのだと思いました。進行を固めること、そして演出の方向性を決めること、さらに最適な曲を探すこと。どれをとってもそれ相応に時間がかかります。時期的には結婚式準備が本格的に忙しくなる前に片づけられたのですが、真面目にやろうとすると結構時間がかかるタスクなので気を付けておいた方がよい、と思います。

や、最初から最後までぜんぶゆかり固め、みたいにしちゃえればそんなに時間かからないのかもしれないのですけどねー;^^。

というわけでぼちぼちいろんなことを書いてきたので、この辺でちょっと毛色の違う話をひとつ。

進行表

ここまでに書いてきたような話で結婚式のおおまかなパーツが決まってきたのですが、両家の両親から結婚式の全体の流れが分からない、という話が出たこともあり、この辺で結婚式の全体の進行をより細かく書き出してみることにしました。特に、披露宴が始まる前は誰がどのように動くのかを正しく把握できていないとえらいことになる、ということもあって、一度きっちりと書き出してみた次第、だったりします。

ところでこの進行表、一般的な披露宴……というと語弊がありますが、多くの披露宴ではそれなりに綿密なスケジュールが組まれます。その理由は簡単で、披露宴って意外とイベントが多いため。例えば代表的な披露宴のイベントをピックアップすると....

  • 主賓挨拶
  • シャンパンタワー
  • ケーキ入刀
  • ファーストバイト
  • 友人スピーチ
  • 友人出し物
  • サプライズイベント(花婿から花嫁へのプロポーズやプレゼントなど)
  • 祝電披露
  • お母さんへの手紙
  • 花束贈呈

などなど。さて自分たちの場合はどーしたものか……という感じだったのですが、両家の母親から「絶対にお母さんへの手紙とか花束贈呈とかはやるな」という厳命が(笑)。まあこれ、実は私もわかるところで、確かに披露宴の演出上は確実に泣けるシーンになるため泣かせる演出が欲しければ絶対に入れるべきなのですが、その一方で、母親への手紙というのはパーソナルメッセージでもあるので、公の場で披露すべきものなのかというと、それはそれでちょっと疑問があるのですよね。

ただ、逆にそうなると、今度はイベントらしいイベントがなくなってしまう。この点に関して多少心配だったのですが、ウェディングプランナーさんからは、「会場が小さくて、高砂とテーブルの距離が非常に近いので、ゆったりした式にするといいですよ」という意見も。確かにこれもその通りで、結婚式で出やすい不満事項の中に、新郎新婦と会話する時間があまりなかった、というのがあるのですよね。であれば、いっそのこと発想を逆転させてしまえばよくて、

  • イベント数は最小限に絞り込んで、極力、お客様と話す時間を作る。
  • さらに加えて、パーソナルメッセージを可能な限り様々なところに盛り込む。

という方針に。イベント性よりもコミュニケーションを重視する、という方向性は、当初の結婚式の基本コンセプトにも合致するものでした。(席札メッセージカードやエンドロールでの個別メッセージは、この辺を意識して作り込んだものだったりします。) がしかし、これだけだとダラダラとした締まりのない披露宴にもなりかねないので、ある程度はサプライズ演出も欲しい……ということで、可能な限りサプライズを入れるように進行を設計しました。具体的には、

  • 受付での配席表がわりの同人誌
  • オープンキッチンは乾杯で解放する。
  • フランベ演出は、実際に行われるまで伏せておく。
  • プチギフト制作の様子をエンドロールに入れる。

といったところ。(……というかオープンキッチンのオープンとかはこの会場使うのなら当たり前のように思いつくはずなのですが;、なぜかプランナーさんが「普通は最初から開けておく」とかいう話に;。どうも結構ガラガラと開けるのがうるさいためというのがあるようなのですが、いやいやそれは全然ダメだろう、とツッコミまくり、でした^^。)

あとは細かい点を設計していけばよいのですが、進行の詳細設計で注意したのは以下のようなポイントでした。

  • お色直しの中座の時間を飽きさせない工夫をする。
  • 何かしらのイベントで食事がブロッキングされることを防ぐ。

まず前者について。お色直しの中座の時間はだいたい 30 分~40 分程度なのですが、なるべくこの空き時間がダレないようにするために、お肉料理の演出を中座の時間にぶつけるようにタイミングを設計。お肉料理はだいたい食事開始から 60 分程度、ここから逆算でお色直しの時間を計算すると、だいたい魚料理が供されるタイミングで奥さんが退出、という計算になります。が、今回のお魚料理、実は奥さんが大のお気に入りで、ひと口でもいいから食べたい!という希望が;。タイミングがうまく合わなかったらお客さん優先なので涙を呑んで諦めます、という話になっていたのですが、ちなみに当日はどうだったのかというと。

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ちょwww。なに食べてやがりますかwww。> 新婦
(ちなみにすでにこの時点で司会からは新婦お色直し退場のアナウンスと退場 BGM がかかっていますw)

というわけで、全力駆け込みでひと口だけお魚料理を放り込んでからの退場でした(苦笑)。新婦的にも満足だったのですが、なによりみんなから見てかなり面白い絵になった様子^^。まあこんなゆるい進行が許されるのも、今回の結婚式のラクなところではありました。会社関係の人を呼んでないとこの辺はかなりラクですね^^。

そして後者について。今まで参加した結婚式の一部には、コース料理進行のタイミングと各種イベントのタイミングがうまく合っておらず、料理がサーブされた時点でイベント開始 → イベントにトラップされる → 気付いたときにはお料理が冷めててしょんぼり、ということがありました(涙)。せっかくおいしい料理を味わっていただくのだから、料理を邪魔する進行にはしたくないよねー、という話になり、再入場のタイミングはみなさんのお肉料理が一段落した頃を狙って、ということになりました。(実は当日も、お色直し終了後にちょっとだけ部屋の外で待機していました。) また、さすがになんにもイベントがないのもさびしいよねー、ということでケーキ入刀はしたのですが、これもケーキ入刀をやったらちゃっちゃか高砂に移動していったん解散、という流れに^^。なるべくイベントでの全体ホールド時間を短くするように進行を設計しました。

# キャンドルサービスぐらいやれよ、とツッ込まれそうですが、各テーブルをまったり回りたかったので
# これも結局やめました;。実は当初のドラフトプランではお色直しもなしの予定だったので、それこそ
1 皿ごとに 1 テーブルずつ回って一緒に喋って一緒に食べる、とかすりゃいいんじゃないか?
# という、超乱暴なプランもありました;。さすがに実現はしませんでしたが、各テーブルの人たちと
# なるべく時間を取って話したい、という希望を実現するのはなかなか難しいものなのですねぇ……;。

ちなみに当日の進行では少なからずハプニングが起こるものですが、ちょっと想定外だったのは、お色直しの入場後の進行。高砂に戻ったあと、自分たちが各テーブルを回って写真を撮りつつおしゃべりして回るつもりだったのですが、高砂に戻ったら各テーブルのみなさんが高砂の方に来てくだったのですよね^^。気持ち的には嬉しいんだけど、収集がつかなくなりかけて進行がえらいことに(笑)。会場責任者の方が進行を調整してくれて、披露宴自体をうまく引き伸ばしてくれたおかげで助かりました。この辺はなかなか上手かったです。

さて、だいたいの進行が決まったら今度は BGM のチョイス……なのですが、実はまたこれがめちゃめちゃ大変でした;。こちらについてはまた別エントリにて~;。

というわけで、今日のエントリはこちらの話をひとつ~。

movie

ええっと、プロフィールムービー作成のお話。自分たちの結婚式作りにおいて、とにかく無駄に高いもの(C/P の悪いもの)は手作りするつもりでおり、その候補の一つになったのが、こちらのプロフィールムービーだったりします。や、たった 7 分のムービー作るのに 9 万円ってどうよ?? という理由が一番大きかったのですが、実はプロフィールムービーを自作しようと思ったのには、値段に加えてもう一つ理由がありました。それは、

自作した方が絶対に小回りが利く。

という点。確かに業者に作ってもらうと、カッコいい映像効果も入るし、手間も少なくてよいし、さらには当日の挙式のムービーも入れられたりする、といったメリットはあるのですが、半面、例えば誤植があった場合やちょろっと文章を手直しする必要が出た場合、その修正がとてつもなく厄介になるだろう、という読みがありました。また、過去、様々な結婚式のプロフィールムービーを見ていて思っていたことがありました。それは、

なんの写真なのかがさっぱりわからないことがある。

ということ。特に、新郎側友人から新婦の写真を見た場合や、新婦側友人から新郎の写真を見た場合にはこの傾向が当然強く、「たぶんこういう写真なんだろうなぁ……」と想像しながら見なければならないことがよくありました(← こういうことをいろいろ考えられるのは後発組の優位性w)。これらのことから、私が考えた結論はこうでした。

  • 映像効果で凝る必要はない。
  • そのかわりに、すべての写真に、何の写真かがわかるようにコメントをつける。

この観点からすると、Windows Live のツールのひとつである、Windows Live ムービーメーカーはまさにうってつけ。このツール、非常に簡単な操作(写真を並べて貼り付けて、アニメーション効果をつけたりテキストをつけたりする)だけで、そこそこのムービーが作れてしまうのですよ。残念ながら映像効果としてはそんな凝ったものを作ることはできなくて、業者に頼んだ場合に比べると、正直、手作り感満載のダサダサムービーしか作れないのですが、そのかわりに自分でどうにでもいじれるというメリットがあります。これ使えばタダでできるじゃん! ということで、こちらで作ることに。

# しかし作り出すといろいろと欲が出てくるもので、自分の方のムービーはかなり作り込みました^^。
# 映像と音楽をうまくシンクロさせたりとか^^。デジカメをかなり早い段階(10 年近く前)から持っており、
# 写真やムービーをたくさん撮影していたことも功を奏しました。

とはいえ、実際のムービー作成では結構いろいろなトラブルや問題が出たのも確かでした。

  • 読みやすいコメントをつけるのが意外に大変。(短い文でわかりやすく、が大変。)
  • それなりに秒数をつけないと文字が読み切れない。(それほど分量を詰め込めない。)
  • なぜかムービーがうまくエンコードできないことがある。(特に高解像度データを作ろうとした際。)
  • 奥さんの方の写真がほとんどない;。
  • 大量の文字テロップを流すと文字化けが起こる。(このためエンドロールのあいさつ文は 3 つのブロックにやむなく分割しました。ちょっとダサかった;。)

特に 4 点目はかなり致命的;。実は私の方は、父親が写真好きということもあって、子供の頃からかなりの写真があったのですが、奥さんの方の写真がびっくりするほどない;;。特に中高時代の写真は、友達の写真はあるけど本人の写真がない、という極めてよくあるパターンになっていました。早い時点で気付いたので、慌てて友人たちに連絡を取り、写真を送ってもらうことに。おかげでなんとか奥さんのムービーも作れました^^。

しかしそれにしても、直前までムービーをいじることができたのは大正解。実はエンドロールムービーの中にプチギフト制作の映像を入れよう、という話になったのは式の 1 週間ほど前のこと。せっかくここまでやったんだからどこかに入れたいよねぇ、という話が出てきて、サプライズ構成になるようにムービーを作り変えて映像を差し込みました。参列していただいた方はわかると思いますが、逆チョコクッキー → 私一人がクッキーを作っている風景 → 親族みんなでクッキーを作っている光景、という順序にして、完全にダマを打つ構成に変更。これが出来たのも、手元でムービーがいじれたからですね。いやはや、なかなかうまく行きました^^。

# 後日、ムービーを見せてもらったところ、会場ではこのシーンで拍手喝采が起こっていた様子。
# うむむ、これは生で見たかったですね~^^。仕方ないんですが^^。

それともう一点。今回のムービー作成では一般の楽曲は使わず、アニメ・ゲーム系の BGM を使ったのですが、これが予想以上に使いやすかったです。特に使いやすかったのが Key 系のゲームの BGM。CLANNAD やリトバスの BGM はクセがなく、様々なシーンやムービーにとにかく合わせやすいという印象でした。もともとの楽曲のクォリティが高いと、どうにでも利用することができるってことなんでしょうね^^。これはまた BGM 選びの話の中でもちょろっと書きたいと思います。

そんなわけで今日は結婚式話の続き~。というわけで、衣装やヘアメイクが決まると次にすることはお花選び。全体的な流れとしては、

  • 衣装 → ヘアメイク → 会場装花とブーケ → テーブルコーディネート

という順番で決定していくのですが、困ってしまったのがお花選び。何が困ったのかというと、相場観やお花を見る目を全く持っていない、ということ。ドレスなどは割と単純なのでちょっと調べればだいたいわかるのですが、お花の方については奥が深すぎてどーにもよくわからない;。そんなときに役に立ったのが、それまでに貯めてきた、ウェディングフェアでのテーブルコーディネート例の写真でした。

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ウェディングフェアに行くと、どこでもだいたいこのようなテーブルコーディネートの例が展示されているのですが、こうした写真を撮り貯めておくと、どんなコーディネートにしようかと迷ったときに、さくっとこれらの中からベースラインのイメージを借用することができてしまうのですね。特にテーブルコーディネートは細かく決めようと思うと恐ろしいほどパーツ類が多く、テーブルのお花はもちろんのこと、テーブルクロス、ライナー、椅子カバー、リボン、飾り皿、ナプキンなどなど、かなり細かいところまでチョイスしていくことができるようになっていました。しかもこのホテルの場合は業者が 2 社入っていたおかげで選ぶのがとにかく大変;。いやはやどうしよう;、みたいな話になっていたときに、たまたまイメージに近いテーブルコーディネートがあったので、それをベースラインに考えることにしました。

またテーブル装花に関しては、値段がピンキリ。というのも、特に生花は安いお花から高いお花までホントに幅広くあるため、安いお花を使ってボリューム感を出すことも可能。下は 5,000 円ぐらいから上は数万円まで、かなり幅広いアレンジが可能になっていました。幸い、他の部分(ビデオ撮影とかスナップとか)でかなりコスト的に浮きが出ていたこと、また奥さんのお母さんがお花に少しこだわりがあったこともあって、好きにしちゃっていいですよー、ということでお願いしてしまいました^^。(← いやだってホントにわからんのですよ;;。)

こちらのテーブル装花もリハーサルがちゃんとありまして、一回目の試作品はこちら。

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写真で見るとそれほどでもないのですが、実物は全体的に紫・青寄りで、かなりイメージとズレているよね、という話になり、こちらはリテイクに。動きがあったりボリューム感があるのはよかったのですけどね^^。

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そしてこちらがリテイクの 2 回目。お母さんや奥さんのイメージとバッチリ合っていたらしく、こちらで決定となりました^^。

ちなみに披露宴のテーブルのお花に関しては、ウェディングフェアのものに比べてかなり背の低いアレンジをしています。これは、フェアのときは背の高い方が見栄えがよいのに対して、披露宴の場合には見通しを確保する必要があるため。もちろん背を高くアレンジすることも可能なのですが、今回はムービーを流す計画もあったので、背丈は全体的に抑えたデザインにしました。

またアレンジのときにもう一つポイントになるのが、お花の持ち帰りをどうするのか、という問題。簡単に持ち帰れるようにするためには、アレンジの時点から検討しておく必要があって、今回の場合は果たしてどうしたものか、と問題になりました。結局、高砂のお花を 7 個程度に分割して持ち帰れるようにすれば 14 個ほど取れるのでよいだろう、という話になって、各テーブルのお花をさらに分解することはしないように設計しました……が、ちょっと最後にプチギフトプレゼントでバタバタしてしまったせいでみなさんにうまくお渡しできず;。ううっ、ごめんなさいでした;。全部お客さんに渡す予定でしたが、結局自分たちも持ち帰ることに^^。

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さて、会場装花が決まったら、次はブーケのチョイス。実はいろいろと形があります。

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こちらの写真はウェディングフェアのときに展示されていたブーケ群ですが、ブーケの方は正直あんまり参考にならなかったです。というのも、ブーケについては形とお花の組み合わせでかなり幅が出てしまうため、ドンピシャリのサンプルはなかなかないのですよね。結局、オーダーする際には、会場装花をベースに、形やイメージを指定してカスタムで作ってもらうような形になりました。ちなみに本番のときのお花はこんな感じ。

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あ、そうそう、ちなみに当日はこんなお花もいただいてしまいました^^。

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ででーん^^。

こちらは以前からお世話になっている、大学時代にアルバイトしていた塾の社長さんからの差し入れでした。いやはや、ものすごく立派なお花で非常に有難かったのですが、ハマってしまったのが帰り道。実はお花って宅急便で配送というわけにはいかないので、これ、手でお持ち帰りだったのです(笑)。もちろん電車じゃ無理なので、翌日、父親に車を回してもらって、他の荷物と共に引き上げてきたのですが、いやー、後部座席がお花で埋め尽くされることに(笑)。今もおうちの真ん中に鎮座してますが、ホントに立派なお花をありがとうございました~^^。> 社長様^^

さてさて、引き続き、実際の本番で使ったコースメニューの試食をひとつ~。

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まずは前菜から。真鯛とアスパラガスのシャルロット仕立て セブルーガキャビア添え。セルクルの内側にアスパラガスを並べ、その内側に 3 層のムースを重ねてあるという非常に手の込んだ一品。付け合わせになっている白ワインのゼリーなどとのバランスも良かったです。続く前菜 2 品目が、蜂蜜とカカオの香り漂うフォアグラソテー。全体的に非常にバランスのよい一品で、見た目だけでなく、コーヒーの匂いが漂ってくるのも非常に印象がよかったです。

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続いてパン 4 種類。コースによって選べるパンが若干違う様子。そして小さな琥珀色のコンソメ。小さなカップに入ってくるので飲みやすく、分量的にもちょうどいい感じでした。普通のコンソメよりちょっと味を濃くしているかもしれませんね、これ。

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続く魚料理は、オマール海老と帆立貝のメダイヨン マルコポーロ風。マルコポーロ風っていったいなんだ??と思ったのですが、聞いてみたところ、マルコポーロがアジアに行ったときにコショウを持ち帰ったことにひっかけているそうで、ソースの方にコショウの味がしっかりと乗っていました。……いやこれは聞かなきゃわからない^^。そして口直しは森の恵み 赤い果実のグラニテ。これは割と見たままの味でした。← 本番ではこれがめっちゃおいしかった! という方もいました^^。

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お肉料理は 2 品の中からのチョイスが可能になっていました。左側が、国産牛フィレ肉 燃える炎の演出 シャンベルタンソース。全体的にはごくごく普通のステーキなのですが、少しお肉にパサつき感があり、またソースも少な目でちょっとさびしい、という印象。一方、右側は、国産牛背肉ロースト グレービーソース。こちらのローストビーフはもともとニューオータニの伝統の一品で、さすがにお味は抜群でした。難点はとにかく脂がキツいこと。味はともかく女性にはちょっと厳しいかも....という印象でした。

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続く一品もチョイスで、左側が熟成チーズとやさしい甘さのドライフルーツジュレ。チーズはどれも非常においしく、またジュレになっているイチジクなどがとにかく相性ピッタリ。一方、右側は菜園風サラダ。こちらはごく普通のサラダでした;。

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そして最後のデザートは、オーガニックチョコレートのクレームブリュレとキャラメルに岩塩のアクセントを加えたアイスクリーム(長い……;;)。さすがにこちらも見事な一品で、チョコレートが非常にやさしい味でかなりうまうま。コーヒーに添えられるプチ菓子は、果実のタルトでした。

……とまあこんな感じだったのですが、男性陣が試食したコースメニューに比べて女性陣が試食したコースの方が圧倒的に好印象なワナ;。特にこちらのコースには分かりやすい食材(キャビア、フォアグラ、海老、鯛、フィレ肉など)が使われているものの、全体的に食材を前面に押し出しておらずしっかり料理がされている印象もあり、こちらのコースをベースに本番の食事を組むことにしよう、という話になりました。(両家の母親の意見がガッチリと一致したのには思わず苦笑しちゃいましたが^^、でもまあわかる気がします^^) ちなみに、試食はできなかったのですがコース的にはこの上にもうひとつ用意されています。そちらは本格フレンチフルコースで、こってり系コースになっている、という印象だったので回避。

とはいえこのコースでもちょっといくつか気になる点があったので、実際の本番ではいくつかカスタマイズを加えています。まず魚料理。コース料理の中ではこの魚料理だけはなんだか見劣りすることもあって、試食会で食べた一品にアップグレードすることにしました。

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料理名は、鮮魚のエカイユ仕立て バジルの香るジュ。エカイユとは魚のうろこのことで、油で魚のウロコを立たせるように調理した一品。神田うのさんの結婚式でサーブされたのが最初らしく、以来、評判がよくてコースに組み込まれたのだとか。実際、非常に味もよいのでこちらに差し替えることにしました。食材的には真鯛だったのでかぶるのですけどね^^。

お肉料理についてはローストビーフだとキツいだろう、ということでステーキの方をチョイス。ただし、「燃える炎の演出」というメニュー名は最初から出してしまうと思いっきりネタバレになる、ということで、同人誌内のメニューの中からは排除。ネタバレになるのでメニュー解説の中には書けなかったのですが、コニャックでフランベしているそうです。おソースもちょっと寂しい印象があったので、追加できるようにお願いしておきました。(← 最初から増やせないか?と聞いたのですが、お客様によって好みの量が違うことと、サーブ時に危ないという理由もあって、セカンドサーブ形式をとりました。) また、全体的に量が多いかなぁという印象を受けたので、チーズではなくサラダをチョイス。後から一品だけぽんと出されると違和感もあると思われたので、肉料理と同時にサーブしてもらうように調整しました。

そして最後のタルトについてはカヌレに変更。や、これ、奥さんがカヌレマニアなのでどーしても食べたい、ということで変更しました。ちなみに本番では、最後の最後に駆け込みで口の中に放り込んでましたよ、ええw。

ちなみに自分たちはあまり気にしていなかったのですが、両家の母親から「アルコールがイマイチ」という話があり、フェアでやっていたアルコールの試飲会の方にも行ってみたり。

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で、飲み比べてみたのですが、いやはやぶっちゃけ私にはよくわからん状態^^。がしかし、母親や奥さんは速攻で「全然違うじゃん」という話になり、アルコールもアップグレードしました。……などなどアップグレードしまくりだったのですが、価格差的にはどれも割と良心的。むしろこの程度の差額で満足が得られるのなら非常によい、という印象でした。

ちなみに本番では、多くの方からお料理が美味しかった、という F/B が多かったのが良かったです。中でも最も評判が良かったのがお肉で、実際、自分たちも食べたところ、試食会のときよりも遙かに美味しかったです。試食会のときは当たったところがイマイチだったのかも;。またアルコールも非常によく、赤ワインはなかなかの出来。こちらも試飲会のときに比べて美味しかったのですが、おそらく本番ではちゃんとデカンタージュとかしてるんでしょうね。(試飲会ではボトルからの直接サーブ)

それにしても嬉しかったのは、当日のお肉料理のフランベを料理長自らが担当してくださっていたこと。当日はお色直しで退出していたため自分たちはフランベを見られなかったのですが、後日、友人が撮ってくれた写真やビデオを見てびっくり。実はまさにこの料理長の方に、お料理の原稿をお願いしていたのですよね^^。原稿のボリュームなどの問題で何度か手直しを加えていただいたこともあり、非常にお手数をおかけしたのですが、ハイシーズンにもかかわらずご対応いただけたのがとても印象的でした。当日直接お礼をお伝えできなかったのが非常に申し訳なかったのですが、お肉料理が終わったあともお料理のチェックを細かくしてくださっていたそうで、とにかく有難い限りでした。こういうところまで細やかなサービスをしてくださるのが嬉しかったです。

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そんなこんなで食事メニューの決定も一段落。衣装もメニューも決まったとなると、次は会場のお花類の決定へと続きます^^。

というわけで、次のエントリはお料理選びの話~。

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結婚式の参列者の楽しみのひとつは、なんといっても美味しいお料理。某でじくま氏からは事前に「料理は美味しいのにしてくださいねw」と刺され、実家の母親からも「美味しいものにしてね」と刺されましたが(笑)、まあ言われるまでもなくここはゲストへのおもてなしという意味で力を入れるべきところ。

ほとんどの式場では、ウェディングフェアでコースのダイジェスト版を 3,000 円~5,000 円程度で試食できるようになっており、自分たちもデートがてら様々な式場に試食しに行きました。……いやぶっちゃけ美味しいものが安く食べられるのでめちゃめちゃ楽しい、ってのが本音なのですがw。そんなわけで我々が選んだホテルに関しても決定するにあたっては試食会に行っているのですが、我々の選んだホテルの場合、これらとは別に、年に 2 回だけですが大規模なウェディングフェアが開催されるようになっていました。そこでは、すでに利用を決定されているお客さんたちだけを対象にして、すべてのコースを(ダイジェスト版ではなく)フルコースで試食することができるようになっていました。

# この試食会が有難かったのは、両家の両親たちを招いてみんなで試食できるようになっていた点。
# 結婚式の準備に関しては、両家の両親たちを交えてコミュニケーションを取る機会を作ることが非常に
#重要なのですが、こういう「試食会」という形で両家が集まる機会が作れるというのは、結婚式の準備を
# 進めるうえでも非常にメリットが大きかったです。

試食できるコースは、フレンチ、イタリアン、和食、中華それぞれ 2 コースずつ。自分たちはフレンチを使うつもりだったので、男性・女性でコースを分けてそれぞれシェアしながら試食。まずは男性が食したコースの写真から。

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まずは前菜。ほのかに温かいセピアインクのカプチーノ。全体としてはポテトのポタージュなのですが、下側に入っているイカスミとかき混ぜるとこれが激しくうまうま。タマネギがアクセントになっていて、非常においしい一品でした。次が真鯛のマリネとキャビア 柑橘風味。こちらはちょっとイマイチで、ハーブに少しクセがあるのと全体的に油と塩が足りない感じ。おそらく試食会が大規模だったこともあってサーブされたタイミングで柑橘系の香りが飛んでしまっていたのが原因でしょうが(本番ではその場で柑橘系を絞るらしい)、ちょいイマイチな感じでした。

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続いてパンは 4 種類からチョイス。そして旬の味覚入りパイ包みスープ。どーんと巨大な一品で、見た目にも合成なのですが、ちょっと意外だったのは中身が野菜の入ったコンソメスープだったこと。ポタージュ系を想定していたのでちょっと肩すかしでしたが、確かに結婚式の料理としてはコンソメが定番ですね。しかし味はよいのですが食べにくいのが難点。まわりにナプキンを寄せているのはパイが飛び散らないための工夫のようで、ここは good なのですが、がっつりと量も多いしなかなか食べるのが大変でした。

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続くお魚料理は、リヨン風川カマスのクネルと貝類の組み合わせ。カマスとはちょっと珍しいなぁと思ってしまったのですが、全体的にはなんとなく引き締まらない印象の味。続いて、オレンジの風味とメロンの甘みを凝縮したお口直し。まあこれはごく普通です^^。

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続いて、国産牛フィレ肉 燃える炎の演出 ジャルディニエール。こちらはごく普通の牛フィレステーキですが、実は本番で使ったコースと比べると付け合わせが 1 品減っていて、見た目が寂しくなっているのが残念なところだったりします。味はごく普通^^。そしてフルーツトマトとアンディーブのサラダ。こちらもまあごく普通でした。ちなみにステーキの後でこのサラダが一品だけポンと供されるのですが、なんでそんな不思議なサーブになるのかと考えてみたら、要するにこれはチーズの代わりなのですね。(フレンチのフルコースでは肉料理が終わった後にチーズが出て残りのワインを楽しみ、その後にデザートに入るため)

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そしてデザートは、パッションフルーツのシブースト マンゴーのソルベ添え。添えられているのはココナッツクッキーで、見た目も綺麗で味もおいしい一品。マンゴーというと好き嫌いが分かれそうなところですが(私は割と苦手;)、これは食べやすく仕上げられていておいしくいただけました。最後はコーヒー、胡麻のクッキーとチョコレート。最後のお茶菓子がスプーンの形で出てくるというのがアイディアやセンスにあふれる非常に素敵な一品。これはなかなかに面白かったです。

というわけで、全体としては割と珍しいものが出てくる感じのコースで、王道というよりもアレンジを加えた結婚式のコース料理という印象。中でも前菜の一品目などは非常に好印象だったのですが、あんまりお祝いっぽくないことと、もう片方のコースが(価格差に比べると)圧倒的に上質だったためにそちらをチョイスすることになりました。ボリューム感とかは全体的に問題なかったのですけどね^^。

そんなわけで本番で使ったコースの試食……については引き続き、次のエントリにて~^^。

というわけで、引き続き今度は衣装選びの話をひとつ~。

半年ほど前に会場を決めると、(3 ヶ月ほど前になって招待状の手配をするまでは)しばらくは何もやることがなくなります。しかしこの期間中に行う大きな作業が、新婦の衣装選び。特にレンタルの場合、良い衣装からどんどんなくなっていってしまう上に、自分たちが使ったホテルの場合には衣装選びの予約が取りにくいという問題もあって、とにかく早め早めで動くことにしました。

■ 和装選び

もともと今回の披露宴では、和装をチョイスして和装の結婚式にする予定でした。これは新婦の希望でしたが、私自身もどちらかというと和装の方がよいだろうと思っていた(← 自分に洋装が似合うとはちょっと思えず;)ので、さくっと決定。白無垢 → 色打掛のお決まり進行で、衣装を選ぶことになりました。

白無垢の方はほとんど決まりものなのでチョイスの幅も少なく、ほぼ即決定。色打掛の方は、最近の流行もあって選択に幅がありました。おおざっぱには色に幅があるので、まずはざーっと着てみてしっくりするものをチョイス。この辺、最初からある程度のアタリはつけていたのですが、着てみたらイメージが違う、というものがあるケースもあるので念のため着てみてチェックしました。いやはやホントに幅があるのですよ^^。まるでコガネムシみたいな光沢感のある色打掛まであるのでびっくり。

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# ちなみに新郎も結構やることが多くて、ひたすら写真撮影と情報整理
# 試着はとにかく枚数を着ることが重要なので、たくさん写真を撮影して、後から
# レビューできるようにしなければなりません。色打掛の場合には柄なども重要
# なので、前からの写真、後ろからの写真など、いろいろと多角的な撮影も必要。

幸いだったのは、古いホテルだったせいか、色打掛の種類が比較的多かったこと。最終的には無難どころの赤系のものからチョイスしたのですが、相当な点数があり、選ぶのにはそれなりの時間がかかりました。(といっても 3 回ぐらいですが)

また面白かったのは、色打掛は金額にびっくりするほどの幅があるということ。例えばウェディングドレスの方は、レンタル金額に幅がある、といってもせいぜい上の方でも 50 万円程度。ところが色打掛の方になると、平気で 250 万円とかもあったりする。十二単だとレンタルだけでも 1,000 万円クラスだとか;。良い織り物はとてつもなく値が張るのですよね。で、正直、遠目で見ていると織りの良さというのはなかなかわからないのですが、実際に着てみると重厚感が違ったり。しかもこのホテルで悩ましかったのは、ある一定以上の金額の商品は、一律同じ金額で借りられるようになっているところで、そうすると高い品物も相当リーズナブルにレンタルできてしまうので激しく迷いました;。まあこれは結局、お色直しをするという話になったために安い方のにしたのですが^^。

しかし参ってしまったのは、色打掛に限らず、試着は実物を見ないと色の感じなどが分からないというところ。写真やビデオを撮影したのですが、家に帰ってみてみるとかなり色がずれるのですよね。まあ最終的に残るのは写真なのでそちらを優先すべき、という考え方もあるのですが、初回こそは二人で行ったものの、2 回目からは新婦のお母さんも呼んで、三人で試着に行っていました。

というわけでなんとか色打掛もチョイスが終わり、早めに衣装決まってよかったねぇ、ようやく一段落……と思っていたのですが、新婦のお母さんから恐怖のひとことが。

「ドレスは着ないの?」

ええええぇぇぇええええ、という感じ(笑)。や、実は新婦自身はドレスが最初苦手で着ないと言い張っていたのですが、私が試着会でドレスを着てもらい(← 試着会だとドレスを割と簡単に着せてもらえる)、その写真をお母さんに送ったら大ウケだったのですよね;^^。今だからこそ笑い話ですが、当時は「ま、またこれからあの衣装選びをもう一度やるの??」みたいに茫然としてました(苦笑)。

■ 洋装選び

がしかし、いずれにしてもやり残しがないようにすることもまた結婚式ではとても大切。そんなわけで洋装選びに入ることに。白無垢 → 色打掛 → 色ドレス、という流れを想定して、まずは色ドレスを選びに行ったのですが。

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うーん、ダメじゃん;;。
やー、これは正直似合ってないと思うぞー;;。

というわけで 5~6 着ほど試着してみたのですが、なんかどれもイケてない感じで結局却下。まあ考えてみれば当然で、色ドレスって、色と形とサイズの三つがぴったり揃わないとダメなのですよね。貸衣装室にはそれなりの数のドレスがあるものの、この 3 つすべてが揃うものとなるとそうそうはないわけで、やむなくここは方向調整。いろいろと相談した挙句、結果的にはいっそ白ドレスでいいんじゃね? という話に。

# 本来、白無垢や白ドレスは挙式の衣装(純白)で、先方の家に入って色に染まる、
# というのが定型的なフォーマットなので、白 → 色 → 白、というのはホントはちょっと
# おかしいのですよね。がしかし過去の結婚式のデータを調べてみると、予想以上に
# 白無垢 → 色打掛 → 白ドレスというパターンが多かったり。今の時代はまあなんでも
# アリなのかも^^。

というわけで白ドレスも試着してみたのですが、試着した数、実に約 15 着;。いやはや、ぶっちゃけこんなに試着するつもりもなかったのですが、そもそもドレスなんてほとんど知らないためにいろいろ着てみて似合うものをとことん探した結果でこうなりました;。衣装室の皆様、手間がかかってホントにごめんなさい、状態;;。

そんなわけで最終的に候補に残ったのは以下の 2 つのドレス。

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実は左側のドレスが、一番最初の試着会で奥さんに着てもらったドレス。胸のハートカットがかわいいドレスで、なかなかこれを超えるドレスが現れなかったのですが、最後の最後になって右側のドレスが登場。こちらのドレスはシルクの光沢感がよく、重厚感がありながらもかわいいということで、満場一致でこのドレスに決定した次第でした。

しかしドレスのチョイスで本当に役に立ったのは、実はウェディングフェアでの試着、だったりしました。

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なぜウェディングフェアでの試着が有利なのかというと、このときは簡単なヘアメイクもしてくれるので、ドレスを着た時の全体のイメージが把握できるという理由。ヘアメイクの有無によってドレスの印象もかなり変わってきてしまうので、こういうヘアメイクもしてくれるフェアでの試着はとても有難かったです。……や、ホントは新規のお客さん向けのサービスだったとは思うのですが、こっそり使わせていただきました^^。

ちなみに、白無垢・色打掛・白ドレスともに、ヘアパーツなどのオプション類はすべて標準品だったりします。この手のオプション品は結構値が張るものなのでどんなもんかなー、と思ったのですが、ぶっちゃけそんなに変わらない、というのが実際のところでした;。例えば、白無垢で使うべっこうの場合、練りべっこう(偽物)と本物のべっこうの二種類があって、本物だとかなり値が張るのですが、見た目でどっちがホンモノなのかわからないワナ;。だったら別にそこまでしなくてもいいじゃん(掛け替えもたくさんあるし)、ということで、標準品で済ませることにしてしまいました。

なにはともあれ、かなりチョイスに時間がかかりましたが、振り返ってみると徹底的に選んだのはよかったかな、という印象。特に、毎回、奥さんのお母さんもお呼びして試着をしていたのですが、お母さん的にも満足度が高くなったようなのでそういう点でも良かったかも。や、着替えしている本人はものすごく大変なのですけどねー;。おつかれさまでした;^^。

さてさて、結婚式の会場を決めたのは GW の頃だったのですが、会場を決めてしまうとしばらくはやることがなくなって、だらだらと衣装選びをしていくことになります。が、衣装選びの悲喜こもごも;、な話をする前に、まずはやっぱりこの話に触れないわけにはいかないでしょうw。

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ええっと、結婚同人誌^^。いやはや、このピンクの表紙の冊子を礼服で読みふける参列者の図はちょっと凄いものがあるのですがw、そもそもなぜこの同人誌を作ろうと思ったのか? というと、それは実はコストの問題だったりしました。

今回の結婚式、いわゆる一流ホテルに類するホテルを使ったわけなのですが、さすがにお値段もそれなりに一流。引き締めるところはきちんと引き締めないと、結構とんでもない金額になってしまうのですよね;。ただ、注意すべきは引き締めてはいけないところもある、という点。例えばお料理。最近は一流ホテルと言えど格安プランが用意されており、お料理をグレードダウンさせてリーズナブルに仕上げることもできるようになっているのですが、それをやってしまっては参列者の方々に申し訳が立たない。じゃどこを削る?? となったときに、真っ先に目を付けたのが以下の 3 つでした。

  • ビデオ撮影 : SD 画質のビデオ撮影でなぜか 20 万円;。た、高い;。
  • ムービー作成 : 7 分間程度のビデオ作成に約 9 万円程度。
  • 席札・席次表・メニュー : 席次表が 1 部 800 円、席札が 1 個 200 円、メニューが 1 個 350 円。

中でも目を引いたのは席次表などの値段。相場からかけ離れた金額というわけではないのですが、同人誌を知っているとあまりにも高すぎる、というか 800 円あったらかなり豪勢な同人誌だって作れるのになぁ……

きらりーん♪
どうせだったら、配席表のかわりに同人誌作っちゃえばいいじゃんかwww。

……と思ったのがコトの発端でした;。私自身は 10 年以上前に 200 ページ越えの同人誌を作ったこともあるので、そこそこの知識も持ってるし、まあ 20 ページぐらいの同人誌なら割と簡単に作れるはず、と思ったのですよね。もちろん両家の親族にドン引きする人がいるとまずい、ということで、そこは事前に両家の両親に確認は取ったのですが、実際、今の同人誌の制作コストって思った以上に安いのですよ。今回は表紙などにちょっといい用紙を使い、さらにオフセット印刷を使ったので(詳細は別エントリにて)ちょっと割高についているのですが、それでも 28p の同人誌が 100 部で \30k。これなら手軽に同人誌を作ることができます。

# ネット入稿などが進歩しているおかげで、人件費コストが結構落ちてるんでしょうね。
# 詳細は別エントリで細かく書く予定ですが、いやはや時代は変わったものです。

というわけで同人誌を作ることは決まったのですが、問題なのはその同人誌の中身。当たり前ですが、表紙がどんなに萌え系でも中身がグダグダでは困る。表紙はゆるゆる、けれども中身はキッチリ、というのが制作上のキモだったのですが、コンセプト的に自分の中で出てきたのは以下のようなところでした。

  • 中身は新郎新婦に関するもの、読んでいて楽しいものにする。
  • 読み物としてそれ相応のボリュームになるようにする。
  • 持ち帰った後、披露宴の記念になるものにする。

一点目、これはまあ当たり前。読み物としてテンポよく読めるけれども楽しいもの。そういえば、先日出席した披露宴とかけろっちゃ氏の結婚式では本人たちへのインタビュー形式みたいなものが作られていたなぁ……というところから思いついたのが、新郎新婦への 50 の質問。これ、要するに 100 質(○○に 100 の質問)なのですが、これを新郎と新婦で対照的に並べたら面白いんじゃないか? ということで一つ目の企画が決定。

# ちなみに実際の制作では、60 個ぐらいの質問を用意しておいて、つまらない回答とか
# しっくりこない回答については切り落としています。並べる順序もかなりいじった^^。

二点目。これは新婦側の友人の少人数グループへのケアという理由も大きかったです。披露宴最中にずっと楽しめるように、という理由である程度のボリュームを出したかった……のですが、これは実際には杞憂でした。というより、むしろずっと同人誌を読みふける人が出るという悪影響すら(苦笑)。

三点目。実は今までいくつかの結婚式に出て思っていたことの一つに、「結婚式の感動を持ち帰れない」というものがありました。参加はしたんだけど、どうしてもそれが時間と共に揮発していってしまう。できれば、結婚式のどこかを切り出して持ち帰ってもらうことができるようにしたい、と思っていたのですよね。そのための一つのアイディアが、ふたりのあゆみページとプロフィールムービー/エンドロール、そして席札のリンク。実は結局実現できなかったのですが、初期のコンセプトでは、プロフィールムービー中の思い出の写真を切り出して席札の中に入れておき、それを同人誌の中に貼り付けて冊子を完成させる、というものもありました。残念ながらこのアイディアは写真が揃えきれないという理由で断念したのですが、席札の中に写真を入れておく、というアイディアは予想以上に好評だった様子^^。よかったです。あ、ちなみに席札はこんな感じでした。(これは奥さん制作です。すごすぎる;;。)

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そしてもう一点、お料理についてはやはり解説が欲しい。自分たちがおいしいお店に食べに行った場合には、お料理の説明をしてもらいながら食べるのが何よりの楽しみになるものですが、考えてみると、披露宴って割と上質の料理が出ているはずなのにその説明がまずほとんどない、のですよね。特にフランス語で書かれたメニューなんて単語の意味すら分からないわけで、先日参加した披露宴でも料理がおいしかっただけにそこが残念でした。……と、冷静に考えてみたらページならいくらでもあるわけでw、だったらお料理解説を掲載しよう! ということで掲載に至った次第だったりします。

# しかしあの料理解説はどの程度楽しんでもらえたのかが不明;。
# 自分たちや両親にはウケが良かったのですが、実は参列者側からするとそれほどでもなかったのかも;。
# 制作には相当な紆余曲折があったんですけどねー;、といいつつ、これはまた別エントリにて;;。

そんなわけで、結果的にはこんな構成に。割とシンプルなところに落ち着きました。

  • はじめに
  • 席次表
  • メニュー&お料理解説
  • ふたりのプロフィール(50 の質問)
  • ふたりのあゆみ(年表)
  • あとがき

# それにしても改めて思いましたが、ふたりの年表をまとめるというのはいろんな意味で良いです。
# 特に、自分の幼少期のことは自分では覚えていないわけで、両親から自分の幼い頃の様子を
# 聞くことで、両親と昔のことを話す非常にいい機会になりました。

しかしぶっちゃけ話ですが、正直ミスったのがページ数の読み。当初は最小構成の 20p (本文 16p)で作るつもりでいたのですが、原稿を書き起こしてみると実は 16p では足りないことに気付いてえらいことに;;。A5 同人誌の場合、ページが製本の関係で 8 ページ刻みでしか作れないので、16p の上は 24p なのですよね。あわててレイアウト変えたり分量変えたりイラストを増やしてもらったりしてなんとか 24p にしたのですが、いやはや参りました;;。

さてこの同人誌、以前にも書いたようにイラストはお気に入りの作家さんに描いていただいたのですが、実はそのやり取りはすべてメールとネット。この作家さんはアナログでイラストを描かれる方なのですが、同人誌制作上の最大の問題は、このアナログのイラストをどうやってデジタル化してデジタル製版するのか、という点でした。うまくデータを作らないとモアレ(波模様)が立ってしまうのですが、この点は、私自身にもデジタルでの版下作成のノウハウがない上に、ネットを見ても作り方のノウハウがまとまっておらず、手さぐりで進める必要がありました。おそらく同じようにデジタル入稿を考えている同人誌作家さんには極めて有益な情報だと思うので、ちょっと別エントリを立てて解説しようと思います。

……とまあいろいろ書いてはみましたが、なんにしてもこの同人誌、お友達の全面的な協力あってこそ初めて完成できたわけで、いやはや本当に有難かったです。100 冊印刷したので実は 30 冊以上余っているのですがw、記念にしっかり保存しておこうと思っていたりします^^。

さてさて、せっかくなので今回の結婚式の舞台裏を紐解きながら、自分たちがどんなふうに結婚式を組み立てていったのか、ということをちょろっと書いてみたいと思います。自分たちの記念にもなるのでw。内輪ネタ満載なのでお目汚しかなーとは思いますが、よかったらしばらくお付き合いいただけると嬉しいです。

実を言うと今回の結婚式、そもそも結婚式をするかどうか、という根源論のところから話がスタートしてました;。や、うちの奥さんはあまり結婚式に憧れがなくて;、結婚式をどうしてもやりたい!というほどの強い気持ちがなかったのですよね。特に最近は結婚式を挙げないカップルも非常に増えているので、世間体のためにやらなきゃいけない、というわけでもなくなりつつある。でも、結局のところ多くの人が結婚式を挙げているのにはそれ相応の理由があるはずで、なぜ結婚式を挙げるのか? というところから二人で議論を始めたわけです。

で、最初に決めたのは、結婚式の基本コンセプト。要するに、何があってもこの項目を最優先に考える、という軸を二人の中で決めたのですね。それは、

「今までの人生でお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝える」

ということ。文字にするとごく当たり前のことなのですが、実際にはこれがなかなか難しい。過去、結婚式に参列された方であれば分かると思いますが、フォーマット通りに進行する披露宴をどうアレンジし、どう楽しんでいただき、どうやって感謝の気持ちを伝えるのか? と考えると、なかなか難しいものがあります。けれども、最初にこの軸足を決めたことが、結果的には、様々な事項の決定において役に立ちました。例えば、

  • オタク色を出すべきか否か? → 参加者が楽しんでもらえるのなら是。
  • 会場としてどこを選ぶべきか? → 参加者にとって利便性が高く、サービスに失礼がないことが第一。

といった具合。参加者に楽しんでもらえるのなら、自分たちのことは二の次(あらゆることを参加者目線で考える)、という共通認識を持てたことが、結果的にあらゆる決定をスムーズにする決め手になりました。

# いやでもこれ、実際にはなかなか難しいところもあると思うのですよね。
# 結婚式の主役は当然、花嫁花婿なわけで、特に花嫁願望が強い新婦の場合には、あれもやりたい、
# これもやりたい、というニーズが次々と出てくると思うのです;。
# 実際、結婚式関連の悲喜こもごもな話を聞くと、ホントに新婦の夢をどれだけ叶えるか、みたいな話に
# なってるケースも多々あるようだし、また、親族の思いなんかもあったりして、この辺は難しいところ。

そして次に行ったことは会場選び。会場選びにはいくつかのポイントがありますが、そもそも結婚式の会場はおおざっぱに分類すると、

  • 教会・神社系
  • 専門式場系
  • ホテル系
  • ゲストハウス・レストランウェディング系

に大別されます。格式や厳かさという意味では教会や神社の圧勝、食事のおいしさではレストラン系の圧勝ですが、その半面、参加者の利便性へのケアが大変。ホテル系はこうした利便性の面では有利ですが、全体的にコストが高い。専門式場系はあらゆることに関して平均点……というのがおおざっぱな特徴。いろいろ回ってみると、やはりサービスのクォリティと参列者の利便性の二点において、ホテルが自分たちには一番合っている、という結論になりました。や、相応に高いんですけどね;。(← この辺の話はまた別のところで;。)

下見は都内の様々な会場を半月ほどで一気に回ったのですが(全部で 8 件ぐらい?)、やはりこれは非常に重要でした。主な下見のポイントとしては、

  • サービスやスタッフの品質
  • 料理の味(必ずといっていいほど試食会に参加。おいしい料理を安く食べられるので激しくよいですw)
  • 参列者目線での利便性
  • 会場の使い勝手の良さ

などなど。最終的に、会場には四ツ谷のホテルニューオータニをチョイスしたのですが、決め手となったのは以下のようなところでした。

  • サービスのクォリティが高い。この辺はさすがに一流ホテル。
  • お料理が美味しい。特に試食会にサーブされた魚料理はかなりの高ポイントでした。
  • もちろんホテル直結。宿泊者にとっての利便性は高い。足の悪いお爺さんたちもいるのでなおさら。
  • 日本庭園がある。和装での結婚式を想定していたので、これは極めて高ポイント。
  • 良い日どりの良い部屋が空いていた。(← 式場選びが GW 前だったので結構部屋がなくなっていた)
  • C/P が高い。同水準のサービスレベルの同業他社に比べて比較的リーズナブル。
  • お会いしたプランナーがベテランの方で、話の通りがとにかく速かった。(最後まで見ていただきました)

などなど、もろもろ好条件に恵まれていたこともあって、ニューオータニで決定。いやはや、今から思うといい会場に恵まれたものだと感じました。ちなみに当時、デメリットになると予想していたのが、衣装や装花、写真などがすべて系列店に限られてしまう、ということ。がしかし、これは良い意味で予想が覆りました。この辺はまた別エントリにて。

# 実はニューオータニは完全にノーマークだったのですが、妹と母親からのアドバイスで回って
# みてクリーンヒット。いやはや、あのひと言があったおかげでうまく行ったと思うと本当に激しく
# 感謝、だったりします。

# しかし実際にテーブルサービスがよかったかどうかはわからないところもあったりします;。
# 過去、某一流ホテルの結婚式に出た際には、自分たちのテーブルのホテルマンの対応が
# あまりよくなかったこともあり、やはり当たり外れはある様子;。失礼がなかったらよかったけど
# こればっかりはなんとも運、みたいなところはあります;。失礼があったらごめんなさいでした;。

ご参考までに、次点だった会場は東京會舘。ここにはユニオンクラブという会員制クラブがあり、土日のウェディングで貸し借りで使うことができます。お料理の味としてはここも非常によかった(というかめちゃめちゃおいしい洋食でしたw)上に、プレミアム感も演出できるという意味で非常によかったのですが、日取りのよい日がなかったこと、皇居が見える窓が限定されてしまうこと(高砂の背景がオフィスビルになってしまう)、親族控室などの利便性が低いこと、もともと披露宴用の会場ではないので天井高も低く、柱の位置も悪いこと、などのデメリットもありました。正直、当時はこのプレミアム感にかなり惹かれていたのですが、振り返ってみると、ミーハー心を出さなくて正解でした。フォーマット通りの手堅い形式をベースにするのなら、こういうところはかえっていいのかもしれません。

と、だらだらといろいろ書いてしまったので、この辺でいったん切り~。次は同人誌話、ですかね?^^

というわけで、やっと終わった~~~~~~~~。

003ウェルカム IMG_0139

そんなわけで、おかげさまで先日ようやく挙式 & 披露宴を無事に完遂。ちょっと残務処理がいろいろあった関係で blog の書き込みが遅れてしまいましたが;、数か月に渡った結婚式プロジェクトもようやく一段落。ご参列してくださった皆様、本当にありがとうございました~~!^^

挙式・披露宴はどこまでお呼びすべきか迷ったのですが、会場サイズの関係もあり、会社の人などは一切呼ばずに、親族とグルメ会メンバーのみの、とても小さな披露宴にすることに。逆に、会社の人を呼ばないのならどうにでも好き勝手にやりたい放題じゃん、ということで、好き勝手にやってみました。ええ、こんな感じに。

029同人誌もとい席次表 P1050739

ええっと、同人誌ですが何か?w
あ、違った、配席表です、配席表^^。

というわけで今回の一番の目玉はなんといってもこちら!

P1050738b P1050740

ええっと、28p のフルカラー表紙オフセット同人誌(笑)。今回の結婚披露宴では、配席表がわりに自作の同人誌を作ってみたらどうか? という話になり、いつもコミケで委託を受けている作家さんに、既存のイラストを少し使いまわさせてもらえないか? と打診してみたのですが、なんとなんと、せっかくの機会なので描き下ろしてくださる、という話に! 最初はフルカラー表紙といくつかの見開きを……という話だったのですが、せっかくなので、と、なんと

すべてのイラスト原稿を描き下ろしてくれた

のですよ! しかもこちらの原稿に合わせて、隙間のスペースをすべて新規カットで埋めてくださるという有難いお話まで頂き、もう感謝感激すぎる~~^^。や、この作家さん、実は私が商業/同人通しての一番のお気に入りの作家さんで、個人的な付き合いも割と長いのですが、まさか自分の人生の晴れ舞台でここまでしていただけるとは全く思っておらず、感謝してもしきれないほどなのです;;。ホントに素晴らしい原稿、ありがとうございました~~!^^ この同人誌、一生の宝物ですよ~^^。

# イラストがものすごく上手いので、やっぱり「有名な方ですか??」とか「プロの方ですか?」とか
# いろいろ聞かれました^^。でも、同人関係のお友達で~、と言っても普通の人にはわからないw。

ちなみに、どうせやるならとことんやるぜ! ということで、プロフィールムービーもオタク色満載、会場 BGM も当然アニソン使いまくり(※ 普通の曲も使ってますがw)、エンドロールは「あなたに会えて」→「風の辿り着く場所」とやりたい放題でした。なんか一部からはこの会場をこんなふうに使うなよ、と怒られそうな使い方だった気がしなくもないですが;、まあでも一般人からすれば「かわいいイラスト」「アップテンポの曲」ぐらいの認識にしかならないはずなので、まあいいかなーと思ったり^^。

というわけで、まあようやくいろいろと駆け抜けた数ヶ月間も終わりなわけですが、せっかくなので舞台裏をちょっとだけご披露、ということで、少しずつ Making な話を書いていこうかなー、と思ったりします。というか、これだけおいしい格好の blog ネタはないわけで;、もしかしたらこれから結婚される方のご参考になるかなー、ということでぼちぼち書いてみようと思います、はい^^。

# 実はこの結婚式の余波で仕事がめっちゃ忙しいので;、エントリはまったり書いていくつもりです。
# っつーか 11 月末締切の仕事、ホントに完成させられるのか激しく不安が....;;

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