2016年4月のアーカイブ

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出産直後の書類申請も割と面倒でしたが、それ以上に共働き世帯で面倒なのが保育園問題だったりします。つい最近、「保育園落ちた日本死ね」で話題に上ったのでご存じの方も多いと思うのですが、これに関しては

確かにこれはひどい。
というか知れば知るほどどうしてこうなってんのよ? と思うことばっかりです;;。

子持ち世帯でないとこの辺はぜんぜん状況が分かりにくいのも確かなので(自分もよくわかってなかったです;)、まず、要点をざっとまとめるとこんな感じ。

  • 保育園の種類
    • 保育園は大別して、認可保育園、認証保育園、認可外保育園の 3 種類。
      • 認可保育園 : 施設の広さや保育士の職員数などをクリアして都道府県知事に認可された施設。運営費が国や自治体から出ているため、保育料が比較的安い。
      • 認証保育園 : 東京都独自の制度。国の基準が都心部だと厳しすぎるため、認可保育園に準じる基準を設けて運営費を補填しているところ。保育料は上限が設定されているが、各保育園が設定可能。
      • 認可外保育園 : 上記に該当しない保育園。ベビーホテルなどもこれに該当する。
    • 上記の分類は、公立/私立の分類とは別。認可保育園の多くは公立だが、私立の認可保育園も存在する。
  • 認可保育園について
    • 認可保育園は圧倒的に環境がよい
      • 認可されるための条件が厳しいため、環境面では圧倒的に優れている。
      • 例えば認可外保育園の場合、ビルの一フロアを使って乳幼児を預かるようなところ(いわゆるベビーホテルのようなところ)も多いが、認可保育園になると、広い部屋とよく日のあたる園庭付き、しかもしっかりとした給食設備つきだったりして、まるで環境が違う。(見学に行ってみて、あまりの違いに愕然としました....;)
    • 認可保育園の入園は、自治体が管理している
      • 私立の認可保育園であったとしも、入園は自治体の方で管理・決定されている。このため、認可保育園への申し込みは自治体に対して行う
      • 入園可否の決定ロジックは自治体ごとに異なるが、おおざっぱに言えばポイント制で行われている。例えば、親一人がフルタイムワーカーだと 20pt、保護者が身体障碍者の場合には +4pt、といった具合。これらのロジックで順位付けされ、上位から入園者が決まるという仕組み。(実際はもうちょい複雑なので後述)
      • 逆に言えば、認証・認可外保育園については各保育園が独自に管理。各保育園への直接申し込みを行い、各保育園の判断で入園可否が決まる。(このため恣意的な入園許可や拒否があってもおかしくない。)
    • 認可保育園の保育料は、世帯収入によって大きく変化する
      • 保育料は子どもの年齢と世帯収入によって変化する。基本的には小さいほど高額で、例えば 0~2 歳だと 0~80,000 円/月程度。
      • 世帯収入による変化の幅が大きく、年収が低ければその分、保育料も安くなる。(※ この部分は自治体ごとの設定のため、同じ世帯年収でも区によって保育料がかなり変わる) ざっくりいうと、世帯収入で 1,000 万円程度を超えると、概ね上限金額になる。
      • しかし認証保育園、認可外保育園では、世帯収入による軽減の仕組みはない。値段設定は保育園によって違うが、だいたい認可保育園の上限金額と同程度

さて待機児童問題というのは、簡単に言うと、共働き世帯であっても認可保育園の枠に入れない(この場合は空きを待つ形=待機児童になる)という問題なのですが、世帯年収の高低によって色合いがずいぶんと違います。

  • 世帯年収が低い場合
    • この場合、認証・認可外保育園ではとても保育費用が賄えない。このため認可保育園への入園を目指すのが基本となる……がしかし、認可保育園には空きがなく、共働きフルタイムワーカーでないとまるで入れない。
    • このため、一時的であっても認証・認可外保育園に高い費用を払って入園させて共働きフルタイムワーカーとなり、認可保育園への入園を目指す形を取ることが多い。しかしこの場合、奥さんの収入はほぼそのまま保育料へと消えていく形になる。
  • 世帯年収が高い場合
    • この場合、認可保育園であっても保育料そのものは認証・認可外保育園と大差がない……のですが、問題は環境がまるで違う、という点。認可保育園の方が圧倒的に環境がよいため、結局のところは認可保育園への入園を目指すことになります。
    • 仮にお金が問題にならないような世帯であったとしても、「高くて環境のよい認可外保育園」というものが実態としてほとんど存在しない(or あっても自宅から遠い)ので、結局は認可保育園を目指さざるを得ないケースが多いです。(自分もあまり認識してなかったのですが、実際に利用する上では保育園は自宅から徒歩圏内+αぐらいのところにないとまともに日常が回せません;。)

ここで当初の問題に戻ってくるわけなのですが、「保育園落ちた日本死ね」の話。いろんな話が出ており、裏話としてはこんな話もいろいろと出ています。

どっちが正しいのかはよくわかりませんが、そもそも重要な点として、子育てという大変な仕事を数万円~ 10 万円ぐらいで肩代わりしてもらうという考え方自体が間違っている、ということがあるのでしょう。実際、産んで育ててみればこんなの当たり前で、子供を産むことも子育ても、フルタイムワーカーよりよほど大変なお仕事なわけで;、本来そこに割り振るべきリソースをビジネスに割り当てて、「一億総活躍社会」なんていう幻想を打ち立てていること自体が大間違い、というのが実態なんじゃないかと;;。

# 本来、子供を産んで育てていくことは、社会システムとしてみれば未来への投資なわけですが、
# 「一億総活躍社会」やら「男女同権」やら「女性活躍推進」やらと聞こえのよい言葉で、未来への投資を
# 現在の経済活性化に転用するのは、大きな目で見るとそもそも終わってる、だと思うのですよねぇ;。
# 「一億総活躍社会」も「男女同権」も「女性活躍推進」も、考え方が間違っているとまでは言わないけれど
# 「みんな今まで以上に効率化や合理化を進めて頑張る」ではなく、単なる「リソースの再配分」になって
# しまったらいろいろうまくいかないに決まっているだろう、という;;。

さて、ここまででざっくり概要は整理したわけですが、うちの子の場合はこれだけでは済まない問題がありました;。それが早生まれ問題。これについてはエントリを分けます;。

というわけで今度はこちらのお話しをひとつ。

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ええっと、出生届のお話。あ、上のは私のものじゃなくて法務省のページから拝借しもたのですが^^。

出生届は赤ちゃんが生まれたら 14 日以内の提出が必要。期限を超えた場合、いったん戸籍上は名無しとして扱われ、そこに後から追記の形で記載が入ることになるため、まあ生まれたらとりあえずとっとと出せという話になります(出産直後はもろもろバタバタするので、事前に名前を決めておかないとつらい)。書類は A3 版で、右側には出生証明書つき。病院で、右側を記入したくれた用紙をもらえるので、あとは左側を埋めて役所に持っていけばよい、ということになります。

……が、問題なのは多くの場合、この出生届に併せて様々な手続きが必要になる、ということ。出生直後に少なくとも必要な手続きは以下の通り(これ以外にはこちらのサイトとかが参考になります)。

  • 出産育児一時金
    加入している健康保険組合から 42 万円が支給される仕組み。多くの場合は、病院で差引精算が可能。
  • 児童手当金
    0~15 歳までの子供がいる親に支給される手当。期限を過ぎた分は遡って受け取ることができないため、出生届と併せて申請するのが基本。例えば 0~3 歳は 15,000 円/月だが、所得によっては減額される。(これ、基本的には世帯の主たる維持者(通常は父親)の口座に振り込まれる形なので、うっかりすると父親のお小遣いになりかねない支払い方式なのはどうかと思います;。)
  • 健康保険の加入
    生まれた子供は、通常は父親の扶養家族の扱いになるので、扶養家族の健康保険証を申請することになる。発行まで 1 週間ぐらい。
  • 乳幼児医療証の発行
    乳幼児医療について、保険診療内の自己負担分を助成してもらう仕組み。発行には生まれた子供の健康保険証が必要。申請時点では健康保険証はまだ発行されていないので、(子供が組み込まれる予定の)親の健康保険証を使って申請。

またこれ以外にも、健康保険組合が独自に用意している一時金や、自治体が独自に設けている一時金などがあるのですが、これらは相互に依存関係を持っているものが多々あるため、適切な流れで適切に申請していく必要があって正直混乱しまくります;。生まれた直後にちゃっちゃか回れるように事前に調べておく必要があるので困ってしまったのですが、実際のところは、役所の窓口と会社の人事に申請に行けばだいたい全部フロー化されている、というのが実態の様子。例えば役所の場合、出生届を持っていくと、その場でその日に回って申請すべき場所を全部教えてくれるし、会社の人事に問い合わせても、必要書類は全部教えてくれる感じでした。(← この辺は大きな企業だとラクです;。)

まあでも、役所まわって会社で必要書類書いて申請するだけで、しっかり一日かかりました;。意外と書類手続きも面倒なものですねぇ。

というわけで、引き続き今度は命名のお話について。

出産が近づいてくると、両家の両親からは名前どうするの? というプレッシャーがかかってくるわけですが;、いや実は地味にこれがかなり大変だったりします;。昔と違って、今は命名辞典なるものが発売されていて、本屋さんに行くと辞書みたいなものが売られており、これを買ってきて名前を探していくわけなのですが。

ぶっちゃけどーすりゃいいんですかこれ;;。
というか、どれも合ってるような合ってないような、なんともわからんのですが;;。

一応、名前付けにはセオリーというかパターンはあるようで、

  • 生まれた月や季節を元にして決めていく
  • 呼び名の音の響きから決めていく
  • 親族(親など)の名前を元に決めていく
  • 字画を元に決めていく
  • 何かの記念を元に決めていく
  • 文字数を元に決めていく
  • 親の期待を元に決めていく

などが典型的な方法なのだとか。最初は辞典をぺらぺらとめくって、気に入った文字や名前を探していったのですが、どうも今一つしっくりこない感じもあり、さてどうしたものかと悩むことに。

……でもって、結局たどりついたのがこの方法でした;。

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流れとしてはこんな感じです。

  • 私の下の名前から 1 文字使うことを決定。(これは私自身の下の名前が父親から一文字譲り受けているため)
  • その上で、子供の名前としてよく使われる漢字の上位 100 文字と Excel 上で総パターンマッチング
  • 名前として成立するもの、響きがおかしくないもの、キラキラネームにならないもの、あまりにも名前が古すぎないもの、FEP で普通に変換できるものをひたすら抜粋
  • 抜粋したものについて、漢字の語源と意味を調べて、子供への想いや願いとマッチするものを抽出。
  • さらに字画サイトで画数チェック。(※ 字画については流派によってまるで結果が変わってしまうため、参考程度に。)
  • この候補(この時点で約 10 個程度)を両家の両親に確認してもらい、イヤなものを除外してもらう。
  • あとは生まれた後のインスピレーションで決める。(ぉ

# こんな情報を blog 上に残しておいて、息子が大きくなったときにこの情報を見てどう思うのかは
# とりあえず横に置いておくことにしますが^^。

まあ最終的には割と無難なところに名前も落ち着いたのと、結果的に使った文字は、私の名前一文字と、私の祖父の名前にも使われていた一文字でした。数学の先生をやっており、私も子供時代にめちゃめちゃお世話になった(というより今の自分は祖父に世話になったところというのが大きい;)ので、それにあやかる意味でもよかったかなと思っていたりします。

# でも、嫁の名前から一文字使うパターンも検討したら、全力で嫁が拒否ったのには苦笑い;;。
# 自分みたいになったらどーすんだというのが言い分でしたが、いやそれいったら息子が私みたいに
# 困ったヲタクになったらどうするつもりなのかと小一時間;;(苦笑)。

しかしそれにしても命名辞典などを調べていて思いましたが、本当に今どきの子供たちの名前って、完全にアウトなキラキラネームを抜きにしても、境界線的な名前はとにかく多いという印象が;。例えば現在のランキングはこちらに掲載されていたりしますが、上位にランクインする名前にしても、小さな子供のときにしか通用しない名前があまりにも多くないか? という気が。今の子供たちが大きくなったときにはそっちがマジョリティになるから違うのかなぁ……と思ったりしなくもないのですが、まあとはいえ少し古風でも無難な名前が一番だろう、と思ったりもします。

……なんていうふうに思っていたわけですが、二人のお子さんを持つ友人 & 奥さんからこんな一言が。

「まあどんな名前をつけても、何度も口にしていればそのうち慣れてくる。」
いや確かにそれもそうかも(笑)。

名付けは両親から子供への最初のプレゼント、なんていうふうによく言われますが、まあ確かになかなか難しいものです、はい^^。

そんなわけでミルク作ったりオムツ取り替えたりと、ちまちま嫁の手伝いをやっているのですが、そんなことをしていると、周りからは「イクメン」などと言われたりすることがあります。……いやでも思うんですけどね。

いやぶっちゃけこの程度ではイクメンでもなんでもないだろうと小一時間;;。
うーん、時代の違いなんですかねぇ?;

世代的に、自分たちの親世代(今の祖父祖母世代)の場合だと、父親は育児をなんにも手伝ってくれなかったという恨みがあるのか;、今の時代はいいわねぇ的な発言が飛び出すのですが;、今の時代は男性でも台所に立つのはごく当たり前なので、別に子供を抱いて育てたりすること自体には何ら違和感はなかったりします。……が、それよりも何よりも思ったりすることは、

そもそも物理的に母親から肩代わりできない作業が多すぎる。

とゆーことなんですよね(ぶっちゃけ当たり前ですが;)。子供を産むこと自体もそうですが、男性ではどうあがいても母乳は出ないし;、息子を抱いている嫁を見てると、いやどうやってもこれにはかなわないよなぁ、と思ってしまうことしばしば。多少育児を手伝ってイクメンと言われても片腹痛かろう、と思ったりします、実際のところ;。

とはいえ、男性でも肩代わりできる作業はそれなりにあります。まだ 2 ヶ月程度ということもあるのでしょうが、父親を嫌ったりすることもないので、抱いてあやしたりすることは全くもって可能。まだ小さいこともあって、抱いてあやしても泣き止まないときは、だいたいミルクかおむつかゲップなので、まずその辺から疑ってかかってみるとよかったり。加えて、会社から帰った後に抱いてあやしていると、男の子でもかなり癒されますね。いや女の子じゃないとさほどかわいくないかと思ってましたが、まあ男の子には男の子のかわいさがあるものだなぁと思ったり。そこそこ体力使うので、全く運動しない自分の場合は夜の寝つきがよくなるという副次効果もあったりします。(← 運動しなさすぎです自分;。)

ところで話は変わりますが、それにしても出産や育児はオカルトな話が多いなぁと思う今日この頃。今どきはインターネットでいろいろ調べながら育児をするのがふつうだろうと思うのですが、まるで宗教だろうとしか思えない話がいろいろ出てくるのが参ってしまいます;。さすがに「つわりは親が子供を拒否してるからだ」的な迷信は見かけませんが、科学的根拠がはっきりしないものについては割とみんな言いたい放題なのが参ってしまったり;。抱いてあやして愛情かければきっと泣き止みます……って、いやいやそれミルクあげないとダメなこともあるだろう、とか、あるいは昔の常識が今の非常識になっていたり(そして今の常識もしばらくすればきっと未来の非常識;)。加えて出産や育児は自分のやり方が一番と思っている人が割と多いこともあり(← まあ気持ちはわかる^^)、ホントに宗教だなぁと思ったりします。

……なんていうことを思っていたわけですが、周りに話を聞いてみると、だいたい二人目はいい加減に育てるものだとか;;。母子手帳見ると、だいたいすぐに一人目なのか二人目なのかがわかるそうで(苦笑)。まあ、そんなものなのかもしれませんねぇ;^^。

というわけで、つわりなしのスピード出産でこのまま行ったらノートラブルか、と思っていたわけですが、なかなかそうは問屋が卸さず;。

まずは退院後、数日したところで嫁が 39 度の発熱トラブル;。産後の発熱自体はよくあることらしく、乳腺炎や感染症などいくつかのパターンが考えられるそうなのですが、問題なのは時期的にインフルエンザが流行っているために、インフルエンザでないことを確認しないと産科で見てくれないという点。このため、いったん近場の病院でインフル検査をし、その後に順天堂に産科へ向かうことに。高熱ゆえに相当つらかった様子ですが、こればっかりは病院側もリスク考えるとやむないところ。抗生物質を飲んで事なきを得ましたが、普段ほとんど熱を出さないだけになかなかつらかった様子;。

もう一つのトラブルとしては、お風呂上りに急激に胸が張ることに。母乳が出始めると急激に胸が張るらしいのですが、乳腺が開通していないとこれが恐ろしく痛いらしいです;。すでに夜でしたが、慌てて搾乳機を買いに走ったり母親に話を聞いたりと、こちらもなかなか大変;。あまり母乳が出なかったことや、一ヶ月を超えたあたりからは初乳(初期の母乳は栄養価が高く、子供の免疫力を高める効果がある)も出なくなっていったことから、現在はほぼ粉ミルクのみで育てています。

……がしかし、このこなみるく、もとい粉ミルクがなかなかに興味深かったりします。

うちでは産院で使っていた粉ミルクと同じ、森永の「はぐくみ」を利用中……なのですが、まあこれが恐ろしい勢いで消費されていくのですよ;;。400g の詰め替えパック 2 個で \2,000 弱ぐらいなのですが、1 週間ともたずになくなります;。値段はともかく発注を忘れそうになるのが危なくて、紙おむつと同様、ストックが減ってきたら速攻でスマホからヨドバシ or amazon に注文;。粉ミルクひとつで配達してもらうのはどうよ?というツッコミもありますが;、配送はとてつもなく助かります。m(_ _)m

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そして欠かせないのが、煮沸消毒済の水、そしてミルトン

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赤ちゃんが飲むミルクはきちんと消毒することが大切なのですが、一方でまじめにやってるととにかく大変なので、いかにラクをするのかが非常に重要。この辺はリアル枚シスターなどの先達がすでに編み上げたノウハウをしっかり再利用させてもらっているのですが、

  • 哺乳瓶
    煮沸消毒したり電子レンジで蒸したりといくつかの方法があるらしいですが、我が家はミルトンを利用。洗剤で普通に洗ったあと、ミルトン(次亜塩素酸ナトリウム)の溶液に 1 時間以上浸けておけば殺菌できるというもの。哺乳瓶の洗い物などをつど処理できるので結構便利です。
  • お水
    湯冷ましのお湯を作ったりするのはとてつもなく大変なので、加熱殺菌済みの赤ちゃん用の水を利用。うちは和光堂の「ベビーのじかん 赤ちゃんの純水」を利用しています。安曇野が水源なのも安心なところ。
  • お湯
    厳密なことを言うと、煮沸した直後のお湯ではなく、少し冷ました 70 度ぐらいのお湯で粉ミルクを溶かすのが正しいそう。低すぎると粉ミルクで繁殖した雑菌を殺菌できず、かといって高すぎると今度はビタミン C などが壊れてしまうでよくないのだとか。このためミルク用の調温器なども売られているのですが、うちは面倒なのであきらめて煮沸したお湯を気持ち冷ましてそのまま利用;。飲ませるときは人肌の温度まで冷ます必要があるのですが、少量のお湯で粉ミルクを溶かしたあと、上記のお水でそのまま割ってしまえば、簡単に人肌の温度に調整できます。

といったところ。夜寝る前に粉ミルクを事前に計量しておけば、あっという間にミルクを用意できるので、夜中にミルクを作るのもそれほど苦にはなりません。人によっていろいろ流派があるようですが、まあ慣れというのが一番大きいのかもしれませんね。

さてさて、息子の出産では実は平行してもう一つ事件(?)がありました。それが自分の母親の入院でした;。1 月の下旬のある日、母親からメールが入ってるなぁと思って確認したら、なんといきなり入院することになったとの報告が;;。正月に、母親が家で床に足を取られて転んでしまったのですが、骨折していることに気づかずにしばらく過ごしてしまい、結果的には傷口を広げることに;。それでどうにもならなくなって近くの病院に行って診察を受けたところ、大腿骨頚部骨折との診断。……まあ簡単に言えば、足の付け根のところが折れてたそうで;、病院に行ったその足で、そのまま緊急入院になったとのこと;。

この大腿骨頚部骨折、そのまま放置すると歩けなくなる(=寝たきりになる)ので手術が必須なのですが、この手術では人工股関節への置換を行います。基本的には全身麻酔+硬膜外麻酔で 8cm ほど皮膚を開けて人工股関節への取り換えを行うのですが、怖いのは感染症。このリスクを下げるためにクリーンルームで行われる手術……なのですが、手術前の検査でまさかの糖尿病が発覚;;。ちょ、おいこれどーすんのよ??状態に陥るハメに;;。

# ちょっと補足をすると、糖尿病とは血糖値が病的に高い状態をキープしてしまう病気のこと。
# 糖尿病になると血液がどろどろになり、末端まで血液が届かなくなるため、足の壊疽やら失明やら様々な合併症を引き起こしていき、これが命取りになってしまう。このため、血糖値の高い状態が続かないようにすることが重要だったりします。

参ってしまったのは、血糖値は大丈夫、検査もしてるからとさんざん言ってたにもかかわらず、実はかかりつけの病院(しかも糖尿病の専門医;)での高血圧の治療では血糖値パラメータを一切見ていなかったというワナ;。私の父は糖尿病予備軍で、同じ病院で検査もしてもらっていたのだから参ってしまいます;。冷静に考えれば、太っていて運動もしないでさんざん飲み食いする……と、どう考えても生活習慣病にかかるだろう、という感じなのですが、糖尿病パラメータの A1c の値は 14 と超高め;。糖尿病だと手術のリスクが跳ね上がる(感染症にかかったときに極めて治りにくくなる)。そもそも人工股関節の手術自体、感染症が発生すると危険(血流がないため抗生剤などもただでさえ効きにくい)。さらに、骨折が原因ということもあって自己血輸血もできず、出血量が多ければ輸血も必要……と、これは大変なことになったとかなりビビりまくっていた次第だったりします。

しかしさすが母親というべきか、ビビりまくる自分をよそに手術の覚悟も決めてさくっと手術を受け、その後のリハビリも順調に消化。リハビリ含めて 3 週間ほどは必要なため、どう考えても嫁の出産(もともと 2 月上旬予定)には間に合わなかろう……と思っていたのですが、息子が嫁のお腹に引きこもったおかげで、出産当日には一時外出で順天堂まで様子を見に、またさらにお七夜の前日には退院と、結果的には完全復帰を遂げているので驚きます;。人工股関節は、きちんと埋まれば健常者とほぼ同じように過ごせるとのことで、現在では普通に歩いて普通に生活。

出産間際は、母親の入院している病院と嫁が入院している順天堂の両方にお見舞いに行くという、なんともはやという状態になっていて参りましたが、結果的に見れば、全く気付いていなかった母親の糖尿病に気づけたのは良かったのかもしれません。幸い、目も含めて現時点では合併症は皆無とのことで、血糖値もうまくコントロールできている様子。この年になると、自分も含めて本当にいろんなところで健康問題が次々と出てくるものですね;。うむむ。

というわけでまずは出産のお話から。

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妊娠してから急ぎで検討する必要があるのが産院選び。一般には妊娠してから 12 週ぐらいまでは流産の確率が高い(遺伝子異常などで流れる可能性が高い)のですが、母子手帳をもらいに行っていきなり役所で脅されたのが、産院を探して予約入れとかないとまずい、という話;。特に人気の高い産院だと、妊娠が確定したとはいいがたい 4 週目~8 週目ぐらいで仮予約に走るケースまであるらしく、さすがにこれにはびっくり;。ネットを見ると、こんな産院探しのサイトがあったり、あるいはベネッセなどが超青田買い、もとい情報交換サイトみたいなものを立ち上げていたりするのですが、出産についての大まかな方針を決めておかなければならないので慌てていろいろ調査をするハメに;。

痛みと苦痛に弱い(ぉ)嫁は速攻で無痛分娩を選択すると言い出したのですが、多くの産院は麻酔医の配置の問題などもあってか、無痛分娩の場合は計画分娩(=予め決めた日に陣痛促進剤を使って出産させる)を前提としており、その場合、計画日より手前であれば無痛分娩にはならず、また未熟であっても基本的にはその日に出産、ということに。また、無痛分娩はやはり小さな産院の方が取り扱いが多いのですが、初産で何があるかわからないとちょっと怖いよなぁ……ということで大病院を探すと意外に選択肢が狭い。結局、大学病院かつ 24 時間いつでも無痛分娩が使える(& 直前に変更も可能)、となると、都内では順天堂大学病院ほぼ一択、ということになり、こちらを選択。

とはいえ、この順天堂大学病院、いろいろ難点もあります;。

  • 出産費用は全体的に高めなことに加え、相部屋が空いていない場合には個室に回され、しかも個室料金が強制的にかかります。差額ベット料金は実に 1 日 3 万円から。これ法律的によかったんけ?; というのはあるのですが、これがないとそもそも病院が維持できないのでしょう;。これ以外にも、全体的に定期健診のお値段も高め(初回の初診は確か 2~3 万円ぐらい)で、都内だと相当なセレブ病院とのこと。うちは幸い、相部屋が空いていた & 個室が埋まっていたので値段的には抑えられましたが、それでも確か 70 万円ぐらいかかっていたはず。ここは大学病院かつ 24 時間いつでも無痛分娩、という条件を満たすための必要経費……ですね;。
  • これだけお高い病院であるにもかかわらず、食事がぶっちゃけあり得ないぐらい貧相かつ美味しくないです;。これに関しては理解に苦しむというのが本音で、今どきこんなひどい病院食を出す病院があるのか……とかなり驚きました;。これ、個室だとメニュー違うんですかね……?;(配膳のときにちらっと見た感じではたぶん同じなんですが;)
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    そもそも食べ物好きの嫁なので、もうそれこそ泣きそうになりながら食事していたのですが;、あまりのひどさに見るに見かねて、後半戦はふりかけやらおかずやらを毎日私が買って持ち込んでました;。カーテンで仕切られた別の妊婦さんたちもいろいろ持ち込んでいたようで、実態としては完全に持ち込みが黙認されているような印象だったのですが、果たしてこれはどうなのかと小一時間;。
  • 一応、2F に入っているレストランでお祝い膳が食べられる、というチケットをくれるのですが、これまた困ったことに病院服での訪問不可、しかも利用時間帯の縛りありという制約つき。これいったいいつどうやって食べに行けばいいのよ状態;。これだったらテイクアウトの美味しいお弁当とかの方がよっぽど気が利いてるだろうと言いたくなります……;

……とまあさんざん文句を書いたわけですが、本来の出産まわりに関しては全く問題なしでした。(問題があっては困りますけど;。)

  • やはり 24 時間体制の麻酔医常駐は、無痛分娩の希望者にとっては限りなく有り難いところ。あまりにも小さい状態で計画分娩で生んでしまうとその後育てるのが大変なんだそうで、そういう意味では計画分娩しなくてよいのは極めて大きなメリットです。ちなみに 2015 年に 24 時間体制の無痛分娩を可能にしてからは、約 7 割の人が無痛分娩を選択しているとのこと。まあそりゃそうですよね;。
  • 当然と言えば当然ですが、助産師さんの安定感はやはり高いです。よく訓練されてるなぁという感じで、嫁が助産師さんにちょっと質問したら、いきなり「安心して大丈夫、私たちがついてるから」と全力で嫁に話しているのを見たときには、いやそこまで自信たっぷりに言わなくても大丈夫だろうと思わず苦笑い^^。一番頼りなかったのが担当医のうちの一人、というのもちょっと苦笑いでしたが;^^。 (その人は助産師さんにしっかりしろとか怒られていたとかなんとか……;)
  • そしてなにより素晴らしかったのが、ここで出産する人がもらえる順天堂大学病院の産科のオリジナル同人誌、もとい書籍、ストークス
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    とかく不安になりがちな妊娠中のトラブルなどの情報を、医学的知見、さらに発生率などのデータも添えながら非常にわかりやすく紹介してくれており、不必要に不安をあおるネット情報や書籍とは一線を画した本になっていました。ぶっちゃけですが、この本だけで数万円の価値があります

妊娠中はつわり皆無だったものの、予定日を過ぎても出産の兆候なし。我々の息子とはいえ、こんなところからいきなり引きこもらなくてもいいだろうと言いたくなりましたが;、結局、41 週目を超えたタイミングで管理入院 → 陣痛促進剤を打つことに。産道は比較的早めに開いたものの、なかなか子供は出てこれず、胞衣が巻いて徐脈(子供の脈が弱くなること)が起こって帝王切開になりかけたのですが、同意書を書いたしばらく後に、担当医の一人がうまく対応してくれて、鉗子で分娩していただけました。結果的には、初産にもかかわらず陣痛発生から 約 4 時間ちょっとの超スピード出産。帝王切開になりかけたときにはマジで泣きそうになりましたが;、無事に出産してほっとひと安心ですよ、ええ;。

……とまあ、嫁の出産はそれなりに順調に進んだのですが、並行して発生していたのが自分の母親の入院だったりします;。これについては次のエントリにて~;。

というわけで地味に忙殺されている今日この頃ですが、せっかくなので blog にざっくりまとめておこうと思った今日この頃。一部の方々にはすでにご報告済みではありますが、

おかげさまで無事に嫁が男の子を出産しました。m(_ _)m
いやー、まずは無事に生まれてよかったです。3,090g なので割と普通な感じ。

……といっても生まれたのは 2 月下旬なのですでに 2 ヶ月ほど経過しているわけなのですが、ここ 2 ヶ月ほどは絶賛お仕事忙殺中な感じで、地味にデスマプロジェクトに巻き込まれてえらい目にあっております;orz。っつーかこんな時期にこんなプロジェクトに巻き込まないでくれよ状態なのですが、うっかり気づけば blog もまとめずにずるずると来ており、これ記憶が定かなうちにまとめないとダメだなぁと思った次第だったりします。

そんなわけで記憶がまだ新しいうちに、いろいろ書いておきたいと思います、はい^^。

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