こちらも以前からずっと懸案だった、プロジェクターをついに買い換えました。
EPSON のプロジェクター、EH-TW6600W。今から約 10 年前に EPSON EMP-TW200 を購入し、こんなページまで作ったのが非常に懐かしいのですが、さすがに 10 年も経つとランプのへたりがそろそろ限界……というか利用時間が軽く 2,000 時間を超えている;。ランプ単体で購入してもそれなりのコストですし、最近はプロジェクターもかなりよくなっているはず……ということで、いっそ買い換えようか?と数年前から思っていたのですが、ようやく決心がついて購入に踏み切った次第だったりします。
そして実際に買ってみると、とにかく今のプロジェクターすげぇ、とびっくりさせられることばかりでした;。
- 明るさ
当時の TW200 は 1300 ルーメンですが、今回の TW6600W は 2500 ルーメンと、ざっくり約 2 倍。この差はさすがにすごいです。日中でもカーテン締めれば何の問題もなく使えてしまう明るさです。(ちなみにビジネスプロジェクターであればもっと明るいものもあるのですが、ビジネスプロジェクターは色合いがよくないので却下ですね。) - 解像度
TW200 は HD でしたが、今度の TW6600W はフル HD。さすがに解像感は見た目に違います。4K になるとまた違って見えるのでしょうが、さすがに 4K プロジェクターは高すぎて手が出ないですね;。 - 設置性
今回のプロジェクターで一番感心させられたのがここ。実はお値段的にはもうワンランク下の TW5350 という機種がリーズナブルでよさげ(10 万弱)だったのですが、設置性が全く違うので上位機種の TW6600W にしました。ポイントは 2 つで、両方とも TW6600 以上の機種(約 17 万以上)でしか使えません。
① レンズシフト
レンズシフトとは、レンズによって投影方向を上下左右にずらすというもの。台形補正と違って、画質を劣化させずに投影方向を簡単にずらせるもので、以前の TW200 にもついており重宝していました。が、このレンズシフトが現在のプロジェクターは大幅強化。特に素晴らしいのが上方向だけではなく下方向にもシフトできるようになっていることで、これのおかげで高い場所に設置する場合でも逆さ釣りにする必要がなくなりました。(上の写真は棚の上に設置しているのですが、以前の機種だったらこの高さからだと逆さ釣りにしないと投影できませんでした) シフトの大きさ自体もかなり拡大されており、あからさまに斜めから投影しない限りはレンズシフトでだいたい対応できるようになっています。
② ワイヤレス接続
今回の設置で最大の決め手になったのがここ。なんとプロジェクターとの物理ケーブル接続が要りません。
上の写真がワイヤレストランスミッタで、ここからフル HD 画像をプロジェクターに飛ばすことができます。私の家の場合は、スクリーンの真下に置いてあるのですが、基本的にはプロジェクターとの見通しが効けば(=間に人間の頭などがこなければ)転送可能。HDMI の 5 系統セレクタとしても利用できるのでかなり便利です。
これらの 2 つの機能のおかげであっという間に設置できるのが素晴らしいところで、これらを加味すると絶対に TW6600W 以上にすべきだろう、という印象です。懸念点としては、ワイヤレス接続なのでフレーム遅延がどの程度あるのか、ですが、もともと液晶プロジェクターには数フレームの遅れがあり、ワイヤレスだとこれが若干拡大してるかなー?という印象。正確には測定のしようがないのですが、感覚的には 4~5 フレームは遅れているという印象です。シビアなシューティングゲームだとちょっと問題(操作に対して一瞬だけ操作ラグが出る)ですが、一般的な映画鑑賞などであれば全く問題ないと思います。ミクなどの音ゲーの類はもともとフレームをずらす機能があるのでそれで対応、ですね。 - 3D 対応
それほど期待していたわけではないのですが、3D 対応しているということなので使ってみました。といってもうちの 3D 対応のソースは Project DIVA しかないのですが;。
結論から言うと、これはちょっと厳しいねー、という感じ。使えないというほどではないのですが、最大の難点は明るさ。もともと 3D 対応は右目/左目の画像を高速に切り替えるというものなので、明るさが物理的に半分になる。このため 2500 ルーメンの高輝度プロジェクターであっても、実質 1250 ルーメンにしかならないのでかなり画面が暗くなります。また、飛び出し量は調整可能ですが、強くすれば気持ち悪くなるし、弱くすると 3D に見えないし……というジレンマでした。
ちなみに 3D メガネは標準で 1 個ついてきますが、増設には 3rd party 製品のものも利用できます。方式がいくつかあるので要注意ですが、こちらは問題なく利用できました。 - その他の問題点
ワイヤレストランスミッタですが、配線上、スピーカーの取り扱いに注意が必要です。うちの頭の悪い配線図はこちらです^^。
うちは HDMI 機材があまりにも多すぎるので、EPSON のセレクタの 4 系統入力ではまるで足りず、HDMI セレクタを別途組み合わせているのですが、とにかくこの手のセレクタやスプリッタは相性問題が出やすいのですよね;。さんざんあれこれやって上の配線に落ち着いたのですが、HDMI スプリッタの先に EPSON のワイヤレストランスミッタをつなぐとうまく出力できなかったり、また上記の配線でも EPSON のセレクタの Output を切り替えたりしないとたまにテレビ側に出力できないことがあったりします。
まあこの辺は HDMI の仕様の問題なのでやむを得ないのですが、こればっかりはどうにかならないのかと思うのが、テレビ側に映像出力している場合でもスピーカーから音が出てしまうという問題。EPSON セレクタからは光出力でスピーカーに音が出せるようになっているのですが、テレビ側にパススルーしてるのにスピーカーからも音が出てしまうのはどうよ?状態;。まあ、スピーカーの電源を切ればよいのですが、この辺の配線はもうちょっと簡単になってほしいですね。……いや機材が多すぎる我が家のほうが問題なのかもですが;。
なお、スピーカーへの出力は光ケーブルなので要注意。amazon などで DA コンバータを購入しておかないとスピーカーに音が出せない場合もあったりするので注意してください。
……とまあいろいろ書きましたが、総じて満足度は非常に高いです。値段的には EWP-TW200 が 19 万円、今回の EH-TW6600W が 17 万円と、あまり安くはなっていないのですが、内容的にはさすがに 10 年間の進化を感じさせてくれるものでした。今の時代だと大型液晶テレビという選択肢もあるので必ずしもプロジェクターが有利というわけではないのでしょうが、やはり 80 型クラス以上になってくるとまだまだプロジェクターのほうが安い。また 10 年間ぐらい使い続けるのかなー?とは思いますが、ランプを買い換えるぐらいならそのときにはまた新しい機種に買い替えるのがよいのかもしれませんね。
私は昨年AVアンプを買い替えました。
マランツのSR7009ですがなかなか良い。
昔と違って複数ゾーンの操作が充実してるのが非常に便利です。
・フロントSP A/B系切替
・ゾーン独立でのソース選択
・HDMI出力3系統
・スピーカーアサインの自由度
・デジタル音声入力のアサイン自由度
この系統図だと導入したくなりますね。
プロジェクターとテレビで異なるソース使えますし。
我が家も子供がケーブルで遊ぶのでワイヤレス化を考えていました。ですので、大変参考になりました。