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というわけで 3 日目はゆっくり起きて帰宅の途に。車酔いを避けるため、子供と嫁は登山電車で移動、それを追いかけるように私が一人で車で下山、という形だったのですが、

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おいおいすごい霧じゃないですか;;。
いやこれ運転できるのか……?

……と結構心配したのですが、まあそこそこ視認距離もあったので問題なく降りてこられました;。フォグランプ初体験でしたが;。そして下山した後はこちらを訪問してみました。

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小田急線 風祭駅直結の施設、鈴廣かまぼこの里。かまぼこ屋さんの一大観光施設で、ネットで見ているとイマイチなにをやっいるところなのかわからなかったのですが、子供が参加できるいろんなイベントをやっている観光スポットになっていました。

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事前にネットから申し込むかまぼこ作り体験などもあるのですが、当日その場で楽しむことができる縁日や簡単なワークショップもあり、なるほどここは手ぶらで寄っても楽しめる施設です。そんなにかまぼこが好きなわけでもないのでお土産は買わずじまいでしたが;、なるほど人気があるのもわかります。

最後は子供の体調も加味して、あまり無理せず渋滞になる時間をさけながら少し早めに帰宅しましたが、こうやって回ってみると箱根もいろいろ観光スポットがあるものですね。子供たちは温泉入ってご飯食べてくるだけでも十分満足しているのですが^^。

さて箱根元町で降りたのですが、下の子がお腹をかなり減らしている様子だったので、とりあえず下船場のすぐ近くの cafe KOMON-湖紋- へ。

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オシャレ系カフェ & めっちゃ観光地っぽい場所だったので大丈夫か??と心配したのですが、実際にはどれもかなり美味しくて当たりなお店。お団子なんかもあったのですが、子連れだとちょっとそこまで手を伸ばしている余裕は残念ながらなし;。というわけで、そこからちょっと足を延ばして箱根関所へ遊びに行ってみました。

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実際には昔の箱根の関所を復元した観光施設で、正直たいして見るものがあるわけでもないのですが、丘の上に上がっての遠見番所からは芦ノ湖が一望できてなかなか景色がよかったです。

さてそれはともかく;、実は問題だったのはここからでした。。。; 関所から撤退し始めたのが 14 時 40 分頃。このあと海賊船に戻ったらちょうどタイミングよく船を捕まえることができてそのまま乗り込んだのですが、そこからロープウェイ → ケーブルカー → 登山鉄道と乗り継いで、宿に戻ってきたらまさかの 17 時過ぎ。戻ってくるだけで 2 時間以上かかるとは完全に読み違えてました;。本来であれば、箱根元町から強羅方面へはバスを使えば 40 分程度で行けるのですが、子供二人が山道 NG なので逆向きに戻ってきたのですが、遠いことに加えて混雑時間帯にもぶつかってしまい、結構戻ってくるだけでヘロヘロに;。夜には上の子がややダウンしてしまったほどで、いやー、ここまで遠いとは;。今度来るときには何か方法を考えないと、という感じです;。

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というわけで、大涌谷の次は芦ノ湖へ。いよいよ海賊船です。

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まあ当然のように記憶は飛んでいましたが;、船自体はやはり何度か架け替えているみたいですね。行き帰りで 2 回乗船しましたが、驚くほど安定していて乗り心地もよかったです。船の前方は貴賓室扱いで、ちょっとプラスアルファの料金を払うとそちらに乗れる……のですが、実際にはそっちだからといってたいして空いているわけでもなく、単に船の前方に乗れる、というぐらいしかメリットがない感じでした。子供たちはデッキまで上がってまあまあ楽しんでいた様子。売店でアルコールでも買ってのんびりくつろぎたいところですが、実際には対岸まで 20 分程度なのでそうくつろいでもいられないのが残念なところですね。

……ちなみにどうでもいい余談ですが、自分が子供の頃はこの海賊船をなぜか本物だと思い込んでいて、海賊といえば芦ノ湖! と思い込んでいたわけですが、なぜこんな他に船もない湖で海賊業が成立すると思ったんだろうか自分は。。。。;;;orz

今回は二泊三日なので、芦ノ湖目指して遊びに行ってみました。まずは強羅まで出て、そこからケーブルカーに。

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強羅は子供の頃以来でしたが、こんなとこだったっけ。。。状態;。昔、親戚と一緒に強羅の保養所に来ていたのですが、おぼろげな記憶にある強羅の景色とはずいぶん違いました;。まあそりゃそういうもんですよね(汗)。そして強羅の古めかしい雰囲気とはうってかわって、ケーブルカーで上った早雲山の駅はめっちゃオシャレ。ベランダからは箱根の山々が見渡せて非常に気持ちいいです。

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さて早速ロープウェイで大涌谷へ。いやこんな立派だったっけか……と思って調べてみたら、やはり何回か掛けなおしされているんですね。現在のロープウェイは 18 名乗りの巨大ゴンドラでちょっとびっくりするほどの大きさです。窓ガラスも大きくて景色もかなり見やすいですね。

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そして大涌谷の記憶はぶっちゃけ全くないのですが;、結構広いところなんですね。行ったときは幸い天気がよく、風もあったので大涌谷が一望できて圧巻でした。やはりここは双眼鏡をもってきて正解でした^^。息子が食い入るようにいろいろ見てました。大涌谷見学ツアーは申し込みそびれたので谷には降りれず;。まあ二人とも喘息系なので無理に下りないほうがいいんですけどね。

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大涌谷名物の黒い温泉卵もその場で美味しくいただきました。……味はまあ普通のゆで卵ですね;。黒いのは温泉の鉄分に硫化水素が反応して硫化鉄になるから、というのは普通にわかるんですが、実は綺麗に真っ黒にするのが難しいのだとか。まさか黒卵を作る職人さんがいるとは知りませんでした;。

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大涌谷にはビジターセンターがあり、火山のことを少し学べるようになっていたのですが、休みで混雑しすぎていたのであまりゆっくりはできず;。しかしこの写真を見ると、いかに箱根というか芦ノ湖がとんでもない爆発噴火をしたのか、というのがわかりますね。(歴史的には、箱根山の爆発は富士山の 10 倍以上だったと推定されていて、そのあとに残ったのがカルデラ湖である芦ノ湖なので) 箱根もまだまだ普通に活火山なので、ちょっと怖い気もするところです。

さて、夏休みの最後は二泊三日で箱根へ旅行してきました。初日は以前から行ってみたかったこちらへ。

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神奈川県立 生命の星・地球博物館。しばらく改装中でなかなか行くタイミングがなかったんですよね;。行ってみたらこれがびっくり、かなり広くてめちゃめちゃ充実している博物館です。

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じっくり見ていたらかなり時間を取られそうな博物館でしたが、なかなか面白かったのが経路上最後のところにあるジャンボブック展示室。見た目のインパクトがあって、博物館の世界に引き込まれるような感じがするのが気に入りました。今回は下の子も連れていたのでゆっくり見学 & 説明というわけにはいかなかったですが、また改めて来てじっくり見てみたいところです。

以前から気になっていたこちらに手を出してみました。

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オンリースタイルというメーカーの車中泊マット。使い方はシンプルで、吸気口を開いておくと勝手に空気を吸って平らなマットができる、というもの。セレナをはじめとするミニバンの多くは 2・3 列目のシートを倒せるのですが、かなりの凸凹ができるため、こういうマットを敷くことでそれを緩和して車中泊に使います。

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実際に車中泊をする予定は全くないのですが、郊外に早朝から出かけた際の休憩用、あるいはテントのマットなどにも利用可能。畳むとそれなりに小さくなるので車に積んでおけるのもよいところです。ネットでの評判がよいのもうなづけるものでした。

先日は夜中にちょろっと立ち寄っただけだったので、後日改めて日中にプレジャーフォレストを攻略。土曜日は中央道が大混雑ですが、日曜日だと日によっては意外に空いていたりするので攻略してみました。

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ここは入場料だけで楽しめる、ピカソのたまごというアスレチックが素晴らしいので早速子供と攻略。実に約 3 年ぶりなのですが、昔と違ってすべての遊具をクリア。さすがに大きくなりました。

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また今回は新アトラクションのハッスルスパイダーにも挑戦。空中に張り巡らされたネットの中にある 20 種類程度のアクティビティを楽しむというもので、30 分の交代制でしたが結構楽しめました。

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しかしこのプレジャーフォレスト、おそらく昔は冴えない遊園地だったのではないかと思いますが、子供が喜ぶアトラクションが数多く増改築されていて、身体を動かして楽しめる遊園地としてどんどん進化しているのが凄いなと思います。ただの巨大滑り台とか、シンプルなんだけど子供にとっては楽しいわけで、しかも入場料だけで楽しめる無料のアトラクションが結構あるのも素晴らしい。その割に混雑していないのは、中央道の混雑ゆえかもしれないですね。そろそろ身長的にもゴーカートなどが乗れるので今度は一緒に乗ってみたいところです。

さてさて、最近は土日の高速道路が普通に激混み。なのでちょっと近場でよみうりランドを攻めてみました。

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よみうりランドは 2010 年のゆかりイベントのときに来たことがあり、実に 12 年ぶりの来訪。ここにあるキドキドもいいよ、という話だったこともあってちょっと行ってみるか、という話になったのですが、残念ながらなかなかの混雑ぶり。開始直後は子供ゾーンはさほど混雑しておらず、下の子は消防車のアトラクションをヘビーループしていたのですが、午後になるとかなりごった返してきて、身動きが取れなくなってしまったので早々に退散しました;。

まあ土日の混雑は仕方ないとはいえ、全体的には中学生以上ぐらいの子供でないと楽しみにくいかなぁ、という印象ではありました。アトラクション類の身長制限が比較的厳しかったり、新しいアトラクションゾーン(グッジョバ)ですら混雑時を想定した導線設計・待機列設計などがほとんどできていなかったり。なんとなく年齢層低めな印象があったのですが、実際に子連れで行ってみるとずいぶんと感じ方が違うものですね。

数年前にディズニーランドに連続して行ったときには日和ホテルを使ったのですが、今回は恐竜好きな子供のためにこちらへ宿泊。

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変なホテル舞浜東京ベイ。HIS が運営していて、ロボットが応対することを売りにしているホテルです。フロントの受付も恐竜、入り口には巨大な恐竜が、そしてダイニングも恐竜を売りにしていたりします。

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日和ホテルは子連れ的に非常に素晴らしいホテルでしたが、こちらもなかなかに快適でした。バスルームはシャワー/バスタブ独立、部屋は靴を脱いで上がることが可能、そしてトリプルベッドのルームでしたがベッドを横にくっつけて巨大ベッドにして使うことが可能。近くにコンビニもあるので、さらっと買いだして部屋で食べたりすることもできます。

# ちなみに部屋にはロボホンというルームコントローラロボットがあるのですが、音声認識が非常に悪くてまるで使い物にならず;。
# まあシャレで置いてあるのはよいにしても、普通にスマホとかでいいんじゃね?という感じが;。

日和ホテルの方が上質感があってよいかな? という印象もありますが、恐竜好きの子供がいるのであれば非常に良いチョイスかな?と思います。……が、なぜか今回は上の子がこの恐竜に全く反応せずorz。軽く「ふーん?」ぐらいで流されてしまったのには参りました;。まあ、こんなこともありますよね;。

さて、トーマスランドとプレジャーフォレストに行ったあとは、いったん自宅に戻って一日休息。そして翌日は夢の国へと行ってきました。……ええ、なんつーか、3 日間連続で入り浸ってきました;。

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いやさすがにやりすぎだろう、という話もあったのですが;、なぜこんなことになったのかというと、もともと 2 日間ディズニーランドに行った後は、ミュージアムパーク茨城県自然博物館に行くつもりだったんですよね。がしかし、まさに行こうとしていた直前になって、ダイオウイカ標本からホルマリンが漏れ出して急遽閉館という事故が発生。さてどうしたものかと悩んだ挙句、もう何にも考えずにもう一日ディズニーランドに行ってしまおう、という話に;。さすがに 3 日目は食傷気味でしたが;、おかげでしばらくは子供たちもディズニーランドとは言い出さないことでしょう。。。(汗)

というわけでさんざん遊び転げたディズニーランドではあるのですが、備忘録的にいくつか。

■ 安定のトムソーヤ島

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まあやはりというかなんというか;、保育園ぐらいの子供にはやっぱりトムソーヤ島がピッタリ。下の子は興味を引かれるものが満載なのか、あちこち歩きまわってはいちいち変なものにひっかかっていました。トムソーヤ島の一番奥には砦があり、以前は有人の売店があったり、砦の上に登ったりすることができたのですが、COVID-19 の影響もあってか砦の上は閉鎖、売店も自販機に代わっていました。ちょっと寂しいですね。

■ 子どもががっつり遊べるトゥーンタウン

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いつからか、トゥーンタウン=インスタ映えスポットの地位を確立してしまって、女子高生が集う場所……みたいな感じになってしまった気もしますが;、やはり年齢相応の子が遊べるスポットであることに変わりはないですね。ドナルドのボートやチーデーツリーハウスなど、子供たちを安全に遊ばせられるところがあるのは嬉しいです。とはいえ油断するとあっさり子供を見失うのが難しいところ;。慌てて上の子供のポケットにスマホを括りつけて場所把握できるようにしましたが、今後を考えても迷子対策はなんとかしないとなぁ……という感じ。ちなみにトゥーンタウンにはお子様向けジェットコースターがあり、上の子供と一緒に乗りましたが、子供向けといいながら割としっかりしたコースターだったことに驚きました。さすがディズニーというべきか。。。

■ コースターデビュー。

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そんなわけで上の子が 103cm を突破したので、ついにマウンテン解禁。いやー、まさか自分の子供と一緒にスペースマウンテンに乗る日が来るとは……と思うとちょっと感慨深いです。

……そしてやっぱりというかなんというか、予想通りにヘビーループ突入;;。特にビックサンダーは平日だと 15~20 分待ちぐらいでループできることもあり、3 日間通算でおそらく 15 回ぐらいは乗ってるんじゃないかと……;。しかしそれだけ乗っても飽きないというのはさすがディズニークォリティです。最初は手がぶつかりそうでこわい、と言ってましたが、数回乗ってからは両手を挙げられるようになってました。慣れるの早いです;。

# ちなみに下の子の方は、バズライトイヤーをヘビーループしていました。
# あれ、確かに面白いんですが、どうやればLv4 とか Lv5 とか出せるんだろうか。。。

■ 美女と野獣

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新設エリアの美女と野獣、今回初めて乗りましたが、いやはやまたとんでもないアトラクションを作ったなぁ、という印象。カップに乗って回っていく乗り物ですが、そのスケール感たるや今までのアトラクションとは一線を画している。舞踏会のシーンなどは圧巻でしたが、難点は「いやこれ酔うだろ……;」という点。いわゆるティーカップでも酔うというのに、それに揺れが加わるという地獄のようなアトラクション;。下の子供がめちゃくちゃ乗り物酔いしやすいので、かなりビビりながら乗っていました。

とはいえ、待機列の装飾品の数々など、見どころ満載のアトラクション。結局 3 日間通して一度しか乗りませんでしたが、一度は乗ってみたいアトラクション、という印象でした。

■ 老若男女問わず楽しめる懐の広さ

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改めてディズニーランドを子連れで回って思ったことは、やはり他の遊園地に比べて、老若男女問わず楽しめる懐の広さが群を抜いている、ということ。103cm の身長でほぼすべてのコースターに乗れる、なんていうのはディズニーランドぐらいですし、ウェスタンリバー鉄道やカリブの海賊などの定番アトラクションも、なんだかんだで子供には魅力がある。加えて、(まあそこそこディズニーランドに慣れているからというのはあるんでしょうが)どうにでも動ける、という点もよいですね。例えば下の子はまだコースターに乗れるわけでもないし、日中はお昼寝が必要。片方の親がベビーカーで昼寝させつつ休憩、もう片方の親は上の子と一緒にアトラクションに遊びに行く、そして合流したらその辺のショーをみんなで見に行く。これ、他の遊園地だと簡単にはできないんですよね。それぞれの年齢層が好きなアトラクションが揃っていたり、ベンチなどの休憩所がふんだんにあったり、いろんな要素が揃っていないとうまくいかないんですよ。大人から子供まで、それぞれにとって様々な魅力を見つけられるからこそ、これだけ長く愛される遊園地であり続けることができるんだよなぁ、と改めて思いました。

……とはいえさすがに 3 日間はやりすぎでした;。そりゃまあ疲れるよね……^^

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さて、箱根 → 富士急ハイランド(トーマスランド)、のコンボのあとはいったん自宅に帰って中休み……のつもりだったのですが、どさくさ紛れに、帰りがけに相模湖のプレジャーフォレストに立ち寄ってきました。狙い目はイルミネーションです。

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こちらもコロナ禍を挟んで久しぶりの来訪でしたが、入り口に巨大なエレベーターが新設。昔のあの超巨大階段を苦労しながら登る必要はなくなりました。

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関東三大イルミネーションをうたっていますが、ぶっちゃけ「三大〇〇」は自称マーケティングなのであまりアテにはならず;。昔見た、長崎ハウステンボスのイルミネーションに比べるとさすがにそこまでの規模ではないという印象ですが、とはいえ十分に綺麗です。

……がしかし、ここもまたしっかりオタクコラボしてました;。しかもセーラームーンとは;;;。

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そういやそんな話があったなぁ……と現地に行ってから思い出しましたが;、なんというか流れる曲(ムーンライト伝説)がどうにも昭和臭ただよう懐メロになっていて、なんともはや、時代の流れを感じずにはいられませんでした。

# しかしまあなんというか、セーラームーンってどれぐらい集客力あるんでしょうね……?
# 確かに最近、Crystal はやってましたが、それほどのプラス効果があるのかないのか……うーん?

ともあれ、山の斜面をめいいっぱい使って張り巡らされた LED による一面の光の山というのはやはり綺麗です。リフトから見下ろす光の海、というのもなかなかよいですね。

というわけで、翌日は気を取り直してトーマスランド(富士急ハイランド)へ。箱根からはだいたい 1 時間程度の道のりです。

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ハイランドリゾートに 1 泊する形で 2 日間連続でトーマスランドに行ったのですが、到着してびっくり;。まさかのオタクコラボイベントが;;。いやまあ私、全力でオタクなわけですが、なんというかこうも陽の当たるところでコラボが行われるようになっているのを見ると、いろいろ隔世の感があります。……まあ、アトラクションのナレーションまで吹き替えになっていたのでさすがにやめれ;;、とか思っていたのは正直なところではありますが;。

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まあそれはともかくとして、トーマスランドは 3 年ぶりの来訪。当時は閑古鳥が鳴いている遊園地で、これ経営として成り立たないだろうと思っていたのですが、そこに COVID-19 の追い打ちが。経営改善待ったなし……というわけで経営的には改善されていたのですが、お客さん的には絶望的に改悪された遊園地になってしまっていました;。

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いやまあちゃんと下調べせずに行った自分たちが悪いのですが;、土日でかなりのお客さんが入っているにもかかわらず、アトラクションが時間帯制になっているんですよ;。まあ簡単に言えば全体の半分の以下のアトラクションしか同時に動いておらず、ある時間になるとキャストの人たちが別のアトラクションに行ってそれを動かす、という形で運営。人件費を抑制するのはまあ仕方ないとはいえ、それでアトラクションに長蛇の列、待ち時間が 1 時間前後になっているのではさすがに擁護しづらいです;。ディズニーランドの場合、待ち時間も楽しめる工夫があったり、乗ってみれば意外とアトラクションが長いといった面があるのでまあ許せますが、トーマスランドは本当にただの行列で、しかも一瞬で終わってしまう幼児向けアトラクションばかり。これでこの状況はさすがに厳しいでしょう。。。

とはいえこの仕組み、平日は全く問題なくて、翌日の月曜日はお客さんが非常に少なかったこともあって、子供二人もさんざんアトラクションを乗り倒して大満足に。待ち時間も最大で 15 分程度で、これならぜんぜん OK だよね、という印象。前日に運営の仕組みを理解していたこともあり、乗りたいアトラクションの時間帯を事前にチェックしておいて、ひたすら鬼ループ。さすが兄弟というべきか、3 年前に上の子が大ハマリしていたトレジャーハントに、下の子もハマっていました。

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確かに土日だけスタッフを増やす、というのも難しいのでしょうが、土日にここに来た人は本当にがっかりして帰って二度と来ないんじゃないか……と思うだけに、もうちょっとなんとかならないかなぁ;、と思わずにはいられませんでした。まあ、ここがハマる年齢層は比較的狭いので、二度以上来訪する人はそもそも少ないのかもしれないのですが。

しかしそれにしても面白かったのは、下の子が売店で見つけたバスのおもちゃをねだったこと。お下がりおもちゃが多すぎることもあって、自分から欲しいと言い出すことがほぼないのですが、今回は相当気に入ったのか、購入した紙袋をひきずって持ち歩き、お店を出たらいきなり出して遊びだすという……まあ、翌日にはおもちゃのことをすっかり忘れていたんですけどね;。

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すでに 2 か月近く前になりますが;、上の息子が小学校に上がる前に……ということで、休暇を取って家族連れでいろいろ遊びまわってきました。最初に行ってきたのはこちら。

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箱根にある彫刻の森美術館。おそらく自分も遥か彼方昔に来ているはずなのですが、もはやすっかり記憶なし;。美術館なんて全く無縁だろう……と思っていたのですが、調べてみると子連れスポットとしても有名な様子でした。なるほどネットを使った遊び場があったり、ちょっとした自然の公園みたいなところもあり、子連れにも優しいところですね。

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夜はいつも通り、渋谷区の保養所へ。……というか、タブレット見てるだけなら自宅と何も変わりがないような;。orz ま、そんなもんですよね;。

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山の上ということもあり、都会では全く望めない満天の星空を見ることができます。星雲とかイケるかなぁ?と思って頑張ってみましたが、まあそう簡単ではないですね;。しかし夜中に、せっかくなのでと自室から星空を撮影してみたら珍しいものが映り込んでいました。

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ちょっとわかりづらいですが、3 枚連続で見てみると、光跡が流れているのがわかります。おそらく人工衛星か何かじゃないかと思いますが、普通のカメラでも映るものなのか、とちょっと驚きました。こんなこともあるんですねぇ。

昨年 12 月ですが、初めて箱根 渋谷荘に行ってきました。

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箱根にある渋谷区が運営している施設なのですが、区民や渋谷区勤務者だと破格のお値段(大人一泊二食つきで \5,300)で、そうでなくてもかなりのお値打ち価格で宿泊できる施設だったりします。抽選方式なのでなかなかめったに当たらないのですが、今回当選したので、一泊ではあるものの家族 4 人で出かけてきてみました。

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建物はかなり綺麗で眺望もよく、夏場だとプールも使えるとか。物心がちゃんとついてからの初のお泊り旅行ということもあってか、子供二人がはしゃぎまくりでした;。っていうかマジで障子とか破りそうだからやめれーーー;。

ちなみにここ、富士屋ホテルに運営を委託しているらしく、食事は富士屋ホテルからの仕出しなのだとか;。まあさすがにお値段がお値段だけに本家同様というわけにはいかないですが、それにしたって \5,300 という価格とは思えないしっかりした料理。そして食堂でみんなで食べる料理だったこともあってか、上の子供がしきりに「おいもがおいしい……」と感激していた様子。コロナもあって、こういう非日常をぜんぜん体験させてあげられてなかったんだなぁとちょっと反省しました……;。

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土曜日は混雑を回避するために昼過ぎに家を出かけたためどこにも立ち寄れず、日曜日は富士屋ホテルの売店 PICOT に立ち寄ったのち、熱海の展示会に参加しようとしたのですが大行列で結局参加できず;。やむを得ないのですが、観光地はなかなか動き方が難しいですね;。平日に休みを取って、まったり回るのが正義のようです;。

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超激安で気軽に来れるので、また何かの折に来てみたいものです。

今回の東名高速の運転では、行きも帰りも一部で土砂降りに降られてえらい目に逢いました;。

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特にひどかったのは帰り。晴れ間も出ている一枚目の写真から、ものの 30 秒と経たずに土砂降りの中へ。皆速度を落としてはいたものの、左前を走っていたバイクの転倒が怖かったり後ろの車との車間距離もあったりして追い抜いていったのですが、今度はその先にいたトラックの水しぶきがかかって一瞬前方がまるで見えない状況に;。いやはやこれは参りました;。

普段だったら役に立つインテリジェントバックミラー(後方カメラによるミラー)も雨で全く役に立たず。通常のミラーに切り替えて後ろのヘッドライトの光を頼りに後方間隔を確認しながら走っていましたが、こういう状況になるとハイテク機器も役に立ちませんね。

さすがに土砂降りで危険と判断して多くのバイクが路肩に一時停車してましたが、ドラレコを後から見てみると、この間たかだか数分ぐらいの出来事。体感的には倍以上の時間のような感覚でしたが、こういうのがあるとどっと疲れますね。今度は少し天気にも気を付けながら走行しよう....

ちなみに今回の帰省で走行距離を 500km 近く延ばしてようやく 1,000km を超えました。さすがに高速を走ると燃費もまあまあで、街乗りだと 10km/L を軽く切りますが、今回 15.4km/L を記録。まあミニバンだとこんなもんでしょうか;。

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さてさて、夏休みを使って嫁の実家(静岡)へと帰省してきました。目的は曽祖父 & 曾祖母に会いに行くことですが、初の長距離ということで頑張って運転してきました。東名を使って片道 200km ほどの旅でしたが、長距離運転は危険ということで、のんびり PA/SA に立ち寄りまくり。いろいろ寄り道してみるとなかなか面白かったです。

■ 海老名 SA (下り)

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海老名といえばめちゃめちゃ大きい SA というイメージがあったんですが、工事中のためか、地味に手狭な印象。平日でしたがお昼時ということでかなりの混雑だったのですが、そもそも席数少なくね? という感じ。屋台のお店が多いので、車に持ち帰って食べるのが基本なのかもしれません。ぽるとがるというパン屋さんのメロンパンが有名で、食べてみましたがなかなか美味しかったです。

■ 富士川 SA (下り)

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足柄近辺で土砂降りにやられて、疲れて気分転換にちょっと立ち寄り。写真には写っていませんが、スタバがある小さなサービスエリアです。下りの方は特にこれと言って特徴なし。

■ 牧之原 SA (下り)

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菊川 IC で降りるちょっと手前にある SA。ここもトイレ休憩だけだったので特にこれといって特徴なし;。この辺まで来ると分散するせいか、SA もかなり空いてました。

■ 日本坂 PA (上り)

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なんかお土産あるかなー、と立ち寄った PA。お魚が有名なものの、冷蔵品が多くて購入しづらいワナ;。クーラーボックスとか車に常備しておいたら買って帰りやすいのかもしれませんね。

■ 富士川 SA(上り)

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下りとはうってかわって恐ろしく施設が充実していました。中でも驚いたのはまさかの観覧車、しかも冷房完備;。一人一周 700 円とまあまあなお値段ですが(一周 12 分)、見晴らしがかなりよく気持ちよかったです。息子もかなり喜んでました。

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■ 足柄 SA (上り)

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ドッグランまであるかなり大きな SA。レストランもかなり充実してるっぽかったのですが、子供もいるのでフードコートで食事。下りの海老名にもあったこめらくが入ってましたが、ここは丼ものがあってかなり美味しかったです。

■ 海老名 PA (上り)

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スルーしてもよかったのですが、夕飯のものでも買い出しできるかな? ということで立ち寄ってみたらかなりびっくり。下りと違って 2 階建てのかなり充実した施設でした。ただ、正直なところお店のラインアップには不満ありまくりで、柿安とか PAOPAO とか和幸とか、ぶっちゃけ東京のどこにでもあるようなテナントだらけでわざわざ買って帰る気が起こらず;。もうちょっと珍しいところがあったりすると嬉しかったんですけどねぇ。

それにしても、どこの PA/SA もかなり綺麗で充実しており、なるほど PA/SA の集客力がかなり高まっているというのもよくわかる、という印象でした。スタバやタリーズなどのコーヒーショップですらしっかりしており、これは確かに立ち寄りたくなりますね。トイレ休憩だけの目的で立ち寄る昔の PA/SA のイメージとはずいぶん変わっているんですねぇ。

というわけでもうひと月以上前の話ですが;、無事に新車が届きました。

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セレナ C27 S-HYBRID ハイウェイスター V セレクション II 2WD。ちょうどここ最近、マイナーチェンジ版が出たようなのでその前のもの、ということになるのですが、いやはや初めて車を買いましたがこんないいかげんな買い方でいいのかと小一時間;;。記憶が確かなら、免許を取った週末にトヨタの MEGA WEB でメガバンに乗ってみたあと、6/1 に馴染みのディーラーさんにセレナを持ってきてもらって試乗。そして 6/2 に発注、6/27 に納車;。実にたった一日で発注という恐ろしいスピード発注だったわけですが;、いかんせん車を買うこと自体が初経験なので、右も左もわからないワナ;。メーカーオプションとディーラーオプションの違いすら分からない状態から、慌ててカタログ調べてネット調べて値引き交渉して……と、まあ無茶苦茶な注文だったりしました;。

# 中途半端な時期の割にはまあまあの値引きだったので、結果的にはオーライでしたが;。

セレナにはガソリン車(S-HYBRID)と電動車(e-POWER)の 2 タイプがあり、後者の方が燃費や加速の評判がよいのですが、実家の面々を載せることを考えるとどうしても 8 人乗りが必要なため、S-HYBRID のガソリン車を選択。実際に乗ってみるとなかなか快適です。

  • 運転台が高めなので、視界がよく、運転していて気持ちがよい。ハンドルも軽くて取り回しがラク。
  • シートアレンジが多彩で、特にセンターシートを後ろに動かして、助手席との間に空間を作れるのが地味に便利。

ネットを見ていて評価がかなり割れていたのは、① ガソリン車の加速力と、② プロパイロットと呼ばれる自動運転機能。正直かなり高い買い物なわけで乗ってみるまでは心配でしたが、実際のところはどちらも特に問題なかったです。

[① 加速力]

踏み込みが甘いと加速が悪く、特に信号待ちからの加速で前走車に置いていかれることが結構あります。セレナのガソリンエンジンが非力と言われるゆえんですが、巡航速度(60~80km/h)あたりでの加速が悪いわけではないのが不思議なところ。調べてみると、どうも CVT 車(無段変速機)の特性によるもののようでした。

  • 加速
    ペダル踏み込みからワンテンポ遅れて加速がかかるとともに、踏み込みすぎるとエンジンが空回りしてしまう。このため、停車からの加速時はゆっくりと、気持ち多めのところまで踏み込み、目標速度に近づいてきたら徐々にアクセルペダルを戻す。
  • 減速
    アクセルを離すとエンジンブレーキがじわじわと効いてくるが、このエンジンブレーキは低速になるほど効きやすい。このため、最初は強めに踏んで、徐々に緩めながら停車する。

一か月ほどスカイラインに乗っていたのですが、こちらは CVT ではなかったのでペダルワークがストレートに加減速に伝わる仕組み。嫁はスカイラインにかなり乗り慣れていたので、セレナにはちょっと苦戦しているようでした。最近の CVT 車はこういうクセが出にくいように調整されているらしいですが、セレナはエンジンが一世代古いためか、この辺は改善されていないのかもしれません。……とはいえ、ミニバンではあんまり速度出すと怖いし;、クセをつかんだ上で安全運転している分には加速力が足りずに困ることはなくなってきました。

[② プロパイロット]

プロパイロットを自動運転技術とまで言ってしまってよいのか? ということはネット上であれこれ議論されているのですが、運転支援機能としてみた場合にはかなりよくできた機能です。

  • 車間距離を一定に保つ、あるいは一定速度に保つように加減速調整してくれる機能。
  • 自動ハンドル操作機能。こちらは高速でしか機能しない。
  • どちらの機能についても、少し力を加えるだけで容易にドライバーがオーバーライドできる。

この機能で一番気になる点は、自動運転機能にどこまで運転を任せることができるのか? そしてそれは失敗しないのか? というところだと思うのですが、実際に使ってみると、そういう類のものではない、というのがよくわかります。この機能は、どちらかというとドライブゲームのアシスト機能に近いものです。

  • ハンドル支援機能に関して言えば、なんとなく軽くハンドルに手を添えて左右にステアリングを切っていると、レーン中央を走るラインにピタリと合わせてくれる
  • 直線を走っているときに速度が落ちてくると、自動的に速度を上げてくれる

このプロパイロットの作動条件は、コーナリング時の G が 0.12 を超えないことになっており、逆に言うと、0.12 を超えるとプロパイロットの自動ハンドル操作機能がいきなり外れます。このため、

  • カーブに入る前に、ドライバーが(自力でも曲がれるように)適切に減速しておく。
  • 減速が適切だと、0.12 G を超えないのでプロパイロットがうまく勝手にカーブを曲がってくれる。

といった工夫は必要。つまり、最初から自分で運転するつもりでいることはやはり必要で、このため自動運転技術、とまで言ってしまうとさすがに過大広告だよねぇ、という感じがします。

とはいえ、アシストの有無で運転のラクさは明らかに大きく違うわけで、なるほど技術的なクセを理解して使っている人には評判がよいのも頷けます。……けれども確かにこれは原理の理解が結構ややこしいですね;。

というわけで、これ以外にもあれこれ書きたいことは山ほどありますがw、まずは 1st feeling ということでざっくり。正直、たった一日で決めた突貫工事の発注でかなり心配もしましたが;、結果的にはなかなかうまく行った気がします。運転したときのフィーリングがトヨタ車より自分になじんだことや、最近のオラオラグリルは正直どうにも好きになれない中でしっくり来るデザインだったりすることも、自分的にはよかったです。教習所の教官が、卒業のときに「(その人にとっての)いい車は好きになれる車、その方が大切に乗るから」と言っていたのがよくわかるような気がします。

というわけで、休み中ずーっとあれこれ遊びまわっていたわけですが、安息日にするつもりだった土曜日、ちょっと遊び足りないよね? ということで、こちらを攻略してきました。

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さがみ湖プレジャーフォレスト。相模湖の湖畔にある、キャンプや BBQ などのアウトドア施設、温泉、遊園地などの複合リゾート施設。1972 年にオープンした相模湖ピクニックランドが経営母体を変えるなどして現在に至っているようで、ぶっちゃけ古びた遊園地……なのですが、富士急グループが運営しており、イルミネーションやパディントンタウン(子供向け遊園地)、マッスルモンスター(大人向け巨大アスレチック)などいろいろなテコ入れを継続的に行っている様子。入口の古めかしさに一瞬ヤバさを感じたものの、中に入ってみるとかなり遊べる、子連れに嬉しい遊園地になっていました。

この施設、山の斜面に作られており、駐車場から入口までの長い階段でいきなり心が折れそうになる遊園地です。山之上にある観覧車から下を見下ろしてみると、その高低差と広さがよくわかります。

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面白いのは複数のゾーンごとに対象年齢がうまく色分けされており、マッスルモンスターという大人向けアスレチック、パディントンタウンという幼児向け施設、大人も子供も遊べる雪ぞりゾーンなど、全年齢型でありながらもゾーン分けによってうまく客層が分離する形になっているところ。3 月下旬でまだ肌寒いこともあり、トーマスランド同様にお客さんは少な目で、事実上乗り放題状態になっていました。中でも子供がハマっていたのは、まずこちらの放水消防車、そして定番のジェットコースター。ジェットコースターは 2 周する仕組みになっており、短いながらもなかなか楽しめます。

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立体迷路やミラーハウスもシンプルながら面白い。ミラーハウスに至ってはなぜか 3 ループも;。ちなみに富士急ハイランドにあったミラーハウスとほぼそっくりな仕掛けと構造でした。

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リフトで山の上に登って観覧車に乗ろう……としたのですが。

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ちょ;;、なぜここにトーマスが;;;。
というかそれはフリーパスでは乗れないんだけどなー;;。

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しかしそんな理屈は子供に通じるはずもなく;、ここにある乗り物に片っ端から乗るハメに;;。ちなみに後日の子供の認識では、ここはトーマスランドということになっておりました;;。違うんだけどなー;;。

……とまあ、いろいろ子供向けの乗り物も多くて楽しかったのですが、一番素晴らしいと思ったのはこちら。

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ピカソのタマゴ」という大型アスレチック。山の傾斜を生かして 27 種類ものアスレチックが連なっており、見たこともないような面白いアスレチックが次々と並んでいるという面白いアトラクションになっています。巨大なボールを押しながら進んだり、あるいは柱をつたいながら道から落ちないように歩いて進んだり。

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ひとつひとつは小粒ながらもどれも創意工夫に溢れたものばかりで、そのボリュームには驚かされました。しかもこれが楽しいのは、子供は難なくクリアできるのに一緒にいる大人はとてつもなく苦戦させられるという点。子供は体が小さいのでするするとクリアできるものも、大人は体が大きいのでかがんだり遠回りしたりと無駄に体力を削られます;。この辺のバランス感覚が見事で、いやこれは子供と一緒に遊ぶと楽しいなぁと思ったり。

# もう少し大きくなるとゴーカートなども遊べるのですが、これもかなり長距離かつ本格的っぽい。

いやはや、ディズニーランドなどに比べると寂れた遊園地かと思いきや、しっかりリニューアルしながら童心に帰って子供と一緒に遊べるように作られている遊園地でとても楽しかったです。途中から雨に降られて早々に切り上げて帰ってきたのですが、都心からそれほど遠くもないので、またぜひ機会を見つけて遊びに行きたいところです。

今回はホリデーを楽しもう! ということで、敢えて舞浜近辺でホテルを取ることにしました。オフィシャルホテルという手もあるのですが、あまりにも高いしどうしようかなー、と思っていたら、かなりリーズナブルながらも異様に評価の高いホテルがあったのでこちらを手配。

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日和ホテル舞浜。楽天トラベルなどでも滅多に見ない 4.7 という高評価、その割に朝食付きでも家族 3 人で一泊 2 万円程度というリーズナブルな設定。どんなもんだろう? と行ってみたのですが、おそらく過去に宿泊したホテルの中でも 5 本の指に入る、抜群に快適なホテルでした。

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ざっと書き出すとこんな感じ。

  • 部屋自体は決して広くはなく、全部で 22m^2 しかないのですが、とにかく部屋の設計がすごい。22m^2 にもかかわらずバス・トイレ独立、さらに広い浴槽つきのシャワールーム。浴槽独立なので子供をきちんとお風呂に入れられるのがとにかく便利。引き戸の位置を変えると廊下との間を遮音できたり、シャワールームの手前の洗面台を囲えたりする仕組みになっており、柔軟性も高い。
  • 部屋は畳(琉球畳)で、靴を脱いで上がる形になっており、椅子やテープルも膝より低い高さ。子供と一緒になってゆっくりくつろげる。ベッドも比較的低めのため、仮に子供が転げ落ちても安心な高さ。
  • リクシルの部材を使っていたりダイキンのエアコンを入れていたりと、まるで自宅に入れるような部材をかなり豊富に入れているのにびっくり。さらに驚かされたのは、足裏マッサージャーと靴の乾燥機が備え付けられていたこと。靴の乾燥機は初めて見ましたが、雨の日で子供の靴が濡れてしまった場合には間違いなく最強のアイテムです。(ちなみにコインランドリーもあります。)

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  • 夜食としてカップラーメンの振る舞いがある(限定 50 食ぐらいらしいですが)。ちょっと小腹が空いた人には嬉しい限り。
  • 朝食は決して豪華ではないものの、オーソドックスな料理がとにかく豊富に揃っている。このため、子供に食べさせるものが豊富に取り揃えられる。しらすご飯とか、間違いなく子供は大好きだよねー、とか(笑)。ちなみに朝食会場はそれほど広くないのですが、各部屋から混雑状況を知ることができるようになっており、混雑を避けて朝食に取りに行けるようになっているのもよいです。
  • 徒歩圏内にはコンビニなどがないのですが、自転車を貸してくれるので買い出しは簡単に行くことが可能です。タクシーでも 1 メーター程度かなと思いますが、舞浜駅との間に送迎バスも走っており、パークとの移動もラクです。

もともと女性スタッフの人たちの声を生かして誕生したホテルだそうですが、実際、女性目線で考え抜かれたホテルだなぁという印象で、このホテルが他所にあったらぜひ使いたいと思いました。子供も畳の上で楽しそうにしており、泊まってよかったと思えるホテルでした。TDR 周辺のホテル探しで困っている方はぜひ検討してみて欲しいところです。

というわけで、ハイランドホテルで一夜明けて窓を開けてみたのですが、そこはなんと。

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一面の銀世界でした……
って、ちょ、おい;;;、どうすんのよこれ;;;。

というわけで翌朝の雪景色に激しく動揺;。そうだよね、こっちで雨が降るっていったら雪も想定しなくちゃだよねー;、というかおいこれホントに車で帰れるのか状態;;。いやこれヤバくね? と動揺しつつ、まあ最悪もう一泊すればいいじゃん、ということでとりあえず富士急ハイランドへ。(ぉぃ

ちなみにトーマスタウンに向かう途中にミラーハウスがあり、フリーパスを持っていると遊べます。子供は鏡好きなので、雨をやり過ごすためにとりあえず入ってみたのですが。

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おいこら、このミラーハウス、出口ないじゃん;;;。
っていうかこれどうやって出るのよ状態;;。

平均滞留時間 10 分ぐらいらしいのですが、ミラーハウスでまさかの遭難;;。あまりにも帰りが遅い我々を心配して、係員さんが見に来てくれる始末;;。ううっ、すみませんー;。でもこのミラーハウスは普通に面白かったです。

2 日目は天気が心配でしたが、観覧車やトーマス機関車で少し時間潰しをしていたら無事に雨も上がって小晴れに。こうなると息子の独壇場、軽く鬼リピートが始まります;;。

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蒸気機関車、ジェットコースター、ボート、そして室内ライドアトラクション。私と嫁とで交互に乗ってやり過ごしていたのですが、「次はママー」「次はパパー」「次はパパもママもー」と、次々と駆り出される我々……;;。それぞれ 10 回近くは乗っているのですが、一番ひどかったのが室内ライドアトラクション(トーマスのたからさがし大冒険)。新しいアトラクションの様子でしたが、私も妻も引き回されて、たぶん 15  回ぐらいリピート乗車……;。懐中電灯で宝探しをするアトラクションなのですが、全部の宝物を見つけるまでそう時間はかからず……;。これだけリピートしても笑顔を絶やさず頑張ってくれた係員さんには頭が下がります;;。

ちなみにここ、レストランはマジでイケてませんでした;;。

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ランチボックスがあるのですが(ランチボックスがおみやげになるもので \1,300 ぐらい)、価格設定はともかくもボリュームが少なすぎるワナ;。トーマスのボックスののり弁当も、のりのくり貫きはセルフサービスという荒っぽさ。味も正直イマイチだし、もうちょっとなんとかならないかなぁと思ったりします。これは悪評が多いのも無理ないかも;。

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最近トーマス好きな息子にとっては夢の時間だったようで、ずーっとニコニコで思いっきり喜んでいる姿は親としてもなかなか新鮮……でしたが、ここで抵抗しないと二度とここには戻ってこれないと察知したのか、入場ゲートに戻るといきなり高飛車の行列を見つけてそちらに行くと抵抗したり(あなたは乗れません;)、車のチャイルドシートに乗るのを頑として抵抗したり;。いやはや、子供ってなかなか騙せませんねー(苦笑)。でもまあ、はしゃぎまくる子供と一緒にいるのはめちゃめちゃ楽しかったです。

さて、この日はさくっとオフィシャルホテルであるハイランドホテルに宿泊。日曜日から平日にかけての宿泊ということもあり、宿代が安めで済むので、ちょっと張り込んで Grand Executive Floor なるリニューアルフロアに宿泊してみました。

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部屋は 24m^2 と狭いのですが、ベッドが広くてキングサイズ、3 人で寝るにはちょうどよい感じです。窓からパークの様子が一望できるのも楽しいところ。宿泊者特典として温泉チケットがついてきたりするのもよいですね。

ホテルの中も割と便利で、ベーカリーやパティスリーもあるのでちょろっと買い出して自室で食べたりもできます。

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残念なのは、館内のレストランが割と子連れがつらそうなところが多いこと;。ちょっと車で出ればファミレスもあるのですが、ぶっちゃけめんどいのでルームサービスを注文。

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お値段高めかと思ったら、地味にボリューム多いよ!状態で、ちょっと頼みすぎました;。パスタとかかなり大盛な感じ。パンも少し買っておいたのですが、とても食べきれず。この辺の量の読みはなんとも難しいですねぇ;。

というわけで、サファリパークで息子が疲れて寝てしまったので、少し早めに切り上げて富士急ハイランドへと移動。14 時半ぐらいに到着したので、この日も 2 時間ぐらいには遊べる計算、ということでトーマスタウンに行ってきました。

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トーマスタウンは富士急ハイランドの一角にあるのですが、先日の料金改定で入場料が無料化、フリーパスの料金体系も変更されたのだとか。それほど乗り物に乗れないのであれば子供はフリーパス(\2,000)で、大人はつど \400~\500 のチケットを購入して乗った方がよい(フリーパスは \4,700 ぐらいなので 10 回以上乗らないと元が取れない)、という仕組みになっていました。日曜日ということもあり、息子の分だけフリーパスを購入して入場。

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……と思ったら、地味に息子が急にやる気を出して乗り物乗りまくり;;。ジェットコースターも初デビューですよ!

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そして次々とライドを攻めまくる息子……たまに地面の線路にひっかかる(笑)。

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ふと気づいたら 20 枚近くチケットを買っていて、おいおい大人もフリーパスでよかったんじゃね?状態に;。というか完全に予想外だったのは、若干天気が悪かったとはいえ、日曜日にもかかわらずあまりにも閑古鳥状態だったこと;。今日は日曜日デスヨネ?? というぐらいお客さんが少なく、これ経営成り立ってるの?状態でした。まあ我々としては助かるのですが^^。

さて 2 日目。当初予定はぐりんぱに行こうという話もあったのですが(ちなみに個人的に行ってみたかったのはここ(笑))、さすがに息子には面白くなかろう、ということで方針転換して富士サファリパークへ。最近、動物にもずいぶん興味を持つようになってきたので、さてどんな反応をするかと楽しみに行ってきた次第です。

富士サファリパークは自家用車でサファリゾーンに行けますが、傷つけられるのが怖かったり餌やりしたかったりする場合には、バスかレンタルカーへの乗り換えが必要になります。今回はバスを利用。到着直後にバスの予約を取りましたが、10:15 ぐらい到着で 12 時過ぎのバスの予約。しばしの時間つぶしに、動物とのふれあいコーナーへ。

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地味にビビる息子(笑)。まあ自分と同じぐらいの背丈の動物が近づいてきたらびっくりするよね、という;。餌やり体験も地味ですがなかなか貴重な経験です。

ちなみにこのサファリパーク、びっくりさせられたのがレストランが素晴らしいこと。観光地価格かと思いきや、かなり良心的な価格設定の上にどれも美味しく、さらには店員さんたちがめちゃめちゃ親切でした。走り回る息子を押さえている嫁、そして私が支払いにてこずっていたところ、腰が悪そうなおばあちゃんがささっとプレートを席まで運んでくれたりとか;。うわわ、ホントありがとうございます;;、状態。前日の御殿場アウトレットとのギャップが激しすぎる;;。

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というわけで食事を終えた後はバスでサファリゾーンへ。

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息子がふっとライオンの前に手を出しそうになったのを止めたらびっくりして大泣き → 疲れて寝入ってしまったので子供はあまり楽しめなかったかもですが;、親もかなり冷や汗かきました;。とはいえ、いろんな動物たちが間近に近づいてくるのは本当に迫力あって楽しい感じですね。これは人気が出るのもわかる、という感じです。

さて、旅行計画を立てたはよいものの、冷静に考えるとこの日は土曜日。調べてみたら空き宿が近くにないじゃん!; ということで、御殿場近辺の子供連れに適した宿をいろいろ探したのですが、和室が使えて子供連れにも優しいという話もあって、こちらのグリーンプラザ富士を選択。グリーンプラザといえば、新潟のホテルグリーンプラザ上越にスキーでさんざん行っていたこともあり、ちょっと懐かしさもありながら予約を取った次第……だったのですが。

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……あれ? なんか予想と違う?; なんかいろいろ想定外で、ホテルが結構山奥の方で、暗闇の中を恐怖に慄きながら走ってみたり、行ってみたら駐車場がないっぽい? でみんな路駐しているし(※ 実際には奥の方にありましたが街灯がなくて気づけず;)、グリーンプラザってこんな感じだったっけか? と思ったり;。

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全体的にかなりこじんまりしたホテルなのですが、正直いろいろ「???」となってしまったり。部屋が小さいのはともかくも、大浴場がなかったり、それでいながらゲームコーナーがあったりテニスコートがあったりシャワールームがあったり、となんか妙にアンバランス。ホテル自体かなり古いのですが、ゴルフ場併設というわけでもないし、昔はどういうふうに使われていたんですかね? ちなみに部屋はこんな感じ。

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まあ狭くて古いのは予想通りだったのですが、ここで完全に予想外だったのは、布団を引いたところで息子が大はしゃぎして走りまくりとんでもないホコリが立ってしまったこと;。嫁と息子が相次いでアレルギー発症、私もちょっとやられてしまって、やむなく速攻でみんなで寝ることに。うーむ、和室にはこんなワナがあるとは;。靴を脱いで歩き回れるのはものすごくいいんですけどね;。空気清浄機はなかったものの、加湿器はあったので軽くかけながら睡眠。

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というわけで一晩立って朝食。焼き立てクロワッサンもあって、まあごく普通の簡単な朝食でした。ちなみに近辺は本当になんにもない(気軽に買い出しに行ける距離には何もない)ので、この辺はかなり不便ですね;。

グリーンプラザということで懐かしさもありましたが、子供連れだといろいろ別の配慮が必要なんだなぁと思った次第。畳はいいけれどもホコリというのはあんまり考えてなかったです;。そういや子供の頃、はしゃいで怒られた記憶が蘇りますね;。(苦笑)

というわけでまずはこちらから。

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御殿場プレミアムアウトレット。アウトレット自体は先日も入間のところに行ってきたのですが、なかなか欲しいブランドが入っていないということもあり、嫁の希望でこちらの御殿場プレミアムアウトレットへ。天気にも恵まれて非常によかったのですが、ぶっちゃけ事前調査不足でえらい目に合いました;。朝、少し早めに行ったつもりがアウトレットからかなり遠い駐車場へと案内され、バスでアウトレットへと向かうことに。なんでこんなことになったのかと調べてみたら、地味に春のセールの開始直後だったという;;。

えらい人混みまみれで、子供を連れながらの買い物もなかなか大変;。息子もかなり不機嫌になったりもしたのですが、笑ってしまったのが、自分の買い物だとわかった瞬間に機嫌がよくなり、さらにはショップを出ると自分の洋服を自分で持って歩くと言い出すという;;。さすがというかなんというか^^。

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それにしてもこの御殿場アウトレット、フードコートがかなりイケてない(値段も高いし味もイマイチ)のですが、後から親に聞いてみると、フードコートではないところのお店の方がよいのだとか。今度行くときは別のお店を探してみよう....

さてさて、あんまり古い話ばっかり書き続けていてもアレなので最新のネタを;。今週は一週間、嫁が 10 周年のリフレッシュ休暇のため、私もうまく休みを重ねて家族旅行に行ってきました。会社のチームの人たちが気を遣ってくれて仕事をうまくカバーしてくれたおかげで、私自身も久しぶりに長期休暇(平日四連休)を取れたのですが、いやー、なかなかにリフレッシュできました。ちなみに旅程はこんな感じ。まだ子供が小さい(3 歳になったばかり)こともあり、かなり余裕を見ながらまったり近郊で家族旅行してきた次第だったりします。

  • 土曜日 御殿場アウトレットへ。近隣の宿に宿泊。
  • 日曜日 富士サファリパークへ。その足で富士急ハイランドに移動して宿泊。
  • 月曜日 富士急ハイランドのトーマスタウンで遊んでそこから帰宅。
  • 火曜日 子供の安息日、おうちでまったり。
  • 水曜日 ディズニーランドへ。周辺ホテルに宿泊。
  • 木曜日 ディズニーランド 2 日目。そして帰宅。

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一週間も休みがあれば海外旅行とかじゃね? という話もあるのですが、前回のハワイ旅行では子供の発熱で危うく旅行がポシャりかけたり、そもそも旅行の計画が決まったのが金曜日の深夜だったりする(ぉ)ので、まあこんなもんが限界でした;。けれども地味に子供は大喜びだったので、予想以上に親も癒されたり。無理に遠出しなくても、近郊でも十分に楽しいものですねぇ。というわけで、ぼちぼち旅行記を書き連ねていこうかと思ったりします。

そうそう、今回の渡米ではこちらを初めて使ってみました。

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amazon で売っている、アメリカSIM h2o by KDDI MONTHLY$30 初月料金コミコミパック LTE通信2G。いつもはだいたいモバイルルータをレンタルしてそれだけで済ませるのですが、せっかく SIM フリーの iPhone を持ってるんだから、ということで今回使ってみたのですが、いやこれめちゃめちゃ良いじゃないですか。

  • 約 3,000 円で 4G LTE 2GB のデータ通信。1 週間程度の短期出張などでの利用に最適。
  • 開通処理は日本で行うことが可能。開通日を指定しておけるので、事前開通処理が便利。
  • AT&T 系列なので、エリアが比較的広い。
  • データ容量を使い切っても低速通信は使い放題。

以前は T-Mobile 系列の ZIP SIM (Ready SIM) というのが定番だったらしいのですが、最近 T-Mobile の旅行者用プランが変更されて $40~になってしまったこともあり、こちらの h2o の SIM が非常に使い勝手がよくなっている様子。嫁の iPhone は SIM ロックタイプなのでモバイルルータを使い、バックアッププランとして自分はこちらの SIM を使うという形にしたのですが、バラバラに動いても容易に連絡が付けられるというのはかなり便利ですね。これからの海外出張では積極的にこの SIM を使うことにしようかと思っていたりします。

そうそう、おまけでこちらについても書いておきます。

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ワイケレ・プレミアムアウトレット。アメリカで買い物をするといってもショッピングモールでは入っているブランドも価格も日本とそう大差がなくてあまり面白くない;。しかしアウトレットモールは頭おかしいぐらいにいろんなものがたたき売りされている場合も多く、せっかくならということで、ハワイ島で最も大きいアウトレットモールであるワイケレ・プレミアムアウトレットへ。

# ホノルルからであれば $10 ぐらいでシャトルバスが出ています。
# 自分たちはコオリナからレンタカーで行ってきました。片道 30 分ぐらい?

アメリカのアウトレットモールということでかなり大きなところを想像していたのですが、集客力が弱いためか、正直かなり小さめ。日本との比較だと、幕張のアウトレットと同じぐらいの規模感? 商品やブランドも、日本に比べてすごいと思えるものは特になく、うーん、来るほどでもなかったか……と思いかけたのですが。

地味に子供服がすごい。
っつーかなんですかこの安さは;;。

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半額、さらに 20% off、さらにメールアドレス登録でそこから割引。結果として 1 着あたり 500~1000 円程度でありながら、かなりかわいい & かっこいい服が満載。入口近辺に、Carter's と OSHKOSH というお店があるのですが、これがもう地味に萌えまくりなぐらいにかわいい服が満載なのですよ^^。

さすがに幼児だとサイズアウトが早いので、2 万円分ぐらいに留めましたが、それでもかなり満足感が高かったです。いやー、行ってよかったです、ええ^^。ちなみにご参考までにいくつか書いておくと、

  • 入口近辺の Information で割引クーポンセットを最初にもらっておく。(JCB のカードを見せるともらうことができる、日本人の受付もいるので日本語でも OK)
  • アメリカの場合、サイズ表記が月齢になっているものの、やはり日本人の子供とはずいぶんサイズが異なる様子。うちの子は 18 ヶ月超えでしたが、12 ヶ月のサイズでちょうどよいぐらいでした。身長・体重の換算の目安が貼られているので、それを参考にするとよいと思います。

なお、このショッピングモールはフードコートがかなり残念な感じです。お店の数もメニューも全体的に貧弱;。モールを出たすぐのところにマクドナルドなどもあるそうなので、そういうところを使った方がよいかもしれません。

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というわけで最後のエントリは、ルアウ体験と呼ばれるショーについて。

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アウラニのホテルの裏側にステージショー専用の一角が用意されており、そこでルアウと呼ばれるファミリー向けエンターテイメントショーが開催されています。VIP 席で $169、一般席で $129 と結構なお値段のショーなのですが、結構お客さんは選びそう、という印象。

ディズニーのステージショーということで、割とディズニー色が強いのかと思っていましたが、むしろディズニー色はほとんどなくて、申し訳程度にミッキーとミニーが数分ゲスト出演するだけ;。内容は、ホテルのコンセプトである「ハワイの歴史や文化をディズニー流のおもてなしでゲストに伝える」そのもので、

  • ショーの前に、フラワーアレンジメントやタトゥーなどの伝統工芸を楽しむ。
  • ビュッフェダイニングで、ハワイ島の伝統料理を楽しむ(子豚の丸焼きなど)。
  • ショーで、古代のハワイの伝統を物語るパフォーマンスを見る。

という 3 部構成。ステージと観客席が近く、子供が少し大きければステージの前で躍らせてもらえるなど、小学生前後の子供がいればかなり嬉しいパフォーマンスなのだろうと思う半面、結構おどろおどろしい表現もあったり、キャラクターがほとんど出てこないという側面もあるので、うっかりすると期待外れにもなりかねないなぁという印象でした。

# いわゆるシルクのような本格的なステージショーを期待すると肩透かしを食います;。
# ファミリー向けエンターテイメントショーですね。

ちなみに私が見に行ったときは、断続的に雨が降ってきてしまい、結構冷え込んできたこともあって途中で切り上げるかどうするか激しく迷いました。途中でスタッフがビニールのレインコートやタオルをもってきてくれたのですが、できればもうちょっと早く動いてほしかったなぁという印象。幸い、子供が濡れなかったのでそのまま最後まで通して見たのですが、人によっては割とずぶぬれになっていた様子でした;。屋外ステージショーの悩みですね、これは;。

というわけでいろいろざーっとまとめてきましたが、総じて言えば、(ルアウに限らず)このホテル自体が「合う合わないがものすごくはっきり出やすいホテル」かなという印象でした。自分的には(ディズニーのキャラ好きなので)正直ここに来るなら本家のアナハイムかフロリダに行った方が圧倒的に楽しめるんじゃないか? という印象でしたが、リゾート感満載という面もあり、悩ましいところですね。

引き続いて、アウラニのプールについても少しだけご紹介。

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今回、子供がいたので眺めるだけというのが多かったんですが、確かにアウラニはプールは充実していました。流れるプールにアスレチックプール、リゾートプールにアダルトプール(18 歳以上のみ)など、まあこれでもかというぐらいのプールが満載。どこでシャッターを切ってもそれなりの絵になるあたり、さすがはフォトジェニックなホテルだなぁと感心させられます。

利便性もいろいろ高くて、ホテルのルームキーでリストバンド(日替わり)をもらった後は、バスタオル使い放題、ホテルの無料 WiFi もプール全域で接続可能、キンキンに冷えたお水も各所にあるなど、環境面でもなかなかによくできていました。海へも直結しており、そのままビーチへ出ることも可能です。

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# ちょっとミスったのは、プールでキャラクターショーをやっているのですが、これが曜日限定だったということ。
# 14:00 からショーだよ、という話だったのですが、よくよく聞いてみたらその日はやらないとか;。ちょっと残念;。
# 現地に着いたらしっかりフロントでスケジュールなどを聞いた方がよいと思います。

ちなみにアウラニの写真に関しては、夜景もなかなかに素晴らしかったです。何枚かぺたぺた貼り付けておきますが、写真はとにかくリゾート感満載ですねぇ、ホントに。

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さて、アウラニに関してどうしても書いておきたかったのが DVC (Disney Vacation Club) の話です。名前は聞いたことがあったのですが、仕組みについてはきちんと調べたことがなく、今回現地でたまたま DVC の紹介ツアー (1 時間ほど) に参加すると $100 のデポジットがもらえますよー、と言われ、ついつい時間を取って参加してみた次第だったりします。

DVC とは、ディズニー系列のホテルに関するタイムシェアを販売・運営する、会員制リゾートホテルクラブ。タイムシェアとは、リゾートマンション(ホテル)の不動産所有権を複数人で共同所有する(分割購入する)もので、数百万円程度の購入で、毎年 1 週間ほどの滞在権が購入できるという、リゾート共有システムのこと。ハワイにタイムシェアを持っており、毎年のようにハワイに行っているという会社の同僚がおり、ちょっと興味があったのですが、フタを開けてみると、なるほどこれはなかなか悩ましいシステムだなぁと思わずにはいられませんでした。

ざっくりシステムの要点をまとめると、以下の通り。

  • アウラニの場合、全客室が 1,000 程度で、そのうちホテル仕様が 3 割、タイムシェア仕様が 7 割。タイムシェア保有者は、8 割がアメリカ人、2 割が日本人。
  • ホテル仕様の部屋は海に向かって右手前の、最もロケーションが悪い場所に位置している。部屋の設備はタイムシェアの方がよく、キッチンなどもついている。
    例えば、自分たちが宿泊した、ホテル仕様の部屋から見た外の景色(海がかろうじて見える程度)。
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    一方、タイムシェアの部屋だと内装はこんな感じ。
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    見せてもらったタイムシェアの部屋は最も海際の部屋でしたが、眺望は抜群によかったです。(もちろん超お高い部屋ですが;)
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  • DVC の場合、投資額に応じたポイントが毎年付与され、このポイントを使って部屋を借りる形になる。特定の部屋しか使えないわけではなく、繰越・前借りで前後 3 年分のポイントをマージして使うこともでき、それによってよい部屋を長期間借りるようなこともできる。
  • DVC では不動産所有権がつくというものの、実際には約 50 年間と期間が決まっており、期間が終わると所有権が消失する。このため、「50 年間にわたってホテルを使う権利」を一括購入する、という方が実態に近い。
  • DVC の物件は現在 10 個あり、ほとんどはディズニーリゾートの周辺にある。ディズニーリゾートから離れた場所に存在するのは、アウラニともう一か所。会員が施設利用権を購入したリゾートを「ホーム」と呼び、ホームリゾートに関しては 11 ヶ月前からの予約が可能。ホーム以外のリゾートは 7 ヶ月前からの予約、かつ 1 回あたり 1 万円程度の処理手数料を取られる。
  • DVC 専用ホテル以外の提携ホテルの予約も取ることができるが、ポイントの変換率が悪いためかえって高くつく。(日本の TDR のホテルは提携ホテルの扱いのため、効率は悪い)
  • 現在のところ、購入可能なホームリゾートは 2 箇所しかなく(他は売り切れ)、その一つがアウラニ。(=アウラニは売れ残っている、ということ)

とまあ、ここまではふーん、という感じなのですが、そのあと帰ってから調べてみると、いろいろと裏話もあるようで。

  • 購入した物件に毎年管理費がかかる。管理費は所有権の量に応じてかかり、この管理費によってさまざまなコストが賄われている。(宿泊時のホテル運営費、修繕積立金など) 問題なのは、この管理費について、毎年 3% 程度の値上げが続いているという点。管理組合との調整によって決まるとの話ですが、ホテル運営費が上がったときに管理費に転嫁できるという仕組みは結構モラルハザードっぽい;。
  • 不動産所有権の転売が困難。DVC で購入するのは不動産所有権であるため当然転売が可能なのですが、DVC 以外から購入すると他のリゾートを借りる際などに制限が生じるなど、事実上の転売防止策が取られている。加えて、アウラニのように未だ売れ残りがあるようなリゾートは、転売しても安値になってしまう

実際、計算してみると確かに普通にホテルに泊まるよりはかなり安く泊まれるのですが、日本人の場合はハワイまでのフライト代が高くつくので、むしろそれを毎年捻出できるかどうかの方が課題。一方、アメリカ人の場合は国内移動で済むのでそれほど痛手ではなく、しかも他の DVC リゾートも頼めるとあれば、ディズニー好きなら DVC 会員権は持っているとかなり有利になる。実際、ディズニーリゾート近辺にある DVC 物件はあっという間に売り切れてしまうらしく、逆にリゾートから離れたハワイのような場所だと、日本人と同じような問題に遭遇するのでしょうね。なるほどこれはアウラニが売れ残るのもよくわかりますし、日本の DVC の販売店が閉鎖するのもよくわかります;。(説明ツアーに参加するだけで $100 デポジットをくれるぐらい必死に販促しないと売れないんでしょうねぇ……;)

しかしそれにしても、ツアーガイド & 販売員の説明の怪しいことといったらかなりひどかったです;。日本語を話せるものの完全にノリがアメリカ人ということもあって、ウソこそないけれども説明は乱雑だし重要なことは聞かないと説明しないし、そのくせ契約は今すぐここでしろ、しないのであればとっとと話を終わりにするぞと、まあなんともドライな感じ;。いったん持ち帰って少し金額を計算して検討してみる、みたいな話をした瞬間に、連絡先も寄こさずに説明を打ち切ろうとするとか、さすがにあり得ないでしょう状態;。これでは自ら怪しい商売です、と言っているようなもので;、こんな簡単な商品説明だけで即決して数百万円ぽんと払うような人ってどれぐらいいるんでしょうねぇ、実際……;。うむむ。

というわけで、続いてのエントリはアウラニのダイニングをいろいろとご紹介~。

ウルカフェ

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おそらく施設内では最もリーズナブルで使い勝手がよいと思われるカフェ。割といろいろなものがあり、サンドイッチ、温かい朝食、ヨーグルト、パン、果物(バナナやオレンジ)、飲み物などがあり、幼児が食べられるものも結構ありました。一番人気はミッキーのスパムおにぎりだそうで、滞在中に一度だけ見かけたのですがタイミングが悪くて食べられず。買っておけばよかったですかねぇ;。

なお、$20 ぐらいのボトルを買うと滞在中はドリンク飲み放題になるので便利……なのですが、カフェがクローズした後(20:30 閉店)に飲み物を買ったり入手したりするのが不便でした。

マカヒキ

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キャラクターブレックファーストで利用。ブッフェ形式で、料理はかなり充実しており、味もまあまあ悪くなかったです。出来立てのオムレツはなかなかに美味しかったです。……とはいえ残念なのはキャラグリ。入店直後にミッキーとの写真撮影の機会があり、入店後はミニーとプルートの 2 匹が約 40 分程度のサイクルでテーブルを巡回するのみ。まさかたったの 3 匹しかいないとは……;。本家の Plaza Inn などだと異様な数のキャラが入れ替わり立ち替わり出てくるので、ちょっと残念ですね;。

AMA AMA

アウラニが誇るフラッグシップダイニング。朝食と夕食で 2 回利用しましたが、確かにここは文句なく美味しかったです。まずは朝食。

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アサイーボウルとバターパンケーキを注文しましたが、どちらもなかなかに美味。アサイーボウルはアイスクリームとクリスピー、フルーツのバランスがかなりよかったです。子供に取ったご飯プレートもシンプルながら美味しくてびっくり。魚もシンプルに焼いただけなのですが、素材がよいのかかなり美味しく、子供もごはんとおさかなを食べて満足げでした。

そして夕食。

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前菜(ポケ)、サラダ(シーザー+エビ追加)、主食(パスタ+ロブスター追加、フィレステーキ)、デザート(モチケーキ、?)、アルコール×4、コーヒー、とかなり食い散らかしました;。お値段はチップ入れて $340;。えらい高くついたのは、誤って注文してしまったロブスターなどのトッピングが原因だったのですが;、しかし味の方はどれも抜群によかったです。

特に驚かされたのは、味付けや調理がかなり繊細で丁寧だったこと。日本人の舌にも合う味付けで、特にポケのごはんがおこげになっていたのにはかなり驚かされました。パスタのカレーもやりすぎではなく、デザートも甘すぎず、フィレ肉のソースも八丁味噌+赤ワインで非常によいバランス。素材自体の良さに加え、料理の腕の高さにいい意味で驚かされました。まさかこんなところでこんな料理に会えるとは、という、記憶に残る素晴らしい料理でした。

ちなみにこの AMA AMA ですが、ビーチを見渡せる素晴らしいロケーションで、朝も夜も非常に美しい景色が楽しめます。夕食は予約必須で 17:15 に予約をかけておいたのですが、先着順で席に案内してくれたので非常によい席に案内してもらえました。おかげで沈みゆく夕日も堪能できてかなりよかったです。

予約について

マカヒキと AMA AMA は、ぜひ行く前に予約をかけておくことをオススメします。どちらも予約キャンセルのペナルティなし(2017 年 9 月現在)なので、とりあえず取るだけでも取っておいた方がベター(5 分前までに来ないと自動キャンセルの扱い)。渡米前に予約が取れなかった場合でも、直前までちょくちょく Web サイトで見てみるとよいかもしれません。自分たちは一か月前に予約かけようとして NG でしたが、一週間前になって AMA AMA の予約が取れました。

ちなみに予約なしで当日行っても大丈夫ですが、その場合は再訪する時間を指定されるようでした。(その場で待たなくてよいのはラクですね)

(番外編)アイランドカントリーマーケット(ABC ストア)

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ホテル内のダイニングやカフェは結構高くつく上に、日用品などが売られていませんが、ちょっとしたものはホテルから徒歩 5 分程度のところにある小さなショッピングセンターの、アイランドカントリーマーケットを活用するのがオススメ。ハワイのコンビニともいえる ABC ストアのちょっと高級版(?)で、食料品、雑貨、お土産、お酒などを安価に購入できます。品揃えもアウラニ内に比べて圧倒的に豊富で、営業時間も 6:30~23:00 とかなり長め。今回はおみやげ中心で食料品には手を出しませんでしたが、結構美味しいらしいです。ちなみに日本のカップ麺とかまでありました(笑)。

ちょっと驚いたのは生肉などが売られていたことでしたが、例えばアウラニの場合にはレジデント(タイムシェア、詳しくは次エントリにて)の部屋にはキッチンがついていたり、さらには宿泊者(おそらく一般宿泊者も OK)向けに BBQ コーナーを提供しており、そうしたところで使う目的で売られている様子でした。確かに家族や仲間内で来ていたら、こういうところでの BBQ は楽しいかもしれませんね。

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というわけで、今回のハワイでの宿泊先はこちらのホテルでございました。

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アウラニ ディズニーリゾート&スパ。ディズニーの直営ホテルのほとんどは全世界のディズニーランド周辺に建てられていますが、ここはそれらからは大きく離れた場所に単独で建てられた、ファミリーも大人も楽しめるリゾートホテル。建てられている場所も、ワイキキ周辺ではなく、オアフ島の西の端にある高級リゾートのコオリナ地区で、ラグーンのまわりに、フォーシーズンズホテルなどいくつかの高級ホテルと隣接する形で建てられています。

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アウラニのコンセプトは、「ハワイの歴史や文化をディズニー流のおもてなしでゲストに伝える」ことだそうで、全体的にミッキー色は抑え気味。ハワイの歴史を感じさせるテイストのアートやオブジェクトが随所にちりばめられた建物になっています。ホテルの真ん中に巨大なプール施設を備えており、(プライベートビーチではありませんが)ビーチとも直結。まあびっくりするぐらいフォトジェニックなロケーション満載なリゾートホテルです。

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ディズニー系列でも比較的新しいホテルということもあってか、日本のディズニーファンの間でも割と垂涎のホテルのように語られることが多い & ネットを見ていても非常に評判が高い……のですが、自分的な感想としては、

うーん、かなり微妙??
というか、なんでここがそんなに持ち上げられているのかはちょっと謎な感じも?;

いや悪くはないんですけどね、でもディズニー好きなら正直ここじゃない方がよいのでは?;、という印象。本家アナハイムのディズニーランドホテルに宿泊したことのある自分からすると、ぜんぜんあっちの方が楽しいじゃん、というのが正直な感想です。理由はいろいろとあります。

  • ホテル自体は清潔なものの築 5 年とは思えないほどの貧弱な装備。ウォッシュレット非搭載、簡単な冷蔵庫とコーヒーメーカーなど一般的なもののみ、調度品も全体的に高級感はない。お風呂も使いにくく、部屋もたいして広くはない。ハワイの歴史を意識した内装にするにしても、設備が貧弱なのはちょっと……;。
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  • 今どきとは思えないほどネット環境が貧弱。プールエリアまで WiFi がきちんと飛んでいる点はよいが、夜は混雑しすぎてまともに使えない。
  • コインランドリーがあるのは便利……なのですが、洗濯槽が 3 つ中 1 個壊れていて、夜に洗濯行列ができているにもかかわらずそれが修理されないという驚愕;。いやこれはディズニークォリティとしてはさすがにあり得ないかと;;。(ちなみに洗濯機がうまく動かずにランドリーコインも一度吸い込まれて戻らない、というトラブルもありました;。)
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  • 全体的にミッキー色が極めて薄く、とにかく普通に歩いていてもミッキーたちに出会えることはまずない。予めフロントでキャラグリのスケジュールを確認し、わざわざ出向く必要あり。歩けばキャラに当たるというほど遭遇率の高かったアナハイムのことを思うと雲泥の差。子連れなので積極的にキャラグリに行くこともなかったのですが、それを差し引いても一度もスティッチに出会わなかったのには驚きます;。どこにいたのだろうか……;。
  • 全体的にキャストが足りていない感がある。例えば、アウラニでは写真撮影をお願いするとフォトパスカードにより後からまとめてデータを購入することもできるようになっているのですが、滞在中、カメラマンに出会って撮影してもらったのはたったの 2 回だけ。これではデータを買う気にもなれず……orz;

評価を考える上で悩ましいのは、このホテルはディズニーなのかそうでないのか、という点。ディズニーと考えるのであればキャラクター色が弱すぎるし、そうでなければリゾートホテルとしてのハード面やソフト面の弱さが際立ってしまう。正直、どっちつかずという印象が強く、これなら(建物はかなり古いけど)全力でディズニーしているアナハイムの方とか、あるいは純粋なリゾートホテルの方がいいよなぁ……と思ってしまいます。

# やっぱりディズニーランドに併設していないというのは想像以上のデメリットなんでしょうね。
# 土地も相当有り余っていそうなので、ここにディズニーランドとか作ったらいいんじゃないかな?とか思ってしまったり;。

いろいろと文句を言ったものの、間違いなく日本人にとって素晴らしいと言えるのは、ホテルのほぼすべての場所で普通に日本語が通じるということ。オンステージのキャストさんの半数近くはおそらく日本語ができるのではないかと思われ、チェックインからトラブル対応までほぼすべて日本語だけで済みました。ハワイはもともと日本語がかなり通じるところですが、それでもまるで英語不要というのはホントに日本人向けリゾートとしては最強かもしれません;。

さてさて、子連れで国際線に乗るなんて初めての経験なわけですが、いやはやかなり手厚いサポートがあるのですね。今回は JAL を利用したのですが、ざっとサービスや条件はこんな感じ。

  • 2 歳未満の場合は占有座席なしの搭乗が可能(ただし約 20% 程度の追加料金)
  • ベビーカーの無料荷物預入、フライト中のベビーミール提供、優先搭乗などを受けられる。子供専用のスーツケースも追加でひとつ預け入れが可能。
  • JAL の場合は専用チェックインカウンター、成田空港内でのベビーカーの貸し出しなどもあり。

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特にベビーカーは、当初はホノルルのウォルマートで現地調達しようと思っていたのですが(※ 現地調達しても $30~$50 程度で済むらしい)、日程変更もあって自前のベビーカーの持ち込みに変更。無料で預けられると思っていなかったのでちょっとびっくりでした。

今回は 2 歳以下かつ 10.5kg 以下の子供ということで、ベビーバシネットと呼ばれるベビーベッドも利用しました。これもなかなかに貴重な体験でした。

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  • バシネットが利用できる座席の位置は限られており(だいたい 1 機体あたり 2~4 箇所程度っぽい)、直接の座席予約ができない。このため、いったん他の座席で予約を取ってから、直接航空会社に連絡して座席変更という形でバシネット席に移動してもらう形を取る必要がある。
  • バシネット席は、隣の席も子連れである可能性が高いことが一つのメリット。下手にビジネスクラスなどを使うよりも、気兼ねする必要が少ないためラク。
  • バシネットは非常に小さい(本当にギリギリ載せられる程度)ため、寝付いてから乗せる必要があり、また寝ぐずると降ろしてあやす必要がある。しかしその場合でも、細かい荷物を一時的に乗せる台としても使えるので、あると非常に便利。

子連れフライトのコツは、とにかく離陸前に徹底的に遊ばせて疲れさせて、フライト中は寝かせることだとよく書かれているのですが、まあなかなかそううまくはいかなかったです;。行きのフライトは夜便ということもあり、夜に成田空港のキッズパーク(ちょっとした子供の遊び場)で遊ばせることで割とよく寝てくれました……が、ハワイからの帰りは昼便になるのでそうそう寝てくれず;。結局、ずーっと iPad で事前にダウンロードしておいたビデオを見せて対処しました。大声で騒ぐことはなかったものの、暴れまわるので自分たちはクタクタでしたよ、ええ;;。

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さてそれはともかく、今回なにより驚かされたのは、エコノミークラスであるにもかかわらず、びっくりするほどフライトがよかった、ということ。

  • エコノミークラスなのに豊富な飲み物。シャンパンまでまさかの無料。
  • 往路は資生堂パーラーによる機内食。これがかなりイケてました。(ちなみに復路はイマイチ;。)
  • 左右・前後ともにかなり座席のゆとりがある。横方向は 3-4-2 列、前後ピッチも通常より 1 割ほど大きい様子。

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東京-ホノルル路線はドル箱とは聞いていましたが、機内食にわざわざ特別食を投入しているほどとは全く知りませんでした。機内食のために空港内での夕食を避けた嫁、地味に GJ でしたよ、ええ^^。これだけ待遇がよいと、ちょっと値段が高くても JAL を選びたくなりますねー、ホントに。

というわけで久しく blog をサボっておりましたが、先日、ハワイ旅行に家族 3 人で行ってきました(ぇ;。

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そもそも国内旅行もしたことがないのにいきなり海外で家族旅行ってどうよ?; と自分でも全力でツッコミを入れたくなるのですが;、たまたま機会に恵まれたので行ってきてみた次第だったりします。けれどもまあ、なんというか、ですね。

子連れの旅行って、めっっちゃ大変ですね;;。
というか我がお父様、お母様、ありがとうございましたm(_ _)m。

子を持って知る親の恩、とはよく言ったもので、いやマジで子連れ旅行がこんなに大変なものとは;。特に嫁の負担たるや相当なものだったのですが、頑張ってくれて有難い限りだったりします。

今回の旅行の最大のトラブルは、出発日当日の息子の発熱。わざわざ旅行直前の一週間の間、保育園を休んで万全の体制を整えたはずだったのに、前日から 38 度の発熱。出発当日の朝に病院で薬をもらって NEX で成田に移動するも、移動中に 40 度まで上昇;。これはさすがにダメだということで旅行を諦めかけたのですが、JAL のカウンターでキャンセルを申し出たところ、若干の手数料でフライトの変更をしてもらえることに。格安のチケットだったので変更はできないだろうと思っていたのですが、本人都合ではない(子供の発熱という不可避な理由)ということでデスクにねじこんでくれました。いやー、これはめちゃめちゃ素晴らしい神対応。本当に頭が下がりますm(_ _)m。

# でもその後 2 日間でさくっと熱が下がるあたり、本当に子供の発熱は読めません;。

当初は 7 泊 9 日のスケジュールでしたが、前半戦のホノルルのホテルを捨てて後半部分の 4 泊 6 日のスケジュールに。おかげでホノルルにはいくことができませんでしたが、まあこれはまたどこかの機会に。日程短縮で訪れたハワイのお話をぼちぼち書いていこうかと思います^^。

少し前ですが、こちらに行ってきました。

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ええっと、奥多摩の方にある御岳山(みたけやま)。日ごろの運動不足解消を兼ねて、というか富士山登山で買い集めた装備品の元を取るべくw、嫁と一緒に遊びに行ってみました。東京から気軽にアクセス可能な山というと高尾山がメジャーですが、この御岳山もなかなかにアクセスがよいです。土日には新宿からホリデー快速おくたま号というのが朝に数本出ており、これを使うと新宿駅から 75 分で御嶽駅(みたけえき)にアクセス可能です。……てっきりスーパーあずさみたいなのが来るかと思ったら通常の中央線なので苦笑いでしたが;。

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驚いたのはお客さんの多さ。本数が少ないこともありますが、結構な装備品を担いでいる人も少なくありません。ここからバスとケーブルカーを乗り継いで、ケーブルカーの山頂の駅(御岳山駅)に向かいます。残念ながらあまり天気には恵まれなかったものの、それでも高い場所からの山々の見晴らしと木々の紅葉はなかなかに気分がよいものです。

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そんなわけで、山頂の駅から少し歩いて、御岳山山頂にある武蔵御嶽神社に向かいます。神社まではだいたい 30 分程度。途中、推定樹齢 1,000 年という立派なけやきを見つつ、結構な坂道をつらつらと登っていきます。

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商店街を超えると鳥居になります。ここをくぐってから結構な階段が続くのですが、神社に着いて振り返ってみるとかなりの高さが実感できる見晴らし。うーん、天気がイマイチなのがとにかく残念;。けれども赤く映える紅葉はとても綺麗でしたよ~。

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さて、そのまま帰っては面白くないので、少し道を外れてロックガーデンの方へ。ここは見晴らしの良い展望台や滝、清流などに恵まれた気持ちの良いハイキングコース。一周 2.5 時間程度らしいのですが、自分たちは写真撮りながら歩いていたので 4 時間ぐらいかかってます;。ルートがちょっとわかりにくいので自分の備忘録的にまとめておくと、神社から降りてくる途中に、脇道に逸れるところがあり、ここを少し降りると、売店と分岐路があります。

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ここの分岐路から左手に行くと長尾平の展望台、そして斜め下に下っていくと七代の滝 → 天狗岩 → … の順にロックガーデンを巡回するコースへ、そして一番右の平坦な道はその巡回コースから戻ってくる道になっています。どこから回ってもよいのでしょうが、自分たちはまず長尾平の展望台へ。分岐路から 5 分ほど歩いた先にありますが、とにかく視界が大きく開けて気持ちがよいところです。机や椅子なども結構あるので、ここでコンロなどを広げている人たちも結構いました。自分たちも景色をみながら軽くおにぎりを。

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さて、再び分岐路に戻ったら、七代の滝へと降りていきます。結構な急勾配の斜面を頑張って降りていくと、その先にはちょっとした滝が。……結構巨大な滝を期待していたんですが、ちょっと拍子抜けするぐらい小さな滝でしたが;。

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そこから今度は一転して、急勾配の階段を登っていきます……そりゃまあ降りた分だけ登る必要があるわけですが;、これが地味にとんでもない階段;。横から見てみるとよくわかりますが、斜度が軽く 45 度超えてます;;。上まで登った頃にはもうくたくたですよ;。

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そしてその先にあるのが天狗岩……なんですが、どう見てもこれはヤバい;;。切り立った岩の上に天狗の石像が置いてあるのですが、これは落ちたらシャレにならんだろうと小一時間;;。登る方はとにかく、降りる方がとにかく怖い;;。木の根っこがたくさんあるのでそれを掴みながら登っていくのですが、ついうっかり滑ったりしようものならケガどころじゃすまないです;。これよく事故起きてないなぁと思ったり;;。

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天狗岩で肝を冷やした後は、そのままロックガーデンを道なりに進みます。コケが映える清流ぞいをゆったり歩いていく……などと書きたいところですが、実際には紅葉シーズンなので落ち葉がえらいことに;;。こうなるとなかなか良い写真は撮影できないですねー;。

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そして進んでいくと綾広の滝。これもまたなんとも小さな滝です^^。高さにして 3~4m ぐらいでしょうか^^。これまた期待していくと結構肩すかしくらいますね^^。

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その後は景観を楽しみつつ、天狗の腰掛杉へ。樹の枝が椅子のようにねじ曲がっていることからこの名前がついているみたいですが、どうやったらあんな形になるのやら^^。ちなみに樹齢 350年とのこと。

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あとはひたすら歩くと、30 分程度で先の分岐まで戻る、という感じ。締めはケールカーの駅でのお団子です^^。

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午前 9 時に JR 御嶽駅に到着、その後かなりまったりしながら巡回して、JR 御嶽駅に戻って来たのが夕方 4 時なので実に 7 時間もぶらぶらしていたことに;。標準時間は 4 時間ぐらいらしいのですが、繁忙期だとバスやらケーブルカーの待ち時間も結構あるので割と時間に余裕を見た方がよい感じですね。

今回初めて御岳山に行きましたが、ぐるっと周回してくるコースなので運動にはなるものの、ケーブルカー使ってしまうと山頂まであっという間なので達成感はないですね^^。実はバスを使わずに清流沿いを歩いたり、ケーブルカー使わずに登ったりすると気持ちがよいという話も見かけるので、またの機会があったら挑戦してみたいものです。

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前から行ってみたいと思っていた、こちらにふらっと遊びに行ってみました。

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千葉県の房総半島の南部にある山、鋸山(のこぎりやま)。正式名称は乾坤山(けんこんざん)というのですが、鋸山という名称の方が一般的。標高 329.4m という非常に低い山ですが、山頂からは東京湾を挟んで横浜の方まで見渡すことができるという、非常に見晴らしのよい山だったりします。都内からのアクセス方法としては、千葉まで出てから内房線でたらたらと電車で向かう方法と、久里浜の方に出てそこからフェリーで行く方法とがあり、どちらも時間としてはトントン。片道ざっくり 3~4 時間程度と結構な距離ではあるのですが、割と絶景という話があり、嫁と一緒に遊びに行ってみました。

……といっても山の上まで一生懸命歩くのは大変なので、ここはあっさりロープウェイを利用しましたが^^。

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ロープウェイから山の様子がよく見えるのですが、ここは良質の石材の産地として知られており、江戸時代から採石が行われていたとか。その結果として露出した山肌がのこぎりのようになっているために鋸山と呼ばれているそうです。ロープウェイでさくっと山頂まで登ると、いきなり展望台から素晴らしい眺望を楽しむことができます。……や、ちょっと天気がイマイチだったのですけどね;。

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さて、この鋸山は一帯が日本寺の境内になっており、拝観料 \600 を払うことで中に入ることができます。山の中にあるので地味にアップダウンが激しく、歩いているだけで結構な運動になるのですが、なかなかに見どころ満載だったりします。

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まずは百尺観音。岩肌から削り出された観音様ですが、いやはやかなり大きいです。広角レンズでないと収まりません;。

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そして一番の見どころは、この百尺観音の上側にある地獄のぞき。切り立った石切場跡の絶壁の上に突き出したところから下をのぞき込むことができる、というもの。いくつか写真を貼り付けますが、高さは約 100m 程度だとか。

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地獄のぞきは横から見るとなかなかに怖いのですが、実は上から見ようと思っても手すりが邪魔になり、下を覗き込むことができません。この地獄のぞきのちょっと奥にも下を覗き込めるところがあるのですが、なんというかこっちの方がよっぽど怖いです;;。

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それにしてもこの地獄のぞき、祝日ということもあってか観光客でごった返していました。当然のようにみんな写真を撮影することもあり、行列はなんと 1 時間待ち;。まあそうそう滅多に来るところでもないだろう、ということで見てきましたが、平日に来た方がよいかもですね。

境内にはいたるところに石像もあります。ちょっとかわいい石像もあったり^^。

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そして最後の見どころは日本寺の大仏。31m の高さを誇る大仏で、鎌倉の大仏などに比べるとかなり大きい……というか地味に日本一大きい大仏だったりします^^。

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しかしこんなところにこんな絶景ポイントがあったとは全く知りませんでした。東京から気軽に行けるハイキング&観光スポットとしてはちょうどよい感じですね。ただ、境内の中のアップダウンは地味に厳しいので、サポーターとかがないと結構ヒザに来ます;。混雑を考えると、平日にふらっと行くのがよさそうなところですね~。

そういえば、スーツケースと合わせてベルトも新調しました。

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まあなんの変哲もない普通のベルト。とりあえず目立つのがよいだろう、ということでちょっと蛍光色っぽい緑をチョイス。微妙に毒っぽいので他に使っている人もなく、あっさりケースを発見できるのがよいところです^^。

しかし参ってしまったのは、行きのフライトでこのスーツケースベルトがあっさり破壊されていたこと。TSA ロックのスーツケースを使っており、こちらのベルトは単にぱちっと止めるだけのタイプなんですが、にもかかわらずうまく外せなかったのか壊されていました;。っつーかなぜこれが外せないのかと小一時間問いたくなりますが;;。ノート PC をスーツケースに入れていたので開けられたのだろうと思うんですが、いやはやちょっと参りました。また注文するほどのものでもないんですが、うーん、どうしたものか^^。

今回のドバイ旅行では、昔から使っていた大型のスーツケースがそろそろ限界ということもあって、スーツケースをまとめて新調しました。同じメーカーのものだと壊れるタイミングも同じかも、ということで、メーカーを分けて 2 つ購入してみたり。最近のスーツケースは不安になるぐらいペコペコなのですが、一方でびっくりするほど軽量化が進んでいます。正規品を購入するとめちゃめちゃ高いので、楽天で並行輸入品をさくっと購入。壊れた場合は航空会社の保険でまかなえることがほとんどなので、その辺もあまり心配は要らないかと。

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こちらはサムソナイトのファイヤーライトスピナー 75cm。容量 94l, 重量 2.9kg。お値段 \40k。

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もう一つはリモアのサルサエアー84l。重量は 3.2kg。お値段は \46k。

どちらのスーツケースにも共通するのは、まるでプラスチックケースのような素材を使っていること、そしてジッパーで閉じる方式になっているということ。昔はスーツケース=頑丈、というのが基本でしたが、最近のスーツケースはむしろペコペコしており、へこんで衝撃吸収という考え方に変わっている様子。おかげでかなりの軽量化が図られています。正直、最初に持ったときにこんな装備で大丈夫か?と思ってしまうほど軽くて頼りないケースで、特に下図のように重ね合わせたときにまるで噛み合わないあたりはめちゃめちゃ不安になります;。が、実際に荷物を入れてみると普通に入るのだから驚きです。

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両者の違いとしては、サムソナイトはカバーが片側のみ、リモアは両側にカバーがついていること、またサムソナイトはジッパー部分から雨が入ってこないようにするために一工夫されている(上の右側の写真)といったところ。デザイン的にはリモアの方がちょっとすっきりしていてオシャレ感がありますが(女性に人気の様子)、値段的にはサムソナイトの方が数が捌けているのか、多少こなれていますね。とはいえどちらも利用感にはそんなに大差はないです。値段かデザインかで決めてしまってよさそう。

最近、預入荷物に 152cm/23kg 制限(三辺合計が 152cm 以下、重量は 23kg 以下)がつく航空会社が増えたこともあり、これに最適化されたケースは結構重要になりつつありますね。一昔前のケースと比較すると、このケースに変えるだけで 3kg 近くは軽量化できるはずなので、そういう意味でもオススメな気がします。

そんなわけでドバイの旅行記もこれでおしまいなのですが。

[で、結局ドバイってどうよ?]

今回初めて中東に足を踏み入れてみて、欧米や日本との文化的なギャップをものすごく感じたり、やはり繊細な味に関しては日本の右に出る国はないよなー、とか思ったりもしたのですが、それよりもなによりも、この国本当に大丈夫かな?; と思わずにはいられなかったのも事実だったりします。

バブルが崩壊したドバイは 2017 年にはこうなっている、なんていうアート写真があったりしますが、まあこれは極端にしても、このドバイって基本的に観光資源がすべて作り物なんですよね。世界一のタワー、世界一のモール、世界一のスキー場、世界一のホテル、その他もろもろ。しかし冷静に考えてみれば、人が作ったものなんていつかは人の作ったもので塗り替えられてしまうわけで、そうなったとき、ドバイに果たして人を引き付ける魅力がどれだけあるの? と考えると、結構微妙な気がするんですよね。

同じく砂漠に作られた街であるラスベガスは、カジノに加えてエンターテイメントショーを中核に据え、老若男女が楽しめる一大観光都市になっている。世界一のものなんて特になくても、総合的に優れた観光地であれば観光客は集められる、と思うのですよ。実際、今回ドバイに行ってみて、もう一回行きたいか? と言われると、私の場合はそのお金があったらまたラスベガスに行きたい、と思ってしまうんですよね。その差はどこにあるかというと、作られた世界一のもの「しかない」、というドバイの特性にあるように思うんですよね。

結局、これから先、世界一が塗り替えられたらきっとそれを上回る世界一を目指して突き進むしかない、というのがドバイなのでしょうが、いやそれってまさにバブルだよね、という感じ;。ドバイのバブルはまだまだ続くのでしょうが、果たして 10 年後、20 年後にドバイがどうなっているのかは……うーん、という感じでしょうか^^。

とはいえ、やはり文化圏の違いというのはやはり面白かったです。欧米ばっかり行っている自分としては新鮮な空気を吸ったような気がしました。なかなかそうそう行けるものではないですが、こういう旅行はやっぱりリフレッシュになりますね^^。

というわけでここまでいろいろと書いてきましたが、今回のドバイ旅行の最大の目玉はここでした。なのでこちらを最後のネタに^^。

BurjAlArab

アラビア湾に浮かぶ、帆の形をした最高級ホテル、バージ・アル・アラブ。ジュメイラグループのホテルのひとつで、場所としてはニュードバイ地区のマディナジュメイラとワイルドワディの間あたりにあります。世界の VIP をもてなす超一流ホテルで、世界一贅沢として 7 つ星を自称するホテルだったりします。……自称というあたりが怪しい気がしますが;、まあそれはさておき、実際問題とんでもないホテルであることは確か。ホテルは全室メゾネットスイート、全室に純金の iPad、アメニティはすべてエルメス、各フロアごとに 24 時間バトラー(執事)が常駐。最も安い部屋でも一泊 15 万円程度で、宿泊者以外は立ち入ることすら許されない。写真の上の方に見えるヘリポートは、実はうっかりテニスまでできちゃったりするという有様で(というか自分では絶対にやりたくないですが;;)、まあ良くも悪くもトンデモすぎるホテルだったりします。

普通に入ることはできないものの、レストランなどを予約すればアクセス可能。我々は Sky View Bar というラウンジのアフタヌーンティーの予約を入れて潜入してきた次第です。ちなみにこの Sky View Bar はここにあります。

20141014-104758 ← よーく見ると人がいます;。こ、こわい;;。

ちなみにアフタヌーンティー、恐ろしいことにお値段なんとお一人 565 AED(約 1 万 7 千円)。以前は 375AED ぐらいだったようなのでどうも着々と値上がりしている様子なのですが;、まあもう二度とドバイにはいかないだろうということで、頑張って行ってきたりしてみたのですが……いやー、これがなんともはや、だったりしましたよ、ええ;;。

[予約について]

予約に関してはメールで行うことができます。希望を伝えると適当に予約してくれますが、予約確定のためにクレジットカード番号を伝える必要があります。基本的に 13:30 からのテーブルのみのようで、席指定(窓際の席の指定)は不可。行ってみてわかりましたが、実質的には入った順で窓から着席させていくので、ちょっと早目に行ってしまうのが吉だったようです。自分たちはタッチの差で窓際席をゲットできず;。無念;。

[アクセスについて]

近辺のジュメイラグループのホテルに宿泊しているのであれば、バギーで連れていってくれます。入口の守衛さんのところで予約番号を確認してもらうと、ゲートを通してもらえる仕組みです。……が、バギーで行くと横からふらっと入る形になる上に、割と豪華絢爛なバージアルアラブの下にみすぼらしいバギーで行く形になるのでかなりテンション下がります;;。これ果たしてどーよ? 状態;。

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入口には超高級車がずらりと並んでいますが、これはホテルに送迎を依頼したときに使われる車らしいです。もっとも送迎代で 450AED~(約 1.5 万円~)なのでとても利用できませんけど;;。

[エントランス]

さすがは自称 7 つ星ホテル、恐ろしく豪華絢爛……ではあるのですが、日本人の感性にはあまり合わないかも。金がふんだんに使われており、看板まで黄金だったのには苦笑い;。中央に噴水、左右に水槽を配したデザインはなかなかによいのですが、オープンしてから 10 年以上たっていることもあり、ちょっと古さを感じるところもありました。

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ただ、やはり建物の構造はすごいです。帆の形をしたホテルは内側から見ると左右に客室が積み重なるように並ぶ形になっており、天辺までの吹き抜けは圧巻です。

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フロアを少し進むと宿泊客用のエレベーターがあり、その先に、Sky View Bar へとアクセスするための直通エレベーターがあります。このエレベーターの形がなかなか特殊で、おそらく一点もののエレベーター。お金かけてるなー;、状態。

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アラビア湾を眺めながら上がっていくと、Sky View Bar への入口になります。

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[Sky View Bar]

Sky View Bar はその名の通りバーラウンジ。窓際にずらっと並ぶ席と、内側には全体を展望できるソファ席とがあります。先に書いた通り、我々はちょっと出遅れてしまったために、窓際の席が確保できず;。まあ、内側の席でもソファ席であればそれなりに眺望は楽しめます。

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さて、アフタヌーンティーのスタートはスパークリングワインから。アミューズのデーツが出されたのち、スパークリングワインが供されます。ルイ・ロデレールという泡でしたが、調べてみたら日本だとボトルで \3,000 ぐらいですね。ちなみにドンペリへのアップグレードも可能ですが、お値段 260AED (約 7,800 円)です。ただでさえアルコールが高い国に加えて、バージアルアラブですからねー;。しかし注ぎ方はえらいカッコよかったです。これは普通には絶対にできないと思う;;。

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スパークリングと共にいただくのはベリータルト。見た目もかわいい一品ですが、なぜか真ん中にはトマトが乗っていたりします;。見た目もよいし、味もまあ悪くはないのですが、なんというか全体的に甘さがしつこいような……;。

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続いて、シェフのおまかせお肉料理。ごく普通のビーフのマスタードソースが出てきました。サイズが分かりにくいですが、上のタルトと同程度で、ほんのちょっとという感じ。味はごく普通に美味しかったです。

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そして次に出てきたのは、フィンガーサンドイッチ。奇をてらったものはなく、どれも普通に美味しかったですが、特にサプライズがなかったのも確か。非常に手堅くまとめているような印象でした。

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ちなみにお茶はいくらでもオーダー可能。冷めた場合には変えてもらうこともできます。紅茶やコーヒーを適宜注文しましたが、ハーブティーの類はどれがよいのか、なかなかにわかりづらいですね。嫁はテーブル係の人のオススメにしてみましたが、かなり気に入っていた様子でした。サンドイッチ類も追加オーダー可能で、回ってきて追加で置いていってくれました。

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続いて、アフタヌーンティーの主役、ホームメイドスコーンとミニケーキ……なのですが、これがなかなかに大問題でした;。スコーンとジャムはごく普通、ストロベリーのケーキ類は甘すぎて完食できず;;。うーん;。

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最後は口直しのライチとローズのシャーベット。……なんですが、なぜ上に砂糖がかかっているのか理解に苦しみます;。

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……とまあ、なんか後ろに進めば進むほど残念な感じになっていったのですが;、ここ、正直なところ噂ばかりが先行していて実態がまるで伴っていない、という印象がありました。

  • 食事について。前半戦のお料理はまあまあですが期待値を超えるものはなく、後半戦のスイーツは甘すぎてとても完食できず;。文化圏の違いもあるのでしょうが、基本的に日本の料理やスイーツにあるような繊細さはまるでない、と思った方がよさそうです。きっといい食材は使っているんだろうとは思いますが、それに関しても実感できるようなものはぜんぜんなかったよーな;。
  • 照明について。ここの内装は緑と青を基調としているのですが、照明がまるで工夫されていないために、とにかくなんでも青く見えるのですよ;。実はここに掲載している写真群はホワイトバランスを片っ端から調整しているのでまともに見えるのですが、もともとの色は(肉眼で見ても)下の写真みたいな感じ。これでは食事がおいしく見えるはずがないです。正直これは理解に苦しむのですが、ドバイとかだとこういう色彩感覚が普通なのだろうか....?;
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  • サービスについて。テーブル係でついてくれた人はごく普通でしたが、あろうことかお客さんが全部帰り切っていないうちから清掃係が掃除を始めるという……; 7 つ星が聞いて呆れるんですが、状態;;。

ちなみにここ、予約の時になんかの記念日であることを伝えるとお花やお土産をプレゼントしてくれます。記念日でなくてもお土産はプレゼントしてくれるのですが、これが絶望的においしくなかったです……;;。

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まあ、味覚のセンスや色彩感覚は国ごとに違うと思うのですが、それらを差し引いても一人 1.7 万円も取るアフタヌーンティーの中身がこれでよいの? と考えると、ちょっとひどくね?; というのが本音なところでした。これが 1 万円ぐらいならまあ納得できるところではあるし、ネットを見ていると必ずしも評判が悪いわけではないのですが、ちょっと昔の評価が多いんですよね。うーん、値上がりがひどいことを考えると、イマイチ悪いタイミングだったのかもしれませんね。

とはいえ、窓からの眺望はなかなかに素晴らしいものがあります。パームジュメイラやザ・ワールド、そして遥か彼方にはバージカリファもうっすらと見え、さすがに眺望はいいですね。うーん、窓際席が取れなかったのは残念;。

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いずれにしても、話のネタに行くのはよさそうですが、過度な期待を抱くのは避けた方がよいかも。1.7 万円という金額を考えると、もうちょっと積んで普通にここの別のレストランに行ってしまった方がよいかもしれず。でもまあ、間違いなく二度と足を踏み入れられない場所なだけに、貴重な経験にはなりました。こういう世界もあるのですねー^^。

ダウンタウン編の続きは、ドバイファウンテンからです^^。

[ドバイファウンテン]

バージカリファ、ドバイモール、スークアルバハールで囲まれた湖というか池。日中と夜とでずいぶん雰囲気が違いますが、立ち並ぶビル群と相まって、非常によい雰囲気を醸し出していました。バージカリファを背景に写真を撮ると、なかなか絵になります。

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しかし写真撮影すると、バージカリファのアホみたいな高さがとにかく目立ちます。なにしろ普通のカメラではなかなか全景が収まらない;。私は Nikon の超広角レンズ 10-24mm (35mm 換算 15-36mm)で撮影したので難なく収まりましたが、普通のカメラで撮影している人は、めいいっぱい下がったり足元から撮影したりと結構苦労してました。さすが 828m の高さは伊達じゃありません。

さて、もちろんドバイファウンテンの一番の見どころは噴水ショー。ラスベガスのベラッジオや東京ドームの噴水を手掛けたロサンゼルスの WET デザイン社の手によるもので、150m の高さにも上る噴水を噴き上げます。全長 275m、電球 6,600 個、カラープロジェクター 25 個、パターン 1,000 種以上という、世界最大の噴水ショーです。

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東京ドーム 2 個分の面積ということもあり、どれほどすごいものかと期待して見に行ったのですが、ラスベガスのベラッジオを見ている自分たちとしてはほとんどそっくりということもあって、やや拍子抜け。何かちょっとした違いがあったらまた印象も違ったかもしれませんが、サイズこそ違えどやっていることはホントにそっくりでした。

夜は 30 分間隔で 5 分間のショーが繰り返されますが、日中は正午あたりに 1~2 回程度しかやらないようで、我々は日中のショーを見逃しました;。なので、見に行くときにはスケジュールをきちんと確認しておいた方がベターです。また、どこから見るかというのも悩ましいところなのですが、この噴水ショーははっきりとした正面がないというのも特徴。左右の幅が異様に広いので、どこから見てもそれなりに絵になります。バージカリファを背景にして写真を撮影したいのなら、ドバイモールとスークアルバハールの間の橋から撮影することになりそうですが(下側の写真)、噴水の真ん中から見たいのであればスークアルバハールの外周から見る(上側の写真)ことになります。が、まあどっちもどっち、という感じですね。

さて、ダウンタウン編の最後はドバイのランドマーク、バージカリファです。

[バージ・カリファ]

高さ 828m、160 階建ての世界一高い超高層ビル、バージカリファ。ブルジュハリファとか書かれることもありますが、その姿たるや呆れるほど高いとしか言いようがありません;。ちなみにスカイツリーは 634m。こちらは電波塔としては世界一です。

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バージカリファは写真からわかるように、高さの異なるタワーを組み合わせるような形で作られており、上空から見ると三方向に足が伸びているような形でそびえたっています。中心部にはジョルジオアルマーニが手掛けるアルマーニホテルが入っており、まさにドバイの顔とも言えるゴージャスな塔になっています。

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夜になるとライトアップも施されますが、かなりイメージが変わりますね。年末年始にはこのタワー全体から花火を打ち上げるというトンデモイベントもやるそうで、まあすごいとしか言いようが;。

さて、これだけ高い塔となれば当然のように展望台もあります。展望台についてはこんな感じ。

  • 展望台は At The Top と銘打たれており、いくつかのチケットがある。124F に位置する展望台に入るものと、これに加えて 148F にも入れるものがある。どちらにも時間帯指定の予約チケットと、予約なしですぐに入れるチケットとがある。
  • 124F のみに入れるものは、時間帯指定チケットが約 5000 円、予約なしチケットが約 1 万円。148F にも入れるものは、約 1.2~1.5 万円程度。
  • 時間帯指定チケットは、当日分は全く買えない。1 か月前から購入可能だが、だいたい 1~2 週間ほど前あたりから Sold Out の時間帯が出てくる。日没の時間帯が人気のようで、この時間帯に見たいのであれば少し早めの購入が必要。(※ 日没時間帯は現地でも 124F まで上がるのに結構時間がかかるそうなので、この点にもご注意を。)
  • 入口はバージカリファの真下ではなく、少し離れたドバイモールの中にある。このため、タクシーで行く場合にはバージカリファではなくドバイモールに行く必要がある。(なので、入口からタワーまで結構歩かされます。)

148F チケットは最近新設されたものみたいですが、自分たちが行ったときにはタイミングが悪く、124F のチケットのみ;。昼にするか夜にするか迷いましたが、結局夜に登ることにしました。入口では日本語の音声ガイドを借りることもできますが(確か 1,000 円ぐらい)、運転免許証を持っていない場合には一時預かりで 500AED (1.5 万円ぐらい)をデポジットする必要があります。

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入口を入った後は、展示物を見ながらバージカリファの方へ。エレベーターもなかなかに凝っており、60 秒で 124F に到達します。ちなみにこれも世界一の速度だとか。

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バージカリファは複数の円筒が組み合わさったような建物ですが、この 124F の展望デッキは上が抜けているオープンデッキ。しかし驚かされるのは、これだけの高さを誇る展望デッキにもかかわらず、高さは 452m でこの上にさらに 400m 近くもタワーがあるということ;。下を見下ろしても上を見上げても、ちょっとクラクラするような高さでしたよ、ええ;。ちなみに東京スカイツリーの第 2 展望台の 2F が 450m なのでほぼ同じ高さですね。

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さすがに夜景も綺麗……と言いたいところなのですが、ドバイはもやが結構立っているため、意外に見通しがよくないのが難点。空気が澄んでいる方が夜景は綺麗なのでここはちょっと残念。とはいえ、上から見るドバイファウンテンは圧巻です。夜ここに登ったのであれば、ちょっと時間を調整してドバイファウンテンを見るのがよいと思います。

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また設備面でちょっと面白かったのはこちら。ちょっと暗くてわかりにくいのですが、液晶画面付きのハンドルを窓の外の方向に向けると、その方角の昼の景色、夜の景色、そして昔の景色を切り替えながら見ることができる、という VR 装置になっています。見たことがない装置でしたが、なかなかに面白かったです。

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というわけでダウンタウンの紹介もこれでおしまい。さすがにドバイのランドマーク地区なだけに、面白いところが多かったです。

さてさて、引き続いて今度はダウンタウンの話を。ダウンタウンは世界最高の高さを誇るバージ・カリファを中心とした商業施設群で、主な見どころとしてはドバイモール(世界最大)、ドバイファウンテン(これも世界最大)、ドバイアクアリウム(これまた世界最大)と、世界最大づくしの観光施設だったりします。まずはドバイモールから。

[ドバイモール]

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水族館やスケートリンクまで有する、世界最大のショッピングモール。店舗数 1,200、飲食店数も 200 を超えるというメガモールで、端から端まで歩くだけでも結構な距離があります。数ばかりかと思いきや、各店舗も結構な面積のものが多く、雑貨店に入ってみたらとんでもなく広くてびっくりしたり;。まっとうに見ているとキリがないので、興味があるゾーンだけ集中的に見る、というのが現実的です。我々は雑貨が好きなのでそのへんをふらふらめぐってみたり。

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さすがはイスラム圏というべきか、飲み食いしながら歩いているような人はまるでいません。が、休憩するためのカフェは至るところにあります。さっそくおなじみヨーグルトランドを見つけてひっかかる嫁;。

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もっとも、モール内は外と違ってかなり冷房が効いています。あまりの温度差に体調を崩しやすくなるので、日本人の場合はきちんとした上着が必須です。っつーかどうしてこの寒さの中を半袖とかで歩けるのかと小一時間;。

ショップもいろいろあるのですが、自分たちが立ち寄ったのは VIVEL というお菓子屋さん。小菓子の詰め合わせや紅茶などをいろいろ取り扱っているお店です。数十種類の小菓子を自分の想いのままに組み合わせて詰め合わせることができます。基本的にはお土産用のハコに詰めていくら、という形なので、箱のサイズを選ぶと値段が決まる仕組み。カスタマイズするのが大変であれば、事前に詰め合わせられているものを購入してしまえば OK。その場で味見もさせてくれますし、イートインコーナーで紅茶と共に楽しむこともできます(紅茶はポットでサービスしてくれるので、二人で 1 つとかで十分です)。小箱なら \1,000 弱ぐらいからあるので、手軽なお土産にはちょうどよいですね。

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[ドバイ・アクアリウム(水族館)]

さて、続いてはこちらのドバイ・アクアリウム。ドバイモールのほぼ中央に位置している水族館で、一番の目玉である巨大水槽は全長 32.88m、高さ 8.3m で世界最大のもの。この水槽は、特にチケットなどを買わなくてもそのままモールで見ることができます。写真を見るとその巨大さは一目瞭然ですね。1F・2F をぶち抜く形で水槽が存在するので、2F から見ると水槽を斜め上から見ることもできて気分がよいです。

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水槽の周りにはロープが引かれており、この水槽の右横にあるチケットカウンターで入場チケット(約 3,000 円ぐらい)を購入すると、このロープの内側に入ると共に、この水槽の中央部にある通路へと進むことができます。

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入場券にはいくつかの種類があり、多少プラスすることで、この水槽を上から眺めるツアーにも参加できます。ちなみにさらにお金を出すと、下の写真に見える檻の中に入って水中に沈むだとか、さらにはこの推測の中でスキューバダイビングができるとか。……いやどー考えても晒し者なわけですが;。

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さて、この水槽が一番の目玉ではあるのですが、この水槽の上側には普通の水族館を併設しており(アンダーウォーターズーと呼ばれています)、入場券はこちらとの共通パスになっています。モールの中にあるので油断してましたが、中に入ると結構広く、様々な生き物が展示されていました。砂漠の生き物ということで、サソリまで展示されていたのにはびっくりでしたが;。

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そして一番の目玉は King Crocodile、巨大ワニ。重さは 726kg で、オスとメスの二匹だそうですが、びっくりしたのはワニが展示されている横で、このワニをどのように捕獲してどのように連れてきたのかを紹介するムービーを流していたこと。オーストラリアから一番生きの良いワニを捕獲し、空輸で連れてきたらしいのですが、そのドナドナムービーたるや涙を誘います;;;。ちょっと苦笑い。

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全部ひととおり回って、2~3 時間ぐらい。割とたっぷりとみられる水族館だったのには驚きました。

[スーク・アルバハール]

さて、お次はドバイモールの隣にあるスークアルバハール。こちらはドバイモールの隣のドバイファウンテンを超えた先にあります。一瞬照明が暗くて不安になるのですが;、スークといってもオールドスークのような場所ではなく、完全に商業用に作られた施設なので気軽に見て回ることができます。

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中にはスーパーマーケットなどもあり、なかなかの充実ぶり。建物や装飾品が綺麗に作られているので、写真が絵になるのがよいところです。ショップとして我々が利用したのはこちらの Bateel というデーツ屋さん。デーツというのはあまり日本では馴染みがないと思うのですが、ナツメヤシの果実で、北アフリカや中東ではメジャーなスイーツ。長期保存が可能なことや、雨が少ないところでも育成可能なことから、昔から貴重な食料として栽培されていたそうです。熟したものを食べるのですが、これがなかなかに美味しい。こちらのお店では、いろいろなものをデーツの中にサンドしたものをグラム売りしていました。

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スークアルバハールは、一通り歩いて 30 分ぐらい。ドバイファウンテンを見る際の時間調整なんかにちょうどよいんじゃないかと思います。というわけで、ドバイファウンテンについては次のエントリにて~^^。

さてさて、話題たっぷりなマディナ・ジュメイラの話の続きを~。

[アブラとバギー]

さてさて、東京ディズニーランドは 51 万平方メートルの広さを誇りますが、マディナ・ジュメイラはちょっと及ばず、総面積は 40 万平方メートル。とはいえ、ホテル関連施設だけでこの広さだと考えると間違いなくとんでもない広さです。歩いて移動するとかなりの時間もかかるので、リゾート内にはちゃんと移動手段が用意されています。ひとつがアブラ(渡し船)、もうひとつがバギーです。

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もともとマディナ・ジュメイラは、伝統的なアラビア建築で作られたホテルの周りをクリークと呼ばれる水路でつないでおり、ここにアブラを通す形にしています。リゾート内には停泊所がいくつかあり、そこで待っているとアブラがやってきてくれる仕組み。特に決まったルートはなく、行先を告げるとそこに連れていってくれますが、アブラ同士は無線でやり取りをしており、載せられなかった場合はすぐに別のアブラを呼び寄せてくれるようになっていました。至れり尽くせりです。

それにしても雰囲気はまるっきりジャングルクルーズなのですが、その広さたるやディズニーランド全体とほとんど変わりがないわけで、気分の良さは格別でした。見える風景もなかなかよく、バージ・アル・アラブ(白帆の形をしたホテル)などが見える景色などはかなり抜群ですね。

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一方のバギーの方もパーク内にいくつかの停留所があり、そこで待っていると行先まで載せてくれます。こちらのバギーはマディナ・ジュメイラ内だけにとどまらず、同じジュメイラグループのホテルであるバージ・アル・アラブやジュメイラビーチホテル、ウォーターパークであるワイルドワディなどにも連れていってくれます。これらのホテルやパーク群はすべて海に沿って連なっており、バギーはそのプライベートビーチに沿って移動している、という仕組みになってます。特にワイルドワディなどに繰り出す場合は、ホテルの部屋で水着に着替え、ちょっと上着を羽織ってホテルの裏手(海側)に回り、そこからバギーで行ってしまう、という技が使えるのでかなり便利です。

# 気になるチップですが、移動だけであれば払わなくても良さげな感じでした。というか払ってる人を見かけなかったです;。

[スーク・マディナ・ジュメイラ]

さて、オールドスークでは客引きがえらいことになっていてとてもまともに見られませんでしたが、こちらなら安心して見ることができます^^。

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スーク(市場)といっても完全な屋内施設で、まあ要するにホテルのブティック群みたいなもの。とはいえ観光施設も兼ねているので、割といろんなものが置かれていました。お値段はまあホテル価格かなといったところですが、夜になると宿泊客たちでごった返し、かなりの賑わいを見せていました。ウィンドウショッピングだけなら一回り 1 時間、といったところですが、ちょっと回ってみるのには面白い場所ですね。

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[プライベートビーチ]

そしてやはりドバイに来たら海だろう! ということで、プライベートビーチにも繰り出してみました。

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いや~、なんという贅沢。至福のひと時。
これは気持ちよいですよ、ええ^^。

プライベートビーチ沿いに多数のデッキチェアがあり、プライベートビーチの入口のところでお願いするとバスタオルを持って行ってそこに敷いてくれるという仕組み。傘の陰だと適度な温度ということもあり、ここに寝っ転がっているだけでお腹いっぱい状態です。

ちなみにここ、マリンスポーツも楽しめたり、ビーチバレーとかで遊ぶこともできる様子。少しお金を払うと、コテージタイプの場所を借りることもできるみたいです。でもまあ正直、普通のデッキチェアで十二分でしたよ、ええ^^。海にも入ってみましたが、マリンブルーがとにかく美しい。加えてかなり遠浅の海になっていて、割と沖のほうまで立って行けるのには驚きました。いやはや、気持ち良いですね。

ついでにサンセットの時間帯の写真もひとつ。方角的にはパームジュメイラ(ヤシの木の形の人工島の方向)にちょうど日が沈んでいく形になりますが、日本とはまたちょっと違った色合いの日没なのが印象深かったです。

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ちなみに宿泊客以外は入れないので、入口のところでカードキーのチェックがあります。季節によって違うのでしょうが、自分たちが行ったときは 7:00~19:00 のオープンでした。プライベートビーチでまったり、というのはやっぱり贅沢ですねぇ^^。どこかに遊びに行くよりも、ここでまったりした方がリゾート気分を満喫できたのかもしれません。

そして最後は、ウォーターパークであるワイルド・ワディをご紹介。

[ワイルド・ワディ]

ワイルド・ワディは、マディナ・ジュメイラに隣接しているウォーターパーク。ジュメイラ系列のホテルに宿泊している人であれば入場料無料(ただしロッカー代として \1,000  ぐらい取られる)なので、一度は遊びに行ってもよいかと。(ビジターは 1 万円弱するのでご注意を;。) 先にも書いたように、ホテルの部屋で着替えて、プライベートビーチ側からバギーでさくっと連れていってもらうのが吉です。

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入口のところでリストバンドをもらい、そこに現金をデポジットしておく方式。パーク内ではそこから支払う形になります。ロッカー代で 35AED 取られるので、あとはパーク内でのご飯代などを加味して、100~200 AED ぐらい入れておけばだいたい足りるはず。余った分は帰るときに同じ受付のところで返してもらう形になります(この際、最初のデポジット時のレシートが必要)。

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ロッカーは何か所かにありますが、バギーで来た場合には裏口から入る形になっているため、入口からは意外に距離があります。ロッカーが手前にあり、その奥側にトイレや更衣室があるという仕組みなので、ロッカーは二人で一つ使えばよいのですが、注意すべきはこのロッカーが意外に小さいこと。二人分の荷物を突っ込もうと思うと意外にギリギリだったりしました。

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ワイルド・ワディには、子供たちも楽しめる普通のプール(波のプールとか)もありますが、大人がはしゃげるアトラクションもかなりたくさんあります。特に絶叫系アトラクションはかなり迫力のあるものが多く、一番ひどかったのは時速 80km 以上のスピードで落下するウォータースライダー、ジュメイラシーラ。オフィシャルサイトから写真をぱちり。

こんな感じのパイプのところをすとーんと押されるのですが、これは正直さすがにヤバいと思いました;;;。たいていのアトラクションではビビらない自分ですが、落ちている最中に「う、うあ、これはヤバいかも;;;」と思ったり;。幸いさほど混雑しておらず 20 分ぐらいで乗れたのは助かりました。ちなみにこんな感じ。まさに処刑台に立たされる感じですよ、ええ^^。

これ以外にも、複数人でボートに乗ってルートを巡っていくアトラクションやサーフボードのアトラクションなどがあり、真面目に遊ぶと普通に一日遊べるような場所でした。時間がなかったのであまり楽しめなかったのがやや残念なほどで、割と万人にオススメできる場所なんじゃないかと思います。

なお一点注意事項として、上記のジュメイラシーラなど多くの絶叫系アトラクションは、荷物を全部ロッカーに預けていないと載せてもらえません。時計やカメラはもちろんのこと、ジュメイラシーラの場合はメガネや貴金属(指輪など)も NG。遊びに行くときはあらかじめロッカーの中に入れて手ぶらで行く必要があります。パークが意外に広いので、行き来すると結構大変なのでご注意を^^。

今度は引き続き、ニュードバイ近辺の観光の話を。ニュードバイは、パームジュメイラと呼ばれるヤシの木の形をした人工島近辺に広がる、巨大リゾート施設群のあたりのことを指します。今回、我々が宿泊したマディナ・ジュメイラもこの地区にあります。

[マディナ・ジュメイラ ホテルリゾート]

マディナ・ジュメイラは 3 つのホテルとスーク、スパ、カンファレンスセンターなどを有する巨大ホテルリゾート。まあびっくりするほど広いリゾートホテルなのですが、書くこと満載でこれだけで数エントリはいけるんじゃないかと思ったりするワナ^^。ホテル全体の模型があったのですが、そもそも自分たち、今どこにいるのよ??;; と探すのだけでも一苦労な感じです;。

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マディナ・ジュメイラにあるホテルは、ミナ・サラーム(ミナ・アッサラーム)、アル・カスル、ダル・アル・マシャフの 3 つ。ミナ・サラームが一番リーズナブルで我々が宿泊したのもそちらでしたが、それでも結構なお値段。ダル・アル・マシャフになるとすべて 2 階建てのヴィラタイプで、専用のプールと中庭があるそうな。いやー、贅沢です;。

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[ミナ・サラーム]

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我々が宿泊したミナ・サラームは、全室オーシャンビュー。バルコニーからはアラビア湾が一望できます。ちょっと意外だったのは、思ったほど客室が広くなかったこと。土地には困っていないはずなのでかなりの広さを想定していたのですが、50 平米程度でちょっと拍子抜け。ラスベガスのベラッジオの客室などと比べてしまうとかなり格差があります;。これでいいのかドバイ;。

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ちなみにミナ・サラームはこのマディナ・ジュメイラの中では一番古いらしいのですが、かなり小さいとはいえ G が出現したのには参りました;。まあそりゃどっかにはいると思うけどさー;。まあそんな不幸な事故もありましたが、設備面はかなり手を入れているようで、50 インチクラスの巨大なテレビやデジタルな客室制御パネルなど、なかなかよく出来ていました。

部屋のお掃除なんかも結構行き届いていて、驚いたのは夕食前後で 2 回清掃が入っていたこと。夜はタオルアートを作ってくれてあったりなど(しかも毎日異なる動物)、この辺はさすがですね。

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[マディナ・ジュメイラの朝食]

マディナ・ジュメイラで面白いのは、朝食を各ホテルの会場からチョイスできるというところ。実のところ、どこも大差ないと言えば大差ないのですが^^、とはいえ巨大リゾートならではの楽しみではありますね。

まずはミナ・サラームのアル・ムーナ。ここは割と野菜やフルーツが多かった気がします。私はオムレツをいただきましたが、どの会場でもオムレツはオーダーして作ってもらうことができました。

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続いてアル・カサールのアルボレタム。ここは割とオールマイティでいろんなものがありますが、中華っぽいものがあるので割と日本人好みかもしれません。絞り出しのジュースもあり、注文するとその場で絞ってくれるのですが、これがフレッシュで美味しかったです。

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最後はダル・アル・マシャフの、カイマット・アル・バハール。微妙にトロピカルなものが多かったような気が。

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ちなみにどのホテルの朝食も、室内と屋外をチョイスすることができます。朝ならそれほど暑いわけではないので屋外で楽しむのも一手なのですが、カイマット・アル・バハールだけは鳥がかなりいてちょっと微妙な感じ;。また、どの会場もパンはびっくりするほどの種類があります。ナイフが置いてあって、適当に切り出して持っていけ、みたいなのも 5~10 種類ぐらいはあり、いやはやこの充実度には驚かされました。これだけ種類があれば、まあ何かしらは食べるものがあるんじゃないかと^^。個人的な感覚としては、アル・カスルのアルボレタムが一番よかった気がしますが、好みは分かれるかもしれません。

[ルームサービス]

今回の旅行では、嫁が寒暖差で胃腸をやられるという事態に陥ったこともあり、無理にレストランなどは使わず割と適当にご飯を済ませました。疲れて眠くて外に出るのが面倒なときには、もうちゃっちゃかルームサービスを取ってしまったり。お値段はごく普通のホテル価格ですが(写真+ジュースで一人頭 \3,000 ぐらい)、味はかなり良く、今回のドバイ旅行の中では一番旨かったんじゃないかという気が……;

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こちらは BLT サンドイッチとオーダーメイドピザ。ピザはトッピングを自由にチョイスできる仕組みになってました。しかしどちらもアホみたいに量が多い....; この辺はさすが海外仕様です;。というわけで 2 回目に注文したときにはサラダとサンドイッチだけに絞って注文してみたのですが。

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なんでポテトがこんなにどっちゃり乗ってるんだよと小一時間;;。
もうわけがわからないよ;;。

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さらに意味がわからないのは、これにパンがおまけでついてきたこと;;(写真左上)。いやまあこのホテル、パンはアホみたいに焼いているみたいなので余り物なんでしょうけど、いったいどーしろと小一時間ですよ;;。

ちなみに胃腸の調子がよければ、このマディナ・ジュメイラの中にもかなりよいレストランがたくさんあるので繰り出してみてもよいのではと思います。中でも有名なのは、海の上に浮かぶレストラン、ピアシック。他にもいろいろあるので、4travel とかで見てみるとよいかもです^^。

というわけで、次回に続きます。

さて、オールドスークを回ったあとは、アブラで対岸に向かいます。

[アブラ(渡し船)]

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アブラは、乗り合いの渡し船。ドバイクリークの両岸にあるスークを行き来するためには便利なもので、適当に人数が集まったところで渡し船を走らせる、という形式になっています。ちなみにお値段は 1 AED(約 30 円)と超激安。アブラに乗った後、出航のタイミングで回収されます。ワンコインなので簡単徴収ですね。

しかしこのアブラも客引きがひどい;。上に書いた乗り合いのアブラとは別に、独自に出しているアブラもあるのか、こちらは対岸まで 60 AED (約 1,800 円)と吹っかけられました;。なんかみんながわらわらと乗っているアブラに乗ればよいのですが、注意すべき点がひとつ。オールドドバイ側から対岸へ向かうアブラは 2 種類あり、片方はスパイススークへ直行するもの、もう一つはかなり離れた場所に行くものです。運行ルートマップをきちんと見なかった自分が悪いのですが;、うっかり違う方に乗ってしまい、気付いたときにはかなり内湾側の方に;。まあそこから歩いてもスパイススークまで 10~15 分程度ではあるのですが、ちょっと気を付けた方がよいかもですね。

というわけで間違って行ってしまったのはこちら;。地図を見ながら、ちまちまとスパイススーク側へと移動します。入江沿いを歩くと暑くてシャレにならないので;、一本内側に入ったビルの陰を歩きます。

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いやいや失敗したなー、と思いつつ、ここはここでちょっと面白い。ここもやはり商店街(問屋街?)になっており、それぞれの商品を扱うお店が何軒も束になって軒を連ねています。スポーツ専門店とかはわかるのですが、トロフィー専門店が何軒も並んでいたのにはちょっとびっくり。そんなに需要あるんか??;という。

そんなわけで 10~15 分ほど歩いて、スパイススークに到着です。

[スパイススーク]

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スパイススークはその名の通り、香辛料を扱うお店がずらずらと並んだところです。なんかお土産買えるかな? と期待して行ってみたのですが、まあここも客引きがひどい。道が細いこともあって、客引きのひどさはオールドスーク以上で、とてもじゃないけど買う気になれないというのが本音なところ。……といっても、そもそも扱っている香辛料がどちらかというと匂いの強いものが多いようで、ちょっと日本人だと購入しにくいんじゃないかな? という気がしました。まあこれだけ香辛料がずらっと並んでいるのは圧巻なので、それはそれで見応えがありますが。

スパイススークを見終えたら、そこからちょっと歩いてゴールドスークへ。ここはそのまんま御徒町です;。

[ゴールドスーク]

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ゴールドスークは他の 2 箇所に比べると客引きはかなり穏やか。……というかお金持ち以外に興味はないですかそーですか;、という感じですが;、軒先には貴金属製品がずらっと並んでなかなかにびっくり。ゴールドスークの入口にはギネスブックにも登録されている巨大な指輪が展示されています……ってかこれはもはや指輪ではなく首輪か腹巻きだろうと小一時間;;。小売りのレート表なども出ており、この辺からだいたい価格の妥当性などもわかる様子でした。とはいえ装飾品に興味のない我々はウィンドウショッピングで終了;。

というわけでオールドドバイについてもざっと紹介してみましたが、正直ここはツアーで来た方がよいかも、という印象。個人客を狙った客引きのひどさが尋常ではなく、まともにお店を見られなかったんですよね。ツアーに乗っていれば、少なくとも客引きにこれほど邪魔されることはなかったわけで、うーん、という感じですね。それにしてもここ、とんでもない数のお店がありましたが、果たしてどれだけのお店が商売になってるんですかねぇ?; まるで売れているように見えなかったのが気になりました。うむむ。

というわけで、まずはオールドドバイの観光から……と言いたいところですが、その前に立ち寄ったこちらの話から。

[ジュメイラ・モスク]

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このモスクは、ドバイにあるモスクの中で唯一、異教徒でも見学可能なモスク(通常は立ち入り不可)。解説付きの見学ツアーを金曜日以外の朝 10:00 から実施しており、こちらでいろいろとイスラム教に関する説明を伺うことができます。事前予約不要で、9:45 までに現地集合。ボランティアに近い形なので、料金は 10 AED (約 300 円)。受付にはカフェもあり、お茶をしながら待つこともできます……というか、そちらでお待ちくださいと通された先が喫茶室で、お飲み物どーですかといきなり出されて、断ってよいものなのかもわからずとりあえず注文してみたら結構高かった、というのが実態ですが;。まあでもこれも運営費の一部ですね^^。

ツアーといってもモスクの中に入り、そこに適当に座って話を聞く、という程度。隅々まで見学するようなツアーを想定していたので拍子抜けなところがありました。ここで約 75 分ほどお話を聞くことになりますが、はっきりした英語で話してくださるとはいえ正直英語が苦手な私は半分ぐらいしか意味が取れず。横にいた嫁は途中で撃沈してました……;。とはいえ、イスラム教の礼拝の作法などを実際に見せていただくなど、興味深いところは多かったです。建物もかなり独特な装飾で、その辺も興味深かったり。一日 5 回の礼拝とか、実態として無宗派に近い日本人だとかなりびっくりな感じもするかもしれません。

なおご参考までに、イスラム圏だと肌を露出する服装は NG ですが、ドバイは観光客も多く、割とフリーダムです。こちらに来ている観光客も、短パンに T シャツという、およそありえない恰好で来ているような人も;。しかしモスクに入るときにはアバヤ(全身を覆う民族衣装)を着るように指示され、無料で貸してもらえるので大丈夫。とはいえ、異教徒見学不可なモスクに入れてもらうという立場を考えて、あまり粗相のないような恰好で行った方がベターかもですね。またジュメイラ・モスクにはタクシーのピックアップ場所がないため、どうしても流しのタクシーを拾う必要がありますが、ホテルから乗ってくる人も多いようなので、それと思わしき人が降りたところで入れ替わりで乗ってしまうのがよいかもしれません。

ちなみに、すごいモスクを見たい! という場合は、やはりアブダビまで足を延ばしてシェイク・ザイード・グランドモスクに行くのがオススメの様子。結構時間はかかりますが、とんでもなく豪華絢爛な美しいモスクなので、かなり見応えがあるようです。

[バスタキヤ地区]

さて、ジュメイラモスクからタクシーで向かったのはオールドドバイのバスタキヤ地区。ドバイクリーク(入江)の周辺は、バスタキヤ地区 → ドバイ博物館 → オールドスーク → アブラで対岸へ → スパイススーク → ゴールドスーク(あるいはその逆順)と回るのがよさそうです。

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バスタキヤ地区は昔ながらのアラブの雰囲気の残る建物が並んだ場所で、割と小さな区画(全部歩いても 10 分ぐらい)なのですが、まるっきり迷路なのには参りました。きちんと方向を意識しながら歩かないと軽く迷子になるワナ;。加えて時間帯が悪かったのか(平日昼間)、まるで周りに人がおらず、微妙にドキドキするハメに;。基本的にはお店やらカフェやらなので安全なはずなのですが、どこが入れるお店なのかも分からず(というか微妙にこわい;)、軽く歩き回るだけにとどめておきました。いろいろあるみたいなんですけどね^^。

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バスタキヤ地区を見たあとは、徒歩でオールドスークの方へ。途中、ドバイ博物館がありますが、あまり時間もないのでここはスルー。それにしてもとんでもない日差しです;。かなり溶けそう;;。

ちなみにこの後、オールドスークへ向かったのですが、道を一本間違えてしまい、ぜんぜん違うところを歩くハメに;。オールドスークはかなり入江に近いところにあるため、タクシーが走っている道路からはかなり入江側に歩く必要があります。とはいえこの辺もまた別の商店街になっていて、家電製品やら布やらを扱う商店が所狭しと並んでいました。イメージ的には小売りもやっている問屋街、みたいな感じでしょうか。

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[オールドスーク]

そしてこちらが本命のオールドスーク。スークとは市場のこと。屋根付きになっていて、イメージ的には日本にもある普通の商店街に近いです。

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それにしてもここ、とにかく客引きがひどい。向こうも手慣れたもので、日本人と見るやいなや日本語で「カワイイ」やら「アリガト」やらと妙な日本語を連発してすり寄ってきます。ほとんどの店にこうした客引きがおり、歩みを止めようものなら一気にまとわりついてくるため、とにかくまともにお店を見られないというのが正直なところ。っつーかこの人たち、むしろ商売やる気あるのかとツッコミを入れたくなります;。こんなに客引きがしつこかったらむしろ誰も買わないよー;、という……;。女性だけだとちょっと怖いかもで、嫁は結構ビビってました;。

サクサクと歩くだけなら、このオールドスーク、たいした距離ではないです。5~10 分も歩けば端から端まで歩けてしまいます。そして歩き終えたら、アブラに乗って対岸に移動です。

さてはて、続いてはドバイの市内観光のお話を。ドバイは人工的に開発された観光地なので、観光できるような場所は割とブロック的に固まっています。ざっくりエリアを分けると、以下の 3 つです。(空港から近い順)

  • オールドドバイ
    • 20141015-123900 20141015-124440
    • エリアの特徴
      • 最も古くからある街の場所。観光地化されてはいますが、市場(スーク)や渡し船(アブラ)があり、現地っぽい雰囲気が味わえます。なお、金曜日は休み。客引きがひどいので、苦手な方はツアーに乗って徒党を組んで行くか、そもそも行かない方がよいです。
    • 主な見どころ
      • オールドスーク(昔からの商店街)、スパイススーク(香辛料の商店街)、ゴールドスーク(貴金属の商店街)、ドバイクリーク(入江)、バスタキヤ地区
  • ダウンタウン
    • 20141014-165800 20141014-170050
    • エリアの特徴
      • 世界一のものが集まっているところ。モールを中心としていろんな観光地が密集しています。
    • 主な見どころ
      • バージカリファ(世界最大のビル)、ドバイモール(世界最大のモール)、ドバイ水族館(世界最大の水槽)、ドバイファウンテン(世界最大の噴水)、スークアルハバハール
      • なお、オールドドバイとダウンタウンのほぼ真ん中あたりに、ジュメイラモスクという、ドバイ最大のモスクがあります。(といってもそれほど大きくはないです。どちらかを回るついでにタクシーで行ってしまうとよいかも。)
  • ニュードバイ
    • 20141015-163638 20141015-164447
    • エリアの特徴
      • 高級ホテルチェーンのジュメイラグループのホテルが密集するゾーン。周辺に、パームジュメイラやモールなども存在しており、まったりとバカンスするには最適なエリア。ジュメイラホテル群が持つプライベートビーチは約 2km の幅があります。
    • 主な見どころ
      • バージ・アル・アラブ(七つ星ホテル)、ジュメイラ・ビーチ・ホテル、マディナ・ジュメイラ(3 つのホテルと 1 つのスークが集まった巨大リゾート、ミナ・サラーム、アル・カサール、ダル・アル・マシャフ、スーク・ジュメイラ)、ワイルド・ワディ(ジュメイラグループが保有するウォーターパーク)、モール・オブ・ジ・エミレーツ(スキー場も併設されている巨大モール)、パームジュメイラ(ヤシの木型の人工島)、アトランティス・ザ・パーム(パームジュメイラの突端にあるホテル、中に水族館やウォーターパークあり)
  • その他
    • 少し郊外に足を伸ばすと、砂漠ツアー(デザートサファリ)やアブダビツアー(世界一のモスクが見られる)などがあります。オプショナルツアーとしては、遊覧飛行(ザ・ワールドやパームジュメイラなどが上空から見られる)やディナークルーズなども。

なお、ホテル併設の水族館やウォーターパークは、どこも宿泊客には優しいけれどビジターには優しくないところが多いので、遊びに行く場合には事前にどこに入れるかやビジター料金を確認した方がよいです。例えばホテル併設のウォーターパークは、宿泊客だと入場料無料だけれどもビジターだと 1 万円ぐらい取られる、とか;。びっくりするような値段なので要注意。もっとも、どこのウォーターパークや水族館もかなり巨大なため、複数の場所を回っているほどの時間がないのも確かです。我々はマディナ・ジュメイラに宿泊したのですが、体力が追い付かずにアトランティスまでたどり着くことはできず;。これらを鑑みると、ひとつのホテルでゆったりまったり過ごすか、あるいは複数の宿泊ホテルを転々としながら楽しむかのどちらかなのかなと思います。

また移動については、以下の 2 つのどちらかを利用します。

  • タクシー
    • 基本的にはこっちを利用するのがオススメ。というのも、ドバイは恐ろしくタクシーが安いです。20 分ぐらい乗っても 1,000 円ぐらいとか、日本の感覚からすると超激安です。空港からニュードバイまででも 50 AED (約 1,500 円)ぐらいとか、ありえない安さです。ただし注意点もいくつか。
    • まず、闇タクシーもあるようなので、流しでは拾わずに信用できる場所からピックアップすること(これは海外なら常識ですが)。また、タクシーには複数の種類があるようで、高級ホテルには高級タクシーしか停まってなかったりするみたいです。こちらは初乗り料金とメーターが若干違う様子で、倍近くしました。……なんかもしかしたらボラれてるんですが;、まあそれでもたかがしれてます;。また、これまた常識ですが、高額紙幣は受け取りを拒否られます;。最大でも 100 AED 紙幣とかで支払うのがベター。
    • なお、ドバイのタクシーは恐ろしく飛ばします。運転もかなり粗いので、うっかりすると簡単に酔います;。乗り物酔いが苦手な方は要注意で、嫁はちょっとダウンしてました;。しかしそれだけ飛ばしているにもかかわらず、四六時中、携帯電話を片手に持っておしゃべりしているのには驚かされました。日本だったら絶対にアウトだろう、と;。
  • ドバイメトロ
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    • 交通渋滞緩和のために導入された地下鉄。市街地部分では地下を走り、郊外では地上を走っています。無人電車としては最長の長さを誇るとのこと。
    • プリペイドカード方式も利用できますが、通常はワンショットのカードを利用する形になります。これも結構安い。料金はゾーン制を利用しており、いくつのゾーンにまたがって移動するかで料金が決まる方式。注意すべき点は、料金を間違えると乗り越し超過料金が結構高くつくこと。私は最初に乗ったゾーンを数え忘れて超過料金取られました;;。まあ、取られたところで数百円程度なのですが。わかりにくければ 1 day チケットを購入してしまうのがおすすめ。また、車両には女性専用車両に加え、ゴールドクラスという車両があります。これは大きな荷物を持った人たちが乗るための車両で、ちょっと料金も高めです。
    • 新しいので駅も電車も綺麗なのですが、平日でかなりの本数が走っているにもかかわらず結構混雑していたのには驚きました。観光客だとたいていはタクシーを使うというのもわかる気がするような混雑ぶり。また注意すべき点として、飲食厳禁、居眠り厳禁です。どちらも罰金あり。飲食はともかく居眠りで罰金というのはちょっと驚きますが、そもそも結構混雑していて、眠れるほどゆったりはしていなかったです;。

いやはや、アメリカなんかともかなり違っていて、この辺は驚かされました。というわけで次のエントリからは各地をそれぞれ紹介していきます。

というわけで、まずはフライトの話から^^。

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今回利用したのは、羽田発のエミレーツ航空。JAL との共同運航便ですが、深夜発早朝到着なので、一泊分稼げる計算ですね^^。往路が約 11 時間、復路が 10 時間ほどのフライトです。エミレーツ航空は、ファーストクラスに完全個室型のシートやバーラウンジを装備するなどかなり話題豊富な空港会社。世界ランキングでもかなり上位に位置しており、今回乗るのが楽しみだったりしました。……といっても普通のエコノミーシートですけどね;。

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エコノミーシートとはいえ、座席は JAL 同様にかなりゆったりめ。エコノミーにもかかわらず、ポーチ入りの靴下やハブラシなどのサービスがあるのはなかなか感心しました。天井に星空のようなライトが仕込まれているのもちょっと面白い^^。

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なかなかこれはイケてるのでは? と思った矢先、残念だったのは機内食。嫁と別々のものを頼んでみましたが、半分あたり、半分ハズレという感じでした。イスラム圏のためハラール食になっており、利用できる食材に制限があるのも一因かもしれません。

さて、エミレーツ航空でちょっと面白かったのはパーソナルエンターテイメントシステム。離着陸時も画面切り替えが可能で、フライトデータの表示パターンが他社に比べて少し多め。私はビデオはほとんど見ず、だいたいこの画面を出しているのですが、航路データや到着までの時間などがわかりやすく表示されている上に、常時ビデオカメラに切り替えられたりするのは楽しいですね^^。ちなみに興味深かったのが往路と復路の経路。まるで違う場所を飛んでいたのには驚きました。ヒマラヤ山脈の北と南で風が違うんですかね?

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中東最大のハブ空港と言われるだけあって、ドバイ空港もなかなかの広さ。公衆電話ひとつ取ってもなかなかよいデザインです。ちょっと面白かったのはガイド映像。手前側に、人型にくりぬいたスクリーンを設置し、そこにプロジェクターで投影する仕組み。真正面から見ると本当に人がしゃべっているように見えるので面白いです。ちなみにここの空港は出発フロアが 2F 建てになっており、ファーストクラスはラウンジから直接機内に乗り込めるよう、乗り込み口が二階建てになっているのだとか。なかなかびっくりな構造です。

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こちらは着陸直前の写真群。左上の写真が、ザ・ワールドと呼ばれる人工島群。右上が、遠くから望むバージ・カリファです。こうやって見るとバージ・カリファの高さ(828m)が際立ってます(ちなみにスカイツリーは 634m)。あと、写真群を見るとわかるのですが、このドバイ、砂塵のせいなのか湿度のせいなのか、ほとんど四六時中もやがかかっており、展望があまりよくないです。なので展望写真はどれもイマイチ。地元の人に「今日はダメだけど明日は晴れるよ」と言われたのですが、どうも彼らの言う晴れ=もやが少ない、という意味の様子。日中、街中にいるときには特にもやなんて感じないのですけれどもね。

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というわけで、いよいよ市内観光編へと続きます。

というわけで最近すっかり blog をサボっておりましたが。

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ちょっとうっかりドバイまで遊びに行ってました。(ぉぃ;
いやまあ、海外旅行でリフレッシュ?ということで^^。

ぶっちゃけドバイというか中東って旅行するには怖くね?; という話もあるのですが、中東の中でもドバイはもともと欧米では有名なリゾート地で非常に治安も安定。驚くべきことにドバイは水道水が飲めるぐらいなので(飲まないですけど;)、衛生面での不安もまるでなしという、びっくりな国だったりします。

そもそもドバイってどんな国? というと、めっちゃバブルな国というイメージを持つ方が多いと思いますが、まあ概ね正解。もともと UAE (アラブ首長国連邦)は世界有数の原油産地ですが、大半はアブダビで産出されるとのこと。埋蔵量も限られているドバイは、枯渇する前に石油依存の経済を脱却すべく、石油を担保に資金を集め、大規模開発を繰り返して観光産業に大きくシフト。世界一のビルに世界一のホテル、世界一のモールに世界一の水槽を持つ水族館と、とにかく巨大なものを造りまくって観光資源を増強。これにより観光客も流れ込み、まさにバブルのまっただ中に。すでに複数回バブル崩壊を起こしているものの、それでもなお開発は続いている……という国だったりします。

まあ実際のところ、開発しているモノはとにかく巨大なものが多い。上の写真は世界一の高さを誇るビルであるバージュカリファ、そしてなんだそりゃとツッコミを入れたくなる、(自称) 7 つ星ホテルのバージ・アル・アラブ。さらには埋め立て地でヤシの木を描いたパーム・ジュメイラや、人工島で世界地図を描こうというトンデモプロジェクトのザ・ワールド。すでに中東でのハブ空港となっているドバイ空港についても、さらにその 6 倍ぐらいある世界最大の空港の開発を進めつつあるとか。観光都市としての魅力を高めるだけでなく、物流や金融の中心地も狙っていくその計画には舌を巻きます。

しかしその一方で今回の旅行で感じたのは、「実はドバイってたいしたものはない国なのね;」という点。実際、点在する世界一の建築物を除外すれば、本当になんにもない国で、もともと砂漠の中の小さな漁村だったというのにも納得が行くところ。今回、いつものノリで観光スポットをいろいろ回ってみたのですが、同じく砂漠の中の観光地であるラスベガスとは雲泥の差で、そもそも遊ぶところがほとんど皆無。どちらかというとアラビア湾を眺めつつ、リゾートホテルで一日じゅうまったり過ごすというのが最も良い過ごし方だったのではないかと思ってしまったりもしました。うーむ;;。

とはいえそれなりにいろいろ楽しめたのも事実^^。ちまちまとドバイ旅行のエントリを書いていこうと思います~^^。

というわけで、富士登山レポートの最後はお片付け&メンテナンス編。きちんと片づけるところまでが富士登山ですよ~;。

実は 14 年前のときは、帰宅したあと靴のメンテナンスを怠り、そのまま捨てるハメに陥ったのですが;、さすがに今回のようにかなりコストをかけていると、きちんとメンテナンスしようという気になります;。大半はそのまま洗えばよいのですが、ちょっと注意が必要なのが、リュック、靴、レインウェアの 3 つです。それぞれお店にメンテナンス方法を聞いて回ったりして対応しました。

[リュック]

リュックについては基本的に洗ってはいけないとのこと。洗うとコーティングが取れてしまうためだそうで、基本的には乾燥させたうえで、砂やほこりを払い落すだけだそうです。

[靴]

こちらも通常はよく乾かして、泥や砂を落とすだけなのですが、今回は下山道で完全にずぶ濡れになってしまったこともあり、やむなく丸洗いすることに。中性洗剤で洗ってからよく乾かして、あとは撥水スプレーをかけて処理する流れ。撥水スプレーは利用する直前に使うそうなので、とりあえずは乾かした状態で放置、ですね。

[レインウェア]

一番厄介なのがレインウェア。撥水加工がされているレインウェアは、基本的に通常の洗剤で洗ってはダメらしい;。洗剤に含まれるシリコンが、汗を通すために用意されている小さな穴を塞いでしまうからだそうで、レインウェアなどにはそれ専用のノンシリコンの洗剤を使うのがよいそうです。業界的にデファクトスタンダードなのが、こちらのニクワックスという商品。

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ニクワックスにはいくつかの種類がありますが、利用するのは ① テックウォッシュと、② ダイレクト WASH-IN の 2 種類。①が洗剤で、②が撥水剤。この二つをシャンプーとリンスのように使っていきます。最初は手洗いでやったのですが、とんでもなく大変なので、実際には洗濯機を使ってしまうことを推奨。以下のようにして使います。

まず最初に、レインウェア上下や手袋、スパッツなど、撥水加工の服を片っ端から洗濯機に入れます。この際、レインウェアなどのジッパーはすべて閉じます。(レインウェアのポケットの中に水が溜まることを防ぐため) 重さをはかり、水のリットル数を確認したら、対応する量の① NIKWAX テックウォッシュを投入。そして洗濯機を手作りコースに設定し、以下のように設定します。

  • 洗い → 極力長時間を設定
    • 洗い時間を長くするのは、しっかり洗ってゴミを落とすため。レインウェアはほこりやゴミが付着すると、撥水性能を落とすため、きっちりとこれらを洗う必要があります。
  • すすぎ → 最大回数、注水あり
    • すすぎ回数を最大かつ注水にするのは、洗剤を完全に落とすため。洗剤が生地に残っていると、この後の撥水加工に悪影響を及ぼします。すすぎには注水すすぎとためすすぎの 2 タイプがありますが、よりすすぎ能力が高いのは注水すすぎなので、こちらを選択。
  • 脱水 → しない
    • 最後に非常に重要なのが、脱水をしないこと。これは二つ理由があり、1) 撥水加工されているレインウェアなどの脱水はそもそもうまくできないこと(水が遠心力で抜けていかないため)、2) 溜まっている水をそのまま使ってこの後に撥水加工をするため、です。

実際にやってみるとこんな感じです。

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初回の洗濯中はびっくりするほど汚れが出ます。どんだけほこりかぶってたんだろうか;;。しかしきちんと洗濯してすすぎをすると、以下のように水が透明になっているはずです。

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通常はこの状態でレインウェアを取り出して干すだけで十分に撥水性能が戻るそうですが、撥水性能が落ちてきたらさらにここで撥水処理を行います。水槽に溜まっている水に、指定量の② NIKWAX ダイレクト WASH-IN を直接加えた上で、手作りコースで以下を指定してスタート。

  • 洗い → 極力長時間を設定
    • しっかりと撥水剤を生地に行き渡らせるため、よく撹拌します。(※ 撥水剤は通常の洗剤口から投入する必要はなく、溜まった水に直接加えれば OK)
  • すすぎ → 1 回、注水なし
    • 撥水剤についてはそれほど思いっきりすすぐ必要もないので、1 回程度で OK。
  • 脱水 → 1 分(最短時間)
    • 先に書いたように、レインウェアの脱水は非常に危険なのですが、一方で軽く脱水しないと面倒なのも確かなので、1 分間だけ軽く脱水するとよいと思います。なるべく洗濯機の近くにいた方がよいでしょう;。

具体的には下図のような感じ。すでに水が溜まっている状態なので、追加で注水されることはなく、そのまま撹拌が始まります。これでレインウェアにまんべんなく撥水剤を行き渡らせます。その後、一回軽くすすぎ、そして 1 分間だけ軽く脱水。

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で、終わったらあとは乾燥。加熱すると撥水剤の分子の向きが揃って撥水性能が向上するそうなので、浴室乾燥機があればそれを使うのがオススメです。

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さらに完全を期すためには、当て布をしながら低温アイロンをかけるとよいとのこと。私はそこまでは面倒なのでしてないですが;、浴乾するだけでも撥水性能は完全に復活しているように思います。難点は、この NIKWAK が結構高いということ。クリーニングに出すよりは安いですが、それでもかなりのお値段。少しでも安くするためには、1 リットルタイプのものを amazon で手配するとよいと思います。(どちらも結構な量を使うので、350ml ではなく 1l タイプのものを買った方がよいと思います。)

というわけで、だらだらと書き連ねた富士登山レポートもこれでおしまい。準備から後片付けまで含めるとかなり大変ではありましたが、それでも日本一の山に夫婦二人で登ってこられたというのは非常によい思い出になりました。天候に恵まれなかったのは残念ですが、それでも落伍せずに山頂まで登頂できたのは、本当に心に残りますね。皆様もぜひ、機会をみつけて富士登山に挑戦してみてください。体力がなくても登れる山ですので^^。

というわけで、続くレポートは装備編。ちょっと長めエントリですが、自分的メモということで^^。

[全体論]

まず最初に言わせてください。

そんな装備で大丈夫か?;;;
いやホントにそうとしか言いようのない装備の人がかなりいるんですが;;;。

特にひどかったのが外国人の方々。超軽装な服に加え、どう見ても 100 円ショップで購入したとしか思えない透明レインコート、そしてスカート、極めつけは。ガイドブックの地図を片手に登っていく有様は、どう見てもハイキング;。日本人と違って体力はあるのでしょうが、それにしたってこれは危険すぎる;。いやはや、あれで事故って起きてないんですかねぇ?;

とまあそれはともかく、今回は割ときっちりコストをかけて準備したのですが、ありあわせの品物でなんとかした 15 年前の装備だったら天候不順もあって多分登れなかったと思います。装備全体としてもかなり軽量化されており、さすがに時代の変化を感じます。

[お買い物リスト&必要経費]

今回のお買い物リストは以下の通り。往復交通費や必要諸経費を入れると、だいたい 10 万円/人と、かなりのコストがかかります。我々は最近ハイキングとかするようになってきたので、この機会にきちんと揃えようという話もあり、全部買いそろえてしまいましたが、多くは装備品なので、レンタルしてしまえば半額以下で済むはず。金額を見るとビビりますが;、きちんとした装備品をそろえるとホントに登山がラクです。(カッコつきのものはありあわせで済ませたものです。)

カテゴリ 品物 買ったもの 概算価格 購入場所 備考 重要度
着るもの シューズ キャラバン \13,000 エルブレス  
  靴下 ノーブランド \3,000 エルブレス  
  登山用ズボン コロンビア \8,000 エルブレス  
  スパッツ モンベル \4,000 モンベル(Web) ロングタイプ
  レインウェア エルブレス \7,000 エルブレス 上下セット、靴と同時購入で \20,000 のもの
  ダウンジャケット ユニクロ (\5,000) ユニクロ ウルトラライトダウン
    ユニクロ \4,000 ユニクロ 袖なしウルトラライトダウン
  フリース モンベル \4,000 モンベル(Web)  
  Y シャツ サウスフィールド \2,000 神保町 化繊タイプ、特価品
  T シャツ ノースフェイス \2,000 神保町 化繊タイプ、特価品
  下着一式 雨に濡れたときのための予備
周辺 膝サポータ ザムスト \8,000 エルブレス EK-3
  帽子(キャップ) ユニクロ \500 ユニクロ 特価品  
  帽子(毛糸) ノーブランド (\3,000) 神保町  
  ゴーグル ノーブランド \2,000 amazon スキーゴーグル
  フェイスマスク ノーブランド \100 神保町 特価品
  防塵マスク \100 薬局  
  軍手 \100 100 円ショップ スマホ対応
  手袋 ノーブランド (\3,000) 神保町 特価品
  タオル Dry Lite \1,500 エルブレス マイクロファイバー繊維
  ヘッドライト ジェントス \1,000 amazon GTR-931H
リュック リュック ドイター \16,000 エルブレス フォーチュラ 32
その他 充電バッテリ Ankor \3,500 amazon    
  携帯電話    
  ビニール袋 ゴミ袋兼用
  ウェットティッシュ  
  トイレットペーパ  
  水筒ホルダー (不明) \1,500 エルブレス    
  500ml 水 南アルプス \100 スーパー  
  携帯食 \200 コンビニ 塩レモン飴など  
  サバイバルシート ノーブランド \500 amazon    
  地図 ネットのものを印刷
     
  絆創膏    
  日焼け止め    

 

諸経費としては以下の通り。交通費込みで \19,000 ぐらいでしょうか。

  • 山小屋 \8,500
  • 食事代 \2,500
  • 水代 \500
  • 保全協力金 \1,000
  • 往復交通費 \6,500 ぐらい

[装備品のチョイスについて]

支出の中で大きいのは、リュック、靴、ウェアの 3 つ。この三つはうかつにケチると本当に大変なことになるので;、ぜひうまく探して購入してください。装備品類の購入のポイントは以下の通りです。

  • シューズ & 靴下
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    • 値段の高い/安いよりも、自分の足に合うか合わないかが重要です。実際にいろいろ履いてみましたが、結局自分たちの足に合ったのは一番安い靴でした。自分たちはわりと足の幅が広いのですが、キャラバンのは比較的幅広に作られているらしく、そういう意味でもうまくいきました。
    • 靴下は同じお店で購入しちゃったので少し高くつきました。厚手の靴下をネットで購入した方が安く上がりそうです。
  • 登山用ズボン(トレッキングパンツ)
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    • 在庫処分で値下がりしていたので、最近流行のコンバーチブルパンツ(ひざ下を取り外せるタイプのもの)を購入。さすがに動きやすくて便利です。割と寒いかと思ってタイツも持っていっておいたのですが、上からレインウェアのズボンを重ね着したら山頂でも特に寒いということはなかったです。
  • スパッツ(ゲイター)
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    • 須走ルートで砂走りをしたかったので購入したのですが、これ、あまり安い品物がないのが難点。富士山以外ではまず使うことがないと思われるので安物で済ませたかったのですが、まあ仕方ないですね;。結局、モンベルのネット通販で比較的安いものを購入しました。吉田口に降りるのであれば、(あった方が安心ですが)なくてもまあなんとかなります。下山道でしか必要ないので、山頂でつければ OK。付け方にコツがあるので、一度、出発前に練習しておくとよいと思います。
  • レインウェア(上下)
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    • 今回、きちんとしたレインウェアを購入して富士山に臨みましたが、これは非常に便利。風を通さないのでウィンドブレーカーとしても単体利用できますし、きちんとした素材で作られているのでレインコートやポンチョのように中が蒸れてびしょびしょになってしまうこともなかったです。
    • エルブレスのプライベートブランド商品でかなり安いため(靴とセットで \20,000、ウェア単体だと \7,000 相当)、ぶっちゃけ品質が心配だったのですが、実際には全く問題なし。これは良い買い物でした。
  • インナー(ダウンジャケット、フリース、Y シャツ/T シャツ)
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    • 富士山では、内側から以下のように 5 重に着て、道中で適宜脱ぎ着して細かく温度調整する、というのが王道になっている様子です。今回はこのマニュアル通りに着てみましたが、確かにびっくりするほどラクかつ便利でした。
      • T シャツ(化繊タイプ
      • Y シャツ(化繊タイプ
      • フリース
      • ダウンジャケット
      • レインウェア
    • これらの重ね着の際のポイントは、きちんと汗を通すようにすること。富士山の山頂付近では汗で体が濡れると低体温症になりかねないので、きちんと汗が逃がせるかどうかは非常に大きなポイントになります。特に重要なのは T シャツで、綿(コットン)100% タイプのものは NG。ポリ 70% 程度の T シャツであることが必要です。
    • スポーツウェアメーカーの T シャツはこの点大丈夫なのですが、問題はまともに買うと高いこと。ネットで買うか、あるいは神保町の外れに行くと、こうしたスポーツウェアをたたき売りしているお店があるので、そういったところで購入してしまうとよいと思います。自分たちは直前に購入したのですが、非常に着心地がよかったです。
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    • フリースについてはありあわせのものでもよいかも。私は自宅にあったものだと重ね着がしにくいこともあり、モンベルの通販で購入しました。薄手で使いやすいのがメリットです。ちなみにユニクロのでも大丈夫そうですが、夏場だとそもそも購入できないのが難点ですね;。
    • ダウンジャケットもまともに購入するとかなり高くつくところ。こちらは普段使っていたユニクロのウルトラライトダウンを使いました。正直、ユニクロのは性能的には今ひとつですが、最近、袖なしタイプのウルトラライトダウンも発売されたので、それと重ねればかなり細かい調整が可能でした。
  • リュック
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    • 私はドイターのフォーチュラ 32 (\16,200)を、嫁はグレゴリーの J38 (\21,600)をチョイス。選定ポイントとしては、① 肩ではなく腰で持つタイプ、② 背中に隙間ができて蒸れない、③ 出し入れがしやすい、といったところ。
    • いくつか背負い比べてみたところ、使い勝手としてはグレゴリーやオスプレイが良かったのですが、バンドがどうしても鎖骨に当たってしまうため、私はフォーチュラをチョイス。この辺、身体との馴染みもあるのでやはり店頭で実物を背負ってみた方がよいと思います。値段だけ見ると、ネットで購入してしまうのがよいのですが;。
    • なお、どちらのリュックもリュックに形がついているため、見た目ほどには中身が入りません。なのでジップロックなどを利用した空気抜きパッキングがとにかく重要。また、下の方に重たいものを入れないと重心が上に偏り、非常に背負いにくくなります。この辺は実際に買ってみていろいろパッキングをテストしてみる必要がありました。
    • どちらのリュックにもレインカバーが標準搭載されているのは便利。小雨が降りだしたら or 雨が降りそうなら速攻でレインカバーを装着してました。今のリュックはよくできてるなぁ、と;。
    • 細かい点ですが、ドイターフォーチュラ 32 の難点として、ウェストバックが右側にしかついていません。携帯食などはウェストバックに入れておきたいだけに、なぜ片側にしかついていないのかは疑問に思いました。なにか理由あるのかしらん……?
  • 膝サポーター
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    • 私は高尾山から降りてくるだけでも膝を痛める人間なので;、今回は膝サポーターを導入。1 個 \4,000、両足のために 2 個で \8,000 とお値段はかなり張るのですが、これが驚くほど効きました。当日は膝を痛めることもなく下山、翌日以降にも膝の痛みが出ることはなかったです。半面、嫁の方は下山中に膝を痛めてしまい、降りてくるのに一苦労。多少でも不安がある方にはかなりおすすめな一品だと思いました。
    • この手のサポーターにはタイツのような履くタイプのものと、上の写真のようにその部位に外から巻きつけるタイプのものとがあり、さらに締め付けの強さやサポートの度合い、サイズなどでいろいろな種類があります。エルブレスの店頭に行くと試着品があるので、一通り試してみるとよいと思います。感覚的には、タイツタイプのものよりも巻き付けタイプの方ががっちりとサポートしてくれるような安心感があり、こちらをチョイス。自分的には良い選択でした。これからの山登りでも利用します^^。
    • 私の場合、使うのは下山道のみで OK でした。登りでは特に膝を痛めることもないんじゃないかと思います。
  • 帽子
    • 普通のスポーツウェア用品店で買うと結構高いので、ユニクロなどのちょろいところで買ってしまった方がよいかも。野球帽タイプのものと、毛糸タイプのものを持っていきました。野球帽タイプは 5~7 合目あたり、毛糸タイプは 8~10 合目あたりで利用。風が強いと野球帽タイプは役に立たないので、毛糸タイプのものも持っていくのがおすすめです。
  • ゴーグル
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    • どこのサイトでもあまり取り上げられていないのですが、個人的にはかなり必須アイテムなのではないかと思います;。なにしろ富士山で雨や風が吹くと、とてもじゃないけど目を開けていられなくなるのですが、ゴーグルがあるとその心配は一切なし。難点はただひとつ、見栄えがわるいことだけではないかと……;;。
    • スキーやってる人なら、スキー用のゴーグルで OK。そうでなければ amazon でスキー用の安いゴーグルを購入するとよいと思います。曇り防止タイプがおすすめです。メガネかけてる人は、メガネが入るタイプのものを。
  • フェイスマスク
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    • 防寒および防砂のための必須アイテム……なのですが、これも普通に買うと高すぎるので安いものを探すとよいかも。私の場合は神保町の外れの方にある叩き売り屋さんの 2F で、箱に詰められて二束三文で売られているスキーウェア用品の中から発掘して購入しました。1 個 100 円;;。ない場合には、タオルを顔に巻いて代用する手もありますね。
  • 軍手・手袋
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    • 軍手は 100 円ショップで簡単なものを購入。手袋は、旅行にいったときに購入したスキー用手袋を転用して利用しました。
    • 失敗したのは、手袋がかなり古くなっており、まるで撥水しなかったという点。事前にきちんと洗濯して撥水加工しておけばよかったです;。特に雨が降ると、手袋までぐっしょりになってしまうのですが、山頂近くだと手袋を脱いだり付けたりするだけで一苦労。写真撮ったり水を飲んだりするのに手袋をいちいち着脱していると、それだけで体力を奪われます。手袋の防水対策は予想以上に重要なので、ご注意のほど;。
  • タオル
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    • 直前の前日になって購入した、速乾タオルDryLite という商品なのですが、実はこれが非常に便利。そもそもサイズに比して圧倒的に小型・軽量なことに加え、紐がついているので首に巻き付けたりすることも簡単にできる。普通のタオルだとかさばる&重たいですが、こちらのタオルは S サイズ(40x80cm)でも十二分に利用でき、オススメ度が高いです。旅行用のバスタオルに大きなものを一本持っていてもいいかも? 今のハイテク素材はすごいですねぇ。
  • ヘッドライト
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    • amazon で地味に富士山登山者ご用達になっている激安ヘッドライト、ジェントスリゲルヘッドライト GTR-931H。\916 というリーズナブルな価格でありながら、明るさも十分、非常に軽くて便利。明るいモードだと 8 時間、やや暗いモードだと 24 時間だそうで、単三乾電池一本というのもよいですね。
    • とはいえ、実際の夜間登山は本当に真っ暗なので、手元にもうひとつ、小型の手持ちの LED ライトがあると便利だと思います。ヘッドライトの難点は、首をそちらの方に向けないと道を照らすことができないことで、実際にはこれが結構おっくうなためです。
  • 水筒ホルダー
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    • 神保町をふらふらと歩いている最中に見つけた便利グッズ。伸縮性の布でできており、引き延ばすと 500ml のペットボトルがすっぽり入るというスグレモノです。お値段は \1,500 程度とかなり高め、しかも柄が今一つ気に入らなかったのですが;、まあ便利さにはかなわないよね、ということで購入。実際、リュックのサイドポケットよりは便利でした。
  • サバイバルシート
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    • これもまともに購入すると 1 個 500~600 円ぐらいしますが、amazon で購入すれば 5 個で 1,000 円程度。こんなもんで十分かなと思います。一点注意すべきところとしては、経年変化するらしい(5 年ぐらい経つとボロボロになってうまく使えなくなる)ので、適宜買い換えが必要なこと、でしょうか。
  • ゴミ袋
    • 山の中で出たゴミはすべて持ち帰るのが原則なのでゴミ袋は必須ですが、自分たちはコンビニ袋に入れた後、リュックのサイドポケットに入れてました。それにしてもひどいと思ったのは、富士吉田の 5 合目では、自分のお店で出るゴミも引き取ってくれないこと;。ゴミ箱を出しておけないのはわかるのですが、せめて食べ終わったゴミぐらいは引き取ってほしいものでした;。
  • 日焼け止めクリーム
    • 今回は雨が降っていたので日焼け止めしないだろう、と油断していたのですが、帰ってきたところ嫁は普通に日焼けしていてびっくり。やはり山頂の方だと、多少天候が悪くても日焼け止めはきちんとした方がよさそうな気配です。
  • 電子機器
    • 私は携帯電話とバッテリを持っていったのですが、嫁は何を血迷ったのか、8 インチタブレットを持っていくという荒業に;;。ほとんど使わないだろうにそんなに荷物を重くしてどうする;、といいたくなるところですが、8 インチタブレットはともかくとしても、何かしらの情報デバイスは必須です。特に天候が怪しい場合には、天気予報を現地できっちり確認しながら動く必要があり、そんなときにスマホが使えるかどうかは大違いです。
    • ただし、① 雨に濡れないようにする② 結露しないようにする、の 2 点にはご注意のほど。特に結露は思った以上に簡単に発生する(寒い屋外から温かい山小屋などに入ったときに発生する)ので注意が必要です。

なお、これらの装備品のうち、特に靴やリュック、レインウェアなどの類については、一度、本番前に軽く使ってみることをおすすめします。自分たちは本番登山の前の週に鎌倉に遊びに行き、ここで装備品の実地訓練をしました。……いやまさか雨に降られるとは思ってなかったんですが;、このときの経験は翌週の富士登山の本番に非常に役立ちました。

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また、雨だと道中での着替えがしにくいこと、また基本的に山小屋に入って着替えさせてもらうことはできないため、宿を出るタイミングで完全装備にするのが原則だということにも注意が必要です。ここは 14 年前とはずいぶん違っており、山小屋も結構世知辛くなったなぁ;、と。まあ、こればっかりは登山客が増えているので仕方ないんですけどね;。

さらに上記に関連して、着替えやすいように荷詰めしておくことや、パッギングの際に小分けにして防水対策しておくのも重要です。基本的にはビニール袋+ジップロックで空気抜きするのがよいかと。かさもかなり減らせますし、雨対策にもなります。(※ 下山時に結露したりする危険性があるので、電子部品系については注意が必要です。)

[購入しなかったもの・持っていかなかったもの]

というわけでここまで購入した商品・持っていったものをひととおり説明してきたのですが、逆に購入しなかったり、持っていなかったもの、忘れたもの;、についてもまとめてみます。

  • ストック・金剛杖
    • 下山道では足や膝への負担軽減のためストックがあると便利ですが、いかんせん装備品が重たくなるのと使い方にスキルが必要っぽいこともあってパス。いやまあ、お値段的にも結構張るからというのもあったんですけどね;。
  • 酸素缶
    • 前回の経験上、ほとんど効果がないのでこちらもパス。最悪どうにもならなければ現地で購入してしまう手もありますが、実際には酸素缶を 5~10 本ぐらい吸わないと効果が出ないらしいので、現実的には気休め程度なのかもですね;。同様に食べる酸素もスルーです。
  • 布ガムテープ
    • リュックなどの応急処置に利用するのですが、今回は持っていきませんでした。……適度な量の布ガムテープがなかったからですが;、これは持っていった方が安心だったかも。
  • ホカロン
    • 山頂でご来光を待つ、といった理由がない限りは、特に不要なのではないかと。そもそも山の上の方でリュックから荷物を取り出して何かをすること自体非常にハードルが高いですし、寒さは基本的には装備品で凌ぐのが原則かなと思います。
  • 万歩計(WiiU フィットメーター)
    • 今回、持っていかなくて激しく後悔した一品。直前に電池交換までしていたにもかかわらず、当日、完全に忘れてしまって悲しいことに;。皆さんは忘れないようにしてください;。
  • 薄手の速乾性靴下
    • 嫁いわく、トレッキングシューズを履くにあたって靴下の二重履きをするのが有効なんじゃないかとの話。今回はそのまま厚手の靴下を履いてましたが、二重履きという手はあるかも、ということで備忘録。
  • フックで止めたタオル
    • これはタオルに限った話ではないのですが、ビデオにしろカメラにしろ水にしろ、首からかけるなどしてリュックの外に出しておく & 身体の手前側でいつでもいじれる場所に置いておく、というのは非常に有効だと思います。
    • 首からかけるのは結構大変なので、リュックにフックで止められるとよいのですが、この辺までは頭が回ってませんでした。次回以降はこの辺も改善してみたいところ。

[購入方法]

先に書いたとおり、今回はきちんと装備品を揃えようと思ったわけですが、現地費用まで含めて 10 万円/人というのはやはり結構なコストです;。お店を回ってみてわかったことですが、登山用品は価格統制が取れており、普通に買うと莫大なコストがかかります。また前述したように、細々とした品物もかなり購入する必要があり、これらを積み上げると結構なコストになります

こうしたことを踏まえると、オフシーズンに買うとか、少しでも早目に買うとか、ネットやアウトレットを活用するとか、そういった工夫をするのがかなり大事で、それによってかなりの差が出てくると思います。もし富士山に行こうとされるのであれば、まったりと時間をかけて早目から準備する、あるいは近場でトレッキングなどをしながら少しずつ買い揃えていくのがよいと思います。

なお、いろいろ購入した感想から言うと、よほどヘンなものでない限りは、安いものをチョイスしたからといって富士山程度では大差ないんじゃないかという気がします。例えば登山用品ではゴアテックス素材が有名ですが、ゴアテックス素材じゃなければアウトかというと全くそんなことはない。むしろ身体にフィットしているかどうかの方が圧倒的に問題じゃないかと思います。

登山用品店はいろいろなところにありますが、都心部だと新宿か神保町を回るのがおすすめ。以下のようなお店があります。(素人目線で恐縮ですが;)

  • エルブレス
    • ビクトリア系列のアウトドア専門店。品揃えが圧倒的によく、たいていのメーカーのものがある(ノースフェイス、キャラバン、コロンビア、ミズノなど)ので、まずここに行って主要なアイテムを見てしまうのが早いです。お店の人も初心者相手ということを踏まえてしっかりと説明してくれます。ただしお値段は全般して高めです。
  • 石井スポーツ、好日山荘
    • エルブレスに次いで品揃えがよいという印象。この辺も専門店なのでいろいろ教えてもらえるというメリットあり。
  • モンベル
    • 自社製の登山用品を展開しているお店。以前はいろんなお店に卸していたらしいのですが、現在は直営店での購入が基本になっている様子。全体的に安くて使い勝手のよい商品が多いのですが、ネット通販だとさらに安いので、最終的にはそちらからアウトレット品を購入する方がオススメです。

また、決まりものは amazon のネット通販やユニクロなどを併用するのがオススメ。安いものを探したい場合には、神保町を回ってみるのも一手です。神保町駅から靖国通りに沿って小川町駅の方に歩いていくと、大通りに面していくつかのディスカウントショップがあります。そういうところを探し回ってみると安く購入できるのではないかと思います。

というわけで登山~下山までのレポートは以上なわけですが、ここからは事前計画やら装備やらについての自分メモをあれこれと^^。

[天気予報]

今回の登山で一番苦しんだのがこれ。富士登山は梅雨明け直後の 7 月下旬を狙うと天候が安定しやすいのですが、そもそも富士山登山を決意したのが 8 月上旬だったので;、狙うポイントが 8 月末のほぼ一点のみ。しかし天気が悪いとまるで登れない山なので、天気がよさそうな日をどう狙うかがまず最初の問題になりました。自分たちの場合は、年休を月曜日・火曜日の 2 日間取って、土曜日~火曜日の 4 日間をキープ。その上で、タイミングをはかりました……が、これもまあそう単純ではないのですよ;。

今回、富士山の天気でもっとも利用したのがこちらのサイトなのですが、実際にずーっと見てると天候がころころと変わっていくのでまるで参考にならない;。登山指数で A~C が出ているのですが、数時間のうちにまるでコンディションが変わっていることも多々あり、せいぜい向こう半日ぐらいのデータしかアテにならないというのが実態;。よく富士山では、麓と山の中では天気が違うと言うのですが(&確かにそれはその通りなんですが)、行くか行かないかを判断する上では、まず全体的に天気がよさそうかどうかを判断することの方が重要そうでした。(例えば台風が来てるとか、そもそも富士山周辺が全体的に雨だとか)

実際、山の中での天気はころころ変わりますし、山の人が言う話も当たらないというのは今回よくわかりました;。おおざっぱな状況だけ把握して、現地で天に祈るのが最も現実的かなと思います。ちなみに前回~今回の経験からすると、風速 10m ぐらいまでなら余裕ですが、風速 20m 近い風が吹いていたりすると本当に飛ばされかねないので危険。また雨が降ると一気につらくなるので、ラクして登りたければとにかく天候に恵まれることを祈るのがよいと思います。(装備品をきちんと準備するのが大前提、ですが)

なお、スケジュールを組む際は極力土日を避けた方がよいと思います。ここ数年は登山客の増加のために土曜日の山小屋の予約が取れなくなっている様子で、混雑もひどいのだとか。天候を見ながら直前に予約する、といったことも難しくなるので、日曜~月曜日など、少しずらしたスケジュールを中心に狙うとよいのではないかと思います。

[ルート選択]

こちらも今回本当によくわかりましたが、東京在住の初心者はとにかく吉田口一択です。都心からのアクセスの容易性、登山者の多さ、山小屋の多さ、ルートの整備状況、どれを取っても他のルートとは比較にならないのではないかと。何かあった場合でもどうにでもなるのはこのルートしかない、と思います。中でも都心からのアクセス容易性というのは割と重要で、今回、新宿 8:40 → 富士吉田口 11:15 のバスで移動して 12:00 に登山開始したのですが、早目に登山開始できると山小屋に早く入れるのでとにかくその後がラクになります。自分たちのように、体力に自信がないのならなおのこと、ですね;。

逆に、下山道は須走ルートをチョイスするのもアリかと。須走ルートから東京に戻る際は、路線バスで御殿場まで出て、そこからロマンスカーを使う形になりますが、東京まで 3~4 時間程度で戻れます。下山道自体、非常に景色に富むので楽しいですし、値段的にも 1000 円ぐらいしか変わらないので、こちらの方がオススメかもしれません。……いや、嫁は思いっきりこのルートでダウンしてましたけれども;。

[山小屋選択]

初心者であれば、初日はお昼頃から登って 8 合目の宿に宿泊、その後、夜明け前に登山を開始して登頂し、夕方に降りてくるという一泊二日パターンが鉄板。問題は 8 合目のどこに宿を取るかですが、前回・今回の経験を総合すると、白雲荘より上の山小屋。理由はいくつかあります。

  • 初日と二日目の登山距離の調整。8 合目の太子館がほぼ中央にあたるが、二日目の距離が短ければ短いほどラク。
  • 初日の登山量。13:00 過ぎに 5 合目を出たとしても、白雲荘には 18:00 頃には到着できる。ここより下だとかなり体力を余らせることになってしまう。
  • 岩場。白雲荘あたりまで岩場が続くため、明るいうちにここまで登ってしまった方がよい。真っ暗闇の中で岩場を登るのは相当につらいです。

後から知った話ですが、本八合目の山小屋(富士山ホテルやトモエ館)の場合だと、荷物を預けて山頂に向かうことも可能なのだとか。吉田ルートは登山道と下山道が別なのですが、本八合目では登山道と下山道が合流するため、帰り際に荷物を回収することが可能らしいのですね。実際には初日に本八合目まで登ってくるのは相当につらいと思うので、白雲荘あたりで手を打つのがよいように思うのですが、そういう技もあるのかと思ってしまったり。

[ツアーの理由有無]

二回登ってみて改めて思いましたが、やはり体力に自信がなければないほど、ツアーではなく単独登山の方が登りやすいと思います。ペース配分にしろ宿を出る時間にせよ、とにかく時間に縛られずに動けるというメリットは非常に大きく、実際、自分たちがツアーに参加していたら、間違いなく周りの参加者の方々にご迷惑をおかけしていただろうと思います(& おそらく登頂できていない;)。しかし単独登山はそれなりに危険なわけで、特に注意すべきポイントは、

  • 富士吉田ルートを使い、まわりに人がいる時間帯に登る。
  • とにかく無理をしない。意識的にゆっくり動き、推定所要時間の 1.5~2 倍ぐらいの時間を見て動く。
  • 山頂でのご来光はあきらめる。一泊二日プラン、かつ宿を出るのは 3~4 時頃にし、夜間登山を避ける。

の 3 つ。また、高山病を避ける上で、牛歩戦術でゆっくり登っていくことは重要なのですが、無意識に早く歩いてしまっていることが多いため、登山ペースについてはツアー客の方々の歩みを真似るのもよいと思います。どんなにゆっくり歩いても、確実に前に進めばいつの間にか山頂に着いているもの、ですからね^^。

なお、ツアーに参加しない場合、非常に難しいのは今回のような悪天候になった際の撤退判断だと思います。今回、山梨県警の方から脅された(=天候が悪化していく一方だから登るのは自己責任でと言われた)こともあり、引き際をどこにするのか、非常に迷いました。とはいえ、基本的には周りに登っている人がいるかどうかというのが一番の判断材料になります。今回の場合、本八合目で山頂まで行ってきたというツアー客がいたことと、雨が小降りになったことの二つで最終的な判断を下したのですが、こればっかりは本当に運なところもあります。(前回、山頂まで登っているときの経験が生きたところもあります。初回だったら無理せずに断念していたかも。)

ただ、どちらにしても確実に言えることは、装備品をきちんと整えていなければどうにもならないという点。今回は明らかに装備品に救われたところがあり、以前の装備だったら途中で断念せざるを得なかっただろうと思います。どんな天候になっても対応できるような装備品を揃えておくことの重要性を、今回初めて実感しました。安全マージンを大きくするためにも、とにかく装備品だけはきっちり備えてほしいと思います。いやホントに;;。

そんなわけで無事に二人で登頂に成功したのは 07:50 頃。登り始めたのが 03:40 頃なので、ざっと 4 時間ちょっと。初日が 3 時間半なので、トータル 7.5~8 時間ぐらいで登頂している計算です。14 年前のときは約 8.5 時間かかっているのですが、体力的には当時の方がよいはずなので、おそらくは天候と装備品の違いが大きいのでしょうね。

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さて、頂上ではまずはお参り。せっかくなので何か買おうかとも思ったのですが、今一つ食指が動くものがなかったり。なのでそのまま山小屋へ。冷静に考えてみると、さっきまで歩くことすら億劫だったのに、山頂に上がるとそれなりに動けてしまうのが不思議です^^。山小屋は 2 軒あるのですが、うち 1 軒がお休み。聞いてみたところ、発電機が故障したらしく、開けるに開けられないのだとか。山頂だとそうそう簡単に修理できないだろうし、これは大変ですね;。一軒しか開いてないので、夜明けのときは混雑しちゃってどうにも大変だったそうですが、我々が訪れた 8 時過ぎにはもうかなり空いてました。

甘酒をいただきつつ、少しお店の人と話し込んだところ、今年は前線の滞留がおかしかったらしく、8 月中は霧の日がほとんどだったとか。御来光も望むべくもなく、今年は割と残念なシーズンだったのかもしれません。濃霧ということもあってお鉢巡りや剣ヶ峰も断念。結局、頂上に 1 時間ほど滞在し、膝サポーターとスパッツを身に着けてから下山開始。ちょうど 9 時に下山を開始したのですが、ここからが地獄の始まりでした....;

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頂上からの下山道は砂礫に覆われたジグザグ道なのですが、歩き始めたらあっという間にノドがガラガラに。おそらく火山灰のせいなのでしょうが、フェイスマスクでは火山灰を防ぎきれないようで、きちんとマスクをしておけばよかったと後悔;。

工事しているせいなのか、14 年前の記憶と比べて下山ルートがかなり違う気がしましたが、いずれにしても須走の方に抜ける場所を間違えないようにしつつ、ゆっくり下山。上の写真をちょっと行ったあたりで右方向へ逸れると須走ルートへ。正直、吉田口への下山はただのジグザグ道を降りていくだけなのでつまらない → 須走ルートの方が楽しいだろう、と思ったのですが、今から思えばこれが失敗でした……;

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1 時間半ほど下山し、本七合目の見晴館を超えると下山道が分岐。須走ルートの方が景色が多様なので下山は楽しい……のですが、この辺から雨と霧がえらいことに;

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濃霧のおかげで視界はせいぜい 10m 程度。しかも恐ろしいことにこのルート、ロープがきちんと張られていないんですよ;。どこが下山道かはっきりしない上に、下山している人が物理的に少ない。ふと気づいたときには回りに誰もいない状況になり、

いやおいこれどう見ても遭難一歩手前だろう;;。
というかこれどーするの?;; 状態に;;。っつーか標識ぐらい立てておいてよ、状態;;。

かといって今さら登って戻るわけにもいかず、足元にわだちが残っているかどうかを見つつ、とにかく注意しながら少しずつ降りていくしかなかったわけなのですが、いやはや結構神経使いました;。そしてさらに 1 時間ほど降りると、いよいよお楽しみの砂走りが!

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どんな感じなのかは YouTube などを見ていただくのがよいと思うのですが、火山灰による深い砂地が続く道を、大股でずりずりと一気に駆け下りていくというもの。イメージとしては雪の斜面でずるずると滑って降りていくような感じなのですが、慣れるとかなりの速度で降りていくことができるので非常に楽しいのですよ^^。

……が、ここに来て問題発生。嫁の方が足と膝の痛み&体力落ちのためにまともに砂走りができず。私の方は膝のサポーターが効いたためかほとんど膝へのダメージがなかったのですが、嫁の方がアウトとは;。登りは嫁が先行したものの、下山では私の方が先行する形になり、砂走もあまり無理をせずゆっくり下山。……まあ、砂走りで思いっきり走り続けられるかというと、結局は酸素不足で息が上がるのでそんなに走れないんですけどね^^。

そして徐々に降りてくると、いきなりルートは森の中へ。森を抜けると霧も薄くなり、そこに壮大な景色が^^。

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おお、なるほどこれは確かに気持ちがよい^^。あの味気ない下山道である吉田ルートとは全く違う景観で、ダイナミックな景色を見ながら下山するのは非常に楽しい……のですが、ここでさらなる問題が。

この道、どこまで続くんですか;;。
というかまるで距離標識がないのはどういうことなのかと小一時間;;。

吉田ルートの登山道では非常に細かく標識が立っていて、なおかつ距離や時間の目安がいたるところに書いてあるのでペース配分もできるし調整もしやすい。しかし須走ルートの方はロープもあったりなかったり、ルート標識もたまにある程度で、あったとしても距離や時間の表示は全くなし。この辺、吉田ルートの整備状況に比べると雲泥の差という印象。足を挫いている嫁の方は心も挫けた様子で;、残った気力を振り絞りながら疲れた身体にムチ打って少しずつ降りていきました。いやはやまさかこんなことになろうとは;。

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そしてまったり 2 時間ほど降りていくと、ようやく砂払い五合目の吉野家という山小屋が。再びここで小休憩を取ったのち、さらに下山。山小屋の人はここから 30 分でバス停だよ~、と教えてくれたのですが、実際に下ってみるとこれがとんでもなくハード;;。土砂降りの雨の中、川のように雨が流れる下山道を降りていくのは本当に骨としか言いようが;。なにしろこんな道をひたすら降りていくのですよ;。

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この辺になると嫁はもう完全に無口;;。とはいえ、このルートは登山している人たちがそれなりに慣れているのか、それとも人が少ないためなのか、よく声をかけてくれる。山の状況をちょっと話したりとか、そういうコミュニケーションは気持ちがよいですね。満身創痍で下山しきったのは 14:30 頃。30 分といわれた最後の場所を降りるのには 1.5 時間ほどかかっており、トータルで下山にかかった時間は 5.5 時間でした。標準下山時間が 4 時間ぐらいなので、状況を考えればまあまあの成績といったところではないかと^^。

下山しきったところでいきなり小屋の人に捕まって驚きましたが;、どうもここは小屋が 2 軒並んでいて競ってるみたいですね^^。かなり親切にしていただいて、砂走の砂を落としてもらったり飲み物をいただいたりとちょっと申し訳ないぐらいでした。さすがに下界ということもあって、メニューもかなり充実。お腹に優しい山菜蕎麦ときなこもちをチョイス。いや~、ごちそうさまでした^^。

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ちなみに帰りですが、路線バスが 1~2 時間に一本ぐらいのペースで出ているので、御殿場まで出て、そこからロマンスカーで新宿まで移動。16:20 のバス → 17:15 御殿場、17:56 → 19:36 新宿到着なので 3 時間程度。渋滞に巻き込まれるリスクがない上にロマンスカーの乗り心地もよいので、吉田口の高速バスよりラクかもしれません。登山靴の中が水浸しでえらいことになってましたが;、いやはや無事に下山できてよかったですよ、ええ^^。

さて、写真が豊富にあるのはここまで;。ここからは写真少な目の文字ばっかりレポートでお届けします;。

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さて、16:00 に夕食を取り、17:00 には就寝という感じで動いていたのですが、もともと 17:00 就寝というのは 0~1 時ぐらいに出発して山頂でご来光を狙おうという人たちに合わせたもの。自分たちは最初から山頂でご来光を見るつもりがなく、もっとゆっくり出発するつもりだったのですが、22~2 時ぐらいにかなりの雨音が。0~1 時ぐらいには予定通りツアーの方々が出発していったのですが、果たして大丈夫だったのだろうか……; 結局いろいろ騒がしくて、自分は 1 時間ぐらいしか眠れなかったのですが、嫁の方はしっかりよく寝ており、これは自分だけ落伍するかも;、と思いつつ、2 時半頃に活動開始。寝付けなかったとはいえ、8 時間近くも体を休めていれば、うとうとしているだけでもそれなりに体力も回復しますね。

下のフロアに降りて、その場で朝食として支給されたパンをかじりながら装備品を調整。雨が降っていることもあり、完全フル装備で宿を出ることになったのですが、こんな感じ。ただの怪しいオッサンです;。

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ほとんどのサイトに書かれていないのですが、スキー用のゴーグルは強風や雨のときにはかなり重宝します。これがないと、横から吹き付ける雨や風があると非常につらい;。ゴーグル一個でかなりラクになるのでおすすめです。

# 後から聞いたら嫁の方はこのときちょっと気持ちが悪かったらしい;。
# とはいえちょっとは食べておかないと最後まで持たないので、結果的にはここで食事したのは正解でした。

とまあそれはともかく、深夜登山ということもあって念のためにフル装備(Tシャツ+Yシャツ+フリース+ダウン+レインウェア)で登り始めたのですが、しばらくすると暑さに耐えきれず;。結局、Tシャツ+Yシャツ+レインウェア装備に戻りました。実は夜中でもそんなに大きく気温は変わらないのですね。上の方に上がっていくと徐々に寒くなってくるので、そのときに追加で着込んでいけばよい感じ。

ただ、夜間登山は恐ろしく大変です。これは今回めちゃめちゃ痛感したのですが、岩場は足場をひとつひとつ確認しながら登っていく必要があるため、神経も使うし時間もかかる。白雲荘まで初日に高度を上げていればよかったのですが、太子館から白雲荘までは結構な岩場が続いているため、ここを登るのはかなり疲れました。雨が降っているとなおさらつらいですね;。

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というわけで徐々に高度を上げていったのですが、8 合目途中の山小屋の前で腕章をつけた人に呼び止められることに。何かと思って聞いてみれば山梨県の警察で、防寒着をきちんと持っているかどうかとのこと。さらにここから先は天候が悪化する一方で回復する見込みもないので、登らないことをお奨めされることに;。え゛ー;、という感じなのですが、よく聞いてみると、特に低体温症が出るのがここから上とのことで、うっかり低体温症になったりすると本当に命にかかわりかねない;。ツアーガイドさんがいれば適切な判断ができるのでしょうが、少し時間帯を遅らせて登っていることもあり、まわりにあまり人がいないという問題も。

個人で登るのなら自己責任で、と念を押されるのですが、どうするのかの判断がとにかく難しい;。上の方の宿は空いていない可能性が高いので個人の人たちはここで考えた方がよいと言われ、山小屋で少し休ませてもらうことも考えたのですが、聞いてみたら 4~8 時の宿泊で 5000 円。そのまま下山する場合は明るさが回復する 5 時ぐらいまで待つことになるのですが、1 時間そこそこ待つのに 5000 円というのも微妙にもったいない;。加えて完全に降りることを決めたのならそれでよいのですが、自身で天候を調べている限り、朝方に一時的に天候回復の予報もあったので、そこまですぐに割り切ることもできず。山梨県の人はそういうけど、まだ山小屋もあるのでこのまま上の方に登ってみて、天候状況を見て臨機応変に判断する方向にしました。

元祖室から御来光館あたりは宿の密集地帯なので、仮にダメになっても折り返しの判断がしやすい。霧はまるっきりの状況だったものの、これから上がっていく人もやはり多くいるようで、騙し騙しあがっていくと、いつの間にか御来光館に。

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ここが最後の山小屋なので、まさに point of no return。しかしこのタイミングで周りに状況を聞いてみると、意外に山頂まで行った人がいる様子。霧はひどいけれども小雨+無風に近い状況であることや、前回の登頂経験から十中八九これは登れるだろうと判断し、そのまま最後の山登りゾーンへ。御来光館の突破が 6:00 ちょうど、ここからは標準登山時間 80 分らしいのですが、でも自分はこんな感じでした;;。

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いやこれただの疲れ切ったオッサンだろうと小一時間;;。

っつーか、この時点で嫁が割と体力に余裕がある様子なのにはちょっと参りました;。自分は写真なんてとても撮影できる余裕なんてなかったのですが;、嫁はつらいけれどもまあなんとかなる、という状況。……まああれだけ山小屋で寝てれば当然なのかもですが;。

ラストの山登りゾーンは、どちらかというと体力よりも気力が求められる場所なのですが、とはいえ前回(快晴+強風)よりは圧倒的にラク。1.5 倍ぐらいのペースでは登れたような?^^ 前回のときには標識がなかったのですが、今回はきちんと標識が立っており、距離にしてたったの 600m。ここは騙し騙しでも一歩ずつ前に進むことだけ考えればなんとか登れてしまうんですよね。

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というわけで、なんとか登頂成功ですよ~!

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いや~、我々頑張った!(注:我々としてはw)
途中、思いっきり落伍しかけましたが;、それでもなんとか登頂に成功したので感動することひとしきり、ですよ~^^。

# 後から嫁に聞いたところ、いつ辞めようと言い出そうか悩んでいたらしい;;。
# 「本当に登れるとは思っていなかった」とのこと。
# 傍から見ていて、嫁は間違いなく登れるなと思っていたので、最悪途中から一人で行ってもらうことも
# 私は視野に入れてたのですが、この辺は一度登った経験があるが故の感覚ですね。

それにしても今回は、とにかく装備品に助けられました。前回はスキーウェアで登頂に臨んだのですが、きちんとしたインナー、ダウン、レインウェアを使うとこうもラクなのか、と。一点だけ失敗したのはありあわせで済ませた手袋。撥水加工をきちんとしていなかったこともあり、途中からは本当にずぶ濡れに。ずぶ濡れでもないよりは遥かによいのですが、脱着が大変なので写真撮影などがしにくかったり、水を取り出すのが大変だったりしました。途中からは嫁に頼ってしまったあたり、かなり申し訳なかったり;。これが 10 歳近い歳の差というものなのか、と;;;。

残念ながら天候には全く恵まれず、最後まで山頂からの眺めは全く得られませんでしたが、それでもやはり夫婦二人で立つ山頂というのは 14 年前とは全く違った味わいでした。なんとか頂上までたどり着けて本当によかったですよ、ええ^^。

ではまずは初日のレポートから^^。

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まずは定番の高速バスで、新宿から富士吉田口の五合目まで移動。この高速バスはネット予約も可能でやはり便利。シーズン中であれば 1 時間に一本ぐらい走っているので都合のよい時間を選んで現地に向かうことができます。自分たちは 08:45 → 11:15 のバスで移動。日曜日ではありましたが、満席になっていたのには驚きました。

しかし 5 合目について降りてみるとびっくり;。なんという霧;;。山頂が見えないのは当然として、普通に視界 40m ぐらいしかないような……?; にもかかわらずこの混雑ぶりにも驚かされます。夏休みシーズンと土曜日を微妙に外したのにこの混雑ぶりとは;。

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この時点で標高 2300m。すでに結構寒いので軽くレインウェアを羽織り、まずは身体を空気に慣らすためにゆっくり動きながら腹ごなしです。肉まんと富士山めろんぱん、どちらも割とイケてました。まだまだ下界なのでお値段もリーズナブル^^。

# でもいきなりゴミを引き取ってもらえなかったのには閉口しましたが;。お店で出たゴミぐらい引き取ってほしい……;。

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いやはや、それにしても驚いたのは 5 合目の整備状況。登山用品店のモンベルまであるので、ここに来てから装備品買ってもなんとかなるんじゃないかという勢い。日本人で無茶な恰好をしている人はさすがにほとんどいないのですが、外国人となると観光感覚で来ている人も多いのか、とんでもない軽装で登ろうとしている人も少なくありません。こういうお店があるのは大切なのかもしれませんね。

というわけで、保全金 1,000 円を払って 12:00 過ぎぐらいに登山開始。結構な濃霧なのには参ります;。

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吉田口から 20 分ほど歩くと登山口。空気に身体慣らすよう、そこからまったりと牛歩戦術で登っていきます。途中、雨も怖くなってリュックにレインカバーを装着。今のリュックはレインカバー標準装備で便利ですね^^。一時間とたたないうちに 6 合目到着。濃霧のために景色が全く見えないのが残念なところです。

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この辺から若干霧が薄くなり、視界が開けてくることに。6 合目から 7 合目のところはジクザグの登山道を登っていくのですが、この辺は気を付けないとついついペースが上がります。割とツアー客も多いので、その人たちをペースメーカーにするとよいかも。

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だんだんルートが混雑してきたのは 7 合目のあたりから。7 合目を超えるとロッククライミングになってくるので当然歩みが遅くなるのですが、登山客が多くて大渋滞に。以前はここまで混雑していなかったのでちょっと驚きました。渋滞になるとペース調整ができず、回りの人に迷惑をかけてしまうのですが、まあそうはいってもこの辺はコース幅がそんなに狭いわけでもないので、追い抜いてもらうのは割と容易です。

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7 合目~8 合目は山小屋の密集地帯。前回は 8 合目~ 9 合目の真ん中あたりの宿である白雲荘に宿泊したのですが、今回は高山病を恐れて少し高度を下げた太子館に宿泊。この宿は 8 合目の入口のところにあり、吉田口からの全行程のほぼ真ん中に位置します。

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結果論ではあるのですが、この選択はかなり失敗でした;。まず、岩場はもう少し上の白雲荘あたりまで続いているのですが、夜間にこの岩場を登るのは恐ろしく大変だということ。また昼 12 時過ぎぐらいから登山を開始しているのですが、15:30 には山小屋に到着してしまい、しかも体力はまだまだある;。騙し騙しでも白雲荘まで登ってしまった方が正解でした。

とはいえ、太子館自体はとてもいい山小屋です。おかずつきのカレーライスに加え、寝袋&枕、広めのスペース。樹のぬくもりが温かい山小屋で、お店の方々も非常に気持ちのよい方々ばかりでした。離して設置しているのか、発動機の音がしなかったのにもびっくり。半面、木材を伝わって音が結構響くところがあり、下の階の物音が上にかなり響きます。できれば扉の開閉は減らしてくれ~;、と思ったり。ようやく物音が静まったのは 9 時過ぎでちょっと参りましたが、嫁は横で余裕で寝てました……;。ホントにどこでもよく寝るなぁ、と;;。

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今回、天候には恵まれない登山ではあったのですが、食事後にちょっとだけ見事な晴れ間が!

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青空が見えたのは本当にこのときだけだったのですが、30 分とたたずにあっという間に再び霧の中へ。山の天気は変わりやすいといいますが、いやはやホントにそうなんですねぇ^^。

というわけで、突然ではありますが。

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富士山行ってきました!
っていうかお前アホだろうと小一時間;;。

いやー、別に世界遺産登録されたから、というわけではなくて、もう一度登ってみたいと前々から思ってたんですよね^^。数年前に嫁をそそのかしてみたものの全く反応がなかったんですが、会社の向かいの席の先輩にそそのかされて登ってみようかという気になった様子。自分同様、全くの運動不足な嫁いわく「登れる自信がまるでない」という話だったわけですが、あの山は体力よりも気力が問題の山だったりするわけで。

とはいえ、富士山登山の準備を始めたのはコミケ直後の日曜日から;。そこから道具類を揃え始め、8/23 に鎌倉に装備品のテストを兼ねて軽くトレッキング。その後、8/31~9/1 のスケジュールで登山。新宿からバスで移動し、富士吉田口から登山して、須走口に下山……というルートだったのですが。

いやマジで大変でした;。
というか天候がちょっとでも違うとこうも登山が変わるものなのかと衝撃;。っつーかあやうく遭難しかけましたよ;;。

実際はこんな感じ;。周りに誰もいないし、どう見ても遭難一歩手前です;;。

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今回もゆっくりペースで、登り 3.5 + 4.5h、下り 5.5h。天候不順の中、なんとか登頂には成功したものの、運が良かったとしか言いようがなかったりします;。仔細はこれからまとめる実況レポートに書きますが、ちょっとでも条件違ってたら登頂できなかっただろうなぁ;、と。

とはいえ、前回登山した 14 年前とかなり状況は変わっている、という印象も。当時以上に研究されつくしていて、条件が揃えばほぼ誰でも登れる山になっているように思います。登頂率のデータにはバラつきがあり、きちんとした統計はないんですが、だいたい 7~9 割程度とも。要点になるポイントはいくつかあるのですが、装備品をきっちり整えて高山病対策をし、その上で天候(風と雨)がおだやかなら、体力がない人でも健康な人なら十分登れる山。運動不足の自分でも全く問題なし……というか、体力よりも運次第、という気がします。

# それにしても改めて振り返ってみると、14 年前はよく登れたな、と;;。
# 以前書いた記事では軽く「17m/s のちょっと強めの風で」とか書いてるわけですが、
# おいおいそれって普通に飛ばされかねない風だよと小一時間(苦笑)。
# 当時はよく怪我せずに帰ってきたものだなぁと思ったり。

天候に恵まれなかったので、気持ちの良い景色が見られたわけでもなく、単なる苦行と化してしまいましたが、それでも山頂まで登れればよい思い出にはなります。ではでは、備忘録も兼ねてまったりと富士登山のレポートをまとめていきたいと思います^^。

さて、小布施といえば小布施堂、と書くとめっちゃ偏ってる感じですが;、やはり栗の名産地として有名であることは間近いなし。駅からも栗の木々がたくさん見られましたが、小布施堂近辺はフローラルガーデン小布施として観光地化されており、お土産屋さんなども多数立ち並ぶ一帯になっていました。

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小布施は葛飾北斎が晩年に滞留した地で、北斎館という美術館もこの近くにあります。……いや実はメンテ中で入れなかったんですけどね;。和のお店が多数立ち並ぶ一帯は、あれこれ見ているだけでも楽しいものですが、とはいえなかなか食指は動かず;。というか、ぶっちゃけ商品の数々は東京でも普通に買えてしまうので、ここでわざわざ買って帰ろうという気は起こらない、というのが残念なところかもですね;。

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というわけで、軽井沢~長野までの 3 日間に渡る旅行レポートはこれにて終了、ですが、振り返ってみると意外にうまく回れてますね。出張で長野にはしょっちゅう来ていたのですが、戸隠方面や小布施方面はまったく攻めたことがなかったので、この機会にうまく回れたのは非常によかったです。季節的には本当はここは秋が正しいのですが(そりゃ栗の季節ですもんねぇ;^^)、まあこれは仕事の関係もあるので致し方のないところ。滅多に来れるところではないですが、なかなか思い出深い旅になりました。週末 3 日間でもかなりいろいろと回れるものですね~。

さて、今回は善光寺近くにあるお店、よしのやさんにも立ち寄ってみました。

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このお店、お客さんから行ってみるとよいと紹介されていたのですが、なかなか機会に恵まれず、今回が初訪問。よしのやというのがお店の名前で、西之門というのはそこで作っているお味噌やお酒のブランド名なのですが、上の写真を見ればわかるように、どちらかというと西之門という名前の方が有名なんじゃないかと思います。ここは工場、販売所、レストランなどを兼ねた複合施設になっており、ちょっと観光に来るのにはよいところ。中庭では立派な桜が満開になっていました。

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清酒工場が見学できるようになっているのもよいですね。時期的にもう仕込みの時期は終わってしまっているのでラインは完全に止まっていましたが、それでもこうしたものを見るのはちょっと楽しいものです。

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この西之門さん、非常に面白いのはその即売所。すべての商品がどれでも自由に試食・試飲できるようになっているのですが、ぶっちゃけ商売する気があるのかと言いたくなるほどなんでも片っ端から食べさせてくれるのにはびっくり。純米大吟醸酒まで試飲させてもらえるほどで、いろいろ試させてもらいましたが、飲み比べなどはかなり楽しかったです。特筆すべきは梅酒。なんでも杜氏さんたちが自分たちで飲むために作っていたものらしく、採算度外視で作っていたためにめちゃめちゃ旨い。おかげで値段も結構なものになっているのですが(720ml で \3,024)、これはなかなかに贅沢だなぁと思ったり。とはいえ荷物になるので今回は諦めて、甘酒用の米麹だけ買って帰ることにしました。まだ作っていませんが、レポートはそのうちに^^。

長野駅近辺は善光寺ぐらいしか見るところがないのですが、近場のここは立ち寄ってみると非常に面白いのではないかと思います。善光寺にいらした折にはぜひこちらにも^^。

というわけで、翌朝は 5 時起きで善光寺へお参りに。お朝事に参加してきました。

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お朝事とは、長きにわたって一日たりとも欠かさずに行われている、日の出とともに始まる法要のこと。善光寺は天台宗と浄土宗の二つの宗派のお寺によって維持運営されているため、朝の法要も交代制での 2 ループ実施。前半の法要は天台宗のお寺である大勧進の住職(貫主と呼ばれる)により行われるのですが、後半の法要の方が女人救済寺である善光寺ならではの非常に珍しいもの。浄土宗のお寺である大本願の住職は代々皇室にゆかりのある女性によって受け継がれており、その尼公上人による法要を拝見することができます。法要時には善光寺の御本尊が納められた厨子の前の幕も上がるので、こちらも拝見することができ、さらには祈願に併せて通常上がることができない内々陣まで上げてもらうことができます。これは素晴らしく貴重なひとときでした。

宿坊の住職さんに案内していただくので、スムーズにいろいろな体験ができたのもありがたいところで、大本願を拝見することができたり(菊の御紋が入っているのですが、女性であるため裏から見た図柄になっている……なんて説明されなければぜんぜん気付けないです;)、お数珠頂戴(貫主様、上人様が本堂との間を往来する際に参道にひざまずく信徒の頭を数珠で撫でて功徳をお授けになるもの)もスムーズに受けることができました。いろいろ勉強になります^^。

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終わったあとは宿坊に戻りましたが、チェックアウトまでの時間をうまく使って、資料館を見たり、重要文化財である山門に登ってみたり。せっかくなので甘酒も、と思いましたが、すでに売り切れというお店が大半でした。この頃ちょうど寒かったからですかね?^^

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ちなみに善光寺は桜の名所でもあり、善光寺の裏側に回ると桜の木々がたくさんあります。我々が訪れた時期はちょうど桜が満開の時期で、非常に素晴らしい眺めでした。(写真は前日の夕方に撮影したもの)

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それにしても、善光寺の朝の本堂はシャレにならないぐらいめちゃめちゃ寒かったです。本堂で法要を拝見している最中はひたすらじっとしているわけですが、凛とした空気の中で行われる法要はなんとも素晴らしいものが……などと悠長なことを言っていられないほどに寒かったです;。聞いたところ真冬は軽く -10℃ぐらいになるそうなので、まだこれでもマシなんだそうですが、いやはや冬場だけでなく春や秋でも冷え込みには要注意ですね;。

宿坊に宿泊するのは初めてでしたが、確かに善光寺に行くなら宿坊に泊まってみるのもよい、と言われるのには納得しました。案内があるといっそう理解が深まるものですし、お朝事に参加できたのはなによりの収穫でした。善光寺には数回来ているのですがいずれも初めての体験で、これは本当に素晴らしかったです。善光寺にお参りされるのであれば、宿坊への宿泊はぜひ検討してみるとよいのではないかと思います。

さてさて、長野旅行ではこちらの宿坊に泊まってみました。

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善光寺近くにある宿坊、兄部坊(このこんぼう)。なんで宿坊なんかにわざわざ? と思われるでしょうが、いやぶっちゃけここしか宿が取れなかったというワナ;。完全にノーマークだったのですが、たまたまこの旅行の日程と重なって長野でマラソン大会が開催される予定になっており、そのおかげで市内のホテルが片っ端からブロックされてしまっていたのですね;。このシーズンに宿が取れないなんてことはなかろうと油断しまくっていたおかげでまるで宿が取れず;、探し回った挙句に見つかったのがこちらの宿坊だけ、というオチでした;。まあネット以外から探せばいろいろあったのかもしれませんが;、宿坊なるものに一度挑戦してみたいというのもあったので、ちょうどよい機会かなー、ということで。

さて、私はここの住職さんからお話を伺うまで知らなかったのですが;、善光寺は無宗派の単立寺院。国宝である今の本堂は 1707 年に再建されたものなのですが、元をたどれば 642 年にご本尊が現在の地に遷座したそうで、そもそも仏教が各宗派に分かれていくより前にできたお寺なのだとか。お祀りしているのは日本最古の霊仏である一光三尊阿弥陀如来様で、この善光寺そのものが信仰の対象になっているとのこと。こうした由来があり、宗派を問わず祈願を受けることができ、しかも女人救済のお寺でもあるそうです。……うわーん、何度も来てるのにぜんぜん知りませんでした><。

現在の善光寺は、天台宗の「大勧進」と25院、浄土宗の「大本願」と14坊によって維持運営されているとのこと。宿坊も、天台宗系列と浄土宗系列があり、名前で見分けることができるそうです。……と、ここで「ん?;」となったのは秘密;。うわーん、すんません、知らなかったんですよ;;;。

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とまあそれはともかく、宿の方はごくごく普通の佇まい。6 畳一間の部屋がいくつもあり、そのうち 2 部屋を貸していただきました。入口の襖にはロックなどが全くないのでセキュリティ的にはこの上なく危ないわけですが;、まあその辺はお寺だから悪い人はいなくて大丈夫だろう、という感じ;。トイレやお風呂、加えて洗面台も共用で、感覚的には子供の頃の修学旅行ですが、こういう和の雰囲気は非常に気持ちが落ち着きますね。ちょっと失敗したのは大きなバスタオルが提供されなかったことで、この辺はホテルばっかり使っている普段の感覚だったので失敗しました;。

さて宿坊といえば精進料理ですが、この兄部坊さんでは +\3,000 でコース仕立ての精進料理をいただくことができます。10 品以上が供される精進料理で、しかもこの日は宿泊していた人が少なかったこともあり、お茶室に通されて精進料理をいただくことができました。これはちょっと嬉しかったです^^。

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素朴でシンプルなお料理が多かったですが、少しずつ多数のものをいただくお料理はやはり嬉しいですね。精進料理というと質素というイメージがありますが、いやむしろこれは贅沢料理だろうという感じ。いろいろな品物が供されましたが、特筆すべきは法飯(ほうはん)。セリやカヤの実、柚子などの五品の薬味をご飯に載せ、高野豆腐を混ぜ込んだお出汁でいただくお茶漬けなのですが、これが激うま。お昼ご飯も多かったのでかなりお腹いっぱいな感じだったにもかかわらず、するするとお腹に入ってしまったのには驚きました。

ちなみに翌朝の朝食はこんな感じ。こちらもシンプルながら非常に美味しかったです。奥の方にある、豚ばら肉っぽく見えるものは麩だったりするのですが、この辺は無理に見た目を作らなくてもよいのでは....とは思いましたが;;。

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さて、善光寺の宿坊に泊まる最大の醍醐味は、朝の行事である「お朝事」への参加。季節によって時間がかわるそうですが、この日は 5 時に起きて 6 時頃には善光寺に向かうことに;。そのため夜の 10 時には就寝するという超健康生活でしたが^^、このお朝事がなかなかに素晴らしかったです。こちらは次のエントリにて~。

今回はお金をかけない旅行という設定だったので(ぉ、宿も安いところを使ってみました。

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駅前にあるホテル、ホテルグランヴェール旧軽井沢。2 人の素泊まりで合計 \10,800 という激安ホテルだったのでちょっと不安だったのですが、行ってみたらびっくり、いやはやこれは良いホテルじゃないですか。暖かみがある内装は非常に落ち着きがあり、部屋もそれなりの広さ。シャワーやトイレも綺麗だし、これにはかなり驚きました。敢えて難点をいえば、パソコンができるテーブルがない(背の低いテーブルしかない)ことでしょうが、オシャレ感だとこちらの方がよいですね^^。

一応、朝食付きプランもあるようなのですが、きちんとしたレストランがあるわけでもないようなので、すぐ目の前にあるコンビニで済ませてしまえばかなり安く上がるかも。駅近でありながらこの価格はなかなかによいですねー。軽井沢に来る機会があればまた使いたくなる宿でした。

さて、一晩宿で過ごした翌日は、長野新幹線で長野へと移動。1 時間弱での移動ですが、ここからが今回の旅の本番ですよ~?^^

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さて、軽井沢銀座をひとしきり見た後は、駅の南側のこちらを襲撃。

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軽井沢プリンスのショッピングプラザ。駅直結型のアウトレットモールで、200 近くの店舗が存在する一大ショッピングエリア。晴れていたら自転車で散策するつもりだったのですが、あいにくの雨模様だったのでこちらに変更したのですが、こういう逃げ場があるのは助かるところですね。

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まあさすがはアウトレット、恐るべき広さなのですが、ラスベガスで立ち寄ったアウトレットに比べると、見知ったブランドが多いのには助かります。そんなわけでいろいろとお店を回ってみたのですが、さんざん回るも収穫はほとんどゼロという有様;。すでに消滅したバーバリーのブラックレーベルがあったのはよかったのですが、残念ながらサイズに合うものがなかったりとか、ちょっと残念な結果に。期待していたロイヤルコペンハーゲンのアウトレットも惹かれる品物はほとんどなく、これだったら東京で買ってもよいよねー;、という感じ。軽井沢銀座にあった三洋のアウトレットショップの方では収穫があったんですが、まあ仕方ないですね;。

それにしてもやはりアウトレットは値段的には非常に有難いところ。これがもっと身近にあったらなー;、とか思ってしまうのはやはり間違っていますかそーですか;;。orz

先日の話ですが、嫁と一緒にふらっと軽井沢へ行ってきましたよ?^^

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なんでこの時期に軽井沢? とツッコミを受けそうですが;、単に長野方面の仕事があり、せっかくなのでということで連れて行った次第だったり。とはいえ長野だけだと正直あまり面白くないので、軽井沢にも立ち寄ってみたりしました。まあ軽井沢といえばやっぱり軽井沢銀座だよね、ということでさくっとタクシーで移動してみたり。

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その昔、けろっちゃ氏に連れられて聖地訪問のためにこの地を訪れたような記憶がありますが;、そのときにこの場所で撮影したけろっちゃ氏の恥ずかしいムービーが手元にあるのは秘密だw。

しかし 4 月下旬ともなればそれなりに暖かくなるだろうと思っていたのですが、すんません、軽井沢ナメてました;;。軽井沢銀座を歩いていたら、あっという間に霧に包まれてしまったのにはびっくり。なんだかんだいってもやはり山の中なのか....;

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それにしてもチャーチストリートとか激しく懐かしい限り。せっかくなのでこちらにも立ち寄ってみました。

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ええっと、ハン屋の浅野屋さんの本店。私は上野にある浅野屋を出張の折によく使うのでよく見知ったお店ですが、さすがに本店の方が品揃えはよいですね。イートインスペースもあり、さくっとお昼をいただきました。実は浅野屋さんの真向かいにもう一軒、フランスベーカリーというパン屋さんがあり、こちらもちょっとチェックしていたのですが、残念ながら平日ということもあって焼きたてパンには巡り会えず。フランチャイズ展開している浅野屋の方が品揃えはこなれている感がありますが、旅先でしか出会えないパン屋さんという意味で購入できなかったのはちょっと残念でした;。うむむ。

さて、丁子屋で満腹になった後、みんなでふらっと立ち寄ったのが、近くにある駿府匠宿

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……というか、こんなものがあるとはお母さんもお父さんも全く知らなかったらしいですが;;、どうやらここ最近できた観光施設の様子。体験工房になっていて、いろんなところから観光バスが次々とやってきていました。観光地っぽく作られてはいるものの、吊るし雛があったりと、まあまあ楽しめる仕上がりになってました。

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とはいえ、実は本当に行きたかったのはこの裏手にあるお寺、吐月峰柴屋寺(とげっぽうさいおくじ)。こちらも割と観光地化していて、結構なお客さんが来ていたのにはちょっと苦笑い^^。昔は本当に人がほとんどこない、ひっそりと佇むお寺さんだったのでしょうね。でもお寺の方の親切丁寧な説明で、なるほど昔の人はそうやって楽しんでいたのかと納得。当時に思いを馳せつつ、お寺の雰囲気を楽しませてもらいました。

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滅多に来るところではないですが、こういうところはたまに来るとリフレッシュできますね^^。

というわけで、一晩明けて、帰りがけに MOA 美術館に立ち寄ってきました。

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熱海行くんなら MOA 美術館行ってみるといいよー、とは父親から言われてたのですが、なるほど確かにここはよいかも。創立者の岡田茂吉氏のコレクションを元に、国宝 3 件、重要文化財 65 件、重要美術品 46 件を保有しているそうで、箱根美術館とは姉妹館なのだとか。急斜面の上に建てられているので、入口からはエスカレーターで結構な距離を登っていくことになります。

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↑ ここの円形ホールは茅原実里さんの境界の彼方の PV に使われてますね^^。

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斜面の上に建てられた美術館はびっくりするほどの大きさ。おいおいどんだけでかいんだと驚きましたが、中の展示物もまたちょっとびっくり。豊臣秀吉の黄金の茶室は復元ではありましたがなかなかに見応えがありました。国宝の紅白梅図屏風は残念ながら時期がずれてて実物は見られず;。

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いろいろな展示物が見られましたが、ちょっと面白かったのは茶室体験。美術館の併設施設(?)の形で尾形光琳の屋敷などが再現されており、数寄屋などが展示されてました。その一角で、茶道の体験ができる仕組み。

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なんかその昔に母親からいろいろ教わった気がしますが、すっっかり忘れていたというワナ;。まあでもこれぐらいの歳になってから理論込みで説明を聞くと、ああなるほどと理解できるものも結構ありますね。たまにはこんな体験も楽しいものです。

さてさて、いつも宿代は割とケチる自分なのですが;、たまにはちょっといい宿に、ということで、こちらの宿を使ってみました。

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熱海倶楽部迎賓館。熱海の山の上の方にある、熱海ゴルフ倶楽部に併設されている宿泊施設。楽天トラベルの 50% off プランを使ってサクッと予約して使ってみた次第だったりします。……が、お部屋に行ってみてびっくり。ひ、ひろい;;。滅多にいい宿に泊まらないので、ぶっちゃけ落ち着かないというあたり、割と貧乏性です、自分;;。

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でもこの宿を選んだ大きな理由が、部屋風呂つきということ。温泉での部屋風呂つきは初めて使いましたが、いやはやこれめちゃめちゃ便利ですね。時間に煩わされずに入れるのはやはり便利。チェックアウトするまで結局 3 回も入ってしまった....; 初日は天気に恵まれませんでしたが、翌朝はすっかり晴れてよい見晴らしでした。

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ちなみに夕食はごく普通のコース料理。早割特典だとかで伊勢海老と牛肉がつきましたが、逆にこれらがついていないと結構寂しいコース料理かなぁという印象。まあその辺、コミコミなんでしょうけどね^^。

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お値段的にひょいひょい泊まれる感じでもないですが、たまにこんな宿に泊まるのもリフレッシュになってよいものですね~。部屋風呂温泉つき宿はまったりできて結構いいかも、ですねぇ^^。

さてさて、なんで熱海城なんて行ったんだよ? と言われそうですが、実は熱海城の隣にある、こちらにちょっと行ってみたかったのですよ、ええ^^。

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熱海トリックアート美術館。その名の通り、トリックアートが数多く展示されている美術館で、うまく写真撮影することで楽しい写真がいろいろ取れる、というアミューズメント施設になっていたりします。たとえばこれ。

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パッと見た感じ。飛び出しているかのように見えますが、どちらもただの平面図。ここに人物を添えて写真を撮ることで、いろんなトリック写真が取れるという仕組み。いろいろ面白い写真がたくさん撮れたのですが、一番感心してしまったのがこちら。

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これ、実は部屋に私と嫁の二人で入り、単に立ち位置を逆にして撮影しただけなんですが、ただ写真を撮っただけで大小が入れ替わるというのにはびっくり。これは写真が出てくるまで想像がつかなかったです;。(私だけかもですが;。)

トリックアートを専門で扱っているところに来るのは初めてでしたが、意外に面白いものですねぇ^^。

というわけで初日に立ち寄ったのは、なんといっても由緒正しいお城、熱海城です。ででーん。

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なんていう話をしてたら、父親から「熱海城なんてあったか……?」とツッコまれたわけですが、はい、史実上はそんなお城はないわけで;、バブル真っ盛りに観光目的で作られた、天守閣風建造物だそうです;。作られたのは昭和 34 年なので、地味に自分が生まれるよりも前だったりするのにはちょっと驚きましたが^^、そんなお城の中はというと、子供がちょっと喜びそうなものばっかりです^^。

DSC_3460 DSC_3462 ← どう見てもイヨちゃんのヘルメット...;

足風呂があったり、なぞかけイラストがあったりとか;。

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マッチ棒で作られたお城とかも展示されてました。あ、白鷺城の当時の復元模型があったんですが、これはなかなかに圧巻でした。なるほどこれは難攻不落と言われるだけのことはあります、という感じ。

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そして地下にはなぜかゲームコーナーが;;。気分転換に、嫁と二人で 30 分ほど卓球で遊んでました^^。

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ここ、地味にアクセスが悪くて、ロープウェイを使うと大ハマリする(バスもロープウェイも本数が少ない上に値段も結構する)ため、タクシーで直接来てしまうのが吉。バブルの名残をあらゆるところに感じるお城ではあるものの、子供連れの家族にはちょうどいい施設だなぁとも思いました。

3 月末ぐらいの話ですが、嫁の実家(静岡)に帰省する折に、熱海に立ち寄ってリフレッシュしてきました。

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なんか熱海というと寂れた温泉街、というイメージがありますが、びっくりしたのはその活気。ちょうど春休みシーズンと重なったこともあったのですが、学生さんたちがびっくりするほどうようよ;。東京からちょうど手ごろな距離、そして手ごろな価格の温泉ということもあって、何気に学生さんたちに人気が再燃しているらしいです。なるほどちょっと納得できるところはありますね。というわけでまずは定番のこちらのお店を襲撃。

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なぜか熱海に来ると必ず立ち寄ってしまう、ぬれせんべいのお店、寺子屋本舗。温かいぬれせんべいを出してくれるのですが、マヨネーズトッピングつきでこれが地味にうまいw。お持ち帰りでもちょっとレンジでチンするだけでおいしくいただける一品ですね。

というわけで熱海はいろいろと立ち寄っているのですが、少しエントリを分けます^^。

先日、出張の折にこちらに立ち寄ってきました。

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姫路駅のほど近くにある、姫路城、別名 白鷺城。江戸時代初期に建てられた天守閣などが現存しているという貴重なもので、 国宝や世界遺産にも認定されているというお城。姫路は初めて来たので、せっかくなのでということで立ち寄った次第だったりします。残念なことに現在は補修工事中で、お城はすっかり覆われてしまっているのですが、それでもまあ雰囲気は十分に楽しめました。

まずは駅から歩くこと約 10 分。平日にもかかわらず観光客にあふれていましたが、さすが国宝といったところでしょうか。補修用の外壁にイラストが描かれているのはご愛嬌^^。

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入口付近まで来ると、その高さに驚かされます。天守付近は山になっており、下から見上げるとなかなかの威圧感が。

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姫路城は、当時、非常に攻め落としにくい城として有名だったそうですが、なるほど入ってみるとそれがよくわかります。緩急のついた入り組んだ坂道の数々に加え、要所要所に用意されている大きな門。その門を破ったと思えば、その先には狭間と呼ばれる穴がたくさんあり、弓矢で狙い撃ちに合うという仕組み。また、石落としという仕掛けも面白いです。

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城壁をよく見ると、石垣の四隅の上の方に妙なくぼみがついていますが、これ、中から石やお湯を落とすことができるようになっています。重みを逃がすため、石垣は四隅がややなだらかになっているのですが、こうしたところから登ってくる敵を排除するために用意されているもの。姫路城の石落としは、装飾的にかなりよい出来なのだそうです。

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天守閣に登っていく途中には、皿屋敷(いちま~い、にまい~、の怪談)のモデルではないかと言われるお菊の井戸が。皿屋敷のモデルについては諸説あるそうですが、なんにしてもちょっとびっくり。そしてさらに入り組んだ道を上っていくと、修繕工事中の天守閣にたどり着きます。

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この修繕工事では、天守閣をすっぽりと建物で覆っているのですが、このプレハブ的な建物から修繕中の姫路城が見られるという仕組み。全景が見られないのは残念ですが、こんな高さから間近に見られることもないと思うので、これはこれで面白いところ。

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そして圧巻は、天守閣と同じ高さから見る城下町の様子。びっくりさせられたのは、江戸初期にもかかわらず、現代のビルすらも寄せ付けない高さを誇っていたこと。当時はいったいどんな景色だったのだろうかと思いを馳せたくなりますね。

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天守閣に登った後は、上の写真にもある西の丸へ。姫路城はお城そのものだけでなく、こうした周辺の遺構まで残っているというのがすごいところです。

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千姫に仕えた侍女たちが住んでいたところだそうで、ここから山を拝んだ千姫が休憩していたというのがこの西の丸の端にある化粧櫓とのこと。

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これだけしっかりしたお城をきちんと見るのはなかなかない機会ですが、いやはや相当な見応えがありました。姫路は他にあまり見るものがないというのが悩ましいところみたいですが;、とはいえこの姫路城は素晴らしかったです。全景が見られなかったのが残念ですが、また機会があれば立ち寄ってみたいものです。

というわけで長崎旅行最後のエントリは、グラバー園の話をひとつ。ここは長崎の主要な名所であるにもかかわらず、前回は時間の関係で来られなかった場所。トーマス・ブレーク・グラバーというのは、、武器商人として幕末の日本で活躍したスコットランド出身の商人。長崎に西洋式ドックを建造したり炭鉱の経営をしたり、さらには国産ビールの育ての親だったりと、日本の近代化を支えた主要人物の一人ともいえる人なのですが、その人がこの地に構えた邸宅や、長崎市内にあった歴史的邸宅を移設したのがこのグラバー園だったりします。

グラバー園は路面電車の大浦天主堂下駅から徒歩で歩いていくこともできますが、普通に行くと結構な坂道を登る必要があります。しかし、路面電車の終点である石橋駅の方から行くと、グラバースカイロードと呼ばれる、斜めに移動するエレベーターで一気に丘の頂上に登ることができ、そこからゆったりと下りながら散策することが可能です。ちょっとあの坂道を登る気力はなかったので、エレベーターからアクセス。頂上からの見晴らしはなかなかに素晴らしいものがあります。

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そんなわけで、裏側の入口からさっそく入園。最初の建物は旧三菱第二ドックハウス。ここからの見晴らしもなかなかのものです。

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少し降りていくと、旧リンガー住宅、旧オルト住宅が。中も見学できますが、いやいや幕末時代にこの豪勢な建物というのは見事なもの。写真右側のオルト住宅は、ちょっとシャレたレストランと見紛うんじゃないか(言い過ぎ^^)という気すらします。

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続いて少し降りて旧自由亭へ。明治 11 年に建てられた、日本初の西洋料理店とのこと。現在は 2F が喫茶店になっており、ちょっと休憩することができます。ここでコーヒーゼリーとコーヒーを頼んだのですが、地味にこれが美味しい。水出しコーヒーから作っているようなのですが、しっかりしたコーヒーで素晴らしかったです。観光地にもかかわらず、お値段も結構リーズナブルで、なんでこれで流行っていないのかちょっと疑問。

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そして最後は真打ちの旧グラバー住宅へ。

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……まあ一言いわせてください。
どんだけバブってるんすかwww。

っつーかこれには正直びっくり。日本最古の木造洋風建築物とのことですが、驚いたのはその家の贅沢さと広さ、そして庭からの素晴らしい景観。幕末に武士を匿うための隠し部屋があったり屋内庭園があったり、迷路のような数多くの部屋にもびっくり。冷静に考えてみれば、幕末時代に近代化を進めた武器商人ともなればその富は尋常ではないはずで;、そりゃこれだけ素晴らしい土地にこれだけの建物を持っていても当然だよなー;、と思ったり。いやでもびっくりしましたけど;;。

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長崎の港を一望できるこの丘からグラバーさんは果たして何を思っていたのか。……というかホントにバブってますねー(← まだ言ってる^^)。なるほど、これは長崎に来たら必ず行けと言われるのも分かる気が。なんとなく歴史に気持ちを馳せずにはいられない、そんな素晴らしい場所でした。

そんなわけで、翌朝はルークプラザホテルから出発して、長崎市内観光です。

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このホテルは稲佐山の斜面にあり、そこからの夜景も悪くはなかったですが、やはり山頂からの眺めに比べるとちょっと高さは低めかな? という印象でした。しかしなにより驚いたのは、帰りがけにシャトルバスで移動している最中の景観。断崖絶壁とまではいかないものの、相当な急斜面に家が連なるように建てられており、これ地震で崩れるんじゃないか?? みたいな家が多数存在。ちょっとこれには驚かされました。

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JR 長崎駅のロッカーに荷物を預け、最初に向かった先は日本二十六聖人殉教地。豊臣秀吉のキリシタン禁止令によって捉えられ処刑された26 人の殉教徒を祀ったもの。今、日本人が他の国で宗教がらみの処刑を受けたらただではすまないと思うわけですが、当時の海外から日本を見た場合にはきっと同じように映っただろうと思うと、ちょっとぞっとするものがあります。

続いて、原爆資料館へ。こちらは私は前回も来訪していますが、奥さんは初来訪。長崎に行くにあたってここは外せませんが、エントリは前回書いたので割愛。しかし何度回っても、いろいろと思うことはありますね。

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引き続いて路面電車に揺られて長崎新地の中華街へと移動。

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……なんか前回と全く同じお店に入って、さらに同じものを注文してるような気がしますが;、まあでもここは美味しいので全く問題なし。細麺の皿うどんも注文したのですが、これはちゃんぽんよりも皿うどんのほうが美味しいかもしれません。

続いて、同じく路面電車に揺られて長崎孔子廟へ。孔子廟とは孔子を祀ったところで、全世界各地にいろいろある(東京だと湯島などにもある)のですが、ここ長崎の孔子廟は、明治時代に清国政府と在日華人とが協力して、中国にある総本山並に伝統美あふれるものとして作ったとして有名だそうです。孔子と 72 賢人の石像などもあるのですが、この人いったいどんだけ弟子がいるのだろう、状態ですよ、ええ;;。

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というわけで長崎観光ぶらり旅、なわけですが、最後に回ったグラバー園はエントリをちょっと分けます^^。

というわけで佐世保から長崎に移動してきたわけですが、幸いなことにちょうど雨が上がっていたので、疲れを押して夜景を見に稲佐山へ。ここは最近、モナコ、香港と並んで世界新三大夜景に認定されたという、夜景が綺麗な名所です。移動は JR 長崎駅からバスで 2 駅ほど移動、そこから徒歩でロープウェイまで移動するのですが、

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……ここでホントに合ってるん?;;
と言いたくなるような神社の横を抜けると、その先にロープウェイの搭乗口が見えてきます。

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このロープウェイはなかなかにシャレていて、ゴンドラ全体がガラス張りになっているという仕様。このため、登っている最中から夜景が楽しめるので、乗るのなら山側でなく谷側に陣取るのがおすすめです。約 7 分程度の移動を終えると、山頂への歩道を経て展望台にたどり着くことができます。

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でもって、肝心の夜景はこんな感じです。

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おおおお。確かにこれは綺麗かも^^。
なるほど、湾を挟んで長崎全体を一望できる素晴らしい景色ですねー、これは。

写真だと立体感がなくなってしまうのでちょっとわかりにくいと思うのですが、長崎は川を挟んで両側に山を持つすり鉢状の土地で、その斜面にずーっと家が並んでいる、というのが大きな特徴。このため、その斜面に沿って明かりが連なっており、それが非常に特徴的な景観を生み出しています。上の写真は広角レンズを使って幅広に撮影してしまっているのでわかりにくいですが、眼下に広がる夜景は、確かに一見の価値があります。いや~、これはちょっと頑張って来てみてよかったです。

……ところで話は変わるのですが、世界新三大夜景ってなによ? というか函館とかどーなったのよ?; という感じですが、世界三大夜景ってどんなもの? というのは Wikipedia が詳しいです。まあ簡単に言うと、民間団体が独自にルールを決めて、素晴らしい夜景を選出する、ということをやっているわけなのですが、一般社団法人・夜景観光コンベンションビューローが選定したのがモナコ、香港、長崎なのだとか。しかしその選出が行われた会議は長崎で開催、そして夜景サミットの後援団体は長崎市だったりする上に、このサミットの直前数年間に、この山頂への道や駐車場の整備、ロープウェイの架け替えなどが一気に行われているらしいです;。う、うーん(苦笑)。

まあでも、夜景が綺麗なことには変わりはなく、ハウステンボスのイルミネーションとはまた違った光を楽しむことができました。前回、長崎に来たときには見られなかったので、これは地味にうれしかったですねー。

ハウステンボスの平戸オプショナルツアーですが、帰りがけに佐世保で降ろしてもらってちょっと散策。

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佐世保といえば軍港なわけですが、なるほど確かに軍艦が。港ではスケボーに興じるアメリカ人もいたりと、ちょっと独特な雰囲気がありました。区画ひとつがまるごと軍施設になっており、陸地からはその様子をうかがい知ることはできませんでしたが、高速道路からは戦艦の様子も見て取れました。時間が中途半端で、さすがにバーに繰り出すことはできなかった(& 佐世保からひとつ離れた駅が中心街という不便もあり)のですが、せっかくなので佐世保バーガーだけは食べてきました。

佐世保バーガーは、特定のレシピが存在するというわけではなく、佐世保市内のお店で、「手作り」かつ「作り置きしない」ハンバーガーのこと。極力、土地のものを使うのがルールらしいですが、とはいえお店によって内容も味もまちまち。こちらに一覧がありますが、まあびっくりするほどバラバラです;。佐世保の駅からあまり移動したくなかったこともあり、バスターミナルの上にある、ホテルリソルのボンサブールというお店で注文してみました。

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ぶっちゃけ利便性で選んだので味は全く期待していなかったのですが、これがかなり美味しくて驚き。作り置きせずちゃんと作っているからでしょうが、パンズもちゃんとしていてなかなかに美味。値段も 700 円前後と、ホテルの割にはかなりリーズナブルでした。

ちなみにこの後、このホテルの 1F から出ている長崎行のバスに乗ったのですが、30 分間隔で走っており、約 1 時間程度で長崎市内へ。長崎はバス網が発達していて交通は割と便利ですね。

さてさて、お昼を挟んで午後は平戸城の見学に。平戸の湾を一望できる高台の上にそびえ立つ、小ぶりなお城です。再建されたお城なので、外見はともかく中身は近代的で、ちょっとした資料の博物館になってました。

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お城そのものは決して大きくありませんが、素晴らしいのはその眺望。城の一番上は展望台のようになっており、外に出てぐるりと一周歩き回ることができるようになっています。その昔、建物も少なかった頃はさぞ見晴らしもよかったのだうろと思うと、ちょっと感慨深いものがあります。

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この後、バスツアーはお土産購入用に市場と明太子屋さんを回ったのですが、正直なぜ明太子屋さんを回るツアーになっているのかは理解に苦しみました。(明太子は冷蔵で持ち帰る必要がある=通販するしかない=わざわざここで注文する理由がない;) 明太子の製造の様子を見学できるという触れ込みもあったものの、あいにく土日で工場のラインもストップ;。うーん、これは単なる時間の無駄遣いではないかと;;。

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というわけで最後は激しく微妙なツアーではありましたが、なにはともあれ長崎に先立つ歴史のルーツのような平戸を回れたのはなかなかよかったです。いやまあ、歴史への造詣なんてまるでないのですけどね;;。

さてさて、オランダ商館まで行ったところでランチタイムだったのてすが、その一瞬のスキを突いて、我々は全然違うところに行ってました^^。

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向かった先は、平戸 蔦屋(つたや)(レンタル屋さんの TSUTAYA さんとは全く無関係;)。この平戸という土地は、日本で最も早くに南蛮貿易が始まった場所なわけですが、それゆえに日本で最も早くに南蛮菓子が入ったところでもあります。この店で売られているカスドースというお菓子は、初期に日本に伝えられた南蛮菓子のひとつで、今でも当時の製法を守って作られているもの。作り方は、カステラを冷ました後に茶色い部分を切り落として中身の部分を取り、これをマッチ箱程度の大きさに切って乾燥。そののち、卵黄にくぐらせた後に熱した糖蜜で処理、そこにグラニュー糖をまぶすことで作り上げるもの。

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見事な黄金色のお菓子で、平戸藩門外不出のお菓子だったそうですが、当時の砂糖や卵の希少さに加えてこの手間のかかり具合を考えると、確かに門外不出というのもうなづけるものがあります。さっそく食べてみましたが、意外だったのは劇甘かと思いきやそうでもなく、上品な一品に仕上がっていたこと。美味しいかといわれると、まあごく普通に美味しいという程度ではあるのですが、いやはや当時これを作るのにどれほどの手間がかかっていたのだろうかと思うと、本当に歴史に思いを馳せるひと品だなぁ……という感じがします。

というわけで長崎旅行の初日はハウステンボスでしたが、二日目はハウステンボスからのオプションツアーを使って平戸へ。実はこのオプションツアー、帰りがけに佐世保に降ろしてもらうことも可能なので、こちらを使ってちょろっと行ってみました。

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平戸って言われてもそれどこよ? みたいな方もいると思いますが(というか自分はそうでした;)、実は長崎よりも前に開港していた都市で、戦国時代から江戸時代初期にかけて、オランダやヨーロッパと貿易をしていたとの話。異国情緒あふれる街並みで、観光客でそれなりに賑わっていました。

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まずは田平天主堂。作られた時期は 1900 年頃だそうですが、赤レンガが綺麗な教会です。

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続いてバスで移動して歩き、お寺の横を抜けると、寺院と教会がひとつのフレームに収まるという面白い坂に。奥に見えるのはフランシスコザビエルの教会だそうで、日本と西洋の文化が重なる地の代表的な光景として、よく平戸の紹介に使われるのだとか。

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頑張って上まで上ると、教会にたどり着きます。が、この教会がちょっと面白い。拡大してみると、なんと左右対称ではないのですよ;。ガイドさんによれば、作っている途中でお金が足りなくてこうなったのだとか;;。うーん、なんともはや、という印象。

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続いて、当時使われていた六角井戸。樹齢 400 年にもなる大ソテツの樹など、歴史を感じさせるものがあちこちに。

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さらに少し歩いていくと、ジャガタラの道に。ジャガタラとはインドネシアの首都ジャカルタのことで、その昔、外国人と日本人の間に生まれた子供たちがジャカルタに追放。その子供たちが残した文が有名になったそうで、詳細はこの辺のページが詳しいです。

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そしてさらに進むと、当時の船着場と、再建された平戸のオランダ商館を見ることができます。日本で初めての洋風建築物だそうですが、1639 年当時にこんな建物を作ったというのだからびっくりです。長崎のルーツを知る、という意味でも見どころ満載という印象で、なかなかに驚かされましたよ、ええ。

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さて、ハウステンボスの最後のエントリはこちら~。

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世界最大級、1,000 万球を超える多量の電球を使ったイルミネーション、光の王国。Yahoo ランキングでは 3 年連続一位だそーですが、実際のところはどうかというと、いやはや確かにこれはすごかったです。なにより驚かされるのは、そのスケール感。電球の数が尋常ではなく、本当に見渡す限りの光の野原になっているんですよ。

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せっかくなので、観覧車やドム・トールンに登って上から見下ろしてみましたが、いやはやとんでもないスケール感。しかもこれがきちんと電飾としてうねったりするのだから見応えがあります。この美しさ、寒さがめちゃめちゃ苦手な嫁に「これだったら真冬に来てもいい」と言わしめるほど。

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地味に写真撮影も楽しいですね。私は広角 10-24mm を使っていたので、ほとんど手持ちで頑張って撮影してみました。それでもこれだけ明るいとかなり撮影できます。

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我ながらうまく撮影できたのがこちらの写真。これ、実は写真中央に見える四連のハートは背丈ほどしかないのですが、地面すれすれから広角で撮影したので面白い写真に。

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いや~、いろんな色が入り乱れて、見応えがありました。驚くのは、このイルミネーションが特定の一角ではなく、パーク内のいろんなゾーンで行われていることで、とても一日では全部は回れない、という感じ。時間が足りず、フラワーロードとアートガーデンぐらいしか見られませんでしたが、イルミネーション好きであれば一見の価値はあると思いました。いやはや、これに関してはディズニーランドの電飾を上回っているという印象で、中途半端じゃなくてこれぐらい全力でやってくれるとコンテンツとしての価値も本当に高まりますね~。イルミネーションはいろんなところで見ていますが、これは文句なく素晴らしかったですいい思い出になりました。

というわけで、引き続き今度はハウステンボスでの食べ物いろいろ~。

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……アイスクリームイーターな嫁がいきなり入国前にひっかかりましたが;、入国ゲートそばにあるアイスクリーム屋さん。まあ戦略会議兼ねて、だったのでよしとしましょう…;。ちなみにハウステンボスで地味に不便なのが、いわゆるガイドブック類がまるで存在しないという点。これはディズニーランドに慣れている自分にとっては激しく誤算。Web サイトに行けば一応オフィシャルのガイドブックは見られるようになっているのですが、PDF ファイルとしてダウンロードできるようになっていないというめちゃめちゃ不便な仕様;。仕方がないので、1ページずつダウンロードしてPDFを結合して、自前でプリンターしてコミケみたく製本しました;。現地に行けば、マップガイドも食べ物ガイドもあるのですが、だったら最初からダウンロードできるようにしてくれ~;、という感じ。

とりあえず中に入ってしばらく遊んでからランチを。食べ物はドム・トールン近辺がなかなか充実しており、その中のイタリアンをチョイス……したのですが。

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お得なランチセット \1,280 が、まともなパスタひと皿+しっかりした肉・魚料理ひと皿という大食漢な構成^^。\1,280 でこれなら超お得感がありますが、そもそも量が多いと思うわけですよ、ええ(苦笑)。……なので夕飯はホテルのカフェで軽く済ませることに。

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ピザはピクルスとサーモンという組み合わせでしたが、これがなかなかにイケました。美味しい^^。そんなわけでデザートも注文したわけですが。

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ちょっとびっくり、なんとデザートメニューにヨナナスが。しかもサツマイモのヨナナスとくれば挑戦してみるしかありません。……というわけで食べてみましたが、残念ながらイマイチ。ヨナナスってバナナを入れてしまうとなんでもバナナ風味になってしまうので、私はバナナを極力入れずに作るのですが、このヨナナスはバナナとサツマイモが 1:1 の比率とのこと。あ゛ー、それはちょっと;、という感じでした。自宅でもちょっと作ってみたいかもですねー。

最後は翌朝のホテルバイキング。修学旅行生がいるので、ちょっと時間ずらしていただけると、という話だったので、少しずらして行ってみました。メニューが恐ろしく豊富でびっくり、なかなかに美味しかったです。大きなホテルだとこの辺はありがたいですね。

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というわけで、今度は引き続き、ホテルの話をひとつ。

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今回宿泊したのは、ホテルアムステルダムという、直営ホテルのひとつ。一番人気はカナルクルーザーで乗り付けるホテルヨーロッパらしいのですが、こちらは予約時期が遅かったせいか全く予約できず。なので、ホテルアムステルダムの最上階にある、ローラアシュレイルームをチョイスしてみました。……なんだか名前は高そうですが、パッケージツアーなのでお値段はかなりリーズナブルです。

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修学旅行生なども結構宿泊しているようですが(というよりおそらく部屋を埋めるために平日は積極的に修学旅行生などを入れているのでしょう)、最上階はそうしたお客さんはいないので結構静かで落ち着いています。最上階には、ローラアシュレイルーム宿泊客専用のラウンジもあり、セルフサービスですが飲み物やちょっとしたお菓子などがあります。……と書くとなんだかラグジュアリーな感じですが、実際のところはそれほどというわけでもなかったような^^。かわりといってはなんですが、部屋はかなり広かったです。普通の部屋でも 45m^2 とゆったり。ベッドもかなり寝心地よかったです。

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しかし園内ホテルの醍醐味は、なんといっても朝でしょう。明け方、誰もいないときからぶらぶらと園内を歩き回れる優越感。……といっても自分たちはそんな早起きはできなかったんですが;、三脚と大きなカメラを抱えた人たちが、朝方にかなりうろうろしてました。なんというか、考えることはみんな同じなのか、と(笑)。

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帰りは少し早目に出たので、歩いて園内を散策しながら帰りましたが、単に歩いているだけでもこの景色は気持ちのよいもの。ディズニーランドもただ歩いているだけでなかなか気持ちがよいものですが、ここにはまた違った気持ちのよさがありますね~。

というわけで、引き続いてハウステンボスアトラクション集~。

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こちらはアトラクションというべきか微妙ですが;、ドム・トールン。まあ要するに展望台ですが、ここに登るとハウステンボスの全景が一望できます。なかなかに気持ちがよい^^。

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ちょっと面白いのは、左の写真の奥の方に見える建物群。マップ上にはワッセナー(別荘地)と書いてあるのですが、アトラクションとしての説明もないし、入口も書いてないし、いやまさか……? と思っていたら、ホントに別荘地でした;。なんと建売分譲住宅;;。パーク内にはチラシもあって、マンションタイプなら 2,000 万円弱ぐらいから。いやはや、ディズニーランドとかでは考えられない突拍子もない発想なだけに、これにはさすがにビビりました;;。

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このドム・トールン、ちょっと離れたところから撮影しても絵になります。少し離れた海沿いにはデ・リーフデ号とかいう船が停まっていますが、乗船したところからの写真などは非常に絵になりますね。

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さて、お次はスリラータウンへ。こちらはホラー系アトラクションばかりを集めたタウンになっています。まずはこの夏にできたという、監禁病棟というアトラクションへ。なにやら無駄に名前がヤバげですが、さてはて。

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館内は撮影禁止でしたが、これは確かによくできている;;。実はほぼ完全な展示 only のアトラクションなのですが、にもかかわらずこれだけ怖いのはたいしたもの。嫁はめちゃめちゃ泣きそうになってましたが、ならなぜここを選んだのかと小一時間;;。

さすがにこれには堪えてましたが、次のならホラーでもきっとかわいいに違いない! というわけで、今度は Melody in the Dark という、ちょっとかわいらしい名前(?)のアトラクションに挑戦。

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結論。……これまた泣きそうになってました;;。というか、アトラクションのお兄さんがめちゃめちゃタイミングよく驚かしにかかるので、真面目に腰を抜かしそうになってました;;。やりすぎですお兄さん;;。(苦笑)

もともとアトラクションが主体のテーマパークではないだけに、ディズニーランドのようなアトラクションを期待して遊びに行くとちょっと拍子抜けだとは思いますが、まったりしながらちょっぴりアトラクションも楽しむ、みたいな感じであればそれなりに楽しめるのではないかなという印象。ちなみに、我々が行ったときには秋の音楽祭と題していろんなところでジャズやらミュージカルやら様々なエンターテイメントが供されていましたが、そんなものをのんびり渡り歩いても面白いのかもしれません。

さて、続いてはハウステンボスの各種アトラクションの話を。ディズニーランドほどアトラクション目白押しのパークというわけではないのですが、それでもなかなかに楽しいアトラクションがあります。

まずは立体迷路、その名も MAZE。昔から迷路アトラクションは大好きだったのですが、それが立体ともなれば期待度が否応なく増すというもの。迷路なら負ける気がしない! というわけで、軽い気持ちで挑戦してまいりました。

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このアトラクションで感心するのは、何度でも遊べるように設計されているという点。コース内に 4 箇所のチェックポイントと 6 箇所の出口があり、出口のうち 2 箇所に金とダイヤモンドのスタンプが用意されている。出口は一方通行なので、コンプリートするには少なくとも 2 回の挑戦が必要という仕組み。あー、ちなみに 2 回目以降はお約束ですが有料です。(笑)

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そしてさらに感心するのはこの迷路、後から迷路を組み替えられるようになっていました。上下移動の階段の位置や通路の形をある程度調整できるようになっており、時期に応じて切り替えるようになっている様子。この辺はよく設計されてますね。

というわけでさっそく挑戦してみたのですが、いきなりハマる;;。
これ、いきなり行き止まりじゃね? っつーかバグじゃね?;

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マップを頭の中に描きながら 1F と 2F を行き来するのですが、どう考えても先に進めない;;。っつーかどう考えてもこれバグだろ、責任者出てこーい! ……と嫁と二人で激しく思っていた矢先、隣をさっそうと小さな男の子が走っていきました。

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あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛;;;;。
それかぁぁぁぁぁぁっっっっ;;;;。というかむちゃくちゃやられた;;;;;。

いやもうね、全力で敗北感なわけですよ。たかが子供向けなドラ○ンボールみたいなスタンプ迷路でまさかしてやられるとは思っていませんでした;;。もう敗北感で一歩も動けない....orz

……とか言ってるわけにもいかないので、気を取り直して進みます;。もうネタは割れた!

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そんなわけで、15 分程度で迷路突破。いやこれは地味に面白かったです。っつーかあれはやられましたよ、ええ本当に;。(← まだ言ってる;;。)

続いてお隣にあるアトラクションに挑戦、天空の城とシューティングスター。

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前者はスカイアスレチックで、後者はロープを滑降してくるという体験型アトラクション。スカイアスレチックは 3m, 6m, 9m の 3 種類のコースがありましたが、お手軽 3m をチョイス。子供のころは森の中で遊んでいたという嫁はひょいひょいと行ってましたが、デジタルの森の中に住んでいた私には重荷でしたよ、ええ;。シューティングスターの方は、400m ぐらいのロープを滑車で一気に駆け下りてくるものでしたが、こちらも湖の上を滑降してくるのがかなり気持ちよかったです。

……ちなみに後日談ですが、東京に戻ったあとどうも胸が痛むなぁと思って診察したところ、肋骨を骨折してた様子;;。これといって原因が思い当らなかったのですが、まあ多分これですよねぇ;;。いやはや、無茶はするものではないです、はい;;;。(← 普段から運動してないからです;;。)

というわけで、先日の話ですが、こちらに旅行に行ってきました^^。

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ええっと、長崎県佐世保市にあるレジャーランド、ハウステンボス。先日、会社の出張(提案活動)で長崎に行ったのですが、案件取れればまた来る機会あるかな? と思って、嫁に今度一緒に行こう、と話していたのですが、まさかの失注;;。行く気満々だった嫁に今更行かないと言うわけにもいかず、だったらプライベートで……! というわけで遊びに来た次第だったりします。や、プライベートでもう一度来てもいいかな? とは思ってたんですけどね^^。

このハウステンボス、都内ではよく HIS が安いツアーを企画しているのを見かけるのですが、それもそのはず、ハウステンボスって HIS が経営しているのですよ;。開園以来、赤字続きだったこのハウステンボスを野村アセットが買い取り、その後、HIS が引き受け。債務放棄などもあったのでしょうが、様々な経営努力が実って 2012 年からは黒字化。噂は聞いていたので、一度は行ってみたいと思っていた次第だったのですが、ハウステンボスをからめてツアーを組むと比較的安価に旅行が組めそう、ということもあって、ここを回りつつ、長崎に行くツアーにした次第だったりします。

長崎の空港からはバスで約 1 時間。飛行機とちょうど接続のよいバスが出ているので、それに乗ってハウステンボスへ。オフィシャルホテルが 3 つあり、そこを使っている場合には入国ゲートの手前でチェックインして荷物を預けることができます。荷物を預けてパスポートを受け取って、早速入国です。

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……なんかサボテンみたいな妙なマスコットキャラクターがいますが、気にしない気にしない;;。

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というわけで入園してみたのですが、おおお、これはなかなかにびっくり。

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ハウステンボスは、オランダをはじめとしたヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク。ディズニーランド+ディズニーシーの総和とほぼ同等という、なかなかに広大な面接を持つ場所で、入った直後の景観からなかなかに楽しませてくれます。……が、すぐさま思ったこと。

客、少なくね?;;;
というかこれで経営成り立つんすか?;;;

いやはやこれはちょっとびっくり。平日金曜日に年休を取って行ったとはいえ、それにしたって人が少なすぎる。ディズニーランドの活況が当然と思い込んでいた自分としては激しく拍子抜けで、いやこれまた潰れるんじゃないか?;と激しく心配に;;。……でもまあ、実のところは割と杞憂のようで、この日は午前中に修学旅行生がかなり来ていたとの話。面積が広い分、お客さんも分散しやすく、自分たちは 11 時頃の入園だったので、入口はさほど混雑していなかった様子です。

さてさてそれはともかく、このハウステンボス、なんといっても素晴らしいのはその景観。パーク内では自転車を借りられる(有償)のですが、自転車でぶらぶらとテーマパーク内を散策するというのはかなり新鮮な楽しみ方です。なにより景観が素晴らしいので、単にチャリで走っているだけでも気分がよく、ちょっとチャリを止めて写真を撮るのも非常に楽しい。っつーか、これは写真好きな父親とかだったら激しく楽しすぎるだろう、という印象。

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加えて面白いのが、ここ、基本的にバックヤードがないのですよ。いや全くないわけではないのですが、建物の裏道も普通にチャリで走れるというのはなかなかに面白い。写真も結構バリエーションが出て楽しいところです。

さてさて、細かいアトラクションの話は以降のエントリに書いていこうと思うのですが、このハウステンボスがなぜ黒字化したのか、その理由は入ってみて割とすぐにわかりました。一言でいえば、ここ、客単価がめちゃめちゃ高いのです。ディズニーランドであれば、パスポートさえ買ってしまえば事実上あとは全くお金がかからないのですが、ハウステンボスは中に入ってからが恐ろしくかかる;。パスポートが効かない施設もそれなりに多く、例えば一回だけなら無料だけれども二回目以降は有料とか、その手のアトラクションがとにかく多かったです。ディズニーランドだとだいたい客単価 1 万円前後でしょうが、おそらくこちらだと+数千円ぐらい? パスポート込でツアー料金が組まれているので一見安く見えるのですが、パスポートを使って来るお客さんからもしっかりお金を回収する仕組みがあるので、だから回っているのでしょう。オプショナルツアーも、一昨年まで 2,900 円だったツアーが 4,500 円に値上げされているなど、地元客ではなく遠方からのツアー客を前提とした価格設定に変わっている様子。逆に、食べ物は相対的に割と安いという印象で、この辺はディズニーランドとはちぐはぐな感じですね。

もっともそれで不満かというとそんなことはなく、なにより素晴らしいのは適度な閑散ぶり。アメリカのディズニーランドに行ったときにも思ったことですが、そもそも飛行機でしか来られないようなところだと、そんなに無茶苦茶に混雑するということはないのですよね。ファミリー客もおり、そういう人たちはアスレチックゾーンでまったり一日過ごすなど、そういう楽しみ方もできる場所なので、まったりくつろぐリゾートとしては結構いいんじゃないか? という印象を受けました。かなり手入れに手間がかかるはずのパーク内も清潔だし、従業員の質も高く、いやはやなかなかに驚きました。若いころはディズニーランドだけれども、歳食ったらこういうところでまったりする方がいいよな~、と思わせてくれる、そんなテーマパークかなと思います。なかなか難しいかもしれませんが、ぜひ上質なリゾートをこれからも目指していってほしいものです。はい。

そうそう、先日の鎌倉遊びのときはこちらにも立ち寄ってきました。

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鎌倉大仏からほど近い場所にある長谷寺。前回来たときには、大仏だけ見て満足して帰ったのですが、父親からなんで長谷寺行かなかったの? と後からツッコミを受け、今回は立ち寄ってみた次第。大仏へ抜けていく道からちょっと横道に逸れたところにあるので、たいした寺ではなかろう……などと勝手な思い込みをしておりました、ごめんなさい;;。

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残念ながら撮影は不可でしたが、巨大で立派な観音様にびっくり。木造の観音像としては日本一だそうですが、いやこれは来る価値がありますね。しかもお寺からは海も一望できて非常に気持ちもよかったり、洞窟に石造がたくさんあったりと見どころも満載でした。

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しかし一番のヒットはこれだw。

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なんすかこのゆるキャラな地蔵はwww。
というかこれは絶対に最近作られたものに違いないwww。

調べてみたところ、宮城県の石神彫刻工房というところで作られたものだとか。地味に人気スポットになっているらしい;。うーん、いいのかこれで^^。

季節によって花芭蕉やアジサイなども楽しめるようで、なかなかいいお寺みたいですね。紅葉の季節に来られなかったのがちょっと残念ですが、それでもなかなかによい場所でした。確かにここは鎌倉で外しちゃいけない場所かもですねー;。

もうひと月近く前の話ですが;、鎌倉に再びハイキングに行ってきました。

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前回は北鎌倉から鶴岡八幡宮の方に抜ける天園ハイキングコースを歩きましたが、今回は葛原岡大仏コースをチョイス。こちらは北鎌倉から鎌倉大仏へと抜けるルートなのですが、途中にちまちまと見どころがあるコースでなかなかに楽しいです。

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まず最初は浄智寺。あまり人も多くなく、まったりとしたお寺。ふらっとここに立ち寄りつつ、山道を上っていきます。

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山道を登っていくこと約 30 分、葛原岡神社に到着。山道を抜けたこの近辺は公園になっており、木の合間からは富士山を眺めることもできます……といいたいところですが、自分たちが行ったときにはあいにくの曇り空だったので、うっすらと影が見える程度でした;。

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そしてコースをちょっと外れて、銭洗弁財天へ。霊水でお金を洗い、心を清めて行いを慎めば商売繁盛……だそうですが、自分にはめちゃめちゃハードルが高そうです;;。

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この銭洗弁財天、コースから結構な距離を下らなければならず、戻るのが結構大変なのが厄介なのですが、くじけずコースに戻って歩いていくと、ちょっと見晴らしのよい場所へ。さらに歩いていくと、鎌倉大仏の裏手の道の方に出てくるという流れでした。

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このコース、ゆっくり回って見ても 2 時間程度で行けるのでかなりのお手軽コースではあるのですが、半面、今一つハイキングっぽくはないのが難点。途中、民家の横を歩いていくような場所も結構あったりして、なんかちょっと申し訳ない気分にもなったりします。とはいえ、いろんなところを見ながら気分転換しつつ回れるのは確かによいかもしれませんねー。お手軽なハイキングコースでした。

決しておうちに引きこもっているばかりではありませんw。

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というわけで先日の話ですが、スポーツクラブ ZAC が主催しているカヌーツアーに参加してみたり。こちらのカヌーツアー、都営新宿線の東大島の駅のそばから乗り込み、旧中川を通ってスカイツリーを見に行くというもの。18:00 スタート、20:00 頃終了、往復 約 4km ほどの旅路だったりします。

カヌーなんて当然やったことないよ! 装備とかどうすんのよ! とか言いたいところですが、その辺は大丈夫。カヌーやパドル、ライフジャケットはレンタルしてくれるし、特に装備らしい装備も不要。動きやすくて、溺れた場合でも困らないような服装であれば OK。ジャージ系の洋服を着て、あとはクロックスを履けば準備完了。パドルの基本的な動かし方を教えてもらったら、早速カヌーに乗り込んで川を上っていきます。地味に夜景とかきれいです^^。

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うまく漕がないと、右に行ったり左に行ったりしてしまうので、前後二人でうまくバランスをとりながら漕いでいくのですが、いやはや結構疲れる^^。旧中川は前後が堰き止められているそうで、実態としては川ではなく池になっているのだとか。そんなところを北へ少し上がっていくと、細い支流へと入り込むところが見えてきます。

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あとはここをひたすら漕いでいくこと約数十分、ついにスカイツリーとのご対面です^^。

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浅草通り沿いから見るスカイツリーは、水面にきれいに反射して逆さスカイツリーになる、ということで有名ですが、それを水面から見上げる形になるという仕組み。写真はよく見かけるところですが、水面ギリギリからの写真はなかなか見かけないですね^^。

というわけでしばしスカイツリーを楽しんだ後は、一路、来た道をもどっていきます。一時間ほど戻ってようやく終了~。

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とりあえず感想。
いやこれなかなか面白いデスヨ??^^

カヌーなんて漕げるんかいな?;、しかも転覆とかしたら危ないだろう;、と心配になったりもしたのですが、いやいやそんなに心配するようなものではなかったり。手軽なアウトドアスポーツとして楽しむ人が多いそうで、なんとカヌーは折り畳み式なのだとか。しかも壊れるようなものでもないので、ほとんどメンテ不要(せいぜい水洗いするぐらい)で半永久的に楽しめるとのこと。折りたたむと、普通に電車などで持ち運べる程度のサイズになるそうです。お値段的には一式 20 万円程度とか。

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しかし勝手に漕いじゃいけないんじゃないの? と思いきや、(場所にもよるものの)特に免許なども要らないそうで、実際、近隣住民が週末に自宅からカヌーを持ち出して遊んでいることもあるとの話。面白かったのは、川にきちんと標識があることで、これで一方通行とかを確認しつつ進んでいくらしいです。ちょっとびっくり^^。

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カヌーに関しては「癒しのスポーツ」と呼ばれることもあるそうで、今回のように必死になって漕ぐのではなく、湖や海などでまったりと浮きながら楽しむことも多いとのこと。紅葉のシーズンにカヌーを出して、湖の上からぼーっと眺める紅葉はかなり癒されるとの話ですが、なるほどきっとそうなのだろうなぁと思ったり。ちなみに今回、自分たちはスカイツリーを遠くから眺めるところで終了していますが、これは時間の関係上。漕ぐのがうまい人だともっとスカイツリーの近くまで行けるらしいです。……なかなか大変らしいですけど^^。

それにしても、カヌーを漕ぐのがうまくなるところまでは全くたどり着けませんでしたが、それでも水面を漕いで進んでいくのはなかなかに気持ちがよかったです。風だけが大敵なようで、風が強い日だとそもそも危なかったりするようですが、凪いでいる日は確かに気持ちの良いスポーツになりますね。興味がある方は一度挑戦してみても楽しいんじゃないかと思います。……いや、翌日は筋肉痛ですけどねー^^。

山頂まで登ったことはなかったので、一度行ってみようかと思ってましたw。

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というわけで、せっかく江ノ島まで来たので山頂へ向かって移動。前回来たときは夜だったので上に登ることはままならなかったのですが、今回はまだ時間があるので山頂へ向かってみたり。といっても、自力で登る気はさらさら起きないのでエスカレーターで移動です。(上り方向のみしかありませんが)

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4 本ぐらいのエスカレーターを乗り継いで山頂に向かいますが、途中いくつかの神社を通り過ぎながら山頂に向かう形になっています。面白かったのは、途中のいくつかのフォトロケーションに設置されているカメラ台。これを使えば、誰かにお願いすることもなく写真が撮れます。……まあ旅先でお客さん同士の話がないというのも寂しい感じはしますが^^、確かに便利ではありますね。

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さて、山頂に行くと植物園があります。……が、台風が通った後ということもあってか、正直、植物園という表現がぴったりな感じに;。

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そして、植物園の中には江ノ島シーキャンドルと呼ばれる展望台があります。30 分待ちと結構な時間だったこともあり、そのまま帰ろうかという話にもなったのですが、もう二度と来ない可能性も高いよねー、ということになって登ってみました^^。

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曇り空のあいにくの天気だったので見通しは悪かったですが、それでも相模湾をぐるりと 360 度一望できるパノラマビューは気持ちがよいものです。思ったより高さがあったのにもびっくり。もうちょっと粘れば日没も見られたのですが、さすがにここで一時間粘る気にもなれずに敗退;。でもまあよい経験になりました。

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しかし、江の島をきちんと回ったのは初めてでしたが、なるほど東京近郊のデートスポットとして重宝されるのもよくわかる気がしました。適度な距離感、適度なイベント感など、手軽な観光地としてはなかなかよいものですね。

先日ですが、ふらっとこちらに行ってきました。

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ええっと、いわゆる江ノ島水族館。夏場はかなりの混雑という話もあり、わざわざ行くほどのこともないかなぁとは思っていたのですが、先日、江ノ島方面に遊びに行ったついでに立ち寄ってみました。なるほど、その名の通りに江ノ島が見えるわけですね。

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ふらっと回ってみたものの、面白かったのは巨大水槽でしょうか。エイがゆったりと泳ぐのを真下から見ることができるものもあり、愛嬌のある写真が撮影できます。ちょっと萌え?(笑)

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熱帯魚コーナーやペンギンコーナーなどの定番コーナーも充実。ショーを見ている時間はなかったのでスルーしましたが、時間がうまく合えば結構楽しいかも?

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しかし自分的に一番の見どころだったのは、しんかい 2000 の実機展示。海洋科学技術センターが 1981~2004 年に運用していた潜水調査船。現在は最新鋭のしんかい 6500 に取って代わられているのですが、模型ではない潜水艦の実機を見るのは滅多にない機会ということもあり、なかなかに楽しかったです。……いやまあ、水族館に来て潜水艦を楽しんでるってどうよ??というツッコミはごもっともですが^^。

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ひととおり回って 1 時間ちょっと、というぐらいの小さな水族館。その割にしっかりした入場料を取るのはさすがは湘南という感じではありますが、まあでも場所柄、混雑するのも当然なのでしょうねぇ^^。

というわけで、カステラスキーな自分としては、長崎おみやげにこれは外せませんw。

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いやはや、長崎に行ってみて結構びっくりしたのは、カステラ屋さんがむちゃくちゃあるということ。あんなにあるとは正直思ってなかったのですが、犬も歩けばカステラ屋さんに当たる、というぐらいにたくさんありました。ガイドブックなどを頼りにいくつか購入してみたり。

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まずは割と定番どころ? の長崎堂のカステラ。小さいサイズからあるのが嬉しいところで、味の方もごくオーソドックスなもの。おみやげにはこれぐらいのサイズがよいのかも? 味の方はごくごく普通に美味しいです。

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続いて文明堂総本店のカステラ。調べるまで知らなかったのですが、文明堂も千疋屋同様、暖簾分けでかなりブランドが増えているそうで、東京近辺の文明堂だけでも、文明堂東京、銀座文明堂、麻布文明堂、横濱文明堂と 4 種類ぐらいあるのだとか。微妙に味も違うらしいのですが、今回購入したのが和三盆のカステラだったのでそこまではわからず。でもまあ普通に美味しかったです。

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そしてちょっとネタっぽい一品、夢奉行本舗のまるですてから。こちらはドーナツ型のお菓子で、中にカスタードクリームが入っている円形のお菓子。しっとり感はカステラ同様……とのことですが、まあネタですねw。ネーミングセンスが気に入りましたw。

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最後は異人堂のカステラ。五三焼カステラを買ってきましたが、これが一番美味しかったです。まあ値段も一番張っていたのですが^^、とにかく味のバランスのよい一品。残念だったのが、基本的には予約が必要な商品のために小さな箱 2 つしか購入できなかったこと。たまたま在庫があったものを買えたのでラッキーでしたが、次回はちゃんと予約していこうかなぁと思ったりもします。

それにしても、結構たくさん買ってきた感があったものの、食べ始めると一週間と経たずにぺろりとすべて平らげてしまいました;。うーむ、やはり美味しいカステラはいいですねぇw。

そうそう、当然ですがこちらも行ってきましたよ?

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見たことあるなー、と思われた方は業が深い方、というわけではないでしょうがw、Fate/stay night の教会のモデル、大浦天主堂。Fate の舞台はだいたい神戸に集中しているのですが、一部のモデルは別のところで、この教会もその一つ。原作では教会の前はいくつかの死闘が繰り広げられる広場になっているのですが、実際にはかなりの急こう配の階段になっていました。それもそのはず、ここ、斜面の上にある教会なのですね。路面電車の駅から結構な坂道を登らないとここに到達できません;。

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大浦天主堂の先をもうちょっと上がるとグラバー園があるのですが、時間もあまり余裕がなく、ぶっちゃけそこまで行く気力がなくなって敗退;。うーん、昔だったらもうちょっとムチャができたのすが、ちょっと歳ですねぇ(苦笑)。

やはり長崎に行ったらここは外せないでしょう、ということで行ってみました。

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長崎原爆資料館。1945 年の原爆投下に関する様々な資料を集めた場所。原爆とはどのようなものかというところから始まり、熱線、爆風、放射線などの影響がどのように出るのかをひとつずつ解説していました。展示物の総量はさして多くはないのですが、どのひとつひとつも非常に重みがあり、見応えがありました。

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原爆の構造もよく分かっていなかったのですが、中心部にあるプルトニウムを周囲の爆薬で圧縮して臨界突破させるという、至極単純なメカニズムであることに改めて驚きました。ちなみに入館料は 200 円なのですが、音声ガイドが 150 円でレンタルできるのでそちらもおすすめ。聞きながら個々の展示物をじっくりと見られます。

資料館を見たは、そばにある爆心地へ。歩いて数分のところにあります。

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これまた私は知らなかったのですが、平和公園が原爆落下点ではないのですね。実際の落下点はそこから少し離れたところで、しかも地上 500m で爆発しているとのこと。てっきり地上に落ちて爆発したのだと思っていましたが、そこから地上に対してかかった圧力は 6~10 トン程度だったそうで、改めて驚かされることばかりでした。

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そして平和公園へ。ここはもともと刑務所があった場所だそうですが、いろいろな国から寄贈された像が置かれていました。

核分裂が発見されたのが 1939 年、そして臨界突破させることに成功したのが 1942 年、それからたった 3 年後にこの原爆が使われたという事実。戦争というものはそういうもの、と言ってしまえばそれまでですが、いかに自分が幸せな時代を生きているのかというのを痛感させられます。子供の頃だと通過してそれっきり、だったようにも思いますが、大人になってからこういうところに来ると、ひとつひとつの事実の重みが心に重くのしかかってくるものですね。

軍艦島ツアーから戻った後は、すぐ近くにある出島を見るためにちょろっと徒歩で移動。5 分ぐらいでしょうか?

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川沿いに立ち並ぶ、昔ながらの瓦屋根の建物群が、長崎の出島の和蘭商館跡。1634 年に江戸幕府の鎖国政策の一貫として築造された海に浮かぶ人工島なのですが、今は河口工事により海岸線が変わってしまった関係で、少し内陸よりの川沿いにあります。(← ……っつーか、出島と言ったら海の上なんだから、ここにあるのは偽物だろうとか思ったのは秘密です;;。)

ご存じのとおり、出島は鎖国だった日本が貿易を行う際に、オランダ人に唯一上陸を認めた場所であるわけですが、聞いたところこの島に実際に上陸できたのはごく一部の人のみだとか。100 人以上の下級船員は、ほとんどを船の中で過ごすことになっていたらしいです。建物はすでに失われているのですが、当時のままに復元工事が行われ、停留中に船長が過ごすためにあてがわれていた部屋などが再現されていました。

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出島のミニチュア模型なども展示されていましたが、出島といえばやはり橋。聞いたところによると、数年後に出島の出入りの橋も復元する予定があるそうで、それが復元されると随分と雰囲気も再現されるのかもしれませんね。

さてさて、長崎行ってどこに行くかなぁと迷っていたのですが、同僚から推薦されたのが軍艦島。正式名称は端島(はしま)なのですが、見た目がまるで戦艦のようなので軍艦島と呼ばれているとのこと。こんな感じです。

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って、おおお、確かに^^。長崎港から南西に 17.5km 程度の位置にあるこの島は、1800 年代後半から 1974 年に至るまで炭鉱で栄えた場所で、日本の高度成長の一端を支えた島でもあるとのこと。長さ 480m、幅 180m 程度の小さな島(正確にはかなりの部分が埋立地)で、外周部をぐるりと回ってもたったの 1.2km。そんな小さな島に、最盛期は 5,000 人を超える人間が居住しており、その人口密度は当時世界一。83,600 人/km^2 という数字は当時の東京の 9 倍以上、現在の世界一の人口密度の都市と言われるモルディブの首都の倍以上の数字があります。

軍艦島は 1974 年に廃棄されて以来、上陸許可のない無人島でしたが、2009 年からごく一部に見学路が設置され、上陸・見学ができるようになったとのこと。これに伴って 4 社程度がツアーを組んでいるのですが、ツアー会社によって時間帯が異なる様子。9 時出発 12 時帰還という便利な時間設定のやまさ海運というところのツアーをチョイスして行ってみました。

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片道約 40 分程度の船の旅で、上陸できるのは島の南側のごくごく一部のみ。結構いろんなところが見られるのかな?と期待していたら拍子抜けだったのですが、いやまあそれもそのはず。ここ、地震があったら間違いなく倒壊するような危険な場所なのですよ;;。

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ガイドさんの話によると、1974 年に廃棄された後は完全な無人島で、台風や波風に晒されてこんな感じになっていったとの話。台風の通り道でもあるので、台風が来ると実際とんでもないことになるらしく、防波堤を超えて軽々と波が襲ってくる。炭坑マンはここから縦に 600m ほどの地下に潜り、そこからさらに南北に坑道を掘って行って石炭を産出していたとか。その距離、実に 2km 以上。島のサイズとは裏腹に、その地下には巨大な炭坑路が存在するわけなのですが、気温 30 度、湿度 90% という過酷な環境での肉体労働。

一方、居住区はと言えば、当時としては珍しい(というよりも日本初もここなのですが)鉄筋コンクリートのマンションが多数立ち並び、6 畳一間の小さな部屋に家族が身を寄せ合う。(ツアーでは触れられていませんでしたが、調べてみると初期には強制連行も多くあった様子) 過酷で危険な労働に対して、家賃や電気料金などの公共料金はタダ(途中から有料化されたらしい)だったそうで、小中学校や店舗、病院、寺院、映画館やパチンコ、スナックなどもあり、高度成長期にはテレビもかなりの率で普及していたとか。ところがエネルギー革命で、主力燃料が石炭から石油で移行したこと、加えて長年の採掘により採掘効率が落ちていた(深いところからしか石炭が取れなくなった)ことから一転して閉山。そして現在に至っているとのこと。

島の東側には、採掘した石炭を積みだすための港が用意され、逆に西側には居住区となるマンションが立ち並んでいるのですが、これは波風から石炭を守って、石炭を安全に運びだすためのもの。今では考えられないような時代の様子がいろいろなところから見て取れます。

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(↑ 東側から見た軍艦島。真ん中あたりに、石炭を積みだすための港がある。)

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(↑ 西側から見た軍艦島。多数の鉄筋コンクリのマンションが立ち並び、防波堤がわりになっている。)

現在では近代化の産業遺産として注目されるようになり、近年では 007 スカイフォールという作品のロケにも使われたとのことでしたが、廃墟と瓦礫の山を前に、歴史の重みを感じずにはいられませんでした。軽い気持ちで見に行きましたが、いやはや相当に見応えのある場所でしたよ、ええ。

というわけで、初上陸です^^。

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仕事で出張に出ることはあれどやはり札幌・名古屋・大阪・福岡が中心なわけで、長崎は生まれて初めての訪問です。行く前は恐ろしく地方だよ~、と脅されていたのですが、行ってみてかなりびっくり、いやはやここは本当に元気な場所ですね。東京からは飛行機で約 2 時間弱なのですが、1 時間おき程度にフライトがあり、空港から市街地まではリムジンバスで 40 分前後。リムジンも 10~15 分間隔で走っており、思ったよりもアクセスがよいです。

まず最初に驚いたのは、飛行機から見える景色。山と海とが入り乱れた景色はとても爽快で、見ているだけでも気分が癒されそう。あいにくの曇天のおかげで写真映りは悪いですが;、それでも見ていて楽しくなる景色です。

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市内は路面電車が発達しています。中心部では 5 分間隔程度で走っているため使い勝手もよく、これでたいていの観光名所には移動可能。ちなみにこの路面電車は、昔懐かしい minori の Wind の OP に出てくる路面電車のモデルになっているらしいです。

そして驚かれたのは、長崎の観光資源の豊富さ。以降のエントリで順次紹介していこうと思いますが、昔から外国への玄関口として発展してきた貿易都市であることや、原爆の被災地などであることから、市街地はコンパクトながら見どころ満載です。中心部に近いところに中華街があるあたりもちょっとびっくり。

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長崎に来たならとりあえずはちゃんぽんだよね、ということで、会社の同僚に紹介されたのがこちらの江山楼というお店。

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普通のちゃんぽんをいただきましたが、なるほどごくごくオーソドックスに美味しいですね。コクのあるスープ、しっかり旨味がからみつく麺。後で調べたところ割と有名なお店のようですが、なるほどこれは人気があってしかるべきかもしれませんね。

先日の静岡の実家への帰省の帰りに、奥さんと一緒にこちらに立ち寄ってきました。

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ええっと、熱海。どこに立ち寄ろうかなー、と迷った挙句、まあ定番なのでちょろっと熱海で温泉でも……と途中下車してみた次第。熱海は数年前に会社の研修で来ているのですが、それ以来の久しぶりの訪問です。

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あいにくの天気ではありましたが、やはり海を見ると気持ちがよいもの。どこか温泉宿にでも……と思ったのですが、日帰り温泉だと貸切風呂が使える旅館がほとんどなく、別々に温泉入ってもイマイチだよねぇ、ということで面倒になってこちらをチョイス。

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海沿いにあるリゾートスパ、マリンスパあたみ。温水プール、温浴施設、温泉を備えた施設になっていて、割引の手ぶらパックで \1,500。こんな季節にお客さんなんてほとんどいないだろう、と思っていたのですが、観光客は少な目なものの、地元の人たちがプールで運動するために結構遊びに来ていました。

それにしても再び熱海に来訪して思いましたが、やはりこの街の寂れ具合は何とも言い難いものがあります;。ここは本当にかつて一世を風靡(?)した温泉街なのか?と思わせるほど薄汚れたホテルが立ち並んでおり、いかにメンテナンスが行き届いていないのかというのがよくわかります。メンテナンスの甘さゆえ、ただ街を歩いているだけでもスラム街的な雰囲気を感じる瞬間がありました。手入れの行き届いているホテルとそうでないところが混在しているとこうなるのだなぁと思ってしまいましたが、やはり街というのは手を入れ品をかえ、メンテナンスし続けることで生きていくものなのだと改めて感じさせられました。東京から見て箱根ほど近くはなく、修善寺や静岡ほど遠くもない、みたいな中途半端な距離に位置する場所だけに、かえって集客も難しいのかもしれませんね。

奥さんの実家近くにこんなところがあったとは知りませんでした。

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キウイフルーツカントリージャパン。その名の通り、キウイフルーツを主体とした観光農園で、61 種類ものキウイフルーツを栽培しているのだとか。実際には単なる農園というだけではなく、オーナー募集をしていたり、観光の人たち向けへのキウイ食べ放題をやっていたり、キウイそのものの販売をしていたりと結構もりだくさんな場所の様子。

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お店では試食として何種類かのキウイを振舞っていただきましたが、街中でよく見かけるキウイ以外にもいろんな種類があるのですね。果肉が赤いキウイなどにはちょっとびっくり。味の方はというと、キウイ独特の甘酸っぱさに欠けるものもあってちょっとイマイチかな~、というものも多かったですが、いろんな味があるのには驚かされました。

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今回は時間がなくて、ふらっと立ち寄って終了でしたが、また機会があれば中に入ってみるのも面白そうです。

実は使ってみたのは初めてです^^。

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ええっと、いわゆる青春 18 きっぷ。存在は昔から知っていましたが、利用するのは今回が初めて。静岡県のほうにある奥さんの実家への帰省で一度使ってみようと思って購入してみた次第だったりします。新幹線で行けばいーじゃない、とツッコまれそうですが、一度、鈍行で行ってみたかったというのもあります。新幹線で移動すると場所や距離感がほとんど掴めないので移動が作業になってしまうのですが、鈍行で移動すると土地勘がつかめるというのは大きなところ。東海道線という名前は一つであっても、途中乗継が結構必要だったりとか、東海道線でも意外に本数が少なかったり車両数が少なかったりするというのは、やはり実体験してみないとわからないものですね。

それにしても驚かされたのがチケットの価格。5 枚綴りで \11,500。新幹線だと \7,500 ぐらいかかるところが \2,300 で行けてしまうのですよね。新幹線でのアクセスがよいところだと所用時間がまったくといっていいほどかわりますが、半面、新幹線からちょっとはずれたところだとせいぜい 1~2 時間ぐらいしか変わらないのも事実。加えて、青春 18 きっぷは途中下車での寄り道が可能というのも大きいですね。今回は帰りがけに熱海にふらっと立ち寄ってきましたが(詳細は別エントリ)、こういうことができるのは青春 18 きっぷならではの楽しみかもしれません。や、正直、移動時間が苦にならないのはヲタクの特権です(ぉ。

春休みや夏休みなどの学生の長期休暇にしか発売されないチケットではありますが、また機会があれば使って、途中下車の旅を楽しみたいものです^^。

というわけで先日ですが、出張の折にこちらに行ってきました。

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長野駅近くにある、信州 善光寺。以前にも出張の折に来たことはあったのですが、そのときは夜 21 時頃の訪問;。まあお仕事ついでなのでなかなか時間が合わなかったのですが、今回はたまたま日中に時間が取れたので、駅からバスでふらっと行ってみた次第。歩けないこともない距離ですが、バスを使うと駅前から 10 分ぐらいで行けるので便利です。

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さすがに大きなお寺だけあって、とにかく入り口から本殿までの距離があります。バス停からふらふらと歩いていくと、まず仁王門があり、続いて山門があり、そして本堂があるという流れ。結構な距離があります。

今回ちょっと興味深かったのは、この山門が開放されていたこと。500 円払うと、中に入れてくれます。急な階段を登って 2F に上がると、山門の上から長野の街を一望できます……と言いたいところですが、実際にはそれほど高くないので見通しはイマイチです><。でも、山門の中に入るなんてめったにできない経験なので、そういう意味ではかなり興味深かったかも。

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そしてもう一つ特筆すべきポイントが、内陣の拝観。残念ながらこちらは写真を撮影できなかったのですが、これまた 500 円払うと、本堂の中の奥の方に入れてくれて畳敷きの間に上がれます。が、本当に特筆すべきところはお戒壇めぐり。内陣の奥に、内陣の下を通る回廊が設置されており、その中ほどに掛けられている「極楽の錠前」に触れると、錠前の真上におられる御本尊様と縁が結ばれ、往生の際にお迎えに来ていただける、すなわち極楽浄土の約束をいただけるのだとか。この回廊が昼間にも関わらず完全な暗闇で、まさに文字通り、一寸先は闇。神経を研ぎ澄ませると、かすかな空気の流れや音を感じることができるのですが、壁伝いにゆっくりと気を付けながら歩いていくという経験はなかなか他でできるものではなく、非常によい経験になりました。

シーズン時には相当混雑するようですが、オフシーズンで人がいないときにいくとかなり怖い経験間違いなしかも;。なかなか長野に行く機会はないかもしれませんが、行ったらぜひ体験してみてください。

ついに、というかようやく、本当に書きたかったエントリにたどり着きましたよ~~;;。

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ベラッジオで演じられている、シルク・ドゥ・ソレイユのフラッグシップショー、”O”。1998 年から上演され続けている大人気のショーなのですが、実は私、このショーは一度見ていたりします;。2003 年のラスベガス初訪問の際に、演劇好きな妹と母親がこれをどうしても見たい! といって、ホテルに直接 FAX までしてショーのチケットを押さえたのですが、私自身は当時、こうしたショーを全く見たことがなく、正直、どう見ればいいのか全くわからなかったためにその有難味が全くわからなかったのですが;、その後いろんなショーを見て再びここに舞い戻ってきた次第。でもって感想としては。

神、というかこれを神と言わずしてなんという;;。
すいません、まさか 10 年も前にこんな神ショーに連れていってもらっていたなんて全く思ってもみませんでした><。

というかこのショー、過去見てきたどんなショーとも比べものにならなかったです。ただただ圧巻、そして感動ショーで心が揺さぶられるとはこういうことなのか、と思い知らされるほどの感動を味わったのは初めてでした。

“O” の語源は、フランス語で水を意味する “eau” という言葉。その名の通り、巨大なプールを使った水のショー。といっても普通のショーとは違い、上下稼働する台によって水深やプールの形を様々に変えることが可能なステージを使います。あっという間に広い平らなステージになったり、あるいは非常に深いプールになったり、さらには三角形の一部だけくり抜かれたプールになったりと自在に変化するのはそれだけでもなかなかにすごいのですが、しかし本当の意味ですごいのは、その舞台装置を 120% 使い切っているというところ。プールの形状の使い方はもちろん、水面の波紋の立たせ方、飛沫の使い方、そこに入り込む光の使い方、さらには推進をうまくコントロールすることによって浅い水面を作るなど、そのアイディアと美的センスたるや驚くべきものがあります。天井から下がってくる大きなミラーも、時として月になったり、あるいはターゲットスコープになったりと、その多彩な発想力に驚かされます。

そしてこの “O”、そのステージの大きさにも驚かされます。っつーかこれ、普通じゃない広さですよ;;。左右の幅と奥行きは、おそらく日本の一般的なステージの倍以上は軽くある。ステージ開始直後はまずいったん手前のステージだけが開き、その後、さらに後ろに控える巨大なプールを見せるという演出にまず驚かされる。しかもその巨大なステージを、常時 10 人から数十人程度のパフォーマーが縦横無尽に動き回り、多彩な技を見せていくのは圧巻の一言に尽きます。なにより素晴らしいのは、「絵としての見せ方」。どのカットを切り出してもそれ自体がひとつの絵になっていて、とてつもなく広いステージでありながらその広さを見事に活かした演技をしきっている。例えば、絵としての見栄えをよくするためだけに、人を沈ませて龍の後ろにくっつけたりとか、手前に人を走らせるだけではなくて奥にも走らせるとか。たかがそれだけのためにいったいどれだけの人を動員しているのだ、と言いたくなりますが、その一方で、そういう細部の積み上げこそが、この感動を生み出しているのですよね。ステージの横、縦、奥の幅を見事に活かしきっており、なるほどこれを見てしまうと他のショーが寂しく見えるというのも理解できます。無駄なものもなく、足りないものもなく、そして余計なものもない。見事なまでに調和されたステージがそこにはあるのですよ。

さらに素晴らしいのは音楽。民族音楽的な曲調のものが多いのですが、序盤は不思議な曲調で開始するも徐々に盛り上がっていき、中盤では舞台を全力で盛り上げる一方、フィナーレでは心にじんわりと染み入ってくるような落ち着いた曲で見事に締めくくり。作品は、あるひとりの男性が不思議な女性からリボンを受け取るところからスタートし、夢の世界へと誘われ、そしてそこから戻ってくる、というストーリーラインなのですが、そのストーリーラインを一連の曲で見事に表現。決して目新しさのある曲というわけではないのに、誘われた夢の世界の、幻想的な不思議な空気が音楽で非常によく表現されています。そしてそれに加えて、完璧なまでの演技との調和。タイミング合わせも完璧なら、舞台転換のつなぎも実に見事。全く中だるみなどすることなく、最後まで一気に走り切るショーはすごいとしか言いようがありません。

しかもこのステージで驚かされるのが、なによりシルクならではの高度な技が、あくまでショーを優先させて演じられるというポイント。最初に見た時には、いわゆる技としては地味なものが多いなぁと思ったのですが、冷静に考えるといずれの技も極めて高度なものばかり。例えば、空中で揺れる船の上で演じられるトラピス(空中ブランコ)、水に濡れた鉄パイプの上での演技など、いずれも危険なものばかり。しかし実際に見ていると、そうした技の高度差よりも、むしろステージとの一体感にのめり込まされることが多い。アスリートによるオリンピック競技を見ているのではなく、アーティストによるショーを見ている、という言葉がまさにしっくりくるような、そういう演目が多かったのが素晴らしいところ。また、劇中に差し挟まれるクラウンの演技も素晴らしかったです。夢の世界への案内人となったり、幕間に演じられる二人組のクラウンによる不思議なコメディ。ステージの断片的な要素をうまくつなぎ合わせる役割をきれいに担っていました。

そしてなにより終幕の一連の流れは最高の出来で、作品タイトルと同じ ”O” と名付けられたテーマ曲に合わせて一瞬でステージに幕が引かれる演出、そしてフィナーレで演者がステージに消えていく演出はまさに珠玉の出来栄え。スタンディングオベーションが、義務感や形式的なものではなかった作品は今までほとんど目にしたことがないのですが、この “O” はまさにスタンディングオベーションせずにはいられない。ステージを演じ切ったアーティストの人たちに感謝の気持ちを送らずにはいられない、そういう気持ちのこもった拍手が次々と観客から湧き上がってくる。開幕から 15 年経ってもこれだけの人を魅了し続けるショーは、そうそうないのではないでしょうか?

なにもかもが調和しており、非の打ちどころのない感動的な芸術作品、という表現がぴったりで、これぞまさしく Cirque du Soleil の真骨頂。オープンから 15 年たった今でも、オフシーズンの日でさえステージが満席になる、というのがよくわかるショーでした。それでも敢えて難点を言うとすれば、昔の自分がそうだったように、ある程度の数のショーを見ていて、それなりに基礎知識がないと、何が素晴らしいのかピンと来ない可能性がある、という点でしょうか? ショープログラムのディレクターインタビューでは、”O” は演劇(劇作品)へのオマージュである、と語られていましたが、確かにある程度の数のショーを見てそのフォーマットを理解していないと、何やら散漫なショーに見えてしまったり、作品のテーマやストーリーに悩んでしまうかもしれません。(← 私自身、最初に見たときにはどうやってこの作品を見ればよいのか自体がわからなくて評価のしようがなかったのですよねぇ;) けれども、ここ 10 年間でいろいろなショーを見てきた上でこのショーを見ると、このショーはあらゆるショーの頂点に立つ作品なのではないかと感じさせてくれる点が至るところに存在していました。今回のラスベガスツアーでは様々なショーを見ましたが、この作品だけは文字通り別格。見終わった後、思わず直後の公演のチケットの確保に走って 2 ループしてしまったほどで;、これを見て人生が変わった、という人がいるのも決して大げさな評価とは思えない、そんな素晴らしいショーでした。いや~、終わってみれば、今回のラスベガスツアーは全部これに持っていかれた感じでしたよ、ええ^^。微妙なショーも多かったですが、最終日の夜にこの “O” を設定しておいて本当によかったです。頑張って、ほぼセンターの、前から 5 列目あたりを押さえたかいがありましたよ^^。

YouTube などを見ると、こっそり撮影してアップしている人もいるようですが、とにかくまだ見たことがないという方は、ネタバレ的な動画は一切見ないで現地に行って見ることをおすすめしたいです。シルクの作品ではレジデントショー(常設ステージショー)は基本的に DVD 化などがされないようなのですが、”O” に関しては、それだけのために行って見るだけの価値がある作品なのも確かです。いろんなショーを見るという予習はちょっと必要かもしれませんが、興味のある方はぜひ見てみていただきたい作品でした。

続いては MGM Grand で行われている KA についてご紹介~。

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“O” で大ヒットを収めたシルク・ドゥ・ソレイユが、満を持して 2004 年に開幕した大型ショー、KA(カー)。オープン当時、日本では鳴物入りで紹介されて、これを見るためにラスベガスにもう一度行きたい! とまで思っていた作品だったりしました。相当な期待を持って見に行ったわけなのですが……まあ一言で言うと、これはダメだろう;、という感じ;;。

KA はそれまでのシルクのショーと異なり、強くストーリー性を前面に押し出した構成になっている。それ自体は悪くないのですが、感性に訴えかける演出がまるでといっていいほどないのですよ;。確かに、ストーリーはわかりやすい。簡単に言えば、王国貴族の双子の少年と少女が謀反に巻き込まれて散り散りになり、いろんな冒険を経て再び再会する、というもので、全体的にアジアンテイストがいろんな場所に色濃く現れている。まあそれはよいのですが、問題なのはステージに出てくる様々な動物や昆虫たち。カニやムカデ、ヘビなどの動物を多用しているけれども、めちゃめちゃハリボテ感たっぷり。しかもこうした動物を出す割にはステージが工場を彷彿とさせるメカニカルなセットになっていて、めちゃめちゃミスマッチ。なんで動物をモチーフに使ったのか正直理解に苦しみます;。

KA の最大のウリは、その可動式巨大ステージ。本来であればステージが存在する場所には何もなく、奈落がそのままぽっかりと口を開けているのですが、その上の中空に巨大な 2 枚のパネル状の可動式巨大ステージが存在しており、これが左右のシャフトを軸に前後左右上下に自在に動く、という仕組み。2 枚のパネルはそれぞれ Tatami Deck、Sand Cliff Deck と呼ばれており、前者は 9.1x 9.1m、後者は 7.6 x 15 x 1.8m で 50 トンもあるトンデモないシロモノ。特にこの巨大パネルを縦にして使う演目は迫力満点で、前方から 6 列目で見ていた自分たちから見上げると、文字通り絶壁そのもの。最後はこの垂直になったパネル上で戦闘するという演目を演じてみせるのですが、スローモーションのような演技をきれいに見せる実力はさすがとしか言いようがない。ロープが絡まったら一貫の終わりなわけで、そうした失敗もなく綺麗に演じきってみせるテクニックは素晴らしいとしか言いようがないし、90 度以上に倒した逆斜面での壁面登りも見ごたえがありました。……がしかし、それだけ、なんですよね;。

KA というタイトルは、古代エジプトで信じられてきた、人間の心に宿る様々な魂の総称とのこと。……がしかし、その魂の輝きのようなものが十分に見せられていたかというと悩ましいところ。そもそもステージセットが機械や工場を彷彿とさせるもので、真っ先に連想するのは「火」なのですよね。ではステージは「火」をモチーフとしてうまく使えていたのかというとそんなことはなくて、確かに最後の花火は綺麗だったけれども、それ以上のものが特にない。また、魂や火をモチーフにすることならではの躍動感や力強さが作中でほとんど感じられない。特に残念だったのは The Slave Cage。クーザではホイール・オブ・デスという名前で演じられた演目で、この演目は数あるシルクの演目の中でも自分的には一二を争うお気に入り。非常に危険な演目で、実際クーザでは事故が起きているらしいのですが、見せ場となりうるそれほど危険な演目であるにもかかわらず、ステージの後ろの方でちまっと演技しているだけ、なのですよ;。加えて、ホイールを見せてから実際に演技を始めるまでの間にバトントワリングを挟み込むとか意味不明としか言いようがないです;(← だったら後でホイールを出せと小一時間;)。

総じていえば、個々のパーツは悪くなくても、組み合わせ方やつなげ方、ステージとしての見せ方があまりにもなっていないがゆえに、とにかく盛り上がらないステージになっちゃっているのですよ;。いやもうぶっちゃけあり得ないとしか;;。パフォーマンスよりもストーリー性重視、なんだろうけれども、何かちぐはぐ。 機械仕立てである理由がわからないし、子供っぽい演出も理由がわからない。 もっと大人向けのエンターテイメントにしてもよかったんじゃないか? と思わずにはいられません。

“O” の大ヒットが故に、どうしても方向性を変えなければぶつかるという判断があったのかな? などと邪推してしまいますが、理由はともあれ、単発作品として見て噛み合っていない作品では固定ファンがつかないのもある意味当然。オフシーズンとはいえ、客の入りも 6 割程度、これでは打ち切りまでは時間の問題だろうと思わずにはいられなかったり。いろんなところにチャイナな演出が満載で、もしかしたら中国人には受けるのかもしれませんが、少なくとも日本人にはウケないと思います、これは;。やはりロングランとなる作品には相応な芸術性があって、作品としてきちんと完結している。そういう要素が KA には足りていないと感じました。パネルを使った演目や、上から水の中を落ちていくような演技など、縦の動きをリアルに見せる演技など素晴らしい部分は多々ありましたが、総じていえば非常に残念な作品。期待しすぎてしまったかなぁと反省する部分もありましたが、奥さんも似たような感想だったので、やっぱり肌には合わなかったんでしょうね;。演出のテコ入れでかなりよくなりそうな気はするので、なんとかしてほしいものですねー;。うーん。

続いて Cirque du Soleil なショーを順番にご紹介~。今回はいろいろとみてます^^。

■ Criss Angel Believe

まずは初日に見た、クリス・エンジェルというマジシャンがやっていたステージショー、ビリーブから。

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大きな舞台装置を使って巨大なマジックを行う、世界的にも有名なマジシャン、クリス・エンジェルは、シルクとコラボして行うステージ型マジックショー。一応、シルク・ドゥ・ソレイユのシリーズとして認識されてはいるものの、実態としてはクリスによるワンマンマジックショー、かつシルクの幻想的な演出も全くないので、いわゆるシルクの一般的なステージを想像して行くとかなり肩透かしを食らうはず。どちらかというと、普通のマジックショーに、上手な演出効果がちょっぴり加わったもの、というのが実態に近いのではないかと思います。ルクソールで開催されており、チケットも $70 程度と休めの設定。到着当日にチケットを現地で購入したが、開演 1 時間ほど前にもかかわらず、かなり前のほうの良席でした。

さてはて内容の方ですが、ひとことで言うと大味です。というのも、もともとクリス・エンジェルは大型装置を使うタイプのマジシャンのようで、ステージマジックにはもともと向いていない感があるのですよね;。実際、マジック自体は瞬間移動系のものが多く、たぶんショー全体を通して 5 回ぐらいやるのですが、どれも大味。ステージでやる以上、脱出経路も限られており、タネも見え見えなものが結構あるのが残念なところ。比較的使い古されたマジックが多いのもそれに輪をかけているという印象で、いわゆるマジックショーとしての質についてはあまり期待しない方がよいかも、という印象があります。

一方で、作り込みの方はなかなかに面白い。上の写真にあるウサギをモチーフにしたステージ構成やストーリー展開が使われており、この部分はなかなかに面白かったです。かわいいウサギがいつの間にかキバを剥いてスプラッタウサギになるとか、ブラックユーモアも効いている。結構英語でペラペラとしゃべるので、言葉がわからないのが結構つらかったですが;、こうした部分は見ていて普通に楽しいところ。シルクならではの幻想的な空気はこれっぽっちもありませんが;、ステージの作り込みはなかなかに細かくてよかったです。

というわけでマジックショーとしては「まあまあ」、という印象のこの作品ですが、一点、どうにも自分の肌には合わなかった部分があります。それはステージ終盤の進行。もともとクリス・エンジェル本人が相当にナルシスト気質のある人ではあるのですが、それにしたって終盤で全員を立たせてコールを入れさせてラストに持っていくのはダメだろう、と思ってしまったり。ステージを盛り上げる演出の一部といえばそれまでですが、とはいえ自ら観客にスタンディングを求めるのはさすがにプロとして NG だろう、と思わずにはいられなかったり。どこかで見たようなステージマジックばかりでは、おのずと観客の盛り上がりも低くなりますが、そういう中でこういうことやるとどうしてもシラけますね;。その辺は激しく微妙なステージでした。

■ Zumanity

続いて、NYNY でやっているアダルトショー、ズーマニティをご紹介。

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ズーマニティとは、Humanity と Zoo を組み合わせて作った造語で、要するに「人間動物園」。人間が欲望を剥き出しにして動物のように動き回る、というステージで、シルクでは唯一の 18 禁ステージ。いやはやどんなステージになるのだろうか、と思って期待半分不安半分で行ってきたのですが、そのステージたるや実にお見事。今回見たショーの中では、“O” はちょっと別格ですが、それを除けばそれに次ぐ良さだったように思います。

18 禁ステージとなれば、トップレスの女性を期待するところで、ステージ開始前の演出ではまず舞台後方の一角を使って、ベッドからはみ出したエロティックな美脚のみを見せる、という演出が。ところがその直後に現れるのは、びっくりするほど太った二人組の女性クラウン(後からパンフレットを見たところブラジル人の双子の様子)。この二人が、お皿いっぱいに盛られたイチゴを色気たっぷりな語り掛けで観客に振舞う、という演出からスタート。このブラックユーモア的な演出に観客の方も戸惑わされるわけですが、おそらくこれも非日常空間へ誘う演出のひとつ。観客がクラウンの演技に目を引かれている最中に、ステージには妖艶な男性・女性が少しずつ現れていき、そしてステージスタート。

ショーの方は、基本的にはコミカルなステージショーですが、その中にうまくエロス、下ネタ、芸術性もパフォーマンス性もエンターテイメント性も盛り込む、という構成。例えば、観客席はひょうたんのように前方にせり出した中央ステージを取り囲む構成になっており、やや後方にせり上がり式の巨大な水槽が。巨大な水がめのような透明な水槽の中で、二人の半裸の女性が綺麗に絡み合いながら踊るように交わるように泳ぐ演目があるのですが、表現としてはエロスなのにその動きがあまりにも優雅で見入ってしまう。かと思えば、しょっぱなに原住民的な衣装を来た若い子による腰振りダンスがあるのですが、その速度たるや驚異的で、もはやエロスではなくスポーツ選手の曲芸の域に達しているのではないかと小一時間;;。テレビ番組を模した下ネタコーナーで会場の爆笑を誘ったり、男性が一枚ずつポーズを決めながら服を脱いでいって観客の黄色い声を誘ったり、二人の半裸の男性が一人の女性を争ってその肉体をかけて戦う、なんていう演目も、最後は二人の男性が抱き合って終わる、といった具合に、あの手この手で観客を楽しませる手腕もたいしたもの。ラストで、階段円錐状にせりあがる舞台の上でカップルになった男女が混じり合うステージの見せ方は、まさに人間動物園そのもの。

ショー全体を見通したときに、これがエロいかと言われるとエロいとはとても言えない。実際、シルクの演者は基本的にはアスリートみたいな人たちばっかりなので、筋肉美はあっても肉体美はない;、みたいなところがあるので、ヌードになったところでものすごくエロいかというとそんなことはない(そういう意味では 18 禁というほどのものでもない)のですが、その一方で、肩ひじ張らずにリラックスしながら、笑いあり、エロあり、、下ネタあり、というなんでもアリアリなステージを楽しむこと自体が 18 禁、そういうステージになっているのですよね。大衆娯楽ってこういう気楽なものだよね、というのを感じさせてくれるあたり、なかなかに見事なステージでした。

ちなみにこちらのショー、実は最前列にラブソファーと呼ばれるカップルシートが 6 組ほどあるのですが、前日にチケットを取ろうと思ったところ、このラブソファーが空いてたので話のネタにぽちっと予約。最前列ということで迫力はあったのですが、実は左右両サイドのラブソファーからの鑑賞だったので、正直見づらかったです。シルクのショーはステージ全体が一枚の絵になるので、やはりセンターゾーンから見るのが基本だなぁと改めて思った次第。まあ、演者の人たちの細かな表情などまで見られたのは非常に面白かったところではあります^^。ステージ中盤で、観客がステージ上に上げられるシーンがあるのですが(こちらは仕込みなしのホンモノの素人)、自分たちの後ろの人が思いっきり連れていかれてました。いや~、あぶないあぶない><。

にしても、ある意味、シルクの中でも異色ともいえるこんなステージを楽しみながら笑って見られる欧米人の度量はやはり広いなぁと思わずにはいられませんでしたが、いわゆるシルクの芸術的な演出が好きだという方にはおすすめのステージかなと思います。いわゆるアクロバティックな演目は皆無に近いですが、こういうステージを作らせてもシルクは一流のものを作るんだなぁと感じさせられるステージだったと思います。割と英語が多いので、言葉がわからないとちょっとつらいですが(私はつらかった;)、それでもシルク好きなら一度は見て損はないステージなんじゃないかと思います。楽しかったですよ~^^。

シルクのショーについては後でまとめることにして、ここではそれ以外のショーを 2 つご紹介~。

■ Le Reve The Dream

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ウィン・ラスベガスで開催されている、円形ステージを使ったショー、ル・レーブ・ザ・ドリーム。円形プールを取り囲むように作られた観客席から鑑賞する、水を使ったショー。シルクのショーではないのですが、O や Mystere を手掛けたのと同じ演出家によるショーとのこと。ベラッジオを手掛けたウィンが作ったホテルで、O と同じ演出家による水のショーとなれば、それは期待が膨らまずにはいられません……が、中身の方は割と普通

こちらのショー、アクロバット、ショー、ダンス、マジックなどの様々な要素をうまく組み合わせていて、その点についてはまさにラスベガスてんこ盛り。また、舞台装置としては O と同様の上下可動式のステージが使われており、水しぶきと光の組み合わせ方のセンスの良さと美的感覚は、さすが O と同じ演出家と言わずにはいられません。……が、最大の問題はそのスケール感。ステージが円形であることに加えて比較的ステージが小さいため、どの席でもかなりよく見えるのですが、半面、ステージが小さいため、とにかくこじんまりとしたショーになってしまっているのですよねぇ。加えて、内容的にも芸術性は薄く、エンターテイメントとしての一流作品を志向している印象があること、また人数も相当使っているのですが、「ここについてはだれにも負けない」といった要素が感じられず、良くも悪くも二番煎じ的な印象が強い。楽しく見られるけれども感動はない、というショーになっていました。

O の演出家さん曰く、O の失敗は観客席とステージの距離が遠すぎたことだ、ということでこちらのル・レーブを演出したそうですが、いやいやそれはちょっと営業的すぎるコメントだよなーという印象。気軽に見られるのはよいのですが、O と似たような感動を求めて見に行くと肩透かしを食らうのではないかと思います。

……とまあちょっと辛口評価になりましたが、とはいえジョークも割と面白く、十二分に楽しめる素晴らしいステージなのは確か。チケットの値段も立派なホテルの割には安めに設定されているので、そういう意味でもお得感があります。座席的には 3 列目で迫力ある形で見るか、あるいは最上位の VIP 席がおすすめ。O などはショーを見慣れていないと十二分に楽しめませんが、こちらはエンターテイメントとしての一流なので、万人受けするショーだと思います。

■ Fantasy

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ルクソールでやっている、トップレスのダンスレビューショー(大衆娯楽演劇)。トップレスショーとしてはジュビリーが有名なのでそちらに行こうかとも迷ったのですが、直前に見ていたショーからの移動距離が少ないという理由でこちらをチョイス。一度は見てみたいなーということで二人で行ってみました。

劇場自体は非常にこじんまりとしていて、客席数で数百人程度。会場が小さいことに加えてフロアの傾斜がきついため、ステージが非常によく見えるのがよいところ。ほとんど中央ど真ん中の席で見ましたが、非常に見やすい席だったのはラッキーなところ。一応、出てきたショーガールが振り付けに合わせて一枚ずつ服を脱いでいくようなシーンもあるものの、全体としてはパワフルなダンスショー。セクシーなショーという印象は薄く、その分、カップルで見に行っても全く問題のないショーになっていました。

ただ……見終わった後に奥さんとあれこれ話してましたが、思いっきり張りがあって整形にしか見えないようなやたらと不自然な胸な人と、胸は大きいけれども垂れまくっている微妙な人に二分されていて、う~~ん、と頭を抱えてしまったのですよねぇ;。や、このダンスショー、恐ろしく強烈に胸を振りまくるような振り付けのダンスがたくさん入っているのですが、あんな大変なダンスを毎日のようにトップレスで踊ってたらそりゃ垂れるだろう、という気が……;;。いやはやある意味、これも一種の職業病なのかもしれません;;;。

# ちなみにショーを見終わった後の二人の共通の感想としては、ブラって偉大だよね、という;;。

それにしてもちょっと興味深かったのは、この Fantasy を公演しているルクソールの劇場、時間帯を分けて 3 種類のショーを公演していたという点。シルクのようなショーを見慣れていると、ショーは同じステージを使って一日 2 回回すのがふつう、みたいなイメージを持ってしまうのですが、そんな集客力があるショーなんてシルクぐらいしかないのですよねぇ。加えて、Fantasy についてはショーの金額も $40 程度と結構リーズナブル(ルクソールの複数のショーを見る場合には組み合わせでもっと安くなる様子)。シルクのショーなどとは対照的でしたが、なるほどこういうこじんまりとしたショーだからこそ細く長く続くのでしょうね。

というわけで、まずはこちらのショーから順番にご紹介~。

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シーザースパレスで行われている、世界の歌姫 セリーヌ・ディオンのコンサートショー。正式なタイトルは不明ですが、彼女専用に作られたコロシアム型シアター “The Colosseum at Caesars Palace” で行われるショーは、まあなんというか、圧巻の一言でした;。

[ステージの構成]

まずびっくりさせられたのがそのステージの広さ。4,000 席を誇る客席は、常設シアターとしては恐るべき広さで、しかもそれがほぼ満席ともなると、客席を見ているだけでも圧巻。加えて驚かされたのが、さすがは常設ステージともいうべき機材類。ステージバックの映像は CG を利用しているためちゃちく見えるところもあるものの、パネルなどをうまく組み合わせることで、シンプルにすっきりと見せる演出はさすが。カメラでのリアルタイム放送もうまくフレーム合成したりするなど、全体的にセンスの良さが光っていました。ラストのタイタニックのテーマ曲での演出も、こういうところで見てしまうと「おいおいここでそんな機材を使うのかー;」と驚かされたり。なにより、これらの機材類、オーケストラ、バックコーラスなどが、すべてセリーヌ・ディオンただ一人のためにある、というのが驚異的。いやー、さすがは世界の歌姫としか;;。

[ショーの構成]

そもそもろくにファンでもない、曲もろくに知らない自分たちがセリーヌ・ディオンのショーなんて楽しめるのかいな?; とちょっと心配したのですが、意外や意外、なかなか十二分に楽しめました。最初はスロースタート、後半に進むにつれて徐々に盛り上がっていき、最後はセリーヌ・ディオンならではの圧倒的な声量と迫力で観客を魅了するという展開はお見事。特にこうしたライブショーだと、そもそも観客の熱気の圧力を歌姫が受け切れるのか? という点が問題になるのですが、ここはさすがセリーヌ・ディオン、観客の圧力を受け切るどころか圧倒しており、30 人以上のオーケストラやコーラスを抱えて力強く、かつのびやかに持ち前の歌を熱唱していました。ステージは 19:30~21:30 の 2 時間という、ゆかりんライブなどに比べれば短い構成ですが、中身の密度の濃さは素晴らしかったです。

[チケット価格]

これは日本と全く違うなぁ、と感じたことですが、中央最前列に関してはプレミア価格が設定されていて、チケットのお値段はなんと 10 万円超え。いくらセリーヌ・ディオンでも最前列 10 万円超えは高すぎじゃね? とも思いましたが、実際にショーを見て納得。最前列の人たちに限っては、コンサート中に間近に降りてきて一人ひとりと握手をしてくれるというサービスつき。いやはやこれは「高いお金を払った人にはそれだけ高いサービスを」というアメリカらしい考え方だなぁと思いましたが、「とにかくみんな平等が大前提」的な日本ではちょっと成立しないでしょうね。最前列チケットがヤフオクで高額取引される日本とは随分違います。

[セットリスト]

セットリストはこちらにあるので見ていただくとよいかもしれませんが、セリーヌ・ディオンをほとんど知らない自分たちでも知っている有名曲が何曲かありました。といっても、タイタニックの主題歌 “My Heart Will Go On”、加えてディズニーの美女と野獣で有名な “Beauty and the Beast” あたりぐらいですが;、後者はもともと大好きな曲ということもあり、文句なしに素晴らしかったです。知らない曲でも全体的に聞きやすい曲が多いので、普通には楽しめます。

ちょっと面白いなぁと思ったのは MC コーナー。個人的に女性の歌姫の場合は子供や旦那さんの話題などはタブーという印象があったのですが、むしろそうしたところを前面に出していたのがちょっと印象的。そんなこともあってか、曲を聞いていて、ママさん的なパワフルさを感じることもしばしば。マネージャである旦那さんが出てきたり、息子たちの写真を使った曲を歌ったりもしたのですが、そうした様子を暖かく包み込むような客席の雰囲気はなかなかによかったです。

[その他いろいろ]

今回のラスベガス旅行では様々なショーを見てきたのですが、このショーは確かにいろんな意味で特殊。入り口でカメラの預け入れとボディーチェックがあったのもこのショーだけだし、チケットの値段も標準ゾーンが $200~$300 とかなり高め。加えてオフシーズンにもかかわらず、一か月近く前でチケットはほぼ完売。自分たちは結局、中央ゾーンの末席から見ることになりましたが、そんな末席ですら周囲はセリーヌ・ディオンのホンモノのファンが多く、奥さんの隣の男性は、一曲目からいきなり号泣していたとか;。

ラスベガス大全では「セリーヌ・ディオンのファンなら素晴らしいショー、そうでない人にとっては料金に見合わない可能性がある」と評されており、確かにそうかな? と思う部分もありますが、その一方で、いたるところで世界の歌姫というのはこういうものなのか、と感じさせてくれる部分がありました。値段が高かったこともあり、まあちょっと安めのチケットでもいいかなと判断したものの、見終えてみれば、もちっとお金をかけて前列の方で見てもよかったかもと思ったり。いやはやさすがはラスベガス、チケットのお値段はやはりきちんとショーの内容に見合ったものになっているのかもしれません。ステージ内容もさることながら、いろんな意味で感じさせられるところの多いショーでした。

というわけでいろいろと書いてきたラスベガス旅行記ですが、最後はやっぱりショーとアトラクションについてまとめてみたり~。

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や、アメリカではラスベガスとニューヨークがショーの本場らしいのですが、今回の旅行の一番のお楽しみはやっぱりショーでした^^。いやはや、実に 6 泊 8 日の滞在で 7 つぐらいのショーを見ているわけなのですが、いったい観劇費用だけでどれぐらいになっていることやら;;。地味に宿泊費用より高くついているような気がします;;。

とはいえさすがはラスベガス、それだけの価値のあるショーが多かったです。まずは各ショーの話の前に、一般的なまとめと、無料ショーからざっくりと。

■ チケット予約と受け取りについて

せっかく本場ラスベガスに行くのであれば、できる限りよい座席を取りたいもの。ラスベガスのショーは、今ではほとんどのチケットを日本からオンラインで予約することができます。ホテルの公式ホームページのところから検索すれば、簡単に Web サイトで予約することが可能。日本の旅行代理店でもチケットを代理予約してくれるところもあるのですが、ほとんどの Web サイトでは座席表を見ながら座席予約ができるため、良席を取りたいと思った場合には、自分で Web サイトから予約をした方がよいでしょう。チケット予約のキーポイントについては以下の通り。

[混雑度について]

自分たちがラスベガスに行ったのは 1月というオフシーズン時期だったこともあって、正直どのショーもそれほど混雑はしていませんでした。実質的に満席だったのはセリーヌ・ディオンと “O” (オー)の 2 つだけで、”O” に関しても、普通に当日その場で現地でチケット購入することが可能でした。とはいえこれはシーズンによっても違うと思いますので要注意。やっぱり念のため、日本でチケットは押さえていった方がよいでしょう。セリーヌ・ディオンのチケットはさっぱりでしたが(これだけは人気がすごい様子;)、シルクに関しては 1 か月前の予約で相当な良席が取れました。

なお、ホテルが押さえているチケットがあるので、O を見たければベラッジオに宿泊するとよい、なんていう話も以前はあったようですが、現在だとそこまでチケットが取りにくいわけでなさそうなので、そういう理由で無理にベラッジオに宿泊する必要はなさそうです。自分たちも、チケット予約についてはふつーに Web サイトから申し込みました。

[休みとメンテナンス期間に関する注意]

特にオフシーズン時期の場合に注意すべきことですが、各ショーには休みとメンテナンス期間が存在します。こちらのサイトなどを見ていただけるとよいのですが、例えばシルクのショーの場合、毎週 2 日間の休みに加え、設備のメンテナンスのために年間数週間程度の休演期間が存在します。このため、お目当てのショーがある場合には、とにかくこの休暇期間にぶつからないようにスケジュールを組むことが大切です。ラスベガス滞在期間が短い場合には、休みの曜日についても要チェック、ですね。

[Web サイトからの購入について]

クレジットカードが一枚あれば OK。入力やらなにやら不安な人も多いと思いますが、正直、適当な入力でも大丈夫です。というのも、予約の際に住所やらなにやら聞かれるのですが、実際にはチケットは現地受け取りになることが多く、その際にはクレジットカードがキーになるからです。なお、購入時はオンラインシステムの利用料金で若干上乗せがかかります。チケット受け取り方式については郵送方式と、 “Will Call” (現地受け取り方式)と、e-Ticket 方式(チケットをプリントアウトして持っていく方式)の 3 通りがありますが、郵送方式は国外では利用できず、Will Call か e-Ticket かの 2 択。e-Ticket 方式を採用しているところは非常に少ない(私が予約したチケットだと Le Reve だけ)ので、事実上は Will Call 一択、という形になるんじゃないかと思います。

[Wil Call (現地チケット受け取り方式)について]

Will Call 方式でチケットを購入した場合には、ショーの開始前にチケットを現地のカウンターで発券してもらう形になります。当日より前でも受け取り可能で、ショーの開始 30~60 分前までに受け取りが必要(チケットによって期限は変わります)。実際にはラスベガスに着いた当日に、ふらふらとホテルを巡回してチケットを受け取っていくような形にするとよいんじゃないかと思います。

具体的な受け取り方としては、① ショーのチケットカウンターに行く、② チケットをピックアップしたい旨を伝える、③ 予約時に使ったクレジットカードと自分のパスポートを見せる、④ チケットを受け取ったら受け取りのサインをする、で終了。安全のため、日本からチケットの予約番号(Confirmation Number)を印刷して持っていっておくとよいと思います……が、実際には使いませんでした;。

なお、MGM 系列のシルクのショーに関しては、どこか一か所に行くとまとめてチケットを発券してくれます(& 別のホテルのカウンターからも発券が可能)。例えば、ベラッジオのカウンターに行くと、同一のクレジットカードで予約した、O と KA とズーマニティのチケットを全部発券してくれる、という形。これは地味に便利でした。

[現地での直前チケット予約・購入について]

フライト当日(初日)の夜の公演など、見るかどうかわからないショーについては現地で購入する形になると思いますが、現地でも割と簡単にチケットが購入できます。先方も手慣れたもので、「真ん中あたりの席で見たい」などと伝えると、カタコトの英語でもちゃんと理解してくれて、シートマップ出してくれて「この辺どう? ○○ぐらいだけど」と教えてくれたりします。現地購入の場合、チケット購入手数料がかからない分、若干安いです。

[チケットの価格について]

ラスベガスのショーの値段はピンキリです。安いものだと $30 ぐらいから、高いものだと $200、セリーヌ・ディオンの最前列になるとプレミアムもついて $1,000 (約 10 万円)ぐらいします。がしかし、高いチケットには高いなりの理由がある、というのが実際のところ。例えば同じシルクのショーでも、ビリーブは $59 程度からあるのに対して、”O” の方は一番安いところでも $109。けれどもその中身となると、ステージセットの内容からスタッフの数まで雲泥の差があります。

加えて、同じショーでも前方席と末席とではこれまた雲泥の差がある、というのが実際のところ。特にラスベガスの劇場は恐ろしく大きいので、真ん中あたりの席を選んだとしても、ステージまでは相当な距離がある、と思った方がよいです。本当にステージを楽しみたいと思った場合には、どんなに遠くても前から 10 列目までの席を取ることをおすすめします。また、シルクのショーの場合にはセンター中央に陣取ることも大切。というのも、シルクのショーではステージ自体が一枚の絵になるように演出されていることが多いため、真ん中で見ないと絵としての美しさが十分に楽しめないからです。

ちなみに “O” の場合、中央ブロックの 3~8 列目あたりにゴールデンサークルというゾーンが設定されており、ここが最も見やすい席、ということで設定されています。お値段は割と高めですが、それだけの価値があるので是非。

■ 無料ショー

いきなり有料ショーの話から入りましたが、ラスベガスでは無料のショーでも結構見応えがあるものがあったりします。中でも必見なのは、ベラッジオの噴水ショーでしょう。

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巨大な湖の横幅いっぱいに広がった噴水器を使って、音楽と併せた素晴らしい噴水ショーが楽しめるのですが、びっくりするのはそのパターン数。日中は 30 分おき、夜は 15 分おきに噴水が上がるのですが、驚くことに BGM はなんと 24 パターン。そのすべてで異なる多彩な水模様が楽しめるようになっています。宿泊しているホテルということもあり、毎晩のように見ていたのですが、一度も同じパターンに遭遇しなかったのにはやはりびっくり。

また、どこの場所から見るかによって随分と印象が変わるのも面白いところです。向かいにあるパリスのエッフェル塔の上から見ると、見下ろす形でこの噴水が楽しめるのも楽しいですね^^。こちらに様々な撮影例がありますが、いやはや、噴水ショーを撮影しているだけでもなかなか飽きないかもしれません。

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さすがに何度も見ていると有難味は薄れてくるのですが、最終日前日に見たこちらのパターンにびっくり。

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なんとこのパターンでは、湖に霧がかかるのですよ。初めて見ましたが、これは幻想的な演出で、なかなかに感動的でした。いや~、こんなパターンもあるのですねぇ。

これ以外にも無料ショーとして有名なところとしては、フリーモントストリート・エクスペリエンス、サイレンス・オブ・ティーアイ、火山ショーなどがありますが、後ろ二つはメンテナンスなどにより結局見られずじまい。まあ今回は基本的にはシルクメインで行ったので後悔はないものの、せっかくならちょっと見たかったところではありますね~。

というわけで、こちらのエントリではクラップスについてご紹介~。

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クラップスというゲーム、最初はとにかくルールがとっつきにくくて難しいのですが、基本を覚えてしまえば非常に盛り上がる面白いゲームです。ただ、Web でいくら情報を見てもこのゲームの何が面白いのかや、ルールの本質はなかなか見えて来ず、実際にアキバギルドに行ってプレイしてみて(& その場でいろいろ教えてもらって)ようやくこのゲームの何が面白いのかが分かってきたり。そこで、自分の備忘録を兼ねて、私なりにこのクラップスというゲームについてざっと一通りまとめてみたいと思います。ゲームが複雑なので、かな~り長文になってますが><。

  • ゲームの基本ルール
  • 具体的なゲームの流れ
  • ホットロール
  • 基本的な 3 つの賭け方とその特性
    • パスラインベット
    • プレースベット
    • オッズベット
  • 賭ける際の金額のまとめ
  • お金の動き方に関する注意
    • ホットロール時のプレースベットのお金
    • 途中からの積み増し
    • ゲームへの途中参加(カムベット)について
  • 細く長く遊ぶためのコツ
  • 実際にゲームをする際の注意点

なお、実際にクラップスというゲームを覚えたいという方は、① ラスベガス大全のクラップス説明ページをざっと読む、② パソコンやスマホのアプリでクラップスをダウンロードして実際に触ってみる、をしながら、以下の説明を読んでみるとよいと思います。クラップスというゲームは、参加しているプレイヤーが一体となって盛り上がれるところに最大の魅力があるため、パソコンやスマホのアプリで遊んでも全く面白味がないのですが、ルールを覚えるのにアプリは非常に役立ちます。なので、アプリで一通りのルールを覚えたら、実際にアキバギルドなどに行ってクラップスをプレイしてみるとよいと思います。結構ハマるのではないかと^^。

そんなわけで、以下、順番に解説していきますー。

■ ゲームの基本ルール

クラップスは、ディーラーと戦うゲームではなく、プレイヤーがひたすら自分たちの狙った目を出そうと頑張るゲームです。(※ みんなでカジノからお金を巻き上げるために頑張る、という意味で、みんなでディーラーと戦う、というふうに表現されることもありますが、ディーラーはゲーム自体には介入しません。機械的にお金の処理を行うだけの役割になります。)

  • プレイヤーの中の一人がシューター(サイコロを振る役)となり、サイコロ 2 個を振ります。
    • サイコロを振る際、最初に「場の目」(ポイントと呼ばれます)が決まるまでと、「場の目」(ポイント)が決まってからとで、サイコロの目の意味(勝ち負け)が全く変わります。ここがわかりにくいので要注意。
  • (① 場の目が決まっていない場合)まず、シューターがサイコロ 2 個を振ります。
    • サイコロの目の総和が 7 または 11 の場合は、(パスラインに賭けている人は)即時で勝ちになります。
    • サイコロの目の総和が 2, 3, 12 の場合は、(パスラインに賭けている人は)即時で負けになります。
      • 上記の場合には、「場の目」(ポイント)は決まりません。再度、サイコロ 2 個を振り、場の目が決まるまで繰り返します。
    • サイコロの目の総和が 4, 5, 6, 8, 9, 10 の場合には、出た目を「場の目」とし、次のフェーズに進みます。
  • (② 場の目が決まった後)再びシューターがサイコロ 2 個を振ります。
    • サイコロの目の総和が、「場の目」になった場合は、(パスラインに賭けている人は)勝ちになります。
    • サイコロの目の総和が、7 になった場合は、(パスラインに賭けている人は)負けになります。
      • 上記の場合、いったんゲームがお開きとなり、場の目がクリアされ、上の状態に戻ります。
      • 勝った場合はシューターは続投、負けた場合は次の人にシューターを引き継ぎます。
    • サイコロの目の総和がそれ以外の場合には、勝ちにも負けにもならず、再度サイコロを振ります。

このルールの最大のポイントは、最初のフェーズ(場の目が決まっていない状態)と、次のフェーズ(場の目が決まっている状態)とで、勝ち負けの目が変わる、という点です。

  • 第一フェーズでは、7 または 11 が勝ち。(セブンイレブンと覚えるとよい)
  • 第二フェーズでは、7 は負け。(セブンアウトと呼ばれる)

■ 具体的なゲームの流れ

クラップスでは恐ろしく多種多様な賭け方が存在するのですが、初心者が覚えるべき賭け方は以下の 3 つです。

  • パスラインベット
  • オッズベット
  • プレースベット 

以降では話を単純化するため、ミニマムベット(最小掛け金)が $5 のテーブルであると仮定して説明を行います。

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ラスベガス大全では、プレースベットではなくカムベットを覚えろ、と書かれているのですが、これは控除率という視点から戦略的にゲームを見た場合の話です。ゲーム自体の面白さを理解する、という意味では、カムベットではなくプレースベットを覚えるべきです。以降に解説しますが、これはゲームの流れや意味を考えるとわかります。ゲームの流れに沿った基本的な賭け方の流れは以下の通りです。

  • ① 最初のフェーズ(ゲーム開始時点) (カムアウトロール)
    • ゲームに参加したい場合には、パスラインに掛け金を張ります。(パスラインベット
  • ② 次のフェーズ(場の目であるポイントが決定したら...) (ポイントロール)
    • パスラインベットに対してオッズベットを張り、積み増しを行います。
    • さらに、必要に応じてプレースベットを張ります。

なお、最初のフェーズをカムアウトロール、次のフェーズをポイントロールと呼びますが、正直名前が覚えられないので、ここでは単純に、第一フェーズ、第二フェーズと呼ぶことにします。各ベットを賭けるタイミングとゲームの流れとしては、以下の通りです。

① 第一フェーズ(ゲーム開始時点)

ゲームに参加する意志のあるプレイヤー(含むシューター)は、パスラインに掛け金を置きます。(ここでは最小掛け金が 5$ のテーブルを想定しています) なお、パスラインがうにょっと曲がっているのは、テーブルを取り囲むように複数のプレイヤーが立ち並んでゲームをするためです。パスラインにかける際は、自分の目の前のパスラインのところに掛け金を置きます。

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この状態で、シューター役となった人(例えば B さん)は、サイコロを 2 個振ります。このときに、サイコロの目の総和が…

  • 7 or 11 になった場合
    • この場合は、パスラインに賭けた金額と同じだけの金額が、各プレイヤーに支払われます。
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    • この際、最初に置いたパスラインベットは置きっぱなしのままになります。本来、7 or 11 になった場合には最初の掛け金が 2 倍になって払い戻されるのですが($5 賭けたら $10 が払い戻される)、通常、プレイヤーは次のゲームにも参加するため、再度パスラインに掛け金を張り直すことになります(手元から $5 を出して賭ける)。このようにするのが面倒なため、クラップスでは当選した際、貼り直しとの差額分の当選金(この場合だと $10 - $5 = $5)のみプレイヤーに支払われ、賭け金はそのままの形でその場に置きっぱなしになります
    • 逆に、次のゲームに参加したくない場合には、この時点でパスラインベットから掛け金を引き上げることも可能です。ここで説明した「差額分が支払われる」というのはクラップスのお金の賭け方の基本になるため、他の場所にもいろいろ出てきますので注意してください。最初はこれがなかなかとっつきにくかった....
    • サイコロの出目が 7 or 11 になった場合、シューターはもう一度、場の目を決めるためのサイコロを振ります(=①の最初に戻る)。
  • 2 or 3 or 12 になった場合
    • この場合は、パスラインベットに張られている掛け金が、すべてディーラー(カジノ側)に回収されます。
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    • このため、もし次のゲームにも参加したい場合には、再度パスラインベットに掛け金を張り直します
    • サイコロの出目が 2 or 3 or 12 はプレイヤーの負けですが、この場合はシューターは次の人に移りません。シューターはもう一度、場の目を決めるためのサイコロを振ります(=①の最初に戻る)。
  • それ以外の目(4 or 5 or 6 or 8 or 9 or 10)が出た場合
    • それ以外の目、すなわち盤面に書かれている目が出た場合には、出た目が「場の目」(ポイント)、すなわち当たりの目として決定されます。(これを「ポイントが立つ」と表現します。「ポイント」というと「得点」という意味を想像しがちですが、得点とは全く関係がないです。)
    • 場の目が決まった場合、次のフェーズにゲームが移行します。

ここでは説明のため、①で場の目が「6」に決まったとします。

② 第二フェーズ(場の目であるポイントが決定した状態)

場の目が決定したら、必要に応じてオッズベットプレースベットを張ります(プレースベットのみ追加、オッズベットのみ追加、何も追加しない、といった賭け方も可能)。これらのベットの張り方には金額含めていくつか注意点がありますが、これについては後述します。

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この状態で、シューター役(B さん)は、サイコロを 2 個振ります。このときに、サイコロの目の総和が…

  • 7 になった場合
    • この場合はプレイヤーの負けになり、テーブル上に置かれているすべてのパスラインベット、オッズベット、プレースベットがカジノ側に回収されます。これをセブンアウトと呼びます。
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    • 当然ですが、これは最も避けるべき状況です。このため、シューターは、場の目が決まったら、ひたすら 7 を出さないようにサイコロを振り続ける必要があります
    • 7 を出してしまった場合には、そのゲームは終了となり、場の目が解放され、次の人(このケースだと C さん)にシューター役が移ります。そして①の最初の状態(場の目が決まっていないゲーム最初の状態)に戻ります。
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  • 2, 3, 11, 12 になった場合(盤面に書かれていない目が出た場合)
    • この場合は特に何も起こりません。(パスライン、オッズ、プレース以外に賭けている人の中には当たりやハズレの人が出ますが、この 3 種類に賭けている人たちに関しては何も起こらない)
    • この場合も、シューターは再度、第二フェーズのサイコロを振ります。(7 or 場の目が出るまでひたすら振り続けることになる)
  • 4, 5, 8, 9, 10 になった場合(盤面に書かれている目のうち、場の目以外が出た場合)
    • この場合、その目のプレースベットに賭けている人に対して、当選金が支払われます
    • 例えば 8 が出た場合には、以下のように、8 に賭けている人たちに対して当選金が支払われます。(当選金は差額方式で支払われるため、プレースベットにおいてある掛け金はそのまま保留されます。)
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    • この場合も、シューターは再度、第二フェーズのサイコロを振ります。(7 or 場の目が出るまでひたすら振り続けることになる)
  • 6 (場の目)が出た場合
    • この場合、パスラインベット及びオッズベットに賭けている人に対して、当選金が支払われます。(この際の配当計算がちょっと複雑になりますが、これについては後述します。)
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    • この場合、いったんゲームはお開きとなり、場の目(ポイント)がリセットされ、①の状態に戻ります。この場合、シューターは同じ人が続投となります。
      • この際、オッズベットは、当選金とともにいったん各人が引き上げます
      • ゲームがいったんお開きになるため、本来であればパスラインやプレースベットの掛け金は各人のところに戻るべきなのですが、どうせ次のゲームに参加するのならパスラインを置くことになりますし、場の目が決まればまたプレースベットを行うことになります。このため、パスラインとプレースベットについてはそのまま置きっぱなしにしておきます。(← ここが初心者にはわかりにくいです。これについては後述。)
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■ ホットロール

以上が基本的な流れですが、実はこのクラップスというゲームの面白さを理解する一番のポイントは、この第二フェーズでの配当金の支払われ方にあります。下図を見てください。(ここでは例として、場の目が 6 の場合について説明します)

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サイコロ 2 個の出目は 2~12 になりますが、第二フェーズでは、このうち 7 が出るとゲームオーバー、場の目である 6 が出るとゲーム終了(勝ち)、それ以外であればひたすら振り続けることができます。要するに、第二フェーズに入ったら、シューターが 7 を出さない限り、置いたプレースベットに対してみんなが延々と当選金を受け取り続けることができる、というゲームなのです。

このため、このゲームが一番盛り上がるのは、第二フェーズにおいてシューターが 7 以外の目を延々と出し続け、プレースベットの当選金が出続けるケースになります。この状態をホットロールと呼びます。なぜこれがホットロールと呼ばれるのかというと、

  • プレースベットは第二フェーズに入った直後から置けるようになる。しかし、7 が出るとプレースベットが全回収になるので結構痛い;。このため、シューターの腕前を見るために、第二フェーズに入った直後はプレースベットを少しだけ置く、あるいは最初は置かずに、少し様子を見る。
  • 7 以外の目を出すことが上手そうなシューターの場合は、後からプレースベットに張り込んでいったり、プレースベットに積み増しをする。
  • このような状態でシューターが 7 以外の目を出し続けると、多くの人がプレースベットの当選金をじゃらじゃらと受け取り続けることになる。

という状態になるためです。このホットロールこそクラップスの醍醐味ともいえるもので、これが起こると文字通り、じゃらじゃらとお金が入ってきます。(逆に、第一フェーズですぐに 2, 3, 12 を出してしまったり、第二フェーズですぐに 7 を出してしまったりすると、あっという間にお金は減っていきます。このような状態を「場が冷え込む」と表現することがあります。)

当然ですが、ホットロールに持ち込んだシューター(ホットシューターと呼ばれる)は、周りのプレイヤーみんなから喜ばれることになります。このため、最後に 7 を出してしまった際も、多くの人から「よくやった」「おつかれさま」と声をかけてもらったりする形になることが多いです。

以上が基本的なゲームの流れ・動きになりますが、引き続き、賭け方についてもう少し詳細に説明していきます。

■ 基本的な 3 つの賭け方とその特性

前述したように、基本的な賭け方は 3 つあります。

  • パスラインベット : ゲームの第一フェーズにおいて、最初に賭ける掛け金
  • オッズベット : ゲームの第二フェーズにおいて、パスラインの掛け金を積み増すための掛け金
  • プレースベット : ゲームの第二フェーズにおいて、特定の目に賭ける掛け金

これらの掛け金については、賭ける金額に関してそれぞれ特徴があります。以下に順番に解説します。

[パスラインベット]

ゲームに参加する際、最初に賭ける掛け金です。(例外的に、パスラインに賭けずに第二フェーズに移行した後にプレースベットだけ賭けるといった方法もありますが、これについては後述。) 通常はゲームへの参加意志を表明するために賭けます。

パスラインに張った掛け金については、前述した通り、「勝ち」「負け」の判定が、第一フェーズと第二フェーズとで変わります。

  • 第一フェーズ(場の目が決まる前)
    • 7, 11 で勝ち(セブンイレブンと覚える)
    • 2, 3, 12 で負け
    • それ以外なら第二フェーズへ移行
  • 第二フェーズ(場の目が決まった後)
    • 場の目が出たら勝ち
    • 7 が出たら負け (セブンアウト)
    • それ以外なら振り直し

第一フェーズ、第二フェーズともに、当選時は賭けた金額と同じ金額が払い出され、元の掛け金はそのまま次のゲームの掛け金としてパスラインに置きっぱなしになります。パスラインの理論上の控除率は 1.41% のため、賭け方としても効率は悪くありません。

[オッズベット]

オッズベットは、ゲームの第二フェーズにおいて掛け金を積み増すために賭けるものです。オッズベットはパスラインベットとは当選倍率が異なるため、積み増す際には下図にあるように、パスラインに置いた Chip の外側に置くようにします。

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オッズベットは控除率がゼロ、すなわち確率上の理論値がそのまま当選倍率になります。(7 を挟んで 4, 5, 6 と 8, 9, 10 が逆対称なります)

場の目(ポイント) 4 5 6 8 9 10
当選時に払い出される金額(差分) × 2.0 × 1.5 × 1.2 × 1.2 × 1.5 × 2.0
 

パスラインとオッズベットは当選倍率が異なるため、支払の計算もやや複雑になります。例えば上図の例で当たり目(場の目である 6)が出た場合には、A, B, D さんは以下のように払い出しを受けます。

  • 払い出される金額
    • パスラインに賭けている $5 に対して、1 倍に相当する当選金 $5 が払い出される。
    • オッズベットに賭けている $15 に対して、1.2 倍に相当する当選金 $18 が払い出される。
    • 結果、合計で $23 が払い出される。
  • 第一フェーズに戻る前に...
    • 各自はいったんオッズベットを手元に引き上げる。(A, B, D さんは $15 を手元に引き上げる。)
    • 通常は次のゲームも参加するため、パスラインベットはそのまま放置する

このオッズベットに関して注意すべき点は、場の目によって掛け金の上限が変わるという点、そして払い出し金額に端数が出ないように賭ける必要があるという点です。

  • 場の目によって掛け金の上限が変わる
    • オッズベットは控除率が 0% であり、この観点からはカジノ側から見て全く嬉しくない賭け方であると言えます。このため、オッズベットに関しては、掛け金に上限が設けられていることがほとんどです。
    • ストリップのほとんどのカジノでは、×5, ×4, ×3 ルールが適用されています。場の目が 6, 8 の場合には、パスラインベットの 5 倍までオッズベットを賭けることが可能、場の目が 5, 9 の場合には 4 倍まで、場の目が 4, 10 の場合には 3 倍まで賭けることが可能、というルールです。
    • (ダウンタウンの一部のカジノでは ×10 倍までオッズベットを積み増せるルールのところもあるらしいですが、私は見かけませんでした。)
  • 払い出し金額に端数が出ないように賭ける必要がある
    • 前述したように、オッズベットは場の目によって払い出し金額の倍率が変わります。この際、1 ドルを切る端数が出た場合には切り捨てられてしまうため、どうせ賭けるのなら端数が出ないように賭けた方がよいです。
    • 例えば、場の目が 6, 8 の際にオッズベットを張るのであれば、$5 とか $10 といった具合に張るべきで、$7 とか $8 といった具合に張るのは避けるべきです。($7 張った場合、払い出し金額は $7×1.2 = $8.4 となるが、端数は切り捨てられるので $8 しか払い出されない)

以上をまとめると、下図のようになります。

場の目(ポイント) 4 5 6 8 9 10
当選時に払い出される金額(差分) × 2.0 × 1.5 × 1.2 × 1.2 × 1.5 × 2.0
オッズベットの最大倍率 × 3 倍まで × 4 倍まで × 5 倍まで × 5 倍まで × 4 倍まで × 3 倍まで
パスラインに $5 賭けた場合は… 最大 $15 最大 $20 最大 $25 最大 25$ 最大 $20 最大 $15
端数を出さないために…   2 の倍数 5 の倍数 5 の倍数 2 の倍数  


なおオッズベットに関して注意すべき点は、一回あたりの掛け金がかなり大きくなるために、お金の変動幅が大きくなるという点です。様々な Web サイトを見ると、オッズベットは控除率が 0% なので積極的に積むべき、と書かれているのですが、一方で、オッズベットを最大で積んでしまうと(当選金の端数が出ないので計算がラクではあるのですが)一回あたりの掛け金が大きくなるため、それだけお金の振れ幅が大きくなります。パスラインやプレースベットでもしょせんは控除率が数%ぐらいしかないので、オッズベットに対してめちゃめちゃ不利というわけでもありません。細く長く遊びたい場合には、基本的にオッズベットは極力張らないのが原則、という点は注意してください。(詳細は後述)

[プレースベット]

プレースベットは、ゲームの第二フェーズにおいて、ポイント以外の当たり目を作るために張り込むものです。

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例えば上図の場合(第二フェーズにゲームが移行し、場の目が 6 になっている場合)、パスラインとプレースベットだけに張り込んでいる D さんの場合は、6 のみが当たり目(払い出しを受けられる目)になります。しかし、A さんや C さんのように張り込むと、5, 6, 8, 9 が出れば当たり(払い出しを受けられる)、さらに B さんのように張り込むと、4, 5, 6, 8, 9, 10 が出れば当たり(払い出しを受けられる)ようになります。

プレースベットへの張り方については、いくつかの注意点があります。

  • 場の目(ポイント)に対しては、通常、プレースベットを張らない。
    • 例えば上図の例の場合、6 にはプレースベットを張りません。この理由は単純で、場の目が出ればパスラインやオッズベットでも当たりになりますが、パスラインやオッズベットの方が控除率が低いためです。
  • 払い出し金額に端数が出ないように賭ける必要がある。
    • オッズベットと同様、プレースベットでも当選金額については端数が切り捨てられます。このため、端数が出ないように賭けるのが原則です。
    • 具体的には、6, 8 については $6 の倍数で、それ以外には $5 の倍数で賭けるのが原則になります。
    • 払い出される金額の倍率をまとめると、下図の通りになります。
サイコロの目 4 5 6 8 9 10
当選時に払い出される金額(差分) × 9/5 × 7/5 × 7/6 × 7/6 × 7/5 × 9/5
端数を出さないために… 5 の倍数 5 の倍数 6 の倍数 6 の倍数 5 の倍数 5 の倍数
通常は… $5 $5 $6 $6 $5 $5
  • プレースベットに張り込むときには、ディーラーにお願いして行う。
    • ルーレットなどと異なり、クラップスでは、すべての人が同じ種類の Chip を使ってゲームを行います。このため、「誰がどこに賭けているのか?」がわからなくなると困ります;。これを防ぐため、下図にあるように、プレースベット用の場所に Chip を置く際、プレイヤーの場所を意識して配置するようにします。これにより、誰がどこに賭けているのかわかるようにします。
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    • ただしこの際、プレイヤーが他のプレイヤーの Chip を動かしてしまう、などの問題が起こるとまずいです。このため、プレースベットへ Chip を置く際は、すべてディーラーにお願いして行う必要があります。具体的な言い方としては以下の通り。
      • 8 のみに置きたい場合 → 「プレース エイト」と伝えて $6 を渡す
      • (場の目が 9 のときに)6, 8 に置きたい場合 → 「プレース シックス アンド エイト」と伝えて $12 を渡す
      • (場の目が 6 のときに)5, 8, 9 に置きたい場合 → 「プレース インサイド」(または単にインサイド)と伝えて $16 を渡す
      • 場の目以外のすべての目に張りたい場合 → 「アクロス」と伝えて、合計金額を渡す
    • なお、張り込む際は通常 1 単位($5 ミニマムの台なら $5/$5/$6)で行うことが多いですが、2 単位張り込んだり、ホットロールの際には払い出し金を追加でプレースベットに上積みしていくような人もいます。この辺はお好みで。
  • プレースベットは、内側から張り込むのが原則。
    • 出目の確率を考えると、内側の目ほど出やすく、外側の目ほど出にくい、という傾向があります。また、控除率は内側ほど小さく、外側ほど大きい(内側は 1.52%、外側は 6.67%)という特徴があります。
    • こうしたことから、プレースベットを張り込む際は、出やすくなおかつ控除率も小さい内側(6, 8)から張っていくのが普通です。例えば上図のように場の目が 6 の場合には、8 にプレースベットするか、5~9 (インサイド)にプレースベットすることが多いです。4 や 10 だけプレースベットする、という人はあまりいません。

■ 賭ける際の金額のまとめ

以上をまとめると、$5 ミニマムの場合には下図のようになります。(8~10 は 4~6 の裏返しになるので書いていません) これらの数字をまず頭に叩き込むのが、クラップスを遊ぶためのスタートラインになります。(※ 控除率は傾向だけわかっていれば十分です)

クラップス

以上がクラップスの基本になりますが、他にもいくつか覚えておくとよいポイントがありますので、ばらばらっと解説していきます。

■ お金の動き方に関する注意

お金の賭け方や払い出しの受け方は前述の通りですが、ちょっとややこしい動きをする場所がありますので、重点的に解説。

  • 第二フェーズで場の目が出た場合
  • 途中からの積み増しあるいは回収
  • ゲームへの途中参加(カムベット)について

[第二フェーズで場の目が出た場合]

第二フェーズで場の目が出た場合には、パスライン及びオッズベットが当たりとなり、払い戻しを受け、その後、第一フェーズに戻ります。この際、オッズベットは回収しますが、通常、パスラインとプレースベットは回収せず、次のゲームのためにそのまま置きっぱなしにします。これがわかりにくいので要注意。

具体例として、第二フェーズで場の目が 6 で、下図のように張り込まれている場合を考えてみます。

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ここで、シューター B さんが 6 を引き当てたとします。すると、パスライン及びオッズベットに対して当選金が払い出されます。

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このあと、場の目がリセットされ、第一フェーズに戻ります(シューターは B さんのまま続投)が、この際、プレースベットとパスラインベットの Chip はそのままにし、オッズベットの Chip はいったん各自で手元に回収します

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すなわち、第一フェーズを開始する際は、以下のような状態からスタートすることになります。

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この第一フェーズでは、プレースベットのところに Chip が張られていますが、これらは第二フェーズに移行するまでは無視する形でゲームが進みます。すなわち、

  • 7, 11 (セブンイレブン)が出た場合には、パスラインベットに対してのみ払い戻しが発生する。
  • 2, 3, 12 が出た場合には、パスラインベットのみがディーラーに没収される。(=プレースベットはそのまま放置される)
  • それ以外の目が出ると、場の目として決定される。

例えば、ここでサイコロの目として 9 が出て第二フェーズに移行したとします。この場合、下図のようになります。

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第二フェーズでは、前回のゲームで残されているプレースベットの Chip が有効になりますが、このとき、当たり目である 9 に賭けるのなら、パスライン及びこの後行われるオッズベットによる積み増しで賭けた方が控除率の観点で有利です。このため、通常、場の目と重なったプレースベットについて、移動するか回収するかのどちらかを行います。具体的には、

  • 6 に移動したいのなら、ディーラーに「ムーブ シックス」と伝えて、差額の $1 を渡す。
  • 回収したい場合には、ディーラーに「ダウン」と伝える。

とします。例えば A, B, C さんがムーブ 6 を選び(差額 +$1)、D さんは 4, 10 をダウンして 6 に置いた場合(差額 –4$)、最終的に以下のような配置になります。あとはここに必要に応じてオッズベットを張り、そして第二フェーズが進んでいく形になります。以降は通常通りの展開になります。

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なぜこんなことをするのかというと、これは以下の理由によります。

  • オッズベットは、場の目(ポイント)によっていくらまで張れるかが変わるため。
  • プレースベットは、ディーラーにお願いして張り込んでいく必要があり、貼り直しに手間がかかるため。

[途中からの積み増しあるいは回収]

掛け金を張り込むタイミングの基本は、以下の 2 つです。

  • 第一フェーズの最初に、パスラインに張り込む。
  • 第二フェーズの最初に、オッズベットとプレースベットに張り込む。

しかしこのゲームでは、オッズベットとプレースベットに関しては第二フェーズの途中でも、積み増しあるいは回収が可能です。控除率の観点では、途中から張り込んでも有利にも不利にもならないのですが、なんとなくの感覚的な理由から、

  • シューターのサイコロの振りが上手く、ホットロールになってきたと感じたら、オッズベットやプレースベットを積み増す。
  • そろそろ 7 が出そうだなー;、というイヤな予感がしたら、オッズベットを減らす。(※ プレースベットからの回収もルール上は可能なはずですが、ディーラーの手を煩わせることもあり、前述したケース以外ではまずしません、というかしている人を見たことがありません。)

ということがよく行われます。特に、プレースベットの積み増しはよく行われるもので、

  • 最初は比較的出やすい目である 6, 8 だけ賭けておく。
  • シューターの腕がよさそうなら、インサイドにプレースベットを広げる。
  • 非常に腕がよさそうなら、受けた払い出し金額を使って、プレースベットに積み増す。

などをする人が結構います。もちろん一回あたりの掛け金がどんどん跳ね上がっていくので、ハイリスク・ハイリターンな状態になっていくわけですが;、このような賭け方が可能なため、盤面を見ればホットロール状態かどうかはすぐにわかります。(プレースベットにたくさんの Chip が積まれているのであればホットロール)

[ゲームへの途中参加(カムベット)について]

さてここで、実際のプレイ時にはかなり頭がこんがらがりそうになる、カムベットについても解説したいと思います。

パスラインに関しては後からの積み増しができませんが、これは第一フェーズと第二フェーズとで出目の確率が異なるため。このかわりになるものとして、カムベットというのが用意されています。これは、第二フェーズ以降の好きなタイミングで自分だけのゲームを開始できるというもので、パスラインに賭けているプレイヤーたちとは非同期にゲームを進行できる特殊な賭け方になります。

ちょっとわかりにくいので具体例で説明。今、場の目として 9 が立っており、各自がパスラインやプレースベットなどを賭けているとします。

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ここで、E さんが途中参加しようと思った場合、すでに第二フェーズにゲームが進んでいるため、パスラインベットができません。そこで、カムベットを張ります(ミニマムはテーブルミニマムと同じで $5)。

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このあと、シューターが投げた目によって、以下のように変わります。

  • 7, 11 の場合は、COME に賭けた人に対して払い出しが行われます。
  • 2, 3, 12 の場合には、COME に賭けたお金は没収されます。
  • 4, 5, 6, 8, 9, 10 の場合には、その目がその人だけの当たり目となって、その人のみの第二フェーズに移行します。(COME に賭けた Chip はディーラーによりプレースベット側に移動されますが、これは「その人だけの当たり目がいくつなのか?」をわかるようにするためです)

このカムベット、控除率の観点からこの賭け方を推奨している Web ページがあるのですが、実際にクラップスをやった感覚で言うと、この賭け方はおすすめできません。というのは、このカムベットを行った人と最初から参加している人とでは、ゲーム進行が非同期になるため、当たり目が異なってしまうからです。例えば上のケースで言うと、下図のように、サイコロの目の意味が、最初から参加している人と COME で途中参加した人とで変わってしまいます。

サイコロの目 最初から参加している人 COME で途中参加した人
2 (当たりでもハズレでもない) ハズレ
3 (当たりでもハズレでもない) ハズレ
4 張っていれば当たり その人固有の場の目が決まる
5 張っていれば当たり その人固有の場の目が決まる
6 張っていれば当たり その人固有の場の目が決まる
7 ハズレ 当たり
8 張っていれば当たり その人固有の場の目が決まる
9 張っていれば当たり その人固有の場の目が決まる
10 張っていれば当たり その人固有の場の目が決まる
11 (当たりでもハズレでもない) 当たり
12 (当たりでもハズレでもない) ハズレ


特に致命的なのが 7 で、テーブル全体がセブンアウトでがっかりしているところ、COME で途中参加した人だけはラッキーになる、という逆転現象が起こってしまうのですよね。そもそもテーブルに参加しているみんなで盛り上がって一体となって楽しむのがクラップスの醍醐味なので、カムベットしてしまうと自分ひとりだけのゲームになってしまう(場の目が決まらないとみんなと同じ第二フェーズにならない)ため、正直おすすめできないと思います。

ではどうしても第二フェーズの途中から参加したい場合にはどうするのかというと、カムベットに張らずにプレースベットに張ってしまう、という手があります。ホットロールになっている第二フェーズに途中参加したい場合には、この方法が手っ取り早いです。

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なお、この場合には、上図のように場の目(ポイント)のところにプレースベットすることがあります(途中参加の場合はパスラインが使えないのでプレースベットで張るしかない)。このようにすれば、途中からすぐにテーブルに混ざって盛り上がりを楽しむことができる、というわけです。

■ 細く長く遊ぶためのコツ

さてここまでルールを説明してきたのですが、私のような貧乏人がこのゲームを楽しむ際に注意しなければならないポイントがあります。このゲーム、賭け方に注意しないと一回あたりの掛け金がかなり高くなるため、あっという間にお金がなくなるリスクがあります

クラップスは通常、ミニマムベットが $5 または $10 です(一流ホテルはだいたい $10、安めのホテルの平日日中であれば $5)。が、クラップスにおけるミニマムベットはパスラインに賭ける最小金額のこと。実際には、ここまで説明してきたとおり、ミニマムベットが $5 のテーブルを選んだとしても、オッズベットやプレースベットを併用すると、一回あたりの掛け金が一気に跳ね上がります。例えば下図のように張り込んだ場合、トータルの掛け金は実に $52(約 5,000 円)になります。や、普通に考えると、一回の掛け金で \5,000 ってなかなか勇気が要りますよねぇ;。$5 ミニマムと書かれていても、賭け方次第でこんなふうになってしまう、という点については注意しなければなりません。

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まあもちろんハイリスクであればハイリターンであるともいえるわけですが、とはいえ一回で動く金額が大きいのは怖いわけで、やはり注意すべきはオッズベットです。どこの Web サイトを見ても、オッズベットは控除率がゼロなので積極的にやるべきだ、と書かれているのですが、それは原資がたっぷりある場合の話に限られます。オッズベットを積極活用すると、一回あたりの掛け金が一気に跳ね上がるので、負けたときに失う金額がめちゃめちゃ大きくなります。原資が一度でもゼロになればゲームは続行できないわけで、こうなると完全に負け。これはやはり避けたいところです。

みみっちく細く長く遊ぶためには、オッズベットに張り込むよりは、プレースベットに分散させて張った方がベターです。というのも、オッズベットに張ってしまうと払い戻し金が戻ってくるのは場の目が出た場合に限られますが、プレースベットに分散させれば、どの目が出てきても払戻金が受け取れる=リスク分散が可能になりますし、いろんな目でじゃらじゃらとお金が払い出されるので気分もよいです^^。

また、オッズベットは控除率がゼロだからよい、と言われるのですが、パスラインベット、プレースベットもさして控除率が悪いというわけではないのです。

賭け方 控除率 500 円賭けた場合は…
パスライン 1.41% 1 ゲームあたり約 7 円ずつ損をする
プレースベット (6, 8) 1.52% 1 ゲームあたり約 8 円ずつ損をする
プレースベット (5, 9) 4.00% 1 ゲームあたり約 20 円ずつ損をする
プレースベット (4, 10) 6.67% 1 ゲームあたり約 33 円ずつ損をする


ここでいう「1 ゲーム」というのは、サイコロ 1 投あたり、ではなく、勝ち負けが決まるまでの 1 セッション、という意味。例えばパスラインに $5 賭けた場合、ゲームが決まるまで平均数回はサイコロを投げることになりますが、その際、浮き沈みは出るけれども平均すれば 7 円ぐらいしか損をしない計算になる、ということ。ということはサイコロ 1 回振っても平均すれば数円の損ぐらいにしかならないのですよね。(上記の中で一番控除率が高いアウトサイドの 4, 10 であってもそれほど大きいわけではない) つまりクラップスって、1 回回るごとに約 5% ずつ削られていくルーレットなどに比べれば、同じ時間内で目減りしていく金額は小さいのです。

そう考えると、(お金がそれほどないプレイヤーが)クラップスで考えるべきポイントは、ハイリスクハイリターンな賭け方にならないように注意すること、すなわち当たり目の数を増やしてリスク分散しながら全体の掛け金の総額を少なく抑えることである、ということができると思います。例えば具体的な方法としては、以下のような方法が考えられます。

  • オッズベットに張らず、プレースベットに分散して張る。
    • 仮にオッズベットに張るとしても、第二フェーズ最初からいきなり張るのを避ける。
    • 第二フェーズが少し長引いてきて、なんとなく場の目が出そうだなぁと思ったら賭けるようにするとベター。
  • プレースベットに張る際も、一気にアクロス張りをするのではなく、6, 8 のみ、あるいは多くてもインサイドに限定する。
    • おすすめとしては、まず 6, 8 に張り、ホットロールっぽくなってきたらインサイドを積み増す、というのがよいと思います。
  • パスラインベットをせず、最初から第二フェーズのプレースベットだけにする。
    • パスラインベットをするのはオッズベットで大きく積み増すことができるからですが、これをやると掛け金が一気に増えてしまいます。
    • そこで、パスラインベットとオッズベットをせずに、第二フェーズに入ってからプレースベットだけを行うようにします。こうするとかなりお金を節約できます。(ただし、シューターになった場合はパスラインベットをする。パスラインベット=ゲームへの参加意志、だからです。)

また、一般的には控除率が悪いということで敬遠されるのですが、ハードウェイなどは $1 から賭けられるものがあるため、お遊びで賭けてみるのも悪くありません。仮に負けたところで \100、と考えれば、遊びで賭けても悪くはない、と思います。

ちなみにこうした特性があるため、クラップスはかなりゲームの進行が速いです。アキバギルドは実際にお金をかけているわけではないのでまったり進行ですが、本場のカジノはこれでお金を巻き上げているため、とにかくせっかちにゲームが進行します。(というか回転率を上げないとカジノ側がまったく儲からないのですよね。一台のクラップス台にディーラーが 3 人張り付いての進行になるので人件費もバカにならないはず。) なので、フーターズホテルでクラップスをやったときには、どんどんサイコロ振るように急かされたりとか、もっとオッズベット張ったほうがいいよー、とか、そんな感じでいろいろとディーラーに薦められました。まあ原資 $50 からスタートして、30 分ぐらいで一気に +$50 ぐらい浮いちゃったので、実際にはちょっと申し訳ない感じだったのですが^^。

なお、どれぐらいお金があればどれぐらい遊べるの? ということについてですが、こればっかりは運が絡むのでなんとも言えません;。が、それなりに長い時間(数時間とか)遊ぼうと思った場合には、$5 テーブルの場合でも、原資が 3 万円($300)ぐらいはあった方がよいと思います。クラップスの場合、多くの一流ホテルは最小が $10、平日昼間の安いところで $5 からですが、前述した通り、$5 テーブルであってもそれなりに掛け金が膨らむため、結構浮き沈みします。この浮き沈みを受け止めるためにはそれ相応にバッファが必要で、感覚的には $300 ぐらいの原資が必要かなと思います。(賭け方を工夫すれば、実際に削られる金額はそれほど大きくはならない……はず;) この辺は、アキバギルドなどで実際にプレイしてみると感覚がつかめると思います。

■ 実際にゲームをプレイする際の注意点について

というわけで、最後に、実際にゲームをプレイする際の注意点をつらつらと書いてみます。

[換金について]

クラップスは、盤面上では現金ではなくすべて Chip を使って掛け金を張ります。この際、$5 Chip と $1 Chip を多用します。このため、ゲーム開始時に $50 とか $100 とかを Chip に変えてもらう際には、$5 と $1 の Chip を混ぜてもらうようにするとよいです。(「5 dollar and 1 dollar please」などといえば通じます) ゲームの最中に $1 Chip が不足した場合には、$5 Chip や $10 Chip を $1 Chip に交換してもらうことになります。(「Change 1 dollar please.」といえば OK)

なお、終了時はまず手元の Chip を大きな Chip に交換してもらいます(そうしないと枚数が多すぎて運べない;)。その上で Casher に Chip を持って行くと、現金に換金してもらえます。

[サイコロ振りについて]

私がもともとクラップスをやりたかったのは、本場ラスベガスでサイコロを自分で振ってみたかった、というしょうもない理由なんですが;、いやはや実はこれがなかなかに大変でした。サイコロの扱いについては基本的なルールが 2 つあり、

  • 最初に、5 個ぐらいのサイコロから好きなものを 2 個ピックアップするが、このサイコロ選択中は、ゲーム台の中から手を出してはいけない。(不正防止のため)
  • サイコロを振る場合には、反対側の壁面にぶつけなければならない。(これも不正防止のため)

となっているのですが、二つ目のルールがとにかく大変。というのも、思ったようにうまく転がせないのですよ。よほどの力があるか、あるいはうまく投げないと、台の外に出てしまったり、あるいは向こう側まで届かなかったり;。アキバギルドのクラップス台の倍以上の長さがあったこともあって、最初はなかなかうまく振れませんでした。まあ、慣れてくるとなかなかに面白いのですけど^^。

[マナーについて]

どこの Web サイトを見ても、クラップスのマナーとして「ドントパス、ドントカムには賭けるな」と書かれています。これはそもそもクラップスというゲームがテーブル全体での一体感を楽しむゲームで、天邪鬼的な賭け方が好まれないから、なのですが、実際にラスベガスに行ってみると、ドントパスに賭ける人が結構いました;。いやはや、最初はルールを知らない人たちなのかな?と思ったりもしたのですが、腹立つことに、我々が投げてる場合に限ってドントパスに賭けている人もいるのですよ;;(自分たちが投げるときにはちゃんとパスラインに賭けている) いやまあもちろん、そんな人たちはごく少数派ではあったんですが、ちょっとなんだかなー、状態;。

とはいえ、実際、欧米人にとってもクラップスというゲームは難解なゲームであることは確かなようで、モンテカルロホテルなどでは、毎週午前中にクラップスの講習会まで開いている様子でした。

■ 最後に

そんなわけで、クラップスというゲームの基本についていろいろとまとめてみました。内容については玄人な方々からすると「おいこらw」的な中身かもしれませんが、まあ素人なりの理解ということで、笑って許してもらえたらうれしいです。

にしてもクラップス、なかなか奥が深くて、なおかつ楽しいゲームです^^。またどこかで機会があればプレイしてみたいものです。

さて、前回のエントリで取り上げたスロットマシンは無人ゲームの代表格ですが、それ以外のゲーム、例えばルーレットやクラップスなどはディーラーのいるテーブルゲームです。このテーブルゲームは日本人的にはかなり敷居が高いのですが、実際に入ってみると、つたない英語でもイヤな顔もせずに対応してくれて、なかなか気持ちのよいディーラーさんが多かったです。今回プレイしてみて、やはりテーブルゲームは面白いなぁ、と思ったのでいくつかポイントをまとめてみたり。

■ ミニマムベット

各テーブルゲームにはミニマムベットが設定されており、一回あたりの掛け金の最小金額が決められています。この金額はテーブルごとに異なっており、曜日や時間帯により変動します。当然ですが、私のような貧乏人は高額テーブルにはとても着けないわけで;、安い金額のテーブルを探すことになるわけですが、ベラッジオなどのストリップ中心街のホテルの場合、テーブルゲームのミニマムベットは $10。これは昼も夜も変わらなかったです。ルクソール、フーターズホテル、NYNY、モンテカルロあたりだと、平日日中は $5 台がありました。(逆に、$5 を切る台はなかったです。テーブルゲームの場合、ディーラーさんの人件費が当然必要になるわけですが、$5 を切ってしまうとこの人件費すら出なくなってしまうからではないかと;。) 個人的には、もし安いお金でテーブルゲームで遊んでみたいのなら、やはり日中の NYNY あたりに行くのがよいと思います。Yahoo 知恵袋でフーターズホテルが紹介されていたので行ってみたのですが、ストリップから離れていることやちょっと物寂しいこともあり、個人的には安くてもお奨めできないなぁ、という感じがしました。

なお、日本で調べていったときにわからなかったのですが、ミニマムベットの定義はテーブルゲームの種類ごとに違います。例えばルーレットの場合、ミニマム $5 のテーブルだとすると、① 赤/白などの場所に賭ける場合には最小 $5、② 個々の数字ゾーンに賭ける場合には合計金額の最小が $5 (分散して置いてよいので、$1 を 5 箇所にわけて置くという方法で OK)、という計算方法になります。一方、クラップスの場合には、パスラインに $5 以上賭ける、という意味になります。また、お金の代わりに利用するチップ(Chip)は、最小が $1 で、それ以下のものはないです。

■ 控除率(ハウスアドバンテージ)

テーブルゲームに限った話ではありませんが、カジノには必ず控除率(ハウスアドバンテージ)というものが存在します。簡単に言えば、1 回ゲームをプレイするごとに、確率論的にいくらぐらいディーラー(カジノ)が儲かるのか?というのを示した数字で、これが少なければ少ないほど、プレイヤーにとって有利なゲーム、要するに場代の少ないゲームであるということができます。代表的なゲームの控除率は以下の通り。参考までに、日本の公営ギャンブルなどについても併せて示してみます。

ブラックジャック 0.3% (ベーシックストラテジ)
バカラ 1.2% (バンカー)、1.4% (プレイヤー)、14.2% (タイベット)
クラップス 0% (オッズベット)、1.4% (パスライン)、1.5% (プレース6,8)、4.0% (プレース5,9)、6.7% (プレース4,10)
ルーレット 5.3%
スロットマシン 3~15% 程度
日本の公営競技(競馬など) 20~25% 程度
スポーツ振興くじ (toto) 50%
日本の宝くじ 55%


控除率に関しては、いくつかの注意点があります。

[同一ゲームにおける控除率の違い]

同じゲームであっても、賭け方によって控除率は変わります。例えばクラップスの場合、パスラインベットは 1.4% と小さな控除率ですが、エニーセブンと呼ばれる賭け方の場合の控除率は 16.7% もあります。また、ブラックジャックの場合、ベーシックストラテジと呼ばれる戦略に基づいてプレイすると、控除率はほぼ 0% になりますが、下手なカードのヒットの仕方をすれば一気に悪化するので要注意です。なお、一般的な傾向として、当選倍率の高い賭け方ほど控除率は高く設定されていることが多いです。カジノの基本的な仕組みは、統計的にお金を稼ぐ(個々のお客さんごとには浮き沈みがあるが、ゲームの数が多くなればなるほど均される)というものなので、「大きく当たる賭け方の場合、当たった時に多少カジノ側に多めに持っていかれてもあまり気にならない」というところを利用して、カジノは大きく稼ぐ、という仕組みになっているわけです。

この点から見ると、特徴的なのはルーレット。ルーレットの場合は、どのような賭け方をしても除算率が常に一定に保たれます。このため、賭け方による損得というものはないため、難しく考える必要がない、というメリットがあります。……が、そもそも除算率が他のゲームに比べて結構大きいので、その点については要注意です。

なお、ネットを見るとやはりギャンブラーが多いせいか、基本的に控除率の低いところに賭けるべきだ、と書かれているページが多いです。……が、個人的には控除率についてはある程度は気にした方がよいけれども、ゲームの面白さを体感できる賭け方を優先した方がよい、と思います。例えば、控除率の観点からは絶対に賭けるなと言われる、クラップスのハードウェイ(ゾロ目賭け)ですが、一方では $1 から賭けることができるお遊びの賭けでもあります。そう考えると、こうした賭け方もたまにチャレンジしてみるとよいです。また、そもそもギャンブラーでない人の場合がまず気にすべきことは、控除率よりも手元資金です。これについては後述します。

[ゲームの進行速度]

上記の表からわかるように、実は日本の公営競技や宝くじは、控除率の観点だけから言うとまさしくボッタクリな仕組みです。ギャンブルでは親の一人勝ち、とはよく言われることですが、50% を超えるハウスアドバンテージがあるというのはひどいようにも思えます。がしかし、もう一点加味しなければならないのが、ゲームの進行速度。宝くじの場合、購入から勝敗決定までかなりの時間がかかりますが、これがルーレットだと一回あたり 1 分以下。ということは、1 時間やっていると、統計的には 5.3% ずつ 60 回近く削られる計算になります。なので、一見、控除率が高く見えてもゲームの進行速度が遅ければ、実はそれほど急速にお金が減るわけではない、というところは理解しておく必要があります。

この観点から言うと、スロットマシンは控除率が比較的高い上にゲームの進行速度が速いので、割とあっという間にお金がなくなりやすいです。一回あたりの掛け金が小さくても、回転が速いので、回しているうちにあっという間にお金がなくなります;。

逆に、控除率が 2% を切るようなゲームはかなり良心的、というよりも最小限の場所代とディーラーの人件費しか持っていかれていない、と考えてもよいと思います。例えば控除率 2%、一回の掛け金が $5 (約 \500)、1 回のゲームが 1 分の場合、1 時間当たり支払っている金額の期待値はたったの $6 (約 \600) です。大の大人が遊ぶゲームとして、アルコールつきの場所代が 1 時間 600 円だと考えると激安だとは思いませんか?^^

……がしかし、実際にはこんな金額ではカジノ側も商売にならないので、あの手この手でお金を巻き上げます。その中でも特に重要なのが、先に述べた手元資金の問題です。

■ 浮き沈みと原資

テーブルゲームに限った話ではないのですが、カジノで遊ぶ場合に特に気にしなければならないのが手元資金です。例えば、\2,000 分ぐらい遊びたいなー、と思った場合には、手元資金(原資)がどんなに少なくても \10,000~20,000 ぐらいは必要、ということを理解しておく必要があります。

これは次のような理由によります。まず、カジノで遊ぶと勝ったり負けたりするわけですが、長期的に見ると、控除率の分だけ負けていく(徐々にお金が削られていく)ことになります。

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がしかし、一点例外があって、一度でも手元資金がゼロになるとゲームオーバーです。上下の絵からわかるように、手元資金が十二分にないと(バッファがないと)、控除率から期待される時間分だけのゲームの続行ができないのです。

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手元資金が減ってくると、当然ですが掛け金も減らさなければならなくなり、結果的に、買ったとしても戻せる金額が小さくなります。このため、だんだんと負けが込んでいってゼロに追い込まれる、これが典型的なお金の失い方です。具体的にはこんな感じです。

  • 最初に 100 万円持っているので、大船に乗ったつもりで 20 万円賭ける。
  • 勝ったり負けたりするが、一時的にへこんで手元資金が 50 万円になってしまう。
  • 手元資金が減ってしまったため、やむなく掛け金を 10 万円に減らす。となると、100 万円まで戻しにくくなる。
  • 結果、また一時的にへこんで手元資金が 20 万円になる。すると、掛け金をさらに減らす必要がある....の繰り返し。

このため、カジノで長く遊ぶためには、以下の 3 つが重要になります。

  • 浮き沈みを吸収できるだけの、十分な手元資金を持つこと。
  • ローリスク・ローリターンの賭け方をすること。
  • 極力、控除率の低い賭け方をすること。

この中でも特に 2 つ目のポイントは重要です。浮き沈みの振れ幅が大きければ大きいほど、手持ち資金ゼロに追い込まれるリスクは高くなります。浮き沈みの振れ幅を決めるのは、

  • 一回当たりの掛け金
  • 当選倍率(当選確率)

の 2 つ。一回当たりの掛け金が大きければ大きいほど、勝ちも大きくなりますが負けも大きくなりますし、また当選倍率が高いほど当選確率が低いため、沈み込みやすくなります。この二つの影響は、手持ち資金が十分にない場合は控除率の大小の問題よりも深刻です。例えばクラップスの場合、クラップスではオッズベットは控除率が 0% なので、クラップスをやるなら絶対にオッズベットをするべきだ、とどこのサイトを見ても書かれているのですが、これは手持ち資金が十二分にある場合に限られます。例えば原資が $100 しかないのに、ミニマム $5 の台でフルオッズを賭けた場合、一回あたりの掛け金は $25 になり、負けた場合に一気に 1/4 の資産を失って追い込まれます。たまたま負けが 4 回続けばあっという間にゲームオーバーなわけで、控除率が少ないからといって安易に飛びついてベットを増やすと、ゲームオーバーに追い込まれる危険性が高くなる、ということが言えます。

# こうした事情があるせいか、フーターズホテルでクラップスをやったときには、とにかくオッズベットを置くように勧められました。
# や、なんだかんだで最小限しか張らないようにしたんですけどね^^。

同様に、ルーレットをやる場合も、赤/白のように約 1/2 の確率で当たるところを中心に攻めた方が、お金は削られにくいです。シングルベット(単一のお金に賭ける)は 36 倍になりますが、逆に言うと、1/36 (正確には 1/37)の確率でしか当たらないので、ほとんどの場合、がんがんお金が削られていきます;。

実際問題のところ、私のように少ない手元原資でそれなりに遊ぼう、というタイプの人の場合には、控除率が 2% を切るような賭け方であれば控除率による効率性は無視してしまって OK 、と言ってしまってよいと思います。というのも、100 万円を賭けようという人の場合、2% の控除率は無視できないかもしれませんが、500 円しか賭けない人の場合には、2% の控除率ってたかだか 10 円です。この程度の手数料は無視してしまってよいわけで、末永く遊びたいというタイプの人に重要なのは、控除率ではなく、ローリスクローリターンな賭け方をすることである、と言えると思います。

# この辺の、「原資と掛け金のバランス」は、実際にやってみないとつかみにくいのが実際です。
# なので、アキバギルドなどで一度実際にやってみて、$300 ぐらいの原資がどれぐらいの時間で
# 削られていくのか、またどんなふうに浮き沈みするのかを実感として理解してみるのがよいと思います。

この辺は、おそらく根っからのギャンブラーなのか、それともゲームとしてカジノを楽しみたいのか、というあたりで違ってくると思うのですが、私みたいな根っからの貧乏性の人の場合には、控除率よりもローリスク・ローリターン性を重視した方がよいんじゃないかなー、と思います。や、それでも十二分に楽しいデスヨ?^^

というわけで、Part 5 のエントリはいよいよこちらのお話を~^^。

20130112-130428

ラスベガスといえばやはりカジノ。カジノ自体の売り上げはすでにマカオなどに追い抜かれているそうですが、それでもやはりカジノの方はラスベガスの中心的存在であることに変わりはなく、ホテルはもちろん空港にまでスロットマシンが普通に置かれています;。今回はショーを見るのが主体だったので、カジノはあまりやり込んではいませんが、それでもいくつかはプレイしたので軽くレポートしてみたりします^^。

代表的なカジノのゲームといえば、スロットマシン、ルーレット、バカラ、ポーカー、ブラックジャック、クラップスなどがありますが、今回行ってみて改めて感じたのは、恐ろしく種類が多い、ということ。特にテーブルゲームは見たこともないようなゲームがたくさんあり、ポーカーだけでいったい何種類あるんだ....と驚かされた次第;。今回、自分たちがプレイしたのは、スロットマシン、ルーレット、クラップスの 3 つ。いやはやカジノというのはいろいろと奥が深いところがあります。

■ スロットマシン

前回ラスベガスに来たときにはほとんどスロットマシンしか遊んでいなかったのですが、10 年ぶりに遊んでみてびっくり、現在はかなりデジタル化が進んでいるのですね。タッチパネル搭載は当たり前、巨大なスクリーンでリアルタイム中継したりとか、それはまあびっくりするような仕掛けが結構ありました。

自分的にとにかく懐かしかったのが、こちらの Wheel of Fortune。10 年前のときに、母親とともにかなりハマっていた記憶がありますが、昔と違ってかなりデジタル化は進んでいて、タッチパネルとか普通に搭載してました。

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でもルールは昔と変わっておらず、至って単純。1~3 ラインに掛け金を張ってスロットを回す。ゾロ目が出ると当たりなわけですが、中でも Wheel of Fortune アイコンのゾロ目が出ると、台の上にあるホイールが回転して大当たりが出る、という仕組みです。

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……といってもぜんぜんろくな当たりなんて出なかったですけどねー;。まあ一回、ホイールを回せたからよしとしますが^^。

と、ぜんぜんルールを説明していませんでしたが;、各ルーレット台にはベースとなる掛け金が設定されており、例えば上の Wheel of Fortune の場合は 25 セント台と 1 ドル台の 2 タイプがあります。スロットでは複数ラインにいっぺんに賭けることができ、Wheel of Fortune の場合には最大 3 ラインまで張ることが可能です。ただし、前述したホイールは 3 ライン賭けた場合に限って回る仕組みになっているため、実態としては毎回 3 ラインずつ、つまり 25 セント台のときは 75 セント、1 ドル台のときは 3 ドルずつ使って賭けていくことになります。また、この Wheel of Fortune はプログレッシブタイプと呼ばれるスロットで、簡単に言うと、ジャックポット(大当たり)の賞金額がネットワークでの積み立て方式になっています。(日本人でも当選した人がいるようで、こちらにインタビューが掲載されていました。)

さてさてそれはともかく、最近のラスベガスは不況の影響か、最小掛け金が 1 セントという台も存在しています。……が、これがまたとてつもなく意味不明なスロットだったり;。

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何が意味不明って、このスロット、何が出たら当たりなのかがさっぱりわからないのですよ;;。この 1 セント台では、下側に “LINES” と “LINE BET” という設定があり、「何種類のラインに賭けるのか」「各ラインにいくら賭けるのか」を設定することができるようになっています(1 回あたりの掛け金は、LINES × LINE BET × 1 セントになる、という仕組み)。ところがこの前者がかなりの曲者。

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横一直線なので、これが当たりになるのはまあわかるんですけどね。

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なんでこのラインが当たりになるのかがさっぱりわかりません;;。……という、もはや当たりかどうかを判定できない意味不明なスロットになっちゃってます;。

この 1 セントスロット、いろんなカジノで見かけましたが、スクリーンを見ずにスロットを回している人が多く、おいおい~;、という感じではありました;。ちなみに 1 セントと聞くと安く感じるかもしれませんが、実際には LINES として 10 とか 20 とか賭けないとまるで当たらないので、それなりの金額にはなります。……といっても数十セントぐらいですけどね^^。

というわけで続いてのエントリは、お買い物あれこれ。前回のラスベガス旅行の際には、私はほとんど買い物をしていないのですが、今回は奥さんと行ったこともあって、せっかくなのでいろいろと買い歩いてみました。なるほど、海外でのお買い物って実は楽しいのね、というのがよくわかったりしましたが、まあつらつらとまとめてみようと思います。

■ Premium Outlet North

まずはラスベガスのお買い物のメッカ(?)、プレミアムアウトレットノースから。通常、アウトレットモールは通常店舗との競合を防ぐため、市街地から車で 1 時間程度のところに作ったりすることが多いのですが、ラスベガスの場合にはホテル街からたった 10 分程度のところに堂々と店舗を構えていたりします。なのでアクセスは超便利。今回のツアーはスケルトンだったのですが、このプレミアムアウトレットノースだけは送迎がついていました。

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ラスベガスのプレミアムアウトレットは、北と南に一軒ずつあります。店舗数的には北の方が多いらしく、送迎がついていたのも北の方だったのですが、行ってみてびっくり、おいおい超激安じゃないですかと小一時間;;。というか、通常価格から 30% オフ、そしてそこからさらに 60% オフ、ってそれ意味わかんないんですけど状態。とにかく値付けがデタラメすぎるので、思わず笑ってしまうことしきり。いやはや、こんなの見てたら日本で普通に買う気が激しく失せます;。COACH の皮のバッグなんて $150 ぐらいだったし、CK のバッグで $80 ぐらい、ワンピース類なんて 1 着 $30 ぐらい? もう意味わからんとしか言いようが;;。

というわけで、ツアーについていた送迎の車、帰りについては多分早目にタクシーで帰っちゃうので、ということで断ったのですが、

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……すんません、送迎時間を余裕で超えて大量に買い漁ってました;;。それでもたいした出費になっていないのだから驚きます。(多分トータルで $500~$600 ぐらい?) 残念だったのは、奥さんの服はあったけど私の服はなかったこと。奥さんの方は XS サイズでだいたい入るのですが、男性向けのものは細身の洋服がほとんどなく、残念ながら買えるものがほとんどなし。CK のネクタイだけ数本買いましたが、一本 $30 弱は安いよなー、という;。

にしてもこれだけ安いと、日本のアウトレットにも行ってみたくなりますね~。← 実は一度も行ったことがないので;;。

■ フォーラムショップス

続いてフォーラムショップスを。ここはシーザーズパレスに直結しているショッピングモールで、ラスベガスを代表する観光スポットのひとつになっています。ここは時間によって変化する空が有名で、ヴィーナスフォートのモデルとなったそうです。

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それにしてもここはとにかくだだっ広い;。何度迷子になりかけたことか;、という感じですが、迷路のように入り組んだローマの街並みに、所狭しとテナントが並んでいます。ウィンドウショッピングだけでもとにかく時間がかかりそう。ブランド的にも高級ブランドから比較的庶民的なブランドまで取り揃えられており、プレミアムアウトレットほどではないにせよセールをしているお店も多少ありました。うまく探せば結構いいお買い物ができそう……でしたが、まあとにかくお店の数が多すぎるので、ちょっとどーにもならないかも;。

施設面でかなり面白かったのは螺旋状のエスカレーター。調べてみたところ、三菱電機製だとか。いやー、すごい技術力^^。場所的には、ミラージ側の出口のところにあります。

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またフォーラムショップスの一番奥にあたるところでは、1 時間置きに、アトランティスと呼ばれる無料ショーが行われています。たまたま時間が合ったので見てきましたが……うーん、思いっきりハリボテショーなのであんまり無理していかなくてもいいかも、という感じ。かなりお金はかけてるんだろうなぁとは思うものの、無料ショーだとベラッジオの噴水ショーが頭一つ抜けているので、どうしても見劣ってしまいますね;。

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■ ファッションショー・モール

続いてファッションショー・モールをご紹介~。

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ファッションショー・モールは、ストリップのホテル街の北の方、ウィン・ラスベガスの通り向いに位置する超大型ショッピングモール。入るまでわかりませんでしたが、中はとにかくだだっ広い。フォーラム・ショップスやグランド・カナル・ショップスとは違い、とにかく整然としたモールなので、少なくとも迷子になるようなことはありませんが、そのかわりにとにかくひたすら歩いて歩いて歩くことに;。

このモールの面白いところは、アメリカの名だたる百貨店が片っ端から入っていること。Nordstorm,Macy’s などがずらりと揃い、さらに有名ブランド店が多数入居。しかもアパレルばっかりなので自分たちには全く手が出せない無縁な場所と化していました;。とはいえここ、多少ではありますが生活雑貨も取り扱いがあり、そこはなかなか面白かったです。日本では見かけない調理器具なんかを見るのはなかなか楽しいものですね^^。

■ グランド・カナル・ショップス

続いて、ヴェネチアンに併設されている、グランド・カナル・ショップスをご紹介~。

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ヴェネチアンの入り口から続くエスカレーターのスロープを登っていくと、イタリアのベニスをテーマとしたショッピングモール、グランド・カナル・ショップスに出ることができます。天井が青空になっているあたりはフォーラムショップスそっくりですが、こちらはかなり明るい空なので開放感があります。さらに中には運河が流れており、チケットを購入するとゴンドラに乗ることが可能。来ているお客さんたちのいいさらし者になります;(ぉ。

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このアトラクション、地味に結構なお値段で、一人約 $20 で 4 人の相乗り。もしゴンドラ 1 つを貸し切りたければ $75 ぐらいを支払う必要があります。さすがにちょっと高いんじゃね? と思いましたが、実際に乗ってみると船乗りさんが歌ってくれたりいろいろ教えてくれたりと、なかなか楽しいアトラクションでした。たまたま人が来なかったこともあって、二人きりでの貸切状態になりましたが、普段だと行列ができているのでなかなかラッキーには恵まれなさそうです;。

さて、このグランド・カナル・ショップスは、隣にあるショッピングモール、ザ・ショップス・アット・パラッツィオと連結しており、そのままそちらに抜けることができます。こちらはかなり高級感あふれるモールになってます。ヴァンクリもあったけど怖くて入れませんでした(ぉ^^。

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というわけでストリップの代表的なモールを紹介しましたが、さすがにこんなところではお土産は買えないので;、もうちょっと気軽なところで購入してみました。

■ ダウンタウン(フリーモントストリート)

お土産の大半は、こちらのダウンタウンのフリーモントストリートで購入~。さすがはダウンタウン、いかにもな気軽なお土産品がたくさんありました。下の写真のお土産屋さん、そしてこの隣には ABC マートがあり、そちらでも結構な数のお土産を扱っていました。ベタな品物はこういうところの方が買いやすいですね。

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ちなみにここに来た理由はお土産購入というわけではなくて、フリーモントストリート・エクスペリエンスという無料ショーを見るため。ここは商店街の天井がまるごとスクリーンになっており、ここに 1 時間ごとに映像が流れるという仕組み。音響設備もなかなか良く、道行く人たちがみんなノリノリで踊ってました。こういうノリの良さは見習いたいところですね~^^。

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■ ファーマシー(CVS/ファーマシー)

そうそう、ついでにここもご紹介^^。

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ラスベガスブールバード(ストリップ)沿いを NYNY から少し北に上がったところにある薬屋さん、CVS/ファーマシー。アメリカのファーマシー(薬局)は日本でいうところのいわゆるコンビニとかスーパーのようなもので、日用雑貨から食料品まで幅広く扱っています。このお店はしかも 24 時間営業なので、そういう意味でも使い勝手のよいお店ですね。日本とは扱っている商品などもかなり違うので、一度ふらっと立ち寄って覗いてみると楽しいんじゃないかと思います。

さてさて、前回のエントリではバフェについてご紹介しましたが、引き続いてはその他いろいろな食事をご紹介~。

■ アイスクリーム

うちの奥さんはなにげにアイスクリーム・イーターの異名を持つ困った人なのですが、ラスベガスでもその能力を如何なく発揮。事前に徹底的にアイスクリーム事情を調べてからラスベガスに乗り込んだり;。ここだけは絶対に行きたい! といって行ってきたのがこちらのお店。

[ICEPAN]

ハラーズの中にあるアイスクリーム屋さん、ICEPAN(アイスパン)。ここ、何がすごいって、その場でアイスクリームをゼロから作ってくれるのですよ^^。

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基本的なオーダー方法は、① フレーバーを選ぶ(ストロベリー、バナナ、キウイ、マンゴー、チョコレートなど約 16 種類)、② 牛乳を選ぶ(全乳、低脂肪乳、無脂肪乳、豆乳の 4 種類)、③ トッピングを選ぶ(ストロベリーやバナナ、m&m、モチ、チーズケーキなど約 19 種類)。これらをチョイスすると、5 分ぐらいでその場でアイスクリームを作り上げてくれます。

具体的には、まずフレーバーとなるフルーツと牛乳をミキサーで拡販後、これを “Ice Pan“ と呼ばれる低温金属板(-37 ℃)の上に流し込む。数十秒程度で一気に固まってくるので、これをひたすら鉄板上で練り上げます。

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ある程度練れてきたら、次にここにトッピング(のうち混ぜ込むもの)を追加し、これをヘラでもんじゃ焼きのように細かく切り刻み、再度練りこんでいきます。

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そして完全に練りこみが終わったら、これをカップまたはアイスコーンに取り、チョコレートソースをかけて出来上がり、です^^。(実際のムービーはオフィシャルサイトにあるので見てみるとよいかも~。)

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というわけで、食べてみたのですが。
これが激うま。っつーかめっちゃ美味しいよこれ~^^。

いやはやこれは素晴らしい。プレートの上であっという間に固まって出来上っていくアイスクリームの様子を見るのも楽しいのですが、なにより味が美味しい。おそらく素材がよいせいだろうと思うのですが、注文した二つのアイスクリームはどちらもうまうま(合成添加物はなしとのこと)。お薦めは?と聞いてみて注文したのは、バニラ+バナナ+チーズケーキ+チョコソース、そしてキウイ+ストロベリー+モチ(牛皮)+チョコソースの二種類。前者はちょっと重ためですが、バナナとチーズケーキの相性抜群、そして後者はフレッシュなフルーツの味が非常においしい。

お値段は二人で $15 ぐらいだったのですが、内容を考えると激安。というかこれ、2 つ作るのにだいたい 10~15 分ぐらいかかっているのですよ。これは超肉体労働だなぁという感じで、実際、筋肉ムキムキな屈強な男性が作っていたのですが、そうでもないと無理だろう、という印象。これは日本に持ってきたら絶対にウケるだろうなぁと思いつつ、一方で日本だとこれをバイト君で回すのは絶対に無理だろうなぁとも思ったり。ちょっと調べてみたところ、実は日本にも一時出店してきたことがあったようで、青山と群馬(館林)にあったらしいのですが、その後、経営上の問題なのか次々と閉鎖し、現在ではラスベガス一店舗になってしまっているとのこと。詳細はこのページに書かれてましたが、いやー、これはぜひ今後増えてほしい一軒だと思います。私はそれほどアイス好きではないですが、実に素晴らしいアイスでした。

もっとも難点がないわけでもなくて、唯一の難点はその量;。作っている最中は少なく見えるんですが、実際には 4 玉分ぐらいの分量に;。具やトッピングの量によって変わるのでしょうけれども、全部食べ切ると冬場はさすがに冷えます;。まあそんなときはすぐ横にあるスターバックスで温まるのが吉かも?^^

[Blizz Frozen Yogurt]

続いてご紹介するのは、ブリッツ・フローズン・ヨーグルト。ここは量り売りのお店です。

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8 種類ぐらいのフローズンヨーグルトを適当に絞り出してカップに入れ、さらにそこにフルーツなどのトッピングを適当にして、チョコソースとかをかけて出来上がり、というセルフサービスのお店。単純ながらもフローズンヨーグルトがなかなかに美味しく、またフルーツトッピングが充実しているのがうれしいところです。値段的にはこちらもだいたい $7~8 ぐらいですが、結構お腹いっぱいになります。っつーか、周りを見ているとカップ一杯に入れている欧米人がかなりいて、いやはやこの人たちの胃袋はどーなっているのだろうか;;、と驚かされます。

ちなみに自分たちはルクソールの中の Blitzz を 2 回ほど使いましたが、MGM Grand の中にもあったはず。また類似のフローズンヨーグルト店はいろいろあるようなので、飛び込んでみると面白いかもしれません。

[Cafe Gelato]

最後にご紹介するのは、ベラッジオの中にあるお店、カフェ・ジェラート。

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ベラッジオの奥の方にあるお店なのですが、もう一軒、ベラッジオの湖の向かって右側の入り口(フォーコーナーのところの入り口)にもあり、自分たちはそこでジェラートを購入。閉店間際にストロベリーとカプチーノを注文したのですが、これがめちゃめちゃ美味しい。特にカプチーノは絶品で、舌触りの良さといい味の良さといい、ちょっとびっくりしました。加えて驚いたのが値段。どちらも $5 弱。ベラッジオというホテル内のお店であることを加味すると激安かなと思います。ちなみにお店は 24:00 までなんですが、23:30 ぐらいには片づけ始めるので要注意。夜の噴水ショーを見てから行ったら一度間に合わなかったことがあります><。

■ その他いろいろ~。

というわけで、このエントリの残りはその他いろいろなお食事をご紹介~。

[KGB (ケリー・グルメ・バーガー)]

せっかくアメリカに来たわけだし、一度は本場のハンバーガーを!ということでやってきたのは、ハラーズの中にあるハンバーガーショップ、KGB(ケリー・グルメ・バーガー)。

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セレブシェフとして人気のあるケリーサイモンという人が手掛けたハンバーガー屋さんだそうで、いかにもアメリカっぽい雰囲気の中で美味しいハンバーガーを食べることができます。注文したのは、Orchard Turkey Burger と、Iron Chef Sliders。後者は、ケリー氏がアイアンシェフアメリカに出たときに作ったハンバーガーだとか。

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味の方はというと、まあごくごく普通かな? という印象。アイアンシェフ、ということでやや過大な期待をしましたが、中身はごく普通の一口サイズハンバーガー。ハンバーグとチーズとトマトをパンズで挟むという、昔ながらのハンバーガーなので、ケチャップがめちゃめちゃよく合います。一方のターキーバーガーの方はいかにもアメリカンなトンデモサイズな一品でしたが、中身は野菜たっぷりのヘルシーなハンバーガー。昔はアメリカというと肉とパンしかないハンバーガー、というイメージがありましたが、こういうものがアメリカでも流行るようになったのですねぇ。ちなみにショーの前に食べに行ったのでお店にはスムーズに入れたのですが、18 時を過ぎた頃から結構な混在になっていてびっくり。結構な人気店なのかもしれません。

[フードコート]

続いてフードコートをご紹介~。

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フードコートは、セルフサービスのファーストフード店がたくさんある飲食コーナー。アウトレットモールのような手軽に食事を済ませたい場所や、ちょっと安めのホテルにあり、軽く食事をしたい場合に便利です……とガイドにはよく書かれているわけですが、アメリカのフードコートは出てくる量がアメリカ基準;。写真にあるのはルクソールホテルの中のフードコートで注文したピザとシーザーサラダなのですが、どちらも量が半端ない;;。多分、ピザは半径 20cm ぐらいはあるだろうな....という感じだし、シーザーサラダに至っては、パンまでついてくるのが意味不明;。なんかこっちの人たちはシーザーサラダ頼んだら他のものは頼まないんだろうか....いや多分そんなことないよなぁ、とかいろいろ考えてしまうサイズですよ、ええ;。

ちなみに今回は注文しませんでしたが、マクドナルドは基本的には日本と同一サイズ(ビックマックなど)なので、迷った場合にはおすすめかもしれません。や、面白くはないですけどね^^。

[カフナビル]

そんなわけで、ラスベガスの食べ歩き編の最後のトリは、ラスベガスの名物フレアバー、カフナビル(Kahunaville)

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トレジャーアイランド(Ti)の中にあるバーで、フレアバーテンダー(曲芸のようにカクテルを作っていく人たち)がいます。なんとチームを組んでいるらしく(チーム・カフナ)、結構な賞も取っているのだとか。本来であれば盛り上がるのでしょうが、自分たちが行ったときにはオフシーズンということもあってかまるでお客さんもおらず、いやそもそもどこに座ればいいの??状態;。まあでも座ってからはバーテンダーさんがかなり愛想よくしてくれて、「フレアバーテンディングを見に来たんだ」と言ったら、「ビデオとカメラの準備いい?」とまで聞いてくれたりとか。よほど撮影慣れしてるんでしょうね^^。なかなかに楽しかったです。ちなみにメニューに値段書いてなくて、いったいいくらぐらいなんだろうと思ってましたが、2 人で注文して $9.45 って……;;。いやそれはいくらなんでも安すぎるだろう、状態;。もしかしたら値段ころころ変わるんですかね?^^

オンシーズンだとかなり盛り上がるそうなので、ちょっとそこは残念? あと、今はフラミンゴホテルに Margaritaville という新しいフレアバーができていて、世界的にも有名なフレアバーテンダーが働いているのだとか。うーん、この辺は事前予習不足でしたね^^。でも十分楽しかったです。

さてさて、正直アメリカってあんまり食事おいしくないよねー;、と言いたいところなんですが、ラスベガスに関してはこの一般則は当てはまらず、いやむしろかなりイケてると思います。しかも 10 年前に訪問したときに比べて美味しくなっている、という印象もあり、ここ 10 年間での進化を感じずにはいられませんでした。……いやまあ、何軒か外したお店もありましたけど;;。

というわけで、Part 3. ではラスベガスでの食事をいろいろまとめてみたり~。

■ バフェいろいろ食べ歩き。

ラスベガスの食事で有名なのは、なんといってもバフェ(ビュッフェ)。まあ要するに定額食べ放題なお店なわけなのですが、もともとはカジノの合間にさくっと好きなものを食べられるように、という目的で生まれてきたのだとか。しかしバフェもここ 10 年間でかなり進化してきているようで、現在ではホテル集客のための目玉要素のひとつになってきているような印象でした。

ただ、どのお店に行くのかはめちゃめちゃ重要で、今回行ってきたのは 3 箇所でしたが、味と品揃えは天と地ほどの差がありました;。基本的には新しいところ、ちょっと値段が高めなところを狙って行くべき。料理の種類といい質といいサービスといい、お値段以上の差があります。

[スパイスマーケットバフェ]

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プラネット・ハリウッド内にあるバフェ。カジノフロアの地下にあるお店。2007 年のラスベガスのバフェ・オブ・ザ・イヤーに輝いたお店、ということで多くのガイドブックで紹介されており、ちょっと期待して行ってみたのですが、これがかなり外しました;;。(涙)

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実は 2007 年というのは、このお店のリニューアルオープン直後。すごい品揃え、ということで有名になったらしいのですが、今ではこの程度の品数は珍しくないようで、他に行った 2 軒のバフェに比べても若干品数は少な目。まあ品数が少ないのは許すにしても、料理の方がちょっと涙目;。

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特にがっかり感が強かったのは切り分けてもらった肉。っつーか火が入りすぎ;;。野菜類のメニューはほどほど多かったのですが(なので盛り付けてみるとそれっぽくは見える;)、いかんせん味がどれもイマイチでした。まあでもこの辺は許すにしても、一番頭を抱えたのはデザート;。

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クレープを作ってくれるコーナーがあるのですが、何を血迷ったのか、クレープがすでに焼かれているのですよ;;。まあそれは許すにしても、フライパンで温めなおして出てきたものは、焦げ焦げだらけの、見るからに食欲をなくすようなクレープ;;。いやちょっとこれはあんまりでしょ;;、状態。

他の Web サイトのレポートを見ている限り、ここまでひどくはないので、おそらく最近になって質が落ちてきている、ということなのでしょうが、それにしたってこれは……という印象;。スプーンもちょっと汚れてたり、通された席も悪くて、横をせわしなく下膳係の人がカートで行ったり来たりしていて、それだけでも食欲をなくすよ~;、状態;。照明も薄暗いし、なんというか、こういうのが昔ながらのラスベガスのバフェなんだろうなぁ……と思ったりした次第。値段的にはリーズナブルで、確か $28 ぐらいだったのですが、いやこれだったら +$10 出して他のお店行くよ、という感じでした;。しょぼりん;。

[The Buffet]

続いてご紹介するのは、ウィン・ラスベガスホテルの中にあるバフェ、The Buffet。

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高級感あふれるウィン・ラスベガスの中のバフェだけあって、とにかく内装が華やかなのが印象的。新しいバフェなので天井高が高く、解放感に溢れているところも非常によいです。

ここのバフェですが、とにかく広いです;。左から右まで見渡してみるとこんな感じ~。

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っつーか端から端までとても見えないよ!;;、という感じで激しくびっくりしたわけですが;、とりあえずせっかく来たんだし、料理ひととおり撮影してみますかね?? というわけで撮影してみた結果がこちら~。^

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ちょ;;;、いったいどんだけ;;;。
というか写真ひととおり撮影して戻ってくるだけでも 5 分ぐらいかかりましたよ;;。

シーフード、肉、アジア、メキシコ、イタリア、ベジタブルなど豊富な料理がずらーーーっと並んでいるわけなのですが、特筆すべきはやはり料理の味。基本、何を食べても美味いです。

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最初に驚かされたのがプライムリブ。さすがは肉の本場、アメリカ。肉そのものの味もよいし、火加減も抜群。いやー、これはイケてるよ~、と一品目から感心。サイドメニュー類もいろいろ取ってきましたが、どれもかなりイケてます。

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加えてなかなかよかったのはパスタ。その場で調理してくれるのですが、パスタの種類、ソースの味、具材などを自分でチョイスできるという仕組み。適当に注文してみましたが、味も割とよかったです。

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とまあ、全体としては割とべた褒めな一軒だったのですが、残念だったのはデザート。

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種類的にはまあそこそこあるし、小物のケーキが数多く取り揃えられていて見栄えもよいのですが、激しく残念なのが。具体的にどこが、と指摘するのが難しいのですが、日本人が期待するスイーツの味とずれていて、なんというか、どことなく合成甘味料っぽい味がするのですよ;。なんとなく、使っている砂糖が日本と違うんじゃないかという気がするのですが(日本はサトウキビ、アメリカだとトウモロコシ?)、ちょっとずつ味がずれていて、激しく微妙な感じでした;。まあでもスパイスマーケットバフェの焦げまくったクレープに比べたら 100 倍美味しいと思いますが……;;。

というわけで、さすがはウィンラスベガス、素晴らしい味だなぁと感心したのですが、本命は他にいました;;

[バッカナル・バフェ]

今回のラスベガスの料理で最も素晴らしかったのは、文句なくここです

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昨年 2012 年にオープンした、シーザースパレスが誇るラスベガス最大級のバフェ、バッカナル・バフェ。いやはや、ここはホントにとんでもないバフェでした;。いやー、何がすごいって、とにかく広い、品数が多い、そしてどれを食べても美味しい。あまりにも素晴らしかったので、最終日にもう一度リピートしたほどでした。時間帯を選ばないと、結構混雑している点についても要注意。初回は 12 時前後に行ったため、30 分程度待つことになりました。

さてさて、まずはバフェのお料理を軽くご紹介~。さすがにここは全部は無理なのでいくつかピックアップして^^。もちろんジャンル的には、シーフード、肉、メキシカン、イタリア、アメリカ、中華、日本と一通りのものが揃ってます。

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ここの素晴らしいところは、他のバフェに比べて小皿料理が多いということ。おかげで単純にお料理を取ってきて並べるだけで、これだけ綺麗なお皿になります。いやー、これはテンション上がるね~、という感じ(笑)。地味なことではありますが、冷たいお料理などはちゃんと小皿に分けられているので、暖かい料理と冷たい料理がまじりあわないようになっているのも細やかな心遣いでよいですね。

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加えてプライムリブもここのが一番美味しかったです。グレービーソースなしでも十二分にイケます。最終日に訪問したときにはやや胃がもたれていたのですが、それでもついつい入ってしまうあたりが美味しさの証拠、でしょうか^^。

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肉系はサイドメニュー類も充実。ミニバーガーは後述する KGB (ケリーグルメバーガー)よりよほど美味しかったのにはびっくり。しっかり脂身のある肉を使っているのでとてもジューシー。フライドポテトはサツマイモのものもあって、なかなかイケてました。

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中華の点心の類ももちろんあります。この辺は味としてはごく普通ですが、アメリカ水準としては結構高め。酸辣湯とか春巻が普通に美味しかったです。春巻はなぜか中身が野菜ペーストでしたが、パリッと揚がっているあたりはお見事。ちなみに自分たちは手を出しませんでしたが、寿司コーナーに加えてヌードルコーナーがあり、そちらではラーメン、うどん、春雨、フォーの中からチョイスしてその場で茹でてもらうこともできるようになってました。

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とはいえ、カウンターコーナーの目玉はやはり本命はこちらでしょう。その場でパスタを茹でて作ってくれるのですが、クリームソースベースのパスタを作ってもらったところ、これが激うま。麺の方はちょっと茹ですぎだろうという感じでしたが、ソースが激うまで、いやこれめっちゃいいチーズ使ってるなぁと思ったり。見ていても、よさそうなチーズを惜しみなく大量に使っていたので、これはまあ美味しくて当然かも。いや~、よかったですよ~^^。

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……もっとも難点は、このパスタを作ってくれる人がかなり怠け者っぽかったこと;。実はパスタコーナー、初回訪問時も見かけていたのですが、オープンしているのかクローズしているのかはっきりしない;。店員さんが、ちょっとばかり離れたところにいて、お願いしないと積極的には作ってくれなさそうな気配だったんですよねぇ;。2 度目のときは呼びつけて作ってもらってる人がいて、それに後追いする形で注文したんですが、うーん;;^^。他の店員さんはかなりフレンドリーでしたが、ここだけはちょっと残念。

ちなみにパスタは作り置きのものもあります。こちらはまあごく普通ですね。スープ類もいくつかあります。

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バッカナルバフェはだいたい何を食べても美味しかったですが、唯一外したのがこちらのメキシカン? アジアン? な料理。な~んか見るからにヤバそうな空気が漂いまくりでしたが;、やはり日本人的には口に合いませんでした。奥さんがこれを食べたあと、横にあったスープを追加で取ってきてそれにつけて食べてみてましたが、さらに傷口を広げてました;;。

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さてさてこのバフェ、実はスイーツもなかなかにイケてます。

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とにかく圧倒されるのはその種類。ウィン・ラスベガスもまあまあ種類がありましたが、ここを見てしまうとその差は歴然。カラフルな小皿に盛られた色とりどりのケーキ、そしてオーダー方式のアイスクリームなどなど、驚くほど豊富なメニューが取り揃えられていました。

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そして肝心な味の方はというと、十分にイケる、という印象。さすがにスイーツはもともと日本で相当にレベルの高いところばっかり行っているので;、そういうお店にまでは届きませんが、それでもどのスイーツも適度かつ上品な甘さが見事なものばかり。

全品制覇はとても無理でしたが;、いやー、ここは籠りたくなるバフェですね。とにかくラスベガスに来たら一度は行っとけ、という感じ。お値段は他のバフェに比べて高めですが、この内容であれば十二分に元は取れる、という感じ。他のバフェに比べて頭ひとつふたつ抜けている感じでした。

というわけでバフェについてつらつらと書いてきたのですが、まだ書いていないことをひとつ。それはバフェのチップに関して。基本的にマックのようなセルフサービスのお店ではチップなし、サービスを受ける場合にはチップあり、というのが原則なんですが、最後までバフェでのチップの相場がよくわからなかったです;。通常のレストランなら 15~20% が相場ですが、そこまでのサービスを受けてるわけでもなし……と思う一方、愛想よく飲み物持って来てくれたりお皿片づけてくれたりしてくれたりするあたりや、金額も場所によっては $40~50/人 近くと結構な金額になるあたり、通常のレストランと大差ないのも実際だったりして、なかなかに難しかったりします。まあ、気持ちよく食べられたら置く、という、本来のチップの趣旨に則ればよいのかもとは思いましたが、この辺、文化的な違いなので難しいところですね;。

ただ、実際に使った感触で言うと、チップはテーブルで後払い(現金)にした方がよいです。バフェは前会計で、会計を済ませた後にテーブルにウェイターが案内してくれるのですが、チップ込みで前会計を済ませた場合、レシートにチップ金額を書いてくれるお店とそうでないお店がありました(前者だったのは上記 3 店だとウィン・ラスベガスのみ)。カード払いにする場合は前会計の際に払ってしまった方がラクなのですが、サービスしてくれている人に感謝が伝わらないという意味ではテーブルで現金後払いにした方がよいと思います。

にしても、バッカナルバフェ、また行きたいですねぇ……^^。blog 書いてたらあの味が再び蘇ってきますよ、ええ^^。

さてさて、続いてラスベガスのホテルをいろいろとまとめてみたり。今回は滞在期間が長かったこともあって、かなりいろいろなホテルを回ってみることができました。ストリップ沿いの主要なホテルはだいたい回りましたが、いやはやホテルによってこうも雰囲気が違うものか、といろいろ考えさせられました。

さて、ストリップ沿いのホテルですが、ざっくり分けると、MGM 系のグループ、ハラーズ系のグループ、それ以外の新興グループの 3 つに大別されます。カジノのポイントカード(プレイヤーズカード)もこの系列で分かれており、MGM, ハラーズ系であれば使いまわしが可能。

  • MGM 系 : ベラッジオ、MGM Grand、NYNY、ミラージュ、モンテカルロ、ルクソール、マンダレイベイ、アリア
  • ハラーズ系 : シーザースパレス、パリス、バリーズ、フラミンゴ、リオ、ハラーズ、プラネットハリウッド
  • その他 : ウィン・ラスベガス、ベネチアン、マンダリンオリエンタルなど

やはりベラッジオに宿泊したこともあって、自分たちには MGM 系列の方が馴染みが深い感じがありましたが、まあつらつらと書いていこうかと思います。

なお、前回のエントリに書いたように、ホテルは必ずカジノを中心に構成されていますが、多くのホテルは迷宮のようになっていて、出口がわからなくなることが多いです。そのときは、ホテル内の標識で「Lobby」を目指すか、あるいは「LasVegas blvd(ラスベガスブールバード)」を目指すとよいです。最初わからなかったのですが、いわゆるストリップというのは、ラスベガス・ブールバード(大通り)のうち、中心ホテル街の 6.7km の部分を指す用語。標識には Strip よりも LasVegas bvld と書かれていることの方が多いので、それを目指すとよいと思います。

■ ベラッジオ(ベラージオ)

まずは自分たちが宿泊したホテル、ベラッジオから。日本の表記ではベラージオの方が多いですが、アメリカ人の方々の発音は「ベラッジオ」に近かったような気がします。とまあそれはともかく、ここはストリップ中央に位置する、噴水ショーで有名な湖を有する客室数約 4,000 の巨大ホテル。日本人観光客は圧倒的にここを選択するらしいです。

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建設は 1988 年だそうなので、若干古くなりつつあるホテル。内装は綺麗なもののスタイリッシュというわけではないですが、適度な落ち着きのあるホテルです。雰囲気的には「上品な老舗ホテル」という印象で、帝国ホテルとかニューオータニとかに近いイメージですかね?^^

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このホテル、3 方向に延びた形をした建物なのですが、湖畔側の部屋とそれ以外の部屋とで結構値段が違います;。とはいえ噴水ショーはちょっと外に出ればすぐに見られるので、あんまり気にしなくてもオッケー。というか、自分たちは噴水ショーの時間帯に部屋にいたことがほとんどなかったです;。

ホテル内はカジノゾーンを中心に、有名ブランドが並ぶショッピングアーケードゾーンと、宿泊客が主に使うカフェやプールゾーンがあります。10 年前にここに来たときには夏場だったので、妹と一緒にまったりプールサイドで和んでましたが、さすがに今回は冬場だし……と思っていたら、びっくりすることに泳いでいる人が少なからずいました;;。温水プールとはいえ気温 10 度ちょっとのところで泳ぐとは……;;。

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変わったところとしては、ホテル内にある Jean-Philippe patissere のチョコレートファウンテン。高さ 8.3 m、流れているチョコレートは 2 トンという、世界一高いチョコレートファウンテンだとか。ガラスケース入りなのでさすがに食べられませんが;、いやこれにはちょっとびっくり^^。

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さて、ベラッジオといえばなんといっても “O” (オー)を外して語ることはできないです。名実ともにシルク・ドゥ・ソレイユのフラッグシップショーで、巨大プールを使ったパフォーマンスは他のショーを圧倒。今でこそショーのチケットも取りやすくなっているようですが、このショーを見るためだけにラスベガスに行く価値がある、と言えるシロモノだと思います。仔細は別エントリにまとめますが、いやホントにこのショーは一見の価値があります。

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夜になるとホテルの雰囲気もぐっとシックに。昼の噴水ショーもよいですが、夜の噴水ショーも綺麗。しょっちゅうやっているので、宿泊していると通りかかるつど見られるのも楽しいところかもしれません。

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■ シーザーズパレス

続いてベラッジオのお隣にあるホテル、シーザーズパレス。こちらは古代ギリシアをテーマにしたホテルで、ハラーズ系列のホテルの事実上のフラッグシップホテル。世紀の歌姫セリーヌ・ディオンのコロシアムショー、恐るべき広さと品数を誇るバッカナルバフェ、多数のテナントを抱えるショッピングモール フォーラムショップスの 3 つが、このホテルが抱える 3 種の神器といったところでしょうか? ちなみに名前は「シーザー」ではなく「シーザー」が正式名称の様子。まずは外観から~。

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内装はこんな感じ。1966 年開業とは思えないほどかなり手を入れているホテルのようで、内装は相当綺麗です。半面、古いホテルなので天井高が低い場所が多く、圧迫感が多い場所も少なくありません。この辺のちぐはぐさがなんとも、みたいなところはありました。右側の写真はコロシアムと呼ばれる、セリーヌ・ディオンの専用激賞ですが、さすがは世紀の歌姫、という印象。前述のオーとこのセリーヌ・ディオンのショーの 2 つだけは、オフシーズンにもかかわらず完売御礼でした。

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さて、なんといってもここの見どころはバッカナルバフェ。2012 年にリニューアルオープンされたバフェなのですが、恐るべき品数に加え、味も素晴らしくよく、ここも是非来る価値があります。自分たちは 6 日間の滞在で 2 回行ってきてしまいましたよ、ええ;。

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また、シーザーズパレスと併設される形で、フォーラムショップスというショッピングモールがあります。お台場のヴィーナスフォートのモデルにもなったモールで、色合いが変わる天井があります。有名ブランドが多いので全体的にお値段高めではありますが、一方でディスカウントしているお店もそれなりにあり、ぶらぶらと回ってみるとなかなかに楽しいです。奥の方にはアトランティスショーという無料ショーがあります……が、無理していくほどの内容ではないかなという印象;。

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なお、増改築を繰り返しているためなのか、内部構造がかなり複雑でわかりにくいため注意が必要です。いやはや、ここ何度迷ったことか……;;。

■ ウィン・ラスベガス

続いてウィン・ラスベガス。

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このホテル、ミラージュ、Ti、ベラッジオをプラニングしたスティーブ・ウィンがプラニングした最新のホテル。そのせいか、ホテルの雰囲気がとにかくベラッジオによく似ています。赤を基調としたホテルカラーはなかなかに綺麗です。

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ちょっと面白いのは、ここでやっているショー「ル・レーブ ザ・ドリーム」というのが、オーの演出家によって手掛けられた水のショーであるという点。……となると期待が高まりますが、こちらはオーに比べてエンターテイメント色の高いショーなので、シルク的なものを期待するとちょっと外すだろう、という印象。お値段的にリーズナブルなこと、またステージの形状がちょっと特殊なので、そういう意味で一見の価値はあります。

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ここはバフェ(ザ・バフェ)にも行きましたが、さすがに高級ホテルだけあって、バフェも相当によかったです。品数はややバッカナルバフェに及ばないものの、味だけ取れば互角かな? という印象。ここも行ってみる価値があるかなと思います。

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なお、ホテルは非常に綺麗でショーなども行く価値もあるのですが、場所としてはストリップの北のはずれにあります。このため、ル・レーブを見てからストラトスフィアタワーやダウンタウンのフリーモントストリート・エクスペリエンスなどを見に行くとよいんじゃないかと思います。

■ アリア

今度はアリアをご紹介。アリアはベラージオのちょっと南の方に位置するホテル。雑誌類にはシティセンターに併設された云々と書かれているので「??」となってしまったのですが、まあ普通のホテルだと思えばよいかと。ただ、さすがに最新のホテルだけあって、恐ろしく内装がスタイリッシュでカッコいいです。特筆すべきはカジノゾーンで、行き場がわからなくなる迷宮のような薄暗いカジノの多いラスベガスの中で、圧倒的にオシャレ感のあるカジノになっていました。天井高が全体的に高いのも一因しているのでしょうが、加えてお客さんたちもかなりオシャレな感じでした。っつーか、自分たちここに来てごめんなさい、状態;;。

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このホテルにもベラージオと同じく Jean-Philippe patissere が入っていますが、こらちはチョコレートファウンテンのかわりに巨大なチョコ模型を展示していました。かなりスペースを贅沢に使っているので、他のホテルに比べてゆったり感があるのもよいところ。また、今回は残念ながら鑑賞できませんでしたが、シルクの最新ショーである ZARKANA (ザーカナ)も行われています。……これ見なかったのは失敗だったかなー;。うーん。

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■ ベネチアン

続いて紹介するのはベネチアン。その名の通り、イタリアのベネチアをモチーフにしたホテルなのですが、ここはホテルよりも隣のグランド・カナル・ショップスの方が有名かも。ここも超巨大ショッピングモールになっていて、うっかりすると迷います;;。

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グランド・カナル・ショップスの屋内には運河があり、ゴンドラに乗ることも可能です。……が、意外に結構高いです;($20/人ぐらい)。割と行列になってましたが、まあたまのことなんでこういうのも面白いかもしれません。

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ちなみに夜になったとき、このベネチアンから見る夜景がまた美しいです。ラスベガスの夜景というと強烈なネオンというイメージがありますが、ちょっと落ち着いた色合いで水面に映る光というのはなかなかに綺麗でした。

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■ MGM Grand

続いて MGM Grand ホテルをご紹介ー。MGM 系列の総本山で、ストリップのちょっと南の方に位置するホテル。場所的には中心街じゃないのですが、実はホテルとしては世界で最も面積が広く、カジノとしても世界で 4 番目に面積が広いのだとか。総客室数 5,000 室を誇る、巨大ホテルです。

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さすがは MGM 系列の総本山、なかなかにゴージャスなホテルです。実際、ジョエル・ロブションが入っていたり、シルクのショーである KA (カー)が入っていたり、さらにはアリーナまであったり。ボクシングの世界タイトルマッチなども行われるらしいです。

続いてすごくよく似た名前の 3 つのホテル、パリス、ハラーズ、バリーズをご紹介。全部違うホテルなので要注意です;。

■ パリス

まずはベラッジオの真向いにあるホテル、パリスから。ここは名前の通り、フランスのパリをイメージしたホテルになっています。エッフェルタワーとか凱旋門もあるよ~^^。

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……というか、ちょっと笑ってしまうのはカジノフロアにエッフェルタワーの足が刺さっているというところ。これはちょっと面白いので一見の価値があります^^。

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エッフェルタワーはエレベータで上に登ることができ、そこからベラッジオの噴水ショーなどの鑑賞が可能。……といっても、高さ的にはたいしたことはないですし、加えて最上部は収容人数が地味に少ないので、混雑時は結構待つことになりそうです。自分たちが行ったときには待ち時間こそなかったですが、とてつもなく寒い;;。なので、ベラッジオの噴水ショーの時間を見計らって、上に登るとよいんじゃないかと思います。夜とか恐ろしく寒かったんだろうなぁ;;。

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ここはバフェも有名らしいんですが、結局行けなかったです。スパイスマーケットバフェではなくこっちに行けばよかった……;

■ ハラーズ

続いてハラーズ。グループ会社のフラッグシップホテル……だったのですが、今はシーザーズエンターテイメントと合併したため、特に目立つ存在というわけでもなくなっています。

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ホテル自体はちょっと年季が入った建物という印象で、ウェスタンな雰囲気もあってちょっと気後れしそうになるホテルではあるのですが、中にあるアイスクリーム屋さんの ICEPAN はラスベガスに行ったらぜひ一度は訪れてみたいところ。牛乳からアイスクリームを目の前で作り上げてくれるというすごいお店です。日本にあったらバカウケ間違いなしだと思うのですが、これはなかなか持ってこられないかなー;。詳細は別エントリにて^^。他には KGB ’ケリーグルメバーガー)というハンバーガー屋さんがあります。本場のハンバーガーを食べたければこちらが手軽でよいです。

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■ バリーズ

似たようなホテル名の最後はバリーズ。場所的にはベラッジオの向いにあるホテルで、かつては世界最大のホテル & カジノとして有名だったそうですが、今となっては特筆すべき点のないホテルになっている様子。アトラクションもなければショーもない、という地味目なホテルなので、実態としてはモノレールに乗るときに通過するだけ、という感じのホテルになっちゃっています。

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■ プラネット・ハリウッド(ph)

略称で “ph” と書かれていて、思わずペーハーと読みたくなってしまうホテル、プラネット・ハリウッド。その名の通り、ハリウッド映画をイメージしたホテルなのですが、映画をテーマとしたホテルという意味だと MGM Grand の方が規模が大きいかも。

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もともとは中東イスラム文化をテーマとしていたアラジンというホテルが、9.11 の影響を受けて経営破綻、そしてプラネットハリウッドへと衣替えしたとのこと。2007 年にはバフェも大幅改装してスパイスマーケットバフェという名前で大々的にオープンしたようで、その年のバフェオブザイヤーに輝いたらしく、ガイドにはおすすめバフェとして紹介されていたりする……のですが、行ってみたところ激しくしょんぼりなクォリティでした;。自分たちは行かなかったですが、ミラクルマイルという庶民的なショッピングモールが入っており、そちらがお奨めみたいです。

■ ルクソール

続いてルクソール。エジプトの遺跡がある都市の名前を冠したこのホテル、見た目はまるっきりピラミッドなのですが、非常に面白いのがその構造。下の写真を見ていただきたいのですが、ピラミッドの外壁部分に、頂点に向かって逆斜めの階段状にホテルの部屋が配置されています。そして内部が中空になっていて、そこに様々な施設(アトラクションやショー)が作られています。いやいや、こんな面白い構造のホテルは初めて見ました。

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夜にはピラミッドの頂点から光線が空に向けて放たれており、夜にストラトスフィアタワーから見るとその異様な光景にびっくりします。っつーか空の雲に光が当たって明るくなっていたりします。7 キロワットのキセノンランプを 39 個使っているそうで、世界で最も明るい光源なんだとか;。

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ここはカジノもお手頃価格、フードコードも充実、またビリーブやファンタジーなど価格的にも手ごろなショーを多数やっていて、何かと庶民派なホテルでした。ちなみに名前ですが、日本だと「ルクソール」と書かれていますが、「ラクソー」が正しい発音。ホテルのベルボーイはわかっているのでちゃんと言い直してくれますが、タクシーの運転手だとちゃんと発音しないと伝わらないかも、です。

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■ エクスカリバー

ルクソールのお隣にあるホテル、エクスカリバー。アーサー王の持つ剣の名を冠したこちらのホテル、外から見るとものすごくファンタジーな感じですね^^。家族連れによいホテルだそうですが、自分たちはちらっと遠目に見ただけでした。

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■ ミラージュ

続いて今度は北の方にあるホテル、ミラージュ。ここはテーマホテルの草分け的存在で、南国の楽園をイメージ。火山の噴火ショーが有名なのですが、残念なことにリニューアルメンテナンス中でお休み;。10 年前は世界でも珍しいホワイトタイガーを使ったジークフリード&ロイというマジックショーが行われており、非常に面白かった記憶があるのですが、その後、マジシャンの一人であるロイが公演中にトラに噛まれて重症に。一命は取り留めたものの、ショーは廃止となって現在はシルクのビートルズラブというものに架け替えられています。以前のラスベガスはマジックショーがかなりたくさんあったのですが、現在はシルク一色でマジックショーは鳴りを潜めてしまっているのでちょっと残念な感じですね。現在でもトラやライオンを展示したシークレットガーデンという動物園はあるようですが、今回は時間の関係で立ち寄らず。

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■ トレジャーアイランド(Ti)

ミラージュの隣にあるホテル、トレジャーアイランド。Ti と省略形で書かれることが多くて戸惑うのですが、正式名称はどっちなんでしょうね?^^

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ここはホテル前で行われる、海賊船を使ったショー 「サイレンス・オブ・ティーアイ」が有名なのですが、今回行ったときには天候の影響で中止とのこと。……正直天候が悪いとはとても思えなかったので単に観客が少なかったからじゃないか?と勘繰りたくなりましたが;、見られなかったのはちと残念。

さて、ここの見どころはというと、ひとつはシルクのロングランショー、ミスティア。しかしこちらは今回の訪問中はメンテナンス期間だったので見られず。ちょっとこれは失敗したかも;。

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もうひとつの見どころが、カフナビルというバー。ここにはフレアバーテンディングを行うバーテンダーが多数いて、その特技を惜しみなく披露してくれます。今回行ったときにはやたらと空いててカバーチャージ(お通し代)すらなくて、二人で飲んで $9.45 とかってどうよ?;状態でした。値段的にも結構リーズナブルなので、ちょっと行ってみると楽しいかも^^。

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■ NYNY (ニューヨーク・ニューヨーク)

続いて NYNY(ニューヨーク・ニューヨーク)。こちらはその名の通り、アメリカのニューヨークをモチーフにしたホテルで、自由の女神はあるわ摩天楼はあるわブロードウェイはあるわとその節操のなさが目立つ楽しいホテルです^^。今回は乗りませんでしたが、この摩天楼を駆け抜けるジェットコースターもあります。

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さてさて、ここのホテルで特筆すべきこととしては、ストリップ沿いのホテルとしてはカジノのテーブルゲームが安いという点。通常、テーブルゲームは平日昼間でもミニマムベットが $10 なのですが、ここには $5 からの台があります(週末の昼間は $10~でしたが)。割とにぎわっている & MGM グループなので安心感もある、という意味で、ルーレットやクラップスを安くやってみたい、という場合には結構おすすめです。

またここにはズーマニティというシルクのアダルトショーがあります。アダルトショー、といってもぶっちゃけまるでエロくないです;。アダルトショーといっても実際には男性も脱ぐので、女性にも十分おすすめできるショー。カップルで見に来てください、という看板に偽りはないです。シルクのあの雰囲気が好きな人は一見の価値があると思います。

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■ フラミンゴホテル

続いてフラミンゴホテル。シーザーズパレスの向いにあるホテルで、ベンジャミン・シーゲルというギャングがラスベガスの創世記に建てた歴史のあるホテルです。そんな歴史もあって、ホテルはかなり寂れていて、雰囲気的には地味に怖かったりします;;。や、別にホテル自体は十分に安全なんですけどね;。ここはホテル自体の見どころというよりも、歴史の方が面白いところで、ベンジャミン・シーゲルの人生を見てからここを見るとなかなかによいかも、という感じです。

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■ モンテカルロ

続いてモンテカルロ。その名の通り、モナコをテーマとしたホテルですね。以前はランス・バートンというマジシャンがマジックショーをやっていましたが、現在ではそちらは終了済み。今は何が有名なんだろう....とりあえず通過しただけなのでよくわかりませんでしたが、内装などは普通に綺麗なホテルでした。

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■ フーターズホテル

MGM Grand の通り向いにある、ちょっと寂しい感じのホテル。ストリップからは少し離れたホテルなのですが、カジノのテーブルゲームが安い、という話でふらっと立ち寄ってみました。アメリカの平均的なホテルでしょうが、ラスベガスのストリップ沿いのホテルから見ると怖い印象がありますね。テーブルゲームは平日昼間でミニマム 5$ から。でもそもそもお客さんが少ないので、クラップスなどもあんまり盛り上がりませんでした;。ここに来るぐらいなら NYNY でやった方がよい、というのが結論でした;。改めてホテルによってこうも雰囲気が違うのか、と感じさせられました。

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■ ゴールデンナゲット

フリーモントストリート・エクスペリエンスというダウンタウンのショーを見る際、どこに行けばよいのか迷うところですが、このホテルはフリーモントストリートに直結していることもあって非常に便利。タクシーでここをお願いした後、タクシー乗り場からホテルを突っ切れば、簡単にフリーモントに出られます。ダウンタウンの中では比較的よいホテルだそうですが、やっぱり雰囲気的にはちょっと怖くなりますね~;。

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というわけで、ざっくりと 19 軒のホテルを紹介したわけですが、改めて整理してみると、いやはやどんだけホテル回ってるんだ、という感じ;。ラスベガスはホテル自体がエンターテイメントだという話をよく聞きますが、なるほどそうだよなー、と思った次第。ちなみにラスベガスのホテル客室総数は約 15 万室、年間の訪問客数は約 4,000 万人弱、客室稼働率は 85% 程度とのこと。これだけの客室数を抱えるだけのエンターテイメントが存在する、というのがラスベガス、なのでしょうねぇ。

というわけで次回以降のエントリでは、テーマごとに分けていろいろ細かい情報をまとめてみたり~。いや、読むのも大変だと思いますが書くのも大変っす;;。

というわけで、まずはラスベガス旅行の概要からつらつらとまとめていこうと思います^^。

■ 旅行計画について

さすがに前回のアイスランド旅行の場合にはパッケージツアーに乗らざるを得ませんでしたが、ラスベガスの場合にはパッケージツアーに乗るよりも、スケルトンツアーを使った方が現地での行動の自由度が高まるのでよいんじゃないかなという感じ。まあ言葉が割と通じるのと、セキュリティ的に安全な都市だから、というのもありますね^^。

[ホテルの選択]

ホテルにランクがあるのは当たり前の話ですが、ラスベガスの場合、割と高めのホテルと休めのホテルとで、雰囲気から内装からあらゆるものに雲泥の差があります。例えばいくつかのホテルの写真を比較でぺたり。

  • アリア
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  • ウィン・ラスベガス
    20130113-161302 20130113-184040
  • ベラッジオ
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  • ハラーズ
    20130115-130900 20130115-140330
  • フーターズホテル
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  • ゴールデンナゲット(ダウンタウン)
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もちろん宿泊代も違うので、一概にどこのホテルがよいとは言えないのも確かなのですが、ラスベガスの場合、カジノで稼ぐことを前提としているせいか、他の都市に比べて相対的にホテルの宿泊料金が安いです。簡単に言えば、いわゆる高級ホテルも思ったほど高くなく宿泊できる、ということ。このため、個人的にはちょっと良い目のホテルに宿泊することをおすすめしたいです。

自分が馴染みにしているためのひいき目もあるでしょうが、ストリップ中心に存在するホテル ベラッジオは、雰囲気含めて悪くなく、かつお値段も結構リーズナブル(C/P が高い)なのでお勧め度が高いです……っつーか、噴水ショーと O という最強のショーを抱えているというだけでも宿泊の価値があるかなと思います。いやまあ、別に他のホテルに宿泊していてもこれらは普通に見られますが;;。

また、マンダリンオリエンタルはちょっと例外で、ここはカジノがないホテルだそうです。カジノは隣のホテルに行けばいつでも遊べてしまうので、敢えてカジノがないホテル、というのもよい選択かもしれません。……や、高いけど;;。あと、ホテルの予約時に禁煙・喫煙の指定ができなかったのでちょっと心配になりましたが、実際には禁煙室の方が多いので問題はない様子です。

[費用]

ラスベガスに旅行する場合には、現地でかなりのお金がかかる、というつもりでいた方が無難です。旅行先で出会った外国人が、「ラスベガスは大人のディズニーランドだ」と言ってましたが、いやはやこれは言い得て妙。ショーを見るにしても、カジノをやるにしても、グルメを楽しむにしても、何にしてもお金がかかる街。お金をかけなくてもそれなりには楽しい街ですが、お金を使うことを前提として設計されている街でもあります。ゆとりを持って、スケルトンツアーの料金と同額程度のお金を使うつもりでいると間違いがないんじゃないかと思ったり。実際、自分の場合は 10 年前のときも今回もそんな感じでした。

もちろんお金を適度に節約する方法もあります。意外にバカにならないのがタクシー代。ラスベガスはとにかく見た目に反してとにかく何もかもサイズがでかいので(感覚的には幕張みたいな感じ;)、隣のホテルまで徒歩で移動するにも 10~20 分ぐらいかかってしまうのですが、かといってタクシーで移動すれば時間が稼げるのかというとそうでもないというのが問題。実は一方通行が多かったり、裏口から回らないとうまく入れなかったりと、いろいろなルート上の問題もあり、Tip まで含めると隣のホテルへの移動ですら $10 近くかかったりします。実際のところはこんな感じ。見た目の距離と値段がぜんぜん比例していない、というのが実態です。

  • アウトレット → ベラージオ $15
  • ベラージオ → Wynn $10
  • Wynn → ストラトス $11
  • Wynn → ゴールドナゲット $15 ぐらい
  • ベラージオ → ハラーズ、意外に遠回りになって、$10 ぐらい

もちろんちょっと歩くのが体力的に大変、という場合は別ですが、そうでなければ観光も兼ねて、徒歩や他の移動手段を組み合わせるのがおすすめです。適度に歩きを加えた方が楽しいし、コスト削減にもつながります。トラム類は乗り場が遠いので正直不便なのですが、外国だとこういうものに乗ってみるのもなかなか楽しいものです。あ、そういやバスは乗り忘れた……;。

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[お金の準備]

ラスベガスと他の都市で大きく違うのは、TC (トラベラーズチェック)の使い勝手です。通常のアメリカの都市の場合、とにかく銀行に簡単に行けないため、TC を持っていったところでドルに換金できないのですが、ラスベガスの場合にはどこのホテルであってもカジノのキャッシャーコーナーで簡単に(かつ手数料ゼロで)ドルに換金できます。安全性を考えても換金手数料を考えても、ラスベガスであれば最小限の現金を除いては TC で持って行くのがベストでしょう。(ちなみに私はアメリカ出張が割とよくあるのでドルをある程度ストックしてあるのですが、今回は割と円高なので、ちょっと TC を多めにもっていって、帰りがけに全部現金に取り替えて持って帰ってきました。)

ただ、アメリカに慣れていない方の場合には、現金よりもクレジットカードを利用した方がよいです。これはクレジットカードであれば小銭が出ないため。確かにクレジットカードの方が手数料は数%程度悪いのですが、\1,000 ぐらいの買い物をするときに、\10 玉が数枚出てきてそれを使えなかったら、それだけでも 2% 近くのロス。だとすると、クレジットカードでも結局大差なし、という話になってしまいます。現金を持ち歩く必要がないというメリットを考えても、積極的に使ってしまった方がよいかもしれません。

小銭は使い慣れていないけれども、どうしても現金で、という方は、25 セント硬貨だけをうまく使うようにするとよいです。アメリカの硬貨は 1 ドル、25 セント、10 セント、5 セント、1 セントの 5 種類。このうち 1 ドル硬貨はほとんど使われません。(1 ドル紙幣の方が使われるため) 25 セント硬貨は非常によく使われているのですが、これを余らせると結構な金額になるので、25 セント硬貨だけを選り分けて、支払の端数をこれで支払うようにするとベスト。残った安い硬貨は、成田空港などで募金箱に入れてしまうとよいでしょう。この方法はその昔、妹に教えてもらいましたが、不慣れな方には非常に良い方法ですね。

[気温と服装]

これはもう時期によりぜんぜん違うのでなんとも言えませんが、今回遊びに行った 1 月の場合だと、だいたい日本の東京と同じぐらい、と思っていれば良いかなと思います。つまり、結構寒いです;;。夜なんかは結構冷え込みます。服装はだいたい日本と同じで OK かなと。夜はかなり冷えるので、ベラッジオの入り口の噴水などには普通に氷とか張ってました;;。

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ただ、一点注意すべきところとして、乾燥が思ったより激しいです。砂漠なんで当たり前なんですが;、目薬なんかは人によっては持っていった方がよいかなという感じです。

■ 現地までの移動について

では続いて、現地までの移動についての注意点をいくつか~。

[フライト]

10 年前にラスベガスに来たときには直行便だったのですが、現在は直行便の運航はないとの話。なのでトランジット(乗換)が必須なのですが、これが結構な曲者なので要注意。私も久しぶりにトランジットを使ったのですっかり忘れていたのですが、

  • 行きのトランジットでは、最初に到着した空港で入国審査が必要になる。
  • 帰りのトランジットでは、国際便に乗る前に再チェックインが必要になる。

後者はもしかしたらアラスカ航空からデルタ航空への乗り換えだったためかもしれませんが、ヤバかったのは前者。もともとトランジットの時間が比較的少なかったのですが、行きの便は機材トラブルで 1 時間の遅れになり、結構焦ることに;。さらにミスったのが入国審査でした;。

[入国審査]

これは私が完璧に忘れ切ってたのですが;、入国審査ってアメリカの場合だと家族単位なのですよね(日本だと一人単位)。なので入国審査のゲートに家族単位で行く必要があるのですが、うっかり一人で行ってしまって怒られるハメに;。

これに拍車をかけたのがパスポートの名前。結婚の際、嫁がパスポートを作り直さずに名前だけ変更する形にしたのですが、これ、意外に見逃す人が多いのですよ;。国ごとに書き方が違うせいなのかなんなのかわからないのですが、入国審査、税関、さらにはクレジットカードでの支払いなど、いろんなところで「名前が違う」と怒られるハメに;。まあ途中からはここ見て、と先手を打つようになったのですが、結論から言えば、有効期限が少ない場合は、パスポートは作り直しちゃった方がよい感じですね。

■ 現地での生活について

さて、最後に現地での生活について~。私の場合は前回も今回もラスベガスに長期滞在したのですが、もし長期滞在するのであれば、いろいろと買い出しやらなにやらをすると便利だったりします。それについていくつか~。

[スケジュール]

注意した方がよいのが、ホテルからホテルへの移動時間の見積もり。ホテル同士の物理的な距離は近くても、実際には横断歩道の位置が限られていたり、あるいはホテルフロントから目的の場所にたどり着くためには迷路のようなカジノを通過しなければならなかったりするため、意外に時間がかかります。このため、常にスケジュールに余裕を持って行動した方がよいです。いやホントに;。

特に後者は結構厄介で、どこのホテルもカジノに没頭させる & カジノで遊びながら移動してもらうため、時計もないし迷宮のようなマップになっているし、さらにはガイド表示も全体的に甘めです。いやもう出口ってどっちだよー;、と何回迷ったことか;;。結局、ホテル案内図(Directory)を探して移動するしかないのですが、この案内図も表示が少なめのいじわるなホテルが多いです。5 分前行動といわず、15 分前とか 30 分前行動をしておいた方が無難かも、ですね;。

[水の買い出し]

ラスベガスは乾燥しているので水は常に携帯していた方がよいのですが、ホテルで 500ml のペットボトルを買うと、だいたい $3.00/本。1~2 本ならともかく、長期滞在のときには結構ばかばかしいので、スーパーとかでの買い出しがおすすめ。ランクがちょっと落ちるホテルに行くと、ABC マートなどがあるので少し安く買えます。何かのついでに買って帰ってしまうとよいかと。自分たちはダウンタウンのフリーモントストリート・エクスペリエンスに行ったときに、ついでに ABC マートに立ち寄っていろいろと買い込んできました。ストリップ沿いの少し南の方(だいたいモンテカルロのあたり)にはファーマシー(薬屋さん)があり、そこでも買い込めます。(※ アメリカのファーマシーはスーパーのようなものなので、かなりいろいろ売ってます。忘れ物があったときなどにも便利。)

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なお注意すべきこととして、現地のお水は基本的に硬水です。弱い人はうっかり飲むとお腹こわしますので要注意。硬度(mg/l = ppm)表示で 100 ppm 以下が軟水、100 ppm 以上が硬水。ラスベガスの水道水は 300 ppm、日本の水道水はだいたい 60 ppm ぐらい。売っているミネラルウォーターはメーカーによって違いますが(この辺参照)、危ないなーと思う場合にはちょっと避けた方がよいかもしれません。

またこれに加えて、現地では(甘くない)お茶類を買うのが結構難しいです。スプライトやコーラ、レモネードなどの甘い飲み物はどこのお店でも売っていますが、糖分の入っていないお茶(紅茶など)を扱っているお店が意外に少ない。私はずーっとスプライトで大丈夫な人なのでよいのですが、奥さんはお茶がなくて結構苦しんでました。まあ ABC マートで見つけられたのでなんとかなりましたが^^。

あと、これはガイドさんから言われたことですが、ラスベガスのホテルの場合、部屋の冷蔵庫はセンサーつきになっているとのこと;。開けただけ & 中のものを動かしただけでチャージされるので注意、という話でした。そんな仕組みはさすがに初めてでちょっとびっくりです。

[食事]

関連して食事の話をひとつ。基本的に、アメリカの食事は量がおかしいです。下の左の写真は、ルクソールのフードコートで注文したピザですが、半径 20cm ぐらいあるんじゃなかろうか....;。右側は同じくシーザーサラダですが、なんでシーザーサラダを注文したのにそこにパンが乗っているのかと小一時間;;。

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まあこんな感じなので、何を食べてもすごい量、加えて油ものも多いのでかなりお腹がもたれます。なので、毎日バフェとか計画してもとても無理;。自分たちの場合には、一日一食、あとはちょっとしたおやつ類(アイスクリームとか)で済ませていました。っつーかそれぐらいで十分;。

ちなみにおいしいものを安く、という観点で行くと、有名どころのバフェをブランチで使ってめいいっぱい食べる、というのが一番 C/P が高そうです。バフェは場所によって味がピンキリで、おいしいところは普通に美味しいのですが、夜の時間帯だと結構高くつきます。お昼の時間帯だとリーズナブルに美味しいものをたらふく食べられるので、ブランチがてらバフェで食事 → ホテル周辺観光 → ショー観劇、というのが自分たちの定番コンボのようになりました。バフェについては別エントリで詳細にまとめるのでそちらにて。

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[時差ボケ]

ラスベガスと日本の時差は 17 時間差=1 日 – 7 時間差。日本が 7 時間遅れている、と考えると計算しやすいです。自分の場合、いつもアメリカへの出張の時はこの時差に苦しめられるのですが(行きも帰りも時差ボケ;)、今回のラスベガス旅行の場合には時差ボケが実質ゼロでした。というのも、深夜まで遊ぶ前提にすると、意外に実質的な時差が少なくて済むんですよね。簡単に計算してみると、

ラスベガス 日本
11 時起床 4 時起床
14 時ブランチ 7 時ブランチ
19 時ショー 12 時ショー
24 時ホテル戻り&カジノ 17 時ホテル戻り&ショー
3 時就寝 20 時就寝


という感じ。実質的には数時間程度の時差で済んでしまうのですよ;。ラスベガスは当然「夜の街」なので、行動的にもこんなふうに動いた方が楽しいのも実際のところなので、深夜型で動くと時差ボケ的には結構ラクです。

[チャイナパワー]

あと、これは全く別の話なんですが、ちと気になったのでちょっとだけ。

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今回の旅行はちょうど 1 月中旬だったということもあるのですが、高級ホテルを中心に、中国の旧正月に併せた内装がかなり目立ちました。正直、アメリカに来てまでチャイナな内装なんて見たくないよ、というのが本音だったのですが(できれば現地ならではのものを見たいので)、複数のホテルでやっていたことを考えると、チャイナパワーは地味にすごいのかもしれません。特に自分たちの宿泊したベラッジオはかなり気合い入れまくりで、クレーン車まで入れて庭園を改装してました……というか普通の庭園が見たかったよー;;。(涙)

というわけで先日の話ですが、こちらに行ってきました~。

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ええっと、まあいわゆるラスベガス。私自身は 2003 年に実家の家族と 4 人で行ったことがあるのですが、奥さんは今回が初の訪問。どっか海外旅行行こう → どこ行ってもいいよ~ → だったら一度はラスベガス行ってみたい、という話になってこちらに行ってきた次第です。6 泊 8 日でラスベガスにのみ滞在、メインはシルクのショー観劇という、どんだけお金かかるんだ状態のツアーでしたが(実際、結構お金はかかった;)、まあ私自身も再訪してみたい都市ではあったので、非常によい機会になりました。

というわけで旅行記をまとめてみようと思ったわけですが、時系列的にまとめるよりもトピック別にまとめた方がよかろう、ということでトピック単位に再整理してエントリ化することにしたのですが、自分たちの記念という意味ではタイムラインもまとめておいた方がよさそう。というわけで、ざっと何時にどこに行ったのか、というあたりを整理しておくと、こんな感じ~。(時刻は現地時間)

Day-1

  • 13:00 ロサンゼルス経由でラスベガス現地到着。
  • 13:00-13:30 ツアー会社の車で移動、ホテルベラッジオに到着。
  • 13:30-15:00 チェックインして部屋に移動、いったん荷物整理してから出撃。
  • 15:00-15:30 ベラッジオ内で O, KA のチケット受け取りをしながらシーザースパレスに移動。
  • 15:30-16:00 セリーヌ・ディオンのチケットを受け取りながら、フォーラムショップスを軽く巡回。
  • 16:00-16:30 アトランティスショーを見つつ、フォーラムショップスを脱出。その後、タクシーでルクソールへ。
  • 16:30-18:00 ビリーブのチケットを購入、Blitz でアイスを食べてスロットを回す。
  • 18:00-20:30 ビリーブ観劇。
  • 20:30-21:30 ルクソールのフードコートで軽くピザを食べる。
  • 21:30-22:30 ルクソールからタクシーでベラッジオに移動。噴水ショーを軽く見る。

Day-2

  • 10:00-10:30 プレミアムアウトレットノースへ移動。
  • 10:30-15:30 アウトレットで全力でお買い物。
  • 15:30-16:30 いったんベラッジオに戻って荷物を置き、その後、ウィンラスベガスへ。
  • 16:30:-18:30 ウィンラスベガスのバフェで食事。
  • 18:30-20:30 ル・レーブ ザ・ドリームを観劇。
  • 20:30-22:30 ストラトスフィアタワーへ移動して夜景を鑑賞。
  • 22:30-00:00 ダウンタウンに移動してフリーモントストリート・エクスペリエンスを鑑賞。
  • 00:00-00:30 ベラッジオに移動。深夜にズーマニティのチケットを予約。

Day-3

  • 13:00-14:00 ズーマニティのチケットを受け取りつつ、昼の噴水ショーをまったり鑑賞。
  • 14:00-16:00 プラネットハリウッドに移動、スパイスマーケットバフェで食事。
  • 16:00-16:40 軽くお店を回りつつ、パリスのエッフェル塔へ。塔の上から噴水ショーを鑑賞。
  • 16:40-17:20 バリーズの裏手からモノレールに乗って MGM へ。
  • 17:20-18:00 MGM の中を見ながら NYNY へ。
  • 18:00-19:00 NYNY の中をまったり巡回。ルーレットで遊ぶ。
  • 19:00-21:00 ズーマニティ鑑賞。
  • 21:00-22:00 NYNY からルクソールへ移動。ファンタジーのチケットを確保した後、Blitz で軽くアイス。
  • 22:00-23:30 ファンタジー鑑賞。
  • 23:30-00:00 ベラッジオに移動、中庭を鑑賞。

Day-4

  • 12:00-13:00 昼の噴水ショーを軽く見つつ、タクシーでハラーズに移動。
  • 13:00-1400 ICEPAN でアイスクリームを食べる。寒くなったので隣のスタバで暖を取る;。
  • 14:00-17:30 徒歩でベネチアンに移動。グランドカナルショップスをまったり巡回、ゴンドラにも乗る。
  • 17:30-18:45 再び徒歩でハラーズに戻り、KGB グルメバーガーでハンバーガーを食べる。
  • 18:45-19:00 シーザースパレスへ徒歩で移動。
  • 19:00-21:30 セリーヌ・ディオンのショーを観劇。
  • 21:30-23:00 フォーラムショップスを見ながら少しお買い物。
  • 23:00-00:00 ベラッジオに戻り、夜の噴水ショーを鑑賞。

Day-5

  • 12:00-13:30 シーザースパレスまで徒歩で移動、バッカナルバフェの行列に 30 分ほど並ぶ。
  • 13:30-15:30 バッカナルバフェで食事。
  • 15:30-16:15 フラミンゴホテルへ移動、フラミンゴを見つつモノレールで MGM へ。
  • 16:15-16:30 MGM を通ってフーターズホテルへ。
  • 16:30-17:15 フーターズホテルにてクラップスで遊ぶ。
  • 17:15-18:00 NYNY へ移動してさらにクラップスで遊ぶ。
  • 18:00-20:30 MGM へ移動、KA を鑑賞。
  • 20:30-21:30 アリアへ移動、まったり中を巡回。
  • 21:30-22:00 アリアからトラムでモンテカルロへ移動、そこからストリップ沿いを徒歩で散歩。
  • 22:00-22:10 ファーマシーを除いてみる。
  • 22:10-23:00 さらにストリップ沿いを北上し、ベラッジオへ戻る。
  • 23:00-23:30 ベラッジオのカフェジェラートでアイスを食べる。

Day-6

  • 12:00-14:00 ベラッジオのスパでカップルマッサージを受けてみる。
  • 14:00-16:00 ホテル内をまったり巡回。内庭のプールなどを鑑賞。
  • 16:00-16:30 バッカナルバフェに行くつもりが間違ってパリスのバフェに行こうとしてしまう;。遠回りになるがシーザースパレスのバッカナルバフェに移動。
  • 16:30-18:00 二度目のバッカナルバフェ襲撃。
  • 18:00-18:30 いったんベラッジオに戻って荷物を置く。
  • 18:30-21:00 O 鑑賞。
  • 21:00-23:00 O があまりにもよかったので再び O 鑑賞。(ぉ 今度はバルコニー席から。
  • 23:00- 部屋に戻ってお片付け。

Day-7

  • 05:00-05:45 荷物整理が早目に終わったので、スロットマシンで遊んでみる。
  • 05:45-06:10 荷物を持ってホテルの集合場所へ。
  • 06:10-06:30 空港へ移動。
  • 08:30- シアトル経由で日本へ。

だーっと書き出してみましたが、よくもまあ一週間遊びつくしたものだと我ながらちょっと呆れる次第;;。6 泊滞在で 8 回ショーを観劇してるわけですが、まあ無茶苦茶なスケジュールだったなぁと思ったりします。正直、イマイチだったショーも少なくないのですが;、今回のツアーは自分的には O に始まり O に終わる、と言っても過言ではないものでした。っつーかあのショー素晴らしすぎます;;。

というわけでここからは、ラスベガスツアーの詳細を、トピックごとにいろいろとまとめていこうと思います。これからラスベガスに遊びに行こうと思われている方の参考になればいいなー、ということで、ざらざらと書いてみたいと思います。

  • ラスベガス概要
  • ホテル
  • 食べ歩き
  • ショッピング
  • カジノ
  • ショー&アトラクション

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