先日、出張の折にこちらに立ち寄ってきました。
姫路駅のほど近くにある、姫路城、別名 白鷺城。江戸時代初期に建てられた天守閣などが現存しているという貴重なもので、 国宝や世界遺産にも認定されているというお城。姫路は初めて来たので、せっかくなのでということで立ち寄った次第だったりします。残念なことに現在は補修工事中で、お城はすっかり覆われてしまっているのですが、それでもまあ雰囲気は十分に楽しめました。
まずは駅から歩くこと約 10 分。平日にもかかわらず観光客にあふれていましたが、さすが国宝といったところでしょうか。補修用の外壁にイラストが描かれているのはご愛嬌^^。
入口付近まで来ると、その高さに驚かされます。天守付近は山になっており、下から見上げるとなかなかの威圧感が。
姫路城は、当時、非常に攻め落としにくい城として有名だったそうですが、なるほど入ってみるとそれがよくわかります。緩急のついた入り組んだ坂道の数々に加え、要所要所に用意されている大きな門。その門を破ったと思えば、その先には狭間と呼ばれる穴がたくさんあり、弓矢で狙い撃ちに合うという仕組み。また、石落としという仕掛けも面白いです。
城壁をよく見ると、石垣の四隅の上の方に妙なくぼみがついていますが、これ、中から石やお湯を落とすことができるようになっています。重みを逃がすため、石垣は四隅がややなだらかになっているのですが、こうしたところから登ってくる敵を排除するために用意されているもの。姫路城の石落としは、装飾的にかなりよい出来なのだそうです。
天守閣に登っていく途中には、皿屋敷(いちま~い、にまい~、の怪談)のモデルではないかと言われるお菊の井戸が。皿屋敷のモデルについては諸説あるそうですが、なんにしてもちょっとびっくり。そしてさらに入り組んだ道を上っていくと、修繕工事中の天守閣にたどり着きます。
この修繕工事では、天守閣をすっぽりと建物で覆っているのですが、このプレハブ的な建物から修繕中の姫路城が見られるという仕組み。全景が見られないのは残念ですが、こんな高さから間近に見られることもないと思うので、これはこれで面白いところ。
そして圧巻は、天守閣と同じ高さから見る城下町の様子。びっくりさせられたのは、江戸初期にもかかわらず、現代のビルすらも寄せ付けない高さを誇っていたこと。当時はいったいどんな景色だったのだろうかと思いを馳せたくなりますね。
天守閣に登った後は、上の写真にもある西の丸へ。姫路城はお城そのものだけでなく、こうした周辺の遺構まで残っているというのがすごいところです。
千姫に仕えた侍女たちが住んでいたところだそうで、ここから山を拝んだ千姫が休憩していたというのがこの西の丸の端にある化粧櫓とのこと。
これだけしっかりしたお城をきちんと見るのはなかなかない機会ですが、いやはや相当な見応えがありました。姫路は他にあまり見るものがないというのが悩ましいところみたいですが;、とはいえこの姫路城は素晴らしかったです。全景が見られなかったのが残念ですが、また機会があれば立ち寄ってみたいものです。
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