というわけで長崎旅行最後のエントリは、グラバー園の話をひとつ。ここは長崎の主要な名所であるにもかかわらず、前回は時間の関係で来られなかった場所。トーマス・ブレーク・グラバーというのは、、武器商人として幕末の日本で活躍したスコットランド出身の商人。長崎に西洋式ドックを建造したり炭鉱の経営をしたり、さらには国産ビールの育ての親だったりと、日本の近代化を支えた主要人物の一人ともいえる人なのですが、その人がこの地に構えた邸宅や、長崎市内にあった歴史的邸宅を移設したのがこのグラバー園だったりします。
グラバー園は路面電車の大浦天主堂下駅から徒歩で歩いていくこともできますが、普通に行くと結構な坂道を登る必要があります。しかし、路面電車の終点である石橋駅の方から行くと、グラバースカイロードと呼ばれる、斜めに移動するエレベーターで一気に丘の頂上に登ることができ、そこからゆったりと下りながら散策することが可能です。ちょっとあの坂道を登る気力はなかったので、エレベーターからアクセス。頂上からの見晴らしはなかなかに素晴らしいものがあります。
そんなわけで、裏側の入口からさっそく入園。最初の建物は旧三菱第二ドックハウス。ここからの見晴らしもなかなかのものです。
少し降りていくと、旧リンガー住宅、旧オルト住宅が。中も見学できますが、いやいや幕末時代にこの豪勢な建物というのは見事なもの。写真右側のオルト住宅は、ちょっとシャレたレストランと見紛うんじゃないか(言い過ぎ^^)という気すらします。
続いて少し降りて旧自由亭へ。明治 11 年に建てられた、日本初の西洋料理店とのこと。現在は 2F が喫茶店になっており、ちょっと休憩することができます。ここでコーヒーゼリーとコーヒーを頼んだのですが、地味にこれが美味しい。水出しコーヒーから作っているようなのですが、しっかりしたコーヒーで素晴らしかったです。観光地にもかかわらず、お値段も結構リーズナブルで、なんでこれで流行っていないのかちょっと疑問。
そして最後は真打ちの旧グラバー住宅へ。
……まあ一言いわせてください。
どんだけバブってるんすかwww。
っつーかこれには正直びっくり。日本最古の木造洋風建築物とのことですが、驚いたのはその家の贅沢さと広さ、そして庭からの素晴らしい景観。幕末に武士を匿うための隠し部屋があったり屋内庭園があったり、迷路のような数多くの部屋にもびっくり。冷静に考えてみれば、幕末時代に近代化を進めた武器商人ともなればその富は尋常ではないはずで;、そりゃこれだけ素晴らしい土地にこれだけの建物を持っていても当然だよなー;、と思ったり。いやでもびっくりしましたけど;;。
長崎の港を一望できるこの丘からグラバーさんは果たして何を思っていたのか。……というかホントにバブってますねー(← まだ言ってる^^)。なるほど、これは長崎に来たら必ず行けと言われるのも分かる気が。なんとなく歴史に気持ちを馳せずにはいられない、そんな素晴らしい場所でした。
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