さてさて、正直アメリカってあんまり食事おいしくないよねー;、と言いたいところなんですが、ラスベガスに関してはこの一般則は当てはまらず、いやむしろかなりイケてると思います。しかも 10 年前に訪問したときに比べて美味しくなっている、という印象もあり、ここ 10 年間での進化を感じずにはいられませんでした。……いやまあ、何軒か外したお店もありましたけど;;。
というわけで、Part 3. ではラスベガスでの食事をいろいろまとめてみたり~。
■ バフェいろいろ食べ歩き。
ラスベガスの食事で有名なのは、なんといってもバフェ(ビュッフェ)。まあ要するに定額食べ放題なお店なわけなのですが、もともとはカジノの合間にさくっと好きなものを食べられるように、という目的で生まれてきたのだとか。しかしバフェもここ 10 年間でかなり進化してきているようで、現在ではホテル集客のための目玉要素のひとつになってきているような印象でした。
ただ、どのお店に行くのかはめちゃめちゃ重要で、今回行ってきたのは 3 箇所でしたが、味と品揃えは天と地ほどの差がありました;。基本的には新しいところ、ちょっと値段が高めなところを狙って行くべき。料理の種類といい質といいサービスといい、お値段以上の差があります。
[スパイスマーケットバフェ]
プラネット・ハリウッド内にあるバフェ。カジノフロアの地下にあるお店。2007 年のラスベガスのバフェ・オブ・ザ・イヤーに輝いたお店、ということで多くのガイドブックで紹介されており、ちょっと期待して行ってみたのですが、これがかなり外しました;;。(涙)
実は 2007 年というのは、このお店のリニューアルオープン直後。すごい品揃え、ということで有名になったらしいのですが、今ではこの程度の品数は珍しくないようで、他に行った 2 軒のバフェに比べても若干品数は少な目。まあ品数が少ないのは許すにしても、料理の方がちょっと涙目;。
特にがっかり感が強かったのは切り分けてもらった肉。っつーか火が入りすぎ;;。野菜類のメニューはほどほど多かったのですが(なので盛り付けてみるとそれっぽくは見える;)、いかんせん味がどれもイマイチでした。まあでもこの辺は許すにしても、一番頭を抱えたのはデザート;。
クレープを作ってくれるコーナーがあるのですが、何を血迷ったのか、クレープがすでに焼かれているのですよ;;。まあそれは許すにしても、フライパンで温めなおして出てきたものは、焦げ焦げだらけの、見るからに食欲をなくすようなクレープ;;。いやちょっとこれはあんまりでしょ;;、状態。
他の Web サイトのレポートを見ている限り、ここまでひどくはないので、おそらく最近になって質が落ちてきている、ということなのでしょうが、それにしたってこれは……という印象;。スプーンもちょっと汚れてたり、通された席も悪くて、横をせわしなく下膳係の人がカートで行ったり来たりしていて、それだけでも食欲をなくすよ~;、状態;。照明も薄暗いし、なんというか、こういうのが昔ながらのラスベガスのバフェなんだろうなぁ……と思ったりした次第。値段的にはリーズナブルで、確か $28 ぐらいだったのですが、いやこれだったら +$10 出して他のお店行くよ、という感じでした;。しょぼりん;。
[The Buffet]
続いてご紹介するのは、ウィン・ラスベガスホテルの中にあるバフェ、The Buffet。
高級感あふれるウィン・ラスベガスの中のバフェだけあって、とにかく内装が華やかなのが印象的。新しいバフェなので天井高が高く、解放感に溢れているところも非常によいです。
ここのバフェですが、とにかく広いです;。左から右まで見渡してみるとこんな感じ~。
っつーか端から端までとても見えないよ!;;、という感じで激しくびっくりしたわけですが;、とりあえずせっかく来たんだし、料理ひととおり撮影してみますかね?? というわけで撮影してみた結果がこちら~。^
ちょ;;;、いったいどんだけ;;;。
というか写真ひととおり撮影して戻ってくるだけでも 5 分ぐらいかかりましたよ;;。
シーフード、肉、アジア、メキシコ、イタリア、ベジタブルなど豊富な料理がずらーーーっと並んでいるわけなのですが、特筆すべきはやはり料理の味。基本、何を食べても美味いです。
最初に驚かされたのがプライムリブ。さすがは肉の本場、アメリカ。肉そのものの味もよいし、火加減も抜群。いやー、これはイケてるよ~、と一品目から感心。サイドメニュー類もいろいろ取ってきましたが、どれもかなりイケてます。
加えてなかなかよかったのはパスタ。その場で調理してくれるのですが、パスタの種類、ソースの味、具材などを自分でチョイスできるという仕組み。適当に注文してみましたが、味も割とよかったです。
とまあ、全体としては割とべた褒めな一軒だったのですが、残念だったのはデザート。
種類的にはまあそこそこあるし、小物のケーキが数多く取り揃えられていて見栄えもよいのですが、激しく残念なのが味。具体的にどこが、と指摘するのが難しいのですが、日本人が期待するスイーツの味とずれていて、なんというか、どことなく合成甘味料っぽい味がするのですよ;。なんとなく、使っている砂糖が日本と違うんじゃないかという気がするのですが(日本はサトウキビ、アメリカだとトウモロコシ?)、ちょっとずつ味がずれていて、激しく微妙な感じでした;。まあでもスパイスマーケットバフェの焦げまくったクレープに比べたら 100 倍美味しいと思いますが……;;。
というわけで、さすがはウィンラスベガス、素晴らしい味だなぁと感心したのですが、本命は他にいました;;。
[バッカナル・バフェ]
今回のラスベガスの料理で最も素晴らしかったのは、文句なくここです。
昨年 2012 年にオープンした、シーザースパレスが誇るラスベガス最大級のバフェ、バッカナル・バフェ。いやはや、ここはホントにとんでもないバフェでした;。いやー、何がすごいって、とにかく広い、品数が多い、そしてどれを食べても美味しい。あまりにも素晴らしかったので、最終日にもう一度リピートしたほどでした。時間帯を選ばないと、結構混雑している点についても要注意。初回は 12 時前後に行ったため、30 分程度待つことになりました。
さてさて、まずはバフェのお料理を軽くご紹介~。さすがにここは全部は無理なのでいくつかピックアップして^^。もちろんジャンル的には、シーフード、肉、メキシカン、イタリア、アメリカ、中華、日本と一通りのものが揃ってます。
ここの素晴らしいところは、他のバフェに比べて小皿料理が多いということ。おかげで単純にお料理を取ってきて並べるだけで、これだけ綺麗なお皿になります。いやー、これはテンション上がるね~、という感じ(笑)。地味なことではありますが、冷たいお料理などはちゃんと小皿に分けられているので、暖かい料理と冷たい料理がまじりあわないようになっているのも細やかな心遣いでよいですね。
加えてプライムリブもここのが一番美味しかったです。グレービーソースなしでも十二分にイケます。最終日に訪問したときにはやや胃がもたれていたのですが、それでもついつい入ってしまうあたりが美味しさの証拠、でしょうか^^。
肉系はサイドメニュー類も充実。ミニバーガーは後述する KGB (ケリーグルメバーガー)よりよほど美味しかったのにはびっくり。しっかり脂身のある肉を使っているのでとてもジューシー。フライドポテトはサツマイモのものもあって、なかなかイケてました。
中華の点心の類ももちろんあります。この辺は味としてはごく普通ですが、アメリカ水準としては結構高め。酸辣湯とか春巻が普通に美味しかったです。春巻はなぜか中身が野菜ペーストでしたが、パリッと揚がっているあたりはお見事。ちなみに自分たちは手を出しませんでしたが、寿司コーナーに加えてヌードルコーナーがあり、そちらではラーメン、うどん、春雨、フォーの中からチョイスしてその場で茹でてもらうこともできるようになってました。
とはいえ、カウンターコーナーの目玉はやはり本命はこちらでしょう。その場でパスタを茹でて作ってくれるのですが、クリームソースベースのパスタを作ってもらったところ、これが激うま。麺の方はちょっと茹ですぎだろうという感じでしたが、ソースが激うまで、いやこれめっちゃいいチーズ使ってるなぁと思ったり。見ていても、よさそうなチーズを惜しみなく大量に使っていたので、これはまあ美味しくて当然かも。いや~、よかったですよ~^^。
……もっとも難点は、このパスタを作ってくれる人がかなり怠け者っぽかったこと;。実はパスタコーナー、初回訪問時も見かけていたのですが、オープンしているのかクローズしているのかはっきりしない;。店員さんが、ちょっとばかり離れたところにいて、お願いしないと積極的には作ってくれなさそうな気配だったんですよねぇ;。2 度目のときは呼びつけて作ってもらってる人がいて、それに後追いする形で注文したんですが、うーん;;^^。他の店員さんはかなりフレンドリーでしたが、ここだけはちょっと残念。
ちなみにパスタは作り置きのものもあります。こちらはまあごく普通ですね。スープ類もいくつかあります。
バッカナルバフェはだいたい何を食べても美味しかったですが、唯一外したのがこちらのメキシカン? アジアン? な料理。な~んか見るからにヤバそうな空気が漂いまくりでしたが;、やはり日本人的には口に合いませんでした。奥さんがこれを食べたあと、横にあったスープを追加で取ってきてそれにつけて食べてみてましたが、さらに傷口を広げてました;;。
さてさてこのバフェ、実はスイーツもなかなかにイケてます。
とにかく圧倒されるのはその種類。ウィン・ラスベガスもまあまあ種類がありましたが、ここを見てしまうとその差は歴然。カラフルな小皿に盛られた色とりどりのケーキ、そしてオーダー方式のアイスクリームなどなど、驚くほど豊富なメニューが取り揃えられていました。
そして肝心な味の方はというと、十分にイケる、という印象。さすがにスイーツはもともと日本で相当にレベルの高いところばっかり行っているので;、そういうお店にまでは届きませんが、それでもどのスイーツも適度かつ上品な甘さが見事なものばかり。
全品制覇はとても無理でしたが;、いやー、ここは籠りたくなるバフェですね。とにかくラスベガスに来たら一度は行っとけ、という感じ。お値段は他のバフェに比べて高めですが、この内容であれば十二分に元は取れる、という感じ。他のバフェに比べて頭ひとつふたつ抜けている感じでした。
というわけでバフェについてつらつらと書いてきたのですが、まだ書いていないことをひとつ。それはバフェのチップに関して。基本的にマックのようなセルフサービスのお店ではチップなし、サービスを受ける場合にはチップあり、というのが原則なんですが、最後までバフェでのチップの相場がよくわからなかったです;。通常のレストランなら 15~20% が相場ですが、そこまでのサービスを受けてるわけでもなし……と思う一方、愛想よく飲み物持って来てくれたりお皿片づけてくれたりしてくれたりするあたりや、金額も場所によっては $40~50/人 近くと結構な金額になるあたり、通常のレストランと大差ないのも実際だったりして、なかなかに難しかったりします。まあ、気持ちよく食べられたら置く、という、本来のチップの趣旨に則ればよいのかもとは思いましたが、この辺、文化的な違いなので難しいところですね;。
ただ、実際に使った感触で言うと、チップはテーブルで後払い(現金)にした方がよいです。バフェは前会計で、会計を済ませた後にテーブルにウェイターが案内してくれるのですが、チップ込みで前会計を済ませた場合、レシートにチップ金額を書いてくれるお店とそうでないお店がありました(前者だったのは上記 3 店だとウィン・ラスベガスのみ)。カード払いにする場合は前会計の際に払ってしまった方がラクなのですが、サービスしてくれている人に感謝が伝わらないという意味ではテーブルで現金後払いにした方がよいと思います。
にしても、バッカナルバフェ、また行きたいですねぇ……^^。blog 書いてたらあの味が再び蘇ってきますよ、ええ^^。
はじめまして。
先日ラスベガスに行く機会があったのでブッフェ情報を探していた際こちらのブログを拝見しまして「ここでおすすめされているなら間違いないな…」と思い、バッカルナバフェに行ってきました。
お味も種類も雰囲気も、ゴージャスかつ実があってとても良かったです!
他のブッフェも行ってみたいなと思いつつ、次回もラスベガスにいったらまたバッカルナバフェに行ってしまいそうです(^^;