やはり長崎に行ったらここは外せないでしょう、ということで行ってみました。
長崎原爆資料館。1945 年の原爆投下に関する様々な資料を集めた場所。原爆とはどのようなものかというところから始まり、熱線、爆風、放射線などの影響がどのように出るのかをひとつずつ解説していました。展示物の総量はさして多くはないのですが、どのひとつひとつも非常に重みがあり、見応えがありました。
原爆の構造もよく分かっていなかったのですが、中心部にあるプルトニウムを周囲の爆薬で圧縮して臨界突破させるという、至極単純なメカニズムであることに改めて驚きました。ちなみに入館料は 200 円なのですが、音声ガイドが 150 円でレンタルできるのでそちらもおすすめ。聞きながら個々の展示物をじっくりと見られます。
資料館を見たは、そばにある爆心地へ。歩いて数分のところにあります。
これまた私は知らなかったのですが、平和公園が原爆落下点ではないのですね。実際の落下点はそこから少し離れたところで、しかも地上 500m で爆発しているとのこと。てっきり地上に落ちて爆発したのだと思っていましたが、そこから地上に対してかかった圧力は 6~10 トン程度だったそうで、改めて驚かされることばかりでした。
そして平和公園へ。ここはもともと刑務所があった場所だそうですが、いろいろな国から寄贈された像が置かれていました。
核分裂が発見されたのが 1939 年、そして臨界突破させることに成功したのが 1942 年、それからたった 3 年後にこの原爆が使われたという事実。戦争というものはそういうもの、と言ってしまえばそれまでですが、いかに自分が幸せな時代を生きているのかというのを痛感させられます。子供の頃だと通過してそれっきり、だったようにも思いますが、大人になってからこういうところに来ると、ひとつひとつの事実の重みが心に重くのしかかってくるものですね。
コメントする