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結婚式の作り方。その 12. 最後のまとめ。

というわけで、だらだらと延々続けてきたこの結婚式メイキングなお話なのですが、まあだいたいネタも書き尽くしたのでぼちぼち終了。もしかしたら、これから結婚式をされるどなたかの参考になるかも、ということで、最後に自分の結婚式を振り返って、自分なりのまとめをしておきたいと思います。まずは反省点や失敗点から。

[反省点や失敗点]

反省や失敗の中でも大きな点は、なにより個々の参加者へのケアが不完全・不十分になってしまったところがあった点。限られた時間の中で様々なことをやっているので仕方のない側面もあるのですが、子供連れや赤ちゃん連れ、妊婦、ご高齢の方などに関しては、正直、自分たちではどんなフォローやケアをすればよいのか想像がつかないところが多々ありました。両家の両親にかなりフォローをしてもらったものの、こうした「自分たちでは想像もつかない問題やケアの必要性」というところに関して、どうしても後手に回ったところがありました。おそらく気付いておらず気が行き届いていないところも多々あったのではないかと思うだけに、もうちょっとなんとかできたら……と思う部分もありました。

また、結婚式の準備を進める上で両家の両親からのサポートはどうしても必要になる部分なのですが(これはクッキー制作などのことではなくて、例えば親族関係の話など)、そうした部分へのケアも、やはり後手後手に回ってしまったところへの反省もあります。私自身、母親からの指摘で気付かされたところが多々ありました。特に自分たちは実家を出てすでに入籍・同居をしているうえでの結婚式だったので、両家の両親とのコミュニケーションが密ではなかったなぁと思うところがあります。(もちろん、同居しているからこそ進む話もあるので一長一短なのですが。) もっと早い時点で 6 人が一堂に会して細かいコミュニケーションを取れるような状況を作れていたら、もっとうまくコトが運んでいたかも、と思うところは多々あります。この辺、本来、両家をつなぐのは自分たちの役割なのですが、その辺の自覚が足りなかったと反省するところです。

[全体としてよかったこと]

逆に、全体としてよかったことは、なにより参列してくだった方々の多くに楽しんでいただけた(であろう)こと。もちろん結婚式でネガティブ F/B をする人はいないものですが;、ムービーを見返してみていて、みんなの笑顔に溢れる結婚式になったことは、なにより自分たちにとって幸せなことでした。

また、自分たちが結婚式準備をする上でラッキーだったのは、すでに入籍も引っ越しも済んでいたという点。入籍や引っ越しまわりではやはりかなりの作業が必要になるため、これらが結婚式の準備と重なっていたら、結婚式準備に十分な時間が取れず、作り込んだ結婚式はなかなかに出来なかっただろうと思います。まあ、全部一度にやってしまった方が結局のところは時間が少なくて済む、というのはその通りなのですが、一生の中の出費でもかなりの金額を投資して実施する結婚式に、時間と労力をかけないのは非常にもったいないしつまらないのも確か。この辺、どちらも一長一短ではありますが、自分たちのスタイルには合ってたんじゃないかなと思います。

加えて、選んだホテルが自分たちにフィットしていたというところも大きかったところ。や、もちろんあのホテルをこんなふうに使うなよ、というお叱りの言葉があってもおかしくなさそうですし、どうせそこまでやるならゲストハウスなどを貸し切ればよかったんじゃ? というご意見もあってしかるべきなのですが、このホテルを選んだことによって、ベースラインとなるクォリティや諸条件が自動的に満たされた、という点は非常に大きかったと思います。例えば遠方から来る親族の宿泊場所の確保や利便性、おじいさんおばあさんが楽しめるショッピングフロアや日本庭園の存在、フロアサービスの品質などはもちろんのこと、試食会や前撮り写真など家族とのコミュニケーションの機会が十分用意されていることなども加点要素。披露宴単体ではともかく、周りの見えない部分についてのケアが最小限で済んでいるというポイントは見逃せません。また、今回のようにアニオタ的結婚式をするにしても、異なるベクトルのものを組み合わせて最高のものを目指すよりも、最初からある程度のクォリティが確保されているものを崩していく方が確実性が高い、というところもあります。他の式場だとおそらくこうはいかなかっただろう、と。

その他にもいろいろと良かったことはあるのですが、すべてを通して最も良かったと思えることは、結婚式をやる意義というものを、身に染みて感じることができた、ということでした。もともと自分たちは、そもそも結婚式をやろうかどうしようか迷っていたぐらいですし、新婚さんの方々の中にも、様々な理由から結婚式を挙げない方が増えてきています。また、結婚式のやり方も多様化してきており、どれが正解のやり方というわけでもなくなってきているし、ある意味、「やるもやらないも、どんなふうにやるのも本人たちの自由」というのが今の結婚式、なのだと思います。けれどもこうして結婚式を挙げてみて思ったことは、結婚式とは自分たちの人生において、今の立ち位置を再確認する作業なのだ、ということ。今まで自分たちがお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えること、自分たちが今、立っている場所を改めて確認すること、そしてそこを拠り所として、次の一歩を踏み出すこと。これらの意味が重なり合った場所に、結婚式というものが存在するのだと思いました。最後の新郎の親族代表スピーチをするためにスポットライトを浴びた瞬間、参列者のみなさんからの視線を受けて、思わず目頭が熱くなりましたが、こうした瞬間は、人生においてそうそうない瞬間だとも思います。

結婚式の終了後、二人で自宅に帰ってしみじみとそんな話をしていましたが、自分たちにとっては本当に意味深い結婚式になりました。参列して下った皆様はもちろんのこと、今まで自分たちの人生に関わって下ったいろんな方々に感謝。こういう式を挙げられたのも、皆様のおかげです。本当に、ありがとうございました。m(_ _)m


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