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アイスランド珍道中日記。Day-3

そんなわけで 3 日目~。軽く朝食を取った後でホテルの周りを見てみると、随分と景色が違います。昨晩はわかりませんでしたが、ホテルのまわりに結構たくさんのコテージが。さすがに冬場は使われてませんが、夏場には避暑地として観光客が結構来るんでしょうね。

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さてさて、午前中はまず周囲の散策から。ガイドには「妖精の城」へのお散歩とか書かれていてなんじゃらほい?と思ったわけですが、別に観光名所でもなんでもなくて、ホテルのオーナーが子供の頃に妖精さんを見たとかいう場所に案内されるワナ;。おいおいなんだそりゃと全力でツッコミ入れたくなりましたが;、アイスランドの文化的背景を知ることのできる一幕ではありました。とはいえ、ホテルの倉庫に案内されて昔話を聞かされるのは……うーん、激しく微妙;。ぶっちゃけやや時間調整な印象が拭えなかったイベント……というかこの時間、ゆっくり寝かせてくれたらよかったのに;、状態;。

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そんなわけで気を取り直して、キルキュバイヤルクロイストゥルの周辺観光にバスでおでかけ~。まずは溶岩台地の散策から。

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こちらはエルトフロイン溶岩台地。キルキュバイヤルクロイストゥルの街から西に 10km ぐらい走ったところで散策したのですが、別にここまで走らなくてもこの辺一帯がまるごと見渡す限りの溶岩台地。この溶岩台地、近づいたときの印象と、遠目で見たときの印象が結構違っているのが面白いです。近づくと石がごろごろしているのですが、遠目で見ると全体的にそれが波打っている。聞いたところによると、夏場に噴火した場合はゆっくり冷えるために、比較的なだらかな溶岩台地になり、冬場に噴火した場合は急激に冷えるために、ごつごつとした溶岩台地になるのだとか。ちょろっと登ってみましたが、かなり見晴らしがよくて気分よかったです^^。

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さてこの後、キルキュバイヤルクロイストゥルの街の観光をしたわけなのですが、天候が徐々に悪化;。路面も凍結しまくりで、バスは普通にスリップするわ、下車したところでまともに歩くことすらままならなかったです;。修道女の湖 シストラヴァトンのある丘はとても近寄れず、修道女の滝 シストラフォスはなんとか根性で行って写真撮影はしたものの、斜面にある関係でまともに帰れないワナ;。結局、靴に取り付けるかんじき(滑り止め)を借りてなんとかバスまで戻りましたが;、いやはやこういうものを持っていないと雪国には対応できないのかと痛感;。防寒対策の靴はしっかり購入していったのですが、この落とし穴には気づきませんでした;。

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……とまあ生きた心地がしない危険な散策を終えて、再びホテルで軽く昼食。暖かいポタージュスープ、チキンのホワイトワインソース、アップルパイのクリーム添え。味はまあ見たまんまでした^^。暖かいスープはこういうときは有難いです。

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引き続き午後は、途中いくつかの場所に立ち寄りながら、次の目的地であるスカフターフェルに向かってバスで移動~。最初に立ち寄ったのが街の教会。

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さすがは田舎というべきか、教会が開けっ放しになっていたことにはびっくり;。牧師さんは巡回だそうで、1 週間に一度ぐらいのペースでここを訪れるのだとか。おかげで上に行ったり写真撮ったりとやりたい放題^^。聞いたところだと、最近は多少治安が悪くなってきたこともあって、たまにトラブルが起こることもあるらしい……ですが、日本に比べたら圧倒的にいいのかもしれません。

続いて立ち寄ったのは、キルキュゴルフと呼ばれる場所。

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この辺は岩山があちこちに表出してますが、割と近寄ってみられる観光スポットのようで、確かに写真的にも映りの良い場所ですね^^。玄武岩の岩山の隙間の遙か向こうに滝が映るという構図もなかなかよい感じ^^。カメラ好きには結構たまらないかも^^。

さて、ここからどんどん東に移動していくと、いよいよヨーロッパ最大の氷河、ヴァトナヨークトル氷河が見えてきます。

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雲が多いので写真だとちょっと分かりにくいのですが、下側の写真、横幅めいいっぱいまでが氷河。このヴァトナヨークトル氷河、アイスランドの東南部にあるのですが、国土の 8% を覆うほどの広大なもの。地図を見てみれば一目瞭然なのですが、その氷河の先端はいろんな方向に伸びており、写真に見えているのはそのひとつでしかありません。イメージ的には、山の上にある巨大な湖からいろんな方向に川が伸びており、その湖と川がすべて凍っている、と思えばいいかも。しかしその川幅は想像を超えるほどの大きさで、写真にあるように、視界に収まり切らないほどだったりする、というわけだったりします。

どのぐらいスケール感がトチ狂っているかは、この場所で撮影したこちらのビデオを見ていただけるとわかるかも。ビデオのうち、最初に見えている氷河が上の写真の氷河で、地図から調べてみると、だいたいこの川幅が 5km~7km ぐらい。次に見えてくる二つの氷河が下の写真の氷河。この氷河でも、川幅はたぶん 2km ぐらいあります;。巨大すぎる;;。しかもこれらの氷河が実は上の方で繋がっているというのだから驚きです;;。

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しかもさらに怖いのは、見えないけれどもこの氷河の下に火山がある、ということ。アイスランドはよく火と水の国、と言われるわけなのですが、火山噴火で怖いのは大洪水なのだそうです。氷河の下で火山が噴火すれば、氷河が溶けて水になって流れてくるわけですが、写真の氷河の水が一気に流れてきたときのことを想像すると恐ろしいものがあります;。最近だと、2010 年の火山の噴火ではアイスランド南部のエイヤフィヤトラヨークトル氷河が溶解して 2 度の大規模な洪水が発生し、近隣住民 600 人が避難する事態になったとか。専門用語では氷河湖決壊洪水と言うらしいのですが、英語のヨークルフロイプという用語は、アイスランドでしばしばこの氷河湖決壊洪水が起こるからなんだそーです。

ちなみにガイドさんいわく、このヨーロッパ最大の氷河であるヴァトナヨークトル氷河の下の火山活動が最近活発化してきているらしく、そろそろヤバいんじゃね?というのが現地で言われているとのこと。そんなこと言ったら誰も観光客来なくなるんで言いませんけどねー、とか言ってましたが、おいおいwww、と全力でツッコミ(笑)。まあ確かにアイスランド、聞けば聞くほど地味に危険な国です。(苦笑)

この日は残念ながら氷河には近づきませんでしたが、翌日以降に近づくのでそれはまた別途。とりあえずはホテルに到着です。フォスホテル (Foss Hotel)という名前のホテルでしたが、地図上は Hotel Skaftafell (スカフターフェル)という名前。どうも買収されたっぽい……;。ホテルといっても平屋建て、山小屋風味なホテルです。高速インターネットが使えたのは便利でしたが、3 日間チケットで 3,000 isk (日本円で 2,000 円ぐらい)でした。

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ホテルには氷河の写真がありましたが、この右側の氷河の先端部に位置しているのがこの Fosshotel。このホテル、氷河が目の前に迫る……という触れ込みでしたが、実際には氷河の先端部からは 1km ぐらいはあり、しかも間に小さい丘があるので、ホテルから氷河はまったく見えません;。うぐぅ;。本当に周囲になんにもない孤立したホテルで、近くにガソリンスタンド(と併設のコンビニ)が一軒あるだけ。ここでオーロラが見えたら最高……なんでしょうけど、天気は普通にあいにくの曇り……どころか夜はめっちゃ土砂降りでした;。

まあそんなことを言ってても仕方がないので、気を取り直して外に出てみるテスト。いやはや、本当にここで放置されたら確実にヤバいです、みたいに周りにはなんにもありません;。

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下側の写真にあるのが道路標識。下段が現在いる場所の風向、風速、気温。上段がこの先の風向、風速、気温。見てわかるとおり、アイスランド、気温的にはそんなに寒くないです(現在 +3 ℃)。東京より一段階寒いかなー? という程度。ただ、風が強いときは体感温度はぐっと下がります。ガソリンスタンド併設のコンビニに行ってみましたが、まあこれといってめぼしいものはぜんぜんありませんでした;。

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そんなわけでこの日の夕食の写真をぺたり。エビのスープ、羊のすね肉の煮込み、アイスクリーム 3 種盛り。ラム肉が豪快すぎる盛り方でさすがに笑ってしまいました^^。こんなラム肉は日本だとなかなかお目にかかれないですねー。といっても実際には結構見かけ倒しで、骨は後から取り付けたものでした^^。

ついでに小話をもうひとつ~。

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この日は早めにホテルに着いたわけですが、あいにくの雨……どころか土砂降りなので、事実上ホテルに幽閉;。なのでまったり部屋でアルコールを飲んでいたのですが、実はこのアルコールがなかなかに入手しにくかったりします。アルコール販売はしっかり管理されており、酒屋さんでしか売られておらず、しかも基本は平日の販売のみ。土日も数時間程度しか店舗が開いていないのだとか。スーパーでビールは売られているものの、度数の少ないものしか売られていないので、いわゆるお酒はちゃんとした酒屋さんに行かないと get できないという仕組み。今回のツアーでは、バスでの移動の隙間を狙って酒屋さんに立ち寄ってくれたおかげでワインが購入できましたが、それでも一度だけしか買えませんでした;。まあ、ホテルでちょっとお金出せば飲むには飲めるんですけどね^^。


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コメント(2)

「妖精の城」へのお散歩・・・って殆ど詐欺では?という感じだし、氷河の下の火山活動の話も、おいおいという感じだけど、これが外国では通じるのかぁ、うむむ。

妖精の城へのお散歩は JALPAK の企画なので、どちらかとゆーとそちらの
詐欺かも(笑)。でもまあ実際問題のところ、他に見るところがないので
やむなく無理矢理作り出した、っていうのが実態なんでしょうね。
現地に行く前に事前に場所を地図で調べて行ったんですが、この妖精の
城だけはどうやっても見つかりませんでした。……そりゃそーだ、という;。

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