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結婚式の作り方。その 7. 全体進行設計。

というわけでぼちぼちいろんなことを書いてきたので、この辺でちょっと毛色の違う話をひとつ。

進行表

ここまでに書いてきたような話で結婚式のおおまかなパーツが決まってきたのですが、両家の両親から結婚式の全体の流れが分からない、という話が出たこともあり、この辺で結婚式の全体の進行をより細かく書き出してみることにしました。特に、披露宴が始まる前は誰がどのように動くのかを正しく把握できていないとえらいことになる、ということもあって、一度きっちりと書き出してみた次第、だったりします。

ところでこの進行表、一般的な披露宴……というと語弊がありますが、多くの披露宴ではそれなりに綿密なスケジュールが組まれます。その理由は簡単で、披露宴って意外とイベントが多いため。例えば代表的な披露宴のイベントをピックアップすると....

  • 主賓挨拶
  • シャンパンタワー
  • ケーキ入刀
  • ファーストバイト
  • 友人スピーチ
  • 友人出し物
  • サプライズイベント(花婿から花嫁へのプロポーズやプレゼントなど)
  • 祝電披露
  • お母さんへの手紙
  • 花束贈呈

などなど。さて自分たちの場合はどーしたものか……という感じだったのですが、両家の母親から「絶対にお母さんへの手紙とか花束贈呈とかはやるな」という厳命が(笑)。まあこれ、実は私もわかるところで、確かに披露宴の演出上は確実に泣けるシーンになるため泣かせる演出が欲しければ絶対に入れるべきなのですが、その一方で、母親への手紙というのはパーソナルメッセージでもあるので、公の場で披露すべきものなのかというと、それはそれでちょっと疑問があるのですよね。

ただ、逆にそうなると、今度はイベントらしいイベントがなくなってしまう。この点に関して多少心配だったのですが、ウェディングプランナーさんからは、「会場が小さくて、高砂とテーブルの距離が非常に近いので、ゆったりした式にするといいですよ」という意見も。確かにこれもその通りで、結婚式で出やすい不満事項の中に、新郎新婦と会話する時間があまりなかった、というのがあるのですよね。であれば、いっそのこと発想を逆転させてしまえばよくて、

  • イベント数は最小限に絞り込んで、極力、お客様と話す時間を作る。
  • さらに加えて、パーソナルメッセージを可能な限り様々なところに盛り込む。

という方針に。イベント性よりもコミュニケーションを重視する、という方向性は、当初の結婚式の基本コンセプトにも合致するものでした。(席札メッセージカードやエンドロールでの個別メッセージは、この辺を意識して作り込んだものだったりします。) がしかし、これだけだとダラダラとした締まりのない披露宴にもなりかねないので、ある程度はサプライズ演出も欲しい……ということで、可能な限りサプライズを入れるように進行を設計しました。具体的には、

  • 受付での配席表がわりの同人誌
  • オープンキッチンは乾杯で解放する。
  • フランベ演出は、実際に行われるまで伏せておく。
  • プチギフト制作の様子をエンドロールに入れる。

といったところ。(……というかオープンキッチンのオープンとかはこの会場使うのなら当たり前のように思いつくはずなのですが;、なぜかプランナーさんが「普通は最初から開けておく」とかいう話に;。どうも結構ガラガラと開けるのがうるさいためというのがあるようなのですが、いやいやそれは全然ダメだろう、とツッコミまくり、でした^^。)

あとは細かい点を設計していけばよいのですが、進行の詳細設計で注意したのは以下のようなポイントでした。

  • お色直しの中座の時間を飽きさせない工夫をする。
  • 何かしらのイベントで食事がブロッキングされることを防ぐ。

まず前者について。お色直しの中座の時間はだいたい 30 分~40 分程度なのですが、なるべくこの空き時間がダレないようにするために、お肉料理の演出を中座の時間にぶつけるようにタイミングを設計。お肉料理はだいたい食事開始から 60 分程度、ここから逆算でお色直しの時間を計算すると、だいたい魚料理が供されるタイミングで奥さんが退出、という計算になります。が、今回のお魚料理、実は奥さんが大のお気に入りで、ひと口でもいいから食べたい!という希望が;。タイミングがうまく合わなかったらお客さん優先なので涙を呑んで諦めます、という話になっていたのですが、ちなみに当日はどうだったのかというと。

IMG_0151

ちょwww。なに食べてやがりますかwww。> 新婦
(ちなみにすでにこの時点で司会からは新婦お色直し退場のアナウンスと退場 BGM がかかっていますw)

というわけで、全力駆け込みでひと口だけお魚料理を放り込んでからの退場でした(苦笑)。新婦的にも満足だったのですが、なによりみんなから見てかなり面白い絵になった様子^^。まあこんなゆるい進行が許されるのも、今回の結婚式のラクなところではありました。会社関係の人を呼んでないとこの辺はかなりラクですね^^。

そして後者について。今まで参加した結婚式の一部には、コース料理進行のタイミングと各種イベントのタイミングがうまく合っておらず、料理がサーブされた時点でイベント開始 → イベントにトラップされる → 気付いたときにはお料理が冷めててしょんぼり、ということがありました(涙)。せっかくおいしい料理を味わっていただくのだから、料理を邪魔する進行にはしたくないよねー、という話になり、再入場のタイミングはみなさんのお肉料理が一段落した頃を狙って、ということになりました。(実は当日も、お色直し終了後にちょっとだけ部屋の外で待機していました。) また、さすがになんにもイベントがないのもさびしいよねー、ということでケーキ入刀はしたのですが、これもケーキ入刀をやったらちゃっちゃか高砂に移動していったん解散、という流れに^^。なるべくイベントでの全体ホールド時間を短くするように進行を設計しました。

# キャンドルサービスぐらいやれよ、とツッ込まれそうですが、各テーブルをまったり回りたかったので
# これも結局やめました;。実は当初のドラフトプランではお色直しもなしの予定だったので、それこそ
1 皿ごとに 1 テーブルずつ回って一緒に喋って一緒に食べる、とかすりゃいいんじゃないか?
# という、超乱暴なプランもありました;。さすがに実現はしませんでしたが、各テーブルの人たちと
# なるべく時間を取って話したい、という希望を実現するのはなかなか難しいものなのですねぇ……;。

ちなみに当日の進行では少なからずハプニングが起こるものですが、ちょっと想定外だったのは、お色直しの入場後の進行。高砂に戻ったあと、自分たちが各テーブルを回って写真を撮りつつおしゃべりして回るつもりだったのですが、高砂に戻ったら各テーブルのみなさんが高砂の方に来てくだったのですよね^^。気持ち的には嬉しいんだけど、収集がつかなくなりかけて進行がえらいことに(笑)。会場責任者の方が進行を調整してくれて、披露宴自体をうまく引き伸ばしてくれたおかげで助かりました。この辺はなかなか上手かったです。

さて、だいたいの進行が決まったら今度は BGM のチョイス……なのですが、実はまたこれがめちゃめちゃ大変でした;。こちらについてはまた別エントリにて~;。


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