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結婚式の作り方。その 11. プチギフトのつくりかた。(前編)

ふう~、というわけでようやく一番書きたかったエントリにたどり着きましたよ~^^。

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ええっと、今回の結婚式の一番の目玉(?)、ぜんぜんプチじゃないプチギフト。このプチギフト、実は中身はクッキーボックスになっており、その中には papabubble のアメが入っている、という形になっています。当日はエンドロールの中でこの制作の様子を紹介したのですが、今だからぶっちゃけます。

ホントに大変でした;;;。
いやもう一時は絶望感に苛まれるほど;;。ぶっちゃけホントによく完成したものだ、と;;;。

このプチギフト、もともと二人が付き合うきっかけの一つにもなった、papabubble のアメを使おう、ということ自体はかなり早い段階から決まっていました。で、papabubble のラッピングはある意味あんまり面白くないこと、また瓶詰めのものだとコスト的に結構高くなる(小さいサイズのものでも 700 円)こともあり、せっかくだからアメを綺麗にラッピングしたいよね~、という話になっていました。がしかし、ここで奥さんが驚愕のひと言を。

「クッキーボックスを作って、その中にアメを入れたい。」

最初にこの構想を聞いたときには、「ちょwww、絶対に無理だろそれ;;」と思いました;。がしかし、奥さんのお母さんがお菓子作りの先生などをしていることもあり、その辺でのアテがあるのだろうということ、また、お母さんはケーキなどを作るのが大好きなのですが、だからといって当日に娘の結婚式のケーキを作るのも非現実的なので何かで参加してもらいたいということもあり、まずはお母さんに打診してみることにしたわけです。そしたらなんと驚愕の返事が。

「うん、たぶんできると思います。」

ちょwww、マジかwwwww、と思ったものの、専門家が言うのだから間違いないはず。しかもその上、しばらくしてからこんなものまでやってきたわけです。

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いわゆる試作品。これを見ると確かにかなりイケてそうだし、実際にプレゼントされたらびっくりするかも! ……ということで、まずはスケジュールを引くことにしました。本番が 11/13 なのですが、余裕を見て一週間前には完成させておきたい。となると、ラッピングは 11/3(水)。そこから逆算で、10/31(日) がアイシング処理、10/23(土), 24(日) がクッキー焼き、という計算に。となると、結婚式準備の最後の一か月はこのクッキー製造にトラップされる可能性が高いため、それまでの間にあらゆる仕事(ムービー作成や同人誌作成など)を片づけておく必要がありました。(← このため、同人誌は挙式の 1.5 ヶ月前には出来ていました。) 内心、ホントにできるのかとずっと疑問に思いながらも、その他のほとんどの準備を済ませて、クッキー制作に取り掛かりました。

そんなわけでまずはクッキー制作の初日。奥さんの実家に乗り込んで、まずはクッキー焼きから。生地の仕込みは事前にお母さんにお願いしてあり、焼きの部分だけ手伝うことになっていたのですが、まずその生地を見て驚愕。

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どどーん。
ってかでかいwww。

というかこんな生地なんて見たことないよ、という特大サイズの生地。実はこのクッキーボックス、レシピ上は生地を 1 週間ほど寝かせておく必要があり、一週間ほど前にお母さんが作成してくれていたのですが、その量、実に 6kg。ちなみに上に見えるのが約 1kg 程度なのですが、いったいこれをこねるのにどれだけ苦労したことやら……とはいえ見ているだけでは焼けないので、早速まずは生地延ばし……だったのですが。

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ちょ;;、なんすかこの生地の扱いづらさは;;;。
か、堅すぎる上にしかもベタつきまくりなのですが;;。

通常のクッキーの素材は、小麦粉、バター、砂糖、なのですが、今回のクッキー生地は保存性などの理由もあり、小麦粉、アーモンドプードル、ハチミツの 3 つで構成。このクッキー、堅く焼かないとボックスにならないために小麦粉が多いのですが、そのおかげでとてつもなく生地が硬い。おかげで麺棒で生地を延ばすときには、全体重をかけて力づくで延ばさないとぜんぜん伸びていかないのですよ;;。麺棒の本数やまな板の関係もあり、私とお父さんが生地を延ばす係、そして奥さんとお母さんが生地を切り出して焼く係、という分担に。ハチミツのおかげで生地に妙なベタつきがあるため、生地を延ばしたらいったん冷凍し、それから型抜き、という厄介なプロセスも踏む必要がありました。果たしていったいこれを何回延ばせば済むんだ……;;と思いつつ、ひたすら生地を延ばしていきました。

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……とまあこんな感じで上フタと底フタの部分については順調に焼きあがっていったのですが、問題なのは側面板。側面板に関しては、実は焼きも大変なのですが、生地延ばしもかなり大変。なぜかというと、それは生地を延ばしたときの形を整える必要があるため。

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左がなんにも考えずに生地を延ばしたときの状態。通常、クッキーを焼く場合にはこんな感じに適当に延ばせば十分なのですが、このような形に延ばしてしまうと、クッキーボックスの側面板(くるくると丸まっている板の部分)の形が取れないのです。このため、写真の右側にあるように、長方形の形に生地を引き延ばす必要があります。

いったいどうやってこんな形にするのかというと、まず左側の写真のように適当に伸ばしておいてから、長方形からはみ出す部分を切り取って、足りない部分に粘土のようにぐちゃっとくっつけてから再度引き延ばしていく。ひたすらこれを繰り返します。もちろん、くっつけた部分については粘土のようにまだら模様になってしまう上に、強度的に心配になるところなのですが、これは大丈夫。というのは、オーブンに入れて焼くと、結局素材が融けて融着するので、結構適当にくっつけても大丈夫です。でもこれはめっちゃ大変だった....;

そんな感じで引き延ばした生地を、奥さんとお母さんが手分けして切り落としていきます。

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さてあとはこれを焼けばよいのですが、どうやったらあんな側面板のような円形の形に焼きあがるのか? 実はあの側面板は、焼いてから円形の形に成形しているんですよね。クッキーを焼いたことがある方はご存じだと思いますが、クッキーというのは焼いた直後はまだ結構やわらかいため、平らなところに置いて冷まさないと歪んでしまう、という問題点があります。逆に言えば、焼いた直後なら整形できるので、実はこんなことをやっていたのです。

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クッキーを焼いてオーブンから取り出した直後に、お母さんがこれをセルクルに巻きつける。そして巻き付けたクッキーをしばらく冷めるまで素手で押さえておく。約 5 分ほど押さえていると、だいたい冷めて形が固まってきます。(数分程度で手放してしまうと反りが入ってしまう) ここの工程はとにかく人手が必要なのですが、セルクルの個数の関係もあり、4 人がかりで取り組みました。でも、冷めてくる間に、ちょっと強めに指で押さえて形を整える必要もあるので実はなかなか大変;。慣れないうちは結構つらかったです。

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にしても今から考えてもヤバかったのが、この作業工程にかかる時間。セルクルは 5 個しかなかったので 1 セッションで作れる個数が 5 個しかなかったのですが、クッキーを焼き上げるのに、どんなに短くても 30 分はかかるのですね。となると、予備も見て 60 個これを作ろうと思うと、単純計算で 12 セッション、焼きだけで 6 時間かかるという計算に;。前後のオーバヘッドが多少あるため、いやこれはかなり時間的にきびしくね?? という話になり、慌ててみんなで頑張りました><。初日終了時には焼き終わらないかも、と絶望感にも苛まれましたが、二日目は作業プロセスの見直しなどもあって、予備分も含めてなんとか 65 個を確保。これをシリカゲル+ジップロックに詰めて、奥さんの実家から私の家にいったん搬送。翌週の作業に備えることにしました。

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というわけでまずはクッキー焼きまでは準備完了、次はアイシング処理に入っていきますが、長くなったので次のエントリに引き続きます^^。


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