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アイスランド珍道中日記。Day-2 Part 1

さてさて、今回のアイスランド旅行、実は地味に強行軍です。今回回った場所を地図上に描くとこんな感じ。アイスランドは決して広い国ではない(北海道と四国を合わせた面積ぐらいしかない)ですが、とはいえ、首都レイキャビック近郊だけを回るのではなく、南側の海岸線に沿って東南部の海岸まで行って戻ってくるツアー設計なので、バスでかなりの移動をすることになります。

 
なので初日も夜中の 1 時半にチェックインにもかわらず、出発は 8 時;。軽く仮眠して、とりあえず朝ごはん~。
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まあよくある朝食なわけなのですが、どこのホテルでも判を押したように全く同じ朝食なのには参りました;。しかもマヨネーズとか塩コショウとかもほとんどないのね;、状態。もっとも判を押したように同じだったのは朝食だけではないのですが、まあそれはまた後程。

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早速、バスに乗って出発……なわけですが、写真が今回のツアーで使われたバス。今年のアイスランドはなんでも 1984 年以来の豪雪だそうで、当初予定していた普通のバスではとても危険、ということで、急遽 4 輪駆動の大型バスに変更することに。うむむ、これどんな強行軍ツアーになるんですか、状態;;。

ちなみに写真は真っ暗ですが、この時点でも午前 9 時。緯度が高いので、冬場の夜はやたらと長いです。この時期で、日の出が 10 時、日の入りが 4 時ぐらい。もっとも、9 時半頃になると空は明るんでくるし、夜は 5 時過ぎぐらいまではなんだかんだで残光が残ってそれなりに明るいです。現地の人はこういう生活に慣れるんですかねー? と現地ガイドさんに聞いたところ、実際、現地でもメンタル系をやられてしまう人は多いとか。アイスランドは抗うつ剤が最も普及している国のひとつらしく、国民 14 人に一人が抗うつ剤を処方されてるらしいです;。

そんなわけで、まずはアイスランド銀行に移動して、日本円からの両替です。

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さすがこの辺はパックツアー、今回は一銭も両替をしていかなかった(日本円しか持ち込まなかった)のですが、ちゃんと両替のタイミングを用意してくれていました。ホテルだと 1 アイスランドクローナ = 0.68 円でしたが、こちらなら 0.63 円、ということで 1 割近く違ったりします。ここで 1 万円ほどをアイスランドクローナに換金。

それにしても、現地ガイドさんがアイスランド銀行のことをこれでもかというぐらいにボコボコに説明していたのには苦笑い。アイスランドって 2008 年に経済破綻を起こしていて、その引き金になったのが金融政策だったりしたのですよね。簡単にまとめるとこんな感じ。

アイスランドという国は、もともと国土的には北海道と四国を合わせた程度の小さな国。人口 30 万人程度、豊かな自然を利用して水力発電や地熱発電を進めている環境先進国であり、みんなマナーも良くて、ゴミが落ちているようなこともない、世界平和度指数ではトップを取ってしまうような理想的な国だったりもします。がしかし、資源的には貧しい国であり、主力産業は漁業。アイスランドは今でも捕鯨を行っている数少ない国の一つなのですが、かつてはその領海権の維持・拡大のためにイギリスとの間でタラ戦争を起こしたことも。そんな経済状況を打破すべくアイスランドが取った政策が、金融立国化だったりしました。

ユーロを導入していないアイスランドは、金利政策を自国内で自由に決定できるため、金利を高めて海外から投資マネーを呼び込んで繁栄を押下。海外から集めた資金を証券化商品で運用しつつ、自国民には外貨建てローンを提供して国内消費を煽る。ところがサブプライムとリーマンショックで証券化商品が暴落した結果、このモデルが破綻してアイスランドクローナが暴落したとのこと。

おかげで一時国内はかなり荒れていたらしく、私も行く前はちょっと不安だったりもしたのですが、実際に行ってみればそうはいっても世界一平和な国。落ち着いてるなぁという印象でしたが、まあそれでも国民的にはいろいろ思うところがある様子で、現地ガイドさんはボロボロに言ってました;。

ちなみにこの国はクレジットカードが恐ろしく発達しており、それこそペットボトル一本からカード支払いが可能。逆に言えばカードがないとなんにもできない国、という感じでした。現金は 1 万円の両替で十分、というより端数が出ない分カードの方がかえって安上がりかもしれません。

とまあそんなわけでアイスランド銀行で両替した後は、バスで観光地に向けて出発。この日はゴールデンサークルと呼ばれる、アイスランドの観光名所のメッカを巡ります。ゴールデンサークルというのは、レイキャビック近郊にある 3 つの観光名所、ギャオ、ゲイシール、グトルフォスの総称で、アイスランド観光に来る人は必ずといっていいほど行く場所だとか。そんなわけでバスで移動~。徐々に日が空けてくるのが面白いですが、ちょっと山の方に入ると大量の雪が残っていたりします。

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最初に辿り着いた場所は、地球の割れ目、ギャオ。

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アイスランドは、北米プレートとユーラシアプレートが作り出される場所。この二つのプレートは、巡り巡って地球の裏側に位置する日本でぶつかり合う形になっているのですが、こうしたプレートが生み出される裂け目のことをギャオと呼びます。通常、ギャオは海中にあってほとんど見ることはできないのですが、アイスランドはこれを見ることができる数少ない台地のひとつ。アイスランドは南北に沿ってこのギャオが走っているのですが、シングヴァトラ国立公園のそばにあるこの場所では、そのひとつ、アルマナギャオと呼ばれるものが見られます。(正確には北米プレートとユーラシアプレートの境界ではなく、その間にある中間プレートと北米プレートの境界とのこと。)

ここは観光用に整備されていて、このギャオの上を渡って歩いたりすることが出来ます。……いやまあもっとも、ギャオ自体はアイスランドを縦断するような形で突っ切っているので、バスで走っていればいたるところで見ることができるのですけどね^^。

ちなみにこのギャオ、昔はその隙間を歩けるように整備した場所もあったそうで、Web 上で検索してみるとギャオの隙間を歩いている写真を見ることができます。が、現在は巨大な陥没が発生したらしくて歩けないとか。補修計画がまだ決まっていない、とか言ってましたが、おいおい冷静に考えたら結構あぶない場所なんじゃね??状態;。

でもそんなギャオのすぐ横を見ると、美しい広大な土地が広がっています。さすがは国立公園ですね。

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さて、ギャオを見終えたら、今度は少し離れた場所にある間欠泉ゲイシールへと移動。間欠泉のことを英語で geyser と呼ぶのですが、その語源になったのがこの間欠泉。最も大きい間欠泉であるグレート・ゲイシールは 1935 年以降、ほとんど活動しなくなってしまったとか。実際、行ってみるとどう見てもただの温泉池;。

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しかし周辺には多数の温泉や小間欠泉があります。地味に地面からポコポコと蒸気や泡が吹いていたりするのにはちょっとビビったり;。おいおいここ大丈夫なのか??;状態。イメージ的にはまるっきり地獄谷な感じですね;。ちなみにアイスランド観光客で一番多い事故はやけどだそうです;。確かにまあ触りたくなりますが、どこも普通に 100 度近くあります。

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グレート・ゲイシールが噴出しなくなったためなのか、近くにはミニ・ゲイシールなる場所もありました。っつーかこれはミニ・ゲイシールというよりもぷち・ゲイシールみたいな感じ^^。間欠泉のように噴出はしませんが、ずーっとぼこぼこやってました。

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さてさて、ここの現在の一番の観光名所は、グレート・ゲイシールに近くにある、ストロックル間欠泉。こちらは 6~ 7 分ごとに最大で 20m ほどの噴出が起こる間欠泉で、多数の観光客がカメラを待ち構えて噴出の様子を撮影していました。……ってまあ私はムービーで撮影してたので、瞬間の撮り逃しもなかったわけですが^^。(動画はこちら

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間欠泉を間近に見るのは初めてだったのですが、非常に面白かったのは、噴出する瞬間が見ていてわかるという点。間欠泉の口のところの水面が波打つように盛り上がったり引いたりを繰り返し、エネルギーを溜め込んで一気に噴出する、という感じ。その場に居座ってみんなで 3 回ほど見ましたが、噴出間隔が短いと溜めが小さくて噴出量が小さくなったりと、なかなか面白かったです。

# それにしても面白かったのは、今回のツアー、携帯電話で写真を撮っている人が一人もいなかったです。
# 全員、デジカメ or 一眼レフ。若い人が少ないツアーということもあったんでしょうが、それにしても
# 全員が全力で写真を撮っていたのはちょっと面白い光景でした。
# もっとも、さすがに三脚を 2 本も持ってきてたのは自分たちだけでしたが……;;。orz

さて、間欠泉を見終えたら、今度は超巨大な滝、グトルフォスへ移動~。

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ででーん。っつーかでかいwww。

最大幅は 70m、最大落差は 1 段目 15m、2 段目 30m、アイスランド随一の規模を誇る滝。とてつもなく巨大な滝に思わず見入ってしまいましたが、いやまあもうスケール感がぜんぜん違う。滝の巨大さもさることながら、自然のスケール感も素晴らしくて、まわりの広大な景観もとにかく美しかったです。大自然に囲まれてるってこういうことよねー、という感じ。……いやまあ実際のところはぶっちゃけめっちゃ寒かったのですけどね;;。

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というわけでゴールデンサークル観光はこれで終わりですが、まだ実は午前中だったり^^。午後の Part 2 へ続きます^^。


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