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結婚式の作り方。その 2. 配席表あらため同人誌作り。

さてさて、結婚式の会場を決めたのは GW の頃だったのですが、会場を決めてしまうとしばらくはやることがなくなって、だらだらと衣装選びをしていくことになります。が、衣装選びの悲喜こもごも;、な話をする前に、まずはやっぱりこの話に触れないわけにはいかないでしょうw。

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ええっと、結婚同人誌^^。いやはや、このピンクの表紙の冊子を礼服で読みふける参列者の図はちょっと凄いものがあるのですがw、そもそもなぜこの同人誌を作ろうと思ったのか? というと、それは実はコストの問題だったりしました。

今回の結婚式、いわゆる一流ホテルに類するホテルを使ったわけなのですが、さすがにお値段もそれなりに一流。引き締めるところはきちんと引き締めないと、結構とんでもない金額になってしまうのですよね;。ただ、注意すべきは引き締めてはいけないところもある、という点。例えばお料理。最近は一流ホテルと言えど格安プランが用意されており、お料理をグレードダウンさせてリーズナブルに仕上げることもできるようになっているのですが、それをやってしまっては参列者の方々に申し訳が立たない。じゃどこを削る?? となったときに、真っ先に目を付けたのが以下の 3 つでした。

  • ビデオ撮影 : SD 画質のビデオ撮影でなぜか 20 万円;。た、高い;。
  • ムービー作成 : 7 分間程度のビデオ作成に約 9 万円程度。
  • 席札・席次表・メニュー : 席次表が 1 部 800 円、席札が 1 個 200 円、メニューが 1 個 350 円。

中でも目を引いたのは席次表などの値段。相場からかけ離れた金額というわけではないのですが、同人誌を知っているとあまりにも高すぎる、というか 800 円あったらかなり豪勢な同人誌だって作れるのになぁ……

きらりーん♪
どうせだったら、配席表のかわりに同人誌作っちゃえばいいじゃんかwww。

……と思ったのがコトの発端でした;。私自身は 10 年以上前に 200 ページ越えの同人誌を作ったこともあるので、そこそこの知識も持ってるし、まあ 20 ページぐらいの同人誌なら割と簡単に作れるはず、と思ったのですよね。もちろん両家の親族にドン引きする人がいるとまずい、ということで、そこは事前に両家の両親に確認は取ったのですが、実際、今の同人誌の制作コストって思った以上に安いのですよ。今回は表紙などにちょっといい用紙を使い、さらにオフセット印刷を使ったので(詳細は別エントリにて)ちょっと割高についているのですが、それでも 28p の同人誌が 100 部で \30k。これなら手軽に同人誌を作ることができます。

# ネット入稿などが進歩しているおかげで、人件費コストが結構落ちてるんでしょうね。
# 詳細は別エントリで細かく書く予定ですが、いやはや時代は変わったものです。

というわけで同人誌を作ることは決まったのですが、問題なのはその同人誌の中身。当たり前ですが、表紙がどんなに萌え系でも中身がグダグダでは困る。表紙はゆるゆる、けれども中身はキッチリ、というのが制作上のキモだったのですが、コンセプト的に自分の中で出てきたのは以下のようなところでした。

  • 中身は新郎新婦に関するもの、読んでいて楽しいものにする。
  • 読み物としてそれ相応のボリュームになるようにする。
  • 持ち帰った後、披露宴の記念になるものにする。

一点目、これはまあ当たり前。読み物としてテンポよく読めるけれども楽しいもの。そういえば、先日出席した披露宴とかけろっちゃ氏の結婚式では本人たちへのインタビュー形式みたいなものが作られていたなぁ……というところから思いついたのが、新郎新婦への 50 の質問。これ、要するに 100 質(○○に 100 の質問)なのですが、これを新郎と新婦で対照的に並べたら面白いんじゃないか? ということで一つ目の企画が決定。

# ちなみに実際の制作では、60 個ぐらいの質問を用意しておいて、つまらない回答とか
# しっくりこない回答については切り落としています。並べる順序もかなりいじった^^。

二点目。これは新婦側の友人の少人数グループへのケアという理由も大きかったです。披露宴最中にずっと楽しめるように、という理由である程度のボリュームを出したかった……のですが、これは実際には杞憂でした。というより、むしろずっと同人誌を読みふける人が出るという悪影響すら(苦笑)。

三点目。実は今までいくつかの結婚式に出て思っていたことの一つに、「結婚式の感動を持ち帰れない」というものがありました。参加はしたんだけど、どうしてもそれが時間と共に揮発していってしまう。できれば、結婚式のどこかを切り出して持ち帰ってもらうことができるようにしたい、と思っていたのですよね。そのための一つのアイディアが、ふたりのあゆみページとプロフィールムービー/エンドロール、そして席札のリンク。実は結局実現できなかったのですが、初期のコンセプトでは、プロフィールムービー中の思い出の写真を切り出して席札の中に入れておき、それを同人誌の中に貼り付けて冊子を完成させる、というものもありました。残念ながらこのアイディアは写真が揃えきれないという理由で断念したのですが、席札の中に写真を入れておく、というアイディアは予想以上に好評だった様子^^。よかったです。あ、ちなみに席札はこんな感じでした。(これは奥さん制作です。すごすぎる;;。)

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そしてもう一点、お料理についてはやはり解説が欲しい。自分たちがおいしいお店に食べに行った場合には、お料理の説明をしてもらいながら食べるのが何よりの楽しみになるものですが、考えてみると、披露宴って割と上質の料理が出ているはずなのにその説明がまずほとんどない、のですよね。特にフランス語で書かれたメニューなんて単語の意味すら分からないわけで、先日参加した披露宴でも料理がおいしかっただけにそこが残念でした。……と、冷静に考えてみたらページならいくらでもあるわけでw、だったらお料理解説を掲載しよう! ということで掲載に至った次第だったりします。

# しかしあの料理解説はどの程度楽しんでもらえたのかが不明;。
# 自分たちや両親にはウケが良かったのですが、実は参列者側からするとそれほどでもなかったのかも;。
# 制作には相当な紆余曲折があったんですけどねー;、といいつつ、これはまた別エントリにて;;。

そんなわけで、結果的にはこんな構成に。割とシンプルなところに落ち着きました。

  • はじめに
  • 席次表
  • メニュー&お料理解説
  • ふたりのプロフィール(50 の質問)
  • ふたりのあゆみ(年表)
  • あとがき

# それにしても改めて思いましたが、ふたりの年表をまとめるというのはいろんな意味で良いです。
# 特に、自分の幼少期のことは自分では覚えていないわけで、両親から自分の幼い頃の様子を
# 聞くことで、両親と昔のことを話す非常にいい機会になりました。

しかしぶっちゃけ話ですが、正直ミスったのがページ数の読み。当初は最小構成の 20p (本文 16p)で作るつもりでいたのですが、原稿を書き起こしてみると実は 16p では足りないことに気付いてえらいことに;;。A5 同人誌の場合、ページが製本の関係で 8 ページ刻みでしか作れないので、16p の上は 24p なのですよね。あわててレイアウト変えたり分量変えたりイラストを増やしてもらったりしてなんとか 24p にしたのですが、いやはや参りました;;。

さてこの同人誌、以前にも書いたようにイラストはお気に入りの作家さんに描いていただいたのですが、実はそのやり取りはすべてメールとネット。この作家さんはアナログでイラストを描かれる方なのですが、同人誌制作上の最大の問題は、このアナログのイラストをどうやってデジタル化してデジタル製版するのか、という点でした。うまくデータを作らないとモアレ(波模様)が立ってしまうのですが、この点は、私自身にもデジタルでの版下作成のノウハウがない上に、ネットを見ても作り方のノウハウがまとまっておらず、手さぐりで進める必要がありました。おそらく同じようにデジタル入稿を考えている同人誌作家さんには極めて有益な情報だと思うので、ちょっと別エントリを立てて解説しようと思います。

……とまあいろいろ書いてはみましたが、なんにしてもこの同人誌、お友達の全面的な協力あってこそ初めて完成できたわけで、いやはや本当に有難かったです。100 冊印刷したので実は 30 冊以上余っているのですがw、記念にしっかり保存しておこうと思っていたりします^^。


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