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アイスランド珍道中日記。Day-2 Part 2

というわけでゴールデンサークルを見終えたところで、グトルフォスの滝の近くにあるレストラン Gullfosskaffi でお昼ご飯~。

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この日のお昼ご飯は、ミネストローネ、鮭のオーブン焼き、アイスクリーム。さすがに海鮮系はおいしいですねー。でもアイスクリームはちょっと多すぎ^^。

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ご飯を食べ終えたら、午後は東のスカフタフェトル目指して長距離ドライブ~。地味に 200km 近くのドライブだったりします。距離的にはたかがしれているものの、路面があまりよくないので速度はそれほど出せません;。

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途中のガソリンスタンドに立ち寄って食べたのが、こちらの skyr (スキール)というもの。食感的にはヨーグルトなんですが、ギリシャヨーグルトなどと同じく、濾過して乳清を取り除いたヨーグルトだそうで、厳密な分類としてはチーズなんだとか。アイスランド人にとっては国民食で、年間 11kg、一日に直すと 40g ぐらい食べているほどだそうで、スーパーやドライブイン、あるいは朝食などいろんなところで見かけました。ヨーグルト同様、様々なタイプがあり、飲むタイプやフルーツフレーバーがついているタイプなどがあります。私は飲むタイプに挑戦してみましたが、普通においしかったです。うまうま~。

そんなわけでひたすらバスで移動して、目的地キルキュバイヤルクロイストゥルに着いた頃にはすっかり夜でした;。

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宿泊したのはホテル ラキ (Hotel Laki)。地図上に全く表記がなくて、どこなのかさっぱり不明でしたが、キルキュバイヤルクロイストゥルの街から南東方向に数 km ほど外れた場所にあるホテル。周囲には明かりらしい明かりが全くないような場所で、なるほどこれはオーロラ観測に適しているところだなぁと思ったり。

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こちらがホテルの夕食。まず前菜は、ミンク鯨とスモークラムの前菜。全世界的に捕鯨が禁止されつつある今日において、アイスランドは未だ捕鯨を続けている数少ない国なわけですが、とはいえまあそれほどおいしいかと言われると結構微妙;。続いてステーキ……なのですが、まさかラム肉のステーキとはちょっとびっくり;。こんな草履みたいなラム肉ステーキ見たのは初めてでした。臭みもなくてなかなかおいしいステーキ。そしてデザートはフレンチチョコレートケーキとアイスクリームでした。

さてさて、夕飯が終わったら、いよいよ外へと繰り出しますよ~。このホテル、各部屋から外へ出ることができるようになっていて、一歩外に出るとそこは満天の星空。遮るものが全くないので、素晴らしい夜景が楽しめます。……いや、目的のオーロラは結局出なかったんですけどね;。かなり晴れていたのでちょっと期待したのですが、残念ながらオーロラは全く出ず;。むー、残念;。

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……というか、実はオーロラ見るのはそんなに簡単ではない、ということもわかってきたり;。今回、アイスランド旅行で痛感したのは、オーロラなんてそう簡単に見られるもんじゃない、ということ。確かに今回の旅行は、アイスランドでも近年稀にみる悪天候に見舞われたという悪条件もあったのですが、それを差し引いても、オーロラを旅行で見るのはそもそも難しいもの……なのですねぇ;。

や、どういうことかというと、オーロラを見るためには以下の 2 つの条件が満たされている必要があります。

  • ① オーロラが、自分の現在地付近で発生していること。
  • ② 空が晴れていること。

何を当たりまえのことを……という感じでしょうが、この 2 つの条件の両立が意外に大変のですよ。今回、ガイドさんがかなりのオーロラ好きだったり、さらにはツアー客の中にもオーロラ好きの人がいたりして、いろいろ聞いてわかったことをざっとまとめてみると、以下の通り。

まず一つ目に関して。オーロラというのは、太陽からの磁気嵐が原因で起こると言われており、北極・南極(正確には磁極)の周りにリング状に発生します。これがいわゆるオーロラベルト。このオーロラベルトにかかっている地域でオーロラが見られます。磁極を中心にしてリング状に広がっているため、オーロラベルトは地図に対してやや斜めに走っている。このため、ヨーロッパ圏では北欧だけでなく、アイスランドでもオーロラ観察ができます。アイスランドが比較的低緯度にもかかわらずオーロラを見られるのはこのため。

……なのですが、問題なのは、このオーロラベルトが動くということ。簡単に言うと、磁気嵐が強くて強いオーロラが出る場合、リングが広がるために、やや南の方で強いオーロラが発生することになり、逆に弱いオーロラしか出ない場合には、このリングが小さくなるために、やや北の方でオーロラが発生することになります。アイスランドの場合、悩ましいのは首都であるレイキャビックから北へ行くべきか南へ行くべきか、という点。中央の山脈の北側にオーロラが出てしまうと南側では観察できないし、逆もまたしかり。今回のツアーは南側のルートを取っているのですが、逆に言うと、それなりに強いオーロラでないとなかなか見られない、ということになります。残念ながら自分たちが行ったときにはオーロラ活動が弱かったため、南側のルートを取っているのがかえって裏目に出た格好に。

とはいえ、オーロラは地球規模で大きく揺れ動くため、実際には 1 時間単位で活動場所が結構動きます。先のオーロラ予報ページの "Current Aurora Activity" を定点観測しているとわかるのですが、オーロラ活動が弱くても、たまたま南の方にリングがさしかかることはあって、そうしたタイミングが今回のケースではオーロラチャンスということになります。でも、そもそもそのときに晴れていなければ見えるわけがない;。

ところが今度はこの晴天率が結構厄介。アイスランドは暖流に囲まれているためにオーロラ観察ができる場所としては恐ろしく暖かい(せいぜい札幌程度の寒さしかない)のですが、問題なのはそれゆえに天気が変わりやすく、雨が降りやすい、ということ。オーロラが見られる場所で晴天率が高いのは、カナダのイエローナイフやフェアバンクスなのですが、そもそも晴天率が高いのは、これらの場所が内地であり、海流の湿気が山脈にブロックされるから。それゆえに、恐ろしく冷え込みます。簡単に言えば、オーロラ観察に関しては、暖かさと晴天率が両立しないのですね;。実際、今回のアイスランド旅行ではほぼすべての日程で雨に降られており、雨に降られてなくてもかなりの分厚い雲に空がおおわれていることが多かったです。……っつーか天気予報見れば一目瞭然なんですがね;。こんなに晴天率が悪くて天候がころころ変わるとは予想もしてなかったのですよ;;。感覚的にはほとんど山の中のような天気の変わり方;。

そんなこともあって、本場ではオーロラハンティングとかいうツアーもあるのだとか。これ、簡単に言うと、車に乗って雲がない場所(天候の良い場所)に行ってオーロラを見よう、というもの。なるほど確かにちょっと車で動くだけで雲の切れ間に行くことはできるわけで、そういうツアーがあるのも理解できます。

ツアー客の中には、オーロラが大好きで、そのために北欧ツアーに数回行ったという人もいたのですが、その人いわくすべての回で全滅だったとか;。結局のところ、確かに北欧やアイスランドは、ずーっとそこに住んでいれば稀にびっくりするようなオーロラに出会えるのでしょうが、旅行客が数日~1週間ぐらいしか滞在しないでオーロラに出会うためには相当な運が必要、というのが実態の様子。今回、自分たちが北欧ツアーではなくアイスランドツアーを選択した理由のひとつに、オーロラが見られなくてもそれなりに大自然を楽しめそう、という目論見があったのですが、その目論見が不幸にも的中した格好に;;。いやはや~;、高い勉強代でしたよ、ええ;。

# まあそりゃツアーガイドとかにこんなぶっちゃけ話なんて書かないよね、という;。
# 実際、運が良ければなんの苦も無く普通に見られるはずなわけで、まあなかなか難しい問題ですねー。


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