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書聖 王羲之 特別展

さてさて、3 月頭ですが、上野の東京国立博物館で実施していたこちらの特別展に行ってきたり。

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中国 4 世紀の頃に活躍した王羲之という人の書の展示会。私は全く知りませんでしたが、この王羲之という人、従来の書法を飛躍的に高めて芸術とした人なんだだそうで、その人の足跡を追うという展示会。非常に面白かったのは、実は王羲之本人の書は残っていないという点。なんでも唐の時代の皇帝がこの人の書が大好きだったそうで、全国に散在する王羲之の書を収集したうえで宮中に秘蔵、そしてなんと自分のお墓に一緒に埋葬させたのだとか;。このため原典は残っていないのですが、この皇帝は王羲之の書の精巧な複製を作らせており、そうしたものが現代に生き残っている次第。面白いのは、その複製が代を重ねるつど、劣化コピーになっていくわけですが、時代背景に合わせた字体に徐々に変わったり、時代背景に即した文字に変わっていったりしているところ。よくまあこれだけ解析・分析しているものだなぁと感心してしまいましたが、こういう形の展示会を見るのは初めてだったので新鮮でした。

それにしてもびっくりしたのはお客さんの数。書道展示なんて地味なのでろくに人も来ていないだろう、とタカをくくっていたら、入場規制がかかるほどの大混雑;。累計の入場者数は 10 万人を超えているらしく、おかげで展示一つ見るのにもえらい苦労しましたが、たまにはこんな展示を見に行くのも面白いものですねぇ。


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