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ZWEI II ゲームインプレッション

「そなたが己を恥じるのは、そなたが前に進みたいからだ。
でなければ、そのように心底悔しがったりするものか。」

というわけで今日はこちらのゲームインプレッションを~。

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日本ファルコムの ARPG、ZWEI II。さきほどようやくクリア~。本来はやり込みゲーで、何周かしてるといろいろとアイテムも集まるようなのですが、さすがにやり込んでいるほどの時間もないので 1 周だけで我慢。総じてさくっと感想を書けば、いや~、さすがによくできてる^^。非常に面白かったです。

「―――我が名はアルウェン。
アルウェン・ド・ムーンブリア!」

このゲームの魅力は、やはりアルウェンに始まりアルウェンに終わる、とかいうとめっちゃ偏り過ぎかもしれませんが(笑)、いやー実際アルウェン素晴らしすぎ(笑)。吸血鬼の真祖の姫であるアルウェン・ド・ムーンブリアと、熱血漢直球ストレート少年のラグナ・バレンタイン。誇り高き闇の眷属であるアルウェンがラグナに感化されて情を知り、挫折したラグナをアルウェンが叱咤する。二人がお互いを支え合う構図は、タイトルである "ZWEI" の名前その通り。

「人は迷い、恐れ、傷付く……それは完璧からは程遠いあり方だ。
しかし、だからこそ……人は強くあろうとする事が出来る。
最初から完璧であれば、そのような契機も生まれはしまい。
ラグナの強さと弱さは……その事を私に教えてくれたのだ。」

一応ネタバレなので反転しておきますが、この作品で個人的に気に入ったところは、二人が自立していて、依存することなく互いに良い影響を及ぼし合って成長していくという構図。ラストで出てきた妹のミアがすべてをかっさらっていった……というのは冗談ですが(笑)、最後にトリスタン号に乗っているのがヒロインであるアルウェンではなくミアだった、というのが good。二人でひとつ、というのをテーマにしながらも、ラグナとアルウェンがよい距離感を保って互いを思いやる姿が非常に良かったです。

# そういう意味でも、アルウェンのキャラ造形は非常によかったですね。
# 誇り高き存在でありながら、決して他者を見下すことをせず、常に謙虚さを忘れない。
# や~、こういうキャラってめっちゃ好きなのですよ自分。キャラデザもめっちゃかわいいし(笑)。

ただ、前作と比べてしまうと……うーん、非常によく出来てはいるけど、総じて言えば前作ほどの衝撃はない、という印象。ストーリーもよくまとまっているし、キャラ造詣も悪くないし CG も綺麗。3D グラフィックスベースの ARPG ですが、操作にも違和感ないし、純粋によくできてる。プレイしていて普通に面白かったのですが、じゃあ何が問題なのかというと、後半に進むにつれてシナリオが大義名分を失ってしまっていく、これに尽きると思います。

前作では、超わがままヒロインであるピピロのキャラ立ちがとんでもなくて、天邪鬼っぷりがある意味非常に新鮮でした。けれどもその内面には燃える正義の心^^とでも言うべき情熱があり、それがシナリオの隙間からちらちらと見えるところがキャラの魅力、ひいてはゲームの熱血度につながっていた。けれども、アルウェンとラグナのコンビはある意味、予定調和すぎて味気ない上に、結局のところ、二人の行動の原理(理由)が個人的な理由に寄り過ぎている、というところが問題。もちろん話のスケールは後半に進むにつれてどんどん大きくなってはいくものの、ラストでアルウェンが言うように、結局はただの兄妹ケンカ。……いや、実際まさにその通り^^。それは筋書きとしてはよくできているのですが、物語のフォーカスが内面寄りになってしまった結果として、物語が大義名分を失ってしまった、というところが大きな問題だったように思えます。……いやまあ、十分よくできてるんですけどね^^。

# でも BGM は総じてかなり良かったです。
# Falcom は総じて BGM がよいのですが、本作も結構よかったです^^。

っていうか、あー、また ZWEI !! やりたいなぁ……と思ったら、なにげに 12/11 に PSP 版が発売される様子。
……ち、ちょっとやりたいかも??(笑)


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