というわけで今日は久しぶりにこちらを襲撃。
えーと、天龍菜館。横浜中華街のはずれにあるお店で、83 歳(明後日で 84 歳になるとか)の元気なおじいちゃんが一人で切り盛りしている凄いお店。私は 1 年ちょい前に一度来たことがあったのですが、今回はでじくま氏と夏のこたつ氏が行くということで盛り上がり、りゅうくんさんや私も同行した次第。
お店の雰囲気はすでに前回のエントリで細かくご紹介した通りなので、今回はいただいたものをざっくりとご紹介~。
まずは前菜の前に紹興酒。こちらの紹興酒、常温・ストレート・氷砂糖なしでいただくのですが、これが困ったことにむちゃくちゃ美味い。クセがなく、とにかく料理によく合うお酒で、料理と併せて自然と進むのですね。しかもびっくりなのは割と強いお酒(アルコール度数で 16% とか)なのですが、ぜんぜん酔った感じにならずクイクイといけてしまうところ。き、危険すぎるwww。(調べてみましたが、たぶんこれですね。) 結局、りゅうくんさんと二人で 1.5 本ぐらい飲んだのですが、たぶん私一人でほぼ 1 本ぐらい飲んでるペースかも;。
前菜として、黒酢の酢豚と酔っ払い鳥。黒酢の酢豚はあいかわらずの絶品で、黒酢のあんがクセになるような美味さ。……だったのですが、酔っ払い鳥(紹興酒に漬けた鶏)の方がさらに素晴らしい味。肉の柔らかさもそうなのですが、濃すぎず薄すぎずの絶妙な味付けに加え、パサパサしがちな鶏肉がジューシーさを適度に保っていたのにはかなりびっくり。んまい。
その次が牛タンのシチュー?とウナギの蒸し物。実はもともと牛のレバーの料理をお願いしていたのですが、どうもコミュニケーションミスがあったらしく牛タンを用意してくれてたのですね。それならぜひということで作っていただいたのがこちらの料理……ってこれはホントに広東料理なのか??状態なのですが、これまた困ったことにこれがうまい(笑)。なんか内陸の方ではこういう料理もあるらしいのですが、感覚的にはほとんど牛タンシチューという印象。いやおいしければなんでもいいのですが(笑)。そしてもう一品がウナギの蒸し物。ふっくらと蒸し上げたウナギの切り身とネギとしいたけのコンビネーションが見事で、いやこれまた美味い^^。
お次は牛レバーと野菜の煮物。実はレバーは正直苦手なのですが、レバーによくある臭みがまるでなくて、食感がなければレバーとは気付かないんじゃないか??ぐらいにクセのない味でびっくり。その次がスズキと大根の煮物。見た目は凄まじい盛り付けでびっくりしますが、しっかりと味の染み込んだ切干大根が見事。
そして最後は大根餅と焼きそば。大根餅の方は初めて食べたのですが、これ、その名の通り大根で作った餅なんですね。(← 今ちょろっとレシピを確認したらしい) 右側の焼きそばはちょっとびっくりな味で、一見すると野菜のあんかけにしか見えないのですが^^、下側に平打ちの麺が入っていて、ヘルシー感もある見事な一品。ちょっと麺が延び気味だったかなとは思うのですが、味自体はホントに見事。
というわけで合計 8 品を頂いたのですが、あいかわらず見事な料理ばかりでさすがという印象。前回・今回と食べてみた印象で言うと、総じて言えばごく普通の料理が別次元的に美味い、という感じ。今まで食べた中でのお気に入りとしては、酢豚、春巻、アワビ、酔っ払い鶏、焼きそばあたりなのですが、こうしたどこにでもありそうな料理がおいしいのはやっぱり腕がよい証拠、なんでしょうね。ご主人は 85 歳まで仕事をなさるとおっしゃっていますが、店じまいするまでにはまた一度はぜひ行ってみたいお店です。
コメントする