えーと、今日はこちらのインプレをひとつ。
こじか vol.6。まあ正直自分的にはかなりごちそうさま状態で;、ちょっとおなかいっぱい……というかもうそろそろいいんじゃない?状態。個人的には、4 巻あたりが最高で、そのあとどうも微妙に下降線をたどっているような気がしなくもないのですが、まあせっかく読んだので軽くインプレを。
この人はそんな事も知らないままこの歳まで……
滅多に見られない笑顔が苦い……
30 越えているのにこの人はまるで……
青木とりんとの関係に深入りしていくプロセスの中で、正直りんというキャラクターのバランスが壊れてしまっている(というかもはや小学4年生という設定に無理がありすぎる;)ために、物語としてのリアリティが失われてしまっているのですが、ストーリー自体はわかりやすいというか、オーソドックスだなぁという印象。青木とりんとの物語と並行して進む白井先生の物語と比較してみるとわかりやすいのですが、6 巻は、愛されなかった人たちが、他人から感情をぶつけられ、初めて愛されていることを知り、そして他人を愛するようになって、自分たちなりに消化して前に歩き始める……という感じのストーリーラインですね。
がしかし、これ 7 巻以降がホントに大丈夫なのかな? という心配も。ある意味、青木とりんの関係は綺麗に幕引きされているのですが、逆に言えば、このままストーリーが進めばキレイゴトな話には絶対にならない。そこに切り込んでいくことは人間の黒い部分に切り込んでいくことと等価なわけで、絶対に読み心地のよい作品にはならないだろうなぁと思ってしまったり。や、まあもともとキレイ事で済ませようとしている作品じゃないことはわかってますけど^^。
それにしてもこの作品、大人の中にある子供、子供の中にある大人を扱うのがあいかわらずうまいなぁと感心してしまったり。大人の中にも子供はあるし、子供の中も大人はある。子供のすべてが未成熟なわけじゃないし、大人のすべてが成熟しているわけでもない。だからこそ、教師が生徒から教わることもたくさんあるわけなのですが、そういったいろんなモノの見方をうまく使い分けてストーリーを運んでいくあたりはいつもながら上手いなぁ、という印象。
先行き不安なところもあるのですが、どうせやるなら徹底的にやってほしい作品ではありますね^^。
どもです。ホイホイと(ry
エロ度がやたら上がったこの6巻、私は逆に読解難しく感じました。ストーリーラインは単純な分。伏線なのかな、とも邪推してますが。
個人的には、年齢が低かったときの方が物事を深く考えていたような気はします。年齢による決定的な差は、世界の狭さ。ゆえにこそ狭く深い思考にはまり込んでもしまうのですが。
黒い部分に切り込んでくれないと、この作品の意味が無いので、私はまだまだ期待しています。
ではでは。