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生きている動物園 ~ 旭山動物園 日帰りツアー Part 3

というわけで、旭山動物園のお話の続き~。たぶん今回で最終回^^。

■ 動物いろいろ。

さてチンパンジーに人間のダメさ加減を見せつけられたあと(違)、続いてくもざる、エミュー、サイ、キリンなどを鑑賞。

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キリンがちょっと面白くて、彼らは枝についた葉っぱだけを食べるのですよね。で、彼らは舌が長くて、枝から葉っぱを舐め取るように食べるのですが、二匹のキリンでめっちゃスキルの差が^^。片方のキリンは非常に上手に食べてましたが、もう片方のキリンはめちゃめちゃ苦戦しながら食べてたり。ちょっと笑える光景でした^^。

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お次はエゾシカ。一匹のオスを 5~6 匹のメスが取り囲むというハーレム状態でしたが、小鹿をかわいがる母親シカの姿と、それをちょっとうざったそうにしている小鹿がなかなか楽しかったです^^。ちなみに現在、このシカたちを放牧するためのエゾシカの森を建設中だとか。

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■ 猛獣いろいろ~。

続いてもうじゅう館へ。ここはクマやらヒョウやらトラやらを大きなケージで放し飼いにしているのですが、面白かったのが動物によって動きが全く違うこと。

 

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ライオンはあまりの寒さゆえか、木の板の上から一歩も動かないどころかほとんど身じろぎもせず、黒ヒョウも「おまえらうぜーよ」とばかりの目線をギャラリーに送ってくる始末^^。ユキヒョウなんかは「んー、今はいないのかな?」と思いきや、実は自分の頭上に二匹で小さくなって寝ていたり^^。

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ところがその一方で、アムールトラの方はアホみたいによく動き回る(笑)。

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のそのそと観客の前を歩きまわっては様子を伺いまくっていたのですが。

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ちょwww。っつーかまるっきりネコwww。
いやー、威厳もなにもありゃしない(笑)。なんつーか、これがなければ……状態^^。

# ちなみに決定的瞬間を捉えられなかったんですが、仰向けになりつつ「ごろりん」状態に;。
# おいおいホントにネコだよ~;;、状態。

■ アザラシ館。

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そして最後はペンギン館の前を通りつつアザラシ館へ。アザラシ館には非常に面白い展示があって、巨大な水槽につながっている、縦方向にそびえる円柱状の水路があるのですね。で、そこをアザラシが下から上に一気に通過していく様子を、円柱の周囲からみんなが見る、という展示に。円柱状の水路水槽のまわりにはひとだかりができていて、皆が今か今かとシャッターチャンスを待ち構えていたり。私は残念ながらうまく撮影できなかったですが><。っていうかアザラシ泳ぐの速すぎです;;。

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■ 生きている動物園。

というわけで、見てきた動物についてざーっと書き出してみたのですが、いやはや感想をひとことでまとめるとですね。

とにかくめっっっっちゃ楽しかった。
というか動物園ってこんなに楽しかったっけか??

という感じ。この面白さの本質は、多分、動物園自体が生きているからじゃないかと思ったんですよね。

この動物園に来てみて真っ先に思ったのは、驚くほど動物たちとの距離が近いこと、そして動物たちがとにかく元気なこと。私の記憶にある動物園といえば、檻の中のどこかにいる……かもしれない動物を一生懸命探して、ぐったりと疲れ切った動物を見ておしまい、みたいな感じだったと思うのですが、ある意味それって、図鑑で見る動物と大差がないのですよね。けれどもこの動物園の動物たちは、まずとにかく生き生きしている(一部ぐったりしてる子もいたけどw)。そしてその様子をかなり間近に見ることができる。そうすると、いろんなことに気付けるのですよね。2 匹のキリンにもちゃんと個性があって上手い下手があったりだとか、ペンギンたちの中にもいろんな子がいるだとか、チンパンジーの足の指があんな感じになってるんだとか。

以前のエントリで書いた記憶がありますが、人間って、他人に言われたことではなかなか身につかないけれども、自分で発見したことは、ちゃんと身につくし腑に落ちる。この動物園にいると、いろんなところから「おおっ」とか「かわいい~」といった声が上がるのですが、それが小さい子供たちの声だけではなくて、老若男女を問わずの声なんですよ。つまり、大人も子供も、みんな童心に帰って新しい発見をしているいろんな発見があるから、見ていて飽きないし、面白い。そんな動物園なんて、自分は今まで全くイメージしたことすらなかったんですよね。

そしてまた、動物園の人たちがものすごく手をかけて、動物たちを見せている。真っ先に目につくのは、ありとあらゆるところに貼り出された手作りのポスターや掲示板。動物たちに関する説明だけでなく、そこにいるのが、どんな名前の、どんなプロフィールの子たちなのかがすぐにわかるようにしてある。この動物園の面白い特徴のひとつに、ひとつの動物をいろんな方向から見せるようにしてあるというポイントがあって、下から、横から、上からと、ひとつの動物を 3 通りに見せたりするのですね。そしてそのすべての場所に、動物たちのプロフィールが書かれているんですよ。だから、見ている側も「ふーん、こんな子たちなのか」と思いながら見ることができるようになっている。

さらに面白いと思ったのは、ふと冷静になって考えてみると、この動物園にはハデなショーがひとつもないのですね。例えばアザラシの玉乗りショーもないし、イルカの背中に人が乗るようなショーもない。あるのといえば、ペンギンの散歩、そしてせいぜい餌付けぐらい。つまり我々は、動物のごく普通の生態そのものを見て、「こんなの見たことがない」って言ってるんだと思うんですよ。

つまり、この動物園と普通の動物園の違いは、たぶん動物が「展示『物』」になっていないこと、だと思うのですね。「生き様」自体が展示されている、とでも言えばいいのかと思うのですが、動物そのものをステージ上の役者であるかのように見立てつつも、芸を仕込んだりすることもなく、みんなにそのありのままの生き様を見てもらえるようにする工夫が凝らされている、と思うんですよ。(逆に言えば、動物について今までそんなことも知らなかったのか、というのが驚愕するところでもあるのですけどもね^^) まさに「生きている動物園」という表現がぴったり、という感じ。

いやはや、確かにこれは全国から人が集まるのもわかるなぁ、という印象で、適当に行ってみた割には予想以上に楽しめました。敢えて問題点を挙げるとすると、もともと山を開いて作ったところであるせいか、園内の高低差が比較的大きくて、バリアフリー的にはちょっとつらい点、また人数が多いのでどうしてもマナーの悪いお客さん(特にフラッシュを焚いてる人)がどうしても出てしまうという点、でしょうか。まあそうした細かい難点はありますが、総じて言えばやはり日本一の名にふさわしい動物園、といえるでしょうね^^。

この不況の折にもかかわらず、相当数の来園者を迎え、さらには設備の増築までしているというバブルっぷりでしたが、これからもどんどん進化を続けていってほしいところ。ぜひまた来てみたい場所になりました。いや~、楽しかったです。


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