というわけで今日のインプレはこちら~。
えと、俺の妹がこんなに可愛いわけがない vol.3。2 巻ではやや失速気味の感もあるこのシリーズでしたが、3 巻の方はどうかというと、これがなかなかに good。
俺は、こいつらの気持ちなんざ分からない。分かるなんて言う資格もない。
でも、凡庸な自分とは大違いの妹が、こっちがいくら頑張っても絶対勝てない妹が、毎日毎日すぐそばにいる惨めさは分かる。勝てない相手と比較され続ける悔しさと、その状況をどうしようもないという、どうにもならないあの感覚は理解できる。
なんで妹ばかり。
この vol.3 の上手かったところは、愛憎含めた感情をうまく吐露させるシナリオの流れ。身近にいる人に対してほど感情というのは出やすいものだと思いますが、その感情は必ずしもよいものばかりではない。「大好きで、大っ嫌い」という、愛憎表裏一体のその感情を表面化させていくプロセスが上手い。
あんなやつ、大大大大大大大っっっっ嫌いだってな! だけど―――
「だけどね、それはそれよ。」
いやはやこのセリフは名言だと思ってしまいましたが、vol.3 の面白かったところは、妹のツンデレ(=愛憎表裏一体の感情)だけでなく、兄側のツンデレを割と前面に押し出してきたところ。もちろん vol.1, 2 も思いっきり兄貴ツンデレなわけですが、はっきりとそれを前面に出してきたのが印象的。ラストの無茶ぶりな展開も健在^^。コンスタントに面白いシリーズになりつつあるので、興味がある方はぜひ読んでみてほしいところです。
コメントする