最近のトピック

バナー
マリア様がみてる - ハロー グッバイ

ようやく読了~。

DSCF0531

ええっと、マリア様がみてるの最終巻、ハローグッバイ。実に 34 巻、足かけ 11 年にも渡る長編大作の完結編で、出たのは昨年末だったのですがなかなか積まれている本が片付かなくてようやく読破した次第。もうネタバレしても問題ないかな、ということで反転せずにざっくりと書いちゃいます。

以下、ネタバレありますのでご注意を。

えーと、実はこれを読み終えて、最後のあとがきを見るまで実はこれが最終巻であることに全く気付かなかったのですが;、逆に言うと「え゛? これ最終巻なんですか??」という印象ではあったり。や、いい話ではあるのですが、ちょっと淡泊かなぁ、という印象があるのですね。

祥子と祐巳の出会いから始まった物語が、祥子と祐巳の別れで終わる。そして祥子と祐巳の物語は、この手前の巻である「卒業前小景」で完結している。だから、ある意味この「ハローグッバイ」は、成長した二人の姿を見せるだけのエピローグ的な一冊、ではあるのですが、やはり読み手としては

もっと浸りたいんだよっっっ。(笑)

みたいなところがあるわけで^^。祥子にしても祐巳にしても、胸に去来するものは山ほどあるわけで、思い出されるエピソードは山ほどある。けれども問題なのは、このハローグッバイで途中途中に差し挟まれるエピソードは、事実としてのネタバレであって思い出ではない。例えば、送辞が 3 人になった経緯を語るエピソードが差し挟まれているのですが、ぶっちゃけそんな理由付けはどうでもよくて、むしろ送辞と答辞そのものを聞きたかった、と思うのです。(いや、後付けでハチが、とか言われても感動できないよ、みたいな;;。)

加えてのオールキャスト登場、そしてすべてのキャラに華を持たせたいが故に各キャラのエピソードが薄まってしまっているというジレンマがどうしてもある。個人的にはこの倍の厚さでじっくりとそれぞれのキャラクターの物語を描きこんで欲しかった、という印象なのですよね;。

とはいえ、黒いリボンのエピソードや、「令ちゃんのバカ」などのエピソード、そして祥子の答辞のエピソードは文句なしに素晴らしかったところ。あ゛あ゛、ホントにこの倍の厚さの一冊だったらー;;。ううっ、激しくもったいない。

というわけで、34 巻という長編大作な物語になりましたが、まだちょっと続く様子ではありますね。個人的にはやはり祐巳が卒業するところまではちゃんとやってほしい、と思っているのですが、んー、さてはてどうなることやら。もうちょっとだけ追いかけていってみたいものです。はい。


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.pasteltown.com/akane/games/blog2/mt-tb.cgi/222


コメントする


2014年9月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30