というわけで今日はぼちぼちお仕事だったわけですが、帰ってきてからさくっと昨日放映されたエヴァを鑑賞してみたり~。
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 1.01
見終わってまあ一言。
……いややっぱりよくできてる & めちゃめちゃ面白いなぁ;。(苦笑)
実に 2 年ぶりぐらいに見返したことになるのですが、改めて見るとミサトやリツコ、ゲンドウなどの言動の方に興味が向いてしまったのがちょっと面白かったり。もともとヱヴァというのはディスコミュニケーションな物語(他人との距離感などをうまく取れずに傷ついていく)なのですが、ミサトやリツコ、ゲンドウなどの行動ロジックを追いかけながら見ると、よくもまあこれだけ他人が他人を傷つけ合う見事なシナリオを組めるなぁ、と感心してしまうことしきり;。
「このリリスを守り、エヴァで戦う。それはあなたにしかできないことなの。
わたしたちは、あなたとエヴァに、人類の未来を託しているのよ。」
「そんなつらいこと……なんで僕なんですか。」
「理由はないわ。その運命があなただったってだけ。
ただし、シンジ君一人が命を賭けて戦っているわけじゃない。みんな一緒よ。」
持って生まれた資質や環境は人それぞれ。けれどもそれを嘆いて「私はこんなにつらい、私のことをわかって」と人にすがろうとするだけでは、決して未来は切り開けない。与えられた資質や環境を個々人の前提条件として受け入れ(=自分を認め)、そしてその資質や環境をプラスに転じることで、人は個人として自立していくことができる。……というのが基本的な(シンジから見た)骨格ストーリーなのですが、それと対称的なのがミサトやリツコ、そしてゲンドウたち。彼らは皆、何かしらの致命的な過去を引きずっており、それゆえに他者を振りまわす。ミサトがシンジを振りまわす描写が非常に象徴的なのですが、そうした大人たちに振り回されながらも成長していくシンジの姿が、なるほどなかなか面白いなぁとちょっと思ってしまったり。(表情にしろ仕草にしろ、非常に分かりやすく作られているのでかなり読み取りやすくなってますね。)
もちろん世界観などのギミックもよくできているのですが、ヒューマンドラマとしても非常に良くできているわけで、だからこそ今なおこれだけの人気を博する作品になってるんでしょうねぇ^^。
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