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「甘え」の構図

いやー、ちょっと面白いデータを見つけてしまったり^^。

これ、今年の新卒社員 約 3,000 人を対象に行った、仕事のモチベーションに関する調査研究報告資料。まあ要するに、最近の若い子たちはどんな意識で働いてるの? という調査結果なのですが、サマライズされたポイントが面白い。

  1. 【入社動機】2008年より更に、「保守・安定志向」が高まっている。
  2. 【上司・先輩への期待】自分自身への興味・関心を求める傾向が更に強まっている。
  3. 【職場への期待】活発な議論やスムーズな連携ができる職場の一体感を求める。

細かいデータはぜひ原文の方を見ていただきたいのですが、原文の方では言葉を慎重に選んで書いているものの、ひとことでまとめれば「ボクたちにかまってください・ボクたちを甘やかしてください」ということになる;。

正直なところ、この手の調査や分析については、いくらでもバイアスをかけることができるので、果たしてどの程度依存心が強いのか、という点については簡単に議論できるものではないでしょう(この資料も過去との比較を元にしたトレンドをかたっているだけですし)。ただ、確かに結果を見る限り、上位に入ってきているポイントの多くは、自分が頑張ることよりも、「寄らば大樹の陰」とか「受け身姿勢」的な印象を受けるのも事実。

昨今の新卒の子たちと話していてびっくりするのは、とにかく打たれ弱いということ。原因はまあいろいろあるのでしょうが、良くも悪くも挫折経験が少なく、挫折しそうになると、自分を改変するのではなく現実を改変してしまう(=そのことをなかったことにしてしまったり言い訳をして周囲や環境のせいにしてしまう)人が多いな、という印象はあります。まー確かに、今の世の中は国民総ボダ化とか言われてたりもしますが;、実際のところ困ってしまうのは、そういう人たちとの接し方。どこまでを認めてあげて、とこからを罰するのか、という線引き(境界線)をきっちりさせておかないと、なかなかいい方向に転ばなかったりするのですよね。

正直怖いのは、そういう人たちが徒党を組んで多勢に無勢になること、なのですが、これを避けるためには、ちゃんとリファレンスになるような人を一人でもいいから作ること、なんじゃないかなぁと思ったり。身近に成功事例があると、そういう人に感化されて頑張ろう、という意識を持つ人も出てくるもの。結局のところは、信賞必罰をきちんと行うことが、組織の健全性を保つために重要で、おっかなびっくり新人君に接すること自体が、結局はもっとも新人君たちのためにならないこと、なんですよね。

結局、甘えの構図が強い新人君たちが入ってくるということは、とりもなおさず、本来であれば学校や家庭で学ぶべきであったことを会社で学んでもらう必要があるということ。親が子を育てるときには、信賞必罰といったブレない軸がどうしても必要になるものだろうと思いますが、会社の上下関係においてもそういうものが求められるようになってきているのかもしれませんね。ううむ。


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