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書評:35歳からのリアル

今日は耳も心も痛くなる一冊を~。

20091107c

ええっと、「35歳からのリアル」。本屋で見かけて心惹かれて購入してみたのですが。

い、い、イタイ;;;。
っていうか耳も心もイタすぎるよ;;、状態に;。

内容を簡単にひとことでまとめると、自覚の薄い35歳前後の人たちに、過酷な現実を突き付けることで決断と行動を迫るという一冊。具体的には、仕事、家庭、生活、お金、活力という5つのカテゴリについて、今の世の中の状況や将来の見通しなどを、具体的かつ説得力のあるデータをもって淡々と突き付けてくる、というもの。

この本の面白いところは、具体性や説得力もさることながら、今の35歳前後の人の心の甘えをバッサリと切り捨ててくるというところ。今後の人生にどれぐらいお金がかかるのか、という問題に対しては、お金を五計(生計、家計、身計、老計、死計)にわけて捉えて、それぞれいくらぐらいかかるかということを説明したり、結婚費用、子供の養育費用(これも「生かす」ための費用と「育てる」ための費用にわけて解説されている)、住居費用などがすべて事細かに書かれている。加えて、生活ランク(要するに年収・月収)に合わせた収入・支出の平均値を示したうえで、バッサリひとこと。

貧乏の原因は分不相応な生活にある
……(中略)……
ようするに、収入に見合った支出に管理できていれば、年収階級にかかわらず、お金は貯まるということ。「お金がない」「貯まらない」という人の原因は、さまざまであるにしても、収入に対して支出が多いということだけは間違いないのです。

そしてそこを起点として、生活水準を1ランク下に落とせ、と続くような感じ。もちろんお金の話だけではなく、健康面の話や心の活力の話など多岐に渡っており、非常に勉強かつタメになる一冊であることは間違いがないです。

# ……というより読んでて読んでてむちゃくちゃ暗くなる一冊;;。

35歳……といわず、30代の人にはぜひ読んでもらいたい一冊。自分もそうですが、特に昨今の30台は実年齢に比して精神的にも幼いことが多く、かつ様々なことに対して自覚意識が足りないことが極めて多い。こういう本を読むと、否応なくそうした現実を突き付けられる。まあ、こうした本は概してホントに読むべき人ほど読まない本なのですが、非常によくまとまっている本なので、ぜひ読んでみてください。


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