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入籍と婚姻届。

そんなわけで、着々と結婚準備を進めているのですが、最近まで知らなかった話をひとつ。いやまあ大の大人が情けない話ではあるのですが;。

20100113

や、それは戸籍の話。実はそもそも戸籍というものが何かということ自体、今回結婚することになって調べてみて初めて知ったのですが、結婚は入籍とは全く違うのですね;。芸能ニュースとかでよく結婚のことを入籍と言っているので勘違いしていたのですが、基本的なシステムはこんな感じ。……おまえその歳にもなってそんなことも知らなかったのかYo!と複数方面から怒られそうですが;。

  • 戸籍とは、すごく簡単に言えば「日本国民について、親子関係、養子関係、兄弟姉妹などの親族関係を記録・証明するために使われている ID 管理システム」。出生から婚姻、死亡までの履歴がすべてここに記録される。(※ 引越しは記録されない。こちらは住民票で管理。)
  • 戸籍は、夫婦及びその子供が一つのまとまりになって記録されていく。(戸籍のコピーを取る方法が二つあるのはこのため。戸籍謄本とは、戸籍全部=夫婦+その子供全部のデータをコピーするもので、戸籍抄本とは、その中からある人のデータだけを抜粋コピーするもの。)
  • 日本国籍を持つ日本人同士が結婚する場合、それぞれの子供は親の戸籍から抜けて(=除籍)、夫婦二人で新しい戸籍を作り、そこに入る形になる。このとき、戸籍の筆頭者を決める必要があり、婚姻時にどちらの姓を選ぶかで筆頭者が決まる。子供ができたら、その戸籍に追加していく。
    ※ 新しい戸籍に入る、という意味では「入籍」なのですが、本来の入籍の意味は、例えば離婚した際に、奥さんが旦那さんの戸籍から抜けて、元の両親の戸籍に入り直すようなケースのことを指す言葉なのだとか。養子縁組も入籍の 1 ケースだそうです。また、日本国籍を持たない外国人の人と結婚する場合には、「婚姻」はするけど「入籍」はしない、といった形になることもあるため、婚姻と入籍は必ずしも一致していないそうです。
  • 夫婦で新しい戸籍を作る場合には、本籍地を決める必要がある。もともと本籍とは、その人たちが住んでいる土地の地番を戸籍の ID として使おうとするものだったそうですが、現在ではその風習が消え、新しく戸籍を作る際にどこでも好きな場所を選べるとのこと。このため、皇居(千代田区千代田1番地)を本籍地にしている人も結構いるのだとか。人気スポットは北方領土とか竹島、尖閣諸島、ディズニーランドとかいろいろあるそうです(笑)。しかし戸籍謄本/抄本を取るときのことを考えると、なるべく身近なところが便利。
  • 婚姻と戸籍操作は必ずしも一致しない。日本国籍を持つ日本人同士の結婚であれば上記の通りだが、外国人などとの結婚の場合にはこの限りではない。

整理してみるとわかりやすいのですが、要するに、日本人は日本国籍(=戸籍)で ID 管理されており、1 つの戸籍には 1 組の夫婦しか入れない、という仕組みになっている。実際に戸籍謄本を取ってみてわかったのですが、確かにすでに結婚している妹は除籍していて(といってもレコードが削除されているわけではなく、「除籍」マークがついているのですが)、家からいなくなっている、というのが明示されている。なるほどこれは親としては切ないだろうなぁ、と思った次第。

それにしても意外に困ってしまったのが、上記の情報が書かれているページが少ないこと。いわゆる結婚情報サイトなどを見ても書いてないし、Wikipedia は逆に詳しすぎるので、結局普通に検索して調べたのですが、戸籍というのは不思議なシステムではありますね。というのも、今でも「嫁に行く」「嫁に出す」「○○家に嫁ぐ」的な感覚がどこかに残っているし、「結婚は家同士の問題」、などとよく言われる。けれども、戸籍というシステムでは、どちらの子供も親の家を出て、新しい家を作る形になっているのですね。そして仕組み上では、戸籍=ひとつの家、という形なので、婚姻によって、親の庇護から抜けて新しい家を作って独立する、という形になっている次第。なるほどなぁ、と。

こういうシステムのことは結婚のことがなければ調べようとも思わなかったですが、実際、自分の両親や彼女のご両親などの様子や発言を見ていると、昔ながらの風習や考え方と、今どきの考え方などとの狭間で揺れ動いているような印象もありました。自分的な感覚(今どきの感覚)としては、別に結婚したからといって偉いわけでも人間が変わるわけでもない、と思っているのですが、世代感覚として、祖母が死ぬまで私に対して「男はどんだけ稼いでも半人前、結婚して初めて一人前」と言い続けていたのも、最近随分とわかるようになってきた気がします。いろんなものが変わっていく過渡期ゆえの問題なのでしょうが、なるほど戸籍ひとつとってもいろいろあるものなのですねぇ。


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コメント(1)

戦前と戦後では制度が変わってるしね~。
最近は家同士なんて関係ないわって人も多いけど、扶養や相続の絡みで養子縁組する人もまだまだ多いから、一概には言えないよね。
私の時は旦那くんの戸籍がややこしいことになってたのでwebで散々調べても婚姻届の記載法が載ってなくて、区役所に何度か聞いたり確認しに行って面倒だったわ。(^^;)
普通はあまり考えずに書けるから、説明の必要もないんじゃないかな。
まぁ何はともあれ順調に進んでるみたいで何よりだね♪

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