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指輪えらび。

さてさて、というわけで Making of Wedding な話をひとつ。自分たちは、婚約指輪も結婚指輪もドイツブランドのクリスチャンバウアーというお店で購入したのですが、いや~、これがなかなかの紆余曲折が^^。

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まあ予想に難くないところですが、私も奥さんも指輪に関しては素人;。彼女に至っては、私と付き合い始めてから私がプレゼントした指輪が生まれて初めてのリングという状態なので、ブランドなんて全く知らないという状況。とはいえ結婚するにあたって、エンゲージとマリッジのリングがないわけにもいかないので購入せねばー、という話になったのですが、そもそもどこでどんなのをいくらぐらいの予算で買えばいいのよ??というところからさっぱり状態;。当時はそもそも彼女がいるということをオープンにしていなかったこともあって周りにもあまり相談できなかったのですが、最終的にはけろっちゃ氏の奥様やリアルマイシスターなどにいろいろ聞いて教えてもらいました。

いわゆるアクセサリーのトップブランドといえば、カルティエ、ティファニー、ブルガリといったところで、さすがにこの辺は聞いたことがある……のですが、ジュエラーとしてのトップブランドというと話が変わってくる。例えば、世界五大宝石ブランドとなると、ブシュロン、ショーメ、ヴァンクリ、モーブッサン、メレリオディメレーといったところになるし、世界のダイヤモンドの流通市場の 7~8 割を押さえているところといえばデビアスになる。……が、そこで買えばいいのかというと、必ずしもそうとも言い切れないところがあるのですよね;。

指輪購入にあたって考えなくちゃいけないことをざっと書き出せば以下の通り。

  • 重視するポイント
    指輪と一言でいっても、その内容は千差万別。ざっくり言えば、デザインの良さ、石(ダイヤモンド)の質、地金(リング部分)の質の 3 つのいずれかをウリにしているメーカーが多いのですが、どれを重視するのかはもう買う人の好み次第。
  • ブランド
    ブランド店となるとその分プレミアが付くため、同一価格帯で比べればブランドものでない方が価格が安く済むというメリットも。ただ、この部分で厄介なのは、周囲が納得するかどうかという点。当人たちが気に入っていることがなにより重要とはいえ、家が絡む結婚の場合にはそうも言えないところが問題。これは予算とも絡むのですが、例えば結納をどうするのか?といったところとも少なからず連動するため、結構悩ましい部分ではあります。ちなみに代表的なジュエリーブランドの一覧はここにありますが、海外の小さなメーカーだとこういうリストでも見ないとなかなか分からないのですよねぇ。
  • デザイン
    代表的なデザインとしては、一文字、S 字ウェーブ、ストレートラインなどなどがあるのですが、特にダイヤモンドを重視して指輪を選ぶ場合にはダイヤモンドをどう見せるのか、というところがポイントになってくる。最近では宝石が途切れることなくリングの円周に配置されているエタニティリングというものが流行っていたり、アームラインが特殊な形状のものなど様々にあります。
  • ダイヤモンド(石)
    リングの値段は、ざっくり言えば、地金+ダイヤモンド+工賃+ブランド料。この中でも特に大きなウェイトを占めるのがダイヤモンドの部分。4C (カット、クラリティ、カラー、カラット)の 4 つの指標で値段が決まってくるのですが、ダイヤモンドは大きければ大きいほどレア度が一気に上がる → 値段が跳ね上がってくる、という特徴があるので、予算と調整しながらのチョイスが重要になる次第。ちなみに注意すべき点として、宝石店は照明が特殊(ダイヤモンドを輝かせるように複数からライトを当てるようになっている)なので、室内で普通に見たときとのイメージがかなり変わる。この辺は何度か指輪を見ないと慣れないところではありますね。
  • 予算とのバランス
    上の話と絡みますが、でじくま氏のように常に予算青天井、みたいな場合を除けば(ぉぃ;)、限られた予算の中で、どうやってちょっとでもいいリングをチョイスするのかが重要になってくるでしょう。実際、例えばエタニティリングの場合、フルエタニティ(全周にダイヤが埋め込まれているもの)ではなく、ハーフエタニティ(半周にのみダイヤが埋め込まれているもの)にすることで、同一予算でもダイヤのボリュームを増やせるなど、細かいテクニックもある様子。石を重視したい場合にはその辺も特に重要になってくるでしょう。
  • 地金の色
    多くの場合、エンゲージやマリッジリングにはプラチナ(白金)素材のものをチョイスするのですが、問題なのはこれが肌の色に合わないケースがあるという点。例えば私の奥さんの場合、肌の色が黄色に近いため、プラチナリングよりもゴールドリングの方が似合うのですが(← 本人の好みも多分にあります)、ゴールドの場合にはチョイスがかなり大変。というのも、ゴールドリングの場合には、金/銅/銀の配合比率によって色が変わるため、ゴールドといってもイエロー、ロゼ、シャンパン、レッドなど様々な色味があります。どれをチョイスするかは実際にいろいろ試してみないと分からないところ。
  • 地金の質
    最近ではなかなかないようですが、地金の製造方法によってはリングが軟いものもあるので注意が必要。鋳造(ちゅうぞう)のように鋳型(いがた)に流し込んで作るタイプは、安いものの柔らかいリングになって変形しやすいものに。鍛造(たんぞう)タイプのものは圧力を加えて充填度を高めるため、硬いリングになります。もっとも、リングの太さがなにより重要なのは言うまでもありませんが;、デザイン性重視のリングは細身の美しさを追求したものもあるため、変形した場合のことを考えておく必要があります。 ちなみにこの点については、将来的に地金部分を作り直す(石だけ再利用して仕立て直す)というチョイスを含めておくことも可能。その予定を入れるのであれば、あまりこだわりすぎなくてもよいかもしれません。
  • 付け心地(装着感)
    特にこれは男性の場合に言えるのでしょうが、結婚指輪に関しては、つけたときに邪魔にならないかどうか、といった付け心地も結構重要。サイズを 0.5 変えるだけでもかなり付け心地が変わりますし、特に私の場合には「キーボードを打つときに邪魔にならない」という極めて重要なポイントもあったので、注意してチョイスする必要がありました。
  • 現物の質感
    指輪を選ぶときは、まずゼクシィなどのウェディング系の雑誌を買ってきて、ざーっとカタログのように眺めるところからスタートするのですが、実際に現物を見てみると、思ったより華奢だったり色味が違ったり、といったことがよくあります。っつーかどんだけ指輪を綺麗に映してるんだ、といいたくなりますが(笑)、モノを見てみてがっかり、というのはホントによくあるので注意が必要。特にダイヤ部分なんかは実物見ると全く印象が違うことも多いです。
  • 重ね付けしたときの見栄え
    エンゲージリングとマリッジリングはどちらも左手薬指につけるわけですが、女性の場合にはこの二つを重ね付けすることがよくあります。同一ブランドならデザインも比較的似ているので重ね付けしやすいですが、別ブランドの場合には重ね付けしたときの見栄えもそれなりに大切かもしれません。
  • サポートやアフターケア
    サポートに関してはそれほど心配する必要はありませんが、サイズ直しがどのようになるのかは調べておく必要アリ。歳を取ると、指自体はやせるけれども指の節が太くなるため、リングのサイズ直しが必要になることもあります。この場合、リング全とっかえになるのか、ベース部分だけ交換になるのか、またそのときの料金はいくらぐらいなのか、などなど、考えるポイントが結構あったりします。結構怖いのは、若いブランドだと 30 年後になくなってるかもしれない、ということ;。この辺も加味する必要がありますねー。
  • 傷がついたときの方針
    これは私もあまり想定していなかったのですが、ダイヤモンドはとてつもなく固いけど、地金の部分はしょせん金属なので傷が入りやすいものです。特にマリッジリングについては日常的につけているものなので余計に傷が入りやすく、たとえ鍛造タイプで地金がしっかりしていた(=歪みにくい)としても、傷についてはどうしても避けられないもの。生活の中でついていく細かい傷はむしろリングの味として捉えるべきでしょうが、デザイン性で地金部分を選ぶ場合には多少注意が必要かもしれません。
  • 納期
    これは意外と見落としがちなのですが、エンゲージやマリッジは受注生産であることも多く、調達にそれなりに時間がかかります。例えば私が購入したところは納期 4~6 週間。実は顔合わせ食事会までの時間がほとんどなく、婚約指輪は無理を言って納期 3 週間で間に合わせてもらったのですが、これは奇跡的に間に合ったもの(おかげで顔合わせ食事会の前日に指輪を引き取りにいくことにw)。店頭では「えっ、そんなにかかるんですか?! 入籍のときにはなんとか持っていたいのですけど……」と途方に暮れているカップルも実際いました;。

……とまああれこれ書いてみたわけですが、ぶっちゃけじゃあ何が最終的な決め手になるかというとですね。

しょせんはフィーリング。(ぇ
いややっぱりそれが一番大切でしょう、とか言ってみるテスト(笑)。

や、あれこれ書いてはみたわけですが、エンゲージもマリッジも、一生に一度のお買い物。なにより本人たちが気に入るかどうかが重要なわけで、そこそこいろいろ調べてみることは大切ですが、最終的な決め手になるのは自分たちのフィーリング(=自分たちが気に入るかどうか)だろう、と思います。実際、けろっちゃ氏の奥様からも同様のアドバイスをもらっていて、なるほど確かにいろいろ見て回ってみても、一番大切なのはそこの部分だな、と思いました。パートナー選びと同様、指輪選びも一生のものを選ぶわけで、それなりにきちんと調べることは大切とはいえ、なにより最終的な決め手としてはフィーリングの部分を大切にするべきだなと思いました。

実際、自分たちが購入したときにも、彼女にいくつか事前に候補を選んでおいてもらった上で、順番にお店を回っていったのですが、一軒目に見たクリスチャンバウアーが群を抜いて素晴らしかった(というかツボったw)ので、結局あれこれ回ったものの、ここに戻ってきてエンゲージもマリッジも注文することに^^。決め手になったのは、極めて精巧に作られた地金。見事なエッジといい、見事な曲面といい、エンジニア心をくすぐる巧の技(笑)。あまりにもさくっとチョイスしちゃったので、さすがに心配になって「一週間ぐらい置いておいてから決めよう」という話にはなったのですが、結局ブレなかったですね~^^。

まあ、石を重視する場合にはいろいろと心が揺れ動くと思うのですが、地金重視の場合だとそういう悩みがないので、ここで一択になるのでしょうね。実際、マリッジをつけてみてしばらく経ちますが、付けている重みを感じながらも全く邪魔にならないあたりはよくできたリングだなぁと感じます。やはりドイツブランドだけあって、この手のモノは強いのでしょうね。

ちなみにどんなリングかもせっかくなのでご紹介~。

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まずはエンゲージリング。こちらはオーソドックスなフルエタニティリング。これは最初に見たときに彼女が一目惚れしたもので、なかなか素敵なリング。面白いのは、イエローリングの間にダイヤが埋め込まれているのですが、ダイヤの背面(すなわちリングの内側)部分だけがプラチナになっていて、かつ穴が開けられているというポイント。ダイヤの輝きを増すために裏側に穴を開けておく、というのはよくあるのですが、その部分だけ白金にしてある(=イエローゴールドとプラチナが重ね合わせてある)というあたりが面白いリングです。難点としては、裏面に穴がたくさん開いているため、入れた刻印がちょっと小さい文字になってしまって読みづらいことでしょうか。ルーペがないと読めません;;。

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そしてマリッジリングの方は、ごくシンプルなもの。といっても若干デザインが入っていて、つや消しとつやありを組み合わせたようなデザイン。こちらは確かレッドゴールドだったかな? 奥さんの方はワンポイントのダイヤ入りです。こちらの刻印は普通に読めます(笑)。

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それにしても割と短い時間で一気に指輪も決めたのですが、振り返ってみると、結局、指輪選びも結婚も、自分が何を大切にしたいのかを突き詰めることだよな、と思ったり。自分たちの場合には、自分たちなりにテーマが割とはっきりしていたので、いろんなことがサクサクっと決まったのですが(指輪選びしかり刻印しかり)、外部指標(例えばブランドとか他人からの見栄えとか)を気にするとこれはなかなか決まらないだろうなぁ、と思いました。誰に何といわれようと、自分たちが納得するもの、納得したものを選んでいくことが最も大切なわけで、そういう気持ちが最も現れるのが、結婚だったり指輪選びだったりするのでしょうね。人それぞれ、千差万別な選び方になるのもある意味当然なんだなぁと思いましたが、非常に気に入った指輪が選べたのでよかったです。

……と、あれこれ書いてみましたが、意外にこういう情報ってまとまってないんですよねぇ;。
まあこういう話でもつい語ってまとめてしまうあたり、自分でもちょっと病気だなぁとは思ったりします(笑)。


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コメント(2)

どもです。リア充爆発(ry

お幸せそうでなによりですw
こういう分析はまちばりさんらしいなあ、と。

>でじくまさん
「値札を見ない」ですね、わかります。

ではでは。

どうも、召喚された気がしたで・じ・くまっちゃです。
「青天井」、「値段を見ない」は間違ってはいないのですが、ロマンチックな言い方をすると「自分の『好き』って気持ちに値段はつけられない」です(照)。
物事を決める時は、ビビッと直感で選び、後はあれこれ理屈をこねて本当に自分の直感が正しいか検証作業をして最終決定をするのですが、意外と最初の直感から外れることは少ないです。人生で最高額の買い物(時計)をした時も、結局最初の目付けから変わりませんでした。
この辺、「しょせんはフィーリング」というまちばり氏の言葉に共感です。

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