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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #54 烈火の先に

というわけで昨日のコメントより~。

> はじめまして。数年前からこちらのブログを拝見させていただいています。
> ここならではのアニメなエントリーが好きなんですが,最近全然無いですね。
> なんだかゆかりんが出てるB型H系とかはどうでもいいのみたいな・・・。

うぉう^^。いやー、確かに最近アニメ系のエントリ書いてないんですよねぇ。実は Angel Beats! に期待しているのですが、ちょっとやや肩透かしなところもあるのでこれといったエントリを書けず。そういう意味では最近一番面白いのはなんといっても鋼の錬金術師。毎週楽しみにしてアニメシリーズを追いかけているのですが、まさかこんなに面白くなるとは予想もしてなかったのでびっくり、状態だったり。特に先週の #54 が素晴らしい出来で、思わず食い入るようにテレビに見入ってしまいましたよ、ええ。

以下、ネタバレありなので文字反転~。

「エンヴィー……お前……人間に嫉妬してるんだ……
人間は……お前らホムンクルスよりずっと弱い存在のはずなのに、
叩かれてもへこたれても、道を外れ倒れそうになっても、
何度でも立ち向かう。周りが立ち上がらせてくれる。
お前は……そんな人間がうらやましいんだ……。」

このシリーズ、中盤になるまで作品のテーマがよく分からなかったのですが、ホムンクルスや魂の練成などのネタが投入されてくるようになって、人が生きることを直球勝負で問う物語になってきましたね。各キャラクターのセリフに魂がこもっており、名言だらけの作品だなぁと感じるわけですが、その中でも「やられた;」と思ったのが前述のセリフ。

この作品には、人間の7つの大罪を形にしたホムンクルス(人造人間)が出てくるのですが、その中の一人が前述したエンヴィー(嫉妬)。その名前には意味が籠められていて当然なのですが、完全に油断していて全く気付かなかったワナ;。エンヴィーは人間を軽蔑した態度を取り続け、自らの計略で彼らがもがき苦しむ様を見て、それを至上の喜びとする。それは極悪非道の極みなのですが、それはとどのつまり、清濁併せ呑んで歩んでいく、力強い人間への嫉妬の裏返しだった、という設定。

ところが、最後の最後に、その彼の心の内の嫉妬を「おチビちゃん」とバカにし続けたエドに看過されてしまう。行き場を失ったエンヴィーに残された道は自決のみだったわけですが、ある意味、マスタングの業火の炎で焼き殺された方がまだマシだったかもしれません。なぜなら、エンヴィーは自分を理解されてしまったことを「屈辱の極み」だと語るわけですが、それは最も残酷な、エンヴィーのレゾンデートル(存在理由)の否定だから。最後には人間を認めざるを得なかった(最後の最後にエドの本名を呼ぶ)のは、彼自身が完全に自らの敗北を受け入れた証。

最後の最後に自らの心の内を最もバカにしていた少年に暴かれ、辱められて朽ちていくエンヴィーの描写は、それまでエンヴィーが犯してきた罪に対する「罰」としてあまりにも強烈な描写でした。確かに罪に対する罰をきちんと描くのは、この作品の「等価交換」としての大原則なわけですが、この辺りは正直舌を巻きました。いやはやお見事。

しかしこうなってくると気になるのは、キングブラッドレイの設定のほうでしょうか。彼はラース(憤怒)の二つ名を持つわけですが、これに関しても多重の意味を持たせていそうな気配。どんな展開になるのかが楽しみです。


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コメント(1)

こんばんは 最近コメント紹介されることが多いのでご迷惑かもしれませんが
便乗してみていいでしょうか

 1年ほど前にゲームインプレッションからこちらのサイトにたどり着き、それ以来拝見させていただいてます。
 で、ここでECOを知り、やり始めて早1年、最近ECOろぐ~がないが残念です。ルピ鯖でやり始めたんですが、いつか会えるかなと楽しみにしたりもしてます。

お忙しいと思いますがたまにはECOろぐ読みたいものです。

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