遅ればせながらこちらを読破^^。
都築さんの作品でも最大のシリーズ作品として発展してきたリリカルなのはシリーズの第4期シリーズのコミックス 2 冊。今回のこの 2 作品は非常に作りが面白くて、どちらもコンセプトは原点回帰。いずれの本にも巻末に都築氏のコメントがあるのですが、ViVid が目指す原点は、「少女と少女の心の触れ合いと成長」、そして Force が目指す原点は、「戦う力を持たなかった主人公が大きな力を手にすることで、自分自身の世界が変わり、周囲を変える影響力を持ってしまう」というもの。いやはや、これはどちらも非常に面白いシリーズ作品です。
というのも、リリカルなのはシリーズは、シリーズ作品として見た場合の最高傑作は無印だと思っていて、その理由はなによりストーリーラインの完成度の高さ。A's, StrikerS と続けていくにつれ、キャラ数の増加、プロットの増量などでストーリーラインが分かりづらくなり、テーマの掘り下げ方が不完全になってしまったという印象が私にはあるのですが、無印は簡潔明瞭なテーマを、必要十分に綺麗に描き出している感があり、単体パッケージとしての完成度が高いと思うのですよね。
この ViVid と Force に感じる印象もそれに近く、軸がはっきりしているために、てんこもり幕の内弁当的な作りにはなっていない、という印象があります。ストーリーもわかりやすくすっきりしていて、キャラクターの魅力も出ているし、いやはやこれはたいしたものだなぁと思ってしまったり。
# 加えて言えば、やはりストーリーと作画が分かれているのもいいですね。
# 都築さん自身は絵も描ける人ではありますが、やはり迫力有る絵となると、そちらの専門家に任せた方がよい。
# 特になのはシリーズはすでにバトルものとしての性格が強い作品になっているので、作画力はかなり重要ですね。
どちらもそれなりに大きな話になりそうな気配ですが、途中で打ち切りにならずにきちんと最後まで続いて欲しいものです。や、メディアミックスがなくなると作品って簡単に打ち切られたりするものですからねー;。
コメントする