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アバター (Avatar)

というわけで昨日はこちらを鑑賞~。

avatar

ええっと、先日 DVD, BluRay が発売された映画、アバター(Avatar)。奥さんと見に行こうという話になっていたものの、時間が取れずに挫折;。で、気付けば DVD/BluRay が発売されてしまっていたので、さくっとレンタルしてきて見てみた次第、だったりします。

でもって、感想をひとひとで書くと。
いやー、良く出来てます、確かに。

すでに見た方も多いと思いますが、ざっとしたストーリーラインを書くとこんな感じ。

時は西暦 2154 年、アルファ・ケンタウリ系星雲の惑星パンドラに開かれた、希少鉱物アンオブタニウムの採掘基地。密林に覆われた未開の星であるパンドラは、地球の熱帯雨林に良く似た地で、そこには獰猛な野生動物たちと、ナヴィと呼ばれる人間型の先住民が存在していた。彼らは自然と調和した暮らしを送っていたものの、希少鉱物アンオブタニウムの鉱床を住みかにしており、地球から送り込まれた人間との間で衝突をしていた。始めは平和的にコミュニケーションを図り、穏便な立ち退きを求めていた人類だが、交渉は遅々として進まず。人間たちは彼らの奥深くに入り込むため、アバターと呼ばれる肉体を作り出す。アバターはナヴィと人間の遺伝子を組み合わせて作り上げた遠隔操作用の肉体で、オリジナルの遺伝子を提供した操縦者が専用のマシンから意識レベルでリンクしダイブすることで、あたかも自分の肉体であるかのように認識・操作することができる。主人公のジェイクはこのアバターを使って、ナヴィたちの世界に飛び込んでいく。そこでナヴィたちに受け入れられていくにつれ、パンドラにおける人間の振る舞いに疑問を持つようになっていく。

……とまあこんな感じなのですが、なるほどタイトルのアバターとはそういう意味なのかと理解。アバターとは「分身」の意味で、通常はインターネットコミュニティで用いられる、自分の分身となるキャラクターのこと。この作品では、アバターを使うことで文字通り「胡蝶の夢」の世界を再現しており、ジェイクがナヴィたちの世界観から人間の世界を見ることによって、人間の行動に疑問を持っていく、というストーリーラインを持っている。異なる価値観が衝突したとき、『強者の論理』が『弱者の世界』を踏みにじっていく様子を鮮明に描いていて、いろんな読み方ができるような作品に仕上がっています。

軽くラストについても触れておくと、やはり 2.5h 程度の作品なので深みはないなー、という印象ではあるのですが、最後に主人公であるジェイクがナヴィに帰化して終わる、というストーリーラインはベタすぎるハッピーエンドで作品が安っぽくなってしまったなぁ、という感があります。アバター計画を率いていたグレイス博士は、自らもアバターを使って学校を開いたり英語教育を施したりしてナビィとの融和を試みるのですが、(最後の最後に自然の神「エイワ」の存在を感じて亡くなっていくものの)彼女は一貫してサイエンティストのスタンスを崩さない。最後にジェイクがナヴィに帰化するところから、読み方によっては「サイエンスや人間は決して自然そのものには勝てない」とも取れ、人間と自然の調和を描いたというよりも、人間と自然の分断を描いた、とも取れるようになっています。わかりやすくはあるけれど、なんとも救いのない物語だなー、と思ってしまったり;。

まあでもすさまじいのはやはり CG。よくまあこれだけの CG を作りこんだなぁと感心してしまうほどの美しさで、パンドラの未開の神秘的な自然の数々の CG はとにかく圧巻の一言に尽きます。空中に浮遊する島なども見事だし、特に水関係の描写は、CG とはとても思えないクォリティの映像に驚かされます。しかも BluRay ならそれが超高精細な画面として見えるわけで、いやはやこれだけでも見る価値があるかも^^、という印象でした。

それにしても、今回この作品、3D ではなく 2D で見ましたが、3D だときっと迫力あるんだろうなぁ、と思ったり。3D ならではのびっくり映像もいろいろ仕込まれていて、劇場で 3D で見たらラストの弓矢はさすがに心臓に悪いなぁという印象;^^。それに比べるとやや落ちますが、これでもまあ十分なのかな、という気はします。ものすごくイイというほどの作品でもないのですが、興味がある方は一度見てみてもいい作品かな、と思いました。


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