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日本の、これから - 就職難をぶっ飛ばせ!

というわけで、イルミネーションを見た後は二人でのんびり NHK の特番を見ていたのですが、その見ていた番組がこちらの「日本の、これから - 就職難をぶっ飛ばせ!」。内容はタイトルの通り、リーマンショック以降、学生に押し寄せる就職難のひどい有様を捉えてディスカッションをしていく、というもの……なのですが、タイトルから予想される通り、なかなかに前向きになりにくい議論が続いていました;。

もともと「考えてもらう」ことがテーマのような番組なので、結論が出ないのは当然のことではあるし、そもそも深いテーマを扱っているので一朝一夕に答えが出るものではない……のですが、見ていて思ったのは、機会均等の話と、絶対数としての雇用不足の話とを、同一線上で捉えちゃいけないだろう、ということ。就職問題に関しては、この二つの問題が同時に重なり合いながら生じるものですが、この二つは分離して考えなくちゃいけないテーマ、だと思うのですよね。

機会均等、という観点で言えば、たまたま生まれた年が不景気だったがゆえに不幸を見る、という状況は極力是正されるべきだし、人材の流動化をもっと進めたり職業訓練を積極的に行うことで、既得権を極力切り崩して幅広く平等性を保つべきでしょう。けれども、現在の日本の場合、内需の縮小、引いては物理的な雇用の少なさという問題があって、そこが解決されていかないと、少ない椅子を取り合う椅子取りゲームになることに変わりはない、とも思うのですよね。

ただ、何人かが指摘していた、学生と企業のミスマッチという問題は確かに存在していて、やたらと大企業ばかりを志向する風潮は致命的な問題だろう、と思います。中小企業でキャリアを積む、ということが日本だと難しいためだとは思うのですが、こうしたところはもっと是正されていくべきだろうなぁ、と思ったりします。

……と書きながら、私自身が最大の問題じゃないかと思っているのは、日本人によくみられる、既得権益にすがりつこうとするメンタリティ、なのですよね;。や、これは日本だけではないのかもしれませんが、例えばなぜ大企業を志向するのか? それは大企業に入ることで安定な生活を得たいから……と言いますが、実態としては大企業に入って終身雇用のサイクルに入ってしまえば、路頭に迷う心配がないから、というのが本音なところなんじゃないか? と思ってしまうのですよね。私も仕事でいろんなお客さんと接している中で、大企業を蝕む病理をたくさん見てきていますが、その中でも致命的なのは、会社にすがりつこうとする人がかなり多いということ。会社を踏み台にして次のステップに進む、といった発想が少なく、しがみつく対象として会社を見ている節がある。そうした発想はある種の「甘え」であり、自分の足で立っている(自立している)とは全く言えないだろうし、それは大の大人として情けないだろう、と私は思うのですが、こういう考え方をする人って意外にレアな気がする……のですよね;。残念ながら;。

メンタリティの問題で話を片付けたくはないものの、もっと一人一人が自分の人生というものに責任を持つという意識を持ってもらえたらなぁ……と思ってしまったり。や、それはなかなかに難しいことだとは思うのですが;、なんかこういうテレビを見ていて改めてそんなことを思ってしまいました。世界(=外的要因、例えば就職難など)を変えてもらうことは難しくても、自分(=内的要因、例えば自分の行動など)を変えることはそれに比べて圧倒的にラクなはず、ですからねぇ。


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