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羽月梨音の帝国 vol. 1~4

「もし失敗したら、また最初からやればいいじゃない」
「またゴミ漁りからかよ……」
「人生、成功も失敗も時の運。大金持ちになりたいだけなら、ここまで綱渡りする必要もない。
でもね、私たちの目的は、あくまで新生国家を創ることだもの。
そのために一番早い方法なら、勝負を賭ける価値はあるでしょう?」

というわけで、今日はこちらのインプレをひとつ。

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ええっと、羽月梨音の帝国 vol.1~4。以前に紹介した、電撃 SS ガールを執筆された至道流星氏の作品で、全くノーマークだったのですが夏のこたつさんから紹介されてさくっと読んでみた次第……なのですが。

いやはやこれめっちゃ面白いんですが^^。
やー、荒唐無稽だなぁとは思いながらもついつい読みふけってしまう面白さ^^。

内容としては、幼馴染 4 人組が、独立国家の建国を目指して革命部という部活動を始める、という話。これだけ聞くとなんだそりゃ?という感じですが、実際のところは経済をネタにした一作。建国するためにはカネがいる、というわけで、ベンチャー企業を設立し、没落気味の二部上場企業を買収したり、大企業への買収戦を仕掛けたり、と、なかなかに意欲的な一作。正直なところ、あまりラノベ作品としての書き方がうまい作品ではないので、最初、話が軌道に乗ってくるまでが一番つらい;。しかし 1 巻目を半分ぐらいまで読み進めた後は、堰を切ったように一気に vol.4 まで読破。破天荒な主人公、どんどん膨れ上がっていくストーリー、取り上げられているネタといい、いやー、かなり面白い作品です。展開は荒唐無稽なのにここまで引き込まれるというのがなかなかに素晴らしい。

個人的にはかなり好きな作品なのですが、電撃 SS ガールと共通する作品思想は好き嫌いが分かれるところかな、という気がします。青臭い理想を圧倒的な個人の能力で実現しようとするヒロイン像は両作品に共通するところ。確かにその理想像には多くの人が共感するでしょうが、それを実現しようとするのが少数精鋭のチーム、というあたりがなんともムチャクチャだなー、という気がします。まあだからこそラノベであり面白さがあるのですが^^、リアルっぽいところもあるだけに、ちょっと好みが分かれそうなところですね。

なにはともあれ、vol.5 以降が早く読みたいところ。いつ頃出るんでしょうねぇ^^。


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コメント(2)

こっちを先に片付けましたか。
ちなみに5巻は11月に出てます。私はその際に一気に揃えた。
ほぼ2日くらいで全部読んでしまったからちょっともったいない気もしました。内容に関しては細かいことに突っ込まないのがお約束かなと。ある種の風刺でもありますしね。

はじめまして。いつも楽しくまた感心しながらブログを拝見させてもらっております。
雷撃SSガールズのレビューを拝見し読み、自分もこの作者にはまった口です(笑)。

さて、羽月莉音の帝国ですが、すでに5巻目が出ておりますので、御覧になってみてください。破天荒な内容に磨きがかかっております(笑)。また、6巻は2月18日発売予定だそうです。
作者HP
http://ssnovel.com/category/publish

また、雷撃SSガールズと共通の世界観で、「神と世界と絶望人間」雷撃☆SSガール2と3が出ております。参考までに。

どの本も作者の思想が作品の色を決定していることが特徴ですが、その点とキャラ造形が似通っている点から、自分的には同じ作品を読んでいる気分になってしまったりします(笑)。
(特に「羽月莉音の帝国」はしきり直しのようですし、また訴えたい内容が同一であることも要因なのでしょうね。)

それでは!

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