というわけで、先日購入した HP ML110 G5 なのですが、ダイニングボード上のテレビにつないでみたところ。
地味に奥さん使いまくり;;。や、普段使っているダイニングボード上にパソコンがあるというのは予想していた以上に便利で、例えばテレビを見ている最中にちょっと調べものをしたい、と思ったりしたときにぱっと画面を開いてチェックできるのは地味に便利なのですよねぇ。
がしかし、さすがに GPU があまりにもイケてなさすぎるのでかなり使い勝手が悪い……ということでこちらを購入~。
ATI Radeon 系カード、RH4350-LE512HD/HS。さてさてさくっと交換しよう……と思ったのですが、いやはや実はこれがなかなかに大変な作業^^。
というのも、通常、デスクトップ向けのこうしたビデオカードの大半は PCI Express x16 のカードになっているのですが、サーバ向けのマシンの多くはこのスロットを持っていない。持っていたとしても、PCI Express x1, x8 などのスロットなので、そのままではビデオカードが刺さらないのですね。もちろん、x1 用のビデオカードも売ってはいるのですが、約 1 万円程度してしまう……や、本体よりも高いビデオカードを購入してどうするよ?状態になっちゃうのですよね;。しかも性能悪いし;;。
こうした問題から、低価格サーバを購入して遊んでいる多くのユーザは、PCI Express x16 系の GPU カードを無理矢理 x8 スロットに差し込んで使う、ということをしていたりします。x16 系の GPU カードの多くは x1 や x8 動作が可能なので、刺さりさえすれば動作しちゃうのですね。ええ、刺さりさえすれば。でも普通はスロット形状が違うので、ビデオカードは刺さりません。
じゃあどうするのか?
ぶつかる部分を削り取る(おい;;)。
こちらのページにその手法がまとまっているのですが、いろいろ調べてみたところ、大別してやり方は 2 つ。
- 本体(マザーボード)側に加工を加える方法
黒い PCI Express のスロットの端のところをカッターなどで削り取って、カードがそのまま刺さるようにする方法。こちらのページが分かりやすいです。 - ビデオカード側に加工を加える方法
ビデオカードの 50~52 ピンのところをヤスリなどで削り取って穴をあける方法。こちらのページが分かりやすいです。
や、どちらの策を取るにしても超乱暴;;。まあしかし、どうせ \9,000 のマシンだし、ということで私も改造~。どちらかというとビデオカード側の方が使いまわせそうな感じなので、私は本体側に加工を加えました。まずはスロットの周りに、ちょっとした厚紙(印刷ミスしたハガキとか)をくり抜いた紙でガードをし、その端のところをガリガリと削っていきます。ただし、いきなりカッターは危険なので、まずはニッパーでパチパチと崩し、そこをカッターで整形していきます。
加工上、注意すべき点は、PCI Express のスロットの内側の金属ピンを傷つけないようにすること。カッターを使う場合、一番端の金属ピンが、削るべき場所のすぐそばにあるので、うっかりすると刃が当たってスロットが死にます;。私はスロットを壊しかけましたよ;;。というわけで 20 分ほど頑張って削り終わったのが下の図。真ん中のスロットの端のところに切れ込みが出来たことがわかるかと思います。
さて、早速スロットにビデオカードを取り付け……ようとすると。
うぎゃあああ;;、ブザーが邪魔になってビデオカードが刺さらないワナ;;。や、作業がしやすそうな真ん中のスロットを加工したのですが、実際には上か下の黒スロットを加工しないとダメでした;;。というわけで上のスロットを加工して無事に搭載。← もうちょっと考えましょうw。
ちなみにこの状態(ML110 G5 デフォルト + RH4350 増設)で WIndows 7 ベンチマークを走らせるとこんな感じ。
さすがにビデオカードが x1 動作になってしまうせいか、グラフィックスは全般して低スコア。ただ、このビデオカードのメリットは HDMI によるオーディオもついているところで、これがあるおかげで音源のないこのマシンでも音をつけることができる次第。ビデオカードでサウンドカードも兼用できる、ってのはなにげに便利ですね。
……にしても、まさかサーバマシンを購入してこんな加工をすることになるとは(笑)。ある意味、なんかめちゃめちゃ面白いんですけどね~^^。昔ながらの「ジャンク品でいろいろと遊ぶ」的な感覚を思い出しましたよ^^。
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