というわけでようやくこちらを読破~。
羽月莉音の帝国、最新刊の vol.6。いやはや、vol.5 あたりを読んだときからこれいったいどーすんのよ??と思っていたのですが、そのムチャクチャな展開は vol.6 でも健在。いやはやこれやりすぎだろう、と思っていたのですが、巻末には本シリーズが目指した 3 つのポイントが。
- 人類史上最大のスケールにする
- ぼくにしか書けないものを書く
- きちんと意味のあるものを書く
なるほどこれには納得。確かにこの作品、この方の経歴を考えるとなるほどなぁと納得するところがあって(起業家だったとのこと)、こういう系統の作品はこの方にしか書けないだろうなぁと思う次第。金融、企業、政界、国際社会、裏社会などの知識を総動員して書かれている一冊で、読んでいて「これぞラノベにしかできない世界だなぁ」と思う次第。もしドラなども似たような系統ではありますが、こちらの方が詰め込まれている情報が圧倒的に多い感じですね。
それにしても読んでいて思ったのは、それぞれのキャラクターが思い至っている達観が非常に興味深いという点。裏社会も含めて政財界のトップの面々が、全く一般人と違った思考をしながらも、それでいて納得感があるあたりはなかなかに見事。もちろんラノベなので単純化されている面もあるでしょうし、いろいろと創作はされているのでしょうが、読んでいていろいろ唸らされるところがあります。シリーズも折り返し地点を突破したようですが、この作品、着地点が全く見えないだけに果たしてどういう結末を迎えるのか。いろいろと楽しみなところです。
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