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劇場版 そらのおとしもの - 時計じかけの哀女神

というわけで昨晩ですがなぜか奥さんとこちらを鑑賞;;。

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ええっと、昨日から公開されている、劇場版 そらのおとしもの -時計じかけの哀女神(エンジェロイド)。っつーかなぜこんなエロアニメを奥さんと見に行ってるんだよとツッコミを受けそうですが;;、実のところ、見に行きたいと言い出したのは奥さんの方;。私は原作もアニメ版も全然見てなかったんですが、奥さんが TV 版の 2 期シリーズ(フォルテ)を見てかなり気に入っていたようで、わざわざ劇場版をチェックしていた次第だったりします;。

# 日中は奥さんの友人たちと会う用事があったのでレイトショーを見に行ったのですが、
# まあ予想通り、男女比率はだいたい 95:5 ぐらい;。っつーか傍目から見たら絶対に
リア充はここに来てんじゃねーよ状態だと思うわけですが、すみません、実体は
私が連れられてきてるのですよ状態;;。うわーん;;。

東京は新宿と池袋の 2 館のみの上映で、初日の初回は舞台挨拶もあった様子。声優さん?のサインが書かれたポスターも展示されてました。お客さんの入りは、レイトショーとはいえ初日でこれは……という感じの厳しい状態。作品設定も知らずに劇場版を見るのはどーよと思いつつも、直前に Wiki で予習して約 90 分間、ざっくりと作品を見てきたわけですが、

これが意外に面白い。
ああ、なるほどこういう作品だったのねー、これは確かに良作品かも。

最初に TV 版を見たときには、ああ、よくある厨房向けエロアニメかと思って見向きもしなかったわけですが;、エロをギャグと割り切って期待値を下げて見ると、非常に素性の良い骨格を持った作品。カギになっているのが、主人公である桜井 智樹のキャラ造形。表面的にはただのエロガキなわけですが、その実、内面的には非常に優しい心を持っており、その行動力や情熱が正のベクトルの方向を向いたときに、彼の魅力がいかんなく発揮される。

作中ではこの点が上手く使われていて、表面的には嫌がらせとしか思えない行為が、実は思いやりから来る行動、といった具合に、うまく二面的な描き方がされているのですが、見事なのはその適度な浅さ。いわゆるエロゲーなどでは、必要以上に分かりにくい優しさというものが描かれたりすることもありますが、この作品はそういう難しさがない。どこまでも智樹というキャラクターが中学生的に描かれていて、それが逆に作品の良さに繋がっている。

劇場版で非常に気に入ったシーンは、ラストで和音を救えなかった智樹が涙を流すシーン。ストーリーもベタベタだし、いやいやお前、どんだけ努力したよ?とツッコミを入れたくなるなど、見方によっては荒唐無稽にもなりかねないシーンなんですが、けれども中学生にとってはあれはリアルな涙。これを見たとき、作品のキャッチコピーである「人は誰もみな、中二という翼を持っている」の意味が納得できたんですが、何かになりたくて、あるいは何かを成し遂げたくてたまらなかった思春期の子供の、等身大の心の姿を描いた作品なのですね。自分が子供の頃、力が届かなくて流した涙とか、こんなふうになりたいとか、そういうものを思い出させるに足る何かがある、そんな作品という印象でした。

ある意味、自分なんかはアニヲタ歴が長すぎるせいもあって、こういうシンプルな作品はぜんぜん見なくなってしまっている(もっと内容的にも濃い作品ばっかり好んでしまう傾向がある)のですが、なるほどこれが若い世代にウケるのは納得できます。調べてみたところ、現時点でコミックスが累計 230 万部を突破するなどなかなかの人気ぶりみたいですが(例えばバクマンだと 750 万部ぐらい)、適度にエロくて適度に感動するアニメって、入りやすくてよい作品なんでしょうね。

# ちなみに劇場版作品としても非常によく出来ていて、90 分間の尺の取り方が非常に上手。
# TV 版を知らない人でも十分見られる作りになっていたのには感心しました。
# 逆に、ファンの人には物足りなさを感じるところもあっただろうと思われますが;。

このサイトに来ているような濃い方々に強烈にお奨めできるというほどの作品ではないのですが;、なかなかによい作品でした。時間があったらコミックスも軽く流し読みしてみたいところです。


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