……ううん、冷静とか、そういうことじゃない。この人は、ただ、全力なんだ。
自分に言い訳せず、全力を尽くして戦うことを選び続けているんだ。
それが―――それこそが、この人の強さ。
というわけで今日はこちらのインプレをひとつ。
ソードアートオンライン vol. 5,6 ファントム・バレット。舞台を新たに GGO (ガンゲイル・オンライン)に移して、今度は銃器を使った VRMMO を描いていたわけですが、いやー、これまたとんでもなく面白いじゃないですか。なるほど夏のこたつさんがこのファントム・バレットを推すのもよく分かります。私もかなり好みかも^^。
4 巻までのシリーズとちょっと違うのは、とても心の弱いヒロインを軸に据えたこと。4 巻まではキリトやアスナの芯の強さが目立っていましたが、5, 6 巻は現実世界でトラウマを抱えた少女をヒロインに据えて、彼女がそれを克服していく物語になっている。
あらゆる強さは、ただ過程の中にこそ。
おそらく上のセリフがこの作者の思想をひとことに集約していると思うのですが、アクセルワールドにしろソードアートオンラインにしろ、彼らの強さは物理的な強さもさることながら、精神的な強さとして描かれている。そして成長の物語は、挫けそうになる自らの心を叱咤激励して、何度でも立ち上がっていく過程の中に描かれていくのですが、一度思いっきり挫けた人が、自らの力を振り絞って立ち上がり、そして歩き出していくというテーマは心に響きます。いやはや、いいお話です。
正直、銃器の描写は非常に弱い(ニトロプラスみたいにびっくりするほど詳しい人たちもいるので;)のですが、物語としては非常に素晴らしい。シリーズ通してここまでハズレもないので、ぜひ手に取って読んで欲しいところですね、これは^^。アクセルワールドと違って、2 巻単位ぐらいでちゃんと話が完結してくれるところも読みやすいですしねー^^。
読みました!主人公は強いしモテるし(特に2巻)王道で爽快という感じで好みでしたぁ。初めの舞台が終わった後はどう続くのかな?と思ったのですがその後も良いですし8巻が楽しみです。