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PSP 版 初音ミク Project DIVA & 2nd

ふう~;、なんかめっちゃ忙しい日々が続いていたのですが、休む間もなくそのままコミケに突入;。なんとかサークルの委託の方も無事に完了(ただし今回は会計誤差あり)したのですが、blog の方はかなりサボってました;。そんな間でもちゃんとヲタ活動は進めているわけで、その中での最大のヒットといえばこちら。

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ええっと、いわゆる初音ミクの音ゲー、Project DIVA。奥さんがなにやらずーっと気にしていて、ついに先日、ベスト版になっていた PSP 版を購入した次第、だったりします。ゲーセンでも見かけていたので、今さらどーよ?と思いつつプレイしたわけですが、いやー、これが激しく面白いじゃないですか^^。

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ゲーム自体は、画面上に流れてくる○×△□の 4 つのアイコンと同じボタンを、タイミングよく叩いていくというシンプルな音ゲー。背景には PV が流れているのですが、特にゲーム進行には関係なし(笑)。ゲーム自体は 1st と 2nd の 2 本が発売されていて、2nd の方はボタンの長押し操作が入っている分、操作が難しくなっています。

と、言葉で書くとシンプル極まりないただの音ゲーなのですが、いやはやこれが恐ろしくよく出来ているのですよ^^。

■ ボーカリストとしての「初音ミク」

実はボーカロイドである初音ミクが最初に登場した頃に私が思ったことは、「これは肉声には全くかなわないし、どうせ流行るまい」ということ。がしかし、この読みは完全に外れて、現在はとんでもない活況ぶりになっているわけですが、このゲームをプレイしてみるまで、なんでこんなに大ブームになっているのか全く分からなかったのですよ;。でも、このゲームをやってみて納得。なるほどボーカロイドを人間の肉声と比較するのはナンセンスなのか、と。

先日、こたつさんにこの話をしたら、「それは電子楽器が生の楽器に比べてダメだと言ってるのと同じだ」と言われて一蹴されたのですが、なるほどこれは非常に分かりやすい例え。電子楽器は確かに生の楽器の比べれば音は劣るかもしれませんが、一方で、電子楽器でしか作り出すことができない音や楽曲というのが確かに存在する。初音ミクにしてもそれは同様で、人間では発音できない速度の早口音楽や、突き抜けていくような高音域の伸びる声は、人間では決して出すことができないもの。こうした、ボーカロイドならではの得意な音楽領域というのが確かに存在していて、そうしたところを狙って作られた楽曲の数々は、なるほど聞いたことのない新しい音楽ジャンルを作り上げていると思うのですよね。

加えて、ツールを利用する人たちの力量もどんどん上達していって、例えばボーカルを重ねることで重みを出したり、エフェクトをかけてテクノっぽくしたりと、機械合成音の弱さをうまくカバーする手法をたくさん使っている、という印象。「ストロボナイツ」の音の重なり方はとにかく綺麗のひと言に尽きるし、「Packaged」のラストの高音域の伸び伸びとした歌声には思わず聞き入ってしまいました。

■ ゲームによる感情移入

もう一点重要なのが、Project DIVA というゲームシステム。これは正直「やられた」という感じだったのですが、実は音ゲー仕立てにするとリズムの方が重要になるので、声質が多少悪くても全く気にならないのですよ。そもそもボーカロイドって、機械合成音声であるために、音程外しやリズム外しは全くないわけで、どちらかというと、感情のこもった声質などのところで難が出やすい。ところが音ゲーに仕立て上げると、そもそもボタンを叩くのに必死で、声質なんてほとんど気にならなくなる。むしろリズム感や音の重厚感といったものの方が耳や頭に残りやすくなるので、ボーカロイド楽曲の良い部分にフォーカスが当たりやすくなるのですよね。これは狙ってやったのかそうでないのか分かりませんが、とにかく上手いなぁと感心。

■ ボーカロイドの擬人化イメージソング

しかしこれだけだとなかなかハマったりはしにくいと思うのですが、なるほど熱狂的なファンが出てきたのはこれが原因かな?と思ってしまったのが、ボーカロイドのイメージソング。簡単に言えば、ボーカロイド自体の気持ちや心を歌い上げた曲なんですが、これがまた実に上手い。ゲームをしばらくやっていると、ボーカロイドの作り出す楽曲の数々がひとつの仮想世界を作り上げていて、まさにその中心にいる初音ミクがまるで電子の妖精であるかのように感じられてくる。この感覚はまさしくバーチャルワールドに対して感じるセンス・オブ・ワンダーそのものなのですが、こういう状態になってくると、イメージソングが直球ストレートに心に響いてくるようになる。素晴らしかったのが「あなたの歌姫」。途中で笑わせて最後で泣かせるという、なんつー見事な歌詞の展開(笑)。いやはややられました;。

■ PS3 連動システム

そして最後に素晴らしいのが、PS3 との連動システム。PS3 の Playstation Store で販売されているドリーミーシアターというソフトを購入すると、高解像度 60fps の PS3 版が楽しめるようになっているのですよ。これが地味に素晴らしい。

PSP 版は音ゲーとしては致命的な難点があって、30fps (frame per second、1 秒間あたりの描画回数が 30 回)のゲームになっている。RPG などならともかく、音ゲーやレースゲームでは、60fps でないとぬるぬる動く感じが出ないし、そもそもリズムゲームでタイミングを取るのに 30fps では非常に厳しいというのが実際のところ。幸い、この初音ミクはタイミング判定が通常の音ゲーに比べるとかなり甘い感じがするのでなんとかなっているのですが、でもストレスがたまるのは確実なところ。これに対して 60fps の PS3 版はプレイしていてとにかく壮快。……いやまあうまくたたけるかどうかは別の話、なんですが;;。

それに加えて、PV のキャラの服などの質感がとにかく違いすぎる;;。例えば 2nd の 1 曲目「ロミオとシンデレラ」。PSP 版はこちら、PS3 版はこちら。すべて同じカメラワークであるにもかかわらず、もはや全くの別物としか言いようが(笑)。値段は決して安くない(3000~4000円)のですが、内容を考えると十二分に納得できる価格です。

■ というわけで。

正直、相当出遅れた感のあるゲームではありますが、いやはや初音ミクというボーカロイドの世界の広さを見せつけられた感じが。このゲーム、私より奥さんの方がハマっているのですが、女性でも十分にプレイ可能な難易度に抑えられていて、数週間程度やり込んだ現時点では、私のプレイにかなり肉薄されてきている感も;。

男女問わず楽しめるゲームですし、楽曲の幅の広さも素晴らしいものが。1 つのゲームに 40 曲以上も収録されているというびっくりなボリューム感もあるので、プレイしてみても損はないおすすめのゲームです。2nd の方で 1st の楽曲はすべてカバーされているのですが、音ゲーに不慣れな方は、まずは PSP 版の 1 作目から試しでプレイしてみるとよいかと。非常に満足度の高いゲームだと思います。


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