だから僕はその疑問を口にした。
「あの、『生きる』って……どういうことでしょうカ?」
というわけで、今日はこちらのインプレをひとつ~。
電撃文庫のライトノベル、雨の日のアイリス ~Iris on rainy days。夏のこたつさんから紹介された一冊だったのですが、いやはやこれはとんでもなく素晴らしい一作。驚くほど綺麗で、美しく、切なく、哀しく、そして愛しい物語じゃないですか、これ。
主人公は、今どき流行の(?)人型メイドさんロボット、アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究所に勤める若き天才研究者、アンヴレラ博士の家にいる家政婦ロボットさん。最初はいわゆるちょっと百合もの系なストーリーラインかなと想定したのですが、いい意味で予想を 120% 裏切られました。
何を書いてもネタバレになる(& 実際に読んでみて欲しい)ので敢えてストーリーには触れませんが、物語として綺麗にまとめられている上に、とにかく文章が美しいのが本作の特徴。同じく雨を題材にした作品という意味で、シンフォニック=レインを思い出しましたが、あの作品にあったような情緒的な雰囲気が漂う一作で、その筆致力は実に素晴らしい。特に驚かされたのはその表現の幅で、細やかな感情の機微を伝える繊細さもあれば、大胆に生々しくキツい表現で強烈なインパクトを与える力もある。それはまるで、文章で起伏に富んだ音楽を奏でているかのよう。この力量にはちょっと驚かされました。
# この作者さん、かなり面白い経歴の持ち主みたいですね。
# 新人作家さんというわけでもなく、ガンガンリベルズや新風社などいろんなところから
# すでに作品を出している作家さんなんですねぇ。
にしても、これが 4 次選考作品止まりというのは正直解せないところ。確かに商業的に成功できる作品かといえば決してそうではないという意味で、商売っ気のある作品ではないのですが、完成度の高さという意味では(ベクトルこそ違えど)とある飛空士などに比類する作品じゃないかと思ったり。作品内容としても万人におすすめできる作品だし、テーマ的にもいろんなものを感じ、考えさせてくれる作品。こういう作品こそライトノベルとしてもっと評価されるべきで、口コミベースでもっと話題になって欲しい一作だと感じました。表紙に騙されるととにかくもったいない作品なので、ぜひ騙されたと思って読んでみてください。いやはや、ホントにいい作品でした。
読みました!話は良かったのですが、感情移入する方なので結構辛かった・・・。
どもです。
読みました。良作紹介さんくすですの。
ではでは。
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