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田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2012 *I Love Rabbit* 横浜アリーナ公演

というわけで、久しく  blog が止まっていたおかげでネタ的にはいろいろ溜まっているのですが、まずは早めに上げた方がいいかもしれないこちらのネタから。……いやもうネタ的には激しく古いかもなのですが;、2/26 にでじくま氏と共にこちらのイベントに参加~。

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ええっと、田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2012 *I Love Rabbit*、千秋楽の横浜アリーナ公演。今回は新婚旅行の余波が去り切らない状態での参加になったために、事前予習も準備もナシでの参加となりましたが、まずは総評をひとこと。

……うーん、激しくびみょい;。
過去最低だった PTP (Pinkle☆Twinkle Party)ほどではないけど、この微妙さはどうよ?;

何が微妙なのかというと、このライブ、最高点を狙おうとしているのではなくて、失敗しないことを最重要視しているように感じられるライブだったのですよね;。建て付けはなんとか体裁を保っているけれども、根幹の骨格の設計思想が従来と全く違っている、という印象。これは正直、監督さんとかが変わったのかなぁ? という感じがありました。

今回、特に大きく変更されているのは以下の 4 つ。

  • MC が極限までに減らされている。衣装替えなどはすべてムービーでつなぐ流れに。
  • 一方、曲数は 26 曲程度へと拡大。(従来比 数曲増し)
  • 花道などを小さくし、極限まで客席数が増やされている。(結果、ゆかりんの移動範囲も狭い。)
  • 客席参加タイプの曲が少ない。当日その場で振り付けを覚えるようなものは一切なし。

セットリスト、ライブバンド、バックダンサー、衣装、演出などは従来通り、あるいはそれ以上だし、ムービーも凝っていて普通に面白い……のですが、なんというか、ライブに参加している面白さがまるでないのですよ。ライブというのはその名の通り、「生モノ」であることに最大の価値がある。ライブコンサートが一番輝く瞬間は、舞台と客席とが一体となった瞬間に生み出されるものだと思うのですが、今回のステージはまるでステージと観客との一体感がなかったように思うんですよね。

ぐだぐだ MC トークは、確かに進行上のリスクはあっても、ステージと観客との距離感を近づけるために必要だし、ステージ上のハプニングだって、生モノであるライブであるからこそ起こること。確かに MC をムービーにすることによって失敗のリスクは確実に下げられるけれども、それは最高峰を目指して挑戦する姿勢ではなく、むしろ低め安定を狙う安全策。見ていてゆかりん自身に関しても、あまりテンションが乗っていないように感じられる瞬間は多くて、特にあのハッピーバースデーソングの噛み合わなさにはなんとも歯がゆいものがありました。(※ 2/28 がゆかりんの誕生日なので、観客席から MC の際にハッピーバースデーソングが歌われた)

確かに、どの一部を切り出しても最低限のクォリティは満たされていて、及第点は取れる。けれどもそれは最高峰を目指したものではなく、だからこそこちらも熱が入らない。ひと言でいえば、これじゃただの、DVD/Blu-Ray ディスクの公開録画イベントじゃないか、と思うわけですよ;。なんだかなー、うーん、という感じ;。演目ラストで、ダブアンをややしつこくコールしていた一群がありましたが、正直なところ、不完全燃焼だったという意味ではダブアンを要求したいという感覚が自分にはありました。

ただ、私自身疑問なのは、もしかしたら多くの参加者はむしろこういうイベントを求めているのではないかという気もすること。改めて周囲を見回してみると、30 代だけでなく 20 代の参加者も相当に増えているのですが、おそらく 20 代の参加者ってそんなに目も舌も肥えていないだろうし、全力で飛び跳ねることに楽しさを覚えるのかもしれないのですよねぇ。帰りがけの電車の中で、「今日のゆかりんの衣装めっちゃかわいかった!」「いやー DVD になるのが楽しみだねー」とか語り合っている若手の参加者がいて、結構自分の目線が肥え過ぎているなぁ……とは思うのですよね。例えば Love Me Now!なんかはもはや忠誠のポーズを取るほうが圧倒的少数派になっている(じっとしていられない)あたり、かなり客層が変わっているのだろうなぁ、と思うところもあります。

とはいえ、低め安定を狙うことでは決して安定は狙えない、と私は思うのですよね。失敗を恐れず挑戦していくからこそ人はその姿に魅せられるのであって、安定した作品ではそうした感動は生まれない。商業的な成功、安定性を求めることで、かえって自分たちのクビを締めている、というワナにハマっているように感じられるのですよね。一度や二度ならまあこういうライブもアリかもしれませんが、こんなライブを数回続けたら、いよいよ本格的にゆかりんも終わりだろうなぁ……と思わずにはいられないライブでした。いい意味で、今回をリセットポイントにして、再び不死鳥のように羽ばたいてもらいたいものです、はい。


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