先日の話ですが、奥さんのご両親に誘われて、4 人でこちらを襲撃~。
神楽坂にあるフレンチレストラン、L’Atlas(ラトラス)。神楽坂界隈でもトップに近いランキングの一軒で、食べログポイントも 4.13 と凄まじい感じ。にもかかわらずお値段はリーズナブルで、ランチとなるとかなりお得だとか。一軒家レストランで、1F が厨房、2F がダイニング。それほど広くはなくて、全 26 席のこじまんりしたお店。内装は洗練されていながらも暖かみのある雰囲気で、居心地はかなりよいです。
頼んだワインで乾杯しつつ、まずはアミューズから。面白いのは、まずアミューズを出してからメニューが出たあたり。確かにこの方がスマートかも。ピクルスなどちょっとした小物ですが美味しい^^。続いてシシャモのベニエ サワークリーム添え。御影石のプレートとの色合いが映えます。シシャモを軽く揚げたものをサワークリームといただくのですが、相性ばっちりでうまうまですよ^^。
続いて帆立貝とトリュフ イベリコ豚 生ハムのマリネ。見た目は地味な面もありましたが、これがまたおいしい^^。マリネの加減が絶妙で、バランス抜群。添えられているのは帆立貝のカプチーノなのですが、これもまた帆立貝の風味たっぷりで見事でした。ここまででも相当な満足感が^^。
続いてお魚のポアレ。アサリベースのスープで、これは割とごく普通。けれども野菜がたっぷり使われているのはうれしいところ。グラニテを経由して、メインに続きます。
メインは鴨ローストと、三元豚のバラ肉キャラメリーゼからのチョイス。ここのシェフの方はニューオータニのトゥールダルジャン出身だそうで、それもあって鴨料理を使っている様子。驚かされるのがお皿の色彩感覚。ここまでのお皿も非常にきれいでしたが、メインを張るだけのことはあってとても色鮮やかな一皿に仕上がっていました。味の方も抜群で、ソースとの相性抜群。いやー、激しく美味しかったです。
……と、ここまででも十分驚かされたのですが、デザートにも驚かされました。デザートはオレンジとタイムのブリュレと、フルーツマリネとキイチゴのエスプーマの組み合わせ。エスプーマというのは初耳だったのですが、スペインで開発された料理方法で、二酸化窒素を使ってあらゆる食材をムース状にする調理方法のこと。スペインで開発された当初は亜酸化窒素を使っていたそうですが、最近まで食品法の問題で日本では使えず。かわりに二酸化炭素を使ってムース状にする手法が日本では広まったらしいのですが、二酸化炭素を使っているのであたかも炭酸のようなプチプチ感が味わえる。フルーツマリネと合わせることで、あたかもフルーツポンチのような食感になるのですが、いやー、これは初めて味わいました。4 人でびっくり;;。
というわけで、最初から最後まで、目でも舌でも楽しませてくれたフルコースだったのですが、びっくりしたのはお値段;。ランチとはいえ、これだけのクォリティのフルコースが \5,800 (税込、サービス料不要)なのだから驚きます。各皿に使われている食材の数しかり、手の込みようしかり、この価格としては贅沢な食材しかり、驚愕の C/P としか言いようが;。お料理だけでなく、サービスも非常に居心地がよく、さすがは神楽坂界隈でトップクラスのランキングを誇るだけのことはあります。本当の良店ってこういうところを言うんだよな、と改めて感じさせてくれた一軒でした。
ここは何かの機会にぜひグルメ会や実家関係の集まりで使いたいところ。お店を出る際にはシェフ自ら見送りに来てくださいましたが、いやはや本当に素晴らしいひと時をありがとうございました。お店をチョイスしてくれたお母さんにもめっちゃ感謝感謝、ですよ~^^。ごちそうさまでした^^。
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