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AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

というわけで今日はこちらの話題をひとつ~。

IMG_2276

ええっと、一眼デジカメの話。先日の話ですが、父親が D7000 に手を出すという話を聞きつけ、だったら 18-105 のレンズキット買ってもらって、レンズ引き取るよ~、という話をしたのですが、それをさらりと聞きつける母親と嫁;。うおー、どうしたものかと悩んだわけですが、嫁にレンズをひとつプレゼントするという条件で抱き込みに成功(ぉぃ)。そのレンズとはこちら~。

IMG_2275

ええっと、ニコンのレンズ、AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G。DX フォーマット(Nikon の APS-C サイズ用)のレンズで、35mm の単焦点レンズ。単焦点レンズってなんじゃらほい? だと思うのですが、簡単に言うと、ズームは効かないけれども写りはよい、というレンズ。なんでもいいからとにかく食べ物を美味しく撮りたい、というのが嫁のカメラへの最大のニーズなのですが、だったらこういうレンズの方がよくね?という話に。私自身、いろんなところでズームレンズに慣れたら単焦点レンズ使え、という書き込みを目にしていたのでちょっと試してみたい、というのもあったのですが、使ってみて一言。

これはすごい;;;。
っつーかなんすかこの画像の質感の違いは;;。

まず、なーんも考えずにちょろっと撮影してみたのがこちら。

DSC_2338

サイズを縮小しているのでイマイチわかりにくいと思うのですが、とにかく標準のズームレンズとは質感が全く違う;。そもそもデジタル一眼のメリットは発色の良さやノイズの少なさによる質感表現の強さだと思っているのですが、この単焦点レンズはその強さを一段も二段も強く感じさせてくれるワナ;;。いやー、これには驚きました。

ただ、料理を撮影する上で結構厄介なのが、被写界深度(ピントの合う範囲)のコントロール

例えば下の二つの写真。よく見ると、下の写真は奥の方のケーキがボケています。上の写真が絞り f6.3(絞り込んでいる)、下の写真が絞り f4.5(少し開けている)なのですが、このコントロールが難しい。

DSC_2371
D5100 + AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G (f/6.3 1/50sec ISO-1000)

DSC_2376
D5100 + AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G (f/4.5 1/50sec ISO-450)

ざっとまとめると、関係は以下の通り。

絞り f 値 ピントの合う範囲 ボケ 被写界深度 シャッター速度
絞り込む 大きくする 大きくなる 小さくなる 深くなる 遅くする必要がある
開放する 小さくする 小さくなる 大きくなる 浅くなる 短くて済む

 

まあここまでは割と教科書的な話なのですが、問題はここから。実際に撮影してみると、以下が難しいことに気付かされます。

  • 微妙な f 値の違いで、被写界深度が大きく変わる。先の例でいうと、f 値が 4.5 と 6.3 でこんなに違いが出てしまう。……や、カメラやってる人なら常識なのかもしれないのですが;、たった 2 でこんなに違うのかと驚かされるワナ。ボケは被写体の存在感を増すために重要な項目であるため、適切なコントロールがとても重要。
  • f1.8 (絞り開放)で使うとボケすぎてしまう(ピントが合う範囲がめちゃめちゃ狭くなりすぎる)。例えば下の写真は f1.8 で撮影してるんですが、パンの手前側と奥側のピントが合わない;。これだとさすがに使えません;。

DSC_2330
D5100 + AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G (f/1.8 1/50sec ISO-180)

  • このためある程度は f 値を上げる(絞り込む)必要があるのですが、そうすると今度は光を取り込みにくくなるため、シャッター速度を遅くするか、ISO 感度を上げる必要がある。三脚があればともかく、手撮影だとシャッター速度を遅くするのにも限度があるため ISO 感度を上げる必要がありますが、そうなると当然画質は落ちる;。

確かに単焦点レンズは明るいレンズ(開放 f 値が小さいレンズ)が多いのですが、f 値が小さいレンズ=ボケやすいレンズでもある。このため、食べ物の撮影などではある程度 f 値を上げる必要があるのですが、そうすると今度は ISO 感度を上げる必要に迫られる、という苦しみに;。

触ってみてわかったのですが、なるほどだから料理写真だとコンデジ有利なのか、とも納得。同じ f 値であっても、撮像素子が小さいとボケにくくなる。このため、たとえば X10 や S95 などのコンパクトデジカメを使うと、f2.0 などの開放 f 値で撮影しても、上の写真ほどにはボケず、適度な被写界深度が得られる。まあもちろん撮像素子が小さくなるとその分 ISO 感度上昇に弱くなるのでいいことばかりではないのですが、少なくとも巨大な一眼デジカメだったらいいってもんじゃない、というのはよくわかりましたよ、ええ;;。

にしても、このレンズで軽く奥さんの写真を撮影してみたのですが、恐ろしく綺麗に背景がボケるのには驚き。おかげでびっくりするほど被写体が映える。なるほど単焦点レンズにハマる人が多いのもうなづけるというもの。いやはや、これだけ手軽にかっこいい写真が撮れると、なんだかいろいろ撮影したくなってくるものですねぇ^^。


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コメント(2)

単焦点レンズは良く知らずに買ってしまい、ズームが使えなくて不便だぁと思って放置していたのですが・・・使ってみようかな?

料理写真なら標準かちょい望遠系レンズに、三脚がお勧めですよ
後は簡易撮影台を作っておけば、料理を乗せるだけで撮影OK状態に

背景の写り込みを減らす為に望遠系は便利、料理との距離も取れますし、標準の50mmなら肉眼の遠近感に近い写真になります
レフ版などを設置した撮影台なら全体に光をまわすのも楽です

アオリレンズを使って、光軸を傾けて、ピントの合う範囲を傾けるって手もありです

うちの奥さんも料理の写真を撮ってますが、撮影台はかさばるから要らないって・・・
手振れ防止レンズでブレはほとんど無いのですが、結局背景が汚くて・・・

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