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Auberge Feliz - オーベルジュ・フェリス Part 1

さてさて、そもそもなんで修善寺なんかに旅行に??と思われた方も多いでしょうが、本当の狙い目はここでしたw。

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修善寺にあるオーベルジュ、オーベルジュ・フェリス。オーベルジュとは、郊外や地方にある宿泊施設を兼ね備えたレストラン。別荘地などにあることが多く、このオーベルジュ・フェリスも、修善寺の見晴らしの良い山の上の別荘地の奥の方にあります。駅からのアクセスは悪く、ぐるっとインターチェンジを回ってくるような形になるのでちょっと遠いのですが(だいたいタクシーで 2,000 円ぐらい)、とはいえ雰囲気は抜群のお店。残念ながら着いた直後はあいにくの曇り空で全く景色は楽しめませんでしたが、到着直後から暖かいおもてなし。まずはウェルカムの一口おつまみとハーブティー。いきなり期待が膨らみます^^。

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お部屋はシンプルながらも綺麗。1F に 3 室、2F に 2 室、合計 5 部屋。つまり一回に宿泊できるお客様の最大数は 10 名様限り。なんとも贅沢な話です^^。天井は高いので、開放感はありますね。1F には露店風呂つきのお風呂が 2 室。入口に鍵をかけて使うタイプで、夜は 1 時間以内、朝は 40 分以内という時間制限つきのお風呂でしたが、今回お伺いしたときには自分たち以外にはお客さんが 1 組しかなかったので、実質 3 組という贅沢な使い方でした。

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ちょっとばかり残念なのは、庭から眺める形式がガスのせいでなんにも見えなかったということ;。また、隣の敷地に建設用具が置かれており、これが丸見えなのがちょっと残念;。まあここはお隣さんなのでどうにもしようがないですね(苦笑)。

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さて、それはともかくメインはやはりお食事。18:30~20:00 の間にメインダイニングに来てください、という話だったのですが、待ちきれず 18:30 直後に速攻で行きました。部屋のすぐ隣がメインダイニングというのもなかなかにびっくり(笑)。ものすごく広いガラス張りのメインダイニング、オープンキッチンも素晴らしかったですが、天気だけは残念;;。

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しかしそれを吹き飛ばすぐらい素晴らしかったのがここのお食事。ではそのお料理の数々をさっそくご紹介。

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まず一皿目はスペインからのミニチュア食前酒 オリーブを添えて。詰め物入りの小さなオリーブを味わいつつ、軽い食前酒をいただきます。

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続いてピザのようなボックスから出てきたのは、伊豆の食材とスペインの伝統を 7 種類のミニチュアスタイルのピンチョスで味わう一皿。パン生地の上に様々な食材が乗っているのですが、パン生地も一定ではなく、具材に合わせて調整されているのがさすがという印象。

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3 品目は軽いオムレツ Nube(雲)。これはまた面白い食感の一品で、ふわふわの白身の上に、これまたふわふわの黄身が絶妙な半熟感で乗せられています。これはまた食べたことがないような一品。

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4 品目は Coca に乗せた駿河湾 パペール添え。お魚の刺身が中に入っているのですが、これを 3 種類のソースをつけていろいろ遊びながらいただく一品。25 年物のシェリービネガー風味のビナグレタソース、ライムの皮、果汁、バジリコオイルで作るアリオリソース、そしてグラナダソース。個人的にはアリオリソースかなー、と思いつつ、どれもなかなかに面白かったです。

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続いて 5 品目は、スペイン産の生ハムを 3 種類のスタイルでいただく一皿。コーンスープのアイスは初めていただきましたが、これが生ハムとの相性抜群。アスパラのサラダは予想通りの相性、そしてメロンのパンがちょっと面白い。感覚的にはメロンハムですね^^。

そして次が、今回のコース料理の中で自分的な一番のスマッシュヒット。

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6 品目、茹でたて野菜・生野菜・焼き野菜のパレット仕立て。いやはやこれには度胆を抜かれましたが、これ、よく見るとお皿の上にひとつとして同じ食材がないのですよ。この一皿だけで軽く 20 種類以上のお野菜が載っているのですが、これをミガスの粉、ソースオニオンチーズ、アンチョビ・黒オリーブ・ガーリックオイルでいただきます。いやはや、これはプレートを見た瞬間に驚嘆の声が上がる一皿でした。ちなみに野菜自体がおいしいので、正直なにもおソースいりません^^、という感じでした。

……と、自分的にはここで十二分に満足な感じだったのですが、コースはまだ続きます(笑)。

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続く 7 品目は、修善寺 黒米を詰めたイカのクロケッタ。バスク伝統のイカ墨ソースでいただきます。面白かったのはクロケッタに突き刺さっているもので、これ、実はイカの背骨。背骨をオーブンで焼き上げたもので、パリパリといただくことができます。これは食べたことなかったですねー。

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8 品目は鮎の長時間低温調理。アサリ、白ワイン、ブイヨンに磯の風味を加えたバスク風のグリーンスープを流し入れていただく一品。鮎自体はカリカリに仕上がっており、香りを楽しんだ後、スープの中で崩して一緒にいただくというもの。このスープの風味がまたうまうまで素晴らしかった....^^

……と、ここで外を見ると、雲が晴れて夜景が!

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おおお~、これは綺麗^^。お店の方いわく、これでも 50% ぐらいしか見えていないとのことでしたが、いやはやこれだけ見えていれば十分でしょう、という印象。丘の上から見える夜景はなかなかに見応えがありました。

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さて、続く 9 品目は金目鯛のソテーとバポール、緑野菜を加えたクリーミーなマッシュポテト風ソース。一つの食材を焼きと蒸しで楽しむというもので、なるほど同じ食材でもこうも食感が変わるものなのか、と思ったり。

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続いてアンダルシアの冷たい野菜スープ ガスパチョのエスプーマ。ファジーネーブルのグラニテを加えた口直し仕立てで、ちょっと軽めの一品……とはいえボリュームは結構ありますね^^。

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10 品目は煮込み料理 3 品。天城軍鶏の子シード、真タコのガリシア風、牛ほほ肉の自家製サングリア煮。どれもしっかり煮込まれていて、タコも箸で切れそうな勢い。(いやナイフとフォークですけど^^。)

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そして 11 品目はイベリコ豚の 2 種ロースの香り焼き。炎、煙、オーブンの三段階仕上げとのことでしたが、ちょっとお皿がシャレてていい感じ^^。

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ラストの 12 皿目、駿河湾のスープ クリーム仕立て。メロッソのクレープ包み 桜海老風味を入れていただきます。これまた濃厚なスープでかなり美味しかったです。

……とまあここまで紹介してきたわけですが。
皿数多すぎるよー;;、というかこれは正直びっくりしました(笑)。

おいおいいったい何皿あるんだよ、状態ですが、約 200 以上の食材で作られた、全 13 皿 45 種の品々を 2 時間以上かけて味わうという超贅沢ごちそうコースなのですよ、これ。話には聞いていたのですが、それにしたってびっくり。やはりこれだけ量が多い & 時間をかけて味わっているとお腹も満腹になりやすく、私は 8 皿目あたりでダウン気味;。しかし奥さんとお父さんは普通にぺろりとたいらげていて、すご;;、と驚きましたよ;;。さすがにデザートは多すぎる、ということで翌日のランチの後に回していただき、最後にコーヒーを。

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……と思ったら、コーヒーにもすごい小菓子が(笑)。もはやこれは小菓子ではなかろうと思ってしまったわけなのですが、いやはやこれまた何種類乗ってるんだろう、という感じ。いやー、もうお腹も心も大満足ですよ、ええ^^。しかもこの後、すぐさま部屋に戻ってバタンと倒れることができるのがいいところ^^。なるほど、さんざん食べて酔って満足して、そのままベッドに倒れ込むというのはなかなかに至福だなぁと思ってしまったり。

いろいろ話しながら食べていたので、コース全部をいただくのにたっぷり 4 時間近くかけてしまいましたが、最後には夜景も楽しめて非常に素晴らしかったです……と言いたいところですが、まだまだ終わりません^^。そんなわけでこのエントリ、次に続きます^^。


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