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ROOT DOUBLE–Before Crime After Days

というわけでたまには久しぶりにゲームのエントリもひとつ~。

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ルートダブル~ビフォークライムアフターデイズ。イエティというメーカーから出ている SF サスペンス ADV ゲームですが、原案・監督・プロデューサーは Ever 17 の中澤 工。チェックはしていてどーしようかと迷っていたのですが、夏のこたつさんからのおすすめもあって購入してみた次第、だったりします。奥さんとまったり一週間ぐらいでぼちぼちプレイ。

ルートダブル、という名前は、2 つの視点からシナリオを描くというところからきているわけですが、完全に同じ時系列の出来事を描くわけではなく、多少時間軸はずれていて、両方のストーリーを見ることで話の全貌が見えてくる、という仕組み。いやー、正直なところ、ルート A をクリアしたときにはこれは風呂敷を畳めないだろう、と思ったわけですが、そこはさすが中澤氏、見事な手腕でストーリーを畳み切ってくれました。よくもまあこれだけ複雑怪奇なシナリオをまとめきったものだと感心せずにはいられませんでしたが、この辺はさすがと言わざるを得ません。肝となる SF 設定も最小限になっていて、後からビックリするような設定が出てくることもなし。終盤は見事な詰将棋になっていくあたりも、サスペンス ADV ならではといったところでしょうか?

というわけで、シナリオについてはめちゃめちゃよくできているのですが、難点がひとつ。このゲーム、展開のテンポが悪いのですよね;。確かにサスペンスならではの「あーでもない、こーでもない」というのはよくできているし、全キャラクターのストーリーをきちんと丁寧においかけているのは確かに好感が持てる。けれども、通常のギャルゲーのようにヒロイン単位にストーリーが分散していないために(ルートが一本であるがゆえに)、メインのルートであっちに行ったりこっちに行ったりと、ストーリー展開がどうしても散逸になってしまうのですよね。これはシステム上の問題なのでどうにもしようがないのですが、もうちょっとメインルートに没頭できる形にできたらよかったんじゃないかと思ったり。特に終盤は「先に進めたいんだけど先に進めない」というジレンマがどーにもつらかったです;。っつーかあと 1 時間もあれば終わると思ったら 5 時間とかかかるってどうよ?;、という感じ;;。

難もありましたが、とはいえ十二分に面白かったのは確か。回収されない伏線もなく、きっちりと畳み切ってくれるので、読後感はなかなかによかったです。ついでにましろんもユーリもキャラデザが自分的にスマッシュヒット(笑)。最近、変化球気味のキャラデザが多い中で、直球勝負でよいキャラデザだったのも自分的にはよかったですよ、ええw。


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