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イース セルセタの樹海

ふう~、ようやくこちらをクリア~。

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ええっと、PS Vita 版の Ys 最新作、イース セルセタの樹海。イースシリーズ生誕 25 周年目にあたる記念作だそうで、いやはやまさかいまさらこの作品がリメイクされるとは思っていなかったり。セルセタの樹海といえば、イースシリーズ第 4 作目の Ys IV でテーマになった舞台。Ys IV に関してはいろいろな逸話があって、詳細は Wikipedia が非常に詳しいのですが、まあ簡単に言えば、風の伝説ザナドゥの開発中であったファルコムに開発余力がない中で 4 作目の企画が持ち上がり、ファルコムがハドソンおよびトンキンハウスにライセンシングをすることで、それぞれが開発したという作品だったりします。そのため、ハドソンが制作した PC エンジン版と、トンキンハウスが制作したスーパーファミコン版で設定もシナリオも違う内容になっているのですが、これがその後のイースシリーズの流れに大きく影響を与えることに。最終的にはトンキンハウス制作の Ys IV が正史として扱われるようになったのですが、うっかり PC エンジン版の Ys IV –The Dawn of Ys- がよくできていたこともあって、個人的には Ys IV は忘れられない一作だったりしたのですよねー。

で、今度はファルコム自身がこの 4 作目を自社開発する、という話になってこの作品に至るわけですが、さてはてどーよ? という結論を言うと、まあ悪くはないけどよくもない、というちょっと残念な出来に終わっているなぁ、という印象だったりします。

ざっくりプレイ時間は 20~30 時間ほど。やりこみ要素は満載なので、頑張ればもっといくらでも遊べる作品に仕上がっている。さすがに最新の PS Vita のハードウェアを使っているだけのことはあって、グラフィックも恐ろしく綺麗なのですが、問題なのは、よくできていて普通には面白いのだけれども物語としての明確な魅力に欠ける、という点。例えば PC エンジン版の Ys IV なら無意味に地面が避けたり地底から神殿が出てきたりと、こけおどしのギミック満載だったりするのですが、セルセタの樹海は良くも悪くも小奇麗にまとまりすぎている傾向がある。各種の Web を見ていても、やはりアクションゲームとしての評価は高いものの、シナリオゲームとして見た場合にはあまり高い評価が得られていないようで、自分的にもこれなら PC エンジン版の Ys IV の方が好き、となってしまうのが残念なところ。シナリオは確かに綺麗にまとまっているのですが、やややりすぎ感があり、もっと単純にしてもよかっただろう、と思ったり。壮大な物語を描くために壮大な舞台を作る必要はない、と私は思ったりするのですが、この辺は人によって好みが分かれるところかなと思ったりもします。

と、微妙に酷評はしてみたものの、往年のファンにうれしいところもいろいろあって、例えばリーザの声優さんが白鳥由里さんだとか^^、BGM のいくつかが Ys IV のアレンジだったりと、ニヤリとするシーンは結構あったり。Ys IV とは少し切り離した方が楽しめる作品である、とは思います。

Ys シリーズのリメイク作品類や続編類は最近たくさん出てきてはいますが、一通りプレイしてみて、これは面白い! と文句なしに言えるのは Ys ORIGIN だけかも。……なんていうふうに思ってしまうのは、感覚が往年の世代の人間だから、なのかもしれませんねー;。とはいえ、Ys シリーズが好きなプレイヤーであれば、軽く流しプレイしてもよい一作ではないかなとは思ったり。次はどんな作品が出てくるのか気になるところではありますが、次回作、楽しみにしてますよ~^^。


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コメント(1)

ファルコムは空の軌跡シリーズが地味にいい気がします。
SCに続いたのはアレですが(^_^;)
英雄伝説シリーズは大きく3種類ですが随分違った性質の
ゲームになってますね。時代によって思い切って変更した感じ。
今はVitaで零の軌跡を。バグフィックス待ちですが
ゲームとしてはいいです。

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