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大人と子供の分水嶺。

さてさて、今年もついに年の瀬。例年、大みそかは一年の振り返りエントリを書いているのですが、今年はバタバタと忙しくて blog も滞り気味、加えて今年はあんまりすごいトピックもないぞ><、というわけで書くネタに苦慮することに;。うーん、どうしようかなー、と思ったので、先日、会社で出た話をひとつ取り上げてみようかと思います。

先日、会社の 4 つぐらい年下の同僚と話をしていたのですが、彼いわく、「自分ってホントに子供だなぁと思うんですよねぇ」との談。もともととてつもなく優秀な人材で、技術力も非常に高く、大きなプロジェクトでも重責を担うことが多いのですが、その一方でメンタル的に弱い部分もあり、ちょっと打たれ弱かったりする。はたから見ていると、自分に対する過小評価が甚だしくて、いやもっと自信持ってていいのにと思ったりもするのですが、彼曰くは「自分に対する過小評価が、努力や向上心につながっている部分もある」との話。ああ確かにそれはそうだろうなぁ、と思って話をしていたのですが、そんな中で出てきたのが、「この歳になってもまるで大人になった気がしない」、「自分の親が自分ぐらいの歳の頃にはもっとしっかりしていた気がする」という話。

ちなみにこの彼、かなり若いころに結婚して子供も産んでいるため、子供もすでに割と大きくなっている。Facebook なんかを見ていても、会社ではなかなか見えない、子供を大切にする暖かい父親像も見えるし、自分と比べてぜんぜん立派だよなぁと思ったりもするのですが、でも彼が言うことも、自分の実感としてよくわかるのですよね。というのも、父親が今の自分ぐらいの歳のときには自分は中学生ぐらいの計算なわけで;;、今の自分に中学生の子供がいる、なんていう像がまったく想像できないワナ;。その頃の父親像や母親像を思い返してみても、いや自分、全然ダメだよなぁ、と思ったりするのですよね。

や、もちろん昔の記憶なので美化されている部分もあるだろうし;、自分の親だって迷いながら大人になったんだろうし、これだけエンタメが豊富で晩婚化が進む今の時代背景では、「子供な大人」が増えるのも当然だろうと思ったりもする。けれどもふと冷静になったときに、はたして「大人」と「子供」を分け隔てるものはなんだろう? とも思うのですよね。もちろん法的には 20 歳で大人、結婚したら大人、子供を産んだら大人、仕事で一人で稼いで食えるようになったら大人、なんていう即物的な考え方もありますが、20 歳を超えてなくても大人な人はいるし、結婚してなくても子供を産んでなくても大人な人はいる。仕事してなくたって専業主婦だって大人な人など山ほどいる。いわゆる精神的な面での「大人」の分水嶺はなんだろう? と思ったりするのですよね。

もちろんそんなの正解のある話じゃないのですが、よく言われるのが、自分の行動に責任を取れるかどうか、だったり、自分の中に内部規範を持っているかどうか(他人に言われることなく自分でモラルを保てるか?)、だったりする。や、どちらも納得感のある回答で、後者なんかは実際、言われないと気づけない人とか、他人に見られていないととたんに行動が甘くなる人とかは、確かに子供だよなぁ、と思ったりする。けれどもそれだけで大人か? というと、それもちょっと自分的に違和感があるのですよね。うーん、じゃなんだろうか? とつらつら考えていたときに気づいたのが、生き方や考え方の根幹にあるもの。生き方の主軸が、「受け取る」ことではなく、「与える」ことにある人が、「大人」なんじゃないかな? と思ったりするのです。

これは最近、子供を産んで親になった人たちと話していてよく感じることだったりするのですが、そういう人たちって、基本的に生活の主軸が「子供」にある。そりゃもちろん子供がかわいいというのもあるでしょうけれども、要するに、「人生の主人公」が、「自分」から「他人」にシフトしているのですよね。自分の人生よりも、他人の人生の方が大事になる。よく「無償の愛」なんていうふうにも言われますが、もちろん赤の他人に対して無償の愛を振りまくなんてのは無理な話なので;、完全に無償かどうかというと疑問もあるでしょうけれども;、でも物事の考え方や主軸がどこにあるのか、ということが大切。例えばどんなにお金があっても、消費(=お金を出すことで「自分が」対価を得ること)が中心にある人は、やっぱりどこか子供なのだろうと思うし、逆にお金をみんなが喜ぶことのために惜しげもなく使える人は、やっぱりすごいなぁと思ったりする。もちろんそれは結果的に見返りを産んでいるかもしれないけれども、見返りを期待することなく、そうしたことが基本動作としてできる人は、やっぱり大人なのだよなぁと思ったりするのですよね。

いくら仕事ができてお金を稼げたとしても、そういう精神的なところが成長しないと結局は人生が充実しないだろう、と思ったりするのですが(← いうほど仕事ができるかというツッコミはなしで;;)、そういう観点で考えてみると、前述の同僚なんかは十二分に「大人」。それに比べると自分はまだまだだよなぁ、と思ったり。気づいてみれば自分ももう結構な歳で、来年でついに 40 歳。うっかりすると人生の折り返し地点を過ぎちゃっている可能性もあるわけで;、いやいやこれでいいのか自分? と思ったりすることもしばしばだったりします。40 歳は不惑の歳、というわけですが、中身を見れば惑ってばかり。早く惑わないように頑張らないとなーと思いつつ、来年もめいいっぱい頑張っていきたいと思っています。

最近はすっかりまったり blog になっちゃいましたが;、今年一年間、お付き合いいただきましてありがとうございました^^。みなさまどうぞよいお年をお迎えください。


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