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BISTRO 俺のフレンチ KAGURAZAKA

以前から一度は行ってみたかった、こちらのお店を襲撃してきました。

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俺のフレンチ 神楽坂店。有名なお店なのでわざわざ書くまでもないですが、もともとは BOOK OFF の社長さんがプロデュースしたお店で、有名レストランの腕利きシェフを抜擢して、庶民的な価格で一流の料理を出すことを目指して開店したお店。「俺のイタリアン」と「俺のフレンチ」があり、それぞれ都内に数軒ずつお店を構えています。ここのお店のトップシェフは遠藤雄二氏で、フランスの三ツ星レストランでの修行の経験も持つ経歴の持ち主とのこと。

もちろん、そんな有名シェフの料理を安く食べられるからには当然仕掛けもあって、ここは 2 時間制の一部の予約席を除いて、すべて立ち飲み席。店内はさながら立ち飲みバーの雰囲気ですが、おかげで店舗内の客の充填率、客の回転率が非常によく、さらに数多の Web サイトや雑誌・テレビに採り上げられているおかげで広告費が非常に低く済んでいるということもあって、この価格で回すことができている様子。そんなお店ともなれば、とりあえず話題作りに一度は行ってみたくなるじゃないですか^^。というわけで行ってきた次第だったりします。

このお店、まずシステムがなかなか面白いです。ざっとまとめるとこんな感じ。

  • 予約席と立ち飲み席に分かれている。
    • 予約席は、月初に行われる電話予約が取れれば取れる。が、取るのは実際にはかなり厳しい様子。予約席は 2 時間制。
    • 立ち飲み席は、当日の先着順。16:00 開店ですが、2 時間ほど前から行列ができ始めるようで、自分たちは 1 時間 20 分ほど前から並び始めて前から 6 番目。しかしあれよあれよと行列が伸びていき、30 分ほど前には数十人の行列に;。一回転でだいたい 30 人ほどなので、逆に言うとそれ以上並んでいると一回転目には入れずに 1 時間以上待つ形になります。
    • ちなみに席の充填率が非常に高いため、立ち飲み席の場合は 2 人が基本、3 人だとちょっと狭い、4 人は無理。むしろ一人でさくっと行ってさくっと食べてくる、ぐらいの方がフィットしていお店かもしれません。席は運が悪いとかなり低いテーブルになることもあるようで、お客さんの中には食べにくそうな感じのテーブルもありました。
  • オーダーは、予約席 → 立ち飲み席の先着順。
    • 料理のオーダーは、先着順で順番に行われていく仕組みになっており、数量限定のスペシャリテは品切れすることも多々あるとのこと。
    • 二巡目のオーダーは、すべての立ち飲み席のオーダーが終わらないと行えないため、デザート類を除き、一巡目のオーダーですべて注文しきるつもりでオーダーする必要があります。
  • 料理は、注文数の多かったものから順に出てくる。
    • 店舗の面積からは想像できないほどの数のお客さんが入っていることもあり、料理は注文数の多かったものから出てくる仕組みになっています。なので、料理の出てくる順番は結構前後します。が、巷で言われているような「出てくるのが恐ろしく遅い」という印象はなかったです。

さて、お料理の中身はこんな感じです。

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お通しがわりに出されるのはパン。自家製ではないですが、ごく普通においしいパンですね。アルコールの方は、シャンパンを頼むと居酒屋ばりになみなみと注いでくれます。なんか違うだろうと小一時間(苦笑)。ちなみにお値段は安くて、スパークリングで \680、シャンパンで \980 とかぐらいです。

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前菜として注文したのは、オマールエビのジュレ キャビア添え(\950)、クラブのキッシュ(\480)、色々野菜のピクルス(\480)。先ほど書いたように、オーダー数の多いものから出てくるので、ピクルスが一番最後に出てくるという、普通のお店ではちょっとないような順番で料理が出てきました。オマールエビは人気メニューのようで、濃厚なオマールエビの味わいがよく出ている一品で文句なく美味しかったですが、キッシュはやや焼きすぎ、ピクルスはごく平凡なレベル、とちょっと残念な感じ。

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メインに注文したのは、魚のポアレ(\980)、そして牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ トリュフソース(\1,480)。魚のポアレは手が込んでいるなぁという印象はありましたが、味の方は割と平凡。一方、牛フィレ肉の方はさすがにお店の看板メニューだけあって素晴らしい味わいでした。ぶっちゃけ使っている素材がぜんぜん違うだろう、という印象で、フィレ肉が相当おいしかったです。いやー、これ原価率いったいどれぐらいなんだろう、という^^。最後は遠藤雄二のブランマンジェ、ということでお店のシェフの名前がついたデザートをいただきましたが、ぶっちゃけこれはイケてませんでした;。嫁いわく、使っているバニラが悪いという話でしたが、なんかこれはその辺の居酒屋レベルだなぁという印象;。

というわけで食べたものをいろいろと紹介してみたのですが、これらの料理、写真からではわかりにくいのですが、値段からは想像できないほど量が多いです。どの料理にしても、一皿で二人分はあるだろうという感じで、一品目のオマールエビから若干持て余し気味なほど。キッシュなんてこれ一品でお腹いっぱいじゃね?;と思えるほどの量だし、牛肉にしてもかなりのボリューム感(← 200g らしい)。これにはかなり驚かされました。

がしかし総じて言えば、一部の看板メニューを除けば、びっくりするほどおいしい料理はない。今回食べた中だと、オマールエビと牛フィレはさすがの味でしたが、他のメニューはごくごく平凡なレベル。期待感が大きかった分を下方修正するにしても、少なくとも 1 時間以上行列に並んでまで立ち飲みで食べる料理かというと、そこまでの価値は……? という印象があります。加えて致命的なのが、ワインがイケてない;。これはこの手の店としては致命的で、グラスワインがどうにも美味しくないのですよ;。ここはボトルで頼むのが基本だったのかもしれませんが、かといって二人ではボトルはなかなか開けにくい。ちなみにお店には 90 分ほどいたのですが、立ち飲みということもあってアルコールはあまり進まず、そういう意味でも、ワインと料理のマリアージュを楽しみたい、なんていう人には全くお勧めできないお店なんじゃないか、という気がします。

ちなみに二人で飲んで食べて、だいたい \8,000 ちょいぐらいでしたが、お料理やワインが玉石混合であることを考えると、ここの C/P が世間で言われているほど高いかどうかはかなり微妙なところ。加えてこのお店、薄利多売なわけですが、客の充填率と回転率を加味すると、売り上げ的にはむしろかなりいい方なんじゃ? という気もしたり。もろもろ考えると、正直、この程度だったら美味しいワインバーを掘り当てて行った方がいいよなー、というのが二人の結論でしたが、とはいえ 20 代の若い子たちでも気軽に挑戦できるフレンチ店、という目線で見ると、一部の客層にとっては非常によいお店なのかもしれません。フォアグラとかオマールエビってそもそもどんな味なのよ?;、みたいな若い世代が、まず一度ちゃんとしたものを食べて味を知るお店、という意味では貴重な存在なのかもしれません。

もし行くのであれば、とりあえず 4 人席をえいやっと予約してしまって、後から誰を誘うのかを考えてみる、みたいな感じがよいんじゃないかと思います。立ち飲みはぶっちゃけ話のネタ以外ではおすすめできないですが、2 時間制とはいえ座って食べられるのであれば決して悪い店ではないと思います。はい。


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